
20代の女性が転職を考えていても、「どの転職サイト・エージェントを使えば良い職場で働けるのだろう?」「そもそも20代の今、転職するべきなの?」と不安に思っていませんか。
結論から言うと、20代の女性は売り手市場かつ若さで可能性に満ちあふれており、全年齢の中で最も転職しやすいです。
しかし、自分をきちんと分析し、自分にあった転職先を選ばなければ、転職先が見つかっても今と同じ理由で悩んだり、全く活躍できない恐れがあります。
そこで、転職のプロとして数々の女性の転職をサポートしてきた私が、20代女性が使うべき転職サイト・エージェントと転職成功のために知っておくべきポイントついてお伝えします。
- 20代女性におすすめ転職サイト・エージェント14選
- 20代女性は転職しやすい!積極的に挑戦すべき
- 本当に転職したほうがいい?陥りがちな注意点
- 20代女性が転職に成功するために抑えるべき3つのポイント
- 転職サイトを効果的に利用する7ポイント
- 【図解】転職エージェント利用の流れ
- 【FAQ】20代女性の転職に関する疑問を解決
このページを全て読むと、自分が利用すべき転職サイトが分かり、最高の転職への第一歩を踏み出せるでしょう。
目次
1. 20代女性におすすめの転職サイト・エージェント14選
本章では、20代前半・後半に分けて、各世代におすすめの転職サイト・エージェントを以下の流れでご紹介していきます。
1-1. 20代前半向け転職エージェント5選
20代前半の女性におすすめの転職エージェントは以下の5社です。
- JAIC|フリーター・未経験でも正社員に就職できる!
- マイナビジョブス20’s|初めての二卒転職におすすめ
- ハタラクティブ|既卒・フリーターの転職実績No.1
- 就職shop|未経験20代におすすめ
- リクラク|未経験向け。内定率94%
JAIC|フリーター・未経験でも正社員に就職できる!
『JAIC(ジェイック)』は一風変わった転職エージェントで、無料の就活講座(10日間)でビジネスマナーなどを学んだあとに、約20社の選考を書類選考なしで受けることができます。
20代であれば、経歴を問わず80.3%で就職成功するという驚異の転職サービスです。
公式サイトを見る:
https://jaic-college.jp
マイナビジョブス20’s|初めての二卒転職におすすめ
『マイナビジョブ20’s』は、全求人が20代対象の、第二新卒・既卒に特化した転職エージェントです。
書類添削、面接対策の他にも、自己分析に役立つ適性診断を受検することができるため、非常にサポート体制が充実しています。
職種・業種が未経験でもOKな求人が50%以上あるため、新たな職種・業界に挑戦したい方にもおすすめな一社です。
まずは登録して、相談だけでもしてみてください。
マイナビジョブ20’s公式サイト:
https://mynavi-job20s.jp
ハタラクティブ|既卒・フリーターの転職実績No.1
『ハタラクティブ』は、第二新卒や既卒など若年層をターゲットにした特化型転職エージェントで、第二新卒特化型としては最大手です。
2,300件以上の案件に加え、キャリア相談、職務経歴書や面接対策について徹底したサポートで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という非常に優れた実績です。
いまの経歴に自信のない方でも、違う職種で新たに挑戦したい、これから正社員に挑戦してみたいとお考えの方には非常におすすめできるエージェントです。
公式サイト:
https://hataractive.jp/
また、求人数を多く見たい場合は、『リクルートエージェント(約50万件)』を併せて利用することをおすすめします。
就職shop|未経験20代におすすめ
『就職Shop』は、大手人材会社リクルートが運営する「未経験から正社員」に特化した転職エージェントです。
書類選考なしで面接ができる企業が多く、未経験向けの職種の豊富さが就職shopの特徴となっています。
このことから、「書類選考の時点で落ちてしまう方」や「自身のキャリアに自信がない方」に是非利用してほしいサービスです。
就職shop公式サイト:
https://ss-shop.jp
リクラク|未経験向け。内定率94%
『リクらく』は、未経験業界への転職支援実績の多い、20代専用の就職・転職エージェントです。
2015年創業のベンチャー企業である、株式会社リクルートネットが運営するサービスであり、他サービスに比べて知名度は高くありません。
その分、10年以上のキャリアを持つベテラン転職エージェントが、転職希望者1人1人に対して念入りなカウンセリングを行っています。
そのため、未経験業界への転職を希望する場合も、ミスマッチが起きづらく安心して転職活動を進められることができます。
これまで働いた経験が無い方、短期離職後の方にとって、おすすめできる転職エージェントです。
リクらく公式サイト:
https://rikuraku.net
1-2. 20代前半向け転職サイト
20代前半の女性におすすめの転職サイトとして、以下の1社をご紹介します。
Re就活|掲載企業10,000社以上!
