新卒で薬剤師就職を目指す人の中には
- 新卒薬剤師の待遇はいいのかな?
- 薬剤師って実際どんな仕事をするのだろう?
と気になっていませんか。
新卒で薬剤師就職するのは、国家資格さえ取れればさほど難しくはありません。
ただし、ドラッグストアや病院などの勤務場所によって、仕事内容や給与などに大きな差があるため、自分にはどの職場が適しているのかを事前に見極めておく必要があります。
そこでこの記事では、就活アドバイザーとして多くの薬剤師就職をサポートしてきた私が、「新卒薬剤師の基本情報」や「就活対策」などを徹底解説していきます。
- 新卒薬剤師の基本情報|平均年収から残業時間まで徹底解説
- 【新卒薬剤師が知っておくべきお金の知識】給料は就業先で大きく異なる
- 新卒薬剤師が1年目から高収入を狙うには
- 新卒薬剤師の選考対策
- 新卒薬剤向けのおすすめの就活サイト
- 就活が不安な方は、薬剤師に特化した就活エージェントも活用できる!
- 就活エージェントを使うべき3つの理由
- 就活エージェントをより効果的に利用するための4ポイント
- 【図解】就活エージェント利用の流れ
すべて読めば、薬剤師として就職すべき職場を自信を持って判断でき、就職への第1歩を踏み出せるでしょう。
目次
1.新卒薬剤師の基本情報|平均年収から残業時間まで徹底解説
薬剤師の施設ごとの待遇や仕事内容といった基本情報を知っておくことは、新卒薬剤師を目指すための必須条件です。
そこでこの章では、薬剤師になるために知っておきたい基本情報を紹介します。
順に解説していきます。
1-1.新卒薬剤師の就職率は82.7%
結論、新卒薬剤師の就職はしやすいです。
なぜなら、医薬品業界は基本的に慢性的な人手不足が続いているからです。
事実、一般社団法人薬学協議会の調査によると、令和2年における新卒薬剤師の就職率は、82.7%で、未就職者の割合は、全体の2.5%の結果となりました。
このことから、新卒薬剤師の就職率の高さが分かります。
ただ、「売り手市場」から「買い手市場」変わりつつあります。
「売り手市場」と「買い手市場」の違い
- 「売り手市場」… 企業の採用枠数に対して、求人数が少ない状況を指す。
売り手市場では、競争率が低くなるため、学生にとっては有利な立場になる。 - 「買い手市場」… 企業の採用枠数に対して、求人数が多い状況のことを指す。
買い手市場では、企業の選考の倍率が上がるため、学生は内定を取ることが難しい状況になる。
実際に、2019年に厚生労働省が以下の発表を出しました。
「薬剤師ではなくても、一定の条件を満たせば、調剤に関わる医療事務を代行できる」ように通知したため、緩やかに売り手市場から買い手市場に向かっている傾向があるのも事実です。
出典:厚生労働省
そのため、比較的に就職率の高い薬剤師ですが、競争率が以前よりも、高くなる傾向が予想されます。
薬剤師を取り巻く環境は、日々変化しているため、新卒で薬剤師を目指すという方は、経済の流れも随時確認しておきましょう。
1-2.薬剤師の平均年収は約568.1万円
厚生労働省の調査によると、男性薬剤師の平均年収は600.6万円、女性薬剤師の平均年収は535.6万円であり、全体の平均年収は約568.1万円であることが分かりました。
また、全職種平均と比較すると以下の通りです。
男性 | 女性 | |
薬剤師 | 600.6万円 | 535.6万円 |
全職種の平均 | 545万円 | 293万円 |
出典:平成30年分民間給与実態統計調査/賃金構造基本統計調査
この表から分かる通り、他職種とくらべて薬剤師は男女ともに給与水準が高い傾向にあります。
これは、薬剤師は資格が必要な専門職であることや、薬剤師の数が不足しており、労働市場での希少性が高いことが理由であると考えられます。
また以下に、マイナビ薬剤師の調査をもとに、薬剤師の年代別全体平均年収を算出し、全体の平均年収を比較した表をまとめてました。
年代 | 薬剤師の平均年収 | 全体の平均年収 |
20代 | 約410.5万 | 348万 |
30代 | 約576.5万 | 444万 |
40代 | 約631万 | 510万 |
50代 | 約628.5万 | 613万 |
