
看護師として働いている方の中には、
「仕事に行くのがつらく、今すぐにでも辞めたい」
と悩んでいる方も多いでしょう。
結論からいうと、ストレスの限界を迎えたまま、無理をして働き続けるのはおすすめできません。
心身に不調をきたしたり、看護の仕事が嫌いになってしまったりするかもしれないからです。
ただ、勢いのままに辞めてしまうのは後悔のもとになるため、まずは自身の辞めたい理由を把握して、適切に判断する必要があります。
そこでこの記事では、数多くの看護師転職を支援してきた私が、「看護師を辞めるべきかどうか、正しく判断するための知識」を解説します。
- 看護師を辞めたいと感じる7つの理由
- 看護師を辞めたいのにやめられない理由
- 看護師を辞めたいと感じた時にまずはやるべきこと
- 看護師を辞めるべき?後悔しない選択をするための判断方法
- 看護師を辞めたいと思ったら、まずは登録しておきたい転職サイト
皆さんのお悩み解消のために、少しでも助けになれば幸いです。
コロナの影響を受けて、辞めたいと感じる看護師は増えている
コロナ渦の中、辞めたいと感じる看護師は増えています。
多くの看護師が辞めたいと感じる理由は以下の通りです。
- 濃厚接触者となる不安
- 仕事量の増加(消毒・ベッドの清掃・トイレ掃除など)
- 給与面での不満(手当の不足・ボーナスの減額)
- 家族や患者からの偏見や差別
実際に、労働環境の悪化や感染リスクなどを理由に、看護師の離職があった病院は全体の15%です。(日本経済新聞)
さらに感染症の指定医療機関に絞ると、21.3%に跳ね上がっています。(以下グラフ参照)
出典:日本経済新聞
このように、コロナの影響で辞めたいと感じ、職場を離れた看護師の方が多くいらっしゃるのです。
1. 看護師を辞めたいと感じる7つの理由
最近はコロナでの負担ばかりに焦点が当たっていますが、そもそも看護師というのは非常に精神的に負荷がかかる仕事だと思います。
実際に私が過去に担当した看護師出身の転職希望者の方は1,000人以上いますが、「とにかく辛すぎて辞めたい」と考えて相談にいらっしゃる方が多いです。
そして、辛いと感じている理由は、大きく次の7つに分けられます。
ひとつずつ、見ていきましょう。
1-1. 職場内の人間関係が悪い
ある方は次のような悩みを持って相談にいらっしゃいました。
匿名さん(27歳)
看護師3年目で、職場の雰囲気が悪くて悩んでいます。自分自身、些細な事で怒られるし、新人として入ってきた看護師の子に対する当たりが強いです。
もちろん怒ることで、新人に仕事を覚えてもらうことが必要であることはわかりますが、変に仕事を押し付けたり、上司のミスも合わせて新人になすりつけている部分もあるように感じます。
私が入職した時はここまでひどくはなかったですが、今はこれにより若手間でも士気が下がっており「なあなあでもいれば給料もらえるし」という声すら聞こえてきます。
このような環境において、本当に患者さんのために仕事ができているのか、ということに不安を感じざるを得ません。
人間関係はどこの職場でも必ず問題となります。
他にも、「先輩から無視されるなどのいじめを受ける」「医師からのセクハラを受ける」など、人間関係による問題は様々なものがあるように感じます。
ちなみに、上記事例でご紹介した方は後にストレスによる胃腸炎にかかってしまい、転職活動を始めるのに少々時間がかかってしまいました。
1-2. 人手不足により長時間労働を強いられる
労働時間の多さについて、下記の様な悩み相談にいらした方もいらっしゃいました。
匿名さん(26歳)
都内病院で看護師2年目です。
毎日毎日、定時で帰れるなんて以ての外で、タクシーで帰るか、良くて終電で帰っています。とにかく担当している病棟での看護師の人数があまりに少なくて、一人あたりの業務量が多いように感じます。
そのため、お休みを頂くのも、申し訳ない気持ちになり、滅多なことでは取れません。みんな深夜まで残っていて、若手で早く帰ろうとすると白い目で見られます。
どうすることも出来ず、しこたま働いていますが、流石に限界です。資格を活かせる別の職種は無いのでしょうか?