『Re就活』は20代に特化した就職サイトです。
大手転職サイトと比べると求人数こそ少ないものの、求人の多くが20代向けである点が大きな特徴です。
さらに、未経験から始められる求人や、過去の経歴を問わない求人を取り扱っており、20代にはとてもおすすめの転職サイトです。
登録すると、企業側から直接スカウトが届く『スカウト機能』やRe就活が行っている日本有数の転職イベント『転職博』に参加することができます。
Re就活公式サイト:
https://re-katsu.jp
Re就活には、『Re就活エージェント』という別サービスが存在します。
これは、転職支援のプロ(キャリアアドバイザー)が利用者1人ひとりに専任担当としてつき、キャリア相談にのってくれたり、応募先企業選びや応募の仲介、書類添削・面接対策などのアドバイス提供や日程調整・条件交渉などを代行してくれるサービスです。
このようなサービスを、「転職エージェント」と呼びます。
反対に、『Re就活』のように「求人検索システムが開放されていて、自分自身で検索・選定・応募を行うのみのプラットフォーム」を「求人サイト」と呼びます。
どちらにも一長一短があり、使い分けとしては、以下のような人はそれぞれサービスを選んで利用すべきと言えます。
求人サイト版と転職エージェント版、2つの『Re就活』の使い分け
- 求人サイト版『Re就活』がおすすめな人
独力だけで転職活動を進めたい人、面談や電話連絡など面倒な他者の介在は嫌だという人 - 転職エージェント版『Re就活エージェント』がおすすめな人
キャリア相談・自己分析のアドバイスが欲しい人、応募先選びを手伝ってほしい人、事前に候補企業の内部事情や面接傾向を知りたい人
基本的に転職活動にあたっては求人サイトと転職エージェントの両方を併用するのがおすすめです。
ただし、『Re就活』と『Re就活エージェント』のように、同一企業が運営する求人サイトと転職エージェントを利用するメリットは薄い可能性があります。
たいていの場合、エージェントのほうを利用しても求人検索を行うことができるので、結局のところは同じ企業が保有する求人データベースを検索しているかたちになるからです。
そこで、当記事で紹介したようなRe就活の保有求人に魅力を感じた人には、『Re就活エージェント』のほうに登録することをおすすめします。
Re就活のエージェント(アドバイザー)たちは求人各社の動向や採用担当者の意向をよく把握しているので、サポートが付くエージェントを利用すれば、内定に近づくための有用なアドバイスをもらえると期待できるからです。
まずは『Re就活エージェント』に登録し、初回面談・初回求人紹介で自分にフィットするサービスか確認してみるのがおすすめです。
1-3. 20代後半向け転職エージェント5選
20代後半の女性におすすめの転職エージェントは以下の5社です。
- ビズリーチ|CMで話題のヘッドハンティング型サイト
- typeエージェント|首都圏とIT職種に強い
- レバテックキャリア|ITエンジニア・クリエイター実績No.1
- リブズキャリア|女性特化で好条件を紹介してくれる
- type女性の転職Agent|女性特化で首都圏に強い
ビズリーチ|CMで話題のヘッドハンティング型サイト
『ビズリーチ』は、管理職・専門職などのハイクラス向け求人に特化したヘッドハンティング型転職サイトです。
企業の求人掲載、求職者の登録の双方に事前審査が行われることにより、質の高いマッチングを実現しているのが特徴です。
基本的な検索サービスなどは無料で利用できますが、求人応募やプラチナスカウトの受信などの機能は有料会員への登録が必要となります。
- タレント会員
年収750万円未満の方対象 / 月額3,278円(税込) - ハイクラス会員
年収750万円以上の方対象 / 月額5,478円(税込)
月額課金制の転職サイトは業界でも珍しく、利用をためらってしまう人もいるかもしれませんが、その分質の高い求人が揃っているので、「本気で転職したい」と考える方に特におすすめです。
公式サイト:
https://bizreach.jp/
typeエージェント|首都圏とIT職種に強い
『type転職エージェント』は、20代後半~30代前半を中心に実績が豊富な総合転職エージェントです。
サポート範囲は、一都三県のみですが、未経験OKの案件を多く保有しているため、職歴に自信がない方も気軽に相談してみましょう。
