ひと目で分かる薬剤師の年収と年収アップの全ノウハウ

薬剤師 年収

薬剤師として働くにあたって、「正直、年収はどのくらいなの?」と悩んでいませんか?

薬剤師の働き口には調剤薬局・病院・ドラッグストアなどがありますが年収は様々ですし、働く地域によっても年収は変わります。また、実は年収をアップさせるための簡単な方法も存在します。

このページでは、転職コンサルタントとして数多くの薬剤師転職をアドバイスしてきた知見と経験をもとに、薬剤師の年収についてご紹介します。

  1. 薬剤師の年収
  2. 【職場別】薬剤師の年収
  3. 【都道府県別】薬剤師の年収
  4. 【世代別】薬剤師の年収
  5. 年収アップのためには

このページを読めば、薬剤師の年収について理解ができ、「本当に今の職場で働き続けるべきか」「年収を求めるならどのような就職・転職活動をすればいいか」がわかるでしょう。

1. 薬剤師の年収

下記は、年収ラボが算出した薬剤師の平均年収で、平成27年の平均年収は532万円でした。

平成23年に少し下がっていますが、リーマンショックに関係せず、過去8年間で薬剤師の年収は上昇傾向にある事がわかります。

スクリーンショット 2016-07-09 19.45.13参考)年収ラボ 薬剤師の年収

日本全国・全業種の平均年収は440万程度なので、薬剤師の年収は20%以上も高く、「薬剤師の年収は安定して高い!」と言えるでしょう。

参考:日本全国・全職種の平均年収

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参考)DODA 平均年収ランキング2015

上記は転職支援サービス大手のDODAが算出した全職種の平均年収で、2015年の平均年収は440万円でした。2008年に起こったリーマンショック以降、全職種の平均年収は下落傾向にあり、5%近くも下がった事がわかります。

2. 【職場別】薬剤師の年収

薬剤師の年収は、世間一般より高いのですね…。私の年収が低いのは、仕事内容が問題なのでしょうか?

1章でお伝えした通り、薬剤師の年収は世の中と比較して高いのは間違いありませんが、もちろん年収が低く悩まれる薬剤師の方もいらっしゃいます。2章では、職場別の薬剤師年収をご紹介します。

   初任給  初年収  その後の年収
 調剤薬局  22〜30万円  350〜400万円  450〜700万円
 ドラッグストア  25〜35万円  350〜450万円  500〜800万円
 病院  20〜25万円  300〜350万円  400〜650万円
 製薬企業  22万円前後  300万円前後  600〜1200万円

2-1. 職場別、初任給の違い

薬剤師の初任給は、「ドラッグストア>調剤薬局>製薬企業>病院」の順になっています。ドラッグストアの年収は、調剤薬局に比べて「薬剤師手当」が月5〜10万円程度支給されるため、割高となっています。

最も低い初任給は病院勤務の薬剤師です。学生に人気のある病院薬剤師の仕事ですが、大学を卒業した新社会人にとっては、金銭面だとあまりメリットのない選択だと言えるでしょう。

2-2. 職場別、その後の年収の違い

薬剤師の年収は、「製薬企業>ドラッグストア>調剤薬局>病院」の順になっています。製薬企業は他一般業界と比べても年収が高い事で有名で、長くキャリアを積んだり外資企業に転職したりすると、破格の年収を得る事も可能です。

一方、なかなか年収が上がらない職場が「病院」と「調剤薬局」です。病院薬剤師は、夜勤手当などを得る事によってある程度は保障されますが、キャリアを積んだ人にとっても金銭面で魅力的な職業とは言えません。

調剤薬局薬剤師も、新卒入社時点から大きな年収上昇は見込めません。管理薬剤師などの役職に付くことがなければ、残念ながら、ほぼ新卒入社と変わらないような年収が続くでしょう。

2-3. 職場別の年収をもっと詳しく知りたい方は…

  参考サイト
 調剤薬局 調剤薬局薬剤師の年収と年収アップのコツ2選
 ドラッグストア ドラッグストア薬剤師の年収と年収アップの全ノウハウ
 病院 病院薬剤師の年収と年収アップのコツ2選
 派遣 派遣薬剤師の年収と高派遣求人を探すための全知識
 薬剤師全般 薬剤師の年収と年収アップの全ノウハウ

を参考にしてください。

3. 【都道府県別】薬剤師の年収

薬剤師の年収は、職場によって変わるのですね…。働く地域によっても違いがあるのでしょうか?

3章では、都道府県別の薬剤師年収をご紹介します。

3-1. 都道府県別、薬剤師年収ランキング

県別薬剤師年収

※参考:薬キャリPlus

多くの業界では、都市部になるほど年収が上がる傾向にあります。厚生労働省が出している県別平均年収は「東京都」「神奈川県」「愛知県」「京都府」「大阪府」の順になっています。これは都市部企業の方が「仕事が多く人材難である」「物価が高く賃金も高くならざるを得ない」事が影響しています。

一方で、薬剤師業界では傾向が違い、「地方の方が年収が高い」という状況にあります。この傾向はとても稀なケースで、薬剤師業界の特殊性を表していると言えるでしょう。

3-2. 地方薬剤師の年収が高い理由2選

「地方の高齢化が進んでいる」

1つ目の理由は「地方の高齢化」です。日本全体もそうですが、特に地方では高齢化の進行が早く、結果として医療産業の拡大に従って薬剤師が活躍する職場も増えています。

一方、若手人口は減る一方で薬剤師自体の数も多くありません。結果として薬剤師の需給ギャップが生まれ、地方では年収を高く設定して薬剤師を採用するのです。

「薬学部のある大学が少ない」

2つ目の理由は「薬学部のある大学数」です。薬学部の開設には、国の厳しい許可と研究機関・研究所の設立が必要で、ある程度の資金がある大学でないと開設できません。地方私立大学は「文系学部」のみを開設するところも多く、薬学部のある大学は都市部に集中しています。

結果、都市部に勤める薬剤師が多く輩出される事になり、需給バランスから地方の薬剤師年収が上昇する傾向にあるのです。

4. 【世代別】薬剤師の年収

勤めている地域によって、年収がこれほどまで変わるとは思いませんでした。私は30代で年収470万円ですが、同世代と比較してどの程度でしょうか?

