看護師が選ぶ楽な科はどこ?楽だと思う理由や具体的な選び方をご紹介!

看護師 楽な科

「看護師の仕事で楽な科はどこ?」

「少しでも楽な科に転職したい!」

看護師は肉体的にも精神的にも負担の大きい職業なので、少しでも楽な科に転職したいと考えている方もいるでしょう。

しかし、未経験の分野だと、どこが楽に働ける科なのかかわかりませんよね。

結論、患者への対応や時間的な縛りが少ない診療科は、以下の5つです。

看護師が楽に働ける診療科はこれ!
  • 眼科|ルーティーンワークが多く、生命に直結する病気が少ない
  • 耳鼻科|覚えることが少なく、定時で家に帰れやすい
  • 皮膚科|緊急性の高い対応が少なく、残業も少ない
  • 整形外科|患者が回復する姿に元気をもらえる
  • 泌尿器科|女性が少なく人間関係が楽

ただし、施設や病棟によって勤務時間や業務内容が異なるため、すべてが楽ではない可能性もあります。少しでも負担を減らすためには、楽な診療科を選ぶ際のポイントやメリット・デメリットを知ったうえで、自分にあった科を選ぶのが大切です。

そこで本記事では、負担の少ないおすすめの科を私の体験談や看護師と対話した経験をもとに紹介します。また、楽な診療科の探し方や、具体的な転職方法もあせて解説します。

この記事を読むとわかること

  • 看護師が選ぶ楽な診療科
  • 楽な診療科を選ぶときに注意すべき5つのポイント
  • 楽な診療科を選ぶ3つのメリット・デメリット
  • 希望の診療科の探し方
  • 転職方法

この記事を読むことで、楽な診療科の詳しい業務内容や体験談を知ったうえで、自分が楽に働ける科を見つけられるでしょう。

注:看護師が忙しいと感じる診療科を詳しく知りたい方は、「看護師が忙しいと感じる診療科はどこ?忙しさの理由&業務内容を徹底解説!」でご紹介しています。

1. 【体験談あり】看護師が選ぶ楽な診療科5選と選んだ理由

一般的に「看護師の仕事は忙しい」とされていますが、実際のところ、診療科によって業務内容や負担の感じやすさは異なってきます。

ここでは、看護師が選ぶ楽な診療科を、実際の体験談ともに解説いたします。

それでは、順番に見ていきましょう。

1-1. 眼科|生命に直結する疾患がなくルーティンワークが多い

  • ①体力的な楽さ 3/5
    患者さんの多くはADLが自立しており、体力を使うような場面は少ない。
  • ②精神的な楽さ 4/5
    生命に直結するような疾患の患者さんは少なく、「精神的に楽」と感じやすい。
  • ③仕事量の多さ 3/5
    外来やクリニックでは、視能訓練士の有無、手術の有無、受診する患者数によって「仕事量が多い」と感じることもある。
  • ④拘束時間の長さ 2/5
    定時で終わることがほとんど。しかし、閉院時間がやや遅めに設定されているクリニックでは、拘束時間が長くなることも。
  • ⑤やりがい 2/5
    クリニックでは検査や治療が限られるので、業務に慣れると「やりがいが感じられない」と思うことも。

眼科は眼球や周囲の組織の診療を行う科で、看護師は主に診察や検査の介助、疾患に合わせた看護を行います。

患者さんの症状に合わせて、点眼薬の使い方や指導を行うこともありますが、ルーティンワークも多いので、負担が少ないと感じる看護師が多いです。

また、患者さんのほとんどは、生命に直結するような病状ではないため、「精神的に楽だ」と感じる看護師は、多いようです。

口コミ・評判

匿名 さん(27歳)
眼科に来る患者さんのほとんどは、手術を目的で来院しています。
うちの病院では、白内障、緑内障、斜視の方の手術を行うことが多いです。
疾患により、視力低下のある方がほとんどなのですが、入院から退院までの日数が短いので、入院した時点から退院後の生活を想定した関わりが大切です。
手術のある日はバタバタすることもありますが、ある程度ルーティンワークで行えますし、定時で帰ることができるので、身体は楽ですね。

