転職の流れが図解でわかる!スムーズに進めるコツ3選

転職の流れを図解で解説!イメージを掴んで転職をスムーズに進めよう

「転職したいが、何から手をつければよいかわからない」

「転職の進め方がわからない」

このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

「なんとかなるだろう」で準備を疎かにしてしまうと、応募したい求人が見つからないことや、自分に合っていない企業に入社してしまう恐れがあります。

スムーズな転職活動の進め方
  • 転職の目的と「軸」を決める
  • スケジュールを組む
  • 自己分析と情報収集を行う
  • スムーズに退職する

悔いのない転職活動をおこない、スムーズな退職で次の会社に入社するためにも、事前に退職の流れについて把握しておくことが大切です。

本記事では、転職エージェントとして数々の転職志願者のサポートをしてきた経験から、後悔しない転職を送るために転職の流れについて解説します。

本記事を読めば転職の流れや準備すべきことが理解でき、応募から退職までスムーズな活動を進められるので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること

  • 転職の準備段階ですべきこと
  • 転職計画の立て方
  • 自己分析と情報収集のし方
  • 効率よく転職活動を行う方法
  • 内定後にすべきこと

1. 転職の流れを3つのフェーズに分けて考える

転職の流れを簡単に解説

転職の流れは、大きく以下3つのフェーズに分けられます。

転職の流れ全体図

転職活動を成功させるためには、この3つのフェーズを3〜6ヵ月の間におこなうようスケジュールを組むことが大切です。

それぞれの内容を簡単にご紹介します。

1-1. 転職準備

転職準備中は、主に以下4つをおこないます。

  • 転職の目的と将来像を考える
  • 転職計画を立てる
  • 自己分析やキャリアの振り返りをおこなう
  • 情報収集をする

何事も準備が大切といいますが、それは転職活動においても同じこと。

この期間をどう過ごすかによって、転職の成功は大きく左右されます。

転職を成功させるための準備期間のポイントは「2. 転職準備の流れ」でご紹介します。

1-2. 転職活動

志望企業への書類応募や選考を経て、内定を獲得するまでの期間です。

期間中におこなうこととしては、以下が挙げられます。

  • 応募書類の作成
  • 志望企業への応募
  • 面接

仕事を続けたまま転職活動をおこなう場合は、スケジュールの調整が必要です。

一方、退職してから転職活動をおこなう場合は、給与が途絶えることから資金面で苦しくなる期間といえます。

ここではどちらのパターンでも転職活動をスムーズにおこなうためのポイントについて、「3. 転職活動の流れ」で詳しくご紹介します。

1-3. 内定後

内定連絡をもらってから、実際に入社するまでの期間です。

仕事を続けながら転職活動をおこなう人は、内定後に退職準備をします。

期間中に行うこととしては、以下が挙げられます。

  • 内定連絡・就業条件の確認
  • 内定受諾
  • 入社日決定・準備
  • 退職交渉・退職日決定
  • 引き継ぎ
  • 退職に必要な書類の準備
  • 退職届提出
  • 社内外の挨拶

転職を成功させるためにも、気を抜かずにしっかり条件の確認や退職の準備をおこなうことが大切です

円満退社のためのポイントなどについて、「4. 内定後の流れ」でご紹介します。

2. 【フェーズ1】転職準備の流れ

転職活動における事前準備

転職準備期間は、どのように転職活動を進めるのか、その目的や全体のスケジュールを決める時期です。
転職の流れ01

転職準備の流れは、以下のようになります。
転職準備の流れ

転職準備は1ヵ月から、長くとも2ヵ月以内に収めることが大切です。

それぞれの流れについて、詳しくご紹介します。

2-1. 転職の目的と将来像を考える

まずは、転職の目的や理由、転職によって実現したいことを挙げます。

転職したほうがいいと判断した場合は、転職で実現したいことを思いつくだけ書き出し、優先順位をつけます。

優先順位をつけることで、内定をもらったあとに、その会社が転職の目的に合うかどうかを具体的に判断できます。

2-2. 転職計画を立てる

転職活動を長期化させないために、具体的な転職計画を立てます。

冒頭でもご紹介したとおり、転職期間は長くても半年以内に設定しましょう。転職の際に資格の取得が必要な場合は、取得期間も計画にいれたうえで、スケジューリングしましょう。

