
「50代で転職してうまくいくのだろうか」「50代で最後にチャレンジしたい」など、いろいろな思いや事情を抱えて50代で転職を考えているかと思います。
しかし、50代の転職は簡単ではなく、慎重によく考えることをおすすめします。ただし、他社が欲しがるような方は上手くいく可能性が高いので、そこを客観的に見つめ、転職を決めましょう。
そこで、このページでは下記の流れで50代の転職の実情や、上手に転職市場価値を測るための方法を紹介していきます。
- 50代の転職は難易度が高い!慎重に考えよう
- 自分の市場価値を正確に知ることが大切!
- 50代におすすめの転職支援サービス9選
- 転職で後悔しないために!50代の転職で気をつける6つのこと
- 50代の転職でよくあるQ&A5選
このページを読めば、50代での転職で後悔しないために知っておくべき全てのポイントを全てご理解いただけます。
<2019年12月:最新情報>
12月は、転職するには狙い目のタイミングです。
なぜなら、人員増強のための求人が出されやすく、期待の大きいポジションが出やすいためです。
1月に来る繁忙期までにライバルに越されないようしっかりと準備をして、転職活動を有利に進めましょう!
- このページを見ながら、複数の転職サイト(『doda』『パソナキャリア』など)に登録する
- それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
- 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
※登録後、転職エージェントからの連絡にしっかりと対応することがポイントです。そうすることで、優先的に良い求人を紹介してもらえる可能性が劇的に上がり、転職活動を円滑に進められるでしょう。
1. 50代の転職は難易度が高い!慎重に考えよう
「自分の力をもっと試してみたい」「会社の考え方に納得がいかない」「子供の教育費に備えて収入を上げたい」など50代になって転職を考える方はすごく多いです。
また、リストラなどで転職を余儀なくされている方もいらっしゃるかと思います。
でも、50代の転職はすごく厳しいので慎重になることをおすすめします。
1-1. 50代の転職は甘くない
当サイトでは、50代の転職をした方にアンケートをとりましたが、実際50代での転職を後悔している人や上手くいかなかったと言っている方はたくさんいました。
前職でも管理職をしていたので、管理職としての転職を考えてはいましたが、フタを開けて見ると、思っていたほどいい話がなく、いわゆる年齢不問の契約社員の仕事にしか転職ができませんでした。
転職活動では100社近く受けましたが、満足いく結果は出ませんでした。
上記のように転職で苦労するケースや、後悔するケースが非常に多く、50代の転職は非常に厳しい戦いが予測されます。
50代になると転職先の給与規定や実績を考慮すると給料が高くなりがちで、もっと安い給料で長く働ける若い人がたくさんいるので、なかなか転職は決まりません。
体力面や年齢の観点でも職場に合うかどうかが慎重に見られます。
「全然書類通らない」「年収が半減した」「正社員から非正規に」という方もたくさんいるくらい、50代での転職は難しいことを覚悟しましょう。
1-2. 特にこんな方の転職は失敗しがち
以上のように基本的に50代の転職は上手くいかないケースが多いので慎重になることをおすすめします。
そして、下記のような方が私のところに相談に来るケースが多いのですが、特に失敗するリスクが高いので転職はおすすめしません。
- 今の職場で「役職」についていないない方
- 「役職」しかアピールできるポイントがない方
今の職場で「役職」についてない方
役職は今の会社でのあなたの実力や実績を評価する重要な指標になります。
50代での転職では、「マネジメント」もしくは「高度な専門性」が求められる中で、役職についていない場合はライバルに対して不利になってしまいます。
そのため、役職についていない場合は特に厳しい戦いになることを覚悟しておきましょう。
※役職についていなくてもそれを覆すくらいの実績があれば話は別です。
「役職」しかアピールできるポイントがない方
役職を持っていても、役職しかアピールできない方も注意が必要です。
年功序列で出世し、専門性も特になく、役職しかアピールできるポイントがない方は、企業からはそこまで欲しいと思われないので、相当苦労するでしょう。
特に、大企業でゼネラリストとして、様々な業務を経験しながら出世して来た方は、理想が高くなりがちですが、他社から見たら魅力的でないケースが多いので慎重になりましょう。
1-3. 例外:こんな人は上手くいく可能性が高い!
