主婦の再就職が簡単な理由と失敗しないための4ステップ

主婦 再就職

結婚、出産などを機に専業主婦になったけれど、もう一度仕事をしたい!という方は多いと思います。

ただ実際に再就職となると、「仕事を辞めて何年も経つし、、」「資格なんて持っていない」「まだまだ子どもに手も掛かるから毎日は無理かな」など多くの不安もあるでしょう。

しかし今、主婦の再就職を対象とした求人は右肩上がりに伸びており、もう一度働きたいという主婦を後押しするチャンスは数多くあります。

ここでは主婦の再就職の現状と実際に就職を叶えるための4つのステップを、3つにわけて説明します。

  1. 主婦の再就職が簡単な3つの理由
  2. 好条件で再就職するために活用したい2つの再就職支援
  3. 失敗しない再就職実現のための4つのステップ

この3点を押さえれば、希望にかなった再就職をきっと実現できるでしょう。

<2019年6月:最新情報>

6月は、転職活動を開始するには最高のタイミングです。なぜなら、5月までの転職市場の最繁忙期を超え、より手厚いサポートを利用しながら活動できる時期だからです。

一方で、市場に出回っている求人数は限られている側面もあるため、良い求人を確実に手に入れるために可能な限り早いタイミングで転職活動を開始すべきです。

そのため、以下の簡単なステップで早めに転職を開始しましょう。

  1. このページを見ながら、複数の転職サイト(『マイナビエージェント』『doda』など)に登録する
  2. それぞれのエージェントから連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
  3. 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける

※登録後、転職エージェントからの連絡に細目に対応することがポイントです。そうすることで、優先的に良い求人を紹介してもらえる可能性が劇的に上がり、転職活動を円滑に進められるでしょう。


1. 主婦の再就職が簡単な3つの理由

今、主婦の再就職はどんどん容易になってきています。その3つの理由をデータとともに紹介します。

1-1. 求人数の増加

主婦、特に40代を中心にブランクの長い方の再就職は求人が少ないと思われがちですが、求人は右肩上がりに伸びています。

主婦向け就職サービス「しゅふJOBサーチ」への求人数をみると、2012年1月からの3年半で求人数は10倍近く増加し、応募者も6~7倍に増えています。

2012年1月~2015年9月主婦向け求人数の推移

主婦の応募者数推移

参照:日経電子版「WOMAN SMART」

企業側も、労働力人口が減少するなかで、主婦を戦力化しなければ生き残れなくなっているのです。

1-2.ブランクがあっても大丈夫

求人数が増えているとはいえ、前職からのブランクが長ければ企業からも歓迎されないのでは?と考えるでしょう。

しかし、今盛り上がりを見せているのは40代の再就職市場です。

かつて企業の優秀な人材として働いていた人も多く、即戦力として考えられています。また主婦や母親としての経験やコミュニケーション力も、仕事をする上でプラスに捉えられるようになってきました。

有配偶者の平均再就職年齢は35歳と言われてきましたが、初産年齢も上がるなかで、子育てなどが落ち落ち着いた40代から再就職を考える人が増えており、企業側も主婦を受け入れるため、労働時間、形態を工夫して環境を整えてきています。

1-3. 短時間勤務も大歓迎

実際、再就職を探すうえで主婦にとってネックとなるのは「時間」です。夕飯はもちろん、朝だって通勤時間も含めると9時スタートでも厳しいかな、という人は多いと思います。

そこで企業側も、週3~4日や10時~16時勤務といった募集を増やしており、最近では「パートタイム型派遣」や「超短時間勤務」と言われる雇用スタイルも注目されています。

【パートタイム型派遣】

これは仕事の内容、雇用形態はフルタイムの派遣社員と同様でありながら、短時間、週3~4日勤務などが多い、派遣とパートタイムの良いとこ取りともいえる形態です。特に事務職等を希望する場合には検討すると良いでしょう。ただし、フルタイムと比較して給与は若干下がるため、高収入をというのは難しいようです。

超短時間勤務】

これは週1~2日、1日1~3時間といった従来よりさらに時間の短い求人で、シフトを短時間化するだけでなく、業務内容も細分化することで、主婦やシニア層をお昼や早朝に活用しようというものです。

