看護師100人に聞いた「辞めたい」理由ランキング!しんどい・辛い毎日から抜け出すための全知識

「看護師を辞めたい」と悩んでいませんか。

看護師は、体力・メンタル面で負担が大きい仕事のため、「頑張ろうとは思っているけど、もう限界寸前」と疲弊してしまう方が非常に多いです。

まず前提として、限界な状態で無理をし続けるのはやめておくべきです。精神的にまいってしまうかもしれません。

ただ辞めたい理由によっては、勢いのままに転職しない方が良いこともあります。きちんと辞めたいと思う理由を見極めて、それに合わせて最善の選択をしましょう。

この記事を執筆するにあたり、まず転職経験のある看護師さん100人を対象に取材調査を行い、転職に至るまでのリアルな経緯などを伺いました。

その内容を踏まえて、今すぐ辞めるべきかどうかを正しく判断するための基準を解説していきます。

  1. 看護師さん100人に聞いた「辛い・辞めたい!」と思う悩みランキング
  2. 看護師を辞めて良かったというリアルな意見を紹介
  3. 今働いている病院を辞めた場合のお金の不安・疑問を解決
  4. なるべく早く今の職場を辞めた方が良いケース
  5. 勢いで辞めるのはストップ!もう少し続けてみるべきケース
  6. 悩んだら病院勤務を辞めて、病院以外の職場に転職するのもおすすめ
  7. 看護師を辞めたいと感じた時にやっておくべきこと
  8. 看護業界の転職におすすめの転職サイト3選
  9. 全く違う仕事がしてみたい方向けの転職サービス
  10. 病院を退職する流れ

皆さんのお悩み解消のために、少しでも助けになれば幸いです。

1.看護師さん100人に聞いた「辛い・辞めたい!」と思う悩みランキング

当サイトで看護師100人を対象に、「一番辞めたいと思った瞬間はどんな時ですか?」と質問し、結果を分類したうえでランキング形式にまとめました。

看護師を辞めたい人の声

本章では、実際の看護師さんの声を紹介します。

1位.女性同士特有の人間関係の悪さ

辞めたい理由として最も多いのが、人間関係の悩みでした。「女性だらけの職場ゆえに派閥やいじめなどの問題があり、関わりたくない」といったコメントが多数寄せられています。

陰口を言う人が必ずいる

口コミ・評判

病棟勤務(34代女性)
女性の多い職場であるのでどうしても噂話や陰口を言う人が必ずいる。勤務の時間が違うその場にいない人の陰口を言ってる様子をみると、「自分もいないときには同じように陰口を言われているのか」と思ってしまい、休みの日も心が休まらないと感じることもあった。

悪意のある接し方をされる

口コミ・評判

病棟勤務(29歳女性)
看護師新人時代に技術力や知識力が不足している中で、日々勉強や研鑽等をしていてもベテラン看護師にはかないません。それを利用して、努力ではどうしようもない事で悪口を言われたり、ベテランの立場を利用して悪意で業務に支障があるように嫌がらせされたりするのが辛く、新人時代は辞めようと感じていました。看護師の現場で多々ある悩み事です。

いつもピリピリしている

口コミ・評判

病棟・呼吸器内科勤務(28歳女性)
人手不足の中で働かなくてはいけないこと、女性だらけの職場ですのでピリピリした中で働かなくてはいけないところが辛いです。また私は大人しい性格をしていたので師長さんや主任さんといった役職のある人やその他の人からいじめられて仕事の量を極端に減らされたり無視をされたりしました。いじめが長期化し、体調を崩してしまい看護師を辞めてしまいました。

扱いが不平等

口コミ・評判

病棟勤務(23歳女性)
師長がスタッフを平等に扱わず、気に入ったスタッフをひいきしたり後輩の話を聞かなかったりなどの行動があり、他のスタッフ達も不満がつのった。

病院・クリニックで働く看護師はほとんどが女性であり、閉鎖的な環境で働いているため、女性同士の噂話や陰口などは、どの職場でも起こり得るようです。

中でも特に年上のベテラン看護師さんとの関わり方に悩む方が多いようでした。

2位.労働環境(残業・夜勤)が合っていない

看護師ならではの労働環境が、自分に合っていないという悩みを抱えている方も多数いました。

人手不足なので、一人ひとりの負担が大きい

口コミ・評判

病棟勤務(33歳女性)
人員不足が解消されず、退職者や休職者が出ると残された人の負担が更に増える。それが負の連鎖になって、次々と退職者が増える。実力がある人から転職するので、残るのはクセの強い人が多くなっている。看護師の病棟人員配置は、医療法や診療報酬制度で定められているはずですが、これは義務ではないので、基準を満たしていない病棟は多々あり、私が働いていた職場もそうでした。

残業代がきちんとつかない

口コミ・評判

クリニック勤務(23歳女性)
その日の業務内容や患者さんの容態などをまとめて他の人にも分かるように引き継ぐことが重要だったので、その日のうちにまとめるために残業ばかりしていました。残業代もきちんとつかないことがあり、精神的・身体的な負担も多かった時、やめたいと思いました。

家庭との両立は難しい

口コミ・評判

病棟勤務(50歳女性)
生活が不規則になる為、家庭との両立が非常に難しいです。夜勤が続いたあとはイライラしますし、子供に当たってちょっとしたことで怒鳴りつけたこともあり、自己嫌悪に陥いることらしばしばありました。あまりに大変なので専業主婦になる道を選択しました。