転職が厳しい50代ではありますが、高いレベルの専門性やマネジメント能力を持っている方なら転職に成功する可能性が高いです。
他社からも欲しがられるようなスキル・経験があれば、年収を維持、もしくはアップさせて転職をすることも可能です。
特に、すでに特定の企業から声をかけられている方は実績が評価された可能性が高いので、前向きに検討しましょう。
実際に転職に成功した人の事例を見てみましょう。
人事畑で20年近く働いていたことを評価してもらえ、書類は通りましたが、面接でなかなか通らず苦労しました。
でも諦めず、出会ったのが今勤めている会社です。肩書きは落ちますが給料はやや増。
そして何より会社の将来性に希望を持てる職場なので、本当にいい会社に出会えました。
また、下記の方のように年収は若干落ちてもその他の面で満足できる可能性が高いです。
そんな中であったのが転職先のA社です。役員として経営に携われるということ、裁量がかなりあることから仕事がまた楽しくなりました。
年収は下がりましたが、転職してよかったと思っています。
上記のような他社から評価される経験や実績を積んできた方は、転職に成功しています。
とはいえ、自分の力他社からどう評価されるかわからないという方は後ほど紹介する方法で市場価値を測ってみましょう。
1-4. こんなケースは仕方ない
その他下記に当てはまる方も転職をせざるを得ないと思いますので、次章以降を参考に失敗しないためのポイントを一つずつこなしていきましょう。
- リストラされた人
- 介護など家の事情で仕方ない人
- 今の会社にいると心や体を壊してしまいそうな人
上記に当てはまる方は失敗するリスクも無視できませんが、転職せざるを得ないと思いますので、このページを参考に対策を立てていきましょう。
1-5. 仕事以外のこともきちんと考えて!
50代は、教育や介護など家族にもお金がかかるタイミングです。転職をする決意する前に仕事以外のところにも目を向けて考えましょう。
- 教育費:転職して給料が下がった場合、これから教育費などにかかるお金はカバーできるか
- 家族の理解:配偶者など家族は転職することに納得してくれているか
- 資産や負債:ローンなどは払えるか、マイホームなどの資産価値は今どれくらいあるか、老後の蓄えはあるか
若い時のように、ご自身のキャリアだけを考えればいいというタイミングではないかと思います。上記のような仕事以外の面にも目を向けて検討しましょう。
2. 自分の転職市場価値を正確に知ることが大切!
50代の方の失敗事例から見えてきたことが、自分の転職市場価値(=転職でどれだけ欲しがられるか)を現実以上に高く評価してしまい、そのギャップに苦しむ方が多いということです。
- 今、年収◯◯万だから、転職先でも同じだけもらえるはず
- 今の会社でやって来たことはよその会社でもアピールできるはず
- 上場企業の管理職だから声がたくさんかかるはず
などと決めつけて転職活動に臨み、ギャップを感じ苦しむというケースが多いのです。特にマネジメント能力や専門性は数字で測れないので、市場価値を正確に把握できている人は少ないです。
そのため、私は転職活動に本格的に踏み込む前に、下記3つの方法のどれかであなたの市場価値を試すことをおすすめします。
どんな方法? | こんな人におすすめ |
1.転職について詳しい 第三者に話を聞いてみる | 対面であなたのキャリアを棚卸して欲しい人、市場価値に合わせたアドバイスが欲しい人におすすめ |
2. ヘッドハンティング会社に登録しオファーを待つ | キャリアに自信があり、気長に転職活動したい人におすすめ |
3. Miidasで診断する | 今すぐ診断したい人におすすめ |
今から3つ紹介しますが、基本的に将来的にあなたの市場価値に合わせた求人を紹介してくれるものです。
これらの利用の中で、市場価値が高いと感じたら別の方法を試して転職してもいいですし、いい求人を見つけたら飛び込んでみましょう。
※すでに個人的に紹介や誘いがある場合は市場価値を評価された可能性が高いので市場価値があると考えられます。条件次第で飛び込んでみましょう。
2-1. 転職について詳しい第三者に話を聞いてみる
キャリアに詳しいプロの専門家にあなたの市場価値はどのくらいかを聞いてみてもいいでしょう。
正直、身近にキャリアの専門家なんていない…という方も多いと思うので、ここでは「転職エージェント」というサービスをおすすめします。
転職エージェントに登録すると上記のように一人一人に担当者がつき、市場価値があるのかといった相談から実際にどこを受ければいいのかなどの相談に乗ってくれるサービスです。
完全無料で使えるので、とりあえず登録し、担当者が連絡して来たらあなたの経験などをぶつけ、市場価値はどれくらいあるのか、どんな会社を目指せるのか聞いてみましょう。
50代の転職の実績があるおすすめの転職エージェントは「3-1. 50代におすすめの転職エージェント4選」で紹介していきます。
迷ったら転職エージェントがおすすめ
市場価値を測る方法の中で、私が最もおすすめしているのが転職エージェントの利用です。理由はシンプルで、市場価値を測る以外の面でも非常に頼りになる存在だからです。
転職エージェントを通して転職を行うと、転職を決めた時に、普通だったらあなたがしなければならない以下のことをエージェントが代わりに行ってくれます。
