退職願・退職届の全知識|円満退職に近づく考え方と書き方

退職届 書き方

「退職願や退職届、辞表ってどれを書けばいいんだろう」「退職願と退職届それぞれの書き方がわからない」など、退職願や退職届で悩んでいませんか。

本ページでは、過去に2社の企業に対して退職届を提出してきた経験を持つ筆者が、退職願・退職届の違いからそれぞれの書き方まで以下の流れでご紹介します。

  1. 退職願・退職届・辞表の違いと、正しい選択2つのポイント
  2. 正しい道具選び 恥をかかない3つのポイント
  3. 円満退社に向けた退職願・退職届の2つのポイント
  4. 退職願・退職届の見本2選とテンプレート10選
  5. 図解を真似るだけでマナー通りに折れる折り方のポイント
  6. 封筒への正しい書き方 印象を左右するポイント

本ページを読んで頂く事で、退職願・退職届のどちらを提出するかの選択をした上で、正しい書き方を実践できるようになります。

逆に、間違った情報を参考にし、正しくない書き方をしてしまうと、会社との関係が悪くなってしまう恐れもありますのでご注意くださいね。

※退職後にエージェントに相談しようとしている方へ

転職エージェントは無料で使えますが、あなたが転職すると企業側から多額の報酬(提示年収の30%前後)を受け取っていますので、言葉巧みに転職へ誘導してきますので、意見に流されないように慎重に動きましょう

まだ退職した後の進路を決めていない状態であれば、「そもそも退職すべきなのか」のレベルから親身に相談にのってくれる、中堅エージェントがおすすめです。(例:『Spring転職エージェント(アデコ)』や『マイナビエージェント』など)

1. 「退職願」「退職届」「辞表」の違いと正しい選択2つのポイント

よく、退職願と退職届の違いとして、多くのサイトで下記の様にご紹介されています。

よく紹介されている「退職願」と「退職届」の違い

「退職願」:出した後に撤回できるため、撤回する可能性がある場合は退職願を提出する。

「退職届」:撤回できないものなので、強い辞意を示す時に使う。

完全に間違ってはいませんが、筆者はこの意見を強く否定します。

否定する理由は本章でご説明していきます。

1-1. 性質の違い

まず、退職願と退職届、辞表には以下のような違いがあります。

退職願 「退職させてもらえませんか」とお願いするもの
退職届 「退職します」と宣言するもの
辞表 重要なポジションの人や公務員が辞意を示すもの

つまり、あなたが役員のような重要なポジションに付いているか、公務員で無ければ、退職願もしくは退職届の提出になります。

1-2. 利用シーンの違い

では、それぞれを利用するシーンはどんな時なんでしょうか。

まず、ここで重要なのが、厳密に言えば退職の意思を示すために退職願・退職届は必要ないということです。

しかし、会社も事務手続き上の記録を残すために提出を求め、また、従業者も辞意を確実に伝えるために提出します。

そのため、どちらを出すかは退職交渉の結果次第で以下のようになります。

フロー

1-3. 退職願・退職届選択の2つのポイント

①切り出しに「退職願」は必要ない

まず他のWeb等でよくご紹介されている、「撤回する可能性があるか」を評価基準にする事は好ましくありません。

理由は下記の3点です。

  1. 退職願がなくとも辞意は伝えられるため、撤回の可能性があるような悩んでいる状況での提出は必要ないから
  2. 退職を撤回する可能性があるなら、会社に証拠書類を残さない方が良いから
  3. 退職の合意前に「退職願」を突きつける事をよく思わない人も多いから

