- 「派遣介護士として働きたい!」
- 「介護職におすすめの派遣会社はどれ?」
と考えていませんか?
派遣介護士として働くことを目指したとき、どのような派遣会社を選べばいいのか気になりますよね。
しかし介護士の求人情報を取り扱う人材派遣会社は1,200社以上存在し、比較しようにも数が多すぎて結局どれに登録したらいいのかわからないというのが現実です。
そんなときは、以下サイトから求人に応募するのがおすすめです。
介護職におすすめの派遣会社ランキング
上記7つは主な介護派遣会社(介護士派遣転職サイト)であるため、きっとあなたにピッタリな求人が見つかります。
この記事では、上掲の介護職派遣会社おすすめランキングに加えて、自分にぴったりの派遣会社の選び方から派遣会社の効率的な利用法、派遣介護士で働くメリット・デメリットまで、介護職の派遣会社就労にまつわる情報を網羅的に解説します。
介護派遣士として働きたい方は、ぜひ読んでみてください。
- 口コミ紹介!介護派遣会社のおすすめランキング
- 【目的別】介護職におすすめの派遣会社を比較
- 介護職に強い派遣会社の選び方を解説
- 失敗しない派遣介護求人を探すコツ3選
- 介護派遣会社利用の流れ
- 介護派遣会社を効果的に利用するための8ポイント
- そもそも介護派遣社員には種類がある
- 派遣介護士の仕事内容は勤め先による
- 派遣介護士として働くメリットを解説
- 派遣介護士として働くデメリットを解説
- 派遣介護士が高時給を実現させる方法
- 派遣介護士におすすめの資格を解説
- 派遣後に介護士が気を付けるべき注意点
- 派遣介護士・業界の実情を丁寧に解説
- まとめ
全て読めば、自分が登録すべき派遣会社がわかり、派遣介護士としてのキャリアを一歩前に進めることができるでしょう。
目次
- 1. 口コミ紹介!介護派遣会社のおすすめランキング
- 2. 【目的別】介護職におすすめの派遣会社を比較
- 3. 介護職に強い派遣会社の選び方を解説
- 4. 失敗しない派遣介護求人を探すコツ3選
- 5. 介護派遣会社利用の流れ
- 6. 介護派遣会社を効果的に利用するための8ポイント
- 7. そもそも介護派遣社員には種類がある
- 8. 派遣介護士の仕事内容は勤め先による
- 9. 派遣介護士として働くメリットを解説
- 10. 派遣介護士として働くデメリットを解説
- 11. 派遣介護士が高時給を実現させる方法
- 12. 派遣介護士におすすめの資格を解説
- 13. 派遣後に介護士が気を付けるべき注意点
- 14. 派遣介護士・業界の実情を丁寧に解説
- 15. 悩みは?派遣介護士によくある質問
- さいごに|介護職・介護士におすすめの派遣会社まとめ
1. 口コミ紹介!介護派遣会社のおすすめランキング
当サイトでは介護職300人を対象に行った独自アンケートの調査結果から、以下の3点を基準に、介護職向けの派遣会社を比較しました。
総合評価を導き出す3つの基準
- 求人数・質
…介護職の派遣求人の量や質は十分か - 提案力
…求職者のニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか - サポート
…派遣会社のサポートや福利厚生は充実しているか
※当サイトでは上記3点をもとに利用者満足度を算出し、ランキング選定基準としています。
結果を利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、介護職におすすめの派遣会社は以下の通りとなりました。
介護士派遣転職サイト | サービスの特徴 |
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1位:レバウェル介護(旧:きらケア) 公式サイトを見る 詳細を見る |
公開求人数:約1.5万件|満足度:4.3 介護職スタッフ満足度No.1の人材派遣会社! 総求人数は1.5万件以上と業界トップクラス 派遣・紹介予定派遣求人が豊富 |
2位:かいご畑 公式サイトを見る 詳細を見る |
公開求人数:約8,100件|満足度:4.1 未経験求人が多く介護の仕事に挑戦したい方・無資格の方におすすめ 資格取得講座を無料で受講できる制度も魅力 |
3位:スタッフサービス・メディカル 公式サイトを見る 詳細を見る |
公開求人数:約2.7万件|満足度:4.0 未経験・資格なし歓迎の求人が豊富で、福利厚生も充実! 仕事に不安がある介護職にぜひ登録してほしい派遣会社 |
4位:ミラクス介護 公式サイトを見る 詳細を見る |
公開求人数:約4,900件|満足度:3.9 業界最大級の求人数を保有する介護派遣サイト 全国に求人があるため、地方の方でも利用できる |
5位:MC介護のお仕事 公式サイトを見る 詳細を見る |
公開求人数:約4,700件|満足度:3.9 派遣先の職場の雰囲気を教えてくれる 担当者が職場見学に同行してくれる 職場とのミスマッチを避けたい方におすすめ |
6位:リスジョブ介護 公式サイトを見る 詳細を見る |
公開求人数:約5.8万件|満足度:3.7 日本最大級の求人数を保有する介護派遣会社! |
7位:かいごガーデン 公式サイトを見る 詳細を見る |
公開求人数:約1.6万件|満足度:3.7 研修や資格支援も行っていて、スキルを磨きながら働くことができる! |
※求人数:2023年10月7日時点
特に、上位3サイト(レバウェル介護派遣(旧:きらケア派遣)、かいご畑、スタッフサービス・メディカル)は評価が高かったため、好条件求人を集めることを考えて、すべて登録することを強くおすすめします。
それでは、ここからはランキング上位のサイトを1つずつ紹介していきます。
1位. レバウェル介護派遣(旧:きらケア派遣)|スピーディに求人を紹介してもらえる!
上下にスクロールできます
総合評価 |
満足度:4.3 |
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求人数・質 |
満足度:4.0 |
サポート力 |
満足度:4.3 |
対応エリア |
47都道府県
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週払いの可否 |
可能
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日払いの可否 |
可能
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主な福利厚生 |
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雇用形態 |
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職種 |
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業種・施設 |
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運営会社情報 |
レバレジーズメディカルケア株式会社
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※ 公開求人数および各種対応要件等の情報は2023年10月7日時点の情報です
『レバウェル介護派遣(旧:きらケア派遣)』はレバレジーズメディカルケアが運営する介護職に特化した派遣サービスです。
派遣介護求人を1.5万件以上保有(2023年10月7日時点)しており、自分の働き方に合わせた求人を見つけることができます。
さらに、介護資格の取得支援や職場見学なども行っており、未経験や無資格で働くのが心配という方にもおすすめできる派遣会社です。
こんな方におすすめ
- みんなが使っていて、実績豊富な派遣会社を利用したい
- はじめての転職で不安なのでプロに相談したい
- できるだけ好条件の求人を探したい
以下は『レバウェル介護(旧:きらケア)』の口コミです。
その後の内定先との連絡調整もしてもらい、私が言いにくいところも聞いてくれました。後は入職日に向けて準備を整えて行きたいです。
下記のボタンから詳しい情報が見られます。
介護職の派遣求人を探すなら登録しておいて間違いはないでしょう。
2位. かいご畑|資格を取りながら働ける!
総合評価 |
満足度:4.1 |
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求人数・質 |
満足度:3.7 |
サポート力 |
満足度:4.3 |
対応エリア |
47都道府県
|
週払いの可否 |
可能
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日払いの可否 |
可能
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主な福利厚生 | 各種保険あり |
雇用形態 |
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職種 |
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業種・施設 |
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運営会社情報 |
株式会社ニッソーネット
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※ 公開求人数および各種対応要件等の情報は2023年10月7日時点の情報です
『かいご畑』は介護向けの人材紹介サービスから、資格講座まで、介護業界で幅広い事業を行うニッソーネットが運営している転職サイトです。
派遣介護求人は約8,100件(2023年10月7日時点)とやや少ないものの、未経験や無資格を歓迎している求人が多く、条件もいいのが魅力です。
また、派遣スタッフとして勤務する場合は以下のような資格の講座を無料で受けることができます。
介護福祉士 受験対策講座・・・・・・・・・37,000円〜→0円
そのため、資格を取ってキャリアアップしたい!という介護士がステップアップとして使うのもおすすめです。
こんな方におすすめ
- 介護業界での実績がある信頼できる派遣会社を利用したい
- 資格取得を通じて、キャリアアップしたい
- 未経験や無資格から介護職に転職したい
接していて他のサービスよりも親身さや真剣さを感じて登録して本当に良かったと思っています。
前の職場では資格取得ができそうになかったので転職を考えていました。
そこで、かいご畑をWEBサイトで見つけて利用しました。結果的に介護福祉士の資格も取れて、給与もアップし今は新しい施設で希望通り働けています。
3位. スタッフサービス・メディカル|未経験でもOK!
総合評価 |
満足度:4.0 |
---|---|
求人数・質 |
満足度:4.3 |
サポート力 |
満足度:3.9 |
対応エリア |
47都道府県
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週払いの可否 |
なし
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日払いの可否 |
なし
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主な福利厚生 |
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雇用形態 |
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職種 |
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業種・施設 |
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運営会社情報 |
※ 公開求人数および各種対応要件等の情報は2023年10月10日時点の情報です
『スタッフサービス・メディカル』は、未経験・資格なしでも働ける仕事に注力している派遣会社です。
実際に登録者の過半数が他業種で働いていた方ということからも、未経験者へのサポートの手厚さがわかります。
さらに、約2.7万件の介護派遣求人を保有(2023年10月10日時点)しており、自分の希望にあった求人を見つけることができます。
不安なことがあれば、担当者の方が相談に乗ってくれますので、一度相談してみるといいでしょう。
こんな方におすすめ
- できるだけ多くの求人を見たい
- 未経験・資格なしから介護業界に転職したい
- 福利厚生が充実していて欲しい
下記のボタンから詳しい情報が見られるので、他業種から介護職への転職を考えている方は一度チェックしてみることをおすすめします。
4位. ミラクス介護|業界最大級の求人数
総合評価 |
満足度:3.9 |
---|---|
求人数・質 |
満足度:3.7 |
サポート力 |
満足度:4.0 |
対応エリア |
47都道府県
|
週払いの可否 |
可能
|
日払いの可否 |
なし
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主な福利厚生 | 社会保険 |
雇用形態 |
|
職種 |
|
業種・施設 |
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運営会社情報 |
株式会社ミラクス
|
※ 公開求人数および各種対応要件等の情報は2023年10月7日時点の情報です
『ミラクス介護』は、株式会社ミラクスが運営する介護職に特化した転職サービスです。
介護の専門知識を持ったコーディネーターがサポートしてくれるため、未経験の方でも安心して利用いただけます。
また、比較的介護士向けの求人数は少ないものの、全国に求人があるため地方の方でも利用可能です。
下記のボタンから詳しい情報が見られるので、地方の介護士求人を探している方は一度チェックしてみてください。
5位. MC介護のお仕事|アフターフォローも充実!
総合評価 |
満足度:3.9 |
---|---|
求人数・質 |
満足度:3.7 |
サポート力 |
満足度:4.0 |
対応エリア |
47都道府県
|
週払いの可否 |
可能
|
日払いの可否 |
可能
|
主な福利厚生 |
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雇用形態 |
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職種 |
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業種・施設 |
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運営会社情報 |
株式会社メディカル・コンシェルジュ
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※ 公開求人数および各種対応要件等の情報は2023年10月7日時点の情報です
『MC介護のお仕事』は、株式会社メディカル・コンシェルジュが運営する介護従事者の為の介護職専門求人情報サイトです。
担当者が、応募先の職場がどういう雰囲気なのかを伝えてくれ、最後は一緒に職場見学に同行してくれるため、職場の雰囲気を重視している方には非常におすすめです。
就職した後のアフターサービスも充実しており、職場での悩みなど相談できるので、安心して利用できる1社です。
下記のボタンから詳しい情報が見られるので、職場の雰囲気を重視している方や職場見学に行ってみたい介護士は一度チェックしてみてください。
6位. リスジョブ|厳選した会社を紹介してくれる!