資格については「転職に資格は必要?おすすめ資格20選と成功のポイント」で詳しくご紹介していますので、合わせてご確認ください。

さらにここでは、資金計画も合わせておこなっておきましょう

なぜかというと、転職活動に費用がかかるものだからです。特に退職後に転職活動を行う場合は、貯金を切り崩して生活するため、転職先を適当に決めてしまうことにもなりかねません。

転職活動を成功させるためにも、資金面の計画もしっかりおこなっておきましょう。

2-3. 自己分析やキャリアの振り返りを行う

自分のキャリアを振り返り、どんな仕事が合っているのか、どんな強みがあるのかなどのチェックをおこないます。実際に自分が行ってきた仕事やキャリアを直視し、素直に書き出すことが大事です。

結果、本当に自分に合っている職種や業種がわかり、自分の強みや弱みが自然と見えるようになります。

キャリアを振り返る際は、「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」にあるシートを使うのがおすすめです。

2-4. 情報収集

転職情報や求人情報を集めましょう。

情報収集せずに転職をすると、自分に合っていない企業に転職するリスクが増えます。

情報収集には、転職エージェントや口コミサイト、転職フェアなどを利用するのがおすすめです。

転職エージェント、口コミサイト、転職フェアの選び方

転職準備のより具体的な流れな要点については、「転職のプロが教える安心して転職に臨むための準備のすべて」でご紹介しています。より細かな内容を知りたい人は、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。

3. 【フェーズ2】転職活動の流れ

転職活動における応募書類~面接までの流れ

転職活動期間は、書類の作成や応募、面接など、希望の転職先企業に対してアクションを行う時期です。

準備期間同様、1ヶ月または2ヶ月以内に収めるのが、転職成功のポイントとなります。
転職の流れ02

転職活動の主な流れは以下のとおりです。
転職活動の流れ

書類作成から面接が終わるまでは、1ヶ月から2ヶ月かかることを覚えておきましょう。

それぞれの流れについて、詳しくご紹介します。

3-1.応募書類の作成・送付

転職準備で設定した転職の軸や実現したい将来像、キャリアの棚卸しなどの情報を参考に、応募書類を作成します。

ここで大切なのが、例文に頼らないということです。

インターネットをチェックすれば、志望動機や退職理由に関する例文が数多くヒットするでしょう。しかしほとんどの例文は質が低く、また不特定多数の多くの転職希望者に利用されています。数多くの応募書類に目を通している人事が見れば、例文を転用して作成したかどうかは一目瞭然です。

転用して書かれたものは、思いが伝わりにくいどころか、質が低いために、マイナスに評価される可能性があります。

少しでも質の高い書類を作成するためには、「受かる職務経歴書の書き方完全マニュアル」をしっかりと読んで実践することが重要です。

3-2. 面接

書類選考に受かれば、続いて面接に挑みます。

企業によって異なりますが、面接は主に以下のような流れでおこなわれます。
転職の面接の主な流れ

(1)訪問・入室

開始5分前には面接会場に到着できるように、余裕を持って出発しましょう

また、面接会場に入る前に、身だしなみや口臭などをチェックしましょう。

身だしなみについては「第一印象で損しない転職面接での正しい服装マナー【男女別】」でご確認ください。

ただし、会場に早く到着しすぎるのも控えましょう。面接会場や面接官の準備ができていない場合、面接先に気を遣わせる可能性があります。

理想としては、10分ほど前に会場に到着し、トイレに入って身だしなみをチェックしてから、5分前に待合室に到着するのがおすすめです。

(2)自己紹介

面接での第一印象を決めるのが自己紹介です。

自己紹介はダラダラと話しをせず、1分以内に簡潔に答えましょう。この流れのまま、自己PRをおこなうこともあります。

自己PRは伝えたいことを全て話すのではなく、自分の強みや経験を簡潔にまとめて話しましょう。

自己紹介についてより詳しく知りたい場合は「転職面接の自己紹介|第一印象を劇的に上げる5つのポイント」をご覧ください。

(3)職歴・志望動機

ここでは簡単に職歴を紹介するとともに、前向きかつ具体的な志望動機を伝えましょう。

同時に退職理由を聞かれることもありますが、いずれにしても前向きな理由を答えることが大切です。志望動機については、自分の言葉で具体的に話せるように練習しておきましょう。「理念に共感した」「商品が好きだから」といった当り障りのない理由では、面接官の記憶に残りません。

