転職で書類選考の通過率は20%!?落ちる原因や通過率UPの方法を解説

「転職における書類選考の通過率ってどれくらい?」
「書類選考の通過率を上げるポイントが知りたい」
「転職の書類選考で企業が見ているポイントは何?」

転職の書類選考でなかなか通過できないと悩む方もいるのではないでしょうか。

結論からいえば、転職における書類選考の通過率は20%と言われており、しっかり対策を打たないと選考を突破するのは難しいです。

書類はただ記入欄を埋めればよいわけではありません。

「この人を採用したい!」と思ってもらえるような工夫を散りばめなくては、しっかりと書類に目を通してもらえないでしょう。

そこで本記事では、書類選考で企業が重視しているポイントや書類選考の通過率を高める方法を紹介します。

この記事を読むとわかること

書類選考の通過率は20%
転職の書類選考で企業が見ている3つのポイント
転職における書類選考の通過率が下がる原因4つ
転職の書類選考で通過率を上げる2つの方法
転職の書類選考通過率を上げる手助けをしてくれるおすすめの転職エージェント3選
転職で書類選考を通過しても面接で落ちる可能性がある
転職で書類選考に通らないときは落ちる原因を研究する
転職で書類選考に関するよくある質問
転職で書類選考の通過率を高める方法まとめ

書類選考に関するよくある質問も最後にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

転職で書類選考の通過率は20%

転職_書類選考_通過率

転職における書類選考の通過率は20%と言われています。

以下は書類選考から最終面接までの通過率をそれぞれまとめたデータです。

書類選考から最終面接までの通過率

  • 書類選考の通過率:20%
  • 1次面接の通過率:20%
  • 最終面接の通過率:50%

転職活動では、求職者ひとりあたりに紹介される求人数が20件以上になる場合もあります。ひとつの求人に対する応募者数が多ければ、選考の通過率も下がるでしょう。

転職の書類選考で企業が見ている3つのポイント

転職_書類選考_企業が見ているポイント

転職における書類選考の通過率を上げるためには、採用担当者がどの項目を重視しているのか把握しておきましょう。

ここでは企業がみているポイントを3つ紹介します。

それぞれ詳しく解説していきます。

応募条件は満たしているか

企業は応募者を減らすためにも、応募条件からかけ離れている方を落とす傾向があります。求人に対して応募者数が多すぎると、一人ひとりと面接する時間が取れないためです。

応募条件は企業によって異なりますが、例えば次のような条件を設けている企業もあります。

応募条件の例

  • 大卒もしくは大学卒業見込みの方
  • 法人営業の経験が5年以上
  • Web業界でのコンサルタント経験
  • 25歳〜30歳までの方で社会人経験が3年以上の方

企業に応募する際は、まず応募条件を確認してから申し込みましょう。

長く働いてくれそうか

履歴書のなかでも職歴はよくチェックされるポイントです。

転職回数が多いと「またすぐに辞めてしまうのではないか?」「本人に何か問題があったのではないか?」と懸念されてしまいます。

実際に転職歴が多い方は、自己PRを魅力的にしたり、働く意志があることを備考欄に書いたりしてカバーしましょう。

また職歴に空白期間があれば、その期間でしていた勉強やアルバイトなどをを明記しておくと採用担当者の心配を払拭できます。

人柄が自社と合っているか

働き方や理念などは会社によって異なるからこそ、企業の雰囲気と応募者の人柄が合っているかを確認している企業もあります。

書類で人柄をアピールするのは難しいかもしれませんが、次の項目を意識して書けば自分らしさを具体的に伝えられるでしょう。

項目 工夫ポイント
証明写真 髪を短く切ったり、結んだりして爽やかなイメージを作る
志望動機 企業が求める人物像、求めているスキルをもとにアピールできるポイントを組み込む
趣味 例)
マラソン:ひとりで努力し続けられる、継続力がある
旅行:好奇心旺盛、新しい物や文化を学ぶ姿勢
特技 例)
アプリ開発
3ヵ国語が喋れる
一度会った名前と顔は忘れない

