「新卒だけど会社を辞めたい…」
「今の会社は自分に向いていなくて辛い…」
と悩んでいませんか。
仕事になかなか慣れずに毎日、辛い思いをしているのではないでしょうか。毎朝「今日も働くのか」と憂鬱に感じながら出勤している人も多いでしょう。
仕事でストレスが溜まり、よく眠れない・食欲が湧かないと体力的・精神的にどんどんと負担を感じるようになりますよね。
このまま働き続ける未来が見えなくなってしまっている人もいと思いますが、転職のプロとして多くの転職希望者をサポートしてきた私の経験を元にお伝えすると、やはり今すぐ辞めるのはおすすめできません。
仕事に慣れないうちほど、辞めたいと思うものですが、実際の行動に移す人はほとんどいません。厚生労働省が行った調査で、1年目で退職した人はおよそ10人に1人程度です。(参考:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況より)
ただ、そうは言ってもどうしても仕事を続けられないと感じる瞬間もありますよね。そこでこの記事では、「1年目の今退職すべきかどうかの判断基準」「1年目で退職すると再就職にはどのように影響していくのか」を分かりやすく解説します。
- 新卒1年目の退職理由ランキング
- 新卒ですぐに会社を辞めるのはおすすめできない
- 新卒1年目で会社を辞めていいかどうかの判断基準
- どうしても新卒で会社を辞めたい人は知っておきたい4つのポイント
- 新卒での転職は転職エージェントの利用がおすすめ
- 新卒1年目での退職の仕方
- 新卒1年目必見!仕事に慣れるための4つのコツ
この記事の内容を踏まえて、会社を辞めるべきか判断をしましょう。退職を決断した場合は、後半に説明している通りに退職の手続きを進めてみてください。
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目次
1. 新卒1年目の退職理由ランキング
労働政策研究・研修機構 『早期離職とその後の就業状況』を元に、新卒1年目での退職理由をランキング化してまとめました。
※労働政策研究・研修機構 『早期離職とその後の就業状況』を元に当サイトで作成
同じような理由で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。それぞれの退職理由について、実際に1年目で退職した人の声をまじえて紹介していきます。。
1位. 仕事が自分に合わない
働き方や業務内容に入社前とのギャップを感じるケースは多いです。OB訪問や企業説明会など会社について調べてから、入社したものの、社会経験がない状態で志望企業を決めているため、入社前には想定できなかった不満が出てくることもあります。
業務内容が限られていて飽きた
決められた同じ作業の繰り返しだった
自分のやりたい仕事ができると思って入った会社でも、希望とは違う部署に配属された、イメージとは違う業務だと「他の会社が良いのではないか」と思ってしまいますよね。
また、業務内容になかなか慣れず「自分には向いてない」と落ち込んでしまった人もいるでしょう。会社に入ったばかりだと、ミスや分からないことも多く、仕事への適正に自信を失いやすいものです。
2位. 労働時間への不満
残業や勤務日数の多さなど、労働時間への不満がきっかけとなって退職する人も少なくありません。1年目で多いのは、「慣れない業務に時間がかかり、残業時間が長くなってしまったこと」や「休日も業務を覚えるために時間を費やすこと」で負担を感じてしまうケースです。
成績が悪くサービス残業をしていた
休日も仕事の勉強をしなければならなかった
想定よりも多すぎる残業時間や、休日出勤に疲れを感じ、「辞めたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。働き詰めでプライベートの時間が取れないと、「何のために働いているのか」と仕事のモチベーションも下がってしまうのも当然です。
3位. 人間関係が悪かった
上司からのパワハラや職場内のいじめなど、人間関係にストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。人間関係の良し悪しは入社してからではないと分からないので、避けようがありません。
パワハラがひどかった
新卒1年目は、理不尽な扱いを受けても立場上従わなければならず、我慢が続いている方もいるでしょう。同期も助けてくれないなど、職場内に味方がいないと、より辛くなりますよね。
4位. ノルマや責任が重すぎた
ノルマや重責に耐えかねて辞めてしまった方も少なくありません。特に、成果が数字として顕著に表れる営業職ではよくある悩みのようです。
ノルマが厳しく鬱になった
金融業界や保険業界、不動産業界など特にノルマが厳しい業界では、プレッシャーと戦う日々に悩んでいる人も多いでしょう。結果を出すためには残業が必須でプライベートの時間がなかなか取れないのではないでしょうか。
一生懸命やっているつもりなのに同期の方が成績が良い、思うように結果が出ないとどんどんと追い詰められていきますよね。
また、専門職の採用であっても、入社後数年間は現場を知るために営業職に配属される会社もあります。このようなケースでは、自分のやりたいことや得意な仕事ではないため、毎日憂鬱に感じやすいです。
5位. 給料への不満
初任給には大きな差は出ない新卒社員でも、給料面に不満を感じる人は多いことが分かりました。