総合評価 |
満足度:3.7 |
---|---|
求人数・質 |
満足度:4.2 |
サポート力 |
満足度:3.6 |
対応エリア |
47都道府県
|
週払いの可否 |
可能
|
日払いの可否 |
可能
|
主な福利厚生 |
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雇用形態 |
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職種 |
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業種・施設 |
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運営会社情報 |
※ 公開求人数および各種対応要件等の情報は2023年10月7日時点の情報です
『リスジョブ』はライフワンズメディア株式会社が運営するサービスで、日本全国の医療介護福祉の求人を保有しています。
保有する派遣求人数が約5.8万件(2023年10月7日時点)と非常に多いため、自分にあった求人を見つけやすいです。
サポートに特筆すべき点はありませんが、求人数をできるだけ多くみたいという方はぜひ登録してみてください。
7位. かいごガーデン|就業後のサポート体制も完備
総合評価 |
満足度:3.7 |
---|---|
求人数・質 |
満足度:4.1 |
サポート力 |
満足度:3.6 |
対応エリア |
47都道府県
|
週払いの可否 |
可能
|
日払いの可否 |
なし
|
主な福利厚生 |
|
雇用形態 |
|
職種 |
|
業種・施設 |
|
運営会社情報 |
株式会社ツクイスタッフ
|
※ 公開求人数および各種対応要件等の情報は2023年10月7日時点の情報です
『かいごガーデン』は、全国に約1.6万件の派遣介護求人を保有(2023年10月7日時点)しています。
就業後もサポート受けることが可能なので、派遣介護士として介護職に就くことに不安がある方でも安心して働きだせるのではないでしょうか。
北海道から九州まで支店があり地域に密着した情報に強いため、地域に詳しいコーディネーターのサポートを受けたいという方は下記のボタンからぜひ利用してみてください。
2. 【目的別】介護職におすすめの派遣会社を比較
本章では、以下の目的別に介護職におすすめの派遣会社をご紹介します。
あなたの目的に適した項目があればタップして読み進めてみてください。
【目的別】介護職におすすめの派遣会社
順にご紹介します。
2-1. 派遣で働くのが初めてで不安な人におすすめの介護派遣会社
初めての派遣就労が不安という方は、サポート体制が整っている大手派遣会社に登録するのが一番のやり方です。
以下の中から、数社登録して、実際に話を聞いてみることをおすすめします。
介護士派遣転職サイト | サービスの特徴 |
---|---|
1位:レバウェル介護(旧:きらケア) 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約1.5万件|満足度:4.3 介護職スタッフ満足度No.1の人材派遣会社! 総求人数は1.5万件以上と業界トップクラス 派遣・紹介予定派遣求人が豊富 |
2位:かいご畑 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約8,100件|満足度:4.1 未経験求人が多く介護の仕事に挑戦したい方・無資格の方におすすめ 資格取得講座を無料で受講できる制度も魅力 |
3位:スタッフサービス・メディカル 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約2.7万件|満足度:4.0 未経験・資格なし歓迎の求人が豊富で、福利厚生も充実! 仕事に不安がある方にぜひ登録してほしい派遣会社 |
※求人数:2023年10月7日時点
中でも、『レバウェル介護派遣(旧:きらケア派遣)』は介護職スタッフ満足度No1の転職サービスのため、派遣介護士の転職を考えている全ての方に登録していただきたい1社です。
ただし、未経験歓迎の求人は『かいご畑』や『スタッフサービス・メディカル』と比べるとかなり少ないため、介護職経験がない方は他の2社に登録することをおすすめします。
2-2. 介護職が未経験な人におすすめの介護派遣会社
介護職が未経験の方は、未経験でも応募可能な求人を多く保有する派遣会社に登録しましょう。
また、経験者と比べると転職が難航するリスクがあるため、できるだけ多くの派遣会社に登録して、たくさんの求人数を確認することが転職成功の鍵といえます。
介護士派遣転職サイト | サービスの特徴 |
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1位:かいご畑 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約8,100件|満足度:4.1 未経験求人が多く介護の仕事に挑戦したい方・無資格の方におすすめ 資格取得講座を無料で受講できる制度も魅力 |
2位:スタッフサービス・メディカル 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約2.7万件|満足度:4.0 未経験・資格なし歓迎の求人が豊富で、福利厚生も充実! 仕事に不安がある方にぜひ登録してほしい派遣会社 |
3位:ミラクス介護 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約4,900件|満足度:3.9 業界最大級の求人数を保有する介護派遣サイト 全国に求人があるため、地方の方でも利用できる |
※求人数:2023年10月7日時点
未経験から派遣介護士を目指すのであれば、サポートが手厚い介護士派遣会社を選びましょう。
『かいご畑』の場合、資格取得講座を無料で受講できるため未経験からの転職に特におすすめです。
未経験からの派遣介護士について詳しく知りたい方は以下の記事も確認してみてください。
関連記事:介護派遣は未経験・無資格でもできる?未経験におすすめの派遣会社・仕事内容を紹介
2-3. とにかくたくさんの求人を見たい人におすすめの介護派遣会社
できるだけ多くの求人を見て、選択肢を増やしたいという方には以下の派遣会社がおすすめです。
介護士派遣転職サイト | サービスの特徴 |
---|---|
1位:リスジョブ介護 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約5.8万件|満足度:3.7 日本最大級の求人数を保有する介護派遣会社! |
2位:レバウェル介護(旧:きらケア) 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約1.5万件|満足度:4.3 介護職スタッフ満足度No.1の人材派遣会社! 総求人数は1.5万件以上と業界トップクラス 派遣・紹介予定派遣求人が豊富 |
3位:かいごガーデン 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約1.6万件|満足度:3.7 研修や資格支援も行っていて、スキルを磨きながら働くことができる! |
※求人数:2023年10月7日時点
中でも『レバウェル介護派遣(旧:きらケア派遣)』は高待遇の求人が多いため、介護職の経験が十分にあるという方にはぜひおすすめしたい派遣会社です。
2-4. 高時給で働きたい人におすすめの介護派遣会社
高時給で働きたいと考えている方は、求人の質に定評がある以下の派遣会社がおすすめです。
介護士派遣転職サイト | サービスの特徴 |
---|---|
1位:レバウェル介護(旧:きらケア) 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約1.5万件|満足度:4.3 介護職スタッフ満足度No.1の人材派遣会社! 総求人数は1.5万件以上と業界トップクラス 派遣・紹介予定派遣求人が豊富 |
2位:かいご畑 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約8,100件|満足度:4.1 未経験求人が多く介護の仕事に挑戦したい方・無資格の方におすすめ 資格取得講座を無料で受講できる制度も魅力 |
3位:スタッフサービス・メディカル 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約2.7万件|満足度:4.0 未経験・資格なし歓迎の求人が豊富で、福利厚生も充実! 仕事に不安がある方にぜひ登録してほしい派遣会社 |
※求人数:2023年10月7日時点
なお、高時給の求人は非常に人気があり、すぐになくなってしまいます。
そのため、できるだけ多くの派遣会社に登録して、選択肢を増やしておくことが転職成功の鍵といえます。
2-5. 短期・単発で働きたい人におすすめの介護派遣会社
短期・単発で働きたいと考えている方におすすめなのが以下の派遣会社です。
介護士派遣転職サイト | サービスの特徴 |
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1位:ブレイブ 公式サイトを見る 詳細を見る |
公開求人数:約2.2万件(単発求人)|満足度:3.9 マイナビグループの派遣会社 通常の派遣求人だけでなく、短期の求人も扱っている 働きたい期間や時間を決めて仕事を探したい方におすすめ |
2位:MC-介護のお仕事 公式サイトを見る 詳細を見る(1章へ) |
公開求人数:約4,700件|満足度:3.9 派遣先の職場の雰囲気を教えてくれる 担当者が職場見学に同行してくれる 職場とのミスマッチを避けたい方におすすめ |
※求人数:2023年10月7日時点
1章で紹介していない、「ブレイブ」のみ以下で詳しく紹介します。
ブレイブ|短期の介護士派遣求人を探している方におすすめ
『ブレイブ』は大手人材会社マイナビのグループ会社の転職サービスです。
給与の日払いや、ポイント制インセンティブサービスなど、独自のサービスが揃っています。
また、長期の派遣求人だけでなく、1ヶ月から始められる短期求人も保有しているため、短い期間だけ介護士として働きたいという方にはぜひ登録していただきたい派遣会社です。
3. 介護職に強い派遣会社の選び方を解説
派遣会社は日本全国に8万社以上あると言われており、世界でもトップクラスの多さです。
そのため、どの派遣会社を選ぶかによって受けられるサービスや満足度は大きく異なります。
派遣会社選びに失敗してしまうと、コーディネーターが介護職についてあまり知識を持っていなかったり、ブラックな派遣先に配属されてしまったりする恐れもあるでしょう。
このようなリスクを避けるためにも、介護職に強く、きちんとしたサービスを受けられる派遣会社を選ぶことが大切です。
これから紹介する4つのポイントに着目して派遣会社選びを行いましょう。
介護職に強い派遣会社の選び方
3-1. 豊富な実績を誇る大手派遣会社を選ぶ
大手の派遣会社であれば、求人数が多く、長年の豊富な実績から派遣先の介護施設との関係性がしっかり構築されています。
経験豊富で優秀な営業担当者も数多く在籍しているので、勤務時間やシフトなどの条件もできる限り希望に沿うよう派遣先と交渉を行ってくれるでしょう。
また、派遣先でトラブルが起こった際にも柔軟な対応をしてくれるので、安心して頼ることができます。
なかなか仕事が決まらないといった心配もなく、スムーズな就業が可能です。
3-2. 保有する求人数の多さで選ぶ
保有する求人数の多い派遣会社であれば、選べる派遣先の選択肢が広がります。
多くの選択肢を持つことで、あなたの希望条件や状況に応じたより最適な派遣先を見つけることが可能です。
求人数の少ない派遣会社に登録すると、希望条件に沿った求人が見つからないだけでなく、いつまでも就業をスタートできないということも起こりかねません。
また、求人数の多さは紹介実績の多さと比例する傾向にあります。紹介実績が豊富な派遣会社は派遣先との関係性が出来上がっているため、条件面の交渉がしやすいのもメリットの1つと言えるでしょう。
3-3. サポート体制が充実している派遣会社を選ぶ
サポート体制が充実している派遣会社を選ぶことは、介護職での就労にブランクのある方や未経験者の場合、特に重要視するべきポイントです。
就業開始前に受けられる充実した研修制度はあるのか。また、就業開始後も気軽に相談ができたり、トラブルの際にしっかりサポートしてくれたりするのかなど、あらかじめチェックしておきましょう。
