看護師を辞めたい…!仕事が辛い理由と具体的な対処法を全解説

看護師として就職してみたものの、

  • 「看護師を辞めたくてしょうがない」
  • 「今の仕事が何故かわからないけど辛い」

と、思い悩んでいませんか?

実際に転職コンサルタントとして支援してきましたが「病院は地獄」「もう女性独特の人間関係にウンザリ」等の声が多く、真剣に悩んでいる方が多いなと感じます。

このページでは、私が過去に転職サイトとして1,000人以上の看護師の方の転職を支援した時の事例をもとに、看護師を本当に辞めるべきかどうかのヒントになるようにまとめています。

  1. 看護師の仕事が辛いと感じる5つの理由
  2. 看護師を辞めたいのにやめられない理由
  3. 看護師を辞めたいと思ったときに試してほしいことと、その対処法
  4. 看護師を辞めても良いという選択肢を持つことが大切
  5. 転職を成功させるには?本当にいま転職活動を始めても良いのか

皆さんのお悩み解消のために、少しでも助けになれば幸いです。

<2020年8月:看護師転職の最新情報>

コロナショックによる経済状況の変化に伴い、採用を控える企業が続出しています。有効求人倍率は毎月下がり続けており、転職の難易度は高まりつつある状況です。

企業はこれまで以上に厳しい目で採用候補者を見極めるようになっているため、書類や面接の準備を徹底しなければなりません。

転職を検討されている方は、選考通過率を高めるためにも、転職のプロの力を借りることをおすすめします。

  1. このページを見ながら、複数の転職サイト(『看護roo!』『看護のお仕事』など)に登録する
  2. それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
  3. 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける

未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。

1. 看護師の仕事が辛いと感じる5つの理由

看護師というのは非常に精神的に負荷がかかる仕事だと思います。

実際に私が過去に担当した看護師出身の転職希望者の方は1,000人以上いますが、「とにかく辛すぎて辞めたい」と考えて相談にいらっしゃる方が多いです。

そして、辛いと感じている理由は、大きく次の5つに分けられます。

  1. 職場内の人間関係が悪い
  2. 人手不足による長時間労働を強いられる
  3. 給料の低さや残業代の未払い
  4. 医療ミスが不安で怖い
  5. 患者さんのトラブルに疲弊している

ひとつずつ、見ていきましょう。

1-1. 職場内の人間関係が悪い

ある方は次のような悩みを持って相談にいらっしゃいました。

匿名さん(27歳)

看護師3年目で、職場の雰囲気が悪くて悩んでいます。自分自身、些細な事で怒られるし、新人として入ってきた看護師の子に対する当たりが強いです。

もちろん怒ることで、新人に仕事を覚えてもらうことが必要であることはわかりますが、変に仕事を押し付けたり、上司のミスも合わせて新人になすりつけている部分もあるように感じます。

私が入職した時はここまでひどくはなかったですが、今はこれにより若手間でも士気が下がっており「なあなあでもいれば給料もらえるし」という声すら聞こえてきます。

このような環境において、本当に患者さんのために仕事ができているのか、ということに不安を感じざるを得ません。

人間関係はどこの職場でも必ず問題となります。

他にも、「先輩から無視されるなどのいじめを受ける」「医師からのセクハラを受ける」など、人間関係による問題は様々なものがあるように感じます。

ちなみに、上記事例でご紹介した方は後にストレスによる胃腸炎にかかってしまい、転職活動を始めるのに少々時間がかかってしまいました。

1-2. 人手不足による長時間労働を強いられる

労働時間の多さについて、下記の様な悩み相談にいらした方もいらっしゃいました。

匿名さん(26歳)

都内病院で看護師2年目です。

毎日毎日、定時で帰れるなんて以ての外で、タクシーで帰るか、良くて終電で帰っています。とにかく担当している病棟での看護師の人数があまりに少なくて、一人あたりの業務量が多いように感じます。

そのため、お休みを頂くのも、申し訳ない気持ちになり、滅多なことでは取れません。みんな深夜まで残っていて、若手で早く帰ろうとすると白い目で見られます。

どうすることも出来ず、しこたま働いていますが、流石に限界です。資格を活かせる別の職種は無いのでしょうか?