例えば開店前の商品の陳列準備のみを1時間だけなど、コンビニエンスストア・スーパー・飲食店のホールスタッフなどで募集が多いようです。未就学児のいる家庭等、近場で、幼稚園に行っている数時間だけという人にはうってつけです。

ぜひ自分のスタイルにあった勤務形態を探してみてくださいね。

2. 好条件で再就職するために活用したい2つの再就職支援

再就職で少しでも高収入でやりがいのある仕事を探したいと思う場合には、資格取得よりも「大学による女性向け再就職講座」「自治体などの再就職支援」の方がおすすめです。

確かに「女性のための転職・復職に有利になる業界別資格12選」でご紹介している資格のように就職に役立ちそうな資格を取ることも一つおすすめですが、これらは主婦に人気の資格のため、その分ライバルが多いということになります。

なので、一つでも武器を身につけておくために、以下の女性(主婦)向けの再就職講座を活用しましょう。

2-1. 大学による女性向け再就職講座

複数の大学で開講されている「主婦向け再就職講座」です。

例:日本女子大学「リカレント教育課程」

日本女子大学では、「リカレント教育課程」という就業経験のある4大卒の女性(年齢不問)を対象とした1年間の通学課程を開講していて、2015年9月までに399名が入学しています。

受講生の平均年齢は38.9歳、約半数が主婦で、小・中学生の子供がいる人も多いなか全修了者のうち約8割が就職を希望し、うち79.1%が就職をかなえています。

学べること

必修科目はビジネスの現場で必修とされる「IT」「英語」そして履歴書の書き方や面接対策を学ぶ「キャリアマネジメント」と、とことん実務に沿ったものになっています。

特に30代~50代の再就職にITスキルは必須となり、この講座では必修科目でしっかりと勉強し、例年ほぼ全員がMOSエクセルのスペシャリストに合格、さらに選択必修の科目を受講すると専用ソフトなしで簡単なHP作成が可能となるそうです。

選択科目では資格準備の講座もありますが、「記録情報管理者資格準備講座」や「内部監査の実務講座(公証内部監査人準備講座)」といった企業のニーズが高まっているリスクマネジメントに関するものが充実しています。

独自求人があるので再就職に有利

こうした再就職に直結した講座内容に加え最大の強みと言えるのが独自求人です。ブランクがあれば書類選考で落ちることも多々ありますが、講座修了者という身元保証がされることで、一般応募よりも有利となります。

他大学でもこのような講座はありますので、再就職に向け本気で武器を身に付けたいという方は検討してみてはいかがでしょうか。

2-2. 自治体などの再就職支援

大学の再就職講座は敷居が高い、通学出来ない、また就職活動にコストを掛けたくないという方は、自治体やハローワークの就職相談やキャリア支援の活用をおすすめします。

これらは無料、また託児付きのところもあり、地域の求人紹介に直結している場合が多いので、主婦の再就職先探しに適しています。

いきなり求人紹介ではなくても、プロのキャリアカウンセラーに相談できる機会もあるので、再就職について考える第一歩として足を運んではいかがでしょうか。

例として次の2か所の窓口を紹介します。

兵庫県立男女共同参学画センター・イーブン「女性就業相談室」

ここではお子さんを保育員のいる託児スペースに預けて再就職活動を出来ます。

就職相談、セミナーの開催、職業紹介までをワンストップで行っている点が好評です。

東京しごとセンター「女性しごと応援テラス」

職業相談や再就職に向けた講習を開催し、センター内で求人紹介窓口もあり。

特徴的なのは「女性再就職サポートプログラム」で、職種別専門知識の習得をはじめとして、パソコン実習、就職活動ノウハウ講座、さらに職場体験、フォローアップセミナーまでが組み合わされたコースをなんと無料で受講できます。

託児も無料で利用出来るので、未就学児のいる方にも、とてもおすすめしたい内容です。

この他にも各自治体で様々な支援制度を整えているので、ぜひ一度探してみてください。

3. 失敗しない再就職のための4つのステップ

いよいよ、再就職に向けた具体的な手順を紹介します。フルタイムではなくても主婦の再就職は想像以上に覚悟と準備が必要です。

ここで紹介する4つのステップを踏むことで、納得のいく再就職先を見つけましょう。

3-1. 自己分析

いざ再就職先を探そう!というときに欠かしてはならないのが自己分析です。

自己分析というと「フルタイムの正社員でもないし大げさに考えていない」「まずは行動したほうが早く決まるのでは?」と考えるかもしれません。

とりあえず短期間でも良いから近所で適当なパートでも、という場合には求人雑誌を見てみるのが手っ取り早いでしょう。

しかし、主婦の再就職こそ「出来るだけ長期間」「やりがいのある仕事をもう一度」「家庭との両立は必須」「子供の学費を稼がなくては」など様々な希望と制約があります。

そこでおすすめは、再就職を5W2Hに沿って考える方法です。

5W2H

1つずつ考え、5W2Hの何を優先したいのか(=WHYの1位はなに?)を順位付けすることで、求人を探す際はもちろん、履歴書や面接でも自分の考えを明確にすることができます。