4章では、世代別の薬剤師年収をご紹介します。

スクリーンショット 2016-07-09 20.05.15※参考:薬キャリ

薬剤師の中で最も多い層は年収500万~549万円の層です。年代別で見てみると、20代の約60%は400万円台となっており、まだ経験が浅い時期は大きく差はついていません。

30代、40代、50代になるにつれて年収の分布はどんどん広がっていくことがわかり、薬剤師の年収は必ずしも年功序列ではないことがわかります。

30代で年収470万円だと、同世代の平均より低い年収だと言えるでしょう。他の職場に転職すると、年収アップが見込めるかもしれません。

5. 年収アップのためには

年収アップのため、転職を検討します。どうすれば、薬剤師として高年収転職を実現できますか?

結論から申し上げますと、薬剤師として高収入の転職を果たすためのポイントは2点、年収の高い職場を選ぶ転職のしやすさを考慮するです。

実際に薬剤師の皆さんが高年収転職を実現するためには、「収入の高さ」×「転職のしやすさ」の両面がある職場を狙うことが現実的です。

下記表は、私が薬剤師転職を支援してきた中で、各職場ごとについてまとめたものです。

 職場 収入の高さ 転職のしやすさ おすすめ高収入薬剤師
 病院  ★  ★★★
 調剤薬局  ★★  ★★★★
 調剤薬局(地方)  ★★★★  ★★★  ★おすすめ★
 ドラッグストア  ★★★★  ★★★★  ★おすすめ★
 公務員  ★★★★  ★
 製薬企業  ★★★★★  ★

薬学部を卒業した社会人が最も収入を獲得できる職場は「製薬企業」です。製薬企業の営業職(MR)が高収入である事はよく知られていますが、研究開発職も同様に高収入であり、30〜40歳台で1,000万円以上の年収を稼ぐ人も珍しくありません。

しかし、製薬企業は「製薬企業からの中途採用」が中心なので、薬剤師が転職する事は大変厳しいと言えます。ある程度の高収入が見込め転職のしやすい職場は、調剤薬局(地方)ドラッグストアの2つです。

5-1. 地方で少規模な「穴場」調剤薬局を探す

「今すぐ年収をあげたい!」と感じる人におすすめなコースが、地方×小規模で年収のよい「穴場」調剤薬局を探す事です。

年収が高い調剤薬局の傾向

  • 3大都市圏以外の地方
  • 薬学部のある大学が近くにない
  • 小規模 店舗数は5店舗以下

老人人口が増える一方の日本において医療は成長産業だと言われています。M&Aなどで統廃合が進んでいるとはいえ、小規模調剤薬局と言えど、10年程度での大幅なリストラは考え難いでしょう。逆に大手調剤薬局と合併する事があれば、同年収で大手調剤薬局に勤める事になるかもしれません。

中小薬局のデメリットは「店舗異動ができない」点にあります。「人間関係がよくない」「旦那の都合で転勤になった」などで転職せざるを得ないケースも出てくるでしょう。しっかり転職サイトなどを活用しながら次の職場を探すようにしてくださいね。

「穴場」調剤薬局を探したい人は、薬剤師必見!調剤薬局への転職で絶対後悔しないための全知識を参考にして下さい。

5-2. 「調剤薬局併設型」ドラッグストアを選ぶ

ドラッグストアには「OTC販売型」と「調剤併設型」と2種類ありますが、高収入を狙うのであれば絶対に「調剤併設型」に転職しましょう。

もちろん、待遇の良いOTC販売型での薬剤師求人はありますが、調剤業務に携わらないと、その後の薬剤師としてのキャリアが限定されてしまいます。また「薬剤師手当」があり「管理薬剤師」職に昇進できるため、収入をあげる機会がたくさんあります。

高収入薬剤師の転職は、「調剤併設型のドラッグストア」に絞って検討することをおすすめします。

ドラッグストア転職を検討している方は、ドラッグストアへの転職の全知識|失敗したくない薬剤師必見!を参考にして下さい。

さいごに

薬剤師の年収についてノウハウをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

お伝えした通り、薬剤師の年収は世の中平均に比べて高い傾向にありますが、職場や地域によって大きな違いがあります。

高年収を得るポイントは、「薬剤師年収の相場を知る」「ドラッグストア・調剤薬局(地方)への転職に絞る」の3点。これだけで満足いく転職可能性をぐっと高める事ができます。ぜひ、転職成功に向けてトライしてみる事をおすすめします!

※高年収転職のポイント

2章でご説明した通り、薬剤師は職場によって大きく年収が変わります。「少しでも年収をアップさせたい!」と転職を検討される人は、薬剤師が高収入で転職するために必要な全知識を参考にして、転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職活動は、将来のキャリアや待遇などに悩み、すぐに決められるものではありません。しっかり考えた上で、次の一歩を踏み出してくださいね。

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。