「未経験者歓迎」「充実の研修制度」などをアピールしている派遣会社がおすすめです。
3-4. 介護に特化した派遣会社を選ぶ
介護に特化した派遣会社を選ぶことで、より的確なサポートやアドバイスを受けることができます。
介護士は専門性が高い職種なので、コーディネーターが介護に関してある程度の知識を持っていることはとても大切です。
様々な職種を取り扱っている派遣会社は、コーディネーターは事務職やサービス業などへの派遣紹介も同時に担当していることが多いです。
そのため、介護職の深い知識や理解を持ったスタッフが担当してくれる可能性は低くなります。
介護に特化した派遣会社なら、在籍スタッフは豊富な知識や経験を持っているので、安心して頼ることができます。
また、コーディネーターや営業担当者自身が介護士経験者であるケースも少なくないので、あなたの不安や疑問を理解した上でサポートを行ってくれます。
介護士として働くために派遣会社に登録するのであれば、介護に特化した派遣会社を選びましょう。
4. 失敗しない派遣介護求人を探すコツ3選
派遣会社に登録しただけで、コーディネーターの意見を鵜呑みにしてしまうと、「思っていた以上にブラックだった……」ということにつながりかねません。
そのため、派遣の求人を探す際には以下の3点に気を付けて求人を選ぶようにしてください。
失敗しない派遣介護求人を探すコツ
それでは順に説明していきます。
4-1. 入社後のフォローが手厚い施設を選ぶ
介護職としての経験の有無にかかわらず、入社後のフォローが手厚い施設を選びましょう。
具体的には、フォロー体制や新入社員に向けた研修が充実している施設です。
なぜなら、研修体制がしっかりしていない派遣先だと、業務内容の理解に時間がかかり、うまく職場に馴染めない恐れがあるからです。
また、フォローが不十分な職場は、忙しすぎて研修などに割ける人手がいなかったり、派遣社員の扱いがずさんなブラックな職場である可能性もあります。
そのため、ホワイトな施設を選ぶためにも、担当の方に研修制度やサポート体制が充実しているか確認してみましょう。
4-2. 「未経験」であれば、高時給派遣は避ける
介護職が未経験なのであれば、はじめは「高時給求人」を避けた方が良いです。
というのも、あまりにも好待遇な求人は、「職場の人間関係に問題がある」「仕事内容がブラック」といった、人がすぐに辞めてしまう訳あり求人の恐れがあるからです。
また、空求人や釣り求人の可能性も十分にあります。
空求人とは
採用する気がないのに「企業の宣伝目的」「派遣会社の集客目的」「企業が忘れている」といった理由で掲載されている求人のこと。
応募しても通過しないため、時間の無駄になってしまう。
釣り求人とは
自社へのスタッフ登録を促すために、派遣会社が掲載している待遇が良い架空の求人のこと。
4-3. 派遣会社は2~3社ほど登録する
利用する派遣会社に自分が住む地域の求人が多いことを確認したうえで、2~3社ほど併用して使うようにしましょう。
複数利用するメリットは以下の2つです。
- 様々な選択肢を見たうえで、求人を比較することができる
- 様々なコーディネーターの意見を聞くことができる
一つの派遣会社だけだと求人数が限られるとしても、複数併用することで見れる求人数が増え、求人の幅を広げることができます。
以上のような理由からも、派遣会社は2~3社ほど併用するようにしましょう。
ここまでのまとめ
失敗しない派遣求人を選ぶコツを再掲すると、以下の通りです。
失敗しない派遣介護求人を探すコツ
- 入社後のフォローが手厚い大手企業を選ぶ
- 「未経験」であれば、高時給派遣は避ける
- 派遣会社は2~3社ほど登録する
上記3つをもとに、派遣の求人を選定していくようにし、次章で紹介する時給を上げる方法も参考にしてください。
5. 介護派遣会社利用の流れ
この章では、実際に派遣会社を利用する場合の流れについてご説明します。
- Step1. 派遣会社に登録する
- Step2. 担当者と初回面談を行う
- Step3. 求人紹介を受ける
- Step4. 希望求人に応募する
- Step5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
- Step6. 就業開始
- Step7. 就業後フォローを受ける
- Step8. 契約終了前の対応を行う
この章でご説明することは、派遣社員として就労するに当たって大事なポイントとなりますので、必ず目を通すようにしてください。
Step 1. 派遣会社に登録する
派遣会社公式ページから登録を行いましょう。
例えば『レバウェル介護派遣(旧:きらケア派遣)』を利用した場合は、以下内容を選択・記入してください。
上下にスクロールできます
質問項目 | 選択肢・記入内容 |
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今のお気持ちに近いのはどちらですか? |
|
最初にご希望の働き方を教えてください。 |
|
次にご希望の勤務時間を教えてください |
|
ご希望の転職時期を教えてください。 |
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お持ちの資格を教えてください。 |
|
お住まいのご住所を教えてください。 | 郵便番号 |
お名前を教えてください。 | 氏名(フルネーム) |
生まれ年を教えてください。 | 1953年~2004年 |
ご連絡先を教えてください。 | 電話番号(ハイフンなし) メールアドレス |
最後に連絡時間のご希望や、求人の条件などご要望がありましたら、お伝え下さい | 自由記入 |
〔出典〕レバウェル介護派遣(旧:きらケア派遣)公式サイト,2023年10月19日閲読
上記を入力し終えたら、「上記に同意して登録する」をクリックしてください。
もし希望職種・就業条件について考えが及ばないようでしたら、派遣会社との面談当日の際に聞くことで、具体的なイメージを持てるようにしましょう。
Step 2. 担当者と初回面談を行う
派遣会社に登録した後、担当者と初回面談を行います。
たいていの場合、面談は以下2つのうちいずれかの方法となります。
面談方法について選択できる場合は、直接面談を行ってもらうようにしましょう。
というのも、直接面談の方が電話面談に比べて、時間を取って丁寧に行ってくれることが多いからです。
なお、初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 派遣社員として就業するべきかどうか
- 派遣社員として就業するとしたら、どのような企業で働けそうか
- 就業先に関する要望の深堀
実際、面談で気づかされることも多く、面談を通じて具体的な就業イメージをつけられた方も多いので、なるべく多くの派遣会社に意見をもらうことをおすすめします。
Step 3. 求人紹介を受ける
初回面談の後、あなたの希望に合いそうな派遣求人を5件〜20件ほど紹介してもらいます。
思ってもいないような大手企業もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれの派遣会社でしか扱っていない独占求人(その多くは非公開求人)もありますので、派遣会社に2~3社登録し、それぞれの会社で求人紹介を受けることを推奨します。
Step 4. 希望求人に応募する
求人紹介を受けた中で、実際に応募したい求人があった場合、その旨を担当者に伝えます。
ここで担当者と良好な関係を築けていると、応募企業に自らをプッシュしてくれることで、選考が有利に進むこともあります。
そのため、派遣会社とのやりとりにおいては常に誠実な対応を取り、良好な関係を築けるようにしておきましょう。
Step 5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
書類選考に通過した後、応募先企業と面談(顔合わせ)を行います。
企業との面談に際しては、派遣会社の担当者が同席をしてくれるので、一人よりも安心して臨むことができます。
ただし、建前は企業との「面談」となっていますが、実質は「面接」であることには注意が必要です。
実際、面談中に以下のような質問を受けることもあります。
- 自己紹介をして頂けますか?
- 職務についてご説明いただけますか?
- あなたの長所・短所を教えて頂けますか?
- 今までの仕事では何に気を付けていましたか?
- 以前に経験された資料作成は社内向けですか、社外向けですか?
もし、企業との面談に自信がない場合は、以下の記事に面談(面接)のポイントが記載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
Step 6. 就業開始
応募先企業との面談の後、内定が出たら就業開始です。
契約期間が満了するまで、就業先での仕事に精一杯取り組みましょう。
なお、ネット上の大半はここまでの説明で終わっていますが、就業開始後も派遣会社との関係は続きます。
詳しくは、Step7.8にてご説明しますので、しっかりおさえておいてください。
Step 7. 就業後フォローを受ける
就業後も、引き続き派遣会社からフォローを受けることができます。
就業後フォローの一例として、就業後に企業への要望が出てきた場合は、派遣会社が間に入って企業に伝えてくれるといったこともあります。
その他、派遣会社の研修制度を利用してスキルアップを図ることもできますので、就業後も派遣会社を賢く利用していきましょう。
Step 8. 契約終了前の対応を行う
派遣社員の雇用期間終了が近づくと、以下のうちいずれかの対応を行う必要があります。
- 契約期間の更新を行う(契約期間3年未満の場合)
- 他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶ
- 派遣先企業と雇用契約を結ぶ
また、就業後3年以上になる場合は、他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶか、派遣先企業と雇用契約を結ぶかのうち、いずれかの対応を選ぶこととなります。
というのも、労働者派遣法により、派遣社員は同じ事業所で3年以上働くことができないと定められているからです。
基本的に、今後の対応については派遣会社から提案をもらえますが、このような対応があるということを事前に知っておきましょう。
6. 介護派遣会社を効果的に利用するための8ポイント
この章では、派遣会社をより効果的に利用するためのポイントを8つお伝えします。
- 6-1. 派遣会社に複数登録する
- 6-2. 派遣就労の意欲を見せる
- 6-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
- 6-4. 派遣会社の福利厚生・研修制度を聞いておく
- 6-5. 担当営業をシビアな目でみる
- 6-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
- 6-7. 気になる求人があったら早めに応募する
- 6-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
- 6-9. 希望条件に優先順位を付ける
良い派遣会社を選んでも、上手に使えなければもったいないので必ずチェックしましょう。
6-1. 派遣会社に複数登録する
派遣会社は、複数登録することがおすすめです。
なぜなら、複数登録することで以下3点のメリットがあるからです。
- 最適な担当営業を選べる
- 用途によって派遣会社を使い分けられる
- 独占案件をカバーできる
具体的には、以下のように2~3社の派遣会社に相談し、対応に満足できた派遣会社のどれかに頼ることをおすすめします。
6-2. 派遣就労の意欲を見せる
派遣就労への意欲を見せることで、担当営業があなたの優先順位をあげて対応してくれるようになります。
なぜなら、担当営業には派遣契約の成約目標が課されており、派遣契約に結びつきそうな方を欲しているからです。
こういった背景もあり、担当営業とのファーストコンタクトで必ず「就労時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
なお、会社に在籍中の場合は、最短で退職できる見込み日時を伝えておくと良いです。※一般的に、退職には約1か月半~2か月かかります。
6-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
派遣会社による就業前後のフォロー体制は、必ず聞いておくようにしましょう。
例えば、就業前のフォロー体制については、「希望条件に合った求人紹介」や「企業との面談対策」をしっかりと行ってもらえるかどうかがポイントとなります。
