結婚を機に転職するにあたって
- 「転職するなら結婚前と結婚後のどっちがいいの?」
- 「そもそも結婚を理由に転職するのは問題ないの?」
と悩みますよね。
本記事では、結婚前後の転職のメリット・デメリットや転職成功のポイントについて詳しく解説します。
当サイトで実施した、転職経験者の女性105人が対象のアンケート結果をもとに転職について有益な情報を掲載しています。
すべて読めば、自分が結婚前後のどちらに転職したほうがいいのか正しい判断ができるようになるでしょう。
目次
結婚を機に転職する男女の割合はどのくらい?
厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果の概況」によると、結婚を理由に前職を辞めた割合は、下記のとおりでした。
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結婚を機に転職した割合 | |
---|---|
男性 | 0.5% |
女性 | 2.2% |
結婚を理由に転職する年齢は、男女ともに25歳〜29歳がもっとも多く、男性3.3%・女性10.0%と発表されています。
結婚を機に転職する方は、男女問わず一定数いるといえるでしょう。
結婚後のタイミングで転職する主な理由5つ
次に結婚後の転職を考えた理由5つを確認しましょう。
結婚後の転職を考えた理由
それでは順番に解説していきます。
家事・子育ての時間を増やすため
家事や子育ての時間を増やすため、結婚後の生活にあわせて転職先を決定する方がいるようです。
下記にアンケート結果をまとめているので、参考にしてみてください。
- 結婚後、子どものことを考えるようになったことが一番の理由です。将来的に子どもが2人欲しかったので、家から会社まで片道1時間以内でいける所に転職したかったです。
- 結婚後は夫とのこと、今後の子どものことも気にして生活をする必要があると実感したからです。
- 妊娠、出産後にも働いていけそうな会社への転職を早めにしたほうがいいと思ったからです。
- 結婚すると家事の負担が多くなり、旦那さんに迷惑をかけず無理なく働ける仕事をしたかったからです。
- コロナ禍で簡単に転職先も見つからないだろうと先伸ばししてましたが、せっかく新婚なのに主人にご飯を作ってあげることもできず、毎日総菜ばかりなのに罪悪感を感じたためです。
- 結婚をして、家庭に入るので 家事などをする時間が欲しいと思ったのと、扶養に入ったので、短い時間を探しました。
- 子どもがすぐに欲しいと思っていたので、正職員からパート勤務へ転職しました。
家事や子育てのための時間を増やすために、ワークライフバランスの取れた会社に転職する方が多いことがわかりました。
なかには、正社員からパートや派遣社員に雇用形態を変える方もいるようです。
手続きの負担が少ないため
結婚後に転職する理由として、結婚前に比べて各種手続きの負担が少ないことが挙げられます。
引越し準備や苗字の変更、転居の手続きなどに悩むリスクを軽減できるメリットが、アンケート結果からも読み取れるでしょう。
- 結婚前に退職をすませてたので本来は3月から働くことも可能だったが、結婚や転居に伴う諸々の手続き、また引越し作業などで忙しかったので、しばらくは失業保険もあるのでゆっくりしようと考えたため。
- 書類関係の手続きが多かったり引越しなど忙しいので、すべて手続きを終えて生活が落ち着いてから転職について考えたいと思ったからです。
- 入籍してからじゃないと、新しい会社に勤め始めてから、苗字や住所の変更等の手続きが生じて面倒だと思ったからです。
結婚にともなう転居や手続きと転職活動が重なることを避けるために、転職活動を結婚の少し後にずらす方もいるようです。
転職先を選びやすいため
結婚後に転職する理由には、結婚生活の期間を経てから転職先を選ぶことも挙げられます。
詳しい内容については、下記のアンケート結果をご覧ください。
- 引越して実際に二人の結婚生活を始めてからでないと、自分がどのくらい仕事に時間をかけられるのかわからないと思ったからです。そのほうが自分の負担も軽く、転職失敗も防げると思いました。
- 私自身、一人暮らしの経験がなく、結婚後の家事がうまくできるのか不安だった。どれぐらいの頻度で掃除や買い物をするべきか、月々トータルで何円必要かなどを把握してから転職したかった。