眼科の中でも特に楽な職場を選ぶポイントは3つあります。

①視能訓練士(ORT)や眼科コメディカル(OMA)が在籍している病院を選ぶ

眼科領域で行う検査や取り扱われている機器は、専門的で、使い方も複雑です。

そのため、視能訓練士(ORT)や眼科コメディカル(OMA)が在籍し、スピーディーかつ正確な検査結果が出るように配慮しています。

しかし、小規模なクリニックでは、こうした資格者が不在で、看護師が検査を行うこともあります。

機器の取り扱いや検査の仕方などの専門的な知識を学び、迅速に検査を行う必要が出てくるので、「思ったより楽じゃない」と感じることもあるでしょう。

そのため、視能訓練士(ORT)や眼科コメディカル(OMA)が在籍している病院を選んだほうが、忙しさを感じずに済みます。

視能訓練士(ORT)は国家資格であり、視力検査や眼圧測定等を行ったり、医師の指示に合わせて斜視や弱視の矯正訓練などを行うことができます。

眼科コメディカル(OMA)は日本眼科医会が認定していた民間資格だが、現在は廃止されています。しかし、眼科に特化した講習を受けていることから、受講修了者として、現在でも眼科の求人で優遇されることもあるようです。

②手術件数の少ない病院を選べば負担が減る

眼科では、手術が必要な患者さんが多いので、小規模なクリニックであっても、手術室を併設しています。

看護師も手術介助を行うため、周手術期の看護に関する知識や技術の取得が必要になってきます。

ただ、短時間で終わる手術がほとんどなので、他の診療科よりも、手術件数が多いです。そのため、手術のたびに、準備・介助・片づけを繰り返さなくてはならず、「忙しい」と感じるかもしれません。

もし、「忙しい眼科は避けたい」とお考えでしたら、手術を行う曜日を限定している、手術件数が多くない、といったポイントを踏まえて病院を選ぶと良いでしょう。

③コンタクトレンズ専門店と業務提携をしていない病院を選ぶ

眼科のなかには、コンタクトレンズ専門店と業務提携を行っているため、コンタクトレンズ処方を希望する患者さんが多いクリニックもあります。

その場合、受診した患者さんに、コンタクトレンズに関する質問やおすすめの商品を聞かれることもあるかもしれません。

特別な知識が必要となるため、「勉強することが多いのはちょっと…」と思う方は、業務提携をしていない病院を選ぶことをおすすめします。

1-2. 耳鼻科|体力仕事が少なく、定時で帰りやすい

  • ①体力的な楽さな楽さ 4/5
    ADLが自立している患者さんも多く、体力仕事は少ない。
  • ②精神的な楽さな楽さ 3/5
    生命に直結する疾患の患者さんは少ないが、繁忙期もあるので注意。
  • ③仕事量の多さ 3/5
    繁忙期は、患者さんへのスピーディーな対応が求められる。
  • ④拘束時間の長さ 3/5
    駅の中や、駅近で開業しているクリニックでは、閉院時間が遅めに設定されていることもあり、拘束時間が長いことも。
  • ⑤やりがい 2/5
    クリニックではよくある疾患も限られるので、業務に慣れると「やりがいが感じられない」と思う看護師もいる。

耳鼻科は、耳・鼻・口や喉、頭を含む頭頸部の病気の診療を行う診療科で、看護師は、眼科と同様に、診察や検査の介助、疾患に合わせた看護を行います。

受診する患者さんの多くが、アレルギー性鼻炎、風邪症状、中耳炎、花粉症などであり、生命に直結するような疾患の方はあまりいません。

業務のほとんどがルーティンワークなので、覚えることも限られており、仕事中に負担を感じることも少ないでしょう。比較的定時で終わるため、「ワークライフバランスがとりやすい」と話す看護師も多いです。

口コミ・評判

匿名 さん(34歳)
急性期病棟の忙しさや緊迫感が嫌で、耳鼻科のクリニックに転職しました。
機器の使い方や器具の名前など、未経験ゆえに覚えることはたくさんありますが、慣れてしまえばすごく楽です。
季節性疾患の流行により、繁忙期もありますが、それはそれでメリハリがあって楽しいですよ。