その一方、就業後のフォロー体制については、「派遣先への訪問頻度」や「派遣会社への連絡体制」を聞き出し、就業後もいつでも相談しやすい環境かどうかを確認しておきましょう。
6-4. 派遣会社の福利厚生・研修制度を聞いておく
派遣会社の福利厚生・研修制度も必ず聞いておくようにしましょう。
なぜなら、派遣社員が受けられる福利厚生・研修制度は、派遣先企業のものではなく、派遣会社から提供されるものとなるからです。
ここは勘違いしやすいところですが、非常に重要なポイントなので、必ずおさえておくようにしましょう。
6-5. 担当営業をシビアな目でみる
担当営業に情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。
ご支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応いただき感謝をしておりますが、派遣社員としての就労が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他の担当の方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
担当変更がどうしてもしづらい場合は、その派遣会社は諦めて他社を当たりましょう。
6-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限り情報が残ります。
派遣会社や企業の中でよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ…」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を制限されるなどの判断が下されます。
6-7. 気になる求人があったら早めに応募する
派遣会社を利用していて、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
なぜなら、派遣の求人は募集ポジションの枠が埋まった時点で、募集が止まってしまうからです。
実際、希望する求人の募集が停止してしまったり、選考途中で募集枠が埋まったことを理由にお見送りとなり、「もっと早めに応募しておけば良かった」と思う方も多くいらっしゃいます。
このようなことにならないよう、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
6-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
数社の派遣会社を使っている場合、同じ求人には複数の派遣会社から応募しないようにしましょう。
企業から「他の派遣会社からも応募があるんだけど」と担当者に連絡がいってしまいます。
これにより、企業・担当営業の両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。
6-9. 希望条件に優先順位を付ける
派遣介護士の転職において重要な点として、希望条件に優先順位をつけることをおすすめします。
なぜなら、求人探しの際に迷わなくなるからです。
そもそも求人を探すときは、人によって様々な希望条件があります。
- 給与
- 賞与
- インセンティブ
- 福利厚生
- 勤務地
- 転勤の有無
- 通勤手段
- 労働時間
- 副業の可否
- 残業の有無・平均残業時間
- 新たな経験を積めるか
- 過去の経験を活かせるか
もしも上記の中で優先順位を付けずに仕事を探し始めても、派遣先探しはなかなか進まないでしょう。
希望条件をすべて満たす求人に出会える可能性は、低いからです。
仮にそのような求人情報があったとしても、多くの要件を満たすような派遣求人はたいへん人気があるので、ほかの応募者との厳しい競争に勝たなければなりません。
そうなると、ほかの候補者を押しのけて自分が採用される確率はどうしても低くなりますよね。
そのため「年収を高くしたいから、転勤はありにしよう」「年収は低くてもいいから残業はなしにしたい」など各条件に優先順位を付けて派遣先を探すのが現実的です。
そうすれば、比較的競争率が低く、かつあなたの希望条件を最低限満たす派遣求人を見つけやすくなるでしょう。
求人を探し始める前に、必ず希望条件に優先順位を付けてください。
もしも自分で見つけられないときは、派遣会社の担当者(派遣コーディネーター)に相談するのがおすすめです。
過去の事例と照らし合わせながら、話を聞いてくれますよ。
7. そもそも介護派遣社員には種類がある
介護派遣には以下の種類があります。
介護派遣社員の種類について詳しく解説していきますので、それぞれ確認していきましょう。
登録型派遣
登録型派遣とは、派遣就労希望者が派遣元(人材派遣会社)に登録をし、派遣先(介護施設等)が決まったら「派遣元と有期雇用契約を結ぶ」タイプの派遣労働です。
少しわかりにくいですが、具体的な流れは以下の通りです。
登録型派遣の流れ
- 派遣希望者(あなた)が派遣元(レバウェル介護(旧:きらケア)スタッフなど)に登録する
- 派遣先(有料老人ホームなど)が決まる
- 派遣希望者(あなた)は派遣元(レバウェル介護(旧:きらケア)スタッフなど)と有期雇用契約を結ぶ
- 派遣希望者(あなた)は派遣先(有料老人ホームなど)で働く
このように登録型派遣では正社員やアルバイトとは異なり、派遣先事業所と派遣労働者の間には雇用契約が結ばれません。
派遣先はあくまで労働をする場所であるだけで、派遣先との契約関連については派遣元(人材派遣会社)が担います。
したがって、契約関連のことは派遣元に質問しましょう。
紹介型派遣
紹介型派遣(紹介予定型派遣)とは、派遣先企業で直接雇用されることを前提とした派遣就労のことです。
最長6か月の派遣労働期間を経て、派遣労働者と派遣先(介護施設等)の双方が「この事業所で働きたいか」「この候補者を雇い入れたいか」を検討し、合意が得られれば派遣期間終了後に直接雇用されることができる制度です。
就労開始前の派遣先決定プロセスにも少し違いがあり、紹介型派遣では、派遣先事業所からの書類選考や面接選考を課されることがあります。
通常の人材派遣では、候補者に対して書類選考・面接を行うことは禁止されています。
しかし紹介型派遣であれば直接雇用を前提とした労働者受け入れであるため、派遣先事業所が候補者に対して書類選考や面接を実施してよいというルールがあります。
そうして自社(事業所)とのマッチ度合いが高いと期待できる候補者を派遣介護士として受け入れ、一定の派遣労働期間内において、その後正式に採用(雇用)するか否かを見定めるのです。
そのため紹介型派遣であれば、あなたの勤務態度・仕事の質によって直接雇用のチャンスを得られるというわけです。
もしも「将来的には正社員になりたい!」と考えているのであれば、紹介型派遣を探すのがおすすめです。
常用型派遣
常用型派遣とは、派遣労働者が派遣元(人材派遣会社)と常時雇用(無期雇用≒正社員)契約を結んだ上で、派遣先(介護施設等)へ派遣される形態の派遣労働を指します。
派遣元と雇用契約を結ぶということで、常用型派遣は登録型派遣に似ています。
しかし、2つの間には以下の異なるポイントがあります。
異なる点 | 常用型派遣 | 紹介型派遣 |
---|---|---|
雇用期間 | 無期 | 有期 |
待機中の給与 | 発生する | 発生しない |
最大のポイントは雇用期間が無期(期限の定めなし)なところです。
登録型派遣は基本的に有期雇用であり、派遣就業開始とともに契約が始まり、派遣期間の終了とともに雇用契約も終了となります。
派遣業務に就いていない期間(次の派遣先が決まるまでの期間)など待機中は雇用関係がなく、したがって就業中の扱いにもならないため、給与は発生しません。
対して常用型派遣の場合、派遣労働期間が終了しても、派遣元(人材派遣会社)との雇用契約は継続されます。
したがって、1つの派遣期間満了後すぐには次の派遣先が決まらずに待機することになったとしても、常用型派遣であればその間の給与が支払われます。
このように、結ばれる雇用契約の種類と待機中(非派遣就業期間中)の給与有無という2つの点が、常用型派遣と登録型派遣の違いです。
もしも「派遣切りが不安だ」「収入を安定させたい」といったであれば、常用型派遣がおすすめです。
ただし常用型派遣は、つまるところ派遣元の正社員(場合によっては契約社員)になるところから始まるものです。
そのため入社試験や面接の実施など、採用ハードルが登録型派遣よりも高い可能性があります。
常用型派遣を希望するのであれば、それ相応の準備が必要となるでしょう。
8. 派遣介護士の仕事内容は勤め先による
実は派遣介護士の仕事内容は勤め先の施設形態によっていくらか変化します。
ここでは、派遣介護士の主要な就業先施設形態別に、業務内容を紹介します。
- 有料老人ホームにおける派遣介護士の仕事内容
- 特別養護老人ホームにおける派遣介護士の仕事内容
- 介護老人保健施設における派遣介護士の仕事内容
- グループホームにおける派遣介護士の仕事内容
- サービス付き高齢者向け住宅における派遣介護士の仕事内容
- デイサービスセンターにおける派遣介護士の仕事内容
- デイケアにおける派遣介護士の仕事内容
- 病院における派遣介護士の仕事内容
有料老人ホームにおける派遣介護士の仕事内容
有料老人ホームにおける派遣介護士の仕事内容として考えられるものは、以下の通りです。
- 食事介助
- 身体介護
- 入浴介助
- 着替え介助
- 排泄介助
- 洗濯
- 掃除
- レクリエーションの企画・実施
- 巡回
上に見られるように、有料老人ホームで派遣介護士が担当し得る業務の幅は、非常に広いものです。
ただし、具体的な業務内容は担当入居者の介護度(要支援1~2・要介護1~5の7区分)にもよりけりで、介護度が高い入居者を担当する場合は食事介助・着替え介助などの仕事がメインになります。
一方で介護度が低い入居者を担当する場合には、レクリエーションや運動の実施が中心になることが主です。
このように入居者の介護度によって仕事内容が大きく分かれるので、事前に派遣元の担当者に質問したり、派遣開始前の顔合わせの場で細かく確認したりするのがよいでしょう。
特別養護老人ホームにおける派遣介護士の仕事内容
特別養護老人ホーム(要介護度3以上の高齢者対象の入居施設)における派遣介護士の主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 食事介助
- 入浴介助
- 移乗介助
- 体位変換のサポート
- 口腔ケア
- 清払ケア
特別養護老人ホームには要介護度3以上と比較的介護の必要度が高い高齢者が入居するので、レクリエーションよりも身の回りのお世話がメインになることがほとんどです。
要介護度3になると、日常生活におけるほぼすべてのことに介助が必要となります。
歩行や着替え・食事はもちろんのこと、排泄や入浴にもサポートが必要なことがほとんどです。
加えて要介護3と認定される人のなかには認知症を患う人の数も多くなるとされています。
その症状により徘徊・妄想・奇声などの行動が見られることもあり、介護士にも常時の対応・注意が求められるシーンが多くなってくるのです。
そのため、心身の負担が有料老人ホームよりも大きくなるかもしれません。
しかし経験できる仕事内容は今後の超高齢化社会においてますます重要度が増すヘルプ・ケアの仕事であるため、介護職としてのスキルアップに対して大きくプラスとなるでしょう。
介護老人保健施設における派遣介護士の仕事内容
介護老人保健施設(要介護者に対して医学的管理の下で介護・リハビリ等を提供して自宅生活への復帰・自立を支援する施設)における派遣介護士の仕事内容は以下の通りです。
- 歩行介助
- 食事介助
- 通院同行
- 機能訓練指導員によるリハビリのサポート
- 記録作成
介護老人保健施設の特徴としては、リハビリテーションのサポート業務にあります。
リハビリテーションというと運動をイメージしますが、実は身体機能だけでなく日々の日常に欠かせない動作の指導や心理面に働きかけることもあります。
リハビリテーションの具体的な内容としては、以下のようなものがあります。
- 筋力・心肺機能低下の予防
- 関節の動きの円滑化
- 食事や入浴に必要な動作の指導
- 生きがいの再獲得
- 集団で生きていくうえで必要な役割意識の再獲得
つまり、老健(介護老人保健施設)におけるリハビリテーションとは、対象者が自立して社会や集団生活になじむために必要と考えられるものを総合的に訓練するものです。
あなたが担当した方が再び自立した生活を送れるようになれば、これほどうれしいことはないでしょう。