ただでさえ体力を使う仕事なのに、残業代がない・人手不足で過剰な負担があるなど、過酷な環境での仕事に限界を感じて、辞めたいと思うようになる方が多いようです。

3位.ミスや失敗を繰り返してしまう

ミスや失敗を繰り返してしまったり、それによって「向いてないのでは」と思ってしまったりするのは、新人看護師さんのほとんどが抱える悩みです。

自分で完璧とは思えないうちに現場に出され、右も左も分からないうちにインシデントを起こしてしまい、自責の念に駆られたという声が聞かれました。

要領が悪く、周りに迷惑をかけてしまう

口コミ・評判

病棟勤務(27歳女性)
ミスをしてしまったときや、時間で行動ができず、先輩看護師をイライラさせてしまったときに、辞めたいと思いました。自分の要領が悪く、周りのスタッフさんに迷惑ばかりかけていることに対し、自分は向いていないと思いました。

基本的なことでミスをしてしまい情けない

口コミ・評判

病棟勤務(26歳女性)
基本的なことでインシデントを起こしてしまった時には、自分が情けなくなり、最も仕事を辞めたいと強く感じました。患者さんの生死に関わる仕事をしているので、自分の自覚のなさを痛感し、患者さんやその家族に申し訳ないことをしてしまったということと同時に、同僚などへの信頼関係にも関わるとおもいました。

何度もミスを繰り返してしまうと、自分には適性がないのではと悩みますよね。

看護の現場は特にピリピリしていて、命に関わることもあるため、懇切丁寧に優しく接してくれる上司ばかりではありません。強く叱責されたりすることで余計に落ち込んでしまい、自信を失ってしまう看護師さんも多いです。

4位.患者さんから心無い言葉を浴びせられる

患者さんから心無い言葉を浴びせられることに対して、しんどさを感じているという声も多々ありました。

何のためにやってるんだろうと思う

口コミ・評判

病棟勤務(28歳女性)
患者さんの回復のために一生懸命、個別性に合わせた看護をしているのに、患者さんの協力が得られなかったり、心ない言葉が出てきたときに、私はなんのためにやっているのかわからなくなり、辞めたいと思っていました。

患者や家族からのクレームはつらいものがある

口コミ・評判

病棟・ICU勤務(28歳女性)
患者さんの家族からのクレームや患者さん本人からの嫌味を聞いたときは心底辞めたいと思います。それがたとえ他人のことであったり、患者さんの認知機能が低下していたりしていたとしても、長時間勤務や不規則勤務、精神的ストレス、重労働などこなした後のそれらの言葉は、とてもつらいものがあります。まだ、それを分かり合える仲間がいるからやっていけますが、一人で受け止めるには少し負担が大きいです。

頑張っても報われない

口コミ・評判

病棟勤務(24歳女性)
がんばっても報われない、一つも楽しいことがない、辛いことしかない、そう感じてしまったときです。どんなにがんばっても亡くなるときは亡くなってしまう、褒められることはなく先輩は悪いところを見つけて理不尽に怒る、患者さんもナースコールを連打してリモコンを拾え、といったことが重なり、もう辞めようと思いました。

頑張って耐え続けていても、患者さんからの言葉で心が折れてしまう。こういったことがきっかけで、退職を本気で考える看護師さんもいらっしゃいました。

暴言以外にも暴力・セクハラも多く、病院側が把握していない(報告されていない、潜在的なハラスメント)も多々あります。実際に日本看護協会のコラムでは、「報告されていない潜在的なハラスメントがあると思う」と感じている看護師は全体の8割近くもいると記載されています。

患者さんのために身も心もすり減らして仕事をしているのに、その相手に理不尽なことを言われたり暴言を吐かれたりしたら、報われなさを感じるのも当然です。

5位.業務内容が合っていないと感じる

看護師の業務内容そのものが自分に合ってないと思い悩んでいる方も多いようです。

特に回答で多かったのが、「患者さんの死」が身近にあることについて。看護師という仕事だからこその悩みであり、精神的なダメージから辞めたいと思ってしまっても無理はありません。

自分はいったい何ができたんだろうと落ち込んでしまう

口コミ・評判

病棟勤務(35歳女性)
一番辞めたいと思う瞬間は、やはり患者様の死です。自分の病棟では年間数人は亡くなります。その死に直面する時が少なからずあります、そういった時に人はいとも簡単に死んでしまうと思い、自分はいったい何が出来たんだろうと落ち込んでしまったり、重症患者を診るのが怖くなったりもします。そんな時に辞めたいと思った事があります。

気持ちの切り替えができない

口コミ・評判

病棟勤務(28歳女性)
患者様の終末期に関わる場面が続いた時です。自分が勤務してるときに急変が続いてしまったり、死後処置などに入ることが増えたとき、気持ちが沈み、悲しくなることが多くありました。気持ちの切り替えができるようになるまで時間もかかり、辞めたいと思うことがありました。

他にも「はじめは憧れていた仕事だったが、現実を見るともう無理だと思うようになった」といった声もありました。

6位.ストレスによる体調不良

過酷な労働環境や人間関係のストレスが積み重なり、体調面に異変が起きたという方も少なくありません。

過酷な環境で体調に異変が起きた

口コミ・評判

病棟勤務(34歳女性)
看護師になって12年目くらいにストレスから耳が聞こえなくなったり、生理が来なくなったり、夜中に寝ていてもイライラして起きることがあった。耳が聞こえにくい際に上司に受診したいため帰って受診したいことを伝えたが、結局夜の10時まで仕事で帰れず、その際にこの上司じゃだめだなと思って辞める決意をした。