耳鼻科の中でも、特に楽な職場を選ぶポイントは3つあります。

①繁忙期と閑散期の期間を調べておくことで心構えできる

耳鼻科は、季節性の流行疾患によって、繁忙期と閑散期がある診療科です。

たとえば、春季は花粉症、冬季は風邪症状やインフルエンザなどで患者さんが増加し、閑散期の2倍以上の患者さんの対応をしなくてはならず、迅速な対応が求められます。

また、地域によっては、夏季に海水浴やダイビングによって耳・鼻の異常を訴える患者さんが増える耳鼻科もあるようです。

こうした特徴は耳鼻科特有なので、入職したい耳鼻科があれば、事前に繁忙期の期間や1日の患者数などを事前に確認しておくと、心構えができるかと思います。

②子どもへの対応スキルを学んでおけば業務がスムーズになる

意外かもしれませんが、耳鼻科にはこどもの患者さんが多く来院します。

なぜなら、小児科よりも耳鼻科のほうが、風邪症状や中耳炎に対して、専門的な治療を行えるからです。また、小児科医が、専門的な診療が必要と判断し、耳鼻科への受診を促す場合もあります。

ここで、問題となるのが、こどもの診療は、大人と違って、スムーズにいかないことです。

こどもは、見慣れない光景に緊張し、恐怖心を抱いてしまうことも多く、処置や検査で大泣きしたり、暴れてしまうかもしれません。そのため、耳鼻科で働きたいと考えているなら、こどもへの対応スキルを学んでおおくと、業務がスムーズに行えるかもしれません。

③一般外来のみの耳鼻科を選ぶことで覚える業務が少なくなる

耳鼻科では、近年増加傾向にある、睡眠時無呼吸症候群やメニエール病の専門外来を行っている病院もあります。

通常の耳鼻科では取り扱わない機器や処方薬の説明を行う必要もあるため、専門的な知識を必要とします。そのため、一般外来のみを行っている耳鼻科を選んだほうが、勉強することが少なくて済みます。

1-3. 皮膚科|緊急性が高い患者が少なく、残業も少ない

  • ①体力的な楽さ 3/5
    小児のアレルギー検査などで、体力を使う場面もある。
  • ②精神的な楽さ 3/5
    処置や手術などの際に緊張感を伴うことも。
  • ③仕事量の多さ 3/5
    一般皮膚科だけではなく、美容皮膚科も併設している場合は、多岐にわたる業務がある。
  • ④拘束時間の長さ 3/5
    閉院時間が遅めに設定されている場合は、拘束時間が長くなりがち。
  • ⑤やりがい 4/5
    疾患、処置や手術など、勉強することがたくさんあるので、外来だけでもやりがいを感じる看護師もいる。

皮膚科は、皮膚や粘膜に関する疾患の診療を行う診療科で、看護師は、診察や検査の介助、症状に合わせた処置を行います。

クリニックなどでは緊急性の高い患者さんはあまりおらず、残業も少ない傾向にあります。

そのため、プライベートの時間が取りやすく、皮膚科に転職を希望する看護師も多いです。

口コミ・評判

匿名 さん(26歳)
皮膚科のお仕事は、ルーティンワークが多く、ADLも自立している患者さんばかりなので、身体がとても楽です。
ただ、皮膚疾患を抱える方の多くは、見た目でわかる皮膚トラブルに悩まされており、精神面へのフォローは欠かせません。
患者さんの話しを傾聴することで、「気持ちが楽になれたよ。ありがとう」と言われる時もあります。そんな時は、看護師としてのやりがいも感じられるので、魅力のある科だと思っています。

皮膚科の中でも特に楽な職場を選ぶポイントは2つあります。

①取り扱っている処置や、手術を事前に調べておく

皮膚科では、疾患に合わせて処置や手術を行うため、取り扱っている処置や手術に関する勉強が必要です。

たとえば、侵襲的な処置には、局所麻酔を使用した陥入爪の治療、こどもに多い伝染性軟属腫(水いぼ)の摘出などがあったり、手術室のある病院では、皮膚に出来た腫瘍の摘出手術を行うこともあります。