日本における看護師の数は年々増えてはいるものの、まだまだ看護師数が需要に追いついていない状況に有ります。
また、夜勤看護師の場合、受け持つ患者の人数が日勤よりもさらに多く、病棟であれば一人あたり12~16人、慢性期・療養型病棟であれば20人ほどです。
とにかく体力的にも精神的にもキツイということで、転職を検討したいと訪れる看護師の方が最近増えてきたように感じます。
1-3. 医療ミスが不安で怖い
責任ある仕事を任されるほど、医療ミスが怖くなるという看護師さんは多くいらっしゃいました。
匿名さん
1年目の新人看護師です。
毎日、患者さんの命に関わる様な責任の重い仕事を、一人ではないにしてもやらせてもらっています。誇らしいというよりも、ミスをしてしまった場合を考えてしまい、とても怖くなってしまいます。
先輩と一緒にやってはいるものの、自分の重大なミスで先輩に迷惑をかけてしまったらどうしよう、もし万が一自分のせいで患者さんが亡くなられてしまったらどうしよう、と考えると耐えられません。
そういった不安からか、小さなミスをいくつも犯してしまい、先輩には怒られる毎日です。するとどんどん自信を失ってしまい、今の仕事に向いていないのではないかとさえ思ってしまいます。
今すぐできるかどうかはわかりませんが、もう一度ゼロから自分自身を見つめなおすためにご相談させて頂きに来ました。
人の命を扱う看護師の仕事は、大変意義が大きいのと同時にとてつもなくプレッシャーの大きい仕事であると言えます。
責任感の強い人ほど、ストレスにより体調を壊してしまっている人が多いです。
特に、老健では医師が常駐していないこともあり、責任が重い傾向にあります。
1-4. 給料の低さや残業代の未払い
上記の長時間労働と関係して、給料の低さやサービス残業で悩んでいる人もいらっしゃいました。
匿名さん
東京の小さな診療所の看護師をしています。とても言いづらいのですが、私の勤務先は他とくらべて給料が低いなと感じてしまうのです。
仕事が苦痛とかはないのですが、他の病院やクリニックの求人と比べると、「もう少しお給料があってもいいのでは…」と感じることが多々あります。
また、仕事が終わらず残業をすることがあるのですが、残業代を申請しにくく、シフトの時間通りに仕事をしたかのようにタイムカードの記入をしてしまうのです。
今すぐ退職したいわけではありませんが、このままここで働き続けることをとても不安に感じています。
看護師の仕事は人の命を預かる仕事です。
その仕事に対する責任感で仕事をしつつも、残業となってしまった時間の残業代を請求しにくいという人は意外と多いのが実態と言えるでしょう。
1-5. 患者・家族とのトラブルに疲弊している
患者とトラブルになることで、辞めたい…と感じる看護師さんもいらっしゃいました。
匿名さん
病棟看護師として勤務していますが、患者さんとのトラブルが多く、そろそろ精神的に限界です。
ナースコールが鳴っても、他に優先すべき患者さんがいると、その患者さんのところに向かうのが遅くなる時があります。また、業務に追われて、患者さんのことが二の次になることだってあるんです。
なのに、患者さんは「どうしてすぐ来てくれない」と叫ぶなど、理不尽な暴言吐く人、暴力的になる患者さんもいて、毎日がつらいです。
患者と看護師という立場ですが、お互い人ですし、どこまで自分の意見を通していいのか、強く言ってもいいのかがわからずに悩むことが多くあります。
それを言い訳にはしたくないとは思いつつも、どうしよう…と毎回考えては、結局答えは出ません。
このように、患者からのクレームが原因で、今の職場を辞めたくなる看護師さんもいらっしゃいます。
また「回復期リハビリテーション施設」では、患者さんのご家族の方と、退院調整について揉めるケースも多いです。
「医療ミスが不安」という方と同様に、責任感の強い看護師さんだからこその悩みと言えるでしょう。
1-6. 看護師に向いていないと感じる
「そもそも看護師に向いていない」と感じる新人看護師もいらっしゃいます。
匿名さん
看護師1年目です。
私の家庭は母子家庭で、資格を持って働くという目的だけで看護師になりました。
時間にルーズな面もあり、看護師に向いてないと感じていてやる気が出ません。
そのせいなのか周囲の人間関係ばかり気になり、人の悪いところにしか目が行きません。
職場の年上の方からは、「協調性がない」「意地が悪い」「自立していない」などいろいろと言われ、こっぴどく無視されます。
辞めようかと何度も悩みましたが奨学金を返済しなくてはならず、あと2年我慢しなくてはなりません。
出典:ナースぷらす
「看護師に向いていない」と感じる上に、職場の人から怒られたり、否定されたりし続けると、確かに働きたく無くなります。
看護師を辞めたいにも関わらず、奨学金制度が足かせとなっているのが難点です。
1-7. 感染症への不安
感染症への不安から、看護師そのものを辞めたいと悩む方もいらっしゃいます。
匿名さん
今回、新型コロナウイルス感染症をきっかけに医療の経営悪化や連日報道される感染者の数、発生地域などのニュースを目にし、自分の将来が不安になってきました。
「どこに行っても新型コロナウイルス感染症の対応に怯えなければならない…」と思う毎日です。
私の病院は、現在は新型コロナウイルス感染症の患者はいませんが、いつ自分も罹患するかわからないと考えると、「辞めたいけどどこも同じでは…」と八方塞がりに感じます。
「看護師の仕事は嫌いじゃないけど、こんなことなら看護師そのものも辞めたい…。でも辞めたら生活できないな…」と繰り返し考えてしまい、精神的に参っています。