上記からも分かる通り、薬剤師の平均年収は日本全体の平均年収が、全年代において上回っています。
企業によっては、管理職についたり、年齢が上がったりすれば、700万円以上超えることもあります。
1-3.薬剤師の残業時間
薬剤師の平均残業時間は、月に10時間程度と言われています。
厚生労働省によると、全体における平均残業時間は月10.6時間であるため、薬剤師の残業時間は平均に近いことが分かります。
しかし、職場によって、残業時間や忙しさに違いがあります。
そこで、職場別の月の平均残業時間を以下の表にまとめました。
職場 | 平均月残業時間 |
ドラッグストア | 14時間 |
病院 | 20時間 |
調剤薬局 | 15時間 |
出典:ファルマスタッフ
上記の表から、他の職場と比べて、病院薬剤師の残業時間は多い傾向にあることが分かります。
病院では、実際の患者に付き添って医者や看護師と共に働くため、比較的忙しくなるからと考えられます。
1-4.薬剤師のやりがい
実際に薬剤師として働く人の声をもとに、薬剤師のやりがいをまとめてみると、主に以下の3パターンに分類されると分かりました。
- 困っている人を助けられる
- 自分にしかできないことをできる
- 多角的な視野を身につけられる
以下から、ネット上で集めた実際の口コミをもとに詳しく見ていきましょう。
自分が身につけた知識を使えることが楽しい。
出典元:Yahoo知恵袋
感謝されることが嬉しい
出典元:Twitter
色々な視野で考えられるようになる
出典元:アンケート
自分の知識を活かせる
勉強した疾患や周辺知識が活かせる場面に触れたときやりがい感じる
出典元:Twitter
上記の口コミのように、薬剤師として現役で働いている人は、身につけた知識を役に立てたり、人のために働けることなどをやりがいに感じたりしています。
ここまで、薬剤師がどういう職業なのかについて解説してきました。
次章からは、新卒薬剤師の就職先ごとの給料や仕事内容について解説していきます。
2.【新卒薬剤師が知っておくべきお金の知識】給料は就業先で大きく異なる
薬剤師は、就職先によって給与や仕事内容が異なってきます。
以下は、マイナビ薬剤師の調査をもとに、職場別の平均年収をまとめた表です。
ドラッグストア | 512.5万円 |
病院 | 434.6万円 |
調剤薬局 | 488.3万円 |
製薬会社 | 543.2万円 |
出典元:マイナビ薬剤師
年収だけでなく仕事内容も含めて、あなたに一番適した職場はどこか見定めた上で、ファーストキャリアについてしっかり考えるようにしましょう。
以下からは、各職場の仕事内容と年収をさらに詳しく紹介していきます。
気になったものから、見てみてください。
2-1.ドラックストア
ドラッグストアで働く薬剤師の給料は、比較的に高いと言われています。
特に30代以降、平均的に男女ともに年収が500万円を超えており、他職場での薬剤師と比べても、給与面で満足している人が多いです。
また、比較的休みも取りやすいので、プライベートも大切にしやすいです。
ドラックストアで働く薬剤師は、人と人との距離が近く、自分の薬剤師としての助言がお客様に大きな影響を与えるので、責任のある仕事をすることができます。
ただし、レジ打ちや書類整理など、調剤に関わる仕事以外の業務が多いので、調剤師として第一線で働きたい方には少し物足りなく感じるかもしれません。
この場合、給与が高く、調剤業務を行える調剤併設型ドラッグストアで働くことをおすすめします。
2-2.病院
病院薬剤師の初年収は、平均300~350万円と同職業の中でも低めです。
また、病院が勤務地であるため、緊急の業務で残業になったり、夜勤があったりと労働時間は長く、忙しくなりやすい傾向にあります。
そのため、給料が労働の対価に見合わないと感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、病院薬剤師ならではの専門知識や、実際の現場経験など、そこでしか得られないスキルを磨くことができるため、薬剤師としての能力を存分に発揮したい方やスキルアップしたい方にはおすすめの職場です。
2-3.調剤薬局