- 結婚が決まってすぐに私の仕事についてパートナーと話し合いましたが、仕事と家事のバランスをどの程度にすればいいかまったく想像がつかなかったため、なかなか転職活動に移れませんでした。
結婚後の生活が想像できないため、結婚して少し経ってから転職する方もいるようです。結婚を機に転職先選びの軸が変わることもあるため、賢い選択といえるでしょう。
引越しをするため
結婚後に転職する理由としては、下記のように「引越しを優先するように考えていた」という声も挙がっています。
- 東京と遠く離れたところに引っ越すことになり、仕事を続けることが困難になったため退職し、新天地で探すことになりました。
- 夫が転勤となり、いったんは別居婚を続けていましたが、自分が仕事を辞め、夫のもとに移動して、その地で仕事を探したいと考えたためです。
- 結婚後、関西から関東へ引越しをしなければならず、仕事を続けることができなくなったためです。また、新しい環境の生活に慣れてからにしたほうがいいと周りからもいわれていました。長い時間がかかったけど正解だったと思っています。
- 子どもが産まれてからは簡単に引越しができないと思い、結婚後すぐに転職を決意しました。また、前職はコロナの影響も重なり、業績が悪くなるばかりで10年後の未来が不安だったこともありました。
結婚後の引越しを理由に転職する方が多く、出産前のほうが引越ししやすいと考えてスケジュールを早めた方もいるようです。
扶養に入ったため
結婚を機に扶養に入ったことで、転職先を探すケースもあるようです。
- 結婚を機に扶養に入ったので近所で働けるパートタイムを探していました。
- 扶養に入ったので、短い時間で働ける職場を探しました。
配偶者の扶養に入ったことで、給料を稼ぎすぎないように短時間で働ける職場に転職する方もいます。パートや派遣社員として働くことを選んでいる方が多いようです。
結婚前のタイミングで転職する主な理由4つ
続いて、結婚前に転職を考えた理由4つについて紹介します。
一つずつ確認していきましょう。
妊娠・出産をしやすい会社に転職したいため
妊娠や出産をしやすい企業に転職したい方は、結婚前のタイミングで転職しているようです。
- 前職が不規則な仕事で、家事もろくにできない状態だったので、結婚後は家のこともしっかり務めたかったので、時間も固定のところにしました。
- この仕事と家庭を両立させるのは厳しいし、できれば毎日ご飯を作って夕食は家で食べたり2人の時間を過ごしたいと思うようになりました。
- 結婚前に将来的な生活を考えた際に、今の仕事では厳しいことを現在の妻と相談をしており、安定した仕事へ転職をしたところで入籍をし結婚をする約束をしていたため。
上記の回答から、結婚後の家庭の生活を重視し、ワークライフバランスを取りやすい会社に転職する方もいることがわかりました。
結婚前に給料を増やす必要があったため
結婚を控える方には、お給料を増やすために転職をしている方も多いことがわかりました。
- 結婚し子どもができると費用がかかると思い、派遣社員では家族を養えないと思い、転職をしようと思いました。
- このままアパレルで働いていたらお金が貯まらないなと思ったからです。
転居や結婚式、育児などのライフイベントに備えたいと考えている方は、結婚を機に転職活動を始めてみるのも一つの選択肢といえます。
下記の記事では、手取り20万円の生活費について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
新生活と転職活動の両立を避けるため
結婚前に転職を終えることで、新生活と転職活動が重なるのを避けるという考えも見つかりました。
- 結婚してから職探しを始めると慣れない環境のなか、家庭内のことも両立しながら転職活動を進めることに不安を感じたので。
- 結婚をしてからでは、なかなか時間をとることが難しいと考えていました。
- 結婚前の余裕のある時期に転職をしておくことで、結婚前後の忙しい時期と転職が被らないようにしたかったため。
- 生活環境が変わる前には仕事を覚えていたかったので結婚と同時ではなく、早めに転職してストレスを軽減しました。
- 少しでも新しい仕事に慣れてから新生活を始めることで、環境の変化によるストレスを軽減するため。
- 仕事に慣れて、ある程度余裕がないと結婚を考えることができないので、転職が落ち着いてから結婚することにしました。
結婚や結婚にともなう転居や転職活動などは、ストレスがかかりやすいライフイベントです。結婚前に転職活動を終えて、ストレスを軽減させようと考えるのも一つの選択肢といえるでしょう。