日本における看護師の数は年々増えてはいるものの、まだまだ看護師数が需要に追いついていない状況に有ります。

とにかく体力的にも精神的にもキツイということで、転職を検討したいと訪れる看護師の方が最近増えてきたように感じます。

1-3. 給料の低さや残業代の未払い

上記の長時間労働と関係して、給料の低さやサービス残業で悩んでいる人もいらっしゃいました。

匿名さん

東京の小さな診療所の看護師をしています。とても言いづらいのですが、私の勤務先は他とくらべて給料が低いなと感じてしまうのです。

仕事が苦痛とかはないのですが、他の病院やクリニックの求人と比べると、「もう少しお給料があってもいいのでは…」と感じることが多々あります。

また、仕事が終わらず残業をすることがあるのですが、残業代を申請しにくく、シフトの時間通りに仕事をしたかのようにタイムカードの記入をしてしまうのです。

今すぐ退職したいわけではありませんが、このままここで働き続けることをとても不安に感じています。

看護師の仕事は人の命を預かる仕事です。

その仕事に対する責任感で仕事をしつつも、残業となってしまった時間の残業代を請求しにくいという人は意外と多いのが実態と言えるでしょう。

1-4. 医療ミスが不安で怖い

責任ある仕事を任されるほど、医療ミスが怖くなるという看護師さんは多くいらっしゃいました。

匿名さん

1年目の新人看護師です。

毎日、患者さんの命に関わる様な責任の重い仕事を、一人ではないにしてもやらせてもらっています。誇らしいというよりも、ミスをしてしまった場合を考えてしまい、とても怖くなってしまいます。

先輩と一緒にやってはいるものの、自分の重大なミスで先輩に迷惑をかけてしまったらどうしよう、もし万が一自分のせいで患者さんが亡くなられてしまったらどうしよう、と考えると耐えられません。

そういった不安からか、小さなミスをいくつも犯してしまい、先輩には怒られる毎日です。するとどんどん自信を失ってしまい、今の仕事に向いていないのではないかとさえ思ってしまいます。

今すぐできるかどうかはわかりませんが、もう一度ゼロから自分自身を見つめなおすためにご相談させて頂きに来ました。

人の命を扱う看護師の仕事は、大変意義が大きいのと同時にとてつもなくプレッシャーの大きい仕事であると言えます。

特に責任感の強い人ほど、ストレスにより体調を壊してしまっている人が多いように感じます。

1-5. 患者さんのトラブルに疲弊している

患者さんとトラブルになることで、辞めたい…と感じる看護師さんもいらっしゃいました。

匿名さん

病棟看護師として勤務していますが、患者さんとのトラブルが多く、そろそろ精神的に限界です。

ナースコールが鳴っても、他に優先すべき患者さんがいると、その患者さんのところに向かうのが遅くなる時があります。また、業務に追われて、患者さんのことが二の次になることだってあるんです。

なのに、患者さんは「どうしてすぐ来てくれない」と叫ぶなど、理不尽な暴言吐く人、暴力的になる患者さんもいて、毎日がつらいです。

患者と看護師という立場ですが、お互い人ですし、どこまで自分の意見を通していいのか、強く言ってもいいのかがわからずに悩むことが多くあります

それを言い訳にはしたくないとは思いつつも、どうしよう…と毎回考えては、結局答えは出ません。

患者さんとのトラブルやうまくいかないことが原因で、今の職場を辞めたくなる看護師さんもいらっしゃいます。

ときには患者さんのご家族の方と、診察の対応について揉めるようなケースもあるのです。

「医療ミスが不安」という方と同様に、責任感の強い看護師さんだからこその悩みと言えるでしょう。

2. 看護師を辞めたいのにやめられない理由

看護師を辞めたいと思っても「辞められない・・・」と悩む方は多いです。

この章では看護師を辞められないと感じる理由についてお話しします。

  1. 退職の許可が下りない
  2. 看護師奨学金制度の利用が足かせとなっている

順番にご紹介します。

2-1. 退職の許可が下りない

退職希望を出しても、「退職の許可が下りずに辞められない…」と悩む方は非常に多いです。

まずお伝えしたいのは、絶対に辞められない職場はありません。

退職したいと相談したら強い引き留めにあったり、退職は許可されても人員不足を理由に退職日を3ヶ月後に先延ばしにされたりと、様々なケースがあります。

「あなたがいないと困る」と言われたとしても、退職は労働者としての権利のひとつであり、足りなくなった人員を補充するのは経営側の仕事です。

ですので、あなたが責任を感じる必要はありません。

そのような引き留めに合ったときは、まずは以前よりも強気に退職する旨を伝えてみましょう。

それでも話が進まない場合、直属の看護部長ではなく、直接人事部や総務部への相談をおすすめします。

2-2. 看護師奨学金制度の利用が足かせとなっている

辞めたいと思っても、看護師奨学金制度を利用したことがネックとなる方もいらっしゃいます。

看護師奨学金制度とは、月額約3万円を受け取りながら看護学校に通うことができる制度で、東京都の場合、卒業後は指定の施設で5年間看護業務に従事することで、返済が免除となります。