また、女性の求職者に特化した『type女性の転職エージェント』を運営しており、20代30代を中心に高い満足度評価を得ているので、女性にもおすすめです。
公式サイト:
https://type.career-agent.jp
レバテックキャリア|ITエンジニア・クリエイター実績No.1
『レバテックキャリア』は、エンジニア・クリエイターに特化した転職エージェントです。
1位のリクルートエージェントはすべての業界を網羅的に扱うサービスであるのに対し、レバテックキャリアはIT・WEB業界を専門に転職支援を行っています。
そのため、担当者は業界情報に詳しく、IT・WEB業界ならではのサポートを受けられます。
「WEBエンジニアとしてさらなるキャリアアップを目指している」という方におすすめです。
リブズキャリア|女性特化で好条件を紹介してくれる
『リブズキャリア』は大手から中小企業まで幅広い求人を紹介している、女性専門転職エージェントです。
過去に年収400万円以上を得ていた女性に限定しているため、これまでの経験・経歴を活かした管理職への転職求人が多くなっています。
「女性がワークライフバランスを大切にしながら活躍できる案件」にこだわっているため、家庭などの私生活とキャリアの両方を充実させたいという女性は一度登録してみましょう。
リブズキャリア公式サイト:
https://libinc.jp/
type女性の転職Agent|女性特化で首都圏に強い
『type女性の転職Agent』は、転職サイト大手の株式会社キャリアデザインセンターが運営する女性専門の転職エージェントです。
2005年から女性に特化した転職サイトである「女の転職@type」も運営しており、女性の転職支援については10年以上の歴史があるため、女性が働きやすい案件を大量に保有しています。
また、女性のアドバイザーを中心に、職種ごとに専門チームを作り女性の転職支援をしています。
type女性の転職Agent公式サイト:
https://type.career-agent.jp
1-4. 20代後半向け転職サイト3選
20代前半の女性におすすめの転職サイトは以下の3社です。
ベティ|ITと女性に特化した転職求人サイト
『ベティ』は女性向けIT業界の求人を専門に紹介している転職サイトです。
ご自身でサイトから直接応募する方法と、転職支援サービスを利用して応募する方法の2つの利用方法があります。
自分で求人を探す求人サイト型の利用方法は、会員登録をせずに利用することも可能です。
一方転職支援サービスは会員登録が必要で、専門の転職コンサルタントから希望条件に合致した求人の紹介を受けることができます。
ベティ公式サイト:
https://betty-work.jp/
女の転職type|正社員希望者必見の女性専門サイト
『女の転職type』は大手人材サービス「type」の女性に特化したサービスです。
「18時までに退社」「育児と両立」「正社員×土日祝休み」などのこだわり条件から探すこともできるため、あなたらしくワークライフバランスを取れる仕事を見つけることができるでしょう。
全国に対応したサイトとはなっていますが、関東圏の正社員求人が集中している点が特徴です。
女の転職type公式ページ:
https://woman-type.jp/
とらばーゆ|未経験求人多数の女性特化型転職サイト
『とらばーゆ』は、女性の仕事探しに特化した、求人サイトです。
幅広い職種を網羅して掲載しており、未経験歓迎の求人も多い点が魅力なので、職歴の浅い方でも自分に合った仕事を見つけやすいという強みがあります。
また女性向けのライフスタイル・マネー記事や、働く女性へのインタビューなど、独自のコンテンツも大きな魅力です。
とらばーゆ公式サイト:
https://toranet.jp/
2. 20代女性は転職しやすい!積極的に挑戦すべき
20代の女性は全年代の中で最も転職しやすい世代であるため、少しでも迷っているなら積極的に転職活動を進めるべきです。
本章では、以下の流れで20代女性の転職市場について説明していきます。
2-1. 数値から見る20代女性の転職
20代女性は全年代の中で最も転職率が高く、男性と比べても約2%も高いことが以下の表から分かります。
出典:『労働力調査2019年 平均結果の概要』
20代の転職が上手く行くと言われる大きな理由は、20代の求職者に対しては企業がポテンシャル採用を行うからです。
ですのでスキルや経験が多少足りなくても、採用担当者に「今後長く働いてくれそう」「指導すれば伸びそう」などと感じさせることが重要になります。