自分ならではの特徴やエピソードを交えると、オリジナリティーがあふれる書類を作成できます。

転職における書類選考の通過率が下がる原因4つ

転職_書類選考_通過率_下がる原因

転職における書類選考の通過率が下がる原因は次の4つです。

それぞれ順番に解説していきます。

条件に合わない求人に応募している

多くの企業では「必須条件・必須スキル」「あると望ましい条件・歓迎されるスキル」の2種類を設けています。

必須条件は、その会社で働くにあたって必要最低限のスキルとなるため、満たせていない場合は書類選考で落ちる可能性が高まるでしょう。

中途採用では即戦力を求められるケースが多いのも理由のひとつです。

下記の図では、必須条件やあると望ましい条件を具体的にイメージしやすいように紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

出典:エンジニアの求人|Indeed(インディード)

まれに必須スキルの代わりとなるスキルを持っていたり、豊富な実績があったりすると、応募条件を満たせていなくても審査に通過することがあります。

必須要件を満たせていないと書類選考で落ちる確率が高いため、自分に合った求人に応募しましょう。

書類に不備がある

書類に不備があると「マナーを守れない人」「注意力散漫な人」のようにマイナスな印象を与えてしまいます。

何に注意すべきかわからない方向けに、書類不備の具体例を下記にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

書類不備の具体例

  • 誤字脱字
  • 必要な記入欄が空白のまま
  • 指定された記載方法で作成されていない
  • 提出期限が守られていない

採用担当者の方は、多くの書類を限られた時間内で見なければなりません。

字が汚かったり、読みにくかったりと最低限のマナーを守れていなければ書類に目を通してもらえないでしょう。

具体的にどのようなポイントに注意して書類を作成すれば通過率を上げられるのか気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

転職回数が多い

転職回数が多いと、採用担当者に「すぐに辞めてしまうだろう」とネガティブな印象を与えてしまうため、書類選考で落ちる可能性が高まります。

特に年齢の割に転職回数が多かったり、在籍期間が短かったりする場合は企業側にとっても不安な要素となるからです。

具体的な例をあげると「20代で5回以上の転職をしている」「どの企業でも3ヵ月以内に退職している」などは、採用担当者が不安を感じてしまうでしょう。

自分うまくアピールできていない

書類選考では写真や文章で自分をアピールしなければなりません。

自分に合った企業選びができていても、採用担当者が「この人に会ってみたい」と思わなければ書類選考の通過が難しくなるからです。

そのため応募書類を作るときは、企業が求めるスキルや経験を自分がどれだけ持っているかを意識しながら作成しましょう。

また下記2つのポイントを踏まえると、より効果的な応募書類を作成できます。

  • 転職希望先の業界・業種に強い転職エージェントに登録する
  • 求人に合わせて履歴書・職務経歴書を作成する

魅力的な自己PRの書き方を知りたい方は、下記の記事でもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

転職の書類選考で通過率を上げる2つの方法

転職_書類選考_通過率_上げる方法

転職の書類選考で通過率を上げる方法は次の2つです。

それぞれ詳しく解説していきます。

自分に合った求人に応募する

企業は「求める人物像」に当てはめて応募者を絞るため、自分に合った企業に応募しましょう。

自分に合った企業を選ぶには、自己分析企業研究が効果的です。それぞれの特徴を下記にまとめているので、参考にして分析してみてください。

特徴 分析の仕方(例)
自己分析 自分の長所や短所などの特徴を知るための作業 「自分の強みは何か」「何に注力したか」「何に喜びを感じたか」などをイメージする
企業研究 経営理念や社風、業務内容を知るための作業 企業ホームページや採用サイトなどを見る

自己分析を通して自分の強みや能力を見つめ直せば、自分がどんな会社で働きたいのかイメージも湧きやすいでしょう。

違和感がないか第三者にチェックしてもらう

自分で作成した書類は見慣れてしまい、誤字や記入漏れがあっても気付きにくいです。そのため書類を作成したあとは、友人や親、転職エージェントの方にチェックしてもらいましょう。