出典:ナースぷらす
受け入れを行なっている病院では、残業や夜勤が重なり、体への負担が増しているにも関わらず「ボーナスが10万円程下がってしまった」という不満も耳にします。
またご自身が感染してしまうだけでなく、家族や友人にも移してしまう心配もあります。
そのため、看護師自体を辞めたいと感じるのも無理はありません。
2. 看護師を辞めたいのにやめられない理由
看護師を辞めたいと思っても「辞められない・・・」と悩む方は多いです。
この章では看護師を辞められないと感じる理由についてお話しします。
順番にご紹介します。
2-1. 退職の許可が下りない
退職希望を出しても、「退職の許可が下りずに辞められない…」と悩む方は非常に多いです。
まずお伝えしたいのは、絶対に辞められない職場はありません。
「退職」は労働者の権利
退職したいと相談したら強い引き留めにあったり、退職は許可されても人員不足を理由に退職日を3ヶ月後に先延ばしにされたりと、様々なケースがあります。
そのような引き留めに合ったときは、まずは以前よりも強気に退職する旨を伝えてみましょう。
それでも話が進まない場合、直属の看護部長ではなく、人事部や総務部への相談をおすすめします。
また、「労働基準監査官に相談しに行きます」と言うことで、許可が出るケースもあります。
2-2. 看護師奨学金制度の利用が足かせとなっている
辞めたいと思っても、看護師奨学金制度を利用したことがネックとなる方もいらっしゃいます。
(補足)看護師奨学金制度とは
看護師奨学金制度とは、月額約3万円を受け取りながら看護学校に通うことができる制度で、東京都の場合、卒業後は指定の施設で5年間看護業務に従事することで、返済が免除となります。
とても便利な制度ですが、看護師を辞めたいと申し出た場合に『奨学金を返還するように』と言われるケースがあるのです。
結論から申し上げると、奨学金の返済期間を満了しなくても退職はできます。
そもそも、労働基準法第16条では、契約期間を満了しないからという理由で、違約金や損害賠償を予定する契約を結んではいけないという規定があります。
賠償予定の禁止 (第十六条)
使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
出典:労働基準法第16条
つまり、奨学金の未完済を理由に引き止めを行うことはできません。
ただし、退職できたとしても奨学金の返済は必要となりますので、返済の計画を提示するなどの対応は必要でしょう。
いずれにしても、退職することは可能ですので、病院側と話し合いの上、退職手続きを進めてもらうようにお願いすることが得策です。
2-3. 自分のキャリアで転職できるか不安
1年目・2年目の看護師さんは「自分のキャリアで転職できるかな…」という不安もあるでしょう。
事実、1~3年目で辞めてしまうと、その後の転職で苦労する可能性があります。
実際に「美容外科」といった施設では教育コストを省くため、臨休経験が3年未満の看護師を採用しない傾向にあります。
ただ「訪問看護」であれば、1年目の看護師でも転職できた事例があるため、転職を成功させるには就業先を慎重に見極めましょう。
2-4. コロナの影響で、転職難易度が高まっている
コロナの影響で、看護師の有効求人倍率が低迷し続けており、転職難易度が高まっています。
というのも、感染を懸念した外来患者の減少によって、赤字医療機関が増えているからです。
実際に給与・ボーナスカットの話も多く、看護師の採用はコストがかかるため、今後も採用を控えるクリニックが増えてくると予想されます。
それゆえ、転職が難しくなってしまうことを理解しておかなくてはなりません。
3. 看護師を辞めたいと感じた時にまずはやるべきこと
「看護師を辞めたい」と思ったら、まず少しずつでも行動に移してみることをおすすめしています。
取り組みやすいことから順番に並べてみましたので、良かったら試してみてください。
また、本章の最後には具体的な事例をご紹介します。
それでは、見ていきましょう。
3-1. 休暇を取得して、仕事を休む
「看護師の仕事がつらい・・・」と思ったら、まず休養してみることがおすすめです。
辞めたいと思いながら仕事をすることで、心は益々すさんでいきます。
これまで頑張ってきたからこそ今感じることが多いと思いますので、有給休暇を使って仕事から離れてみましょう。
仕事を離れた時間は、以下の通り、リフレッシュすることにぜひ使ってみてください。
- 睡眠をしっかり取る
- 仕事のことは考えず、趣味に時間を使う
- 友達と連絡を取り合う
- 家にいる日でも、筋トレやストレッチなど、軽い運動を行う
毎日を楽しく過ごすことで、これからどうしたいかが見えてくるかもしれません。
3-2. 今の人間関係を反面教師として、理想の看護師像を目指す
今の職場で働き続ける方は、これまでの教訓を生かして、理想の看護師像を目指し仕事に邁進することです。
「人の悩みの95%は人間関係から来ている」とよく言われますが、職場での人間関係は良くも悪くも大きな影響を与えます。
「どんなに仕事を頑張っても認めてもらえない」「理不尽なことばかり言われる」など、辛いと感じる場面は多々あるでしょう。
だからこそ、良い影響を与える理想の看護師になると決めて、仕事に邁進するのです。
今の人間関係から学んだことを生かして、自分が理想とする看護師像をぜひ目指してみてください。
3-3. 部署異動の希望を出す
「嫌なプリセプターがいる」「今の職場を辞めたい」という場合は、部署異動の希望を出してみることも手段のひとつです。