また、上記の転職率には、女性の方が流動性の高い雇用形態(派遣・契約社員・アルバイト等)で働く人の割合が多いことも影響していると考えられます。
2-2 .未経験業種・専門職に挑戦するなら20代
「いずれ未経験業界・業種に行きたい」「専門職で手に職を付けたい」と考えている方は、特に20代のうちに転職することをおすすめします。
なぜなら、30代以降の転職ではこれまでのキャリアや経験・スキルが最重要視されるので、未経験転職やスキル取得に時間がかかる専門職への転職は難しくなるからです。
長い目でキャリアを考えた際、少しでも他の業界やスキルが必要な専門職への転職を臨む人は、今すぐ自己分析をして転職活動を検討しましょう。
3. 本当に転職したほうがいい?陥りがちな注意点
とはいえ、むやみに転職活動を行うことはおすすめできません。
なぜなら、転職活動はキャリアビジョンが明確になってから行わないと、体力的にも精神的にもハードでとても非効率だからです。
本章では、20代女性が陥りがちな転職の際の注意点を以下にまとめました。
3-1. 職種だけで転職先を決めている
20代の女性によくあるのが、転職先として安易に興味のある職種を選ぶことです。
もちろん興味のある職種を選択することは悪いことではありません。
しかし、「会社の将来性」や「業界の動向」、「年収」など、今後働いていくうえで重要になってくる項目を無視して転職すると、後々後悔することが非常に多いです。
例えば、年収を気にしないで転職した場合、転職後に著しく年収が下がる方もいます。
ですので、転職の際は様々な視点から会社を選ぶことがとても大切です。
3-2. 自分の長所・短所を決めつけてアピールする
自分の長所・短所を見誤ったまま転職活動を行うと、自分の適職も見誤ってしまってしまいます。
自分では気づいていない長所を活かしきれないと、より良いキャリアを築くことはできません。
ですので、転職の際には客観的な視点から自分を分析してもらい、正しい職選びと企業へのアピールポイントを磨くことが重要です。
だからこそ、1章で紹介したような転職エージェントやサイトのキャリアカウンセリング等を利用して、プロの視点から自分の強みを分析してもらうと良いでしょう。
3-3. やりたいことがはっきりしないまま転職する
20代の女性の中には、現状の不満や辛さから逃れたいが為に、やりたいことがはっきりしないまま転職に逃げてしまう人もいます。
先の事を考えず安易に転職すると、かえって辛い思いをしてしまいます。
もちろん、現状の不満や辛さから逃れる為に転職を行うことは悪いことではありません。
重要なのは、「転職してどうしたいのか」「将来どんなキャリアプランを描きたいのか」を考えることです。
また、20代にとって今後のキャリア人生は長いので、長期的な視点で仕事を選んで行きましょう。
3-4. ワークライフバランスを気にしすぎる
女性の転職に多いのが、ワークライフバランスを気にしすぎて、かえってキャリアパスを狭めてしまうことです。
さらに、「30歳までに結婚・出産しているはず」と決めつけて、仕事を選んでしまう方もいます。
結婚・出産・育児などは、どうしても計画通り行かないことが多いので、自分の希望や予測だけでワークライフバランスを考えることは避けましょう。
もちろん残業ばかりのブラック企業は避けつつも、自分自身でしっかり稼げるキャリアプランを練ることが賢明です。
4. 20代女性が転職に成功するために抑えるべき3つのポイント
20代女性が転職成功率を上げるために押さえるべきポイントは、以下の3つです
では、これら3つの対策について、それぞれ理由とともに詳しく説明していきます。
4-1.転職の全体像を理解してスケジュールを立てる
転職活動において、まずはじめにやるべきことは、転職の全体像を理解してスケジュールを立てることです。
以下にて重要な理由と、具体的な方法について、ご説明します。
《重要な理由》
転職の全体像を理解してスケジュールを立てることで、効率的な転職活動を行うことができるためです。
具体的には、以下3点のメリットがあります、
- 転職活動のモチベーションが上がる
- 先のことを見据えた行動ができる
- 転職活動が長期化することを防げる
実際、転職の全体像が分からないことで大きな不安を抱える方や、スケジュールを立てないことで非効率な転職活動をされる方が多くいらっしゃいます。
その結果、自身が思ったような転職活動ができず、大きなストレスを抱えてしまい、転職活動自体を断念される方も見受けられます。