また、近年増加傾向にあるアレルギー疾患に対しての治療や検査も行うため、正確な採血技術が求められます。

こうした処置や手術の介助に自信がもてない場合は、事前にどのような疾患の診療を行っているのを調べておくことをおすすめします。

②一般皮膚科単体か美容皮膚科単体の病院を選ぶ

皮膚科には、一般皮膚科と美容皮膚科の2種類があります。

一般皮膚科は、皮膚疾患や皮膚トラブルを抱えた方に、保険内で治療を行います。これに対し美容皮膚科は、健康な方が美肌ケアやアンチエイジングを目的として、自由診療を行うことが多いです。

どちらも皮膚科でありながら、診療内容は異なるため、両方を併設している病院では、業務量が増え、看護師の負担も増加します。

そのため、皮膚疾患のある患者さんの看護に興味がある方は一般皮膚科、美容系の診療に興味のある方は美容皮膚科を選ぶことをおすすめします。

1-4. 整形外科|業務内容にメリハリがあり、定時で終わりやすい

  • ①体力的な楽さ 2/5
    患者さんの移送・移動、体位交換など、体力仕事は多め。
  • ②精神的な楽さ 3/5
    患者さんが回復していく過程が目に見えるので、元気がもらえる。
  • ③仕事量の多さ 4/5
    患者さんの病状に合わせて、様々な業務を行う。
  • ④拘束時間の長さ 2/5
    メリハリをもって仕事している看護師も多く、定時で終わりやすい。
  • ⑤やりがい 4/5
    患者さんの生活背景を考えながら看護をしていくので、やりがいを感じる場面も多い。

整形外科は、骨や関節などの骨格系、筋肉、神経系などを含めた運動器の診療を行う診療科です。

看護師は、医師の診察や手術の介助、術後の創部やドレーン管理、ADL拡大に向けた支援やシーネ・包帯の交換、疼痛緩和のためのブロック注射の介助など、数多くの業務を行うので、これまで紹介した診療科よりは、忙しさを感じるかもしれません。

しかし、たいていの患者さんは、治療後、安静やリハビリをしながら回復していくので、「目に見えて回復していく姿に、元気がもらえる」と考え、整形外科を希望する看護師は多くいます。

また、手術を行う患者さんに対しては、クリニカルパスをもとに看護を展開していく場合もあるため、経過がわかりやすく見通せます。

口コミ・評判

匿名 さん(24歳)
「急性期で働きたい!」と思っていましたが、まさか整形外科に配属になるとは思ってませんでした。
でも、患者さんがケガをした状況から、患者さんの生活背景を情報収集し、退院後の生活を見据えて看護を展開していくことは、すごくやりがいを感じましたね。
術前・術後は、一時的にADLの介助が必要ですが、きちんと回復して退院されていく患者さんを見ていると、私のほうが元気づけられている気がします。

整形外科の中でも特に楽な職場を選ぶポイントは2つあります。

①規模の小さい整形外科を選べば、精神的な負担が少ない

整形外科の患者さんは、基本的に手術・リハビリの過程を経て、元気に退院されていきます。

しかし、規模の大きい総合病院や、高度治療を手がける整形外科専門病院、大学病院などでは、難しい症例の患者さんも多く、なかには命を落とす方もいます。

たとえば、転倒が原因で介護が必要になる高齢者の方、骨肉腫を患う小児の患者さん、ケガが原因でスポーツ選手としての道が閉ざされてしまった若い患者さんなど、様々な疾患と闘う患者さんなど、疾患も背景も、かなり多種多様になります。

こうした患者さんの看護を行うことが辛いと感じやすい方は、規模の小さい整形外科を選んだほうが無難といえます

②多職種との関わりが多いので、コミュニケーション能力を高めておく

整形外科看護師には、コミュニケーション能力が大切です。

というのも、整形外科は、患者さんの病状に合わせて、医師、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、放射線技師、ケアマネージャー、ソーシャルワーカーなどと連携して、退院後の生活を見据えた上で治療にあたっていきます。

これだけ多くの多職種と関わるため、コミュニケーション能力が問われる場面も出てきます。

コミュニケーション能力に自信のない方は、働きたい病院にどのような医療スタッフがいるのか、看護師はどの程度関わりを持つのかを、事前に調べておくことで、心の準備ができるでしょう。