希望を出すことで、今の部署から離れられる可能性が出て、多少なりとも気持ちが解放されて楽になる人もいます。
ただ異動の希望を出しても、希望が通るかはそれぞれの病院によって異なりますし、もし異動できるとしても時間がかかる場合もあります。
「部署異動の希望が通らない・はやく辞めたい!」という方は、4章「看護師を辞めるべき?後悔しない選択をするための判断方法」をご確認ください。
3-4. 看護師を辞めたいと思ったときの具体的対処法【事例とともに解説】
実際に、私がアドバイスをして転職に成功した方、転職をせずにそのまま職場に残った方、仕事自体を辞めた方等、様々な方がいらっしゃいました。
そして、その中には満足のいく生活をされている方、またはその後もうまくは行かず再度私のところに相談にいらっしゃる方もいます。
皆さんとしても、今自分が辛い中で、本当に今の職場を辞めるべきかどうかというのを悩まれている方も多いかと思います。
そこで、その判断の助けになるよう、私が担当したケースとして、それぞれの事例をご紹介します。
気になる例を、ぜひご覧ください。
(1) そのまま職場に残ったケース
事例詳細
人間関係に悩んで転職検討のためご相談にいらっしゃった方の事例です。
匿名さん(26歳)
2年目の看護師で、大手病院に勤めてます。先輩との仕事上のコミュニケーションがうまくいきません。
仕事は自分自身で考えて行動して覚えるもの、という考えを先輩は持っており、彼女からはアドバイスがほとんどなされません。
そこで「自分で出来る限り考えて行うべき」という思考から、私からも相談することをためらってしまうのです。
するといつの間にか相談すべきタイミングを逸してしまったときに、「何でもっと早くに相談しなかったんだ!」と怒られてしまいます。
そうすると、この人はなにを考えているのかわからない、と思ってしまうのが正直なところです。
一方でその先輩は、仕事に対する想いはしっかりと持っており、看護師としての仕事の意義、医師の先生との連携の重要さについて説いていて、私も感化され尊敬しています。
そう考えると、先輩とは人として劣等感を感じることもあって、私は今の仕事に向いていないのではないか、この職場の文化に合ってないのではないか、と考えるようになって、別の職場への転職を検討しています。
当時、この方は最終的に、現在の職場に残るという選択をされました。
なぜなら、その方の職場に転職を検討している旨が明らかになってしまい、先輩の方から残るように説得されたからです。
ですが、それから約1年後に「更に関係が悪化してしまったので、再度転職を考えたい」という連絡をいただきました。
現職でミスを連発したことで、病院に居づらくなってしまったというのです。
また、彼女は私と再度面接するまでストレスで胃腸炎を患っていたといいます。
- 今回の意思は硬いです。
そういって彼女の転職活動は再始動しました。
このケースからの教訓
このケースの一番の教訓は、自分でストレスを溜め込まないことです。
自分自身の人生である長期的なキャリアの相談相手は必ずしも内部にはいないとも考えられます。
健康第一ですので、体が不調になる前に、まずは外部の相談相手を見つけることが重要です。
ちなみに、上記事例の方は、町のクリニックでの看護職で内定を獲得しました。
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(2) 即仕事をやめてしまったケース
事例詳細
私の同僚のところに来た事例ですが、下記は看護師を既に辞めていた方のお話で、当時はフリーターであったとのことです。
匿名さん(29歳)
私は看護師を3年でやめました。
人間関係、過剰な労働時間と理由は色々有ります。当時は何がなんだかわかりませんでしたが、当時の職場がすごく嫌だと感じていました。
私は看護師を辞めた後、水商売で働き始めました。見た目と愛想の良さだけは自信が有りましたので。
ですが、過剰労働は解消されても、そこでの人間関係は、実は病院以上に厳しいことがわかりました。
確かにお水の世界でも、女性が大半で、とにかく関係がドロドロです。
病院の看護師は、看護師同士で競争することは無いので、お節介だとは感じても、相手を蹴落とそうとすることはありません。
ですが、水商売ではそれが全てです。
私は最初、お客様にそれなりに人気が出て、リピートがつくこともありました。ところがそれに嫉妬する先輩たちからのいじめに会い、私のお客様に「他のお客様と寝ている」等ありもしないことを吹き込んだり、ドレスに濃い色のお酒をこぼされたり等執拗にいじめられました。
私はこの時、「病院で自分自身の成果でも一緒に喜んでくれる同僚がいたことがどれだけ幸せか!」と思い返しました。
それから1年も満たずに足を洗い、再度看護師への転職をしようと今は考えているのです。もちろん、今度は人間関係に失敗しようないように、一緒に働く人を重視して決めたいです。
私は、私と一緒に成功を喜んでくれる仲間がほしいのです。
結果、この方はすぐに訪問看護師として内定を獲得したそうです。
私の同僚は、この方には生きていく力も十分に持っており、何より自分がアドバイスをしたことについて真剣に考えて行動に移していたとのことです。
そのため本人がどういった人と働きたいのか、ということをよく理解することができたそうです。
このケースからの教訓
このケースで転職をされた方は非常に運も良かったように思います。
なぜなら水商売でお客を取れるだけの美貌も人の良さも持ち合わせていたからです。
