飲食からの転職におすすめの業界・職種12選!未経験からキャリアチェンジに最適な仕事と転職活動のポイント

飲食から転職

「飲食から他の職種へ転職したい」
「どのような業界に転職するべきなのだろうか」

このように考えている方も多いのではないでしょうか。

飲食の仕事や労働環境が合わず、違う業界や職種に転職する方は多いです。自分と相性の良い仕事を選べば、精神的・身体的ストレスも減り、より生き生きと働くことができるでしょう。

しかし、飲食からどこの業界に転職すればよいのか分からない、どんな職種を選べばよいのかイメージできないという方も少なくないはず。

そこでこの記事では、元人事部で飲食業界の転職事情にも詳しい筆者が、「飲食からの転職におすすめの業界や職種」を徹底解説していきます。

転職を成功させるためのコツや年代別のポイントなども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 飲食からの転職におすすめの業界6選
  2. 飲食での経験を活かせる職種・仕事6選
  3. 飲食からの転職を成功させるための5つのポイント
  4. 飲食からの転職におすすめの転職エージェント9選
  5. 転職活動における年代別のポイント
  6. 飲食業界を辞めて転職したいと感じる理由

この記事を読めば、飲食からの転職に向けて新しい一歩を踏み出せるでしょう。

1. 飲食からの転職におすすめの業界6選

まずは飲食業界ではなく、「全く別の業界」を考えているという方に向けて、おすすめの業界を紹介します。

業界は多種多様でなかなか絞るのが難しいと思いますので、

  • 将来性がある業界
  • 未経験でも採用されやすい業界
  • 飲食での経験や知識を活かしやすい業界

のいずれかに該当する業界を厳選しました。

1-1. IT業界

将来性の高い業界として、IT業界が挙げられます。

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」を見ると、情報サービス業の売上高は、2011年の約9兆8千億円から2020年の約12兆9千億円まで増加の一途を辿っています。(参考:経済産業省

皆さんご存知の通り、AIやIoT技術の進歩により、幅広い分野でのIT需要が見込まれています。飲食店でも、予約管理などでITツールを使う機会も増えたのではないでしょうか。年々拡大を続けているIT市場は、今後もさらに発展していくでしょう。

そして、IT業界はその成長の一方で、人手不足が懸念されています。

事実、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると予測されています。(参考:2018年IT人材需給に関する調査(概要)

そのため、IT業界では積極的な人材採用が行われています。

飲食の経験しかなく「パソコンスキルもないしIT業界への転職なんて難しいだろう」と考えている方でも、チャンスはあります。もちろん始めは技術研鑽でハードな働き方になりますが、長期的な視点でみれば良い選択の一つと言えます。

IT技術職に興味がある方は、『プログラミング完全未経験からの転職はできる?を徹底検証』の記事を参考にしてください。

1-2. エンタメ業界

エンタメ業界も、将来性のある業界です。

従来の映画・出版・テレビ・ラジオなどの分野においては、残念ながら衰退が予想されています。しかし、インターネットの発展や普及に伴い、以下のような分野で市場が急成長しています。

  • ゲーム市場(e-sportsなど)
  • AR、VR市場
  • スマホアプリ市場
  • サブスク型ゲーム市場
  • 体験型ビジネス市場
  • 動画市場
  • CtoCビジネス市場(Tiktok、SHOWROOMなど)

全体的にIT×エンターテインメントの領域が多く、ベンチャー企業などがこれらの分野に参入しています。拡大期のベンチャー企業であれば、常に人手が欲しい状態になりやすく、全く未経験からでも挑戦できる余地はあります。

1-3. 建設業界

建設業界は、未経験者が採用されやすい業界です。

なぜなら、建設業界は圧倒的に人手不足であり、有効求人倍率が非常に高いからです。

事実、全業界の平均有効求人倍率が1.04倍なのに対し、建設業界の有効求人倍率は4.17倍もあります(平均の4倍人手不足)。人手が足りていない企業が多いので、建築や土木の知識がない未経験の方でも、採用される可能性が高いです。(参考:厚生労働省