1-5. 泌尿器科|忙しさの変動がなく落ち着いて仕事ができる

  • ①体力的な楽さ 3/5
    手術に伴う、移動・移送介助などはあるが、比較的ADL自立している人も多め。
  • ②精神的な楽さ 3/5
    男性患者が多いので、気を遣う場面もある。
  • ③仕事量の多さ 4/5
    専門的な業務内容が多い。
  • ④拘束時間の長さ 3/5
    比較的、定時で終わりやすい。
  • ⑤やりがい 4/5
    外科系の診療科であり、様々なことが学べてやりがいを感じる人もいる。

泌尿器科は、泌尿器(腎臓、尿管、膀胱、尿道など)や、男性生殖器の診療を行う診療科で、看護師は医師の診察や検査の介助、疾患に合わせた看護を行うことになります。

一年を通して、患者さんの数はだいたい一定で、緊急手術が必要な患者さんもそこまで多くありません。

このことから、「忙しさの変動がなくて、落ち着いて仕事ができる」、「泌尿器科は楽だ」と感じる看護師もいるようです。

また、泌尿器科では、男性生殖器の診療を行うため、医療従事者も、患者さんも男性が多い傾向にあります。その結果、女性特有の人間関係の煩わしさがなく、「働きやすい」と考える看護師もいます。

口コミ・評判

匿名 さん(38歳)
色々な科を経験してきましたが、泌尿器科は働きやすかったですね。
医師や看護師だけではなく、患者さんも男性が多いので、ネチネチしてなくて、仕事がやりやすかったです。
また、泌尿器科は外科系なので、手術看護に関することも学べて、とても面白かったです。
泌尿器科と聞くと、イメージで敬遠してしまう方もいるかもしれませんが、がん患者さんの看護、導尿やウロストミーなどの専門的な看護技術、インアウトバランスに関する知識など、様々なことが学べるので、挑戦してみるのもいいかもしれませんよ。

泌尿器科の中でも特に楽な職場を選ぶポイントは2つあります。

①透析業務がない病院を選ぶ

泌尿器科では、病院によって、透析の患者さんの診療を行っています。透析に関する機器の取り扱いや看護は、特殊な知識や技術が必要です。

泌尿器科未経験の場合は、泌尿器科の勉強以外に透析業務についても学ぶ必要があるので、「大変だ」と感じる場合があるでしょう。

ですので、透析業務を兼務しない病院を選んだほうが、泌尿器科の勉強に集中して取り組むことができるので、おすすめです。

また、もし透析業務に興味のある方は、透析を専門で行っている病院で働くことをおすすめします。

②男性が多い診療科なので配慮が必要

泌尿器科は、その特性上、男性の医療従事者や患者さんが多いです。

もし、男性に対して苦手感のある方は、泌尿器科は避けたほうが無難かもしれません。

また、泌尿器科では、デリケートな悩みを抱えて来院する患者さんもいます。

たとえば、EDは、泌尿器科のクリニックで治療を行う場合が多いので、ルーティンワークだけではなく、配慮のある対応が求められます。

他の診療科とは異なる特性があるため、働きたい泌尿器科がある方は、事前に泌尿器科の疾患について調べておくと、良いでしょう。

これまでのまとめ

看護師が選ぶ楽な診療科は、以下の5つでした。

  • 眼科
  • 耳鼻科
  • 皮膚科
  • 整形外科
  • 泌尿器科

各診療科が楽だと感じる理由も合わせてお伝えしましたが、なかには、「想像とは違った」「こんな仕事もあるんだ」とギャップを感じた方もいるかもしれません。

では、「楽な科で働きたい」と思った時、どのようなポイントに注意して求人を探すと良いでしょうか。

次の章では、楽な診療科を選ぶ時に注意すべき5つのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

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2. 楽な診療科を選ぶ時に確認すべきポイント5つ

楽な診療科を選ぶ時は、以下の5つのポイントに注意して求人を選ぶことをおすすめします。

詳しい内容を、順番にご説明していきます。

point1. 医療施設の種類(病棟の有無)|病棟がない病院がおすすめ

看護師の仕事が楽かどうかは、医療施設の種類によって、違いがあります。

具体的なポイントは、病棟の有無です。

病棟を有している医療施設は、入院が必要な患者さんの検査や治療を行っているので、看護師にも高度な医療知識や技術が必要です。

たとえば、1章でご紹介した眼科は、生命に直結するような患者さんはいないとご紹介しましたが、大学病院や専門病院などには、眼球や眼周囲組織にできるガンを患い、闘病をしている患者さんもいます。