本人も言っていたそうですが、最初の就職活動時にとにかく大手病院を受けていただけで、中身を見ずに受かったところから入ってしまったのが失敗だったというケースはよく有ります。
こういったことは入職後に人間関係に問題を抱えてしまうものです。
転職を検討する際にも、一緒に働く人をよく確認しておくことが、このケースの教訓だと思います。
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(3) 現職場内で異動を試みたケース
事例詳細
私が担当した転職志望者の方で下記の様な経験をされた方がいらっしゃいました。
匿名さん(30歳)
看護師5年目です。
私は新人の時からとにかく毎日忙殺されていました。医者の先生たちも毎朝早く朝7時に集合と言いながら、最も早い先生で5時から出勤する方もいらっしゃいます。
また、私が務めていた病院では、コメディカルへの権限委譲を推進していた病院でしたので、看護師が手術の一部を担うところまでやってほしい、と先生からは言われておりました。
ですが、私は大学の看護学部でも、手術の方法についてそこまで詳しくは学びませんでした。
これは医師不足の影響もあるかと思いますが、確実に医師も看護師も少なかったように感じます。
それでも先生たちや、先輩看護師達には全くかまってもらえず、疲れてミスをするたび怒られる、そんな毎日を送るようになり、自己嫌悪に陥りました。
結果、私はストレスにより味覚障害を患ってしまいました。
もちろん命に別状はないものの、お友達とご飯を食べていても全く面白くもなく、ただ栄養を摂取するためだけに食べている。こんなにも辛いものだとは思いませんでした。
そこで私は、こんなにも無理して働かなければならないのか、とやはり自分の働き方を見直すようになりました。
この病院の先生の熱意に惹かれて入った面もあり、すぐに転職をしようとは思わず、去年に異動希望を出すことにしました。
看護師の世界では4,5年目で異動の時期が来ると言われています。私は運良く自分の希望が通り、もう少し穏やかな、内科を担当することになりました。
私は、不思議な事に前の科以上に忙しかったように思いますが、全く嫌だと思いませんでした。一つには、前の科よりも人は多く、みんな穏やかでした。
その中で働いていて、ある朝出勤前に全く味のしないであろうベーコンを口に入れた瞬間、あまりの美味しさに涙が流れてしまいました。
私は余裕が出来て、自分自身のキャリアについて改めて考えることにしました。本当に自分に向いている仕事なのか、と。
私が尊敬するこの病院の先生に相談したところ、「若いのだからもっといろんな可能性もあるかもしれない、色々見に行きなさい」と言っていただけました。
先生から勧められた御社の方にお話を聞きに伺ったのです。
この方は異動をして成功したパターンと言えます。
しかし、彼女としてはキャリア志向もあり、ステップアップとして私のところにきたようでした。
このケースからの教訓
私自身、いらっしゃった転職希望者の方には、一般企業においても、異動を検討することを先におすすめしています。
それは社内、院内の異動は、環境は変わってもノーリスクだからです。
今自分が辛いと感じている理由が、人や周りの環境だとすれば、先に異動から考えましょう。
よっぽど、「今動かなければならない」「もっと高みを目指したい」という方でなければ、まずは異動の可能性を見てみることです。
それでもその異動の可能性も無ければ、転職の門戸を叩くのも良いかもしれません。
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(4) 別の職場に転職したケース
最後にご紹介するのは下記の様な事例です。
事例詳細
匿名さん(30歳)
私はMRの3年目で、その前は2年間程看護師をしていました。
今回私は看護師に復職したいと思ってお話に伺っています。
私が看護師をしていた時は、上司ともウマが合わず、看護師の数が足りていなかったため、一人あたりの業務量が多かったです。
仕事が終わった後に涙を流す毎日でした。
私は業務量よりも人間関係の方が辛いと感じていたので、転職することにしました。
そこで医療関係の知識も活かせ、なおかつ収入も実力次第で上げられるMRになろうと考えました。
私は看護師の上司との気は合わなかったのですが、医師の先生とは仲良くさせていただいていました。
よく飲みに行ったり、若い先生とはカラオケ行ったりしていましたね。
ある先生からは「〇〇さんがMRだったら怖いなぁ。ホントうっかり買っちゃいそうだもんなぁ」と言われたことも有ります。
本当は私自身は、先生たちと飲みに行くことを鬱憤のはけ口にしていたのですけどね(笑)
そこで決意を固くし、転職することにしました。
結果、ある製薬会社のMRとして働くことになり、それなりに成功したと思っています。
毎日毎日お客様としての先生達と会っては、飲み歩いたりゴルフに行ったりしていました。
ノルマは確かに厳しくて、パワハラに困っている同僚もいましたけど、私はその辺運が良かったのか、比較的自由にやらせてもらえました。「要は売ればいいんでしょ」と割りきって考えてもいましたし。
正直楽しくやらせてもらっているのですが、それに大事なのは「人」なのだと気づいた時に、私はもう一度看護師として復帰したいと考えました。
私自身看護に興味を持って看護学部に入りましたし、今の会社で異動しろと言われた時に、正直今の上司以外の人とやっていける自信がありません。
定常的に働ける個人のクリニックなんかが良いです。どこか紹介してもらえますでしょうか?