- 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
転職を決めた際に、必要なサポートをしてくれるので、転職活動が楽に、そして有利に進められます。
転職エージェントのサービスは非常にたくさんありますので、次の章で50代の方向けにおすすめを紹介していきます。
2-2. ヘッドハンティング会社に登録しオファーを待つ
ヘッドハンティングでは、あなたのことに興味を持った会社があなたにアプローチして来るので、「どんな会社があなたを欲しがるか」という明確な基準を知ることができます。
世の中にはヘッドハンティング会社と呼ばれるヘッドハンティングしたい企業とされたい人を結びつけるサービスもあります。
また、そういったところであれば採用率も高いので、試しに登録してどれだけのオファーがあるのかを試し、いいところがあれば応募という使い方がおすすめです。
「3-2. ヘッドハンティング会社おすすめ2選」で紹介しますが、大手のヘッドハンティング会社に登録をして求人を待つことがおすすめです。
ヘッドハンティング会社にはデメリットも!
ヘッドハンティング会社には下記2つのようなデメリットがあります。
- オファーを待つことになるので、転職まで時間がかかる
- 市場価値が低いと何も起こらない
上記のようなデメリットがありますので、気長に転職がしたい、自分は他社からも引く手数多だと考える方にだけおすすめです。
2-3. Miidasで診断する
最後の手段ではありますが、Miidasというスマホやパソコンで空いた時間にあなたの市場価値を評価してくれるアプリがあります。
『MIIDAS』は、あなたの市場価値を判断し、それにあった求人を紹介してくれる今までになかった転職サイトです。
あなたの実績などを入力していくことで、実際に転職を決めた時にどれくらいの企業があなたのことを欲しがるかや、どれくらいの年収で転職できるかが算出されます。
登録不要で、どんな業界が、いくらくらいの年収をあなたに提示してくれるかの目安が分かるので便利なツールです。
注意点としては、想定オファー年収が高めに出ることがあるので、「どんな会社からオファーがくるのか」で見極めましょう。
2-4. これらが全部ダメだったら..?
ちなみに、上記の方法の中で、下記のような結果になった場合、あなたには思っているよりも市場価値がないケースが多いです。
方法 | 市場価値が低めかも |
1.転職について詳しい 第三者に話を聞いてみる | 転職エージェントが会ってくれない/求人を紹介してくれない |
2. ヘッドハンティング会社に登録しオファーを待つ | オファーが全く来ない |
3. Miidasで診断する | 思っていたよりもオファー年収が低い/いいオファーが来ない |
上記に当てはまった50代の方ははなるべく今の会社に残った方が幸せなケースが多いです。無理して社外に飛び出してしまうと一生後悔することにもなりかねません。
ただ、事情があってどうしても転職をしなければならない方は、もう一つ、転職求人サイトと呼ばれるサービスがあるのでこれを使うと成功の可能性が少し高まります。
転職求人サイトはあなたがレストランを探す感覚でスマホで求人を探せるサイトのことです。
市場価値が低くても、自分の頑張り次第でチャンスを増やせるのが強みなので、ここまでの3つの方法でダメだったら使ってみましょう。
「3-3. 50代の最終手段転職求人サイト3選」でおすすめの転職求人サイトを紹介して行きます。
これらの転職サービスは世の中に数え切れないくらい存在します。サービスとして良い悪い、50代に合う・合わないがはっきりと別れるので、次の章で50代の方へのおすすめを紹介していきます。
3. 50代におすすめの転職支援サービス9選
2章で紹介した『MIIDAS』以外の転職サービスは非常にたくさん種類があります。
ここではその中から50代の方に向けて具体的なサービスを下記の流れで紹介していきます。
3-1. 50代におすすめの転職エージェント4選
50代の転職では、よほどキャリアに自信のある人でないと転職は厳しいです。
そのため、転職エージェントに市場価値を聞く段階から、複数社に登録をし、助けてくれたり求人を紹介してもらうところを多く作っておくことをおすすめします。
50代であっても話をしっかり聞いてくれると評判だったのは下記4社です。まずはこの中から2~3社に登録し、あなたの市場価値を客観的に評価してもらいましょう。
転職エージェントによって得意とする層も若干違うので、自分のキャリアはどうだろう..と不安な方は上から3社、自分のキャリアは大丈夫という方は下2社登録しておきましょう。
『パソナキャリア』|親身なサポートは口コミNo.1
『パソナキャリア』は、人材大手のパソナが運営する転職エージェントです。
アデコ同様、パソナというと派遣のイメージがありますが、実は他の大手派遣会社よりも早く転職サービスに力を入れており、転職エージェントとしても優良です。
特にサポート力には定評があり、「当サイトによるアンケート」でもサポート部門ではNo.1なので、親身に相談にのってくれるでしょう。
パソナキャリア公式ページ:
『Spring転職エージェント(アデコ)』|面談率100%なのでまずは登録!