もし、あなたが「負担が少ない」「楽な診療科を探している」のならば、こうした医療施設の違いに注目しながら、求人を探してみることをおすすめします。

point2. 業務内容|仕事が少なく簡単な内容を選ぶ

診療科だけを基準に選んでも、病院の業務量が多かったり、業務内容が難しいと、負担を感じてしまうことがあります。

たとえば、1章でご紹介した皮膚科には、一般皮膚科と美容皮膚科の2種類があるとお伝えしましたが、美容皮膚科は、健康な方を対象に診療を行うので、採血や点滴で失敗することは当然好まれません。看護の知識や技術だけではなく、接客術についても学ぶ必要があり、思っていた業務とはかけ離れてしまう可能性もあります。

こうしたことを踏まえながら、働きたい病院を見つけた際は、業務量や内容にも注意して選ぶと、働いた後のギャップを感じにくくなるでしょう。

point3. 救急患者の受け入れ態勢|緊急対応が少ない病院を選ぶ

救急患者の受け入れ態勢についても、確認してみることは大切です。

その理由は、救急患者を受け入れている場合、休日出勤や時間外勤務、急患対応など、通常とは異なる勤務や業務があるからです。

多くの病院は、救急医療指定病院として、地域の救急医療に貢献しています。この救急医療は、緊急度や病状から、一次救急、二次救急、三次救急と種類が分かれています。

たとえば、「楽なところで働きたい」と思い、クリニックを選んだとしても、救急医療指定病院として患者の受け入れをしている場合、日祝日に救急当番病院として働くこともあります。

「土日祝日は休みたい」「急患対応は、避けたい」と考えている方は、事前に確認をしておくと良いでしょう。

point4. 人間関係|実際の評判や口コミを事前に調査しておく

あえてお伝えすることでもありませんが、仕事のしやすさは、人間関係に左右されます。

人間関係がうまくいかないと、どんなに業務内容が楽であっても、続けることは難しいと感じるかもしれません。

事実、当サイトで看護師100人を対象に辞めたいと思った理由聞いたところ、最も多くの人が人間関係を理由に退職を考えていました。

正直なところ、実際の人間関係は働いてみないと見えてこない部分も多くあります。

そのため、働きたい病院に知人が働いている場合は知人に話しを聞いてたり、看護師の病院口コミサイト『ナスコミ』を利用してみると良いでしょう。

しかし、上記で有効な情報が得られない場合は、転職サイトを利用し、専門のキャリアアドバイザーに相談してみることで、病院の内部事情を聞くことが出来るかもしれません。

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point5. 人員の充足度|人員が不足している病院は避ける

診療科や業務内容が楽であっても、看護師の人数が不足していると、一人一人にかかる負荷は大きくなります。

たとえば、看護師が不足している病院では、一人ではこなせないような業務やケアを担当しなくてはならず、常に時間に終われながら仕事を行うことになります。

その結果、患者さんとコミュニケーションを取る余裕が持てなかったり、確認ミスからインシデントを起こすリスクもあります。

また、新型コロナウイルスの流行により、医療現場での人手不足は、以前より加速しています。こうした背景も考慮したうえで、病院選びを行ったほうが賢明といえるでしょう。

この章のまとめ

楽な診療科を選ぶ時に注意すべきポイントは、以下の5つでした。

  • point1. 医療施設の種類(病棟の有無)
  • point2. 人間関係
  • point3. 業務内容
  • point4. 救急患者の受け入れ態勢
  • point5. 人員の充足度