調剤薬局で働く薬剤師の平均年収は約470万円であり、アルバイトやパートでも、時給1,100~1,300円など給与の面では高水準です。
また、管理薬剤師になれば、平均以上の収入を得られるので、キャリアを積むのに最適な環境です。
職場が各地に点在しているため、自分が望む地域で働くことができ、都合に合わせた働き方もできます。
ドラックストアと違い、慌ただしさがあまりないため、調剤業務に関わり、落ち着いた環境で働きたい方におすすめです。
2-4.製薬会社
製薬会社の薬剤師の平均年収は約540万円と他職場と比較しても高く、福利厚生も充実しているので、薬剤師に非常に人気の転職先です。
製薬会社の薬剤師と言っても、様々な職種があり、中でも競争率の高く人気な研究・開発職やMRでは、年収1,000万円を超える場合があります。
しかしその反面、職種や勤務先によっては、転勤をさせられたり、異業種への転職が厳しかったりするなどのデメリットもあります。
以上から、製薬会社の薬剤師は、充実した福利厚生と安定した収入を重視した方におすすめの職場であると言えます。
ここまで職場別の給料や薬剤師の仕事をご紹介してきました。
薬剤師は、施設ごとに仕事内容や待遇が大きく異なるため、それぞれ専門職ならではのやりがいを持った職業であると言えます。
新卒のうちは少し年収が低くても、キャリアを積み上げていくことで、出世も夢ではないでしょう。
次章では、そんな新卒薬剤師が高収入を狙うための方法を解説します。
3.新卒薬剤師が1年目から高収入を狙うには
新卒の薬剤師が、高収入を狙うためには、以下の2つの方法があります。
高年収を狙いたい方は、ぜひ試してみてください。
3-1.知識を身につけ、資格を取得する
知識を身につけ、資格を取ることは、高収入へ繋がる場合があります。
職場や業界によって、身につけるスキルは異なりますが、自分のキャリアに沿って計画的に勉強し、経験を積んでいけば、給料が大幅にアップします。
薬剤師の資格例
- 調剤薬局:調剤事務実務士、調剤報酬請求事務専門士
- 病院:感染制御認定薬剤師、薬物療法認定薬剤師
- ドラッグストア:サプリメントアドバイザー
上記以外にも、薬剤師の取れる資格は多数あるため、興味のある分野や、現在の仕事に役立てられそうな資格を選んで勉強してみましょう。
3-2.地方など薬剤師不足の地域で働く
都心よりも地方が、薬剤師の給与が高い傾向にあるので、高収入を目指す方は、地方就職を検討してみるのもよいでしょう。
下記は薬局薬剤師の年収が高い都道府県トップ10です。
(なお、全国平均は561.6万円です。)
順位 | 都道府県 | 平均年収 (単位:万円) |
1 | 静岡県 | 698.7 |
2 | 長野県 | 689.5 |
3 | 高知県 | 642.7 |
4 | 島根県 | 625.8 |
5 | 愛知県 | 622.1 |
6 | 青森県 | 619.8 |
7 | 秋田県 | 618.8 |
8 | 宮城県 | 610.2 |
9 | 三重県 | 600.6 |
10 | 山形県 | 595.1 |
上記の表からも分かる通り、東京はランクインしておらず、長野や静岡など地方の県が上位を占めています。
これは、東京や都心部の人口集中で地方での働き手不足を解消するために、給料や待遇を良くすることで、人を募集しているという理由が考えられます。
また、地方では、薬を買える場所が限定されているので、薬局やドラッグストアの売り上げは他の職場と比べても良好です。
このことから、都会で働きたいという強い願望がないのなら、高収入を得るために地方で働くことも考えてみると良いでしょう。
以上から、薬剤師として高い給料を得る方法があることが分かりました。
ここまでで、「高収入を得るための方法はわかったけど、就職するためにはどう対策すべきだろう?」と不安に思った方もいるでしょう。
そこで次章からは、新卒で薬剤師として採用されるための就活対策について解説していきます。
4.新卒薬剤師の選考対策
新卒で薬剤師として就職活動をして行く上で大切なことは、以下の4点です。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
4-1.自己分析を入念に行う
1つ目は、自己分析を入念に行うことです。