転職に有利なタイミングだったため
「結婚前が転職に有利なタイミングだった」というケースもあるようです。下記のアンケート結果を順番にみていきましょう。
- 自分の希望の会社の求人が、当時ちょうどあり「今このタイミングを逃すと、後悔するだろう」と感じたため、転職をしました。
- 未婚の状態で転職活動をしたほうが内定が決まりやすいと聞いていたため。
既婚女性よりも、未婚女性のほうが転職活動が有利になると考えて、結婚前に転職する方もいるようです。
また、偶然希望する求人を見つけたため、結果的に結婚前に転職したという方もいました。
結婚前に転職するメリット・デメリット
結婚前に女性が転職するメリットとデメリットを、以下の順番で解説していきます。
結婚前に転職するメリットとデメリット
メリット1:選考で有利になりやすい
結婚前のほうが転職の選考で有利になりやすい傾向があります。なぜなら、採用担当は以下のことを気にかけているからです。
- 既婚者は家庭があるため転勤できない
- 既婚者は残業や休日出勤ができないから都合が悪い
- 既婚者すぐに子どもを産んで退職してしまうかもしれない
未婚の方であれば仕事の融通が利くため「採用しても辞めずに活躍してくれそう」と思ってもらえるでしょう。
転職活動の選考通過率を高めたい方は、結婚前に転職するのがおすすめです。
メリット2:育休・産休が取りやすくなる
結婚前に転職することで、計画的に育休や産休を取得できるメリットがあります。入社してから妊娠・出産までの期間が長くなるため、育休・産休が取りやすくなるでしょう。
実際に、育休は1年以上勤務しないと取得できないという条件を設けている企業が多くあります。
仮に育休や産休を取得できたとしても、他の社員に悪い印象を持たれたり、人間関係を構築しにくくなったりするでしょう。
下記では、転職直後に産休を取得した方の口コミを紹介しています。
デメリット1:生活面のスケジュールの調整に労力がかかる
結婚前に転職することで、予定どおりにライフスタイルを構築できないリスクが考えられます。
結婚を境に同棲や家事分担、帰宅時間などをパートナーとすりあわせる機会が増える方が一定数いるようです。詳しくは下記の口コミを参考にしてみてください。
将来的に子どもが2人欲しかったので、家から会社まで片道1時間以内で通える転職先を探していました。
結婚後に家庭の時間を意識するようになり、職場に求められている業務水準を満たせないこともあるでしょう。結婚後の生活が予測できない方は、結婚後に生活が落ち着いてから転職するほうがよいでしょう。
デメリット2:転職後すぐの結婚・出産がしにくい
結婚前に転職するデメリットとして、すぐに結婚・出産がしにくい点が挙げられます。なぜなら、転職直後は育休が取れなかったり、結婚式の準備に向けて休みが取れなかったりするからです。
結婚前の転職を検討している方は、下記の口コミも参考にしてみてください。
ただ「転職してすぐじゃ育休取れないな」「住宅ローン組めないな」と思って踏みとどまってます。
「結婚や出産の予定日まで残された日にちが少ない」という方は、結婚後の転職に考えを変えたほうが賢明かもしれません。
結婚後に転職するメリット・デメリット
続いて、結婚後に転職するメリットとデメリットについて解説します。
結婚後に転職するメリットとデメリット
メリット|生活環境に適した企業を選びやすい
結婚後に転職するメリットは、結婚後の生活に合わせた転職先選びができることです。ご自身の適性や生活スタイルとのミスマッチを抑えられます。
特に、結婚を境に同棲を始める方や、パートナーとの時間を増やしたい方は、新生活に慣れてから転職するのをおすすめします。
結婚後の生活がまだ想像できない方は、結婚後の生活に慣れてから転職先を探すほうがよいでしょう。
デメリット|転職してすぐは産休を取りにくい
結婚後に転職した場合、育休・産休を取得するまでに時間がかかるというデメリットがあります。
働き始めて1年未満の状態は、育休が取得できない企業も珍しくないようです。予定よりも早く子どもができてしまった場合は、早期退職の可能性も考えられるでしょう。
万が一、産休を取得できたとしても、社内の人間関係に悪影響を与えることもあります。転職後の結婚は、パートナーとじっくり話し合って決断しましょう。
なお育休・産休の取得事情については、下記の記事もあわせてご覧ください。
【補足】選考では結婚や出産に関する質問ができない