(参考:東京看護師等修学資金貸与制度

就職活動の必要がない、病院によっては国家試験合格に向けてのサポートを受けられるなど、とても便利な制度ではあるのですが、看護師を辞めたいと申し出た場合に『奨学金を返還するように』と言われるケースがあるのです。

結論から申し上げると、奨学金の返済期間を満了しなくても退職はできます。

そもそも、労働基準法第16条では、契約期間を満了しないからという理由で、違約金や損害賠償を予定する契約を結んではいけないという規定があります。

(賠償予定の禁止)
第十六条 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

出典:労働基準法第16条

つまり、看護師に対して奨学金の返済を理由として強制的に就労させることは禁止されており、奨学金の未完済を理由した引き止めを行うことはできません。

ただし、退職できたとしても奨学金の返済は必要となりますので、返済の計画を提示するなどの対応は必要でしょう。

いずれにしても、退職することは可能ですので、病院側と話し合いの上、退職手続きを進めてもらうようにお願いすることが得策です。

3. 看護師を辞めたいと思ったときに試してほしいことと、その対処法

「看護師を辞めたい」と思ったら、まず少しずつでも動いてみることをおすすめしています。

取り組みやすいことから順番に並べてみましたので、良かったら試してみてください。

また、本章の最後には具体的な事例をご紹介します。

  1. 休暇を取得して、仕事を休む
  2. 今の人間関係を反面教師として、理想の看護師像を目指す
  3. 部署異動の希望を出す
  4. 看護師を辞めたいと思ったときの具体的対処法【事例とともに解説】

