「リモートワークができる仕事が知りたい!」
「在宅の仕事に向き・不向きはあるの?」
近年、リモートワークを導入する会社が増えてきています。時間や場所に囚われない働き方に、憧れをもつ人は少なくないでしょう!
しかし業務の性質上、リモートワークできる職種とできない職種が存在するため、オフィス以外で仕事をしたいなら職種を絞る必要性があります。
そこで本記事では、リモートワークできる職種・できない職種について徹底解説します。
この記事を読むとわかること
- リモートワーク・テレワークができる職種
- リモートワーク・テレワークできない職種・業界
- リモートワーク・テレワークができる職種の特徴
- リモートワーク・テレワークのメリット
- リモートワーク・テレワークのデメリット
- リモートワーク・テレワークが向いている人の特徴
- リモートワーク・テレワークが向いていない人の特徴
- リモートワーク・テレワークができる職種・仕事に就く方法
- リモートワーク・テレワークできる職種を探す際の注意点
会社に出社しない働き方のメリット・デメリットも紹介しているので、リモートワークを検討している人はぜひ参考にしてみてください。
目次
リモートワークの定義と導入状況
まずは、リモートワークの定義と導入状況について解説します。
理解を深めたうえで、今後の働き方を検討していきましょう。
リモートワークとテレワークの違い
そもそもリモートワークとは、自宅やコワーキングスペースなど会社のオフィス以外の場所で仕事をする働き方のこと。インターネット上でタスクが完結するほか、チャットやメールなどのオンラインツールで仕事の連絡が済ませられるケースが多いため、ネット環境があればどこでも仕事が可能です。
「リモートワークとテレワークの違いってなに?」と疑問をもつ人もいるかもしれませんが、基本的にはどちらも同じ意味です。
企業のリモートワーク導入状況
ライフスタイルの多様化や新型コロナウィルス感染拡大の影響により、リモートワークを導入する企業が増えています。
総務省が発表している『令和4年 通信利用動向調査報告書(企業編)』によるとリモートワーク導入率は、コロナ禍前の2019年が20.1%だったのに対して2023年では51.7%まで増加しているのがわかります。
企業のテレワーク導入状況
年度 | 導入率 |
---|---|
2019年 | 20.1% |
2020年 | 47.4% |
2021年 | 51.8% |
2023年 | 51.7% |
産業別でみると「情報通信業」「金融・保険業」のリモートワーク導入率は80%超えでした。仕事内容によってリモートワークの導入状況は異なるものの、コロナをきっかけに出社しないスタイルの働き方は増加傾向にあります。
リモートワーク・テレワークができる職種14選
リモートワークができる職種を具体的にみていきましょう。
- ITエンジニア・プログラマー
- Webライター・編集者
- Webデザイナー
- Webマーケター
- カスタマーサポート
- 総務・経理・人事
- コンサルタント
- オペレーション業務
- 営業・セールス
- プロジェクトマネージャー
- データサイエンティスト
- カウンセラー
- 翻訳
- 秘書
出社せずに働ける理由や仕事内容について1つずつ順番に解説していくので、気になる職種があればぜひ参考にしてみてください。
なお、年収に関してはマイナビ転職の『2023年版 職種別 モデル年収平均ランキング』を参考にしています。
ITエンジニア・プログラマー
ITエンジニア・プログラマーは、パソコンに向かって作業するためリモートワークができる代表的な職種です。制作チームやクライアントと連絡を取り合う機会もありますが、基本的にはオンラインのメールやチャットでコミュニケーションは完結できます。
ただし、会社独自のプログラムを利用している場合や社外での業務に厳しいルールが設けられている企業では、リモートワークを許可しないケースも少なくありません。
ITエンジニア・プログラマーになるためには、ITに関する知識とプログラミングスキルが必須です。業務内容によって求められる能力が異なるため、必要なスキルをリサーチしたうえで仕事を探していきましょう。
ITエンジニア・プログラマーの平均年収:589万円 |
Webライター・編集者
Webライターは企業が運営するメディアや個人ブログ、雑誌の記事作成をする仕事です。編集者の仕事は主に、ライターが提出した記事のチェックやライターの稼働管理をすること。
取材や情報収集はオンラインでもできるうえに、メインの執筆作業はパソコンでおこなうので、リモートワークがしやすい職種といえるでしょう。
