薬剤師がダブルワークをする方法とは?兼業での働き方や求人、税金まで徹底解説

ダブルワークを検討中の薬剤師の方は、

薬剤師ってダブルワークできるの?
パートとの掛け持ちは可能?」

といった疑問をお持ちかと思います。

結論、薬剤師はパートや派遣といった労働形態で、ダブルワークをすることが可能ですが、職種や業務内容によって禁止されている方もいるため、注意が必要です。

この記事では転職のプロとして薬剤師の転職をサポートしてきた私が、「薬剤師がダブルワークをする方法」と「薬剤師がダブルワークをする際に気をつけるべきポイント」をご紹介します。

  1. 薬剤師はダブルワーク可能!ただし禁止されているケースもある
  2. 薬剤師がダブルワークをする方法
  3. ダブルワークをするメリット・デメリット
  4. 薬剤師のダブルワーク求人の見つけ方
  5. ダブルワークがしたい薬剤師におすすめの転職サイト
  6.  転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
  7. 【図解】転職サイト利用の流れ
  8. 【FAQ】薬剤師がダブルワークをする際によくある疑問と回答

この記事を読めば、薬剤師がダブルワークを始める前に押さえておくべきことをすべて理解できるでしょう。

1. 薬剤師はダブルワーク可能!ただし禁止されているケースもある

ダブルワークとは、2つ以上の仕事を掛け持ちする働き方のことであり、薬剤師は基本的にダブルワークが可能です。

ダブルワークと副業の違い

  • ダブルワーク:アルバイト、パート、派遣など複数の就業先を掛け持ちすること
  • 副業:本業とは別に副収入を得るために行う仕事のこと

ただし、これらは厳密な言葉の定義ではなく、一般的に上記の意味合いで用いられることが多いです。

しかし、薬剤師がダブルワークをするにあたり、以下の3点を抑えておく必要があります。

それでは、見ていきましょう。

1-1. 管理薬剤師はダブルワークが原則禁止されている

管理薬剤師は原則として副業が禁止されています。具体的な条文は以下の通りです。

薬局の管理者(第一項の規定により薬局を実地に管理する薬局開設者を含む。次条第一項において同じ。)は、その薬局以外の場所で業として薬局の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない。ただし、その薬局の所在地の都道府県知事の許可を受けたときは、この限りでない。

出典:薬機法第七条

ただ、これはあくまで「管理薬剤師は自身が勤めている就業先以外で働いたり、薬事に関する実務を行ったりしてはいけないこと」が定められているに過ぎません。

したがって、薬事に関わらない一般的な副業(パートなど)であれば、副業をすることができます。

また、都道府県知事の許可を受けた場合は、その限りではありません。

学校薬剤師など、公益性の高いと判断されるような業務内容であれば副業として認められるケースが多いようです。

知事の許可を受けられる条件は都道府県によって異なります。

関連記事:管理薬剤師になるには|仕事内容や年収、資格について転職のプロが徹底解説

1-2. 公務員薬剤師は完全にダブルワークが禁止されている

公務員薬剤師もダブルワークを行うことはできません。具体的な条文は以下の通りです。

職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。

出典:国家公務員法103条

 