一般の就活と異なっているのは、薬剤師として就活している時点で多くの場合専門の学科に所属しているはずなので、企業側からは「薬剤師」の志望理由は定まっている前提と捉えられます。
したがって、企業が何で学生を判断するのかというと、「その企業の志望理由」です。
下記は、志望理由として良い例の一つです。
志望理由例
私は、病弱だった小さいころに薬を内服して健康的な体を持つことの喜びを知る経験があったため、自分以外の多くの人たちにも、薬を通して健康的な暮らしを維持してほしいと考え、薬剤師を目指しました。
また、貴社のように地域医療の拠点となり、近隣にある複数の大病院の患者さんを対象としている調剤薬局で、薬剤師としてのコミュニケーション能力や知識を身につけていきたいと考えています。
将来はさらに専門的な調剤知識の資格を取り、より多くの患者さんを処方できるような薬剤師として活躍したいと思っています。
上記の志望動機は、自分が薬剤師を目指すきっかけ、その会社でないといけない理由、自分のキャリアビジョンが明確になっていて、非常に説得力があります。
このように、自己分析を入念に行い、説得力のある志望動機を作り、自分の就職活動の軸を定める必要があります。
4-2.OB/OG見学
薬剤師という仕事は、同じ職業でも、ドラッグストアや病院などの施設によって業務内容が大きく異なります。
自分のイメージと実際の環境に齟齬がないように、現場の様子をそこで働く人に聞いてみることは非常に有効な手段と言えます。
また、OBOG見学自体が、企業に熱意をアピールする「目的」になることもあるので、自分が興味あると思った企業はぜひOBOG訪問してみてください。
各大学のキャリアセンターで、卒業生の就職先リストを公開している場合が多いので、気になった学生の方は大学に問い合わせてみましょう。
4-3.早めに就職活動を始める
新卒で薬剤師を目指すなら、早いうちから合同説明会やインターンシップなどに参加し、情報収集することをおすすめします。
薬剤師の就活時期は、特別早いわけではありませんが、薬学部最大の難関である「国家試験」に受からなければ薬剤師になることができません。
したがって、早いうちから就職活動を始め、情報を集めておくことは、国家試験の勉強に集中することに繋がります。
また、後になって焦らなくて済むという面でも、少なくとも5年の夏には動き始めるべきです。
4-4.学会に参加する
学会や学術総会に参加することは、就活生にとって大きなメリットになります。
医療のトレンドや最新の情報を得ることができるので情報収集にもなり、何より学会に参加したという事実だけで、医療当事者としての意識の高さをアピールするきっかけにもなります。
自分の大学での研究と併せて、志望動機や就活の軸に組み込こむことで、質の高いESや履歴書を書くこともできます。
ここまで、薬剤師としての就職活動の対策について解説してきました。
以上から、入念な対策をして選考に臨めば、新卒でも必ず薬剤師として就職することができます。
次章では、新卒薬剤師におすすめの就活サイトをご紹介していきます。
5. 新卒薬剤師向けのおすすめの就活サイト
ここでは、薬剤師向けのおすすめの就活サイトについて、以下の基準ををもとにご紹介していきます。
就活サイトで、様々なイベントやインターンシップ情報を得ることができるため、気になったサイトから積極的に活用していきましょう。
就活サイトを選ぶ上で大切な2つの基準
- ES・経験談の量:就活生のES・経験談を過去何年分取り揃えている
- 企業情報の網羅性:大企業から中小企業まで幅広い企業の口コミを取り揃えているか
その結果、以下の通りとなりました。
就活サイト | 総合評価 |
1位 薬キャリ1st |
★★★★☆4.4 薬学生に人気な就活サイトNo.1! |
2位 ファーネットキャリア |
★★★★☆4.3 プロからのサポートを受けることも可能 |
3位 薬学生ナビ |
★★★★☆4.1 人気企業や薬局との強いコネクション |
4位 リクナビ薬学 |
★★★★☆4.0 大手企業や有名企業の求人が多い |
それぞれ、順番に見ていきましょう。
1位. 薬キャリ1st|薬学生に人気な就活サイトNo.1!