まずは、退職願を用意しない状態で、退職を切り出し、その結果次第でどちらを使用するか判断しましょう。

ちなみに退職の切り出しのコツは『退職の切り出し方で失敗しないための全ポイント』にて紹介しているので参考にしてみて下さい。

②会社から指示が無い場合は基本的に退職

退職合意後、会社から退職願と退職届どちらを提出するかの指示があればそれに従うのですが、無い場合は、基本的に「退職願」を提出します。

「退職願」の方が柔らかい印象を与え、受け手にとってイメージが良いからです。

しかし、有給の取得等揉めている要素がある中での退職であれば、「退職届」を出す事で相手に真剣さを見せられます。

2. 正しい道具選び 恥をかかない3つのポイント

退職願・退職届を作成するために必要な道具は①用紙②封筒③ペンの3つです。

2-1. 「用紙」はA4/B5で無地の白いものを選ぶ

①サイズはA4かB5

会社から指定が無い場合はA4かB5のものを選びましょう。

筆者はB5をお勧めします。なぜなら、折り畳んだときにコンパクトになり、受け取り側がポケットにしまいやすいためです。

退職願は会社にとってネガティブな意味を持つ事もありますから、ポケットに入れて運べるサイズであれば感謝されます。

②白い無地のもの

コピー紙や白紙便箋等の白い無地の用紙が好ましいです。

罫線入りでも構いませんが、シンプルなビジネス用のものを選びましょう。

また、『3分でわかる!失敗しない退職届・退職願の用紙選びの全知識』にて退職願や退職届用の用紙の選び方のコツをより詳しくご紹介していますので参考にしてみて下さい。

2-2. 「封筒」は用紙のサイズに合わせた無地のものを選ぶ

用紙のサイズに合わせて封筒を選ぶ

  • B5を使う場合は「長形4号」
  • A4を使う場合は「長形3号」

②無地の白い封筒を選ぶ

白色にする理由は、茶色封筒=事務的な書類(領収書等)を入れるものと考えられているためです。

また、郵便番号等がついているものも、退職届を入れる封筒には適さないため、無地の封筒を選びましょう。

封筒の選び方に関しては、『退職届・退職願の封筒の全知識|丁寧な図解で楽々わかる!』にて、一歩踏み込んで解説しています。封封筒の選び方だけでなく、封筒への入れ方や封筒への書き方まで退職願の封筒に関するポイントは全て押さえて頂けます。

2-3. 「ペン」は黒のボールペンか万年筆を選ぶ!

ペンは黒のボールペンか万年筆を使いましょう。油性でも水性でも構いません。

また、消えるボールペンは使ってはいけません。封筒の中で字が消えてしまったり、受け取り側に都合の悪い箇所を消される恐れがあります。

3. 円満退社に向けた退職願・退職届の2つのポイント

3-1. 退職願・退職届は手書きが基本

手間がかかりますが、退職届・退職願は手書きが基本です。現代ではパソコン等で書いたとしても、ビジネスマナーに反するものではありませんが、以下の2点の理由から筆者は手書きでの作成をオススメします。

  • 「退職届・退職願」=手書きと考えている人が多数いるため
  • 手書きで丁寧に作成する事で最後まで誠意を見せられるため

その中で、パソコンで作成しても問題ないのは以下の2つのケースです。

  • 会社からパソコンで作成の指示があった場合
  • 円満退社を諦めていて、会社から手書きの指示がない場合

3-2. 縦書きの方が好ましい

会社から指示が出ていれば、それを守るべきですが、無ければ縦書をお勧めします。

なぜなら、縦書きの方が相手に畏まった印象を与えられるためです。

4. 退職願・退職届の見本2選とテンプレート10選

4-1. 手書きで書く際の見本とポイント

①退職願の見本とポイント

②退職届の見本とポイント

退職届も退職願も意識していただきたいポイントは下記の3点です。

  1. 「私事」と書き始める
  2. 本来の退職理由が何であれ、「一身上の都合で」と書く
  3. 退職届・退職願は会社の代表宛てにし、名前に「様」をつける※

※本来社内向けなので「殿」でも問題はありませんが、「殿」は目下の人に使う言葉という認識を持っている方も多いです。そのため特に指示がない場合は「様」の方が無難です。

4-2. パソコン用テンプレート10選と必ず守るルール

①退職願 縦書きのテンプレート

縦書きでは、Word、PDFの2つのパターンをご用意しました。記入例を参考にして頂ければと思います。

②退職願 横書きのテンプレート

横書きでは、Word、Pages、PDFの3つのパターンをご用意しました。

Macを使用されていて、Wordがご利用頂けない場合はPagesで試してみて下さい。

③退職届 縦書きのテンプレート

縦書きでは、Word、PDFの2つのパターンをご用意しました。記入例を参考にして頂ければと思います。

④退職届 横書きのテンプレート

横書きでは、Word、Pages、PDFの3つのパターンをご用意しました。

ルール:署名は自筆で!