また、立ち仕事が多かったり、幅広い世代とのコミュニケーションが必要だったりと、建設業界と飲食業界には共通点が多いです。飲食で培った体力やコミュニケーション能力を活かせれば、建設業界でも十分に活躍できるでしょう。

1-4. 介護業界

介護業界も人手不足の状態が続いており、未経験の方でも採用されやすい業界です。

事実、全業界の有効求人倍率1.04倍に対して、介護業界の有効求人倍率は3.70倍と非常に高い数値です。(参考:厚生労働省

介護業界は資格が必須と思われがちですが、まずは無資格でも就労可能な「介護助手」という仕事があり、経験を積みながら資格取得を目指すこともできます。

「介護福祉士」や「ケアマネジャー」などの資格を取得することで、キャリアアップを目指すことも可能です。

飲食の仕事で身に着けた接客技術やおもてなしの気持ちは、介護の仕事にも活かしやすいです。思いやりを持って要介護者やその家族に接することができれば、より良い介護サービスの提供につながるでしょう。

関連記事
≫未経験から介護職に転職できる?はじめての介護転職の基礎知識

1-5. 教育業界

教育業界は、飲食の経験を比較的活かしやすい業界です。

例えば、飲食店の管理ポジション(店長やマネージャー)で働いていた場合、スタッフやアルバイトの教育にも力を入れていたと思います。

「人を教育することにやりがいを感じる」「経験の浅いスタッフたちが成長していく姿を見るのが楽しい」という方は、教育業界でも活躍できる可能性が高いでしょう。

求人が多い職場でいうと、学習塾や資格スクールなどがあげられます。

1-6. 食品業界

食品業界は、飲食での経験が直接活かせる業界です。

飲食の現場で身に着けた知識は、食品業界でも役立ちます。例えば、加工食品の営業職になった場合は、食材や料理の知識はもちろん、仕入れや品質管理のノウハウなども話に織り交ぜながら、説得力のある営業を行うことができるでしょう。

食品業界の主な職種としては、以下が挙げられます。

  • 研究開発、生産技術
  • 品質管理、食品分析、安全性試験
  • 商品開発、マーケティング
  • 営業、販売促進
  • 管理部門(経営企画、人事、経理など)

食品業界にも様々な企業がありますが、中でもおすすめなのは、BtoBビジネス(法人向け取引)の企業です。例えば、食品の原料メーカーや、設備・梱包材メーカーなどが挙げられます。あまり知られていない穴場企業も多く、狙い目だと言えるでしょう。

一方で、BtoCビジネス(一般消費者向けの取引)の企業は、知名度が高く、非常に人気があるので、高倍率になりやすいです。アサヒやサントリー、味の素など、誰もが知っているような企業は転職難易度が高めなので、注意してください。

ここまでのまとめ

飲食からの転職におすすめの業界を、厳選して紹介しました。

  • IT業界
  • エンタメ業界
  • 建設業界
  • 介護業界
  •  教育業界
  •  食品業界

もちろん、候補となる業界はこれだけではありません。もっと選択肢を増やしたい方は『転職先におすすめの業界19選【2021年最新版】』の記事も参考にしてください。

では次章では、「飲食の接客から全く違う業務内容の仕事に就きたいけど、あんまりイメージが沸かない」という方向けに、おすすめの職種を紹介していきます。

2. 飲食での経験を活かせる職種・仕事6選

この章では、飲食の仕事で得たコミュニケーション能力やマネジメントスキルを活かせるような職種・仕事を厳選して紹介していきます。

「どのような職種を選べばよいのか分からない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

2-1. 接客販売

まずおすすめしたいのは、接客販売です。

衣類や家電、食品などを一般消費者に対して直接販売するような職種です。

お客さんと対面して販売することになるので、商品知識だけでなく、高い接客スキルやコミュニケーション能力なども必要になります。

例えば、アパレルの販売でいくら服の知識が豊富でも、お客さんと会話しながらニーズや悩みを引き出す力がなければ、販売成績は上がりません。

接客経験の豊富な飲食経験者であれば、コミュニケーション能力も十分にあり、戸惑うことなくスムーズに仕事をこなせるでしょう。

業界や企業によって「売るモノ」は変わりますが、「お客さんの満足度を向上させてモノを売る」という仕事内容自体は変わりません。人と話すのが好きな方や、接客に自信のある方は、ぜひ接客販売職に挑戦してみてください。