Webライター・編集者になるためには、リサーチ力・ライティングスキル・SEOの知識が必須です。資格はなくても始められますが、担当メディアの専門知識やブログ運営などの実務経験があると採用されやすくなるでしょう。
Webライター・編集者の平均年収:588万円 |
Webデザイナー
Webデザイナーは専用のソフトを使ってインターネット上でデザインをおこなう仕事です。請け負う案件は、ホームページや広告、広告などさまざま。クライアントの要望に答えながら、理想のデザインに近づけていきます。
資格は不要ですが、制作時に使うillustratorやPhotoshopなどの専用ソフトを扱うスキルは必要です。制作チームやクライアントとのやり取りも多い傾向にあるので、コミュニケーション能力も求められます。
Webデザイナーの平均年収:475万円 |
Webマーケター
Webマーケターは、Webを利用してさまざまな角度から商品やサービスを売るための施策を実行する仕事です。Webマーケターの主な業務は以下のとおり。
- 商品やサービスを売りたいターゲットの顧客層の分析
- アプローチ方法を考え施策をおこなう
- 施策の効果を検証して改善を繰り返す
業務は多岐に渡りますが、パソコンを使う業務が多いためリモートワークができる職種です。
Webマーケターは、分析的な思考と実践力が求められます。そのためマーケティングの仕事に携わった経験がある人の方が採用されやすいでしょう。
Webマーケターの平均年収:563万円 |
総務・経理・人事
IT化が加速したことで、総務・経理・人事の仕事もリモートワークで対応できる業務が増えました。
社外で業務ができるように環境整備をすれば、問題ありません。
リモートワークできる事務仕事
- 書類作成
- 電話対応
- オンラインミーティング
- 基本的なデスクワーク
ただし全業務をリモートワークで完結するのはむずかしいため、オフィス勤務とリモートワークを組み合わせて働くのが現実的でしょう。
事務職の平均年収:432万円(一般事務の場合) |
カスタマーサポート
カスタマーサポートはクライアントからの電話やメール、チャットでの問い合わせに対応する職種です。メールや電話での対応がメインなので、通信の整備や防音環境などを整えれば、在宅でも十分に仕事できるでしょう。
カスタマーサポートには、クライアント対応に必要なコミュニケーション能力や素早い事務処理能力が求められます。またクレームやトラブル対応も担当するため、強いメンタルも必要でしょう。
カスタマーサポートの平均年収:408万円 |
コンサルタント
コンサルタントは、企業が抱える課題に対する改善策を提案していく職種です。オンライン上で業務を遂行できるため、リモートワーク可能な仕事の一つです。
コンサルタントになるには経営に対するスキルや経験が必要です。フリーランスとして成功すれば高収入を目指せる職種なので、実績を積んで独立する選択肢もあるでしょう。
コンサルタントの平均年収:1,335万円 |
営業・セールス
営業・セールスは製品やサービスを宣伝し、販売までつなげる仕事です。
営業先に出向いて製品やサービスをPRするため、社外での活動がほとんど。そのため、クライアントとオンラインでの打ち合わせが可能であればリモートワークでも問題ありません。
完全リモートではなく、営業先に出向いたあとは会社に戻らず事務作業をオフィス外でおこなう方法もあります。
不動産営業の平均年収:992万円程度 金融営業の平均年収:847万円程度 企画営業(法人向け)の平均年収:614万円程度 |
オペレーション業務
オペレーション業務とは、さまざまな業務の一連の流れを担当する仕事です。具体的な業務は業界や職種によって異なりますが、指定されたフローやマニュアルにしたがって作業を進行させる役割を担います。
オペレーション業務といわれる仕事のうちリモートワークが可能な業務は、電話やメールなどのクライアント対応やセールス、商品の受注など。仕事に対応できる電話やパソコンがあれば在宅勤務が可能です。
業界によってオペレーション業務の仕事内容が異なるため、興味のある会社の業務内容をよく確認してみてください。
オペレーター業務の平均年収:790万円(オペーレーター・アポインター) |
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーとは、担当しているプロジェクトの全体を管理する仕事です。具体的な内容は、企業によって異なりますが日程管理や進捗チェック、メンバーとの打ち合わせなどリモートでもできる仕事が多いでしょう。