それでは、見ていきましょう。

3-1. 休暇を取得して、仕事を休む

「看護師の仕事がつらい・・・」と思ったら、まず休養してみることがおすすめです。

辞めたいと思いながら仕事をすることで、心は益々すさんでいきます。

これまで頑張ってきたからこそ今感じることが多いと思いますので、有給休暇を利用して仕事から離れてみましょう。

仕事を離れた時間は、心をリフレッシュすることにぜひ使ってみてください。

1人で家にいるよりも、出来るだけ外に出て友達と会う、スポーツや趣味に時間を使うと良いでしょう。

毎日を楽しく過ごすことで、これからどうしたいかが見えてくるかもしれません。

3-2. 今の人間関係を反面教師として、理想の看護師像を目指す

二つ目は、今の人間関係からの教訓を生かして、理想の看護師像を目指し仕事に邁進することです。

「人の悩みの95%は人間関係から来ている」とよく言われますが、職場での人間関係は良くも悪くも大きな影響を与えます。

「どんなに仕事を頑張っても認めてもらえない」「理不尽なことばかり言われる」など、辛いと感じる場面は多々あるでしょう。

だからこそ、良い影響を与える理想の看護師になると決めて、仕事に邁進するのです。

今の人間関係から学んだことを生かして、自分が理想とする看護師像をぜひ目指してみてください。

3-3. 部署異動の希望を出す

「今の職場ではどうしても頑張れない、でも看護師の仕事を続けたい」という場合は、部署異動の希望を出してみることも手段のひとつです。

異動の希望を出しても、希望が通るかはそれぞれの病院によって異なりますし、もし異動できるとしても時間がかかる場合もあります。

しかし、希望を出すことで今の部署から離れられる可能性が出て、多少なりとも気持ちが解放されて楽になる人もいるのです。

また、実際に異動希望が叶った場合、今の状況がリセットされるため、新しい環境下でリフレッシュした気持ちを持ちながら仕事に取り組めるでしょう。

3-4. 看護師を辞めたいと思ったときの具体的対処法【事例とともに解説】

実際に、私がアドバイスをして転職に成功した方、転職をせずにそのまま職場に残った方、仕事自体を辞めた方等、様々な方がいらっしゃいました。

そして、その中には今でも幸せそうに生活をされている方、またはその後もうまくは行かず再度私のところに相談にいらっしゃる方もいます。

皆さんとしても、今自分が辛い中で、本当に今の職場を辞めるべきかどうかというのを悩まれている方も多いかと思います。

そこで、その判断の助けになるよう、私が担当したケースとして、それぞれの事例をご紹介します。

  1. そのまま職場に残ったケース
  2. 即仕事をやめてしまったケース
  3. 現職場内で異動を試みたケース
  4. 別の職場に転職したケース

気になる例を、ぜひご覧ください。

(1) そのまま職場に残ったケース

事例詳細

先の章で御紹介した方とは別に、人間関係に悩んで転職検討のためご相談にいらっしゃった方の事例です。

匿名さん(26歳)

2年目の看護師で、大手病院に勤めてます。先輩との仕事上のコミュニケーションがうまくいきません

仕事は自分自身で考えて行動して覚えるもの、という考えを先輩は持っており、彼女からはアドバイスがほとんどなされません。

そこで「自分で出来る限り考えて行うべき」という思考から、私からも相談することをためらってしまうのです。

するといつの間にか相談すべきタイミングを逸してしまったときに、「何でもっと早くに相談しなかったんだ!」と怒られてしまいます。

そうすると、この人はなにを考えているのかわからない、と思ってしまうのが正直なところです。

一方でその先輩は、仕事に対する想いはきちんと持っており、看護師としての仕事の意義、医師の先生との連携の重要さについて説いていて、私も感化され尊敬しています

そう考えると、先輩とは人として劣等感を感じることもあって、私は今の仕事に向いていないのではないか、この職場の文化に合ってないのではないか、と考えるようになって、別の職場への転職を検討しています。

当時、この方は最終的に、現在の職場に残るという選択をされました。

私からは、その方の気持ちもあり、幾つか規模は小さくなるものの、可能な限り給与は同じ程度での職場を幾つか挙げ、転職活動をお手伝いすることで提案しておりました。

しかし、その方の職場に転職を検討している旨が明らかになってしまい、先輩の方から残るように説得されたとのことで、本人も「もう少し今のところで頑張りたい」との言葉も有りましたので、一旦は転職活動はやめることになりました。

ですが、それから約1年後に、その方から連絡を頂きました。

内容は、「更に関係が悪化してしまったので、再度転職を考えたい」というものでした。

私との転職活動の中で、更に人の良さに惹かれ、患者さんのことを第一に考えている病院の印象が忘れられず、更に現職での想いの低下からミスを連発したことで、病院に居づらくなってしまったというのです。

また、彼女は私と再度面接するまでストレスで胃腸炎を患っていたといいます。

  • 今回の意思は硬いです。

そういって彼女の転職活動は再始動しました。

このケースからの教訓

このケースの一番の教訓は、自分でストレスを溜め込まないことです。

自分自身の人生である長期的なキャリアの相談相手は必ずしも内部にはいないということも考えられます。

このことから、何も先輩に相談出来なくてもご自身で不満を溜め込む必要はなく、むしろ溜め込んだ結果、先のケースでは胃腸炎になってしまいました。

健康第一ですので、まずは外部の相談相手を見つけることが重要です。

ちなみに、上記事例の方は、町のクリニックでの看護職で内定を獲得しました。

(2) 即仕事をやめてしまったケース

事例詳細

私の同僚のところに来た事例ですが、下記は看護師を既に辞めていた方のお話で、当時はフリーターであったとのことです。

匿名さん(29歳)

私は看護師を3年でやめました

人間関係、過剰な労働時間と理由は色々有ります。当時は何がなんだかわかりませんでしたが、当時の職場がすごく嫌だと感じていました。

私は看護師を辞めた後、水商売で働き始めました。見た目と愛想の良さだけは自信が有りましたので。

ですが、過剰労働は解消されても、そこでの人間関係は、実は病院以上に厳しいことがわかりました。

確かにお水の世界でも、女性が大半で、とにかく関係がドロドロです。

病院の看護師は、看護師同士で競争することは無いので、お節介だとは感じても、相手を蹴落とそうとすることはありません。

ですが、水商売ではそれが全てです。

私は最初、お客様にそれなりに人気が出て、リピートがつくこともありました。ところがそれに嫉妬する先輩たちからのいじめに会い、私のお客様に「他のお客様と寝ている」等ありもしないことを吹き込んだり、ドレスに濃い色のお酒をこぼされたり等執拗にいじめられました。