採用担当者は求職者に対して、選考時に結婚や出産に触れるような質問はできません。なぜなら、実際に「職業安定法」や「男女雇用機会均等法」によって禁じられているからです。
プライベートに踏み込んだ質問をしてくる企業は、以下の可能性が高いといえるでしょう。
- コンプライアンスへの意識が低い
- いまだに男性優位の社風がある
- 育休・産休に否定的である
転職希望の優先順位が高い企業だったとしても、禁止されている質問をされた場合は、慎重に考え直しましょう。
なお、厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」なら、特定の企業における女性管理職の割合や平均勤続年数などを確認できます。転職活動の際に、ぜひ活用してみてください。
結婚のために確認すべき転職先の特徴5つ
ここからは、結婚のために確認したい転職先の特徴を5つ紹介します。
結婚時の転職で確認したい転職先の特徴
既婚女性の割合が高い
転職予定の企業に、既婚女性がどのくらいの割合で在籍しているかを確認しましょう。社員に占める既婚女性の割合が高いほど、女性にとって働きやすい会社であると判断できるからです。
既婚女性の社員が少ない会社は、働きにくい可能性があり、将来的に離職してしまう可能性が高いでしょう。
下記のように、女性社員の割合によって結婚しやすいか判断し、転職に踏み込んだ体験談も確認できました。
正社員は男女全員、既婚者です。結婚しやすい環境と期待!
社員の男女比率が求人ページにない場合は、転職エージェントに聞いたり、選考の逆質問の場で聞いたりするのをおすすめします。
働き方を柔軟に選べる
転職を考えている企業が、働き方に柔軟性があるかを確認することも大切です。子どもができてからも働き続けやすいかを判断できます。
さらに融通が利く企業なら、家庭の事情による働き方の変化にも個別で対応してもらえるでしょう。
下記の口コミのように、フレックス制度やリモートワークなど、育児と仕事が両立できる制度が導入されているかをチェックしておくと安心です。
10年後、子育てしやすい環境を作れるように、微力ながらもできることをやっていきたいと思わされました!
家庭と仕事の両立ができる
これから転職予定の企業では、残業や出張・転勤などの可能性を確認して、家庭と両立できるか判断しましょう。
残業やイレギュラーな業務は、家庭や育児のための時間が作れなかったり、生活リズムが変わったりして、ストレスの蓄積につながってしまいます。
下記のように結婚してすぐに転勤を命じられ、苦労した方の声も確認されています。
選考に応募する際は、家庭との両立ができる忙しさの企業かを確認しておきましょう。
育休や産休の取得・復帰の実績がある
転職先を決める際は、育休・産休の取得に加えて、会社に復帰した実績があるかを確認するのをおすすめします。なぜなら、子育てしながらでも働きやすい環境が整っているかを判断できるからです。
一方、産休育休の取得実績が少ない企業の場合は、結婚後の生活にあわせて働きづらくなる恐れがあります。
下記の口コミのように、産休育休の制度があっても申請しにくい職場では、働いてから苦労する可能性が高いでしょう。
テレワークできる日でも「テレワークしたい」といえない。
転職時は、産休育休の制度があるかに限らず、取得・復帰した実績があるかまでを確認しましょう。
テレワークやリモートワーク可能な職種については、下記の記事も参考にしてみてください。
福利厚生が充実している
企業の福利厚生が充実しているかも、結婚を機に転職する際に確認しておきたい内容の一つです。
例としては、住宅手当や通勤手当、家族手当などが挙げられます。結婚することで家族構成や住まい、固定費などが変化するため、生活に関与した福利厚生があるかを基準に見極めるとよいでしょう。
企業の公式ホームページや求人情報、面接の逆質問などを活用して、福利厚生について入念にチェックしておきましょう。
結婚を機に転職する際の注意点
結婚前・結婚後の転職に関する注意点3つは以下のとおりです。
一つずつ詳しく説明していきます。
結婚前の転職|入籍日の目安は9ヵ月以上先
結婚前の転職を考えている場合は、入籍日が9ヵ月以上先であることが大切といえます。なぜなら、転職活動には平均3ヵ月ほどの期間を要するとされているからです。
また転職活動を進めていくなかで、パートナーと相談する機会や、内定後の退職準備も発生するでしょう。入籍日が決まっている方は、結婚前に転職してもスケジュールに問題がないかを、もう一度確認しておくのをおすすめします。