ただし、実際にリハビリテーションを実施するのは理学療法士など機能訓練指導員のです。
リハビリにおける介護士の役割は、あくまで指導員のサポート(リハビリ間の介護やリハビリの補助)です。
具体的な業務内容は各施設が行うリハビリの内容によっても変わるので、介護職に求められる役割・業務範囲については事前によく確認しましょう。
グループホームにおける派遣介護士の仕事内容
グループホーム(認知症対応型共同生活介護;認知症の高齢者に対して共同生活による家庭的な環境下で介護と機能訓練を行い、能力に応じた日常生活を営めるようにする施設)における派遣介護士の仕事内容は以下の通りです。
- 部屋の掃除や食事のサポート
- 健康管理
- 認知症の進行緩和を目的としたレクリエーション
- 体位変換
- 巡回
グループホームの特徴は、あくまでサポートがメインであることです。
入居者が自立した生活を送れることを目指す点でにおいてはグループホームも老人ホーム・老健と同様ですが、そのケアのあり方がグループホームの特徴です。
グループホームでは、有料老人ホーム・介護老人保健施設のように介助ありきではなく、入居者には実際の生活環境と同様になるべく自力で掃除・洗濯などすることを促し、介護職の役割ははそれをサポートをすることがメインです。
ただし、グループホームは要介護3以上の方も入居対象となり、程度によっては食事・排泄・入浴の介助を行うこともあります。
もしも派遣コーディネーターからグループホームの求人情報を紹介されたら、入居者数や状況を詳しく聞くことをおすすめします。
サービス付き高齢者向け住宅における派遣介護士の仕事内容
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住;介護・医療連携に基づく安否確認・生活相談サービス付きバリアフリー住宅)における派遣介護士の仕事内容は以下の通りです。
- 安否確認
- 生活相談
- 食事の提供
- 買い物の代行
- 食事の介助
- 入浴の介助
サービス付き高齢者向け住宅の特徴は、有料老人ホームのように介護サービスが義務付けられていないことにあります。
そのかわりに、サ高住では安否確認(1日1回の居室訪問・状況確認)・生活相談(生活・健康上の悩み相談受付)といったサービスが提供されています。
安否確認・生活相談はその他の介護施設でも義務付けられていて、有料老人ホームなどは特別意識をしなくとも入居者の安否を確認することになります。
老人ホームの入居者は介護を必要とする方が大半であることから、必然的に、介護士は業務の過程において入居者顔を合わせる・コミュニケーションをとることになるからです。
一方でサービス付き高齢者向け住宅の入居者には、ある程度自立して生活できる方が多くいます。
介護・介助の必要性がないケースも多く、一般的な介助サービスも提供していないことから、要支援・要介護者中心の施設に比べて介護士と入居者が顔を合わせる機会も少なくなります。
しかしながら、そのような方でも高齢者である以上、入居中に健康上の問題が顕在化したり、認知症等を発症する可能性も十分にあります。
そこで入居者の安全や入居者家族の安心を確保するために、サービス付き高齢者向け住宅では特に安否確認・生活相談がマストな仕事になっているのです。
サービス付き高齢者向け住宅の仕事内容は入居者の状況によって大きく変わりますので、状況・仕事内容は事前に必ず確認しましょう。
デイサービスセンターにおける派遣介護士の仕事内容
デイサービスセンター(要介護1以上の人が利用可能な日中の通所介護サービスを提供する施設)における派遣介護士の仕事内容は以下の通りです。
- 送迎
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- 身体機能の維持を目的とした訓練のサポート
- 生きる上での楽しみを持つことを目的としたレクリエーション
デイサービスセンターは、利用者の心身機能を維持しつつ、社会的孤立感をやわらげるという役割を担っています。
特にこの「社会的孤立感」を解消するという目的が重要で、デイサービスが担う役割を消灯していると言えます。
心身機能が低下した高齢者は、散歩ひとつとっても身体への負荷が大きく、次第に出かけるのを億くうに感じるようになるなどして自宅にこもりがちになることがあります。
その結果、徐々に外出・社交の機会が減っていき、孤立感を感じたり、ますます気力・体力が減退して自宅から出られなくなるなどの悪循環に陥ったりしてしまうことがあるのです。
デイサービスは、基本は自宅で生活しながらも日中を介護施設で過ごし、日常生活の介助や生活機能向上のための訓練を日帰りで受けることができます。
また施設ではグループ活動など高齢者同士の交流機会もあり、心身の機能維持や孤立感の解消に寄与するサービスが提供されています。
加えて、デイサービスでは自宅から施設までの送迎が行われており、自宅から出るのが困難・億くうな人でも利用しやすい仕組みが整えられています。
そのためデイサービスセンターに就業する介護士は、他の施設に入職した場合よりも、訓練のサポートやストレス解消を目的としたレクリエーション・コミュニケーション業務に関わることがメインになるケースが多くあります。
ただし、デイサービスセンターの利用対象者は要介護1以上と幅広く、ケースによっては重度の介護を必要とする利用者がいることもあります。
実際にどのような仕事がメインになるのかは派遣先の施設によっても変わってくるので、派遣会社の担当者によく確認しましょう。
デイケアにおける派遣介護士の仕事内容
デイケア(通称リハビリテーション;利用者が機能訓練などを受けに通える施設で、老健や医療機関に併設された施設であることが多い)における派遣介護士の仕事内容は以下の通りです。
- 送迎
- 入浴介助
- 食事介助
- 排泄の介助
- レクリエーションの計画・実施
デイケアにおいて、介護士は入浴・食事などの介助に専念することがほとんどです。
というのも、医学・看護的なケアやリハビリテーションについては、デイケア施設の場合以下のような専門スタッフが担当するからです。
- 医師
- 看護師
- 理学療法士
- 作業療法士
したがって介護士は、上記のような医学的管理・リハビリの合間に必要な介助・支援を担当するのです。
「私は介護士なのだから、買い物代行や話し相手になるのはちょっと……」という方は、デイケアへの就業がおすすめです。
病院における派遣介護士の仕事内容
病院における派遣介護士の仕事内容は以下の通りです。
- 食事の介助
- 入浴の介助
- 衣類着脱の介助
- 病室の掃除
- シーツ交換
- 洗濯
- 診察室への付き添い
- 看護師のサポート
病院に勤める介護士特有の業務としては、診察室への付き添いや看護師のサポートがあります。
あなたが担当している患者さんが病室と各種診察室の間を移動しなければならないとき、付き添って道に迷わないようにしたり歩行介助したりすることも病院介護士の立派な仕事です。
その他にも看護師のサポート、例えば使用済みガーゼの交換・ベッドのシーツ交換なども介護士が担当することがあります。
病院によって業務の範囲が大きく異なるので、事前確認は必須です。
また病院においては、レクリエーションをする機会が有料老人ホームなどよりも少ない傾向にあります。
病院で介護を必要としているのは主に入院患者であり、高齢による身体機能の低下以外に、各種の疾患による心身機能の課題・制限を抱えていることがほとんどです。
各患者によって施設(病院)の利用目的やできることが大きく異なるので、高齢者を一堂に集めてレクリエーションを実施するというのが難しいケースが多いのです。
このことから反対に、レクリエーションの計画・実施が得意ではない介護士の方には、病院がおすすめということもできます。
9. 派遣介護士として働くメリットを解説
派遣として働く際のメリットは以下の通りです。
- メリット①:柔軟な働き方ができる
- メリット②:未経験可能の求人が多く、無資格でも採用されやすい
- メリット③:正社員と同等の賃金が得られる
- メリット④:派遣会社のサポートがある
- メリット⑤:派遣会社にすぐ相談できる
- メリット⑥:スキルアップ支援がある
- メリット⑦:派遣会社が求人を探してきてくれる
- メリット⑧:就業開始前に職場見学ができる
それでは順に紹介していきます。
派遣介護士になるメリット①:柔軟な働き方ができる
派遣介護士は正社員やパートの方に比べると、柔軟な働き方が可能です。
というのも、派遣介護士は短時間勤務や日勤のみの求人が多いからです。
また、残業が少ない傾向にあるのも柔軟に働ける理由の一つといえます。
そのため、家庭と両立したい主婦の方や、介護資格の勉強と両立したい方におすすめできる働き方です。
派遣介護士になるメリット②:未経験可能の求人が多く、無資格でも採用されやすい
介護職は未経験歓迎の求人が多く、無資格でも採用されやすいです。
というのも、介護職は慢性的な人手不足で、コロナ禍でも積極的な採用が行われているからです。
事実として、2023年10月時点の介護職の有効求人倍率は3.79倍であり、全職種平均1.23倍を大きく上回っています(厚生労働省:一般職業紹介状況, 2022.)。
また、介護専門求人サイト『かいご畑』の求人を確認したところ、派遣介護求人(約8,100件)の約68%が未経験・無資格でも応募可能な求人でした(2023年10月29日時点)。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全職種の有効求人倍率が大幅に低下している中、介護職は依然として高い水準を保っていて、未経験・無資格でも採用されやすいです。
派遣介護士になるメリット③:正社員と同等の賃金が得られる
「同一労働同一賃金」の導入に伴い、派遣介護士は正社員と同等の賃金が得られるようになりました。
「同一労働同一賃金」とは、同じ仕事に就いている限り、正社員であるか、非正社員であるかを問わず、同一の賃金を支給するという考え方であり、以下の人を対象としています。
同一労働同一賃金の導入は、同一企業・団体におけるいわゆる正規雇用労働者(無期雇用フルタイム労働者)と非正規雇用労働者(有期雇用労働者、パートタイム労働者、派遣労働者)間にある不合理な待遇差の解消を目指すものです。
〔出典〕厚生労働省:同一労働同一賃金特集ページ,2023年10月29日閲読.
「同一労働同一賃金」の導入により、派遣介護士でも正規の介護士と遜色ない賃金が得られる点もメリットでしょう。
派遣介護士になるメリット④:派遣会社のサポートがある
人材派遣会社のサポートがあるのは派遣介護士のメリットです。
具体的には、以下のようなサポートを受けることができます。
- 職場でのトラブルや悩みの相談
- 研修やフォローアップ
- キャリアカウンセリング
- 契約内容に関する交渉
派遣会社によってサポートの充実度は異なるため、慎重に選びましょう。
派遣介護士になるメリット⑤:派遣会社にすぐ相談できる
派遣介護士であれば、困ったことがあっても気軽に派遣会社に相談できます。
そして、トラブル・課題解決のために派遣会社に派遣先(介護施設等)とあなたの間へ入ってもらうことができ、とても頼りになります。
派遣介護士に限った話ではありませんが、介護の仕事に就くと、しばしば以下のような悩みに遭遇します。
- 業務量が多い
- 仕事を覚えられない>
- 想像していた業務内容と全然違う
- 人間関係が上手くいかない
- 評価をされない
- モチベーションが上がらない
しかしながら、仮に正職員として入職したばかりの場合だと、上記のような相談を上司や同僚にするのは難しいですよね。
しかし、派遣介護士であれば施設側とは直接の雇用関係もないので気兼ねする必要もなく、かつ、派遣会社のコーディネーターがうまく間に入って調整やアドバイスをしてくれるのです。
これまで職場に対して不満を抱えながらも自分ではうまく解決できなかったという人には、派遣会社を通して入職するのも良い選択肢と言えるでしょう。
派遣介護士になるメリット⑥:スキルアップ支援がある
介護士向け派遣会社のなかにはスキルアップ支援制度を設けているところがあります。
こうした派遣会社を通して入職すれば、介護士としてのキャリアアップ・スキルアップに大きく役立ちます。
たとえば介護派遣会社の『かいご畑』では、同社で派遣就業する人を対象に以下のような応援制度が設けられています。
実務者研修 ステップアップの中級資格 |
介護福祉士 介護のプロである上級資格 |
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〔出典〕かいご畑|キャリアアップ応援制度とは?,2023年10月20日閲読.