職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。

出典:地方公務員法 第38条

薬剤師だけに限らず、すべての公務員は公務員法によって副業が禁止されています。

公務員は国民に奉仕することが義務とされているためです。

このため、公務員薬剤師が複数の仕事を兼ねて行うことはどのような場合であっても認められていません。

1-3. 就業規則の確認は必須である

薬剤師の方がダブルワークを始める際は、事前に就業規則を必ず確認しましょう。

理由としては、就業規則によってダブルワークが禁じられている場合があるからです。

確認ポイント 

  • 就業規則の「服務心得」「服務」の項目
  • 兼業に関する規則

就業規則の中でも特に、上記の項目を重点的に確認しておくことをおすすめします。

2. 薬剤師がダブルワークをする方法

薬剤師がダブルワークをする方法は以下の通りです。

では、それぞれ見ていきましょう。

2-1. 派遣薬剤師として働く

薬剤師がダブルワークをする方法の一つとして、派遣薬剤師として働く方法があります。

派遣薬剤師としてダブルワークをすることは、契約上の労働時間以外であれば、基本的に問題はありません。

ただ、一部の派遣会社には他社での就業を禁止している会社もあるため、事前に就業規則を確認しておくようにしましょう。

派遣社員として働く薬剤師の平均時給は2,800円であり、全体的に高時給の傾向があります。

出典:薬キャリエージェント

仮に時給2,800円で1日4時間、週3日の勤務をしたとすると、10万円ほど収入を増やすことができます。

収入をぐっと増やせる

時給2,800円×1日6時間勤務×週1~2日(月6日) =月収約10万円

なお、派遣の薬剤師として働くことのメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット
  • 時給がパートと比べ、高い傾向にある
  • 派遣会社が間に入ることから、トラブルになりにくい
デメリット
  • 数か月ごとの契約であるため、雇用が安定しない
  • 時給が高いほど、激務であったり、人手不足であったりする傾向がある

上記を踏まえると、派遣薬剤師としてのダブルワークは契約期間が限られていても、高時給で働きたい方におすすめです。

2-2. パート・アルバイトの薬剤師として働く

薬剤師がダブルワークをする方法の二つ目として、パートタイムとして働くことが挙げられます。

パートタイムとは派遣社員とは異なり、企業の直接雇用で週に数回3~5時間などの短時間で働く労働形態のことです。

パートで働く薬剤師の時給の目安は2,200円です。

出典:薬キャリエージェント

求人によっては、派遣社員と同じくらいの時給のものもあります。

出典:薬キャリエージェント

なお、パート勤務の薬剤師には以下のメリットとデメリットがあります。

メリット
  • シフトが柔軟であり、自由な働き方ができる
  • 無期雇用のため、雇用が安定しやすい
デメリット
  • 派遣社員に比べ、時給が低い傾向にある
  • 入社時に希望していたシフト通り働けるとは限らない

よって、収入が多少低くとも柔軟な働き方がしたい方にはパートでのダブルワークをおすすめします。

3. ダブルワークをするメリット・デメリット

薬剤師がダブルワークをするメリットとデメリットを3つずつ以下に挙げました。

メリット
デメリット

それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット

薬剤師がダブルワークを行うメリットは以下の通りです。

それでは、詳しく解説していきます。

メリット1. 収入が大幅に上がる

ダブルワークをする最大のメリットは、収入が大幅に上がることです。

特に、薬剤師の派遣やパートは時給が高めに設定されている傾向にあります。

収入を上げたいけど今の職場ではこれ以上勤務時間を増やせない」という方には、ダブルワークがおすすめです。

メリット2. 様々な経験が積める

ダブルワークをすることには、様々な経験が積めるというメリットもあります。

薬剤師が1つの職場で働き続けると、担当する業務は限られてしまうでしょう。

そのため、繰り返される業務に飽きてしまう可能性があります。

一方、複数の仕事を掛け持ちすることで、多くの業務に携わることが可能です。

多くの経験を積むことは新たなスキルの習得に繋がり、ご自身のキャリアの幅を広げるきっかけとなるでしょう。

メリット3. 失業のリスク回避になる

薬剤師がダブルワークをすることで、万が一失業した際のリスクを回避することができます。

非正規雇用であるパートや派遣といった労働形態は、決して安定しているとは言えません

突如シフトを減らされたり、契約切れとなってしまうリスクがあります。

このような場合、1つの職場のみで働いていて、もし急に雇用先の事業が悪化したり、契約更新されなかったりすると、収入が大幅に減ってしまうでしょう。

一方で2つ以上の職場を掛け持ちしていると、もう片方の職場でシフトを調整することができます。

このように、ダブルワークは不安定な働き方のリスクを軽減することに繋がるのです。

デメリット

一方で、薬剤師がダブルワークを行うデメリットも考慮しておく必要があります。

それでは、1つずつ見ていきましょう。

デメリット1. 納税手続きが複雑

ダブルワークをする場合、納税手続きが複雑となってしまいます。

なぜなら、ダブルワークをしていると収入が複数の箇所であっても年末調整は1つの勤務先でしかできないからです。

よって、「給与所得者の扶養控除等の申告書」「給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書」「控除の対象となる証明書類」などの書類を税務署へ提出する必要があります