心身ともに限界だった

口コミ・評判

病棟勤務(33歳女性)
80時間も残業していたが、全額残業手当が付かなかった。当直明けで帰りが毎回昼過ぎになり居眠り運転を数回して、命の危険を感じたから。お局のパワハラがエグくて、半年以上生理が止まったから。

特に人間関係や労働環境は、改善すると考えにくいので、当分は今の状態が続くはずです。体調がどんどん悪化すれば、余裕を持った転職活動などもできなくなるでしょう。

前提として、勢いで仕事を辞めるのは避けた方が良いですが、体調に異変がみられるような場合は、速やかに辞職を検討することを推奨します。

7位.医師と良好な関係を築くのが難しい

人間関係の中でも、医師との関係に悩むという看護師さんも多いようでした。

理不尽に怒鳴られる

口コミ・評判

元病棟勤務(35歳女性)
病棟勤務は医師とのトラブルが多く、当時まだ紙のカルテを使用していたのですが、医師がカルテに書いた指示が字が汚くて読めず電話で確認したところ「カルテに書いてあるだろ!」と怒鳴られ長々と説教をされた時が一番辞めたいと思った瞬間でした。

理不尽な目にあっても立場上従わなければならず、ただでさえ女性同士の人間関係でイライラしているのにさらにストレスが溜まるなど、精神的に辛い環境で働いている看護師さんも多いようです。

8位.プレッシャーや責任の重さがキツイ

プレッシャーや責任の重さがキツイといのは、命に関わる医療の現場ならではの悩みです。

自分のミスが患者さんの命に関わる

口コミ・評判

病棟勤務(24歳女性)
自分の一つのミスが患者さんの命に直結するというのが怖く、何か少しミスをすると辞めたくなってしまうことが多かったです。特に人工呼吸器などを扱う際は細心の注意を払って点検したりしていたので、辞めたくなりました。

切迫した状況は二度と経験したくない

口コミ・評判

元病棟勤務(35歳女性)
勤務交代をしてすぐに患者3人が急変しだして対応したことがあります。呼吸器の人のDIC、誤嚥性肺炎、意識レベル低下でどれもとても怖かったけれど、先輩や同僚の方と割り振り、助けられてなんとか乗り切りましたが、本当に肝が冷えるとはこのことで、2度と経験したくない辞めたいと思いました。

人の命を扱う看護師の仕事は、大変意義が大きいのと同時にとてつもなくプレッシャーの大きい仕事です。責任感の強い人ほど、耐えられないと思ってしまうのも無理はありません。

2.看護師を辞めて良かったというリアルな意見を紹介

上記アンケート調査から、実際に辞めた看護師さんを対象に「辞めてどうでしたか?」という質問をしてみました。

看護師を辞めて天職に出会えた

口コミ・評判

看護師からIT企業事務職に転職
辞めて良かったと思いますし、看護職は二度とやらないと思います。辞めた理由は、なにもやりがいを感じられず、まったく別の職場に一度勤めてみようと思ったからです。転職先のIT企業についてですが、意外と計算などの作業は楽しいですし、フォローもしっかりしてくれる、資格取得のサポートもしっかりしてくれます。自分のスキルもあがるし、周りとのコミュニケーションもしっかり取れる。天職だと思います。

毎日が新鮮で楽しい

口コミ・評判

クリニックから物流会社の総務担当に転職
一般企業で働くのは自分にとって新しいことばかりで、いろいろな情報を収集できることは面白いと感じました。そして今までに経験したことの無い業種ですので毎日が新鮮だなと感じています。それがやりがいに繋がっているのではないかと自分では感じています。

また、看護師という仕事は変えなくても、当サイトが取得したアンケート調査では、「クリニック」「介護施設」など、病院以外の職場に転職した人ほど、「辞めて良かった」満足している傾向にありました。

働きやすさががらりと変わった

口コミ・評判

病院から美容クリニックへ転職
吐きながら仕事、毎月高熱を出し、仕事に行きたくないと毎晩寝れなくなるような状態で、これ以上続けられないなと思いました。決め手は美容関係に行きたかったのと、人間関係がいいと聞いたからです。面接1社目で採用をもらえたので、今の職場で働くことにしました。
美容クリニックなので、患者さんや職場のスタッフ、自分自身もきれいになっていきます。そのお手伝いができて喜んでいただけるのが嬉しいです。レーザーや手術、注射など様々な施術があり、その人にあった施術を一緒に考えて見つけていくのも楽しいです。覚えることは多くて大変ですが、その分効果がしっかり出て喜んでいただけたときはとても嬉しいです。

やりがいのある仕事に転職できた

口コミ・評判

病棟からクリニック(リハビリ担当)へ転職(30歳女性)
夜勤の不規則な生活に体力的に限界を感じ始めていたことに加え、女性が多い職場のため陰口などの人間関係の悩みが多く精神的に疲れてしまったため転職しました。
夜勤がなく、クリニックであったため残業も少なかったことが決め手です。心臓リハビリテーションでの勤務のため、患者さんとの会話の機会が多く直接ありがとう言ってもらえることが増えました。病棟勤務時代は寝たきりの方も多かったがクリニックは比較的元気な患者が多いため、会話が多くできるのが何よりのやりがいとなっています。

看護師の仕事内容は、診療科によってかなり違うため、潔く辞めて良かったという人も多いようでした。

診療科を変えて良かった

口コミ・評判

外来・オペ室勤務から精神科へ転職
仕事のあり方を考えたときに、精神的にも体力的にも疲労がたまっており、もっと自分の時間を大切にできる職場に行きたいと思ったことがきっかけです。そこで、精神科での勤務を選択しました。定時に終わりますし残業はゼロ、医療行為もなく、プライベートの時間を有意義に使えることが決め手でした。
やりがいがあると感じたのは、精神科病棟なので患者と関わる時間を、自分で作り介入する事が出来る点だと思います。