2-2. 営業

営業職も未経験の間口が広くおすすめです。

営業は、お客様のニーズや課題に応え、自社の商品やサービスを提案し、購入してもらう仕事で、飲食で培ったコミュニケーション能力や対人スキル、ホスピタリティ精神がそのまま役立ちます。

基本的にどの業界でも営業職は必要なため、転職市場において営業職の求人は非常に多いです。ゆえに、転職のハードルは比較的低いと言えるでしょう

補足:営業職の種類

営業と聞くと、ノルマや売り込みなど、ネガティブなイメージを連想する方もいるかと思いますが、必ずしもキツイ仕事というわけではありません。

例えば、「ルート営業」という営業スタイルがあります。これは、新規顧客を開拓していくのではなく、既存のお客様に対して営業を行うものです。「商品の調子はいかがでしょうか」のような話をして、自社商品を長期的に使い続けてもらうために、より良い関係性を築いていくイメージです。

また、「店舗内営業(カウンターセールス)」というスタイルも存在します。店舗を訪れた、購買意欲の比較的高いお客さんに対して商品説明を行うようなイメージです。

「人と接することは好きだけど、自分から商品を強引に売り込んだり、飛び込みで営業したりするのは嫌だな」という方は、ルート営業や店舗内営業に挑戦してみても良いでしょう。

詳しくは『営業転職完全ガイド|おすすめ転職サイト』で解説しているので参考にしてください。

2-3. 一般事務

ワーク・ライフ・バランスを優先する方におすすめなのが、事務職です。

書類作成やデータ入力、電話対応などを行い、他の社員をサポートしていきます。黙々と作業をするようなイメージがあるかもしれませんが、実はコミュニケーション能力が求められる仕事でもあります。

他部署との連携を図ったり、外部の顧客に対応したりする際に、飲食で身に着けた対人スキルやコミュニケーション能力が役立つでしょう。

ただし、事務職の有効求人倍率は0.3倍くらいなので、転職難易度は非常に高いです。さらに、契約社員や派遣社員など、非正規の求人がほとんどなので注意してください。

2-4. 経理

経理の仕事を検討してみるのも良いでしょう。

会社のお金の動きを記録し、管理するのが主な仕事です。

飲食店の店長やマネージャー経験者なら、予算や売上の管理も行っていた方もいると思いますので、そういった方はある程度お金や数字を扱うことに慣れているはずです。

数字に苦手意識がなく、コツコツと作業を進めるのが得意な方に向いています。

2-5. マーケティング

マーケティング職もおすすめです。

マーケティング職とは、顧客ニーズを調査・分析しながら、自社商品やサービスが売れるためにはどうすればよいのかを考える仕事です。主な仕事内容は、以下の通りです。

  • 商品企画、サービス開発
  • 営業企画、販売促進
  • 市場調査、分析
  • 広告、宣伝
  • Webマーケティング

飲食店で店長やマネージャーとして働いていた場合、例えば、以下のようなことを何度も考えた経験があるのではないでしょうか。

  • どのターゲット層にどのような料理を提供すべきなのか
  • 集客方法はどうするのか
  • 売上を上げるためにはどのようなメニューを考えるべきか

ゆえに、既にある程度のマーケティング思考が身に付いている方も多いと思います。データを分析するのが得意な人や、試行錯誤を繰り返すのが好きな人は、特にマーケティング職に向いているでしょう。

2-6. 工場や倉庫の作業員

工場や倉庫の作業員に転職するという選択肢もあります。

飲食と同様に立ち仕事が多いので、これまでの仕事で培った体力を活かすことができるでしょう。

人と接する機会は多くない職場ですが、だからこそ、業務を円滑に進める上で、コミュニケーション能力の高い人材が重宝される傾向にあります。

専門知識や特別なスキルは必要ないので、未経験でも挑戦しやすい仕事だと言えるでしょう。

3. 飲食からの転職を成功させるための5つのポイント

この章では、「飲食からの転職を成功させるためのポイント」を5つ紹介します。

3-1. 仕事を辞める前に転職活動を始める

まず、仕事を辞める前に転職活動を始めることをおすすめします。

理由は以下の3点です。

  • 経済的に余裕のある状態で、金銭面を気にせずに転職活動ができるから
  • 無職の状態で転職活動をしていると、だんだんと焦りが生じ、判断能力が鈍るから
  • 万が一転職活動が上手くいかなくても、現在の職場で働き続けることができるから