『薬キャリ1st』はエムスリーキャリア株式会社が運営する就活情報サイトです。
エムスリー株式会社は、東証一部上場の医療業界に特化したビジネスを行っており、他の人材会社よりも企業との深いコネクションがあり、良質な求人を扱っています。
特に、病院や調剤薬局の求人に強みがあります。
また、求人数は業界の中でもトップクラスを誇っているため、幅広く見たい方におすすめのサイトです。
公式サイト:
https://pcareer.m3.com/1st/
2位. ファーネットキャリア|プロからのサポートを受けることも可能
『ファーネットキャリア』は、株式会社ユニヴが運営する薬剤師の転職サイトです。
転職サイトではありますが、就活生も使うことができ、新卒で募集できる求人数も数多く保有しています。
また、就活生の方であっても、プロのキャリアコンサルタントからのサポートを受けることができるため、1人で就活が不安な方におすすめの就活サイトです。
公式サイト:
https://career.pha-net.jp/
3位. 薬学生ナビ|人気企業や薬局との強いコネクション
『薬学生ナビ』は大手マイナビが運営している就活情報サイトです。
大手企業や薬局とのつながりが強く、大正製薬などの大手製薬会社や三菱グループなど企業内診療所のある大手企業といった薬学生に人気の就職先である企業や薬局とのパイプが強いです。
また、過去に優秀な新卒薬剤師の採用を成功させてきた長年の経験値もあり、企業側からの求人のオファーがマイナビ薬剤師に集まりやすいと言われています。
公式サイト:
https://job.mynavi.jp/
4位. リクナビ薬学|大手企業や有名企業の求人が多い
『リクナビ薬学』は大手リクルートが運営している就活情報サイトです。
マイナビと同様に、大手人材会会社が運営元であるので、大手企業や有名企業などの求人数が多い傾向にあります。
また、サイトの特徴として、実際に薬剤師として働く先輩方のリアルな声が多く掲載されているため、自分のモチベーションアップや情報収集に最適です。
公式サイト:
https://job.rikunabi.com/
ここまで、新卒薬剤師におすすめの就活サイトに関して網羅的に解説してきましたが、その中でも特に「就活エージェント」に登録することをおすすめします。
なぜなら、登録無料であるにもかかわらず、プロによる一連の就活サポートを受けることができるサービスだからです。
そこで次章では、「就活エージェント」についてさらに詳しくご説明します。
6. 就活が不安な方は、薬剤師に特化した就活エージェントも活用できる!
この章では、おすすめの就活エージェントについてご紹介していきます。
就活サイトと併せて利用することで、さらに就活を有利に進めていきましょう。
そもそも就活エージェントとは?
就活エージェントとは、企業から求人の依頼を受け、求人内容に合った人材を紹介するサービスを指します。
就活生1人に対して、専任のコンサルタントがサポートにつき、応募者と企業の双方にとって最適と思われるマッチングを行います。そのため、企業は採用の可能性が高い応募者とだけ面接ができるため、効率的に採用活動を進めることができ、応募者にとってもスムーズな就職活動を行えます。
また、ES添削や面接対策などの選考対策もサポートしてくれるため、「1人で就活が不安だな…」という方におすすめです。
以下からご紹介するエージェントは、あくまで転職者向けのサービスであるため、転職者向けのコンテンツが豊富にあります。
とは言え、新卒であっても登録可能であり、「新卒も応募可能」な求人も豊富にあるため、専任のコンサルタントからサポートを受けながら着実に就活を進めたい方にはおすすめです。
気になったものから、是非登録してみましょう。
順番に解説していきます。
6-1. 薬キャリエージェント(エムスリーキャリア)
『薬キャリエージェント(エムスリーキャリア)』は、約200件の口コミ調査の結果、「求人の量・質」「提案力」「サポート体制」全ての指標において高評価で、あらゆる薬剤師におすすめできるサービスです。
プライム市場に上場のエムスリーグループが運営しており、医療業界に特化したビジネスを行っていたことから、他の人材紹介会社よりも病院や医療施設などにおいて圧倒的な知名度と信用があるため、独占求人を含めた良質な求人を多く扱うことができているのも人気の理由です。
「スピーディな対応」「転職できるまでしっかりしたフォローが良かった」と、サポート体制への口コミが多い点も評価できると言えるでしょう。
薬キャリエージェント公式サイト:
https://agent.m3career.com
6-2. マイナビ薬剤師
『マイナビ薬剤師』は、業界大手のマイナビが運営する薬剤師専門の就職・転職支援サービスです。
マイナビ薬剤師は応募者との「面談」に力を入れており、親身にアドバイスをしてくれる事で有名で、「サポート体制」は高く評価されているようです。
「求人の質・量」「提案力」はもう一歩という評価ですが、「1人で就職・転職活動するのは不安だ…」という方は登録しておいて損のない転職サイトだと言えるでしょう。
マイナビ薬剤師公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp
6-3. ファルマスタッフ
『ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。
もともと、出身母体である調剤薬局を中心に扱っていたサイトですが、そのネームバリューで病院・ドラッグストアなどでも求人を多く掲載しており、「求人の質・量」は業界トップクラスという評価です。
「求人提案力」は少し落ちますが、面接同行サービスなどの「サポート体制」も高い評価である事がわかりました。特に調剤薬局への転職を考えている薬剤師は必ず登録すべきサービスだと言えるでしょう。
ファルマスタッフ公式サイト:
https://38-8931.com
7. 就活エージェントを使うべき3つの理由
前章で、おすすめの就活エージェントも登録することをおすすめしましたが、そもそも「就活エージェントをなぜ利用しないといけないのか」という疑問を持った方も多いでしょう。
そこでこの章では、就活エージェントを利用する重要性について3つご紹介していきます。
それでは、順に説明していきます。
7-1. 就活エージェントがやってくれることの全て
就活エージェントとは、登録をすると完全無料で就職の相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、ES添削など就職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
就活エージェントがしてくれることは、主に下記5点です。
- 就活相談
- 非公開も含めた求人紹介
- 面接対策
- ESの添削
- 面接のセッティング
就職活動で必要なことは全てサポートしてくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。
逆に、個人で就職活動を進める場合は上記をすべて自身でしなければなりませんので、就職する場合はできる限り活用するのが得策です。
リクナビなどのナビサイトはよく見るけど、就活エージェントってそれとはどう違うの?