第三者に見てもらうことで「ここはわかりにくい」「言い回しを変えた方がアピールできるのでは?」など、自分には得られない気付きを得られることもあります。

転職の書類選考通過率を上げる手助けをしてくれるおすすめの転職エージェント3選

転職_書類選考_転職エージェント_おすすめ

転職エージェントの種類は多く、それぞれ特徴や強みが異なるため、どの企業に相談すべきか悩む方もいるでしょう。

転職エージェント選びで迷っている方に、おすすめの企業を3社紹介します。

それぞれの特徴をみていきましょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェントの会員登録方法

リクルートエージェントは、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で転職支援実績No.1(※1)を獲得した転職エージェントです。※2023年10月~自社調査

多くの転職希望者を支援した実績があるからこそ、書類選考を通過しやすい応募書類の作成サポートが充実しています。

たとえば、リクルートエージェントで会員登録すると、下記のサービスを利用できます。

〈リクルートエージェントが提供しているサービス〉

  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • キャリアアドバイザーによる面接対策
  • 自己分析やエージェントの活用方法などに関するセミナーへの参加
  • 初めて転職する方に向けた転職ノウハウの教授

リクルートエージェントでは転職理由の伝え方や志望理由の書き方、自己PRの書き方などをコラムで読みやすくまとめています。

また履歴書と自己PRのテンプレートも無料で利用できるので、初めて作成する方は参考にしながら効果の高い書類を作成できるでしょう。

doda

転職_書類選考_doda

dodaは、書類作成に役立つツールを無料で提供している転職エージェントです。

それぞれのテーマに合わせて下記7つのツールを利用できるだけでなく、履歴書や職務経歴書の作成に関するセミナーも多数開催しています。

〈dodaで利用できる書類作成ツール〉

  • あなたの適正年収はいくら?年収査定
  • 職務経歴書を簡単作成 レジュメビルダー
  • 自己PR発掘診断
  • どんなキャリアタイプが向いてる?キャリアタイプ診断
  • 適職探しのヒントが見つかる 転職タイプ診断
  • 働く女性のためのモヤモヤ解消診断

履歴書のテンプレートでは、ニーズ別に分けた履歴書と133職種に対応した履歴書の2種類を提供しています。

ニーズ別の履歴書には、職歴欄が多いものや志望動機を強調できるものなど、利用者の状況・ニーズに合わせて作成できるので効果的な応募書類を作成できるでしょう。

ハタラクティブ

転職_書類選考_ハタラクティブ

ハタラクティブは、書類選考通過率90%内定率80%以上の実績を持つ大手転職エージェントです。最短2週間で内定が決まるので、早く仕事に就きたい方であれば安心できるでしょう。

〈ハタラクティブの特徴〉

  • 全体の約8割が未経験OKの求人
  • 20代の転職未経験者に特化した転職エージェント
  • マンツーマンで書類添削や面接対策が受けられる

ハタラクティブではマンツーマンで書類添削や面接対策を受けられます。
他の利用者を気にせず、しっかりサポートしてほしい方におすすめです。

転職で書類選考を通過しても面接で落ちる可能性がある

転職_書類選考_落ちる

通過率の低い書類選考を通っても、面接で落ちる可能性があるため注意しましょう。

面接で落ちる理由は、企業の求めるスキルや経験を持っていないこと以外にも、次のような原因が挙げられます。

面接で落ちる理由

  • 実際に会ってみたら、話し方や面接の態度など対応が悪かった
  • 他の応募者が魅力的だった
  • 応募書類と話している内容が異なる
  • 受け答えに問題がある(スムーズにコミュニケーションが取れない)
  • 話している内容に一貫性がない

面接時の態度が悪かったり、内容に一貫性がなかったりすると、多くの求人に応募したとしても通過するのは難しいでしょう。

書類を準備するだけでなく、面接対策も並行して練習しておくことが大切です。

転職で書類選考に通らないときは落ちる原因を研究する

転職_書類選考_落ちる原因_研究する

書類に不備や問題点があるのにも関わらず、見返して修正しなければ不採用になってしまうでしょう。

落ちる原因を探す際に、一度見直すべき項目を下記にまとめているので参考にしてみてください。

見直すべき項目

  • 自己分析や企業研究を見直す
  • 応募書類に間違いがないか、見栄えはいいのか確認する
  • 求人の必須条件を満たしているか確認する
  • 採用担当者が「一度会ってみたい」と思えるようにアピールできているか