なお、働きながら長期間転職活動を行うのはキツイので、転職活動はできれば1ヶ月~3ヶ月程度を目安にしておきましょう。

ただし、今の仕事を続けながら、いきなり求人に申し込んだり面接を受けたりするのは大変なので、まずは、転職活動の準備から始めてみてください。

  • 次の仕事の条件を考えておく
  • どのような企業で働きたいのかを考えておく
  • 転職サイトに登録し、希望に沿うような求人があるか探してみる
  • 狙っている業界や職種について情報収集してみる
  • 転職エージェントに登録し、初回面談だけ受けてみる

シフト制でなかなか転職活動できないときは?

※シフトの都合上在職中に転職活動を行うのはかなり難しい、体力的にも厳しい、という場合は、一旦仕事を辞めてから転職活動を始めても問題ありません。

その場合は、最低でも3ヶ月分の生活費を貯金しておきましょう。

自己都合で退職した場合、失業保険の給付は申請から約2カ月半後(待機期間1週間+給付制限期間2カ月)だからです。

退職してから約2カ月半は給料も給付金も貰えないことになるので、少なくとも3カ月、できれば半年くらいの生活費を貯金しておくと安心です。

失業保険について詳しくは『自己都合退職で失業保険受給をするための全知識』の記事を参考にしてください

3-2. ポジティブな志望動機を考える

志望動機はポジティブなものにし、なるべくネガティブな内容は盛り込まないようにしましょう。

「前職は休日が少なく労働時間も長かったので、労働環境の良い御社に転職したい」というような志望動機は、たとえ本心であったとしても、避けた方が無難です。前職に対する不平不満などを伝えてしまうと、面接官からの印象が悪くなってしまう可能性が高いからです。

そのため、「御社のこの商品やサービスが好きで、経営方針にも共感できた」「営業の仕事に挑戦してみたくて、御社であれば飲食で培った知識や経験も活かせると思ったから」といった、ポジティブな志望動機を伝えるようにしてください。

3-3. 未経験者歓迎で、教育体制が整っている企業を選ぶ

未経験者歓迎で、教育体制が整っている企業を探しましょう。

中途採用では、ある程度のスキルや専門知識を求める求人が多いです。当然、飲食での経験が評価されないケースもあるでしょう。

一方で、未経験可の求人であれば、特別なスキルや経験は必要ないので、飲食業界からの転職も成功させやすいと言えます。

ただし、未経験可の求人を出している企業であっても、教育体制が整っていない場合があるので注意しましょう。仕事を教えてもらえず放置されたり、いきなり難しい仕事を任されたりするかもしれません。

そのため、OJTや各種研修制度がしっかりと用意されているのか、事前に確認しておくことが大切です。

3-4. 資格取得で選考通過率を高める

資格を取得することで、選考通過率を高められます。

専門資格を所有していれば、一定のスキルや知識を持っていることをアピールできます。例えば、経理の仕事に挑戦したい場合は、簿記3級や2級を取得するなど、目指す職種に直結するものを取得すれば、選考通過率はグッと高まります。

【資格の例】
←左右にスクロールできます→

資格名 日商簿記検定
3級、2級
宅地建物取引士 ファイナンシャル
プランナー
3級、2級
販売士2級 秘書検定2級 ビジネス実務
マナー検定2級
概要 企業の経営活動や
財政状態を記録する技能資格
不動産取引の専門家
国家資格
税金、保険、年金等の知識で
ライフプランニングを行う
仕入や在庫管理、マーケティングなど
販売に必要な技術・商品知識を身に着けている
秘書としての技能・資質の証明
一定レベルのマナーや常識の証明
活かせる仕事 経理・財務など 不動産業界・建築業界など 金融業界・不動産業界など 流通業界・小売業界など 秘書 全ての仕事
合格率 3級:40~50%
2級:15~30%
5~18% 3級:約70%
2級:25~30%
約70% 約70% 約60%
公式サイト 公式ページ 公式ページ 公式ページ 公式ページ 公式ページ 公式ページ