この方は看護師としての仕事内容を活かす形で転職をされたようです。
ですが、最後には看護の道に戻りたい、とおっしゃっていたのはやはりその職に特別な想いがあるからなのだと感じました。
このケースからの教訓
このケースからは、自分自身の想いと考えを持っておくことが重要だと改めて認識させられます。
この方は「自分自身に何が出来て、これから何がしたいのか」ということを考えた結果、MRという職を選びましたが、自分自身の想いを再度整理して、看護師の仕事が良いと結論付けています。
ですので、ご自身の考えを整理することは、今仕事を辞めるべきか続けるべきかを考えるにあたってとても重要です。
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(5) 決断に必要なこと|話をすると考えがまとまる
皆さんの中に、上記のケースを読まれていて「こんなにも自分の考えはまとまっていない・・・。どうしよう。」と思われた方もいるかもしれません。
実は上記の引用は、私自身でわかりやすくまとめております。
誰も最初からこんなに流暢に文章にそのまま起こせる程自分自身の考えなどまとまっていません。
彼女たちも一緒に話をしているうちに、上記の様な理由で仕事を辞めたり、転職をしたりしていることがわかってきたのです。
こういった考えを、わかりやすく他人に伝わるようにまとめることは、1人ではなかなか難しいものです。
まずは今の思いの丈を、心を許せる人に話してみることで、道が開けるかもしれません。
辞めても良いという選択肢を持つことが大切
「今の職場を辞める」という選択肢を持つことは非常に大切です。
なぜなら「辛い・しんどい」と思いながら働き続け、うつ病を発症してしまってからでは遅いからです。
例えば派遣としてスポットで働き、自分に合う職場を探してみるという手段もあります。
看護師という職業自体が合わないのであれば、他職種へ転職することも可能です。
4. 看護師を辞めるべき?後悔しない選択をするための判断方法
看護師を辞めたいと思ったら、まずは以下の3つの方法を通して、「本当に辞めるべきか」を判断しましょう。
それぞれ詳しく見てみましょう。
4-1. 職場を辞めたいのか、看護師そのものを辞めたいのかを考える
まずは、職場を辞めたいのか、看護師そのものを辞めたいのかを考えましょう。
(1)職場を辞めたい
職場環境に問題がある場合、働く施設を変えることで、現状抱えているストレスから解放されます。
職場環境に問題があるケース
- 労働環境に関する悩み
…長時間勤務が続くなど - 雇用条件に関する悩み
…給与が低いなど - 人間関係に関する悩み
…パワハラが横行しているなど
人手不足の施設などでは、周囲への申し訳なさもあって気軽に辞めることは難しいかもしれません。
ですが、職場環境の問題の抜本的な解決は難しいため、今の職場に居続ける限り、これから先も我慢を強いられることになってしまうでしょう。
「これ以上辛い思いをして働きたくない」という方は、転職して環境を変えてみるのも一つの方法です。
病院以外で看護師が働ける場所
- デイサービス/訪問看護・治験コーディネーター(CRC)・臨休開発モニター(CRA)・保育園・児童養護施設・特別養護老人ホーム(特養)・介護老人保健施設(老健)
(2)仕事そのものを辞めたい
看護師そのものを辞めたいという場合、他の職種への転職を検討しましょう。
仕事そのものを辞めたほうが良いケース
- 体調的に働き続けるのが難しい
…怪我や腰の痛み - 働くモチベーションの低下
…やりがいや意義を感じられない
怪我や腰の痛みがひどかったり、働くモチベーションが低下した場合には、看護師をやめることも1つの手段です。
そこでおすすめの別職種が、未経験の方でも転職可能な「事務」や「営業」です。
看護師が転職できる別職種
- 事務(一般事務・営業事務)、医療事務、営業など
その他おすすめの転職先と、職種別転職サイトに関しては「看護師から転職できる他職種って?おすすめの転職先や転職サイトを紹介」をお読みください。
なお「辞めたい」と感じたときは、自分が何に対して不満を抱えているのか、見極めることが大切です。
求人を探してみたい方はこちらの章も併せてご覧ください。
- 看護師として転職:
→看護師として、別の職場に転職したい方向けの転職サイト - 別の職業への転職:
→看護師以外の仕事に転職したい方向けの転職サイト
4-2. 今の職場が「辞めるべき職場の特徴」に当てはまるかどうか見極める
今の職場が「辞めるべき職場の特徴」に当てはまるかどうか見極めることも大切です。
辞めるべき職場の特徴
- 研修制度が整っていない
- 違法行為が横行している
- 待遇が著しく悪い
- 人間関係が悪い
特に「研修制度が整っていない」「人間関係が悪い」職場は、人材の定着率が悪く、看護師への負担が増す一方でしょう。
働き手を軽視するような経営体制であったり、悪しき風習が根強く残っていたりするような施設は、辞めるべき職場と言えます。
4-3. まずは看護転職のプロに相談するのも一つの方法
不満はあるものの転職に踏み出せないという方は、一度転職サイトのキャリアコンサルタントに相談してみるのもおすすめです。
転職サイトは、人探しから選考対策まで転職活動をトータルでサポートしてくれる人材サービスです。
「転職しようか迷っている」という段階でも利用できます。
求人数・求人の質 | ネットに載せたら応募者が殺到してしまう「非公開求人」を紹介してもらえる。 |
内部情報 | 働かないとわからない「人間関係」「職場環境」などの内部事情を教えてくれる。 |
テクニック(アドバイス) | 履歴書・職務経歴書の作成(添削)など、採用されるためポイントを教えてくれる。 |
「看護師を辞めたいがこの先が不安」「転職すべきか判断できない」という方は、一度プロの意見を聞いてみることをおすすめします。
転職サイトの担当者は、「転職する場合、どのような自己PRをすれば、採用確率が高くなるか」といったノウハウを熟知しており、一人ひとりにあった転職活動の進め方も、具体的にアドバイスしてくれるでしょう。
補足:コロナ禍で看護師の求人倍率は低下中!