急性期病棟から慢性回復期の患者が多い病棟へ転職

口コミ・評判

病院から別の病院へ転職(26歳女性)
急性期病棟がゆえ、人間関係もギクシャクしていて上下関係も厳しく、派閥などもあり、病棟内でのいじめもあり、そのような環境が嫌になり転職しました。
決め手は中規模の病院であり、慢性回復期の患者様が多いため、少し時間に余裕をもって業務ができるのではないかと思ったからです。慢性回復期のため、患者様ひとりひとりとゆっくりコミュニケーションをとりながら看護が提供できるようになったことに一番やりがいを感じています。直接、患者様とやりとりをすることでニーズに沿った看護提供ができることに喜びを感じます。

ここまでのまとめ

看護師が辞めたいと思う理由は、主に以下のようなものであることが分かりました。

  • 女性同士特有の人間関係の悪さ
  • 労働環境(残業・夜勤)が合っていない
  • ミスや失敗を繰り返してしまう
  • 患者さんから心無い言葉を浴びせられる
  • 業務内容が合っていないと感じる
  • ストレスによる体調不良
  • 医師と良好な関係を築くのが難しい
  • プレッシャーや責任の重さがキツイ

やはりきちんと納得した上で辞めた方は、退職後に後悔もなく、次の職場で活き活きと働けているようでした。

とはいえ「辞めたいけど、生活面の心配がある」という方も多いかと思いますので、次章からはもし辞めたら、生活費はどう工面すれば良いのかについて詳しく解説していきます。

3.今働いている病院を辞めた場合のお金の不安・疑問を解決

「今働いている病院をできることならすぐ辞めたいけど、生活のことを考えるとそう簡単には退職できない」と悩みますよね。

次の職場を決めてから退職すれば、収入が途絶えることはありませんが、「次の仕事のことは今すぐに考えられない」「いったん充電期間を設けたい」という方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、以下の2点を満たす方なら、最低限の生活費(3~5カ月)は工面できます。

  1. 失業手当の受給資格がある(離職日以前の2年間に「被保険者期間」が12ヶ月以上ある)
  2. 最低でも3ヶ月分の生活費がある

退職金の支給があれば、更に離職期間を延ばせます。

ただ失業手当の受給要件・期間は人によって違い、更に退職後に思ったより支出が必要なこともあるので、「もし辞めたら、自分の生活はどう変化するのか」を金銭的な観点で入念に確認しておきましょう。

本章では、退職後のお金の不安・疑問について詳しく解説していきます。

基本は転職先を決めてからの退職がベスト

できる限り、在職中に転職活動をして、転職先が決まってから辞めることをおすすめしています。なかなか次の仕事が決まらないと焦ってしまい、妥協せざるを得なくなる可能性があるからです。ブランクが長くなると採用に不利になります。

転職活動のことまでは考えられないという方は、まずは仕事探しの準備(転職サイト・エージェントに登録など)だけでもしておくことをおすすめします。

3-1.辞めたいと思ったら、まず「退職金」「賞与の支給日」を再確認

今働いている病院を辞めたいと思ったら、まず「退職金」「賞与の支給日」を再確認してみてください。いずれも就業規則に記載されているはずです。

退職金は一度にまとまったお金を受け取れるので、辞めた後の生活にゆとりを持てます。退職金の支給条件を一度確認し、「もう少し働けば受け取れる」という場合は、待ってみるのがおすすめです。

退職金の支給条件は職場によって異なりますがが、自己都合退職の場合、最低3年勤続していれば支給されるケースが多いようです。事実、東京都産業労働局の調査では、中小企業の約半数が退職一時金の最低勤続年数を3年と定めています。(参考:中小企業の賃金・退職金事情 令和二年度版

また、賞与支給のタイミングが近いなら、「ボーナスを受け取ってから辞める」方が金銭的なメリットが大きいです。注意点として、賞与額決定の前に退職の意思表示をしてしまうと、減額されたり受け取れなくなったりする可能性があるので気を付けてください。

3-2.「失業手当の申請」をすれば最低限の生活費は工面できる

「失業手当の申請」をすれば、最低限の生活費は工面できます。

失業手当は、仕事を辞めた人に対して国から支払われるお金で、以下の条件を満たせば誰でもハローワークで申請できます。

失業手当を受け取れる条件

  • 再就職しようという意思があること
  • 離職の日以前2年間に、「被保険者期間(雇用保険に入っていた期間)」が通算して12か月以上あること

月々の給料から引かれるお金の中に「雇用保険」がありますが、これが引かれていた月が過去2年で12カ月以上あれば、申請可能です。(同じ職場でなくてもOK)

いくら受け取れる?

失業手当額は、離職前の給与の50~80%ほどです。

参考までに、離職前の給与と失業手当の目安金額をまとめました。(離職時の年齢や給付率によって変動します)

離職前の給与
(月収)
月々受け取れる失業手当
(目安)
15万円11万9,000円
20万円14万5,000円
25万円16万5,000円
30万円17万7,000円
35万円18万3,000円
40万円19万9,000円

※CASIO『生活や実務に役立つ計算サイト』にて30~25歳、被保険者期間5~10年で試算

何か月支給される?