3-5. 転職エージェントを上手く活用する

転職エージェントを上手く活用するのも、飲食からの転職成功に効果的です。

転職エージェントとは

転職エージェントとは、求職者と求人企業をマッチングさせてくれるサービスのことです。登録することで、専任のアドバイザーがキャリアカウンセリングや求人紹介を行ってくれます。また、応募書類の添削や面接対策、内定後のフォローなど、転職活動に関するあらゆるサポートを受けられます。

転職エージェントを使用しない場合、企業選びや書類準備、面接の日程調整などを全て自分だけで行わなければなりません。これはシフト制でなかなか面接日程が組めない方にとっては、かなり大変な部分です。

しかし、転職エージェントを利用すれば、面接日の日程調整を代行してもらえたり、求人を探してもらえたりします。このため、飲食業界から始めて転職活動を始める方に最適です。

転職エージェントは数が多くどれを使えば良いか悩むところなので、次章ではおすすめサービスを厳選して紹介していきます。

5. 飲食からの転職におすすめの転職エージェント9選

まずは「全く違う業界に転職したい方向けのエージェントを紹介します。飲食からの転職を検討しているなら、こちらから2~3社登録してみてください。

5-1.飲食業界から他業種に転職したい人向け

この章では、飲食業界から他業種に転職したい人向けのおすすめエージェントについて以下3軸を基に評価しました。

選定基準

  • 提案力…希望条件に合った求人を紹介してもらえる
  • サポート力…面接・書類対策など、選考対策を丁寧に行ってくれる
  • 求人の質・量…優良案件が多く、求人数も十分にある

ここでは上記に加え、『転職エージェントおすすめランキング』のデータを加味し、転職者の利用満足度の高い転職エージェントをまとめました。

転職エージェント 総合評価 コメント
リクルートエージェント
4.2
老舗の総合転職エージェントで、保有する求人数が他社に比べ圧倒的に多いことが強みです。
doda
4.1
都心から地方まで幅広く求人を取り揃えています。
マイナビエージェント
4.0
サポートの手厚さがが好評で、「自分の期待以上の転職ができた」との声が多くあります。
type転職エージェント
3.6
老舗エージェントで、関東圏での転職を考えている方に好評です

順に見ていきましょう。

リクルートエージェント|求人数No.1・転職サポートが評判

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。

公開求人は370,307件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると617,997件の求人を扱っています(2023年10月時点)

業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。

転職成功率を上げるには、求人数No.2の『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。

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 doda|求人数豊富。地方にも強い

2024年版dudaトップ画像

dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。

提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。

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 マイナビエージェント|初めての転職に強く20代実績No.1

※マイナビのプロモーションを含みます。

マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。

求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。

そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。

※マイナビのプロモーションを含みます。

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type転職エージェント|首都圏とIT職種に強い

type転職エージェント

type転職エージェント』は、20代後半~30代前半を中心に実績が豊富な総合転職エージェントです。

サポート範囲は、一都三県のみですが、未経験OKの案件を多く保有しているため、職歴に自信がない方も気軽に相談してみましょう。

また、女性の求職者に特化した『type女性の転職エージェント』を運営しており、20代30代を中心に高い満足度評価を得ているので、女性にもおすすめです。

公式サイト:
https://type.career-agent.jp

5-2.今よりも好条件な飲食業界転職におすすめの飲食業界特化型エージェント

この章では、「今よりも好条件な飲食業界の職場に転職したい方」におすすめのエージェントを紹介いたします。

選定基準

  • 提案力…希望条件に合った飲食業界の求人を紹介してもらえる
  • サポート力…面接・書類対策など、飲食業界に特化した選考対策を丁寧に行ってくれる
  • 求人の質・量…優良案件が多く、求人数も十分にある