次の章では、楽な診療科を選ぶメリット・デメリットをご紹介いたします。

3. 楽な診療科を選ぶ3つのメリット・デメリット

まずは、メリットについて、詳しく解説いたします。

3-1. 楽な診療科を選ぶメリット3つ

楽な診療科を選ぶメリットは、以下の3つです。

では、順番に詳しい内容を見ていきましょう。

(1). 業務がルーティンワークで覚えやすく、楽に続けられる

楽な診療科で働くと、ルーティンワークが多く、仕事を覚えやすいと感じることがあるでしょう。

たとえば、クリニックでは、取り扱っている検査や治療がある程度決まっていて、より専門的な診療が必要な患者さんは、大規模の病院に搬送することになっています。

そのため、限られた検査や治療に関する知識や技術を学んでしまえば、その後の業務を楽に行えるというメリットがあります。

(2). 生命に関わる疾患の患者が少ないため、精神的負担が少ない

楽な診療科では、生命にかかわる疾患の患者さんは、他の診療科よりも多くありません。

たとえば、1章でご紹介した耳鼻科では、花粉症や風邪症状などで受診される患者さんが多く、そのほとんどは生命に直結するような疾患ではないですよね。

仮に、専門的な治療が必要な患者さんが受診された場合は、大学病院や専門病院に搬送するため、直接診療を行う機会は、ほぼないと考えてよいでしょう。

もし、あなたが「生命に関わる患者さんと関わるのが、辛い」と考えているのであれば、2章でご紹介したポイントを踏まえながら、求人を探すことをおすすめします。

(3). ワークライフバランスがとりやすくプライベートを重視できる

楽な診療科を選ぶと、定時で業務が終了するため、ワークライフバランスが取りやすいです。

とくに、子育てや介護など家庭の事情がある方や、ステップアップのため学業を優先させて働きたい方にとっては、重要なメリットといえるでしょう。

また、ワークライフバランスがとれることで、体調がよくなり、仕事にも前向きになることができます。

もし、あなたが今「仕事が辛い」「もう看護師辞めたい」と考えているのなら、一度、楽な診療科に転職してみるのも、一つの選択肢かもしれません。

次は、デメリットについて、詳しく解説いたします。

3-2. 【注意】楽な診療科を選ぶデメリット3つ

では、順番に詳しい内容を見ていきましょう。

(1). 検査や治療が限られるのでスキルアップしにくい

楽な診療科では、取り扱っている検査や治療が限られており、大規模な病院と比較すると、どうしても学べることが少なくなってしまいます。

また、重症な患者さんは大規模な病院に搬送されるので、「様々な疾患の患者さんの看護ができるようになりたい」と思っている方は、医療施設を選んで転職してみると良いでしょう。

(2). 周りのスタッフの意識が高くないので成長しにくい

楽な診療科で就業しているスタッフのなかには、向上心が高くない人もいます。

残念ながら、ルーティンワークをこなしているだけで給料がもらえる環境に甘んじてしまい、仕事への熱意を失ってしまう方もいるのです。

人は、環境の影響を受けやすいものです。

あなたが今後、看護師として少しでも成長したいと考えているのならば、職場の雰囲気やスタッフの様子を観察した上で、転職したほうが良いでしょう。

(3). 今後の転職のハードルが高くなりキャリアに繋げにくい

スキルアップしにくい環境で仕事を続けていると、勤続年数を重ねても、限られた看護技術しか行えなくなってしまいます。

もちろん、その病院で働き続けることで、職場内の業務を極めることができますし、新人教育に関わる立場になることもできます。

しかし、看護師として、いずれステップアップしたいと考えているのなら、次の転職先を見据えたうえで、病院を探したほうが、キャリアに繋げやすいでしょう。

ここまで、楽な診療科や、楽な診療科を選ぶ時の注意点、メリット・デメリットをご紹介してきました。

しかし、「そもそも楽かどうかで診療科を決めちゃっていいのかな」と迷う方もいるかもしれません。

そこで、次の章では、希望の診療科の探し方をお伝えします。

4. 自分に合った希望の診療科を探す方法を徹底解説

診療科を選ぶ時に、楽であることを条件にすることは悪いことではありませんが、どの診療科が楽かどうかは、個人の価値観に左右されるものです。

たとえば、「忙しくてもやることが決まってるなら、楽」と考える方もいれば、「残業がないから、家庭とのバランスがとれる」ことを楽と考える方、「業務の量も少なくて、余裕がもてる」ことを楽と考える方もいます。

つまり、この記事で紹介した診療科が、必ずしもあなたが考える『楽な診療科』ではない可能性もあるのです。

ですから、診療科を選ぶ時は、ご自身の考えを整理した上で、今後のキャリアを見据えた選択を行ったほうが、あなたにとってベストな選択ができるでしょう。そのために、必要な手順を、具体的にご説明していきます。