失業手当の給付期間は、雇用保険の加入期間によって、90~150日の間で変動します。

雇用保険加入期間1年未満1年以上、10年未満10年以上、20年未満20年以上
給付日数なし90日120日150日

端的に言うと、勤めていた期間が長い人ほど、より長い期間、失業給付金を受け取れます。

ただ、退職後すぐに給付金を受け取れるわけではありません。

失業手当の受給には、まず申請後7日間の待期期間があり、自己都合退職の場合は、その後さらに給付制限期間(自己都合退職なら2カ月)が設けられます。そのため、その間の生活費は自分で工面しなければなりません。

3-3. すぐに辞めたいなら3ヶ月分の生活費は必須

今働いている病院をすぐに辞めたいなら、最低でも3ヶ月分の生活費が必須です。というのも前述の通り、失業手当の受給には早くても3ヶ月かかるからです。

失業手当は早くても3か月後の支給になる

  • 申請に必要な書類が届くまで:2週間程度
  • 待期期間:7日間
  • 給付制限期間:2カ月(自己都合退職の場合、すぐには受け取れない)

ただ3ヶ月分というのはあくまで最低ラインで、理想は半年~1年分です。次の仕事がすぐ決まれば問題ありませんが、半年以上かかることも珍しくないからです。

特に若年層(20代前半)や、ミドル層(40代後半以降)は、長引く傾向にあるので、生活費の準備は余裕を持っておくべきでしょう。

失業保険について詳しくは『自己都合退職で失業保険受給をするための全知識』の記事を参考にしてください。

3-4.年金の支払いは免除申請できる

退職後は厚生年金から国民年金に切り替わり、年金の支払いは続きますが、特例として失業者は免除できる仕組みがあります。

一般的に年金支払いの免除は前年所得を基準にした審査がありますが、仕事を辞めた場合は「所得を考慮せず」に審査されます。退職理由なども問われないので、比較的スムーズに免除してもらえるでしょう。

更に免除申請により、保険料は全額免除になりますが、満額の納付と比較して1/2を納付したのと同じ扱いをしてもらえるのでお得です。(※満額を払い続けていた人と比較すると、若干将来受け取れる年金額は目減りします)

詳しくは『誰でも使える退職時の年金の全知識』の記事を参考にしてください。

なお、退職時は健康保険の切り替え手続きも必要です。どんな手続きをするのかについては、『5分でわかる退職時の健康保険全知識』で解説しています。

補足:一度退職してから、次の仕事を決めるまでの流れ

今働いている病院を辞めて、ゆっくり仕事を探したいという方は、以下の流れであれば経済的な懸念を最小限に再就職できます。

退職後のスケジュール図解

なお、失業手当受給期間中に再就職が決まった場合、失業手当はストップとなりますが、条件を満たせば代わりに再就職手当を受け取れます。(早く転職が決まるほどお得)

詳しくは厚生労働省ホームページを参考にしてください。

4.なるべく早く今の職場を辞めた方が良いケース

結論として、以下に該当する場合は、今の職場を辞めた方が良いことが多いです。

それぞれ詳しく解説します。

4-1.体調やメンタルに異変が生じている

体調やメンタルに異変が生じている場合は、退職を検討するのがおすすめです。

要注意なストレス症状

実はこれは、心の病気の初期症状と言われている症状です。(参考:厚生労働省『こころの病気の初期サインに気づく』)

この状態を放置し、無理をして働き続けるのは非常に危険です。心身の状態が悪化してしまえば、身体を壊して病院を辞めることになったり、再就職が難しくなったりと、あなたの人生・キャリアにマイナスな影響を与えます。

心が壊れる前に辞めた方がいい

口コミ・評判

元病棟勤務(28歳女性)
上司からの嫌がらせを受けてしまい、精神的にもうつ状態になってしまったので仕事を続けることが難しくなってしまいました。辞めたい人は心が壊れる前に辞めた方がいいと思います。一度うつにでもなったら抜け出すのが大変なので。

4-2.職場環境が客観的に見て著しく悪い

職場環境が客観的に見て著しく悪い場合も、改善されることはほとんどないので、辞めるべきであると言えます。

職場環境 悪い

残業

残業は看護師が辞めたいと思う要因の一つです。残業代が支給されない(申請できない空気がある)はもちろん、残業が常態化している場合も、かなり悪い環境と言えます。

事実、看護師の87 %は月残業30時間未満のようです。これを超える看護師はかなり少数であり、客観的に見てもかなり残業が多い職場と言えるでしょう。(参考:メディカルサポネット『看護師白書2020年度版』)

夜勤

夜勤回数も三交代制で月9回以上が続くようなら、体力的にキツイ職場と言えます。

「看護職の夜勤・交代制勤務ガイドライン」では、夜勤回数は、3 交代制勤務の場合月 8 回以内を基本とすると定められており、9回夜勤を行った人は全体の2%です。(参考:「安全,健康,生活を念頭においた看護師の 1ヶ月72時間夜勤規制に関する研究報告書」)

月9回以上の夜勤が当たり前でかなり辛い

口コミ・評判

病棟勤務(33歳女性)
正に今、コロナウィルスにより、病棟が一つコロナ病棟になった事で、他の病棟がその患者様を受け入れる事になり、毎日満床が続き忙しすぎて辞めたくなります。更に看護師の数が足りていない状態の為夜勤も9回以上が当たり前で辞めたくなります。

4-3.パワハラが横行している

上司や医師からのパワハラが横行している職場は、精神的な負担も大きいため、心底辛いと思うのであれば、早いうちに退職することをおすすめします。

パワハラの主な事例

パワハラは主観的な概念であり、一概に断定できませんが、例として厚生労働省では「精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定めています。