上記3軸を基に評価をした結果、以下4エージェントが飲食業界への転職におすすめです。

転職エージェント名 飲食求人数 対応地域 特徴
itk(アイティーケー)
1万件以上
首都圏 求人数・業績が飲食業界最大級
クックビズ
2万6,600
全国 顧客満足度96%以上
フーズラボ・エージェント 非公開 首都圏 飲食業界転職エージェント満足度第1位
エフジョブ
119件
北海道、東北、
関東、東海、関西
未経験者歓迎の求人多数

以下でそれぞれ見ていきましょう。

itk(アイティーケー)|求人数・業績が飲食業界最大級

itk(アイティーケー)

itk(アイティーケー)』は、求人数・業績ともに飲食業界最大級の転職エージェントです。

飲食業界での転職支援実績多数のキャリアアドバイザーが、有名企業との太いパイプ(求人数:1万件以上)を生かし、自身の希望条件に沿った転職先を紹介してくれます。

飲食業界に特化した選考対策も充実している実績No.1エージェントですので、飲食業界内での転職を検討されている方は、是非登録してみましょう。

クックビズ|顧客満足度96%以上の飲食専門転職エージェント

クックビズ

クックビズ』は、飲食業界の転職支援に特化したエージェントで、全国の求人に対応しています。

月収35万円以上の求人をたくさん取り扱っているのが特徴で、約3万件(2023年10月時点)の求人の中からあなたに合った飲食業界の求人企業を紹介してくれます。

親身な対応はもちろんのこと、転職後も専任のキャリアアドバイザーがしっかりサポートしてくれます。

フーズラボ・エージェント|好条件の求人多数

フーズラボ・エージェント

フーズラボ・エージェント』は、首都圏・関西の飲食業界求人に特化した転職エージェントです。

「給料35万円」「年収400万円〜年収500万円」「週休2日」「ボーナスあり」などの優良求人が多いのが特徴です。

また、年間5,000名の転職相談実績があり、飲食業界転職エージェント満足度第1位を獲得しています。

首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)で飲食業界への転職を考えている方は、ぜひ登録しましょう。

エフジョブ|未経験者歓迎の求人多数

エフジョブ

エフジョブ』は、飲食業界専門の転職エージェントです。

飲食店の店長、幹部候補、マネージャー、料理長、SVなど様々な職種の求人を取り扱い、「和食」「イタリアン」「中華」「フレンチ」「寿司」「スイーツ」など豊富な業態の求人案件を取り扱っています。

飲食業界に精通したキャリアコンサルタントが、求職者の転職を成功させるためにフルサポートしてくれるので、飲食業界でキャリアアップしたい方や、未経験から飲食業界へ転職したい方におすすめです。

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飲食業界に強い転職エージェント・サイト

6. 転職活動における年代別のポイント

この章では、転職活動における年代別のポイントを解説します。

6-1. 20代は長期的なキャリアを考えながら仕事探しをする

20代の方は、長期的なキャリアを考えながら仕事探しをしましょう。

中途採用は基本的には即戦力採用ですが、20代前半くらいまでならば、ポテンシャル重視で、熱意ややる気があれば採用されるケースも少なくありません。

そのため、「今の自分にできること」よりも「将来やりたいこと」を重視しながら転職先を選ぶことをおすすめします。

「飲食の経験しかないからやっぱり飲食関係の仕事に転職すべきかな」「特別なスキルや資格も持っていないし、とりあえず接客経験を活かせる仕事に絞って求人探しをしよう」などと考えている方も多いかもしれません。

もちろん、このような考え方も悪いわけではありませんが、もし将来やりたいことや挑戦してみたいことが他にあるのであれば、そちらを選択しておいた方が後悔しないで済むでしょう。

30代や40代になってから未経験の仕事に転職するのは相当難しいからです。キャリアの方向性を修正したいのであれば、20代のうちがベストです。

例えば、「飲食の道をやめて将来的にWebデザイナーとして働きたい」という思いがある場合は、できれば20代前半のうちに、Web業界への転職やWebデザインのスクールに通うという選択を推奨します。

6-2. 30代・40代は実績やマネジメント経験をアピールする

30代・40代の方は、実績やマネジメント経験をアピールしましょう。

30代や40代になれば、将来性は考慮されず、即戦力としての採用になります。

そのため、前職でどのような経験を積み、どのようなスキルを身に付けているのか伝える必要があります。特に、店舗のマネジメントや運営経験は、どの業界でも活かせるスキルだと言えるので、積極的に伝えていきたいところです。