つまり実務者研修や介護福祉士の講座を無料で受講できるわけです(テキスト代別途かいご畑運営会社であるニッソーネットの派遣スタッフとして就業する人に限る)。
未経験から介護士を目指したい人や介護職としてキャリアアップしたい人にとっては、非常に魅力的な支援です。
ただし、介護派遣サイトによってはスキルアップ支援を行っていないこともあります。
事前に必ず確認し、自分に合った制度がある派遣会社を選びましょう。
派遣介護士になるメリット⑦:派遣会社が求人を探してきてくれる
介護士派遣会社に登録すれば、派遣会社の担当者(コーディネーター)があなたの希望に合う求人を探してきてくれます。
そもそも介護士派遣サイトには何千何万もの求人があります。
その中から自分の希望条件に合うものを探すのは、骨が折れますよね。
しかし派遣会社を通じて仕事を探せば、このようなことにはなりません。
あなたの担当者が、あなたにピッタリな求人を厳選して提案してくれるからです。
もしも「求人探しに時間・労力を使いたくない!」と考えているのであれば、派遣会社を通じて仕事を探すのがおすすめです。
派遣介護士になるメリット⑧:就業開始前に職場見学ができる
派遣会社を通じて介護士求人に応募すれば、就業開始前に職場見学ができます。
派遣労働の開始にあたっては、顔合わせと業務内容・職場環境の確認を兼ねて事業所を訪問することが珍しくありません。
そしてこのとき、業務内容が自分のキャリア・スキルに合っていなかったり、何らかの懸念が大きい場合にはその事業所への派遣を断ることができます。
派遣会社としても、ミスマッチを防ぎたいからです。
ミスマッチによる早期離職や契約打ち切り(更新見送り)は、派遣先・派遣元・労働者の誰にもメリットがありません。
あなたにとっては時間の無駄になりますし、派遣先にとっては受け入れコストが無駄になります。
このようなことをすれば派遣元は両者からの信頼を失い、ビジネスに悪影響が出ることは必至です。
そうした事態を回避するため、介護士の派遣会社では就業前に職場見学を実施するのが基本なのです。
職場見学を通じて、派遣先候補の施設・仕事が自分にマッチするかをきっちり確認しましょう。
なお、候補事業所をチェックするときは以下に注目するのがおすすめです。
- 職場の雰囲気
- 従事者の表情
- 労働環境
- 現場の清潔感
- 必要な機材が揃っているか
- 1つの業務に割かれる人数
上記を確認することで、就業予定先の環境・状況を大体把握できます。
万が一「自分には厳しそうだな……」と感じたら、別の派遣先を紹介してもらう方がよいでしょう。
労働者側からの案件見送りはさほど珍しいことではありません。
言いだしにくいかもしれませんが、結果的には早期退職を繰り返すよりもはるかに印象がよいので遠慮なく要望を出しましょう。
次章では、派遣介護士として働くデメリットについて解説します。
10. 派遣介護士として働くデメリットを解説
派遣として働く際のデメリットは以下の3つです。
- デメリット①:正社員と違ってボーナスが出ない
- デメリット②:人間関係で疎外感を感じやすい
- デメリット③:同じ施設では最長3年までしか働けない
- デメリット④:福利厚生が整っていないかもしれない
- デメリット⑤:勤続年数による昇給がないかもしれない
- デメリット⑥:勤務地がコロコロ変わるかもしれない
- デメリット⑦:契約満了後に仕事がすぐ見つかるとは限らない
順に紹介していきます。
派遣介護士になるデメリット①:正社員と違ってボーナスが出ない
派遣会社を通して働くと、正社員ではないためほとんどの場合ボーナスはありません。
そのため、時給では正社員よりも高いものの、年収だと正社員よりも少ないといったことが起こります。
以下のようなケースは例外で、ボーナスを貰える可能性があります。
- ボーナス制度のある派遣会社で働く
- 紹介予定派遣での雇用
ここでいう紹介予定派遣とは、派遣先に直接雇用してもらうことを前提とした就労形態です。
このような場合だとボーナスがもらえる可能性があるため、まずは派遣先に聞いてみるようにしましょう。
派遣介護士になるデメリット②:人間関係で疎外感を感じやすい
派遣社員であるがゆえに、人間関係で疎外感を感じることがあります。
というのも、保育施設の正規雇用で働く人にとって、派遣社員はいわば「外部の人間」だからです。
この立場の違いが、様々な局面で見えない壁を作り出すこともあります。
また、施設によっては派遣と正社員で明確に区別して仕事を割り振るといったケースもあるようです。
派遣介護士になるデメリット③:同じ施設では最長3年までしか働けない
派遣社員は同じ職場・部署では最長でも3年間しか働けないと、労働者派遣法で定められています。
そのため、どれだけ職場環境やメンバーのことを気に入ったとしても、契約満了のタイミングで離れなくてはなりません。
契約満了以降の対応については、以下の記事で解説しているので、ぜひご確認ください。
派遣介護士になるデメリット④:福利厚生がないかもしれない
介護派遣士は、働き方によっては福利厚生を受けられないかもしれません。
福利厚生を受けるための条件を満たせない可能性があるからです。
例えば福利厚生の代表例として、雇用保険がありますよね。
雇用保険に加入するための条件は以下の通りです。
- 31日以上引き続き雇用されることが見込まれる者であること。
具体的には、次のいずれかに該当する場合をいいます。
- 期間の定めがなく雇用される場合
- 雇用期間が31日以上である場合
- 雇用契約に更新規定があり、31日未満での雇止めの明示がない場合
- 雇用契約に更新規定はないが同様の雇用契約により雇用された労働者が31日以上雇用された実績がある場合(当初の雇入時には31日以上雇用されることが見込まれない場合であってもその後、31日以上雇用されることが見込まれることとなった場合には、その時点から雇用保険が適用されます。)
- 1週間の所定労働時間が 20 時間以上であること。
〔出典〕厚生労働省:雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!,2023年10月20日閲読.
つまり1週間の所定労働時間が20時間未満の派遣労働者は、雇用保険に加入できないことになります。
また、31日以上継続的に雇用される見込みがない労働者も加入対象とはなりません。
しがたって、スポット勤務をしている派遣介護士は雇用保険の適用外にのです。
このように介護派遣士は自分の働き方によって、福利厚生を受けられない可能性がある点には注意しましょう。
派遣介護士になるデメリット⑤:勤続年数による昇給がないかもしれない
派遣介護士になると、勤続年数による昇給がないことがほとんです。
労働者派遣は制度的にも受け入れ施設(派遣先)の事情としても長期の就労が前提とされておらず、「必要な戦力を必要な分だけ補う」という性格が強いシステムです。
派遣先(事業所)と派遣元(派遣会社)との間ではその業務に見合った報酬というものがあらかじめ協議されていて、その報酬額は、派遣先にとっては「当該業務に関する一時的な人員確保に当てられる必要最小限度の金額」であると考えられます。
そして、それよりも高い金額となるならば正社員を雇用・育成したほうが、契約外の業務を任せられない派遣労働者よりも効率が良くなるのが一般的です。
したがって、一定程度以上の金額を払ってまで派遣労働者を確保しようとする事業所は、それほど多くはないと考えられます。
仮に派遣労働を通してあなたが介護職としてスキルアップした場合、派遣期間の更新タイミングなどで派遣元が派遣先に対して報酬感の交渉を行うこともあります。
しかし、そのとき派遣先のほうには、スキルアップ後のあなたはオーバースペックな人材になったと捉え、「この人の派遣開始時期と同程度のスキル感で、同じ金額で派遣してもらえる介護士はいないか」とリクエストする選択肢もあるのです。
こういう事情もあいまって、派遣労働者が同じ派遣先への就業期間内で昇給する例は多くないと考えられます。
派遣介護士の場合、どちらかといえば派遣期間を終えて事業所(派遣先施設)を移るタイミングで給料が上がっていくと考えたほうが良いでしょう。
スキルに対する評価は業務経験と紐づいているので、経験が多ければ多いほど、高度なスキルや質の高いケアを提供でき得る介護職として高めの報酬設定で派遣先候補に提案してもらえるからです。
派遣介護士になるデメリット⑥:勤務地がコロコロと変わるかもしれない
介護派遣士は勤務地がコロコロと変わるかもしれません。
契約期間が数か月になることもあるからです。
介護派遣士は1つの派遣先で3年まで働けるのですが、これはあくまで最長期間です。
契約内容によっては3か月・半年・1年になることも考えられます。
仮に契約期間が3か月であり「就業先の人手不足が解消され自分は不要となったが、働きぶりが評価されたために別の仕事場を紹介された」とします。
そうなりますと、わずか3か月で職場が一気に変わることになりますよね。
そして、これは1度きりではない可能性もあります。
派遣期間が安定しないときでは、3か月ごとに派遣先が変わり、1年のうちに4回も勤務地が変わることも考えられます。
このように派遣介護士は、勤務地がコロコロと変わるおそれがあります。
派遣介護士になるデメリット⑦:契約満了後に仕事がすぐ見つかるとは限らない
派遣介護士は、契約満了後に仕事がすぐに見つかるとは限りません。
仕事の紹介が保証されていないからです。
あなたの就業態度や業務遂行能力はもちろん、派遣求人の少ない時期などといった外的要因によっては、次の派遣先候補がなかなか紹介されないこともあります。
そのため介護派遣者は就業先の契約期間が終了すると、仕事がすぐに見つかるとは限らないのです。
11. 派遣介護士が高時給を実現させる方法
前提として、高時給の求人が多く、雇用条件の交渉を行ってくれるサポートの手厚い派遣会社に登録するのが一番賢いやり方です。
その上で、時給をさらに上げるために以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
それでは順に説明します。
11-1. 資格を取得する
資格を取得することで、給料をあげることが可能です。
以下の表は、常勤介護職員の月給を保有する資格別にまとめたものです。
保有資格 | 常勤介護職員の月給 | 介護福祉士保有者との差額 |
---|---|---|
介護福祉士 | 328,720円 | – |
実務者研修 | 307,330円 | -21,390円 |
介護職員初任者研修 | 300,510円 | -28,210円 |
保有資格なし | 271,260円 | -57,460円 |
〔出典〕厚生労働省:令和3年度介護従事者処遇状況等調査,2022.