プロジェクトマネージャーに求められるのは、担当分野の専門スキルとマネジメント能力です。希少性が高い職種なので、実績を積んで独立すれば高収入を狙えるチャンスもあるでしょう。
プロジェクトマネージャーの平均年収:655万円 |
データサイエンティスト
データサイエンティストは、企業が保有するビッグデータを活用して、企業の経営課題や売上目標の達成を後押しする仕事です。
業務は基本的にパソコンを使っておこなうため、仕事環境を用意できればリモートワークできるでしょう。データサイエンティストになるには統計学の知識やIT・マーケティングスキルなどが求められます。
データサイエンティスト(システムアナリスト)の平均年収:1295万円 |
カウンセラー
カウンセラーは、仕事や人間関係が原因で心の悩みを抱えている人々をサポートする仕事です。直接対面しなくともオンラインでカウンセリングできるため、リモートワーク対象の職種といえるでしょう。
資格がなくてもカウンセラーとして働ける仕事もありますが、資格をもっていたほうが相手は安心して相談できるはずです。信頼できるカウンセラーになりたい人は、心理に関する資格を取得しておくべきでしょう。
カウンセラーの平均年収:488万円 |
翻訳
翻訳とは、外国語で書かれた文章を指定の言語で的確に表現する仕事です。
翻訳には以下のような仕事があります。
- 映像作品を翻訳し吹き替えのセリフや字幕を作成する
- 海外の書籍や歌詞などを日本語で表現する
- ビジネス書や学術書、契約書などの専門書を翻訳する
翻訳家として働くためには、外国語の知識はもちろん文章力も求められます。翻訳する媒体によって伝える相手が異なるため、柔軟に対応できるスキルも必要でしょう。
翻訳の平均年収:550万円 |
秘書
秘書の主な仕事は、企業役員や経営陣のスケジュール管理や業務連絡の取りまとめ、来客対応が主な仕事です。対面での業務が多いイメージですがコロナ禍の影響で、リモートワークで業務が完結するオンライン秘書の需要が増えています。
オンライン秘書の業務内容
- 事務や経理のようなデスクワーク
- 企業のSNSの運用
- 役員のスケジュール管理
具体的な業務は企業で異なりますが従来の秘書業務のなかで、オンラインで完結する仕事を請け負うイメージです。
基本的には拘束時間がなく、クライアントと連絡がとれれば問題ないので、主婦をしながらオンライン秘書をしている人もいます。
秘書関連職の平均年収:410万円 |
リモートワーク・テレワークできない職種・業界6選
現状ではリモートワークがむずかしい職種・業界も存在します。具体的な職種・業界は、以下のとおりです。
全体の傾向としては、オンラインでの仕事がむずかしく対面で業務をおこなわなければならない職種・業界です。それぞれ詳しくみていきましょう。
公務員
区役所・市役所などに務める公務員は行政に関わる重要な情報を扱っているため、セキュリティの観点でリモートワークを許可しにくいといえます。また警察官や消防員の公務員は、有事の際にすぐに現場に駆けつけなければなりません。
ただし、自治体によってはリモートワークを取り入れている場合もあります。「令和2年度国家公務員テレワーク取組状況等調査の結果概要」によると、国家公務員全体の在宅勤務実施回数が令和元年度2.7日/年から令和2年度49. 6日/年で約18倍に増えていました。地方でも同様に増加しています。
〈国家公務員の在宅勤務実施回数〉
令和元年度実施回数 | 令和2年度実施回数 | |
---|---|---|
本省 | 2.7日/年 | 49.6日/年 |
地方機関 | 0.3日/年 | 11.2日/年 |
職種や勤務先などで差があることを覚えておきましょう。
接客業
サービスの一部をリモート対応する接客業も増えてきましたが完全リモートはまだまだ少ないです。
例えば近年、スーパーやコンビニでは非接触型のセルフレジなどが導入されていますが、サービスを上手く利用できないお客さまの対応のために担当スタッフが在籍しています。
実店舗営業の場合、完全にスタッフをゼロにして運営するのは難しいでしょう。
ですがIT化が進み、これまで対面でおこなっていたサービスを非接触で完結するサービスに移行している業界は確実に増えてきています。
製造業
製造業は、商品を作ることが主な業務です。製造する商品によりますが、多くの場合は設備が整った環境でなければ働けないためリモートワークができません。
将来的には、AIやロボット技術が発達しリモートで商品を作れる環境が実現する可能性もあります。ただしまだまだ工場での勤務が主流の働き方となるでしょう。
運送業
運送業もリモートワークができない仕事です。運搬するモノの管理から輸送まで人手が必要な業務ばかりであるため、直接現場を訪れて作業しなければなりません。