例えば、人事職への転職の場合、アルバイトの採用や教育経験、店舗全体のチームビルディング経験などをアピールすると良いでしょう。

営業職への転職の場合は、接客スキルや人間関係構築スキルが評価されるはずです。また、店長として、売上を最大化させるための計画立案・実行経験があれば、必ず採用担当者にアピールしておきましょう。

7. 飲食業界を辞めて転職したいと感じる理由

最後に、「飲食業界を辞めて転職したいと感じる主な理由」について簡単に解説します。

7-1. コロナ禍の影響で店舗の業績が悪化している

コロナ禍の影響で業績が悪化している店舗も多いでしょう。

  • 給料がカットされた
  • 業績が落ち、いつ倒産するかも分からない
  • 先行きが不透明で、いつ元の状態に戻るのか分からない
  • 営業しても、感染のリスクがある

上記のような理由で、飲食を辞めたいと感じている人も増えているそうです。

以下は、コロナ禍の影響で飲食を辞めたいと感じている人の口コミです。

口コミ・評判

匿名 さん
年内には転職したいなぁっと考え中…
やっぱり飲食はコロナ中は厳しいわ…
2021/7/5

出典:twitter

口コミ・評判

匿名 さん
緊急事態宣言という飲食店殺し政策
私もはやく転職したいのにこの状況だと中々厳しい
元々厳しいスペックなのに環境まで厳しくしてくるの辛い
2021/2/3

出典:twitter

口コミ・評判

匿名 さん
早く 早く転職したい コロナ禍やばい 長年続けてきたのに裏切るのかって言われそうだけど飲食業はしばらく未来がない 転職したい
2021/8/9

出典:twitter

シフトが減って、生活が苦しくなっている方も多いようです。

口コミ・評判

匿名 さん
本業が飲食なので、コロナで休業や時短営業、シフトカットでかなり減給になっちゃいまして、やむを得ずトリプルワークです💦
2021/10/21

出典:twitter

口コミ・評判

匿名 さん
飲食のバイトやってたらコロナだから全然シフト入れてもらえない辞めよーかな
2021/5/28

出典:twitter

ワクチンの接種も進み、改善傾向にあるとはいえ、まだまだ飲食業界は深刻な状況が続いていくでしょう。

7-2. 勤務時間や収入に不満がある

勤務時間や収入面に不満を感じている人もいるでしょう。

飲食業界はブラックな企業も多く、長時間労働が当たり前になっている職場も少なくありません。

さらに、給料も比較的低めです。例えば、令和2年賃金構造基本統計調査によると、飲食店従業員の平均年収は約319万円です。日本全体の平均年収である433万円と比べて、非常に低いことが分かるでしょう。(参考:令和2年賃金構造基本統計調査/令和2年分民間給与実態統計調査
※飲食物給仕従事者の「きまって支給する現金給与額」×12ヶ月+「年間賞与その他特別給与額」にて計算

そのため、「長時間労働から抜け出してワークライフバランスを見直したい」「頑張りが正当に評価され、仕事量に見合った賃金を受け取れる企業に転職したい」という人が増えてしまうのです。

まとめ

元人事部で飲食業界の転職事情にも詳しい筆者が、「飲食からの転職におすすめの業界や職種」を徹底解説しました。

【飲食からの転職におすすめの業界】

  • IT業界
  • エンタメ業界
  • 建設業界
  • 介護業界
  • 教育業界
  • 食品業界

【飲食での経験を活かせる職種・仕事】

  • 接客・販売
  • 営業
  • 一般事務
  • 経理
  • マーケティング
  • 工場や倉庫の作業員

仕事探しの相談を誰かにしたい方は、この記事で紹介した転職エージェントを活用してみてください。なお、『転職エージェントおすすめランキング|500人の評判比較!』の記事では、エージェント利用者へのアンケートをもとにより詳しく紹介しています。

ぜひこの記事を参考にしながら、転職に向けて新しい一歩を踏み出してください。