転職活動を成功させるためにも、まずは転職の全体像を理解してスケジュールを立てるようにしましょう。
《具体的な方法》
転職を完了させたい時期(例えば、今年の◯月中などおよその時期)から、逆算方式で立てていきます。
希望通りのタイミングで転職をするためにも、転職の全体像とスケジュール感を把握した上で、転職活動を行っていきましょう。
4-2. 転職の目的となりたい将来像を考える
転職活動のスケジュールを立てたら、転職の目的となりたい将来像を考えます。
以下にて重要な理由と、具体的な方法をご説明します。
《重要な理由》
「転職の目的」と「なりたい将来像」は、いずれも転職活動の軸となるためです。
また、目的と将来像を設定することは、今転職することが本当に賢明なのかを判断する鍵にもなります。
転職の理由は人によってさまざまです。
例えば、一時の感情や日々のストレスなどで、急に思い立って転職したいと思うこともあるでしょう。
そんな時、上記を深掘りすることで、転職すべき時期は今なのか、そもそも本当に転職すべきなのかを、冷静に判断することができます。
《具体的な方法》
以下ポイントを具体化しておきましょう。
- 転職の目的・理由(なぜ転職したいのか)
- 転職後の将来像(仮に転職に成功したとして、5年後、10年後にどんな自分になっていたいか)
- 転職の必要性(今の就業先では実現できないことなのか、必ず転職しなければいけないのか)
- 転職に求める条件(仕事内容・社風・年収など)
そして、転職に求める条件については、必ず優先順位をつけておきましょう。
4-3. 自己分析・キャリアの振り返りを行う
転職の目的となりたい姿を考えたら、次は自己分析・キャリアの振り返りを行いましょう。
《重要な理由》
これまでどんな仕事をしてきたのかを整理して、自分にはどんな仕事が合っているのかを知ることで、より自分自身にマッチした転職先を探すことができます。
また、志望先に自分の強みをうまくアピールし、弱みをうまくカバーするためにも必要な作業です。
転職先に対して夢ばかりが膨らんでしまうと、いざ就職した時に思ったほどうまくいかなかったり、「実際に就職してみたら、自分には合っていなかった…」と後悔してしまうことがあります。
自己分析やキャリアの振り返りは、こうした転職の失敗を防ぐために、今自分が持っているキャリアや特性に、正直に向き合うための作業です。
虚勢を張らずに、今の自分が持っているものや過去の経験を書き出すことで、本当に自分にマッチした転職先がどこなのかが見えるようになります。
《具体的な方法》
本章の「転職の目的となりたい将来像を考える」でご紹介したポイントを、紙に書き出してみましょう。
文字にすることで、自分の現在の状況や今後求められる行動などが明らかになり、書類作成や情報収集が行いやすくなります。
当サイトでは「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」コラム内で、自己分析の方法をシート付きでご紹介しています。
このシートを使ってぜひ自己分析を行ってみてください。
まとめ:転職サイト・エージェントを利用する
これらを効率よく行うためには、1章で紹介した転職サイト・エージェントを利用することが効果的です。
転職サイト・エージェントに登録すると以下のようなメリットがあります。
- ご自身にあった適切な求人を紹介してくれる
- 経歴の棚卸、これからのキャリアプランを一緒に考えてくれる
- 履歴書や職務経歴書の添削といった選考対策をしてくれる
それだけではなく、転職サイト・エージェントは一般に公開されていない求人も広く取り扱っているため、転職先の選択肢を広げるためにも、一度登録してみることをおすすめします。
5転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
6【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
7.【FAQ】20代女性の転職に関する疑問を解決
本章では、20代女性の転職に関してよくある以下の質問に回答していきます。
- Q1. 1年の中で転職にベストな時期はありますか?
- Q2. 結婚・出産が転職に不利になるのは本当ですか?
- Q3 契約社員や派遣で働くメリットはありますか?
- Q4. 転職面接の服装を教えてください
- Q5. 学歴で不利になりますか?