AIやロボット技術が発展して自動運転が可能な車も登場していますが、すべての工程を任せることは現状ではむずかしいです。
運送業に関わる事務処理や配送管理などはリモートワークできる可能性があるので、視野を広げて仕事を探してみるのは良いでしょう。
建設業
現場作業が中心である建設業もリモートワークできません。
将来的には技術が進歩して無人で作業できる時代がくるかもしれませんが、まだまだ現実的な話ではないでしょう。
ただし建設業界のなかでも設計を担当する人であれば、在宅での仕事が可能な場合があります。
医療・介護職
患者と直接関わる必要がある医療・介護職もリモートワークがむずかしいです。例えば医療職の場合は、患者の診療や治療、入院患者のケアなど病院にいなければできない仕事が多いです。介護職の場合も利用者を直接介護しなければならないため、リモートワークはむずかしいでしょう。
近年、オンライン診療などのサービスが開始していますが、完全なリモートワーク化ではなく一部の業務に限ります。
リモートワーク・テレワークができる職種の特徴5つ
リモートワークできる職種には特徴があります。
1つずつ順番にみていきましょう。
仕事をする時間・場所を問わない
リモートワークであれば働く場所を自由に選択できるため、働きやすい環境で仕事をおこなえます。例えば家で仕事するのが落ち着くのなら自宅で、自宅で仕事をすると良いです。在宅で仕事をする場合は、快適に働ける椅子や机、室温などを好きに選べるので仕事の生産性も高められるでしょう。
外に出て作業する方が集中できるのならカフェやコワーキングスペースなど、自分が好きな場所で仕事が可能です。
またフリーランスの働き方であれば、会社員のように就業時間が決まっていないので、好きな時間に働けます。
オンラインで完結できる
人と直接会わなくても売上を立てられたり、サービス提供できたりする仕事もリモートワークの対象です。
例えば、Webライターやデザイナー、動画編集など、成果物をオンライン上で共有できる仕事です。
また、営業やカスタマーサポートなどクライアントや顧客と電話でコンタクトが取れる職種も会社に出社せずとも業務が遂行できるでしょう。
成果物・業務内容が明確である
リモートワークは仕事に向き合う姿を直接見てもらえないため、提出型のタスクやパソコン入力の仕事など成果物で働きぶりを証明する業務が多いです。
リモートワークに多いタスク例
- 委託されている納品物の作成
- 資料作成
- データ入力
また、マニュアルが徹底され1人でも業務が遂行できるような業務内容がはっきりと定められているのもリモートワークの特徴です。
人と直接コミュニケーションを取らなくても仕事が成立する
基本的に1人でおこなう業務が多いため、人とのコミュニケーションは原則必要ありません。疑問点が生じたり、情報共有が必要になったりしたときは、オンラインツールを活用すれば問題ないでしょう。
仕事によってはオンライン会議が開かれ画面越しで話をしたり、チャットツールを使用して進捗を報告しながら業務をおこなったりするケースもあります。
それでも会社に出社するよりは、圧倒的に人とのコミュニケーションは少ないでしょう。
スタッフが減っても対応できる
リモートワークできない仕事はスタッフの連携が求められる場合が多いです。そうなると、決められた人数で協力して仕事をしなければならず、一人でも人員が欠ければ業務に支障が出やすいでしょう。
一方でリモートワークは、各自がまかされた業務を遂行する個人プレーの要素が強い仕事です。チームワークが重視されている仕事ではないので、人員が減っても調整しやすいでしょう。
リモートワーク・テレワークの5つのメリット
リモートワークのメリットは、以下の5つです。
仕事を選ぶときの指標になるので、ぜひ転職を考える際の参考にしてください。
人間関係のストレスが少ない
職場で発生するストレスのなかで、人間関係の悩みは大きな割合を占めます。価値観や考え方の違う人たちと長い時間を共に過ごすので気疲れも多いでしょう。苦手な先輩や上司がいればもっとストレスになってしまいます。
リモートワークであれば、オンライン上での関わりは発生するものの直接会う時間は少なくなるので、人付き合いの負担は減るでしょう。また、企業に所属しないフリーランスの場合、社内での人間関係を気にせずに働けます。
時間を有効的に使える
リモートワークは身支度や通勤に時間をかけなくても良いので、そのぶん他の時間に当てられます。仕事や生活状況にもよりますが、例えばゆっくり起床したり、落ち着いて朝食が食べられたりするでしょう。