志望動機について、より詳しく知りたい人は「面接での転職理由を本音で突破!正しい回答法と例文5選」をご覧ください。

(4)希望条件の確認

入社後どのように活躍したいかという点と合わせて、就業の際に希望する諸条件について確認されます。

自分のこれまでのキャリアを踏まえたうえで、会社にどのように貢献できるかをアピールしましょう。

(5)逆質問

終盤は面接者から面接官への逆質問の時間があります。この時間は単なる質問時間ではなく、面接を受けている側の最後のアピールポイントという重要な時間です。

逆質問の内容によって、入社したい熱意や興味関心があることをアピールでき、面接を有利に進められます。ただ、金銭面の条件ばかりを質問すると、マイナスのイメージを与えてしまう場合があるので注意しましょう。

逆質問でしっかりアピールしたいなら「転職面接のラスト2分で合格を勝ち取るための逆質問21選」をご覧ください。

4. 【フェーズ3】内定後の流れ

転職活動における内定後の流れ

内定をもらい、入社するまでの流れは、主に以下のようになります。

こちらも1ヵ月から2ヵ月程度を目安に設定するのが良いでしょう。
転職の流れ03

内定後の大まかな流れは以下のようになります。
内定後の流れ

退職が決まったからと言って、すぐに会社を辞められるわけでは無いので注意しましょう。

それぞれの流れについて、詳しくご紹介します。

4-1. 内定連絡・受諾

内定連絡を受けたら、就業時の諸条件を確認し、受諾するかどうかを判断しましょう。内定をもらうと、うれしさでとっさに内定を承諾してしまいそうになりますが、少し立ち止まってください。

しかし内定を受諾する際は、就業条件を再度確認のうえ、実現可能な入社日を設定して内定を受諾しましょう。就業条件を確認するためには、労働条件通知書(雇用契約書)を発行してもらい、最終的な条件を確認することをおすすめします。

転職では、求人時の条件と最終的な就業条件が異なることはよくあることです。最終的な給与面や福利厚生などを確認したうえで、内定を受諾するかどうかを決定しましょう。

内定の返答をすぐに返答できない場合でも、24時間以内に御礼の連絡と、返答を保留にしたい旨、そしていつ返答できるかを返信しておきましょう。返答が遅くなると、印象を悪くする恐れがあります。