- Q6. 未経験から転職できる業界・業種はどんなものが多いですか?
Q1. 1年の中で転職にベストな時期はありますか?
求人数が増加する2~3月、8~9月がおすすめです。
企業が次の事業年度に備えて、社内体制を整えようとするため、転職市場全体が活発化します。
しかし、ライバルも増えて倍率が高まるというデメリットもあるので注意が必要です。
次におすすめなのが、穴場時期とされる4~5月で、選考がスムーズに進みやすい傾向にあります。
4・5月は求人数自体は減ってしまうものの、企業の事業年度とは関係なく、プロジェクトの関係などで緊急に人を欲している場合が多いです。
ですので、適性よりもタイミングがあった人を優先的に採用することもあります。
Q2. 結婚・出産が転職に不利になるのは本当ですか?
一般的に結婚後は転職が不利になりますが、出産後はサポートがあれば基本的に不利になることはありません。
結婚したばかりの女性に対して、企業は「すぐに産休・育休をとるのではないか?」「長く勤務してくれないのではないか」と言う懸念があるからです。
ですので、どうしても就きたい仕事がある方やスムーズに転職を進めたい方は、結婚前に転職することをおすすめします。
一方、出産後は子供の世話で頻繁に休むことが懸念されますが、ほとんど休まず出勤できるサポート体制があると伝えれば問題ありません。
Q3 契約社員や派遣で働くメリットはありますか?
契約社員や派遣はワークライフバランスが取りやすいというメリットがあります。
正社員に比べて任される仕事の量や裁量も少ないので、一般的には残業に負われたり、精神的・体力的にハードな職場環境ではない場合が多いです。
しかし、収入や雇用が安定せず、正社員よりも不安が大きいという点はデメリットでしょう。
結婚・出産後は家庭との両立や夫の転勤を鑑みて、派遣や契約社員という働き方を選択する女性も多くいるため、ご自身のライフスタイルに合わせて検討してみてください。
Q4. 転職面接の服装を教えてください
スーツがベストで、無ければオフィスカジュアルで面接に向かいましょう。
仮に「私服OK」や「服装自由」となっている場合でも、スーツで行く方が印象が良いです。
スーツであればスカートでもパンツでも構いません。
ただし、アパレル業界や美容業界であれば、ファッションセンスや個性を見られている可能性が高いので、面接を受ける企業やブランドの雰囲気に合った服装を心掛けて下さい。
Q5. 学歴で不利になりますか?
学歴が見られる可能性がある場合は、以下の2パターンです。
- 募集要項が「高卒以上」になっている場合
- 第二新卒・既卒として就職・転職活動を行う場合
募集要項が「高卒以上」になっている求人は、大学や専門学校卒を優先して採用することが多いので、不利になることがあります。
また第二新卒や既卒として就職・転職する場合、新卒採用と同じく学歴や、学校でどんなことをしてきたのかを見られる傾向が強いです。
しかし、徐々に年齢が上がるにつれて、「仕事で何をしてきたか」が重視されるようになります。
ですので、20代後半の転職では特に学歴について心配する必要はありません。
Q6. 未経験から転職できる業界・業種はどんなものが多いですか?
職種未経験者の募集が多い業種は以下の通りです。
出典:マイナビ転職
1位から美容、ブライダル、ホテルなどサービス産業が多いです。
また、業種未経験者の募集が多い業種は以下のようになっています。
出典:マイナビ転職
上位にはサービス業や交通・運送業が多い結果になっています。
次いで、金融業やメーカー、広告などがランクインしました。
また、手に職を付ける為にエンジニアに転職する方も多いIT業界は82.3%で12位と言う結果になりました。
8. 20代女性の転職ノウハウに関連する記事
本章では、転職を考える20代女性が併せて読むべき関連記事をご紹介します。
おすすめサイト・エージェント | |
転職全般 |
9. 終わりに
ここまで20代女性の転職に関してお話してきましたが、いかがでしょうか。
20代女性は基本的に転職しやすい状況にあるので、少しでも迷っている方は一歩踏み出すことをおすすめします。
また、転職意思が固まっていない方こそ、転職エージェントのキャリアカウンセリングで一度プロと相談してみましょう。
転職エージェントは、結果的に転職しなくても問題はありませんし、全て無料で利用できるため、気軽に登録することをおすすめします。
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