また仕事を早く切り上げられれば、浮いた時間を休養にあてられます。会社に出社していれば、このような自由な時間の使い方はできないでしょう。
時間を有効的に使えれば、結果的に仕事の生産性の向上につながり、ひいては会社での評価アップにつながるでしょう。
好きな場所で働ける
リモートワークができる仕事は、環境さえ整えば自宅以外の好きな場所で働けます。
リモートワーク可能な場所
- 自宅
- カフェ
- 図書館
- コワーキングスペース
仕事に集中できる場所を自ら選べるため、仕事の生産性があがるはずです。フルリモートで会社に出社する必要がなければ、定住せずに旅をしながら働くノマドワーカーのような働き方もできます。
セキュリティ面などクリアしなければならない課題もありますが、好きな場所で働けるのもリモートワークならではのメリットです。
環境に左右されない
会社に出社しないで働けるリモートワークは、環境に左右されず仕事をおこなえます。
オフィスでしかできない仕事であれば、大雪や台風などの悪天候の日でも出社するか休むしかありません。また、家庭の都合で引越しが必要な際は退職せざるを得ない可能性もあります。
リモートワークが可能な仕事はネット環境さえあれば、そのような環境に左右されずに業務遂行が可能です。
健康に気を使える
在宅で仕事ができるリモートワークは、健康面の自己管理がしやすいです。例えば以下のような健康習慣を身につけられるでしょう。
リモートワークで実現できること
- 栄養バランスの整った食事
- 休憩中の運動
- 睡眠時間の確保
- 感染症のリスク軽減
健康な状態を維持できれば、仕事のモチベーションアップにもつながります。仕事をしながらでも自分の体を大事にできるのは、社会人にとって大きなメリットといえるでしょう。
リモートワーク・テレワークの4つのデメリット
リモートワークにはデメリットも存在します。
マイナス面もよく考慮したうえで、今後の働き方を検討してみてください。
成果以外での評価アップがむずかしい
出社して仕事をしていれば、業績以外にも仕事ぶりや人間性で評価される場合があります。しかし、リモートワークは働いている姿が会社側にはわからないため、仕事をした成果物でしか評価ができません。
一生懸命働いているのに思ったような成果があげられなければ、真面目に取り組んでいないのかと疑われるケースもあります。
人とのコミュニケーションが不足する
出社して人と会話すれば仕事のモチベーションを高めたり、悩みを解消したりもできますが、リモートワークは基本的に一人作業なので孤独を感じやすいです。
1人で黙々と働くのが苦ではない人は大丈夫ですが、人付き合いを大切にする人はコミュニケーション不足がストレスになるかもしれません。
セキュリティリスクがある
リモートワークで自宅のネット環境を利用する場合には、情報漏洩の危険性があります。カフェなどのネットワークは通信が暗号化されていないため、自宅のネット環境以上にセキュリティリスクが高いです。
会社の情報やクライアントとの守秘義務を漏洩してしまうと、信頼を損なうだけでなく罪に問われる可能性もあります。
そのためリモートワークをする際は、会社からの指示やルールに従って自分専用のネットワークを使用したり、ウィルス・スパム対策をするなどセキュリティの強化が欠かせません。
生産性が低下する可能性がある
出社していれば周囲の目線もあるうえに、適度な緊張感があるので仕事せざるを得ない状況を作れます。しかしリモートワークは1人で働くため、ついつい手を抜いてしまう人も少なくありません。
作業のペースを落としてしまうと仕事が終わらないうえに、社内での評価がさがってしまいます。フリーランスであれば納期に遅れてしまい、クライアントの信頼を失ってしまうかもしれません。
仕事への意欲が低い人にとってはリモートワークという働き方はデメリットになり得るでしょう。
リモートワーク・テレワークが向いている人の特徴3選
リモートワークが向いている人の特徴を解説していきます。
転職後のミスマッチを防ぐために、あらかじめ特徴を押さえておきましょう。
自己管理能力が高い
出社が必要な仕事であれば、始業時間に合わせて通勤し勤務中は仕事をせざるを得ない環境に身を置くため、なかば強制的に働いている状態です。
しかし時間の使い方や仕事の進め方をある程度自由なリモートワークは、自己管理能力が求められます。
特に成果物を納期までに納品するライターやデザイナーのようなフリーランス向きの職種は、自己管理能力が必須です。
そのため、環境に左右されず仕事に集中できる人は、リモートワークに向いています。
仕事に活かせるスキルを持っている