今から結婚準備を始める|結婚後の転職は1年後が目安
これから結婚準備を始め、結婚後に転職する予定の方は、内定が決まるまでに1年ほどかかると考えておきましょう。
なぜなら結婚準備には3〜6ヵ月を必要とし、転職活動で3ヵ月、退職手続きで2ヵ月ほどを要するからです。結婚後に引越しを検討しているなら、さらに2〜3ヵ月ほどの期間を有すると想定しておきましょう。
万が一「今の職場がつらい」「精神的に限界」という理由で転職を考えている方は、結婚後まで働き続けることを考えなおす必要があります。結婚より転職を優先する場合は、パートナーと相談し、結婚前の転職に向けて準備を始めましょう。
【補足】転職のプロに相談するのもおすすめ
結婚前後の転職成功率を上げるためにも、プロに相談することをおすすめします。選考対策に限らず、応募先企業が結婚前後の状態でも働きやすい企業であるかを相談できるからです。
また、無料で利用できることに加えて、日程調整や書類の作成・管理などをしてくれるのも魅力の一つです。
ご自身で転職活動を進める自信がない方は、転職エージェントを利用して、スムーズなキャリアチェンジを実現しましょう。
なお、結婚を控える女性におすすめの転職サイトについては、下記の記事をご覧ください。
結婚を考える方におすすめの転職エージェント
続いて、結婚を考える方におすすめの転職エージェントをランキング形式で紹介します。
転職エージェントの評価基準
- 求人の質・量:質のよい求人が多いか
- 提案力:女性の希望を十分考慮した提案をしてくれるか
- サポート:面接・書類対策など、選考対策を丁寧におこなってくれるか
当サイト独自のアンケートの結果から、評価が高かった転職エージェントは以下のとおりになりました
おすすめの転職エージェント
1位. リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は、女性の求人数・実績ともにNo.1の転職エージェントであり、登録しておきたい1社といえます。
なぜなら、コロナ禍で求人数が減っている今、質の良い求人を探すには、できるだけ多くの求人数を見比べて厳選する必要があるからです。
ただ、女性に特化したサービスをおこなっている訳ではないため『マイナビエージェント【女性型】』などのサービスと組み合わせて利用すると、より満足のいく転職活動となるでしょう。
2位.マイナビAGENT
『マイナビAGENT』は、大手人材会社マイナビが運営する女性のための無料転職サービスです。
女性コンサルタントが多く、女性求職者の要望に対して最適なアドバイスをしてくれるため、満足度が高いとされています。
また、大手上場企業から人気ベンチャー企業、隠れた優良企業まで、多彩な求人を保有し、求人数は業界高水準となっています。
女性コンサルタントによる転職サポートを受けたい方は、ぜひ以下から登録してみましょう。
3位. type女性の転職エージェント
『type女性の転職エージェント』は、株式会社キャリアデザインセンターが運営する女性専門の転職エージェントです。
女性の転職支援については10年以上の歴史があり、女性が働きやすい案件を大量に保有しています。
また、女性のアドバイザーを中心に、職種ごとに専門チームを作り、女性の転職支援をしているのも魅力といえます。細かなアドバイスを受けたい女性におすすめです。
利用者の約71%が年収アップに成功した実績を誇っているので、転職を検討される方は、気軽に相談してみましょう。
4位.パソナキャリア
『パソナキャリア』は、大手人材派遣会社であるパソナ社が運営しているエージェントサイトです。手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめします。
数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人が充実しています。
また当サイトで実施したアンケート調査では、求人の量や質だけでなく、手厚いサポートを高く評価する声が多く寄せられました。求職者がそれぞれ抱えるキャリア全般の悩みにも深く寄り添ってもらえたと好評です。
特に、東名阪(東京・名古屋・大阪)エリアの求人数が充実しているため、同エリアでの転職を志望する方にもおすすめの転職エージェントです。
現年収600万円以上なら『パソナキャリア』のハイクラス向けサポートがおすすめ