私はこの時、「病院で自分自身の成果でも一緒に喜んでくれる同僚がいたことがどれだけ幸せか!」と思い返しました。

それから1年も満たずに足を洗い、再度看護師への転職をしようと今は考えているのです。もちろん、今度は人間関係に失敗しようないように、一緒に働く人を重視して決めたいです。

私は、私と一緒に成功を喜んでくれる仲間がほしいのです。

結果、この方はすぐに訪問看護師として内定を獲得したそうです。

私の同僚は、この方には生きていく力も十分に持っており、何より自分がアドバイスをしたことについて真剣に考えて行動に移していたとのことです。

そのため本人がどういった人と働きたいのか、ということをよく理解することができたそうです。

このケースからの教訓

このケースで転職をされた方は非常に運も良かったように思います。

なぜなら水商売でお客を取れるだけの美貌も人の良さも持ち合わせていたからです。

本人も言っていたそうですが、最初の就職活動時にとにかく大手病院を受けていただけで、中身を見ずに受かったところから入ってしまったのが失敗だったというケースはよく有ります。

こういったことは入職後に人間関係に問題を抱えてしまうものです。

転職を検討する際にも、一緒に働く人をよく確認しておくことが、このケースの一番の教訓だと思います。

(3) 現職場内で異動を試みたケース

事例詳細

私が担当した転職志望者の方で下記の様な経験をされた方がいらっしゃいました。

匿名さん(30歳)

看護師5年目です。

私は新人の時からとにかく毎日忙殺されていました。医者の先生たちも毎朝早く朝7時に集合と言いながら、最も早い先生で5時から出勤する方もいらっしゃいます。

また、私が務めていた病院では、コメディカルへの権限委譲を推進していた病院でしたので、看護師が手術の一部を担うところまでやってほしい、と先生からは言われておりました。

ですが、私は大学の看護学部でも、手術の方法についてそこまで詳しくは学びませんでした。

これは医師不足の影響もあるかと思いますが、確実に医師も看護師も少なかったように感じます

それでも先生たちや、先輩看護師達には全くかまってもらえず、疲れてミスをするたび怒られる、そんな毎日を送るようになり、自己嫌悪に陥りました

結果、私はストレスにより味覚障害を患ってしまいました。

もちろん命に別状はないものの、お友達とご飯を食べていても全く面白くもなく、ただ栄養を摂取するためだけに食べている。こんなにも辛いものだとは思いませんでした。

そこで私は、こんなにも無理して働かなければならないのか、とやはり自分の働き方を見直すようになりました。

この病院の先生の熱意に惹かれて入った面もあり、すぐに転職をしようとは思わず、去年に異動希望を出すことにしました。

看護師の世界では4,5年目で異動の時期が来ると言われています。私は運良く自分の希望が通り、もう少し穏やかな、内科を担当することになりました

私は、不思議な事に前の科以上に忙しかったように思いますが、全く嫌だと思いませんでした。一つには、前の科よりも人は多く、みんな穏やかでした。

その中で働いていて、ある朝出勤前に全く味のしないであろうベーコンを口に入れた瞬間、あまりの美味しさに涙が流れてしまいました。

私は余裕が出来て、自分自身のキャリアについて改めて考えることにしました。本当に自分に向いている仕事なのか、と。

私が尊敬するこの病院の先生に相談したところ、「若いのだからもっといろんな可能性もあるかもしれない、色々見に行きなさい」と言っていただけました。

先生から勧められた御社の方にお話を聞きに伺ったのです。

この方は異動をして成功したパターンと言えます。

しかし、彼女としてはキャリア志向もあり、ステップアップとして私のところにきたようでした

このケースからの教訓

私自身、いらっしゃった転職希望者の方には、一般企業においても、異動を検討することを先におすすめしています。

それは社内、院内の異動は、環境は変わってもノーリスクだからです。

今自分が辛いと感じている理由が、人や周りの環境だとすれば、先に異動から考えましょう。

よっぽど、「今動かなければならない」「もっと高みを目指したい」という方でなければ、まずは異動の可能性を見てみることです。

それでもその異動の可能性も無ければ、転職の門戸を叩くのも良いかもしれません。

(4) 別の職場に転職したケース

最後にご紹介するのは下記の様な事例です。

事例詳細

匿名さん(30歳)