以下のような仕事に活かせるスキルを持っている人はリモートワーク向きです。
- ITスキル
- ライティングスキル
- デザインスキル
- 動画編集スキル
出社なしの求人を出している企業も、それに準ずるスキルや実績を持っている人を募集しているケースが多いです。リモートワークに憧れがある人は、自分がやりたい職種に必要なスキルの取得を目指してみるとよいでしょう。
自宅に働ける環境が整っている
職場が自宅になるだけなので、仕事ができる環境が整っていないとリモートワークは実現できません。
リモートワークに必要なアイテムや環境
- 椅子
- 机
- パソコン
- ネット環境
- プリンター
- 落ち着いて作業できる空間
すでに働く設備や環境が用意されている人は、在宅勤務にスムーズに移行できるでしょう。
リモートワーク・テレワークの職種が向いていない人の特徴3選
以下の3つの特徴に当てはまる人は、リモートワーク・テレワークには向いていない可能性が高いです。
それぞれ詳しく解説するので、自分と照らし合わせながら読み進めてみてください。
仕事への意欲が低い
人の目が届かない在宅での仕事の場合、誰かにお尻を叩かれずとも自分で仕事のモチベーションや集中力を高めて生産性を高めていかなければなりません。
またリモートワークは個人でどんどんタスクをこなしていかなければならないため、働く意欲が低い人は上手く仕事を回せないでしょう。
人と連携しながら仕事をしたい
リモートワークは、基本的に1人で仕事をおこなうため、黙々と作業するのが苦手な人にはむずかしいです。
最初のうちは人間関係に縛られず出社しない働き方が快適に感じるでしょう。しかし、そのまま仕事を続けていると、仕事仲間と一緒に働くスタイルが恋しくなるケースも珍しくありません。
誘惑に弱い
リモートワークを自宅などでする場合、オフィスで働くときに比べて仕事の集中を妨げる誘惑が多いです。自分だけの空間なので、テレビやスマートフォン、漫画などを見ようと思えば見れてしまいます。
自分自身で集中して、誘惑に負けずに仕事に取り組める人でないとリモートワークはむずかしいでしょう。
リモートワーク・テレワークができる職種・仕事に就く4つの方法
リモートワークに就職または転職するには以下4つの方法があります。
それぞれ詳しく解説するので、仕事探しの参考にしてみてください。
求人サイトから見つける
求人サイトは、大手や中堅企業の案件が多数掲載されているため、自分の労働条件にあった企業を探せます。また、条件を絞って検索もできるため、似たような企業を比較しながら応募できるのも求人サイトの特徴といえるでしょう。
しかしその反面、たくさんある求人のなかから自分の希望条件を満たしている企業を探すのは時間がかかります。
隙間時間を活用したり、休日にまとまった時間を確保したりして求人をチェックの習慣をつけていきましょう。
以下の記事ではおすすめの転職サイトを職種別・業界別紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントを利用する
求人サイトをみても企業選びが進まない人は、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントをうまく活用すれば、希望条件に合った企業への転職が可能です。さらに選考の対策やフィードバックもしてくれるため、企業探しから対策までサポートしてくれます。
転職エージェントを利用する際は複数のエージェントに登録するのがポイントです。複数のエージェント比較して検討すれば、相性の良い担当者に出会えるでしょう。
ここからはおすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
登録は無料なので、ぜひ積極的に利用にしてみてください。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職支援実績業界No.1を人気の誇る転職エージェントです。求人数の充実度が魅力で、公開求人のみで40万件以上、インターネット上には公開されていない非公開求人を含めると約70万件の求人を保有しています。(2023年10月現在)
実績豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍しているので「リモートワークがしたい」といった要望に応えてあなたにぴったりの求人を厳選してくれるでしょう。
業界問わずにさまざまな職種の求人が揃っているため、利用して損のない転職エージェントだと言っても過言ではありません。
doda