看護師の求人倍率は徐々に低下しており、転職が難しくなってきています。
事実、2020年10月は1.91倍、自粛が始まった4月は2.03倍、1月は2.49倍でした。
今後も競争が一層激しくなると考えられるため、ライバルと差をつけるためにも、転職サイトを利用してプロの力を借りることをおすすめします。
5. 看護師を辞めたいと思ったら、まずは登録しておきたい転職サイト
本章では「看護師として別の職場に転職したい方」「看護師以外の仕事に就きたい方」におすすめの転職サイトをご紹介します。
- 看護師として転職:
→看護師として、別の職場に転職したい方向けの転職サイト - 別の職業への転職:
→看護師以外の仕事に転職したい方向けの転職サイト
ぜひ参考にしてみてください。
看護師として、別の職場に転職したい方向けの転職サイト
数ある転職サイトの中から、以下の3点を基準に、看護師向けの転職サイトを比較しました。
総合評価を導き出す3つの基準
- 求人数・質
…看護師求人の量や質は十分かどうか - 提案力
…求職者のニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか - サポート力
…コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか
さらに、「看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング」をもとに、看護師向けの転職サイトを比較し、上位5サイトを厳選しました。
看護師求人 | |
看護roo! | 55,000件 | ★★★★☆ 4.3 看護師満足度No1! |
看護のお仕事 | 21,000件 | ★★★★☆ 4.1 求人数を増やすなら登録必須 |
マイナビ看護師 | 41,000件 | ★★★★☆ 4.0 看護師向けのサポートが手厚い |
ナースではたらこ | 5,3000件 | ★★★★☆ 4.0 逆指名求人が魅力 |
ナース人材バンク | 200,000 件 | ★★★★☆ 4.0 地域専任のアドバイザーがサポート |
※求人数は2021年1月現在のものです。
1位. 看護roo!|看護師さん利用満足度No.1
総合評価
看護師転職サイトの中で堂々のトップ。
求人の量・質
公開求人・非公開求人共にトップクラスの量。非公開求人が5万件以上あると言われ、求人に困ることはない。
サポート
同行してくれるなど面接対策が手厚い。
『看護roo!』は東証一部上場企業の株式会社クイックによって運営される看護師向けの転職サイトで、特に求人の質が良く、サポートも充実していると高評価です。
特にホームページには出ていない、5万件を超える優良求人を紹介してくれる点が好評です。
また、面接に同席までしてくれるサポートの手厚さも特徴で、面接が不安な方にもおすすめです。
運営会社 | 株式会社クイック |
対象地域 | 主要都市圏 |
オフィス | 全国4箇所(東京・大阪・名古屋・横浜) |
公開求人数 | 約3.7万 |
公式ページ | https://kango-roo.com/ |
2位. 看護のお仕事|求人多数で選択肢の幅が広い!
総合評価
求人数が優れているので、No2の口コミ評価。
求人の質・量
公開求人・非公開求人共にトップクラスの量。
サポート
入職まで手厚いサポートを受けられる。
『看護のお仕事』は日本最大級の看護師向け転職サイトで、公開求人だけでも5万件以上、ネットには出せない良質な非公開求人も豊富(12万以上の事業所)です。
総合評価1位の『看護roo!』と合わせて、ぜひ登録しておきたい転職サイトです。
運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 全国12箇所 |
公開求人数 | 約5.3万 |
公式ページ | https://kango-oshigoto.jp |
3位. マイナビ看護師|看護師向けのサポートが手厚い
『マイナビ看護師』は合計4.1万件の求人数を保有し、4年連続認知度No.1を誇る人材大手マイナビグループが運営する看護師専門転職エージェントです。
看護師向けコンテンツが充実しているため、はじめて転職をする方も使いやすいでしょう。
また、全国に拠点があるため、地方在住の方も安心して利用できます。
運営会社 | 株式会社 マイナビ |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 全国22箇所 |
公開求人数 | 約4.1万 |
公式ページ | https://kango.mynavi.jp/ |
4位. ナースではたらこ|サポートは抜群、行きたい病院を指名できる!