(1). 自分が目指す『理想の看護師像』を明確にする

診療科を選ぶ際に、まずは『理想の看護師像』を明確にしましょう。

『理想の看護師像』とは、将来的にどんな看護師になりたいか、ということです。

「患者さんに優しい看護師」、「仕事が早い看護師」…といった、抽象的なイメージでも良いですが、できるだけ、1年後、3年後、5年後、10年後にどういったキャリアを築いていたいか、具体的な将来像を描いてみましょう。

期限を決めて、具体的な将来像を描くことで、「今何をすべきか」がハッキリと見えてくると思います。

このように、期限とゴールを設定することで、スモールステップを踏んでいきやすくなり、結果的に目標が達成しやすくなります。

(2). 『プライベートで大切にしたいこと』を考える

次に、『プライベートで大切にしたいこと』を明らかにしましょう。

内容は、日常に関するささいなことで構いません。

たとえば、「趣味に没頭する時間は確保したい」「家族と仲よく過ごしたい」といった内容で大丈夫です。その際、あえて口に出したり、紙に書き出したりすることをおすすめします。

なぜなら、そうした作業を通して、自分が大切にしたいことに気付くことができたり、今後のキャリアを考える上でヒントが得られるかもしれないからです。

キャリアのことを考える時、つい仕事に関することばかりを考えてしまいがちですが、人生は仕事だけで構成されている訳ではありませんよね。

結婚、出産、妊娠、介護などのライフステージの変化は、人生において避けることができないものです。

実際に、ライフステージの変化が起きた際に、普段から『プライベートで大切にしたいこと』を明らかにしておくと、自分軸を持った選択がしやすくなりますよ。

(3). 整理した考えを元に、希望の求人を探す

(1)では仕事上の目標を、(2)ではプライベートで重視したいことを、それぞれ明確にしました。

この2つを考慮したうえで、希望の診療科を探してみましょう。

たとえば、「今まで救急看護の仕事をしていて疲れてしまい、楽な診療科に異動したいと思った。」という方がいるとします。

でも、(1)や(2)の方法を通して、「本当は楽な診療科ではなく、患者さんとゆっくり関われる診療科に異動したいことに気が付いた。今までと違う分野に挑戦したい。でも、プライベートも大切にしたい。いつかは結婚して、子育てもしてみたい」と考えに気が付いたとします。

その場合、転職するよりも「現在働いている病院の中で異動しながら、いずれ結婚や子育てのタイミングで、育休や産休、時短勤務などの制度を活用する」といった働き方ができるでしょう。

このように、考えを整理しながら、あなたがやってみたいと思う分野に気付けたら、挑戦してみると良いでしょう。

補足:転職のプロやキャリアアドバイザーへの相談もおすすめ!

考えを整理しても、自分がやりたい分野がわからなかったり、「そもそも、そこまで考える余裕がない」という方もいるかもしれません。

その場合は、転職サイトに登録し、専門のキャリアアドバイザーに相談することで、自身のキャリアに関する相談に乗ってもらうことができます。

転職サイトについては、次の章で詳しくご紹介いたします。

5. 転職を検討している方におすすめの看護師専門転職サイト3選

数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

転職サイト求人数|総合満足度
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看護roo!
55,907件|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
135,763件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
60,875件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

※求人数2022年8月更新

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

看護roo!の特徴

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人55,907件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。

2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル

「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。

3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる

マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

6. 看護師の楽な科を知って自分の希望の働き方を見つけよう!

看護師が選ぶ楽な診療科は、以下の5つでした。

  • 眼科
  • 耳鼻科
  • 皮膚科
  • 整形外科
  • 泌尿器科

しかし、上記に挙げた診療科であっても、施設形態や業務内容によって、「働いてみたら楽じゃなかった」と感じる場合もあります。

楽かどうかの基準は、個人の価値観によって左右されるので、まずは、キャリアに関するご自身の考えを整理することから始めてみると良いでしょう。

一人で悩んでいる方は、転職サイトに登録し、専門のキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。

あなたの人生が最高のものになることを、陰ながら祈っております。