私はMRの3年目で、その前は2年間程看護師をしていました。

今回私は看護師に復職したいと思ってお話に伺っています。

私が看護師をしていた時は、上司ともウマが合わず、看護師の数が足りていなかったため、一人あたりの業務量が多かったです。

仕事が終わった後に涙を流す毎日でした。

私は業務量よりも人間関係の方が辛いと感じていたので、転職することにしました。

そこで医療関係の知識も活かせ、なおかつ収入も実力次第で上げられるMRになろうと考えました。

私は看護師の上司との気は合わなかったのですが、医師の先生とは仲良くさせていただいていました。

よく飲みに行ったり、若い先生とはカラオケ行ったりしていましたね。

ある先生からは「〇〇さんがMRだったら怖いなぁ。ホントうっかり買っちゃいそうだもんなぁ」と言われたことも有ります。

本当は私自身は、先生たちと飲みに行くことを鬱憤のはけ口にしていたのですけどね(笑)

そこで決意を固くし、転職することにしました。

結果、ある製薬会社のMRとして働くことになり、それなりに成功したと思っています。

毎日毎日お客様としての先生達と会っては、飲み歩いたりゴルフに行ったりしていました。

ノルマは確かに厳しくて、パワハラに困っている同僚もいましたけど、私はその辺運が良かったのか、比較的自由にやらせてもらえました。「要は売ればいいんでしょ」と割りきって考えてもいましたし。

正直楽しくやらせてもらっているのですが、それに大事なのは「人」なのだと気づいた時に、私はもう一度看護師として復帰したいと考えました。

私自身看護に興味を持って看護学部に入りましたし、今の会社で異動しろと言われた時に、正直今の上司以外の人とやっていける自信がありません。

定常的に働ける個人のクリニックなんかが良いです。どこか紹介してもらえますでしょうか?

この方は看護師としての仕事内容を活かす形で転職をされたようです。

ですが、最後には看護の道に戻りたい、とおっしゃっていたのはやはりその職に特別な想いがあるからなのだと感じました

このケースからの教訓

このケースからは、自分自身の想いと考えをキチンと持っておくことが重要だと改めて認識させられます。

これは看護師に限らず転職活動一般のことですが、自分自身に何が出来て、これから何がしたいのか、ということを考えた結果、この方はMRという職を選び、自分自身の想いを再度整理した結果、看護師の仕事が良いと結論付けています。