4-2. 退職準備

内定承諾を決めたら、退職準備を進めます。退職準備は、以下のような流れで進めましょう。
転職の手順円満退職0

退職準備については「誰でも実践できる円満退職の全知識|詳細解説と豊富な図解付」をご覧ください。

5. 転職の流れをスムーズに進める3つのポイント

スムーズに転職を進めるノウハウ

転職の流れをスムーズに進めるためには、以下の3つのポイントをおさえると良いです。

ポイントを知っておくことで、早め早めに準備が出来るので、効率よく転職活動を進められますよ。

5-1. 【ポイント1】事前準備に力を入れる

前述したとおり、転職が成功するかどうかは、事前準備が物をいいます。

計画的に転職するために、事前に何が必要か、選考の際にどのようにスケジューリングするかなどをしっかり決めた上で、転職活動に臨みましょう

5-2. 【ポイント2】スムーズに退職手続きをおこなう

退職手続きに必要な書類や、手続きのやり方を事前に確認しておきましょう。

重要な手続きを忘れると、転職先にも迷惑をかけることになります。

特に退職してから転職活動をおこなう場合は、失業手当や健康保険、年金の手続きなどが必要となります。

退職の手続き|充実の図解でわかる効率的に行うための全知識」を参考に、スムーズな退職手続きを行いましょう。

5-3. 【ポイント3】転職エージェントに登録して流れを教えてもらう

転職のプロである転職エージェントに登録し、準備から入社までの流れを教えてもらう方法です。

転職エージェントに登録すると、アドバイザーと二人三脚で転職を進めることになり、以下のサービスが受けられます。

  • 退職の手続き
  • 書類作成・添削
  • 求人応募
  • 面接対策
  • 転職後のアフターフォロー

転職に不安があるなら、ぜひ以下の転職エージェントに登録しておいたほうがよいでしょう。

では、一つずつご紹介していきます。

リクルートエージェント|大手だが担当に差がある

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです

公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)

業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。

転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。

◆補足:リクルートが運営している関連サービス

リクルートダイレクトスカウト|年収600万円以上限定

リクルートダイレクトスカウト トップ画面

リクルートダイレクトスカウト』は国内最大手のリクルートが運営する、ハイクラス向けのヘッドハンティング型転職サイトです

ハイクラス求人の検索はもちろん、レベルの高いコンサルタント(ヘッドハンター)を選んで相談をすることもできます。

レジュメを登録しておけば、それを見たヘッドハンターから好条件のスカウトをもらうことも可能です。

また、総求人は118,653件と選択肢も多いので、高年収を狙う方であればすべての方におすすめできる転職サービスといえます

レジュメ登録後はスカウトを待つだけで良いので、「時間をかけて高年収の仕事を見つけたい」という方におすすめです。

doda|業界最大級。20代30代なら登録必須

2024年版dudaトップ画像

dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。

提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。

マイナビエージェント|サポート充実で満足度No.1

※マイナビのプロモーションを含みます。

マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。

求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。

そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。

※マイナビのプロモーションを含みます。

パソナキャリア|首都圏特化でサポート充実

パソナキャリア_新キャプチャ画像

パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです

運営元のパソナ社は大手人材派遣会社として数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人数の充実ぶりには目を見張るものがあります。

Career Theory編集部が転職エージェント利用経験者を対象に行ったアンケート調査では、求人の量や質だけでなく、その手厚いサポートを高く評価する声が多く寄せらました。

親身・丁寧な対応やアドバイスを受けられるのはもちろんのこと、たとえば若年層のキャリアプラン女性のライフプランに関連した悩みのように、転職の枠を超えて、求職者がそれぞれ抱えるキャリア全般の悩みにも深く寄り添ってもらえたと好評です。

パソナキャリア』はどの求職者層にもおすすめできる大手総合系転職エージェントの1つですが、特に現年収500万円以上の人であれば豊富な選択肢有用な提案を受けることができるでしょう。

さらに、東名阪(東京・名古屋・大阪)エリアでは特に求人数が充実しているため、同エリアでの転職を志望する人にはより一層おすすめの転職エージェントです。

現年収600万円以上なら『パソナキャリア』のハイクラス向けサポートがおすすめ

パソナキャリア』には高い年収を得ているハイクラス・ハイキャリア層の転職支援に特化した『パソナキャリア(ハイクラス)があります。

取扱い求人約1.5万件(2022年8月時点)の約半数は年収800万円以上のハイクラス求人で、ハイクラス層の転職に特化した専任のコンサルタントがキャリアアップを力強くサポートしてくれます。

パソナキャリア』が抱えるエージェントは腕利き揃いで、同じくハイキャリア向けのスカウト型転職サイト『リクルートダイレクトスカウト』のエージェント・ヘッドハンターランキングでは決定人数部門で1位(2020年)と、高い実績を有しています。

既に600万円程度の年収を得ている人がさらなるキャリアアップを目指すなら、あなたのニーズにより深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう

6. 転職活動を有利に進めるためには流れの理解が重要

転職の流れを理解して転職を有利に

転職をスムーズに進めるためには、全体の流れを知り、事前にしっかり準備することが大切です。

不安があるなら、以下の優秀な転職エージェントの力を借りることも、転職をスムーズに進めるポイントの一つです。

転職後に後悔しないためにも、今回ご紹介した流れとそのポイントを確認し、転職に臨んでください。