職場のパワーハラスメントとは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義をしました。

出典:厚生労働省『パワーハラスメントの定義について

この定義を踏まえると、例えば以下のような事例はパワハラに該当すると考えられます。

「残業するのは個々の能力が低いから」と言われ続けた

口コミ・評判

病棟勤務(32歳女性)
毎日のように残業が続いているにも関わらず、残業代が出ない上に、残業するのは個々の能力が低いと前スタッフが看護部長から言われ続け、パワハラのような環境に耐えられなくなり転職を決めました。

このような環境は前述の「体調やメンタルに異変が生じる」のような状況になり得るので、本当に辛いと感じるのであれば辞めるのも一つの方法です。

4-4.転職すべきか悩んでいる状態が6カ月以上続いている

悩んでいる状態が6カ月以上続いているなら、転職をおすすめします。

職場での不満・悩みが理由で転職をする際、まずその不満・悩みが「一時的なものかどうか」で考える必要がありますが、目安として6カ月以上続くなら、解決の見込みはないと判断できるからです。

例えば、人手不足で残業時間が増え、看護師の負担が増大しているとしても、一時的な人手不足であれば、6カ月以上続くことはまずありません。

これに対して、いつまで経っても今の状態が続くようなら、「人員を増やすつもりがない」「労働環境を改善する予定がない」など、職場に改善の見込みはないと言えます。

今の不満・悩みを明確にし、それがが6カ月以上続いているかを一つの目安として判断しましょう。

4-5.職場に相談できる人が誰もいない

職場に相談できる看護師が誰もいないなら、転職を前向きに検討しても良いでしょう。

職場に何でも話せる看護師がいるかは意外と重要で、そういった存在が一人でもいれば労働環境が多少きつくても乗り越えられたりするものです。

しかし気を許せるような看護師がいないなら、悩み事も相談できず、フラストレーションは溜まる一方になってしまいます。というよりそういった職場は、人間関係の悪い殺伐とした環境になりがちです。

ここまでのまとめ

以下に当てはまる方は、キャリアのことなどは一旦度外視して、辞めた方が良いことが多いです。

  • 体調やメンタルに異変が生じている
  • 職場環境が客観的に見て著しく悪い
  • パワハラが横行している
  • 転職すべきか悩んでいる状態が6カ月以上続いている
  • 職場に相談できる人が誰もいない

ただ辞める理由によっては、もう少し続けたほうが好ましいケースもあります。

5.勢いで辞めるのはストップ!もう少し続けてみるべきケース

ここまでは「病院を辞めるのをおすすめするケース」について紹介しましたが、一方で、(1)人間関係の悩み、(2)ミスや失敗を繰り返してしまうという悩みの場合は、一旦続けてみることをおすすめします。

5-1.人間関係が良いかどうかは運次第

人間関係が良いかどうかは、正直なところ運次第です。なので、「転職したものの結局合わない人がいた」という展開は十分考えられますし、最悪の場合、「前よりもっと人間関係が悪い職場だった」ということもあり得ます。

そのため、人間関係の悩みだけで辞めてしまうのは避けるべきです。

実際にベテランの看護師さんほど、「人間関係はどこに行っても同じ」と考えている人も多いようです。

どこに行っても人間関係は大変

口コミ・評判

病棟勤務(44歳女性)
人間関係はどこの病棟に行っても大変です。働かない人や無視する人、意地悪をする人などがいるので、その人に気を使わなければならないですね。

転職では給料のことを一番に考えた

口コミ・評判

病院勤務(30歳女性)
人間関係はどこにいっても悪くなる可能性があるので諦めた。給料をしっかり払ってくれるというのを第一条件にして、そこが良いところを選んだ。

人間関係の悩みは「気にしない」というのが最善策ですが、そうはいっても毎日顔を合わせなければならないというのが現実なので、なかなか解決しません。

対処法の一つとなりますが、苦手な相手とも良好な関係を築く方法は心理学で確立されていますので、明日からすぐに実践できる工夫を以下にまとめます。

円満な人間関係を築く心理学的テクニック

1.相手との共通点を見つける

人は共通点を持つ相手に親近感を覚えます(類似性の法則)。

相手の話に耳を傾けて、自分と共通する部分があれば、積極的に自己開示してみると良いでしょう。

2.周囲に自分から話しかける

人は好意を示してもらった相手に好意を持つと言われています(好意の返報性)。

良好な関係を築きたいという意思を示す意味でも、積極的に自分から話しかけてみると良いでしょう。

3.ポジティブな感情を表情に出す

自分は好意的に接しているつもりでも、表情に出ていなければうまく伝わらず、良好な関係が築けないケースもあります。

例えば「嬉しい」と言っているのに表情が曇っている場合、受け手は視覚情報=表情を重視して「嬉しくないのでは」と捉えてしまいます(メラビアンの法則)

4.人間関係はある程度のところで割り切る

必要以上に周囲と仲良くしようと考えず、「仕事上で必要不可欠なやり取りができればOK」くらい割り切って考えるのも大切です。「自分ではコントロールできないものに一喜一憂しない」という考え方で、アドラー心理学では課題の分離と言われています。

苦手な人が居たとしても、他人の行動は変えられません。無理になんとかしようとせず、自分のペースを乱されないようにある程度距離を取って、最低限のやり取りで仕事に集中してみましょう。

まずは自分でできる工夫を試みて、それでも職場環境に改善が見られないようであれば、転職を検討するのがおすすめです。

また『看護師の人間関係の悩みに効果抜群!心理学にもとづく6つの改善策』の記事も参考になりますので、ぜひ読んでみてください。

5-2.ミスや失敗を繰り返してしまうという悩みは改善の余地がある

「ミスや失敗が多い」「向いていないのではないか」という悩みは、たいていの場合、改善の余地があります。特にキャリアが浅いうちは早まった決断はしないようにしましょう。