応募者が多数いるなかから選ばれる必要があるため、文面だけで採用担当者の印象に残るように工夫しなければなりません。

また企業研究をしていくなかで、今まで応募していた企業が自分とマッチしていなかったということもあるでしょう。

自分の強みや長所、希望条件を見直し、条件に合った求人に応募するようにしましょう。

転職で書類選考の通過率に関してよくある質問

転職_書類選考_よくある質問

ここでは転職における書類選考の通過率に関するよくある質問をまとめました。

書類選考でほぼ内定が決まるのは本当ですか?

基本的に書類選考だけでほぼ内定が決まることはありません。なぜなら、書類から読み取れる応募者のスキルや実績、人柄などは限定的な情報だからです。

しかし、以下のようなケースにおいては書類選考でも、ほぼ内定が決まる可能性もあります。

書類選考で、ほぼ内定が決まる可能性が有るケース

  • 公認会計士やAIエンジニアなど、採用難易度の高い職種のケース
  • 早急に人手が欲しかったケース
  • 緊急度の高い求人に、スキルや実績が当てはまっていたケース

書類だけで内定を決めてしまうと、ミスマッチの可能性も高くなり、企業側にとってもリスクとなるため、稀なケースといえるでしょう。

書類選考にかかる期間はどれくらいですか?

書類選考にかかる期間は平均1週間程度です。選考時間が早い企業であれば即日、もしくは3日以内に結果が出るところもあります。

求人のなかには合否連絡の日時を記載しているものもあるため、営業日をカウントし大体の目安も把握できます。

書類選考の結果は教えてくれますか?

書類選考の結果は、メールや郵便物を通して応募者に届けられます。
しかし、企業のなかには書類選考に1ヵ月ほどかけるところもあるため、書類選考に通らなかったのかなと不安に思う方もいるでしょう。

書類選考の結果が遅い理由には、次のような原因が考えられます。

書類選考の結果が遅い理由

  • まだ選考途中の可能性がある
  • 応募してから休日を挟んでいる
  • 応募者が多い
  • 採用担当者が忙しい

応募者のなかには、書類選考の結果について問い合わせをしたくても失礼にあたらないか不安に思う方もいるでしょう。

採用担当者に問い合わせするのは問題ではありませんが、連絡を撮る際は低姿勢で連絡することが大切です。

仮に選考途中だった場合、横柄な態度を取ってしまうとマイナスイメージにつながってしまいます。

何社くらい応募すべきですか?

dodaが2023年10月におこなった調査では、平均応募者数は21社です。

下記にそれぞれの割合を表した表を紹介しているので参考にしてください。

平均応募者数

  • 1社:16.0%
  • 2社:5.2%
  • 3社:4.6%
  • 4社:4.1%
  • 5社:3.9%
  • 6〜10社:15.8%
  • 11〜15社:11.2%
  • 16〜20社:8.1%
  • 21社以上:31.1%

参考:「何社受ける?」転職成功者の平均応募者数、書類や面接の通過率は?|転職ならdoda(デューダ)

1社のみの応募率も16%と高いですが、6〜10社以上の応募率も同じように高くなっています。

応募件数が多い職種は、それだけ通過するのが難しくなるため、数打ちする必要があるでしょう。

転職で書類選考の通過率を高める方法のまとめ

転職_書類選考_まとめ

転職における書類選考の通過率は20%と高くありません。

しかし自分のスキルや実績に合った企業に応募したり、作成した書類を第三者の方にチェックしてもらったりするなどの工夫をすれば書類選考の通過率を高められます。

また書類や面接の対策をどう進めればいいのかわからない方は、転職エージェントがおすすめです。

書類の添削や面接対策以外にも、自分に合った求人を紹介してくれるので、転職活動をスムーズに進められるでしょう。

おすすめの転職エージェントは下記の記事でも詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。