ですので、ご自身の考えを整理することは、今仕事を辞めるべきか続けるべきかを考えるにあたってとても重要です。

(5) 決断に必要なこと|話をすると考えがまとまる

皆さんの中に、上記のケースを読まれていて「こんなにも自分の考えはまとまっていない・・・。どうしよう。」と思われた方もいるかもしれません。

実は上記の引用は、私自身でわかりやすくまとめております。

誰も最初からこんなに流暢に文章にそのまま起こせる程自分自身の考えなどまとまっていません。

彼女たちも一緒に話をしているうちに、上記の様な理由で仕事を辞めたり、転職をしたりしていることがわかってきたのです。

こういった考えを、わかりやすく他人に伝わるようにまとめることは、1人ではなかなか難しいものです。

まずは今の思いの丈を、心を許せる人に話してみることで、道が開けるかもしれません。

4. 看護師を辞めても良いという選択肢を持つことが大切

ここまでお読みいただいて、辞めたいと思っている看護師の方が多くいらっしゃることをお分かりいただけたかと思います。

まず大切なことは、「看護師を辞めてもいいんだ」という選択肢をご自身の中に持つことです。

  • 「看護師をするために、多くの時間を勉強に費やしてきたから…」
  • 「今の職場しか知らないし、他の病院でやっていけるかどうか…」

など、いろいろな思いがあるかと思います。

しかし、人生は一度きりです。

せっかくなら、ご自身が本当に望んでいる方向に舵を切られてみてはいかがでしょうか。

次章では、今後の選択肢のひとつとして、転職活動をする場合に役立つことをお伝えします。

5. 転職を成功させるには?本当にいま転職活動を始めても良いのか

ここまで読まれてきた皆さんは、看護師を辞めたいと思いながらも、そのためにどうしたらよいかを検討されている方だと思います。

私からの提案のひとつとして転職することを挙げていますが、転職するにしてもただ闇雲に転職活動をすることはおすすめしません。

本章では、その具体的な行動手順について、ご紹介します。

5-1. 「自分自身」のキャリアステップを決めるために

先のケースを見ても、最終的に今すぐ辞めるべきかどうかを判断することは難しいと思います。

というのも、ご自身のケースはご自身のものでしか無いからです。

そのため、私のところに相談にいらっしゃる看護師の方は「話を聞いて貰えただけでも色々見えてきました!」と言ってくださる方が多くいらっしゃいます。

そこで、私は自分自身の立場上申し上げる面も有りますが、転職サイトに相談することがおすすめです。

まず、転職サイトへの相談は無料で行うことも出来ますし、何より皆さんと同じような悩みを抱えた方々と非常に多く面談をし、転職を支援してきました。

そのため皆さんのお話を聞いて本当に今の仕事を辞めるべきかどうか、転職をするべきかどうかについての判断を適切にサポートしてもらえる可能性は非常に高いでしょう。

5-2. 看護師向け転職サイト3選

辞めたいとお考えの方の相談先として最適な、看護師専門の転職サイトを下記にご紹介します。

まずはあなたの状況を相談してみて、転職するかどうかを考えましょう。

転職サイトの利用は完全無料で、転職サイトに登録したからといって転職する義務はありません。

こちらでは大手が運営していて業界の中でも評判の良いサイトのみ、3つ厳選して紹介します。

上記は「看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング|口コミ評判&求人数を徹底比較」で実際に複数の看護師さんにアンケートをお取りした結果、評判が良かった上位3社です。

ただし、担当者によって合う・合わないがあると思いますので、3社全てに相談し、比べてみることをおすすめします。

看護roo!:看護師さんの総合評価No.1

看護roo!

看護roo!』は東証一部上場企業の株式会社クイックによって運営される看護師向けの転職サイトで、特に求人の質への評価が高いです。

特にホームページには出ていない、5万件を超える優良求人を紹介してくれる点が好評です。

また、面接に同席までしてくれるサポートの手厚さも特徴で、面接が不安な方にもおすすめです。

運営会社株式会社クイック
対象地域主要都市圏
オフィス全国4箇所(東京・大阪・名古屋・横浜)
公開求人数約3.7万
公式ページhttps://kango-roo.com/

看護のお仕事:非公開求人の量が豊富、面接対策◎

看護のお仕事』は日本最大級の看護師向け転職サービスです。

医療業界に詳しい担当者が今の職場の悩みや、「辞めていいのか」ということについても親身に相談に乗ってくれるとのことで、求人・サポート共に看護師さんからの評価が非常に高くなっていました。

また、求人票に書いてない内部情報を教えてくれたり、入職まで手厚くサポートしてくれるなど非常に心強い存在です。

ちなみに、派遣の求人に関しても『看護のお仕事(派遣版)』という特設ページがあるくらい力を入れていて、派遣の求人を探す方にもおすすめです。

運営会社レバレジーズ株式会社
対象地域全国
公開求人数約5.3万
公式ページhttps://kango-oshigoto.jp

ナースではたらこ:抜群のサポートが好評

ナースではたらこ』はアルバイトの求人媒体「バイトル」なども手掛ける、大手人材会社のディップ株式会社が運営する看護師向け転職サイトです。

24時間の電話対応、ナース・キャリア・ステーションでの対面支援など、サポートが手厚く、サポートへの満足度はNo.1でした。楽天リサーチの調査でも看護師さんの満足度1位を獲得しています。

求人に関しても行きたい病院を指名できる、「逆指名」を行なっていますので、下記のように気になる病院があれば求人を探してくれます。

そのため、行きたい病院がなんとなくでもある方は登録しておくべき1社です。

運営会社ディップ株式会社
対象地域全国
オフィス全国19箇所
公開求人数約9.1万件
公式ページhttps://iryo-de-hatarako.net/

6. さいごに

今はつらい時期かも知れませんが、きっと今の皆さんの経験や知見が生きる場面が訪れることと思います。

そのためにも、自分の可能性を狭く考えないようにして、ご自身の新たな道を探してみるのも良いのではないでしょうか。

まずは気軽に下記の看護師のキャリアのプロに相談してみることをおすすめします。

あなたの今後の人生がより明るいものであることを祈っています。