『Spring転職エージェント(アデコ)』は、人材派遣を中心に世界60ヶ国に拠点を持つ総合人材サービス企業です。
派遣事業を中心に行っていましたが、ここ数年は転職支援サービスにも力を入れており、50代の転職求人も広く揃えています。
転職エージェントによっては、市場価値が低いと面談を断わるケースも多いのですが、「Spring転職エージェント(アデコ)」の特徴として、面談を断られることが少ないことが挙げられます。
公言しています。なので、キャリアに自信のない方も、まずは登録して相談してみることをおすすめします。
Spring転職エージェント公式ページ:
※2017年5月8日、アデコは「Spring転職エージェント」へとブランド名を変更しました。
『リクルートエージェント』|求人量圧倒的No.1
『リクルートエージェント』は、転職型エージェントの中で取り扱っている「求人数」も「転職決定実績」も日本一で、名実共に長年トップに君臨しています。
当サイトによるアンケートでも、総合ランキングでNo.1と知名度だけでない確かな実力は折り紙つきでしょう。
「50代なので面談拒否された」という噂を聞くことも多いですが、面談するかどうかの判断は担当コンサルタント次第ですので、まずは登録してみましょう。面談してもらえれば強力な味方になる転職エージェントです。
リクルートエージェント公式ページ:
『JACリクルートメント』|ハイクラス案件多数
『JACリクルートメント』はハイキャリア案件に特化したエージェントなので、キャリアに自信のある方には間違いなくおすすめです。
50代でキャリアに自信がある方は、ここを軸に先述したリクルートエージェントやヘッドハンティング会社を組み合わせることでいい転職の実現に近づきます。
市場価値が低いと判断されると案件をあまり紹介してもらえない傾向にあるようですが、キャリアに自信のある方であれば満足できるエージェントです。
また、ここで案件をガンガン紹介してくれるようなら、あなたには市場価値が相当あるということなので自信を持って転職活動を始めましょう。
JACリクルートメント公式サイト:
3-2. ヘッドハンティング会社おすすめ2選
ヘッドハンティング会社は世の中にいくつかありますが、求人数やヘッドハンターの数などを見ると下記2社がダントツに優れています。
優秀な方であっても50代はポストが限られるため、ヘッドハンティングで実力を見たい場合は2つに登録しオファーを待ちましょう。
まずはどちらか1社で試してみたい場合は、ヘッドハンターの規模や案件数を踏まえて、間違いなく『ビズリーチ』をおすすめします。
『ビズリーチ』
『ビズリーチ』は管理職・専門職などのハイクラス向け求人に特化したヘッドハンティングサービスです。場合によっては2000万越え案件もあり、特に外資系案件に強いです。
求人も非常にハイクラスなものばかりで、ここに登録してオファーが来ればあなたの市場価値は非常に高いと言えます。
また、一度登録し、連絡があったヘッドハンターとあってみると、あなたのキャリア観を変えるような発見があるかもしれません。
ビズリーチ公式ページ:
『キャリアカーバー』
『キャリアカーバー』は転職業界最大手のリクルートが運営する転職支援サービスです。
ビズリーチと同様、ヘッドハンティング型になりますが、ヘッドハンターを指名できることが強みで、「担当に合わない」ということにはなりにくいという特長があります。
規模で言ったらビズリーチにはやや劣りますが、真剣にどんなところからオファーが来るのか見てみたい、1件でも多くのオファーが欲しいという方はビズリーチと合わせて登録しておきましょう。
キャリアカバー公式ページ:
3-3. 50代の最終手段転職求人サイト3選
ここまでの転職エージェントやヘッドハンティング会社を使ってもうまくいかなかった…という方は転職サイトで転職活動を行いましょう。
基本的にリクナビNEXTが非常に優れていて、これだけ使えば大丈夫…と言いたいところです。