このように、ダブルワークをすることにより納税手続きの手間が増してしまうでしょう。

デメリット2. 体力的・精神的負担の増加

体力的、精神的な負担が増すこともダブルワークをするデメリットとして挙げられます。

なぜなら掛け持ちで働くことで、労働時間が長くなってしまうからです。

体力的な負担が多くなることにより、体調を崩してしまいかねません。

また、ダブルワークをすることで覚えるべきことが多くなり、業務内容が混乱してミスを起こしてしまう恐れもあります。

そのため、特に薬剤師としての勤務経験が浅く業務に不慣れの方や、復職したばかりの方は掛け持ちを始めない方が良いでしょう。

デメリット3. 残業をしても割増賃金にならない可能性が高い

残業をしても割増賃金にならない点は、複数の職場で短時間の勤務を行うデメリットの一つです。

労働基準法では、残業時の賃金について以下のように定められています。

「週に40時間、1日8時間(休憩を除く)を超えて労働させた場合、雇用者は規定の割増賃金を支払わなければならない」出典:厚生労働省

週40時間を超えて働いた場合、割増賃金として時給の1.25倍の額が支給されます。

これは掛け持ちで働いていた場合でも適用されます。

労働時間は、事業場を異にする場合においても、労働時間に関する規定の適用については通算する。
出典:労働基準法第38条第1項

ところが、実際は複数の就業先で働いている場合でも、割増賃金が正しく支払われているケースはほとんどないというのが現状です。

背景には、

  • どの就業先が割増賃金を負担すべきか、厳格に定められていない
  • 雇用主が掛け持ちを把握していないケースも多い

といった理由が挙げられます。

このことから、実労働時間が増えても割増賃金が適用されず、結果的に損な働き方になってしまうというケースも少なくないようです。

4.薬剤師のダブルワーク求人の見つけ方

「薬剤師としてダブルワークをしたいけれど、求人はどのように探せばよいのだろう…」とお悩みの方へ、本章では薬剤師のダブルワーク求人の見つけ方をご紹介します。

順番に見ていきましょう。

4-1.求人情報サイトを使う

一つ目の方法は、求人情報サイトを利用することです。

求人情報サイトは、薬剤師のパート・派遣求人を多く掲載しており、ご自身のペースで求人を探すことができます。

全体として求人数が非常に多く、自分の希望に合わせて仕事を探しやすいという特徴があります。

薬剤師求人の掲載がある求人情報サイトの一例は下記の通りです。

これらの求人情報サイトは、多くの求人から探せるというメリットがある一方、求人が多すぎてどれを選ぶべきかわからない、また求人情報から勤務先の詳細が分かりにくいというデメリットもあります。

4-2.派遣・パート求人に強みのある転職サイトに登録する

二つ目は、派遣やパート求人に強みのある転職サイトに登録し、担当者から求人を紹介してもらう方法です。

求人情報サイトとの大きな違いは、以下のように専任の担当者がつき、求職者に合わせて求人の紹介をしてくれるという点です。

この担当者は求人の紹介のみに限らず、「キャリア相談」から「内定後の給与交渉」まで行ってくれるので、上手に使えば求人探しの成功率は高まります。

そこで次章では、ダブルワークがしたい薬剤師におすすめの転職サイトをご紹介します。

5. ダブルワークがしたい薬剤師におすすめの転職サイト

数ある転職サイトから以下の3点を基準に、「総合評価の高い薬剤師転職サイト」を選出しました。

総合評価を導き出す3つの基準

  • 求人の質・量:求人の量や質は十分かどうか(特に高時給派遣)
  • 提案力:薬剤師のダブルワークというニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか
  • サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