保有資格がない介護職員と「介護福祉士」保有者では、5万円以上の差が生まれていることがわかります。
そのため、時給を上げたい方は、資格取得することがおすすめです。
『レバウェル介護(旧:きらケア)』や『かいご畑』は資格取得支援を行っているので、気になる方はぜひ登録してみてください。
11-2. 夜勤業務に従事する
夜勤は体力的にきつい部分はありますが、手っ取り早く時給を上げることができます。
理由としては以下の3つです。
- 勤務時間が長い
- 夜勤手当がつく
- 深夜の割増手当が付く
職場によりますが、2交代制・3交代制のところが多く、合計で16時間勤務することになります。
加えて手当がつき、一日2~3万ほどの収入を得ることができるので、時給換算すると非常に高くなります。
補足:2交代制と3交代制
2交代制の例
- 日勤:10:00~18:00
- 夜勤:17:00~翌朝10:00
3交代制の例
- 早番:7:00~16:00
- 日勤:10:00~19:00
- 夜勤:16:00~翌朝10:00
11-3. できる仕事の幅を増やす
できる仕事の幅を増やしましょう。
対応可能な業務の種類を増やすことで、今後のキャリアアップや高い時給の案件に採用される可能性につながると期待できるからです。
介護派遣士の仕事内容は様々です。
食事・着替えのような日常生活の介助といった基本的なケアだけでなく、機能訓練(リハビリ)のサポートやレクリエーションの企画といった業務も存在します。
たとえばリハビリテーションの補助は老健や病院など、医学的な管理が行われる施設で働く介護士に求められやすい役割です。
またレクリエーション関連の業務はグループホームをはじめ入居者・利用者同士の交流機会を設ける多くの介護施設で必要とされる仕事で、かつ、介護士のなかには苦手とする人も少なくない業務の1つです。
対応可能な業務が広がればさまざまな、上記のような施設の求人ニーズに対応できるので派遣先も見つかりやすくなります。
加えて、近年登場した高度・複雑なケアを提供する施設(多機能型の施設など)にも応募しやすくなり、高度なスキルが要求される施設の派遣求人は時給も高いものが多いので、収入アップにも期待できます。
中長期的なキャリアアップのためにも、対応可能なケア・業務を増やしておくのがおすすめです。
12. 派遣介護士におすすめの資格を解説
派遣介護士がキャリアアップを目指すなら、以下の資格取得を目指すのがおすすめです。
介護福祉士
介護福祉士は、要支援者・要介護者のさまざまな生活行為・生活動作を支援するための専門的な知識・技術を持つことを証明する国家資格です。
法律では、介護福祉士は以下のように位置づけられています。
介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であって、医師の指示の下に行われるもの(厚生労働省令で定めるものに限る。以下「喀痰吸引等」という。)を含む。を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと(以下「介護等」という。)を業とする者をいう。
〔出典〕社会福祉士及び介護福祉士法 第2条第2項より一部抜粋
したがって介護福祉士に求められる役割は、単なる介助行為のみに留まらず、心の状況に応じたケアや医療的ケアに関する業務も担い、同時に介護者への指導などといったケア現場におけるリーダーシップも期待されているのです。
また多機能型施設や地域包括ケアシステムの登場に見られるように、近年は多職種によるチームケアという質の高い介護への期待が高まっています。
そうしたチームケアの場において高い専門性に基づく中心的役割を果たすことが期待されているのも、介護福祉士です。
介護福祉士の資格を取得すれば今後、多くの事業所・ケアの現場から必要とされることにつながるでしょう。
そんな介護福祉士の取得方法は4つあります。
- 高等学校または中等教育学校を卒業の上で指定の養成施設を卒業し介護福祉国家試験に合格すること
- 高等学校または中等教育学校において福祉に関する所定の教科目と単位を修め卒業し、介護福祉国家試験に合格すること
- 介護等の業務に3年以上従事した人で、かつ実務研修者を修了の上で介護福祉国家試験に合格すること
- 経済連携協定により来日した人が介護業務に3年以上従事した上で介護福祉国家試験に合格すること
基本的に介護福祉国家試験に合格することはマストであり、その試験に至るまでに4つのルートがあります。
中高が福祉関連の科目を修めるようなコース(学科)だった場合を除いて、多くの人は1か3を選択することになるでしょう。
もしも働きながら資格の取得を目指すのであれば、3の条件を満たして受験するのがおすすめです。
介護職として働くことで実務経験を養いつつ受験要件を満たし、キャリアアップのジャンプ台として国家資格を狙うのが良いでしょう。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修とは介護初任者研修の次のステップにあたる資格です。
介護福祉士実務者研修を習得することにより、未経験者や経験の浅い人材よりも専門的・実践的な知識があることを、派遣会社や就業先にアピールできます。
そんな介護福祉士実務者研修の最大の特徴は受講要件がないということ。
誰でも受講することができ、前段階に位置づけられる初任者研修の修了有無は問われません。
ただし、まったくの無資格から挑む場合、介護福祉士実務者研修を修了するには所定のカリキュラムを450時間受講する必要があります。
1日3時間受講したとしても150日、約5か月かかる計算になります。
対して初任者研修を修了している場合は受講が必要なカリキュラムは320時間なので、いくぶんか早く修了できるようになります。初任者研修のカリキュラムが130時間なので、既に終了している場合はその分をスキップできると考えれば良いでしょう。
したがって、未経験・無資格から短期的にキャリアアップを目指す場合には、まずは介護職員初任者研修の修了を目指し、その後で実務者研修修了を目指すのがおすすめです。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは、ケアの現場で必要となる知識・技術が備わっていることを署名する資格です。
介護職員初任者研修は介護福祉士実務者研修と同様に、誰でも受講験することができます。
そうなりますと「介護福祉士実務者研修と同じなのかな?」と疑問に感じるかもしれませんが、実は明確な違いがあります。
介護福祉士実務者研修は実務経験のみでは修得できない知識・技術の修得を目的としており基礎的な事項に加えて応用的な事柄も講習内容に含まれます。
対する介護職員初任者研修は、内容としては上記の基礎的事項が中心で、介護職員としての就業初期の段階で身に着けておくことが望まし事柄が主です。
実際にそれぞれの研修で受講が必要な科目を並べて見ると、実務者研修は、初任者研修では受講しない科目を大きくカバーする内容であることがわかります。
上下にスクロールできます
科目 | 初任者研修 | 実務者研修 |
---|---|---|
人間の尊厳と自立 | ◯ | ◯ |
社会の理解Ⅰ | ◯ | ◯ |
社会の理解Ⅱ | ◯ | |
介護の基本Ⅰ | ◯ | ◯ |
介護の基本Ⅱ | – | ◯ |
コミュニケーション技術 | – | ◯ |
生活支援技術Ⅰ | ◯ | ◯ |
生活支援技術Ⅱ | ◯ | ◯ |
介護過程Ⅰ | ◯ | ◯ |
介護過程Ⅱ | – | ◯ |
発達と老化の理解Ⅰ | – | ◯ |
発達と老化の理解Ⅱ | – | ◯ |
認知症の理解Ⅰ | ◯ | ◯ |
認知症の理解Ⅱ | – | ◯ |
障害の理解Ⅰ | ◯ | ◯ |
障害の理解Ⅱ | – | ◯ |
こころとからだのしくみⅠ | ◯ | ◯ |
こころとからだのしくみⅡ | – | ◯ |
医療的ケア | – | ◯ |
つまるところ介護職員初任者研修は介護職における入門資格であり、介護福祉士実務者研修は初任者研修の内容修得後、より実践的・応用的なケアの知識・技術を目的に受講するべきものなのです。
未経験から介護職を目指す場合や、まだ介護士としてのキャリアを歩み始めたばかりの人は、まずはこの初任者研修を目標にするのがおすすめです。
介護支援専門員
厚生労働省にると、介護支援専門員(ケアマネージャー)は以下のように定義されています。
介護支援専門員とは、要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じるとともに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う者とされています。
〔出典〕厚生労働省:介護職員・介護支援専門員,2023年10月20日閲読.
介護福祉士と比べて、ケアの現場からは少し離れた仕事内容になっています。
介護福祉士は介助や指導がメイン業務と記載されていましたが、介護支援専門員は中間管理職・調整役の業務が中心となっています。
利用者と介護職員の間に立ち、仲を取り持つイメージです。
そのため介護福祉士からステップアップを果たしたい場合は、介護支援専門員の取得を目指すとよいでしょう。
介護支援専門員を受験するにはは、以下の3要件すべてを満たす必要があります。
- 保健医療福祉分野での実務経験が5年以上
- 介護支援専門医実務研修趣向試験に合格すること
- 介護支援専門員の実務研修を修了すること
上記3つをクリアすることで、介護支援専門員の資格を取得できます。
「実務経験5年以上」は非常にハードルが高いですが、その分受験者が少なくなる、つまりは希少性があるということです。
取得する価値は十分にあるといえるでしょう。
なお、介護支援専門員実務研修受講試験および介護支援専門員実務研修は都道府県知事の管轄です。
そのため、居住地によって試験実施日が若干変化する可能性があります。
詳細は都道府県庁のホームページを確認してみてください。
13. 派遣後に介護士が気を付けるべき注意点
派遣後に介護士が気を付けるべき注意点は2つあります。
欠勤・遅刻・早退はしない
欠勤・遅刻・早退はしないようにしましょう。
あなたへの信頼が揺らぐからです。
介護事業はサービス業であり、入居者等家族からの信頼が第一のビジネスです。
施設の信頼を損なうような人に仕事を任せるわけにはいかず、欠勤・遅刻・早退を繰り返すような勤怠状況の悪い人材は決して評価されません。
正当な理由なく欠勤や遅刻を繰り返す場合には、派遣先からも契約解除や更新見送りなど厳しい措置がとられ得ます。
加えて、そのような理由で派遣先からノーを突き付けられた人には、派遣会社としても次の仕事を紹介できません。
次の就業先でも同様のことを繰り返されてしまうと、自社のブランドや信頼がより大きく傷つけられかねないからです。
そのような事態を避けるためにも、欠勤・遅刻・早退はしないようにしましょう。
感謝の言葉・返事・挨拶はしっかり行う
感謝の言葉・返事・挨拶はしっかり行いましょう。
小さな好印象の積み重ね1つ1つが、あなたのキャリアにつながるからです。
介護士は派遣されると、通例は最初の1~3か月程度をお試しの派遣期間として扱われます。
そのわずかな期間で人柄や勤務態度、技能などが見定められ、その後半年や1年間の契約継続可否を判断されることになります。
とはいえわずかな期間のうちに人材の能力を見極めるのは難しく、「大きな問題はないか否か」程度しか判別できないのが実情です。
つまるところ、能力に大きな不足がなければ、あとはあなたの人柄や仕事への取組み姿勢といった情報で判断されるのです。
このとき、施設で働く他の介護士や入居者・利用者とうまくなじめているかなどといった情報も大きな判断材料になるでしょう。
とりわけ、介護はある種の接客サービス業的側面を持つ仕事ですから、良好なコミュニケーションをとれるか否かという点はとても重視されます。
そうしたことをふまえると、日々の挨拶1つとっても軽視することはできないのです。
派遣介護士の仕事を始めるにあたっては、入職初日からしっかりと挨拶・受け答えを行い、周囲で働く人びとや利用者・入居者に気持ちよく接してもらえるよう努めましょう。
14. 派遣介護士・業界の実情を丁寧に解説
ここでは、以下の3つの派遣介護士の実情について解説します。
介護士業界は売り手市場といわれていますが、派遣先の待遇や雰囲気はさまざまです。
実情を知らないままでは、求人の良し悪しをうまく判断できません。
契約を結んでから「実際はブラックだった」と後悔しないためにも、派遣介護士の実情についてしっかり理解しておきましょう。
14-1. 派遣介護士の平均時給・月収・年収
派遣介護士の実情を知るうえで最も重要なのは平均月収ではないでしょうか。
厚生労働省によると、令和3年度における非正規の介護士の時給は1,130円です(厚生労働省:令和3年度介護従事者処遇状況等調査,2022.)。
これを月間160時間勤務とすると、非正規介護士の平均月収は180,800円になります。
また、同じ条件で1年間勤務した場合には非正規介護士の平均年収は2,169,600円という計算になります。
月収・年収の基礎となる時給は就業する地域や経験、資格の有無によって差が大きく異なるものの、高い印象は受けません。
ただし、派遣会社を上手く活用することで平均以上の高時給で働くことは可能です。
例えば、派遣先との繋がりを持っている営業担当者に、でき出来るだけ高待遇で働けるよう給与交渉を任せることが可能です。
また、派遣会社によっては資格取得支援がある場合もあるので、自己負担を最小限に抑えて資格を取得し、高時給の求人にエントリーすることも可能です。
14-2. 介護士派遣の有効求人倍率
有効求人倍率とは、求人数(有効求人数)を公共職業安定所に登録している求職者の数(有効求職者数)で割った値です。
有効求人倍率が1以上であれば「売り手市場」と言われ、求職者数よりも求人数の方が多いということになります。
有効求人倍率は、数値が大きいほど就職しやすい状況だということです。
厚生労働省によると、介護職の有効求人倍率は3.70倍とかなりの高倍率で、「売り手市場」です(厚生労働省:令和3年度2月職業別一般職業紹介状況,2022.)。
少子高齢化が進んでいる日本では、今後も介護職の有効求人倍率は上がり続けると考えられます。
14-3. 介護業界は人手不足が顕著
介護士業界の最も大きな課題は「人員不足」だと言えます。
AIの導入など人員不足解決に向けて取り組みが進んでいく可能性はありますが、介護士の増員は不可欠の問題となっています。
14-4. 介護業界の市場は拡大の見通し
介護業界の市場は拡大の見通しにあります。
要介護率が高くなる75歳以上の人口が2025年まで上昇傾向にあると予測されているからです。
事実、厚生労働省の資料によりますと以下のようになっています。
年度 | 75歳以上の人口(万人) |
---|---|
2000年 | 901 |
2005年 | 1,164 |
2010年 | 1,419 |
2015年 | 1,646 |
2020年 | 1,879 |
2025年 | 2,179 |
〔出典〕厚生労働省 社会保障審議会 介護給付費分科会|介護分野の最近の動向,2017.