しかし、50代の方で他の方法でうまくいかなかった方はなるべく多く登録し求人をかき集めることが大切なので、下記3サイトをすべて使うことをおすすめします。
『リクナビNEXT』
『リクナビNEXT』は、転職業界最大手のリクルートが運営する求人型サイトです。
当サイトで267の転職サイトを徹底的に比較をしましたが、求人の量・使い勝手などすべての面で非常に優れていました。
当然、50代の求人も数多く抱えているので、何よりもまずはこのサイトは登録しておくとよいでしょう。
リクナビネクスト公式ページ:
『マイナビ転職』
『マイナビ転職』は、転職業界でリクルートと並ぶ最大手であるマイナビが運営する求人型サイトです。
近年は特にリクナビに負けじと営業力を拡大して求人を増やしているので、50代の方は求人の母数を増やすためにもこちらも登録しておきましょう。
マイナビ転職公式ページ:
『@Type』
『@Type』は、東証一部上場の株式会社キャリアデザインセンターサイトが運営する求人型サイトです。
求人数はもちろん、サイトの操作性が非常に高くリクナビNEXTと同様の人気度です。求人の幅を広げるという意味で登録しておきましょう。
@Type公式ページ:
4. 転職で後悔しないために!50代の転職で気をつける6つのこと
以上のように、あなたの市場価値を試しつつ慎重に見極め、そして転職を決意したらたくさんの求人に応募していく必要があります。
ただし、市場価値を見誤ること以外にも失敗することがたくさんありますので、そのようなことがないようにこの章で失敗しないためのポイント、成功するためのポイントを紹介します。
- 転職先が決まるまで絶対に会社を辞めないこと
- ブラック企業ではないかきちんと確認しておくこと
- 色々な方法で求人を探してみること
- うまくいかなかくても諦めないこと
- どんな仕事でもやるという意気込みを持つこと
- 会社に馴染める一面をアピールすること
4-1. 転職先が決まるまで絶対に会社を辞めないこと
50代の方で退職してからゆっくり転職活動をしようとする方もいますが、転職先が決まるまで退職しないようにしましょう。
退職後の就職活動は、収入がないことが多く、貯金を切り詰めての生活を強いられる場合があります。
しかし、金銭的余裕がなくなると生活が苦しくなり、精神的にも追いつめられることも。その結果、「どこでもいいから早く就職先を決めなければ」という焦りが生まれ、転職に失敗してしまう可能性が高くなります。
4-2. ブラック企業ではないかきちんと確認しておくこと
50代の方を積極的に採用している会社はブラックな社風など、決定的なデメリットがあり人が定着していない可能性がありす。
そう言った企業に入社してしまわないように、必ず事前に社風をチェックしておきましょう。
転職先の社風で失敗しないためには、下記のような口コミサイトを利用して、社内の実態をチェックしておくのが良いでしょう。
入社する予定の会社の口コミは3つともみていただきたいですが、1つだけに絞るのであれば、掲載数や口コミのリアルさで転職会議がおすすめです。
選べる立場ではない..という方もいらっしゃるかと思いますが、中にはとんでもない会社もあるのでチェックは必須です。
転職会議
「転職会議」は70万社近くの会社に関する口コミが掲載されている、最大級の会社の口コミサイトです。
以下のように社員・元社員の方の正直な口コミが非常に豊富に書かれているので入社を決める重要な指針になることは間違いないです。
出典:転職会議
入社後後悔しないように必ずチェックするようにしましょう。
4-3. 色々な方法で求人を探してみること
50代の方で、転職エージェントやヘッドハンティング会社でうまくいかなかった方は、転職求人サイトに登録しても苦戦する可能性があります。
そのため、もし求人サイトで苦戦した場合は「Indeed」と呼ばれる求人のまとめサイトを使いより広く求人を集めていきましょう。
直接応募や非正規社員の求人などを含め、ネット上にある様々な求人がまとまっているので求人の数をぐっと増やせます。
ハローワークの活用どうなの?