さらに、当サイトが薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果に基づき、おすすめの転職サイトを、利用者の総合評価順にまとめました。

結果、薬剤師のダブルワークにおすすめの転職サイトランキングは以下の通りとなりました。

上記の評価基準を元に、薬剤師派遣に強い転職サイトを5つピックアップしましたので、2~3社に登録しておきましょう。

転職サイト 求人数 提案力 サポート力
薬キャリエージェント
約60,000件

4.3

4.1
ファルマスタッフ
約51,000件

4.2

3.7
アプロドットコム
約24,000件

3.4

4.1
お仕事ラボ
約17,000件

3.8

4.1
ファルメイト
約17,000件

3.9

3.4

※求人数:2024年5月7日更新

転職サイトは、担当するキャリアアドバイザーの相性や質が重要ですから、数社登録して面談をしてみて、一番良いと思ったところを活用することをおすすめします

どこに登録すればいいかわからない方は 、口コミ評判が高く求人の幅が広い『薬キャリエージェント』と、転職サイトのノウハウに評判が集まっている『ファルマスタッフ』を同時に登録して、2社とも試しに面談を受けてみるとスムーズに転職活動が進むでしょう。

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登録自体は3分程度で完全無料、費用等は一切かかりません。

1位. 薬キャリエージェント|求人数が多く、交渉力が強い転職サイト

薬キャリ

『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、(※エムスリーキャリア調べ)調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

2位. ファルマスタッフ|日本調剤グループ・病院求人でトップクラス

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

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3位. アプロドットコム|派遣求人No.2 独立系 希望求人を紹介

アプロドットコム

アプロドットコム』は1998年に設立された薬剤師転職支援サービスです。

独立系の転職サイトとしてスタートしたので調剤薬局などの後ろ盾が無く、「転職希望者のニーズを徹底的に聞いて求人を探す」事をモットーに成長してきました。「XX駅の近くで」と要望があった時は、XX駅周辺の薬局に全てコンタクトを取って求人を探す姿勢が高評価を受けています。

独立系ですので、特定の求人を強くおすすめされる事もありません。今の職場に満足しておらず、フラットに次の働き方を考えている人は、必ず登録しておきましょう。

公式サイト
https://apuro.com/

4位. お仕事ラボ|全国対応・利用満足度90%以上

お仕事ラボは、薬剤師特化の選任コンサルタントが転職をサポートしてくれる転職サイトです。

派遣やパートなど、具体的な要望が固まってない段階でも、ライフスタイルに即した働き方を提案してもらえるので、気軽な気持ちで相談しにいけることが特徴です。

また、利用者からの評判だと、満足度は90%、定着率も95.6%と高水準なので、ぜひ利用してみることをおすすめします。

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https://www.oshigoto-lab.com/

5位. ファルメイト|高時給派遣求人を多数保有

スクリーンショット 2016-03-13 12.52.05

ファルメイト』は関東・関西圏に絞った派遣求人を行っており、「高時給派遣」に特化している珍しい転職サイトです。

関東エリアでは2,800円以上、関西エリアでは2,700円以上を最低保証しているため、「高時給派遣で働きたい!」という薬剤師の方には打ってつけと言えるでしょう。

また、パート求人も2,000円以上の求人がほとんどであり、他社とくらべて高時給の傾向にあります。

大都市での高時給求人は数が少ないため、関東・関西エリアの薬剤師はぜひ『ファルメイト』への登録をおすすめします。

ファルメイト公式サイト:
https://www.pharmate.jp/

薬剤師におすすめの転職サイトの口コミについて、さらに詳しく知りたい方は「200人の口コミ比較でわかった薬剤師転職サイトおすすめランキング」を参考にしてみてください。

6転職サイトをより効果的に利用する7ポイント

35歳が転職エージェントをうまく使うポイント

この章では、転職サイトをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。

  1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
  2. 転職時期は最短可能日程で答える
  3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
  4. 経歴やスキルに嘘をつかない
  5. 推薦文は必ず確認する
  6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
  7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。

Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく

転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。

「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。

更新日

例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。

更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。

Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える

コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。

そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。

※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。

Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る

担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。

担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、

転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。

コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。

この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。

Point-5. 推薦文は必ず確認する

ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。

そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。

Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない

数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。

企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。

企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。

Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

転職サイトも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。

優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWorkを利用して裏をとるようにしましょう。

以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。

openworkの口コミ

上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。

7【図解】転職サイト利用の流れ

ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

転職サイトに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう

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Step 1. まずは公式ページから登録する

それぞれの公式ページから登録を行います。

登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください

例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。

正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。

Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る

登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。

事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。

  • 転職希望時期は?
  • 希望する職種や業界は?
  • 希望年収は?

10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。

※最初からアポイント調整に入る場合もあります。

Step 3. キャリアカウンセリング

あなたが転職サイトのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)

初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。

  • あなたのキャリアの棚卸
  • PRポイントの整理
  • 転職するべきかどうか
  • 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
  • どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
  • 転職についての要望の深堀

キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。

担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。

Step 4. 求人紹介を受ける

あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。

思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。

それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します

Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削

応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。

場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。

最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。

Step 6. 紹介された求人に応募する

選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。

自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。

求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職サイト経由は圧倒的に有利です。

Step 7. 面接対策を受ける

応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。

あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。

Step 8. 企業との面接を行う

面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。

対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。

面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。

Step 9. 内定と退職サポート

内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。

また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職サイトであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!

Step 10.退会手続きをする

転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。

万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。

転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。

転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。

【FAQ】薬剤師がダブルワークをする際によくある疑問と回答

薬剤師がダブルワークをする際に、よくある疑問と回答は以下の3つです。                

では、1つずつ解説していきます。

Q1. 扶養から外れるとどうなりますか?

以下の条件に当てはまり、扶養から外れてしまうとご自身で社会保険に加入する必要があります。

社会保険への加入条件

  • 週の労働時間が20時間以上、賃金が月8万8000円以上
  • 1年以上継続して雇われている、もしくは見込みがある
  • 学生ではない
  • 社会保険の対象となる従業員の規模が501人以上の企業に勤務している、または501人以上の企業と労災協定をしている

週20時間の仕事と週20時間未満の仕事を掛け持ちしている場合、勤務時間が長い方の職場にて保険に加入します

週20時間以上の仕事を2つ掛け持ちしている場合、どちらの仕事も保険加入の対象です。

よって、健康保険と雇用保険はどちらかの職場で加入し、厚生年金は双方で加入する必要があります。

保険額の計算につきましては、ご自身の職場に相談して進めましょう。

Q2. ダブルワークをする場合、所得税はどうなりますか?

ダブルワークをしていても、年間の総収入が103万円以下であれば所得税を払う必要がありません

しかし、源泉徴収という形で、給与から税金が引かれてしまっているケースがあります。

このような場合、ご自身で確定申告を行い、過払いの税金を還付金として返還してもらうことが可能です

また、総収入が103万円以上の場合でも、それぞれの会社から源泉徴収がされており税金を払いすぎている可能性があります。

そのような場合でも、確定申告をすれば還付金が受け取れるので、必ず確認しましょう。

Q3. ダブルワークをすると勤務先にバレてしまいますか?

ダブルワークをすると、勤務先にバレてしまう可能性が高いです。

理由としては、複数の会社から源泉徴収がなされることが挙げられます。

勤務先にバレないようにダブルワークを行うには、確定申告時の住民税の支払い方として「特別徴収」ではなく「普通徴収」を選ぶことが大切です。

このように「普通徴収」を選択することで、住民税をご自身で収めることとなり、勤務先に通知が行きません。

10. さいごに

薬剤師のダブルワークについて、方法や求人の探し方についてご紹介しました。

薬剤師がダブルワークをすることは、特に給与面でのメリットが大きいです。

まだダブルワークをするかどうか悩んでいる方でも以下の転職サイトに2~3社登録し、一度相談してみることがおすすめします。

あなたの転職が成功することを心より願っています。