dodaは、人材紹介業界大手のパーソルキャリアが運営する転職エージェントです。2023年オリコン顧客満足度調査における「20代転職エージェント部門」で業界No.1を獲得しています。
調査結果のとおりdoda転職エージェントの強みは、若年層に対して求人です。第二新卒や20代後半での転職活動を考えている方には、特におすすめでしょう。
人材紹介業界で信頼のあるパーソルキャリアが運営しているため、転職に関するノウハウも豊富です。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、首都圏だけでなく地方の求人にも強みを持っている転職エージェントです。
新卒への就職サポートに定評があるマイナビが運営しているため、若手求職者に対するサポートノウハウや経験が豊富なので、安心して相談できます。
また、業界や職種に特化したアドバイスも受けられるので、リモートワークできる企業への転職にも有利でしょう。
フリーランスになる
リモートワークで働きたい場合は、フリーランスとして独立する方法もあります。自分で仕事を開拓したり、すべて仕事を自己管理したりする難しさもありますが会社に縛られない自由な働き方ができます。
しかしフリーランスは基本的には働いた分の報酬が手に入るので、病気や怪我などで働けない期間は収入が入りません。
会社員にはないリスクがあるので、フリーランスとして独立するにはある程度の覚悟が必要です。
SNSやクラウドソーシングを使う
副業でリモートワークする人や独立して個人で仕事を探す人は、SNSやクラウドソーシングを利用する手もあります。
クラウドソーシングとは、インターネット上で可能な業務の発注や受注をおこなえる場所。
〈代表的なクラウドソーシングサービス〉
- クラウドワークス
- ランサーズ
募集している案件に応募して採用されれば、案件を受注できます。
SNSも同様に仕事を探せるプラットフォームの一つです。案件を募集しているアカウントを見つけてDMにメッセージを送ったり、ポートフォリオを送ったりして仕事を獲得していくのが王道の手段です。
SNSやクラウドソーシングはあくまでも副業やフリーランス向けで、正社員としての仕事を探すのはむずかしいでしょう。独立や転職のために実績を積むために利用するのもおすすめです。
リモートワーク・テレワークできる職種を探す際の注意点3選
リモートワークできる仕事を探す際は、以下の3つに注意してください。
それぞれの項目について詳しく解説します。
業務形態の種類をチェックする
リモートワークは正社員だけでなく、パートやアルバイトなど幅広い業務形態で浸透しつつあります。
業務形態によって労働時間や収入が異なります。また企業の福利厚生や手当を受けられるかなども業務形態によって変わるため、あらかじめ確認しておきましょう。
リモートワークの頻度を確認する
リモートワークができる職種であっても、完全にフルリモートであるかは企業によって異なります。
フルリモートなのかあるいは一部リモートなのかを、あらかじめ確認しておきましょう。リモートワークの頻度は、求人情報に記載してあることが多いですが、実際に確認できるタイミングで聞いてみるのがおすすめです。
入社後に「完全に在宅の仕事だと思ってた!」と気づいても手遅れになってしまいます。
スキルや経験を活かせる職種か検討する
リモートワークは、成果物で評価されるため職種によっては専門的なスキルや実績が求められます。
職種に求められる必要なスキル・実績例
- WEBデザイナー…デザインソフトの操作スキル
- プログラマー…プログラミング言語の知識
- 事務…パソコン操作スキル・日商簿記検定の資格
- コンサルタント…マネジメント実績
仕事に就くには、企業側が求める条件を満たしていることが最優先です。すでにスキルや実績がある人なら問題はないですが、未経験であれば条件をクリアするために勉強したり、経験を重ねたりする努力をしていきましょう!
リモートワークができる職種のまとめ
リモートワークができる職種14選のほか、リモートワークのメリット・デメリット、向いている人や仕事の探し方まで紹介しました。
リモートワークができる職種の多くは、スキルや実績が必要で未経験の人が、すぐにできる仕事ではありません。しかし、IT業界や金融業界などを中心にリモートワークを導入している企業は増加しています。働き方が多様化している社会で、リモートワークを導入しても意欲的に成果を出せる人材が必要です。
今後リモートワークで働きたいと考えている方は、まずは求人サイトや転職エージェントに登録して情報を収集してみてはいかがでしょうか。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。