地方の求人には強いという噂もありますが、ハローワークはよほど求人に困ったときには使っていきましょう。
ただし、求人の質が良くないと言われているので注意が必要です。実際に下記のように年間9千件の苦情が殺到しているとニュースもありました。
出典:産経ニュース
そのほかに、利用者からは下記のような声も出ており、他の方法が全部ダメだった時にだけ使うようにしましょう。
- いい条件の求人があまり見当たらない
- 入社してみたら待遇が全然違かった
- 入社してみたらブラックな職場だった
どうしても求人が気になるという方のみ、「こちらの検索ページ」からハローワークの看護師求人を検索できるのでのぞいてみましょう。
その他こんな方法も!
ここまで紹介した以外にも下記のような方法で求人を探すことができます。なかなか選考に通らない方は下記のような方法も試しつつ転職をしていきましょう。
あくまでも転職求人サイトをメインで使いつつ、下記を合わせて使えば求人の幅を広げられます。
転職イベント | 合同説明会など転職イベントでもいい縁があるかもしれません。 中には、その場で面接が決まり、書類選考免除で受けられるケースもあるので、書類が通らない..という方はチェックしてみてもいいでしょう。 興味がある方は、「合説どっとこむ」に転職イベントがまとまっているので、チェックしましょう。 |
新聞や雑誌 | 新聞や雑誌にも求人情報が載っています。 あえて買う必要はありませんが、購読している新聞や雑誌があれば求人情報や広告をチェックしましょう。 |
直接応募 | 気になる企業のHPの採用情報をチェックし、いい求人があれば応募しましょう。 過去に求人が公開されていない企業に直接問い合わせ、内定を勝ち取った方もいらっしゃいました。 |
知り合いのコネ | 周囲に頼れる人がいたら相談してみましょう。 リストラなどは恥ずかしくて言いにくい方もいらっしゃいますが、周囲の助けで転職がうまくいくケースも多いです。 |
4-4. うまくいかなかくても諦めないこと
50代の方はなかなか転職が決まらないことが当たり前なので、数ヶ月動いて手応えがないからといって諦めないようにしましょう。
100社に書類を提出しても1社も書類が通過しないケースもあります。
以下のデータは130名の転職コンサルタントにエン・ジャパンが実施した「年齢別にどれくらいの期間がかかる人が多いか」というアンケートの結果です。
出典:エン・ジャパン
以上のように、40代までであれば過半数以上が3ヶ月以内に転職先を見つけているのに、50代の場合は3ヶ月で転職できている人は3割だけです。
以上のことから、半年前後、もしくはそれ以上の長期戦になるのが当たり前なので、少しうまくいかなくても諦めないようにしましょう。
4-5. どんな仕事でもやるという意気込みを持つこと
正直、50代の転職は受けられる求人自体もあまり多くはありません。
そのため、求人を選り好みしていると、受けるところがない..という事態にもなりかねません。
市場価値が思うほどなかった方は、できる仕事はなんでもやるという意気込みで、応募可能な求人にどんどん申し込むことも大切です。
4-6. 会社に馴染める一面をアピールすること
50代は社会人として30年前後の経験がある方が多い中で、性格や社内の人との接し方などのスタンスがはっきりしてきます。
また、キャリアをある程度積んできたことからある程度のプライドも芽生えてきます。
そのため、人によっては入社してから会社や部署に全く馴染めないケースもあり、それを採用担当者も気にします。
そのため、面接では「どこでもうまくやれそう」な人柄をアピールすることが大切です。
履歴書の趣味の欄にこだわり、人間味の伝わるエピソードなどを話し、あなたが「転職先でうまくやれそう」ということが伝わればこの部分でライバルに差をつけられます。
今までも入社してからもチームで働ける人間であることをしっかり意識した受け答えをしましょう。
また、50歳を越えてくると、「面接官が自分より年下」のケースが多いです。年下が相手でも上から目線にならずに謙虚な姿勢で選考を受けらられば好印象を与えられます。
5. 50代の転職でよくあるQ&A5選
ここで、50代の方からよくある質問に答えていきたいと思います。
5-1. 転職先が決まらなかった..どうしよう
50代は求人が少ない分、100%満足した転職することは経験やスキルがない限り困難です。
そんな中で、こだわりやプライドを捨てきれないと、いつまで経っても転職先が見つからない…ということになりかねません。
そこで、転職先が決まらない方は下記のように、こだわりやプライドを捨てる覚悟をしましょう。
- 年収など待遇の大幅ダウンした転職
- やりたいとは思えないような内容の仕事
- 非正規社員としての転職
5-2. 50代って脱サラするのはどうなの?