具体的には、「3年目になるまで」「新人指導の経験をするまで」は現職で頑張ってみることを推奨しています。

以下のような行動でも、仕事の進め方を改善することができます。

  • メモの見直しを毎日必ず実践した
  • 頼る先輩を見つけてとことん頼った
  • とにかく「できたこと」に目を向ける
  • あと3日我慢しようを毎日自分に言い聞かせる

他にも、もしかすると自らハードルを上げ過ぎている可能性もあります。例えば、急変した患者の対応などは、どれほどベテランであっても冷静に対処できるものではありません。

何年経っても不安

口コミ・評判

病院勤務(42歳女性)
夜勤時の患者の急変への対応ができるのか、何年たっても何回経験しても不安です。自分のせいで命を救えなかったらどうしようと、夜勤前は眠れなくなることも。神経をすり減らしながら働いているのを実感していました。ずっと交感神経が活発でオンオフきりかえれませんでした。

ベテランの看護師でも、不安を抱えながら仕事をしていることもあります。キャリアが浅いうちは、できないことがあって当たり前です。今できることをしっかり把握し、日々研鑽を重ねていきましょう

6.悩んだら病院勤務を辞めて、病院以外の職場に転職するのもおすすめ

前述した看護師さんの悩みの中で、病院以外に転職することで解決できるものもあります。

例えば夜勤や仕事内容、責任の重圧などは、病院以外であれば悩むことも少なくなるでしょう。

病院以外の職場一覧

  • 一般のクリニック
  • 健診センター(労働衛生機関)
  • 保育園
  • 児童養護施設
  • 大学の保健室
  • 治験医療機関
  • 企業(産業看護師)
  • 訪問看護ステーション
  • 介護施設

病院以外であれば夜勤や命に関わるような業務もなく、ストレスがかかりにくいです。

病院以外の職場については『意外な場所も!病院以外に転職したい看護師に人気の職場一覧【夜勤なし&高収入も可】』を参考にしてください。

補足:看護師経験を活かして別の仕事に転職するのも一つの方法

看護師という職種そのものにモチベーションがないという方は、全く違う仕事に転職するのも一つの方法です。

看護師からの転職に多い職種

  • 営業職
  • 事務職
  • 美容関連職種
  • 販売・サービススタッフ
  • 医療事務
  • 治験コーディネーター
  • 看護専任教員

怪我や腰の痛みがひどかったり、働くモチベーションが低下した場合には、全く別の仕事も考えてみてください。

その他おすすめの転職先と、職種別転職サイトに関しては「看護師から転職できる他職種って?おすすめの転職先や転職サイトを紹介」をお読みください。

7. 看護師を辞めたいと感じた時にやっておくべきこと

「看護師を辞めたい」と思ったら、まず少しずつでも行動に移してみることをおすすめしています。

取り組みやすいことから順番に並べてみましたので、良かったら試してみてください。

それでは、見ていきましょう。

7-1. 休暇を取得して、仕事を休む

「看護師の仕事がつらい・・・」と思ったら、まず休養してみることがおすすめです

辞めたいと思いながら仕事をすることで、心は益々すさんでいきます。

これまで頑張ってきたからこそ、有給休暇を使って仕事から離れてみましょう。

仕事を離れた時間は、以下の通り、リフレッシュすることにぜひ使ってみてください

  • 睡眠をしっかり取る
  • 仕事のことは考えず、趣味に時間を使う
  • 友達と連絡を取り合う
  • 家にいる日でも、筋トレやストレッチなど、軽い運動を行う

毎日を楽しく過ごすことで、これからどうしたいかが見えてくるかもしれません。

7-2. 今の人間関係を反面教師として、理想の看護師像を目指す

今の職場で働き続ける方は、これまでの教訓を生かして、理想の看護師像を目指し仕事に邁進することです。

「人の悩みの95%は人間関係から来ている」とよく言われますが、職場での人間関係は良くも悪くも大きな影響を与えます。

「どんなに仕事を頑張っても認めてもらえない」「理不尽なことばかり言われる」など、辛いと感じる場面は多々あるでしょう。

だからこそ、良い影響を与える理想の看護師になると決めて、仕事に邁進するのです。

今の人間関係から学んだことを生かして、自分が理想とする看護師像をぜひ目指してみてください。

7-3. 部署異動の希望を出す

「嫌なプリセプターがいる」「今の職場を辞めたい」という場合は、部署異動の希望を出してみることも手段のひとつです。

希望を出すことで、今の部署から離れられる可能性が出て、多少なりとも気持ちが解放されて楽になる人もいます。

ただ異動の希望を出しても、希望が通るかはそれぞれの病院によって異なりますし、もし異動できるとしても時間がかかる場合もあります。

7-4.看護転職のプロに相談してみる

不満はあるものの転職に踏み出せないという方は、一度転職サイトのキャリアアドバイザーに相談してみるのもおすすめです。

転職サイトは、求人探しから選考対策まで転職活動をトータルでサポートしてくれる人材サービスです。

「転職しようか迷っている」という段階でも利用できます。

求人数・求人の質ネットに載せたら応募者が殺到してしまう「非公開求人」を紹介してもらえる。
 内部情報働かないとわからない「人間関係」「職場環境」などの内部事情を教えてくれる。
 テクニック(アドバイス)履歴書・職務経歴書の作成(添削)など、採用されるためポイントを教えてくれる。

「看護師を辞めたいがこの先が不安」「転職すべきか判断できない」という方は、一度プロの意見を聞いてみることをおすすめします。

転職サイトの担当者は、「転職する場合、どのような自己PRをすれば、採用確率が高くなるか」といったノウハウを熟知しており、一人ひとりにあった転職活動の進め方も、具体的にアドバイスしてくれるでしょう。

8.看護業界の転職におすすめの転職サイト3選

数ある転職サイトの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準
  1. 求人の数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。

転職サイト求人数|総合満足度
1位
看護roo!
54,000件|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
看護のお仕事
115,000件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
49,000件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

※この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo!の特徴

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人5万6,000件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しており、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるので、希望にぴったりの求人を見つけることができるでしょう。

30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスであるため、信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートも魅力的です。

こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

公式サイト
https://kango-roo.com

2位.看護のお仕事 | 求人多数で選択肢の幅が広い!