この方法はキャリアコンサルトとして主婦の再就職支援をされている上田晶美さんが「ママも今日から働くワ!」(日本経済新聞出版社)で紹介しています。この本は主婦の再就職全般について書かれているうえ、実際に再就職を成功させた人の体験談も多く掲載されているので、一度読んでみることをおすすめします。

また、前職までに様々な経験がある、再就職に活かせるキャリアが豊富にあり正社員のレベルでしっかりと復職したいといった方には、さらに踏み込んだ自己分析とキャリアの棚卸しが必要になります。

詳しい方法に関しては、「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」で、実際の自己分析シート付きで丁寧にご紹介しているので、参考にしてみてください。

3-2. 求人探し

仕事を探す方法は、派遣会社やアルバイト検索サイトなどをネットで検索、ハローワークや自治体の求人案内、または求人情報のフリーペーパーなど様々あります。

ここで重要なのは、自己分析を踏まえて希望条件とその優先順位をはっきりさせておくことです。

なぜなら、仕事内容、時間、勤務地、給与など全ての希望が叶う仕事を、主婦の再就職という立場で探すのは容易ではないからです。

なので、自分にとって完璧な仕事を探し続けるよりも、実際に応募という行動を起こし、履歴書・面接慣れする方がより良い仕事を早く見つけられますし、一日でもブランクは短い方が有利です。

その際に、求人サイトや会社は多数ありますが、特に主婦の方の再就職に強い転職サイトを使うことで時間を大幅に短縮できるので、2つおすすめのサイトをご紹介します。

『しゅふJOBサーチ』

しゅふジョブSearch

『しゅふJOBサーチ』は、主婦向けの総合求人サイトです。主婦ならではの希望条件に柔軟に対応出来る求人多数です。

例えば「扶養枠内で」「週2、3時間~OK」「すきま時間に在宅ワーク」など、再就職の第一歩として最適な求人が都道府県別に検索出来るので、一度探してみてください。

『時短エグゼ』

時短エグゼ

『時短エグゼ』は、ハイキャリアを活かしながら、週3日、10~16時などワークライフバランスを保って働ける求人を紹介するサイトです。

「キャリアダウンはしたくにけど、ペースダウンして働きたい」という希望に沿っており、それなりのキャリアを必要とされますが、週1日勤務で月給10万など好条件の求人多数です。

これまでバリバリ働いてきたけど結婚や出産を機に働き方を変えたい方や、比較的ブランクは短く、前職のキャリアを活かしたい方にはおすすめです。

3-3. 履歴書の作成

応募する企業を決定したら、次は履歴書の作成です。ここでは主婦再就職の履歴書において特に重要な5つのポイントをお話しします。

ポイント1.履歴書を使い回さない

近所のパート勤務を希望する場合などでよくあるのが、1度作成した履歴書の内容をそのまま複数の応募先へ提出することです。中には書類をコピーして出してしまう人もいますが、絶対にNGです。

なぜなら、条件の似ている職種でもかならずその職場ならではの特徴があるはずですし、どこにでも通用するような書き方をした履歴書では熱意は伝わりません。

面接にすすめたとしても志望動機があいまいだと判断されるでしょう。

ポイント2.家庭の都合などを書きすぎず、仕事への前向きな姿勢を見せる

家庭に負担を掛けないことを気にするあまりに「子どもがいるため残業は絶対にできません」「この曜日は都合が悪い」など自分の都合ばかりを並べたてる人がいます。

無理せず希望条件を伝えることは大切ですが、はじめから自分の希望ばかりを言っては本当に社会で通用するのか?と疑われます。

出来ない条件を書くより、「週3日は勤務できます」「事前に分かれば1時間以内の残業は可能です」など、少しでも前向きな姿勢が伝わるよう工夫しましょう。

ポイント3.職歴はブランク中の経験も含めて

ブランクが長い人は「職歴に書ける前職が少ない」「主婦の間に何も仕事をしていないのかと思われるのでは」と不安な人もいるでしょう。

しかし、主婦の間にPTA活動や町内会、地域ボランティアなど社会と関わる活動をした場合には、堂々と職歴として書いてください。これらの活動ではビジネスの場で重要とされるコミュニケーション能力をしっかりと高められています。