社会経験豊富な50代だからこそ、転職以外にも脱サラして下記のような道に進まれる方もいらっしゃいます。
- フランチャイズ・代理店として開業
- 起業、フリーランスとして独立
一部の方は成功していますが、基本的に失敗する方もたくさんいるので甘くはありません。これまでの業務経験からスキルや人脈に自信があればチャレンジしてもいいでしょう。
ちなみに、フランチャイズ・代理店として独立する場合は「アントレnet」という情報まとめサイトを使うことをおすすめします。
フランチャイズや代理店の募集自体が少ないですが、その中でアントレnetは非常に豊富な情報を保有しています。
フランチャイズに興味がある方は定期的にチェックしておきましょう。
アントレnet公式ページ:https://entrenet.jp
5-3. 未経験の職種に飛び込むのはどうなのかな?
50代で未経験の職種に飛び込むのは非常に難易度が高いです。理由はシンプルで、企業は未経験なら年齢が若く長く育てながら働ける人を欲しがるからです。
そのため、未経験の場合は、人手不足の業界もしくは、若い人が目指さな業界しかほぼ働き口はないと考えておきましょう。
例えば下記のような業界です。
- 介護
- 施設警備
- ビルメンテナンス
- 飲食
- 小売
- タクシー
基本的には今までの経験を活かした職種で働いた方が、待遇などもよくなりやすいですが、どう職種で転職先が見つからない、どうしても職種を変えたいという方は先ほどの求人サイトで「未経験歓迎」な職種を探してみましょう。
IT業界がいいって聞いたけど…
未経験ならIT業界がいいという意見もありますが、非常に厳しいと考えておきましょう。人手不足なので未経験でもチャンスはありますが、未経験で転職に成功しているのは専門のスクールに通ったり、独学で勉強している人です。
20代、30代の方もライバルになる業界ですので、50代で未経験からIT業界は現実的ではありません。
5-4. 50代の女性の転職はどうなの?
50代の女性も基本的に男性と同じです。
高い専門性やマネジメント能力がないと、苦戦する可能性がありますので、まずはこのページの方法で市場価値を確認してみましょう。
また正社員にこだわらなければ、求人はたくさんあるので、転職しやすいです。「しゅふJOB」など主婦の方に特化した求人サイトもあるので確認してみましょう。
正社員以外の求人の特色としては、50代の若い方にはない落ち着きを求めて、「コールセンター」などでの採用も増えてきていることです。
5-5. 資格はあった方が有利?
資格はあった方が有利になるケースがありますが、資格だけでは採用されないケースがほとんどです。
特に50代は即戦力であることが求められるので、資格も大事ですが、その資格を実務に活用した経験も求められます。
そのため、新しく資格をとるというよりは、まずは転職エージェントなどに登録し、今ある資格でどれだけ戦えるか、またどんな資格があればあなたの市場価値を高められるのかを相談・確認しましょう。
6. まとめ
50代の転職について、転職エージェントの経験を踏まえて紹介してきましたが、いかがでしたか?
50代での転職は上手くいかないケースも多いので、慎重になることをおすすめします。
よくあるのが、自分の能力を高く評価しすぎてギャップに苦しむということです。そこで、下記のようなサービスで、ご自身の市場価値を確かめた上で転職するかしないかを決めることをおすすめします。
市場価値を分析してくれる転職サイト
転職のプロに相談できる転職エージェント
ヘッドハンティングを待てるヘッドハンティング会社
まずは上記に登録し、市場価値がどれくらいあるのかを確かめてみましょう。もしその中でいい求人を見つけたり、市場価値が評価されていると感じたら、本格的に転職活動を始めてみましょう。
あなたのこれからのキャリアがより明るいものであることを祈っています。
面接に行ってもなかなか自分のことを上手に伝えられている気がしなくて…
条件を維持しての転職は厳しそうだったのですが、諸事情でどうしてもやめなければでしたので、1社内定をいただけたところの条件を飲みました。