詳しい違いは次章で説明しますが、結論をいうと、大きな違いは担当が付くか付かないかです。
就活エージェントであれば、面談をした上で応募作業、面接日程調整、ESの添削などをすべてしてくれますが、就活ナビサイトの場合は、Webサイト上にある求人情報を自分で調べて、全て自分で行う必要があります。
このことから、就活ナビサイトよりも就活エージェントのほうが圧倒的に優れており、就活ナビサイトはあくまでエージェントをつかってうまくいかない(サポートを断られた)時に使う存在です。
7つの観点で比較してみましたので、ご参考ください。
7-2. 就活エージェントを使う上でのメリット
就活エージェントを使う上でのメリットが以下の通りです。
- 就職活動に必要なサポートを全て『無料』で受けられる
- 就活に役立つ講習・イベントに参加できる
- 表には出ていない『非公開求人』を探してきてくれる
- 特別ルートで早期内定が貰える可能性も
例えるなら学習塾の個別指導を全て無料で受けられるような内容です。
自分一人ではできないことをサポートしてくれるので、就活が成功する確率はグッと上がります。
また、以下のコメントのように、就活エージェント経由の『非公開求人』を利用して、早期で人気企業の内定を貰った方が多くいるのも事実です。
就活エージェントから、TVCMで大変有名な大手企業やメガベンチャーの『非公開求人』を複数紹介して貰い、特別ルートとして、ES選考・一・二次選考免除+人事の方と仲良くなれる機会を沢山用意してもらえました。
もし落ちてしまっても、就活エージェント経由で「なぜだめだったのか」のフィードバックを頂けるので、次の選考に生かすこともできましたし、落ち込んでいる際も、エージェントが全力で支えてくれたお陰で就活を納得した形で終えることができました。
お得しか見当たらないサービスだと思います。
出典元:アンケート
このように、自分一人ではできないことを完全サポートしてくれるので、就活が成功する確率はグッと上がり、納得した内定を掴むのに繋がるでしょう
7-3. 就活エージェントを使う上でのデメリット
就活エージェントを使う上でのデメリットは以下の通りです。
- 上手い営業トークにのせられて、誤った就職をしてしまう可能性がある
- 担当のコンサルタントの質が均一でない
就活エージェントの質はピンキリで、悪徳なエージェントにあたってしまうと、あなたの志向に合っていなくても無理やり入社をさせてくることもあります。
また中小のエージェントは紹介できる案件が限られており、比較的大手は少なく、平気でブラック企業の案件を紹介してくるところもあります。
ですので、信用できるエージェントに登録しつつ、紹介して貰った企業は、openworkで口コミの確認をするようにしましょう。
学歴が良くないのか、ガクチカが弱かったのか何が原因かはわからないけど、エージェントの態度が人によってコロコロ変わる人に当たったときは嫌だったな。。。
友達も、そのエージェントサービスに「貴方には紹介できる案件ありません」って言われたらしいし、金儲けにならないからってすぐ見捨てるエージェントは嫌い、、
だからこそ、エージェントはどんな層の人(学歴や就活に強い経験を持ってないような人)からも満足度が高いサービスを選ぶべきだなーとは思ったかな
出典元:アンケート
以上のコメントにもあるように、就活エージェントを選ぶうえで、就活生の口コミ評判が高いエージェントを選ぶことが大切です。
就活エージェントについてさらに詳しく知りたい方は、新卒・就活エージェントとは?口コミ評判からわかる全メリットデメリットで、ランキング形式でまとめられていますので、参考にしてみてください。
8.就活エージェントをより効果的に利用するための4ポイント
ここでは、就活エージェントをより効果的に利用するための4ポイントについてまとめました。
- 8-1.就活エージェントに相談する前に、最低限の自己分析を済ませておく
- 8-2.担当コンサルタントをシビアな目でみる
- 8-3.同じ案件に複数の就活サービスから応募しない
- 8-4.紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』、『En lighthouse』で調査
せっかく良い就活サービスを選んでも、上手く活用できなければ残念な結果に終わってしまう可能性もありますので、必ずチェックしましょう。
8-1.就活エージェントに相談する前に、最低限の自己分析を済ませておく
就活エージェントに相談する前には、最低限の自己分析をしっかりと行っていくことが重要です。
なぜなら、自己分析ができていないと、「そもそも自分が何をアピールすべきか」「どの業種に合っているのか」も分からず、他己分析だけで時間が終わってしまう可能性があるからです。
ほとんどの就活エージェントが他己分析しつつ、面談対策や企業紹介などを行ってくれますが、面談時間を有意義に使うためにも、最低限の自己分析だけは事前にしておくようにしましょう。
8-2.担当コンサルタントをシビアな目でみる
担当コンサルタントに、安易に情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれったりすれば、変更を申し出てみましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たるのもよいでしょう。
以下、参考程度に例文を掲載しております。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在就活の支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、就職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
8-3.同じ案件に複数の就活サービスから応募しない
数社の就活サービスを使っている場合、同じ案件には複数の就活サービス経由で応募しないようにしましょう。