『パソナキャリア』には高い年収を得ているハイクラス・ハイキャリア層の転職支援に特化した『パソナキャリア(ハイクラス)』があります。
取扱い求人の約半数が年収800万円以上のハイクラス求人であり、専任のコンサルタントがキャリアアップをサポートしてくれます。
『パソナキャリア』が抱えるエージェントは、2020年『リクルートダイレクトスカウト』のエージェント・ヘッドハンターランキングで決定人数部門で1位を獲得しています。
さらなるキャリアアップを目指す年収600万円の方なら、深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう。
5位.dodaエージェント
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級の転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者のあたり外れが少ないエージェントだと女性から高評価を得ています。
家庭事情での地方転職など他社で断られやすい場合でも、dodaであれば大丈夫と好評なので『すべての女性におすすめできるエージェント』といえるでしょう。
結婚を考える転職に関するよくある質問
最後に、結婚を機に転職することについてよくある質問に回答していきます。
結婚時の転職についてよくある質問
順番に見ていきましょう。
転職してすぐに結婚式で休みを取れますか?
転職する企業によって休暇の支給制度が異なるので、事前に確認しましょう。
特に結婚休暇は、給料の有無や取得期間、入社してどのくらい経過したら付与されるのかなどの条件が異なります。転職してすぐだと取得できないことや、そもそも結婚休暇の制度がないこともあるでしょう。
また、下記のように休暇自体はあるものの、会社に取りにくい雰囲気があることも考えられるため注意が必要です。
内定後に結婚して内定取り消しになることはありますか?
結婚報告で内定が取り消されることは法的に問題があるためできません。なぜなら、内定や内々定を取り消すことは、解雇と同じ扱いになるからです。
なお、内定取り消しの理由については、以下の要件を満たしている必要があります。
- 採用内定当時知ることができず、また、知ることが期待できないような事実であること
- その事実を理由として取り消すことが「客観的に合理的」「社会通念上相当」と認められること
結婚を理由に内定を取り消すことは、客観的に「客観的に合理的」「社会通念上相当」とは認められません。万が一、取り消された場合は法的措置をとることで対応可能です。
結婚を機に転職することは選考で伝えるべきですか?
正直に伝えることをおすすめします。伝えることで、ミスマッチの可能性を下げられるからです。
結婚の話を聞いて採用を控えようとする企業があるのは事実ですが、仮に入社したとしてもミスマッチが避けられないでしょう。
ただし「結婚するために前職を辞めた」と伝えた場合、企業側としては「すぐに辞めてしまいそう」と思われ、マイナスな印象を与えてしまいます。
以下の例文のように伝えて「家庭と両立して長く活躍してくれそう」という印象を与えましょう。
【例文】
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- 結婚にともなう転居を理由に前職を退職しました。
結婚後も、5年間続けてきた営業職の経験を活かして、正社員として活躍したいと考えています。
結婚後も働き続ける女性が多い貴社でなら、営業としてのキャリアと家庭の両立ができると考えて志望しました。
配偶者とも家事・育児は分担するよう話し合っているため、即戦力として貴社に貢献できるよう精進していきます。
さいごに
本記事では、結婚前後の転職に関するメリット・デメリットや注意点、おすすめの転職エージェントについて解説してきました。
転職活動を有利に進めたい方は、結婚前の転職がおすすめですが、状況やパートナーとの関係性によっては結婚後に転職するケースもあります。
転職に限らず、結婚後の生活を充実させるためにも、結婚前後のメリット・デメリットを理解したうえで、転職のタイミングを考えましょう。
なお、転職成功確率を高めるためにも、転職エージェントの活用をおすすめします。本記事で紹介した転職エージェントのなかで、気になるものがあれば気軽に登録してみてください。
あなたの転職がうまくいくことを心から願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。