パソコンで作成する事になっても、最後の署名に関しては必ず手書きで書きましょう。

なぜなら、署名を手書きにする事で、筆跡等からあなた自身が書いたものであるという証明ができるためです。

そのため、本記事でご紹介しているテンプレートに関しても署名部分は空白にしていますので手書きで署名をして頂ければと思います。

5. 図解を真似るだけでマナー通りに折れる折り方のポイント

5-1. 退職願・退職届は3つ折が好ましい

退職願や退職届は基本的に3つ折・もしくは4つ折です。

しかし、3つ折の方が、読み手に取って読みやすいサイズになるためお勧めです。

そこで、本章では3つ折の際の折り方をイラストを元にご紹介いたします。

5-2. 3つ折の折り方

①まずは汚れていない机の上にまっすぐ置きます。

※ここでは、向きがわかるよう、目印に右上にマークを付けています。

②用紙の下3分の1を上へ折り返します。

この時定規で測りながらぴったり3分の1で折れるようにしましょう。

折るときも定規等を当てる事でまっすぐ折る事もできます。

この時、下から折る理由は、読み手が封を開けたときに読み出しである右上の部分が一番に目に入るためです。

※以下イラストでは裏面に陰を付けてあります。

③上3分の1を折り返します。

下3分の1を覆い被せるイメージです。

④退職願の右上の書き出しの部分が封筒裏側の右上にくるように封筒へ丁寧に入れます。

封筒に入れる時はしわになりやすいため慎重に折りましょう。

5-3. 4つ折の際、参考にして頂きたい記事

3つ折だと、折った後の用紙が大きくなり封筒に入らないケースもあるかと思います。

その際は4つ折にして頂ければと思うのですが、4つ折の手順に関しては退職願・退職届の折り方|丁寧な図解付きで誰でもできる!』にて紹介しています。

本記事と同等に細かい解説で簡単に折れるようになりますので参考にしてみて下さい。

6. 封筒への正しい書き方 印象を左右するポイント

封筒へは黒のボールペンか万年筆を使い、表面中央に「退職届」もしくは「退職願」、裏面左下に部署名とご自身の名前を記載します。

下図が、退職願の場合の記入例になります。

封筒②

また、サインペンや筆ペンを使う事は避けましょう。なぜなら、サインペンや筆ペンを使う事で「退職願」の文字が目立ちすぎてしまうためです。

退職願は会社にとってネガティブな側面もあるため、受取手の事を考え目立ちすぎないようにしましょう。

また、退職願・退職届に跡が付いてしまうのを防ぐために、必ず封筒に入れる前に封筒の表面・裏面に記載しましょう。

7. さいごに

退職願・退職届の違いから書き方までを解説してきましたがいかがでしたか。

先ほどご紹介した通り、退職願・退職届は、会社の記録となるものであり、あなたの意思を示す非常に大切な意味を持ちます。

きちんとマナーを守って準備し、提出する事で会社といい関係が作れるだけでなく、あなたも次のステップへ気持ちよく進めるでしょう。

あなたの退職後の人生がより明るいものである事を願っています。

※また、退職後の転職活動は心身ともに負担になることが多いですから、無理をしない範囲で今のうちから準備を進めていくことをおすすめします。その際は、『転職のプロが教える安心して転職に臨むための準備のすべて』を参考にしながら、少しずつご自身のペースで次のキャリアをお考えください。

※退職後の転職先が未定の方へ

退職後の転職活動は心身ともに負担になることが多いですから、無理をしない範囲で今のうちから準備を進めていくことをおすすめします。その際は、『転職のプロが教える安心して転職に臨むための準備のすべて』を参考にしながら、少しずつご自身のペースで次のキャリアをお考えください。