また資格取得などの勉強や、在宅ワーク、内職等も書くことが出来ます。生活の中の前向きな姿勢を見せることが重要です。

ポイント4.応募先の職場、職種を理解した上で履歴書を作成する

自分の応募する仕事が具体的に何をするのか、また職場はどんな人物を求めているのかを可能な限り調べましょう。

周囲にやり方を聞きながら進めるような仕事であれば主婦としてのコミュニケーション能力もPRにつながります。一人で黙々と作業をすることがメインであれば、毎日コツコツと家事をしてきた経験を活かせるかもしれません。

電話で求人を訪ねる際や、採用担当者に話を聞く機会があれば聞いておくのが一番ですし、近所のパートなどであれば知り合いで働いている人に聞いたり、実際に様子を見に行くのも良いでしょう。

ポイント5.写真は仕事モードで撮影を

写真は第一印象を決める大切な要素なので、間に合わせで撮影したものは避けましょう。

仕事用のメーク、シャツなど襟のある服装、正社員や事務職などであればジャケットを着て撮影するのが望ましいです。

無事履歴書を完成したら、ハローワークなど専門家に助言をもらうとなお良いでしょう。

3-4. 面接対策

無事履歴書を通過できれば、残るは面接です。ここでは主婦の再就職で特に注意したい点を3つあげますので、最後まで気を抜かずしっかりと対策をしてくださいね。

注意点1.主婦モードを切り替える

主婦は話し上手でコミュニケーション能力に長けている人が多いので自信をもって臨みましょう!

しかし、あくまでビジネスの場であることを忘れず、結論から先に、井戸端会議のようにだらだらと話さず簡潔にまとめましょう。

また普段の会話ではつい悪目立ちしないようにと必要以上に謙遜しがちですが、ビジネスでは自分をアピールすることが大切です。

注意点2.第一印象を決める見た目にこだわる

少ない面接時間で好印象を与えるには、見た目も重要になります。何年もスーツは着ていないし、ヒールの靴もご無沙汰という人も多いでしょう。

しかし普段着や、サイズの合わない数年前のくたびれたスーツなどを着ては再就職への意気込みも伝わりません。スーツがない場合でもシャツやジャケットなど、清潔感とテキパキと働けそうな印象を与えられるよう意識しましょう。もちろんメークも忘れずに。

注意点3.主婦の再就職でよく聞かれる質問への回答を考えておく

以下の「主婦が再就職の面接で答えにくい質問は?準備すると役立つ回答例(syufeel)」では、主婦が面接でよく聞かれ、また答えにくい質問を回答例とともに挙げてあります。ぜひ参考にしてください。

  • 残業はできますか。それはどのくらいお願いできますか。
  • 未経験職種だそうですが、どうしてやってみようと思ったのですか。
  • 働こうと思ったきっかけ、理由はなんですか。
  • 得意な仕事はありますか?
  • あなたの長所、短所を教えてください。
  • 就業期間のない間は、何をなさっていたのですか。
  • 経歴を簡単に説明してくださいor自己紹介をお願いします
  • お子さんが急に熱を出したときはどうしますか。
  • お子さんの学校行事などが仕事と重なったときはどうしますか。
  • お子さんの予定は?

4. さいごに

いかがでしたか?

これまで家族の幸せのために家庭を支えてきた経験は、もう一度社会に出てもきっと役に立ちますし、家庭の外でもやりがいをもって生き生きと働く姿は家族にとっても喜びとなるはずです。

家事・育児と仕事の両立は決して楽ではありませんが、企業、そして社会全体が主婦の再就職を必要とし、歓迎している今だからこそ、再就職をするということについて考えるには最適なときではないでしょうか。

この記事が、皆さんの再就職に向けた第一歩を踏み出すきっかけとなり、希望に叶った再就職先を見つけることができることを心より願っています。