応募先の企業から「他の就活サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
その結果、応募先の採用担当者・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえありますので、注意しましょう。
8-4.紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』や『En lighthouse』で調査
担当コンサルタントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに就職を決めてもらいたいものです。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』や『En light house』を利用して裏をとるようにしましょう。
- Openworkとは:在籍社員側からの口コミサイト。会社全体の実態をイメージしやすい。
- En light houseとは:在籍社員・辞職社員からの口コミサイト。(旧『会社の評判』)
就職後に後悔しないように、社員・利用者双方からの口コミを見て、紹介された会社の実態を徹底調査するようにしましょう。
以下にて、口コミサイトのイメージ画像を抜粋しておりますので、気になる方はぜひサイトをご覧になってみてください。
OpenWork
En lighthouse(旧:会社の評判)
9.【図解】就活エージェント利用の流れ
上記にて、自分が使うべき就活エージェント、使う際のコツなどをお伝えしてきました。
この章では、実際に就活エージェントに登録した場合のサービスの流れについて解説します。
特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、サイトを初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後に何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. 登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
また、登録する際は、就活エージェントのサービスなのかどうかを確認するようにしてください。
例えば、「doda」と検索するとdodaの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
Step 2. 電話がかかってくる
登録すると、就活エージェントから数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 現状(大学名・学年など)
- 希望する職種や業界は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが就活エージェントのオフィスに訪問することもあれば、近くまで来てくれることもあります。(日程・場所の都合が合わなければ電話面談になります。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- PRポイントの整理
- 志望している業界・職種
- どういう軸で就活をするか
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない就職をすることができるでしょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな企業を3~10件ほど紹介してもらいます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な施設もあるでしょう。
それぞれの就活エージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のサイトから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. ESの添削
応募する職場を決めたら、ESなどの選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高のESをコンサルタントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 応募する
選考書類が完成したら、コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、コンサルタントが企業に伝えてくれます。
就活エージェントを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べるとエージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定はコンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定・入社までのサポート
内定が出た後は、企業にもよりますが、コンサルタントが入社するまでのサポートを行ってくれます。
ビジネスマナーや、仕事観など、社会に出るにあたって重要なことを教えてもらえます。
さいごに
新卒薬剤師の給料や就職先別の特徴、また高収入への道や就活のコツなどをお話ししてきました。
薬剤師は、業界によって給料も働き方も大きく異なる職業です。
高収入を得るためには、その中でも知識や経験を身につけて成長していかなければなりません。
そのため、新卒で薬剤師として就職しようとしている方は、自分に合った就職先を見極めて、内定に向けてしっかりと対策をとっていきましょう。
薬剤師向けのおすすめの就活サイト
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