総合評価
サポートが好評で、上位2社と併せて登録したい1社。
求人の量・質
求人は多くないものの、行きたい病院の案件を作ってくれる。
サポート
対面で丁寧なカウンセリングをしてくれると好評。
『ナースではたらこ』はアルバイトの求人媒体「バイトル」なども手掛ける、大手人材会社のディップ株式会社が運営する看護師向け転職サイトです。
24時間の電話対応、ナース・キャリア・ステーションでの対面支援など、サポートが手厚く、サポートへの満足度はNo.1でした。楽天リサーチの調査でも看護師さんの満足度1位を獲得しています。
求人に関しても行きたい病院を指名できる、「逆指名」を行なっていますので、下記のように気になる病院があれば求人を探してくれます。
そのため、行きたい病院がなんとなくでもある方は登録しておくべき1社です。
運営会社 | ディップ株式会社 |
対象地域 | 全国 |
オフィス | ナース・キャリア・ステーション全国5箇所 |
公開求人数 | 約0.8万 |
公式ページ | https://iryo-de-hatarako.net |
5位. ナース人材バンク | 地域専任のアドバイザーがサポー
『ナース人材バンク』は年間10万人以上の看護師が利用する転職サイトで、転職者満足度98.8%のサポートで他社を圧倒しています。
病院だけでなく、クリニックや訪問看護施設の求人も保有しているため「夜勤なし」の職場を探している方にもおすすめです。
登録手続きも所要時間が1分と簡単で、電話のやり取りだけでも全国の求人情報を紹介してくれます。
また地域ごとに専門キャリアパートナーが対応してくれるため、特に地方在住の方におすすめです。
運営会社 | 株式会社エス・エム・エスキャリア |
対象地域 | 全国 |
公式ページ | https://www.nursejinzaibank.com/ |
看護師以外の仕事に転職したい方向けの転職サイト
数ある転職サイトの中から、以下の3点を基準に、看護師以外の仕事に就きたい方向けの転職サイトを比較しました。
総合評価を導き出す3つの基準
- 求人数・質
…看護師求人の量や質は十分かどうか - 提案力
…求職者のニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか - サポート力
…コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか
結果は以下の通りです。
転職エージェント | 公開求人(看護師以外) |
1位.リクルートエージェント | 約200,000 件 | ★★★★☆ 4.3 求人数&実績No.1! |
2位. dodaエージェント | 約64,000 件 | ★★★★☆ 4.1 地方転職にも強い |
3位. マイナビエージェント | 約15,000件 | ★★★★☆ 4.0 首都圏の転職におすすめ |
4位. パソナキャリア | 約27,000 件 | ★★★★☆ 4.0 手厚いサポート・フォローに定評あり |
それぞれのサービス内容を詳しく紹介します。
1位.リクルートエージェント
リクルートエージェントは、求人数No.1の総合転職エージェントであり、コロナ禍で求人数が減っている今、必ず登録すべき1社です。
ただ、1社だけだと十分な求人数には満たないので、No.2の『dodaエージェント』をはじめとした他の転職エージェントも同時登録しておくことをおすすめします。
また、コンサルタントに一部ネガティブな口コミもありましたので(※大手なので担当差が大きい)、不安な場合は、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
公式サイト:
https://r-agent.com/
※年収700万円以上での転職を目指すなら『キャリアカーバー(byリクルート)』がおすすめ
Point:転職エージェントは必ず3社登録しよう
コロナ禍で求人数が減っている今、たった1社の転職エージェントでは良い求人を集めることができません。
最初の登録は、少しだけ面倒かもしれませんが、可能な限りたくさん登録することが、転職成功への最初の一歩です。
例えば、総求人数No.2の『doda』、サポート満足度が高い『マイナビエージェント』など、最低でも3社登録することをおすすめします。
2位. dodaエージェント
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級の転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
dodaエージェント公式サイト:
http://doda.jp/
3位. マイナビエージェント
丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。
ただ、コロナによって若年層向けの求人数が大きく減ってしまったことから、口コミ評判もネガティブな内容が増えてきています(2020年12月現在)
そのため、いま利用するならば、求人数が豊富な大手(例えば、リクルートエージェントやdodaエージェントなど)を優先したほうが賢い選択かもしれません。
公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/
4位. パソナキャリア
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです。
運営元のパソナは人材派遣領域で業界最大手の企業であり、16,000社以上と取引実績があるため、求人数も充実しています。また、年収700万円以上の非公開求人を多く取り扱う『ハイクラス向けサービス』など、サービス内容も多岐にわたります。
そしてなにより、パソナの社風自体が「利益よりも社会貢献」を重要視しているため、「親身な転職者サポート」を実現しているようで、その結果として「アンケート満足度No.2」とリクルートエージェントに次ぐ実績を誇っています。
そのため、転職活動をするのであれば、まず登録すべき転職エージェントの1社です。
公式サイト:
https://pasonacareer.jp
さいごに
今はつらい時期かもしれませんが、きっと今の皆さんの経験や知見が生きる場面が訪れることと思います。
そのためにも、自分の可能性を狭く考えないようにして、ご自身の新たな道を探してみるのも良いのではないでしょうか。
まずは気軽に下記のキャリアのプロに相談してみることをおすすめします。
看護師として別の職場へ転職 | 看護師から別職種へ転職 |
あなたの今後の人生がより明るいものであることを祈っています。