看護のお仕事の特徴

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 総求人数は12万件以上

看護のお仕事』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。

キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を詳細まで把握しているため、「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえます。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアコンサルタントに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的です。

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

公式サイト
https://kango-oshigoto.jp

3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度4年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は5万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。

数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

そのため、「ゆっくりと考えたいのに連絡が煩わしい」「早く転職したいのにサポートが遅い」といったミスマッチもなく、自分のペースで転職活動を進められるでしょう。(面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれます)

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

公式サイト
https://kango.mynavi.jp/

9.全く違う仕事がしてみたい方向けの転職サービス

数ある転職エージェントの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い転職エージェント」をピックアップしました。

転職サイト選定基準
  1. 求人の数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアコンサルタントに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職エージェントは、以下の通りとなりました。

転職エージェント求人数|総合満足度
1位
リクルートエージェント
11万件(非公開15万件)| 4.1
業界最大手エージェント。選択肢を増やしたいなら登録必須
2位
dodaエージェント
8万件(非公開3万件)|3.9
求人数No.2の転職エージェント。求人の質も高く、地方での転職に最適
3位
マイナビエージェント
2.5万件|4.3
サポートが充実しており、はじめての転職に強い。

※この記事では3つに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『転職エージェントおすすめランキング|500人の評判比較!』を参考にしてください。

1位.リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、求人数No.1の総合転職エージェントです。

公開求人は12万件以上、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると20万以上の求人を扱っています。

業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。

ただ、コンサルタントに一部ネガティブな口コミもありましたので(※大手なので担当差が大きい)、不安な場合は求人数No.2の『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。

公式サイト:
https://r-agent.com/

<補足:リクルートが運営している関連サービス>

2位.dodaエージェント

dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級の転職エージェントです。

提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。

dodaエージェント公式サイト:
http://doda.jp/

3位.マイナビエージェント

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丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。

求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。

そのため、求人数が豊富な大手(例えば、リクルートエージェントdodaエージェントなど)と併用することをおすすめします。

公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/

10.病院を退職する流れ

病院を退職するまでの流れを以下にまとめます。

(1). 病院を辞める前に、まずは転職活動の準備から始める

前提として、仕事を辞めて次の職場を見つけるまでの流れは、(1).在職中に転職活動をする(2).退職して失業手当を貰いながら転職活動に専念するの2通りあります。

結論から言うと、スケジュール的に可能なら、(1).在職中に転職活動をすることをおすすめしています。

次の仕事が決まる前に辞めてしまうと、無収入の期間が発生し、生活に影響する恐れがあるからです。それだけでなく、なかなか次の仕事が決まらないと焦ってしまい、妥協せざるを得なくなる可能性もありますし、ブランクが長くなると採用に不利になります。

転職活動の準備とは

  • 次はどんな仕事をするか(どんな病院で働くか)条件を考えておく
  • 条件に合う求人があるかどうか転職サイトで検索してみる
  • 業界や職種についての情報を収集しておく
  • 転職サイトに登録して相談だけでもしておく

もちろん、精神的にきつくて今すぐ辞めたいという方は、それでも問題ありませんが、その場合は生活費があるかだけあらかじめ計算しておいてください。

一旦仕事を辞めてゆっくりしたい方は、生活費半年分の貯金があるか要確認

「今すぐ次の仕事は考えられない」という方は、生活費半年分の貯金の有無を確認しておきましょう。最低でも3カ月間は無収入で生活できる状態の必要があります。自己都合退職の場合、失業保険の受給は早くても2カ月半後からになります(待期期間1週間+給付制限期間2カ月)。詳しくは『自己都合退職で失業保険受給をするための全知識』の記事を参考にしてください。

(2). 退職の意思表示をして、退職日を決める

次に退職の意思表示をして、退職日を決めます。在職中に転職活動をしない方は、ここからスタートです。

退職の意思表示は、上司に「辞めます」と伝えることです。その後に、上司や看護部と調整を行います。

退職日の取り決めは、ここから具体的に決定します。

(3). 退職当日

退職当日は、引継ぎの最終チェックや返却物の確認などをして過ごします。

返却物一覧

  • 備品
  • 制服

院内に置いている私物はすべて持ち帰ることも忘れないようにしましょう。

院内の記録物や患者さんの情報をプリントアウトしている場合、院外に持ち出さず、シュレッダーにかけるのも忘れやすいので気を付けてください。

これで退職は完了です。

さいごに

今はつらい時期かもしれませんが、きっと今の皆さんの経験や知見が生きる場面が訪れることと思います。

そのためにも、自分の可能性を狭く考えないようにして、ご自身の新たな道を探してみるのも良いのではないでしょうか。

転職活動に関する悩みとそれに対する解決策は『看護師が転職前・転職活動中に抱える悩みをプロの目線でまとめて解決!』で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

あなたの今後の人生がより明るいものであることを祈っています。