現在日本の人口は約1億人です。
したがって、この見通しでは、2025年には5人のうち1人が、要介護率が高くなる75歳以上という超高齢化社会になるとされています。
そうであるならば、必然的に介護サービス利用者も増加していくことでしょう。
以上のことから、介護業界の市場は、ほぼ間違いなく拡大することが見込まれます。
15. 悩みは?派遣介護士によくある質問
ここで、介護の転職に関してよくある質問に解説をしていきます。
- おすすめの介護士派遣会社はありますか?
- 未経験・無資格から派遣のお仕事はできますか?
- 働く施設や法人が自分に合っているか心配です。
- 職務経歴書はどうしたらいいでしょうか?
- 残業代はちゃんと出るの?
- 契約期間中の退職は可能ですか?
- パートと派遣はどう違う?
- 派遣と正社員の違いは?
- 正社員になりたい場合は?
- 介護派遣を単発として働くことは可能でしょうか?
- 男性でも応募可能な介護派遣の求人はありますか?
- 介護士はブランクがあっても大丈夫ですか?
- 派遣先でトラブルが起きたらどうすればいいですか?
- 派遣登録後は必ず働く必要がありますか?
- 「介護派遣は使えない」と言われることがあるのですか?
- 介護業界に派遣切りはありますか?
- 介護派遣って法律で禁止されているのですか?
- 条件や待遇の交渉はできますか?
- 契約期間中に辞めることはできますか?
おすすめの介護士派遣会社はありますか?
Career Theory編集部が口コミや評判などに基づいて作成したおすすめの介護士派遣会社ランキングは、次の通りです。
介護士向けおすすめの転職サイトランキング
- 1位:レバウェル介護派遣(旧:きらケア派遣)
- 2位:かいご畑
- 3位:スタッフサービス・メディカル
- 4位:ミラクス介護
- 5位:MC介護のお仕事
- 6位:リスジョブ介護
- 7位:かいごガーデン
上記が、おすすめの介護士派遣会社です。
『レバウェル介護(旧:きらケア)』は介護職スタッフ満足度No.1かつ、面接に同行してくれるため転職活動に不慣れな方でも安心して利用できるため、はじめは『レバウェル介護(旧:きらケア)』や『かいご畑』に登録すると良いでしょう。
未経験・無資格から派遣のお仕事はできますか?
働く施設や法人が自分に合っているか心配です。
施設との相性が気になる方こそ、派遣会社の利用がおすすめです。
というのも、派遣会社の担当者は施設の詳細な情報をもとに、あなたに向けた求人の提案やサポートをしてくれるからです。
また、お願いすれば職場見学も対応してくれますので、雰囲気を事前に確認することができます。
職務経歴書はどうしたらいいでしょうか?
職務経歴書は書類選考に使われることが多く、提出を求められないケースも多々あります。
ただ、職務経歴書の提出が求められて書き方がわからなければ、まずは派遣会社に相談をしましょう。
もし良いアドバイスをもらえなかった場合は「派遣社員の職務経歴書の書き方」を参考にパソコンなどで作成しましょう。
介護に合わせてアレンジを!
上記のページを参考にすれば受かる職務経歴書は書けますが、介護業界に合わせるために以下のポイントを意識しましょう。
仕事内容をできるだけ具体的に書く
仕事内容を記載する際には、以下の3つを踏まえてしっかり書くようにしましょう。
- 何人の利用者の施設で勤務したか
- どんなフロアで(認知症専門など)勤務したか
- どんな仕事をしていたか
介護にも様々な仕事内容があるので、自分の仕事内容が伝わるように丁寧に書くようにしましょう。
あなたの人柄を伝える
どんな仕事をしていたかも大事ですが、チームワークや利用者との繋がりが大切な介護では、あなたの人柄が重視されます。
そのため、同僚・上司・利用者など周囲の人と信頼関係を築いたエピソードを交えられると、あなたの人柄が伝わり書類も通りやすいです。
残業代はちゃんと出るの?
残業代はしっかり出ます。
万が一出ないことがあれば、すぐに自分が利用した派遣会社に問い合わせるようにしましょう。
契約期間中の退職は可能ですか?
契約期間中に自己都合で退職することは絶対に避けましょう。というのも、派遣先の介護施設、派遣会社の両方に迷惑をかけることになってしまいます。
ただし、どうしてもやむを得ない事情で辞めなければいけない場合は、派遣会社に相談するようにしましょう。
パートと派遣はどう違う?
パートと派遣の違いは主に3つあります。
- 雇用主
- 雇用期間
- 給与と福利厚生
パートにおける雇用主は施設・企業で、派遣の場合は派遣会社です。
雇用期間は、パートは定まっていませんが、派遣は決まっています。
給与・福利厚生の面では、派遣は比較的給与が高く、福利厚生も充実していますが、パートは派遣と比べると安く、福利厚生も受けられません。
派遣と正社員の違いは?
派遣社員と正社員の違いは雇用主にあります。派遣社員は派遣元(人材派遣会社)と契約を結びますが、正社員は就業先(それぞれが実際に働く事業所)です。
そのため派遣社員の保険・休暇の付与や管理は派遣元が行うことになります。
また派遣労働の一般的な形式である登録型派遣では、多くの場合、雇用契約は有期雇用のものが結ばれます。
正社員は一般に無期雇用の契約(契約期間の定めがない雇用契約)ですので、この点も大きな違いと言えます。
正社員になりたい場合は?
正社員になりたい場合は、転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
転職エージェントがしてくれることは主に下記6点です。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接のセッティング
- 給与交渉
転職活動で面倒なことは全て自分の代わりにやってくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありませんので、転職する場合はできる限り活用するのが得策です。
他にも正社員になれる方法はあるので、詳しく知りたい方は「【派遣から正社員を目指す】具体的な方法や、日々の業務で心がけるべきことを解説」を参考にしてください。
介護派遣を単発として働くことは可能でしょうか?
2012年の労働派遣法の改正に伴い、30日以内の派遣労働契約は原則として禁止となりました。
したがって原則として、単発派遣や日雇い労働など短期間での労働契約は禁止されています。
ただし、下記の場合は単発で介護派遣として働くことが厚生労働省によって認められています。
- (ア)60歳以上の人
- (イ)雇用保険の適用を受けない学生
- (ウ)副業として日雇派遣に従事する人
- (エ)主たる生計者でない人
※ (ウ)は生業収入が500万円以上、(エ)は世帯収入が500万円以上の場合に限ります。
〔出典〕厚生労働省:労働者派遣法が改正されました>派遣労働者・労働者の皆様,2023年10月26日閲読.
また、31日以上の契約であれば労働派遣法において問題ありません。
そこで、実際は数日のみの出勤であっても、31日以上の短期派遣契約を結んでいれば、実質単発のような形で働くことも可能です。
男性でも応募可能な介護派遣の求人はありますか?
もちろん男性でも介護派遣として働くことが可能です。
実際に多くの男性が介護士として就労しており、介護業界は男女問わず活躍できる業界だと言えます。
さらに、排泄や入浴などのサポートでは同性同士の介助が求められることも多く、どの事業所でも男性介護士の出番は多いのです。
ブランクがあっても大丈夫ですか?
ブランクがあっても介護職へ復職することは可能です。
少子高齢化が進むにつれ、介護業界は慢性的な人手不足に陥っています。
積極的に未経験者を採用している施設が増えていますが、それでも介護業界は人手が足りていないのです。
したがって、介護職の経験や介護資格を保有していれば、ブランクがあっても復職することができます。
むしろ経験がある即戦力を求めている施設は多くあるため、歓迎されること間違いありません。
派遣先でトラブルが起きたらどうすればいいですか?
派遣先でトラブルが起きたら、派遣元(人材派遣会社)の担当者にすぐ相談しましょう。
あなたと派遣先の間に立って、仲介をしてくれるはずです。
自分で解決する場合に比べて、スピーディに和解に向かうことでしょう。
派遣登録後は必ず働く必要がありますか?
派遣登録後に必ず働く(応募する)必要はありません。
登録だけして働かない人も一定数いるため、気軽に登録してみることをおすすめします。
しかし、働く気がなかったとしても介護士派遣には登録しておいた方が良いでしょう。
なぜなら、派遣に登録したからといってすぐに派遣先が見つかるわけではないからです。
あなたの好きなタイミングで働くためにも、少しでも派遣として働く意欲があるのであれば登録してみましょう。
「介護派遣は使えない」と言われることがあるのですか?
残念ながら、施設によっては「介護派遣は使えない」と言われてしまうことがあります。
介護施設は慢性的な人手不足な場合が多く、派遣の介護士さんに対して即戦力を求めている可能性が高いです。
施設側が求めている人材のハードルが高すぎるあまり、介護士派遣は使えないと言われてしまうことがあるのです。
さらに、事業所によっては派遣介護士に残業をさせないルールを敷いているところもあり、正社員の介護士から「仕事をしない」というマイナスイメージを持たれてしまうこともあります。
介護施設側に精一杯業務に取り組んでいる姿を見せることで「介護派遣は使えない」と言われる可能性も下がると考えられるため、真摯に仕事と向き合うことを心がけましょう。
介護業界に派遣切りはありますか?
契約更新されないことを派遣切りと定義するのであれば、介護業界にも派遣切りはあります。
そもそも派遣社員は基本的に数か月契約になることが多いです。
契約ですので期間は守らなければならないのですが、契約更新義務が記載されていることはほぼありません。
したがってあなたが就業している間に正社員が増え人件費削減を行うことになれば、派遣切りの対象となってしまう可能性もあるでしょう。
しかし、介護業界は人材不足であるため、派遣切りに遭うことは考えにくいです。
介護派遣って法律で禁止されているのですか?
介護士の派遣は禁止されていません。
労働者派遣法の第4条および同施行令第2条では、次の4つの仕事について労働者派遣事業を行うことが禁止されています。
- 港湾運送業務
- 建設業務
- 警備業務
- 病院等における医療関係業務(一部例外あり)
これらのなかに介護職員は含まれないので、安心して応募してください。
条件や待遇の交渉はできますか?
条件や待遇の交渉自体は可能です。
派遣介護士は派遣先の施設に直接雇用されているわけではないため、派遣会社の営業担当者へ相談すると良いでしょう。
ただし、あなたの要求が必ず通るとは限りません。
経歴・経験・所有資格などによっては、交渉に応じてもらうことすら難しいでしょう。
契約期間中に辞めることはできますか?
極度の体調不良・けが・家族の事情など、やむを得ない理由であれば辞められる可能性があります。
ただし、派遣元との契約内容にもよります。
一度派遣会社の担当者に相談してみてください。
さいごに|介護職・介護士におすすめの派遣会社まとめ
ここまで介護職におすすめの派遣会社を紹介してきましたが、いかがでしたか?
派遣介護士は、正社員と同等の時給で、柔軟に働くことができる魅力的な働き方です。
ただし、派遣会社選びに失敗すると、取り返しのつかないことになる恐れがあります。
そのため、複数の派遣会社を比較検討して、自分にあった派遣会社に登録してみてください。
本記事で紹介したおすすめの派遣会社を再度ご紹介します。
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