新卒社員に多い給料面の悩みは、職場の評価制度への不安や、残業代が支払わないことへの不満が挙げられます。
新卒1年目では、就職活動の際に初任給を知っていたものの、ボーナスの少なさや残業代の未払いなどは想定しておらず、不満を感じるケースも考えられます。残業代が支給されないと、給料が労働時間には見合っていないと感じ、不満を持ってしまいますよね。
また、上司も給料の不満を抱えている姿を見ると「将来もこのまま昇給が見込めないのではないか」と不安に感じてしまうでしょう。
ここまでのまとめ
新卒1年目で退職を考えるのには、以下のような理由があることが分かりました。
- 仕事内容への不満
- 労働時間の長さ
- 人間関係
- ノルマや責任
- 給与・待遇への不満
その他にも「自分には向いてないと感じる」「失敗も多く、仕事をしていても楽しくない」などの理由があるかと思います。
ただいかなる理由であれ、1年目の退職は無条件に推奨できるものではありません。次章では1年目退職のリスクを詳しく説明していきます。
2. 新卒ですぐに会社を辞めるのはおすすめできない
会社を辞めたいと思っているのは、あなただけではないことをお伝えしましたが、実際に会社を辞めるのはおすすめできません。
新卒1年目での悩みは、仕事に慣れてくれば解決されるものも多く、またスキルや経験が全くない状態での転職は非常に不利となるからです。
理由1. ストレス状態で冷静な判断は難しいから
そもそも入社して1年未満であれば、どのような人でも「仕事に向いていない」「会社を辞めたい」と思ってしまうのは当然のことです。そういったストレス状態で、退職という大きな決断を下すのは困難です。
そもそも人間は新しい環境に適応することを苦手とする生き物です。環境が著しく変わると、適応するために膨大なエネルギーを要します。一般企業と大学では、何もかもが違う環境なので、慣れるまでに相応の負荷がかかるのは自明です。
新しい環境に入り少し経つと、ストレス過多に陥りやすいことは科学的に証明されています。これまでと異なる環境への適応過程を示した「異文化適応曲線(リスガードのU字曲線)」では、新しい環境に少し慣れた頃に、適応レベルがグッと下がる(=その環境自体がストレスとなる)ことが分かっています。
健康ポータルハピルス「新しい職場のストレスの正体をつかむ」より引用
第1段階:ハネムーン期
新しい環境への期待・刺激
第2段階:カルチャーショック期
新しい環境の刺激がストレスに転じる
第3段階:適応期
時間が経つにつれて、その環境に慣れていく
第4段階:成熟期
新たな環境へ適応し、不安やストレスがなくなる
このストレス反応(カルチャーショック期)は、入職直後ではなく、少し慣れた頃にやってきます。いわゆる五月病と呼ばれる状態も、このメカニズムによって生じます。時期や程度に個人差はあるものの、誰しもある程度新しい環境に慣れた頃に、憂鬱な気分や過度のストレスを感じやすくなるものなのです。
そういったストレス過多の状態で、今後の人生を左右する退職という決断を下すのは、極力避けた方が良いでしょう。冷静な判断ができず、「とにかく辛い状態を脱するために辞める」といったような突発的な行動に走ってしまう可能性があります。
今が一番辛い時期ではありますが、あと数ヶ月頑張ればストレスは減っていく可能性が高いです。なので、ひとまず「あと3ヶ月は続けてみる」のように期間を決めてみることをおすすめします。
これは山登りと同じです。先の見えない山道を上り続けるのはかなりキツイと思いますが、「まずは五合目まで。そこで一息ついてまだ登れそうなら六合目まで行ってみる」のように段階的に進んでいけば、いつの間にか山頂に到達することもあります。
仕事に限らず、辛いと感じることでも終わりがあると思えば頑張れるという人はとても多いです。自分で決めた期間を頑張って乗り越えれば自信につながりますし、その間に多くの収穫があるでしょう。
決められた期間を過ぎても、過度のストレス状態にある人は、改めて退職を検討してみてください。
理由2. 応募できる求人が限られてしまうから
社会経験が浅く、前職での経験もほとんど評価されない新卒1年目は、即戦力を求める企業には評価されないので、応募できる求人はかなり限られます。
中途採用では基本的に、前職の経験を活かして会社に貢献できる「即戦力人材」を採用することが基本です。もちろん、第二新卒などキャリアの浅い若年層を採用する企業もありますが、最低限の社会的基礎力が身についていることが前提です。
社会的基礎力とは
…職場や社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的かつ汎用的なスキルのこと
(例)主体性・働きかけ力・課題発見力・発信力・状況把握力など
新卒1年目でも、「研修を受けたし、既に社会的基礎力なら身についている」と考える人もいるでしょう。しかし、1年目では採用担当者にアピールするほどの具体的なエピソードがないのが現状です。
例えば、「自分には主体性がある」と面接でアピールしようとしても面接官から「主体性を発揮した業務経験を具体的に教えてください」と聞かれたら言葉に詰まるのではないでしょうか。社会人基礎力を身に付けるためには、当然ながらある程度ビジネス経験が必要です。
新卒入社してからの数年間は、このような社会的基礎力を身に付けるいわば土台作りの期間です。その間に辞めてしまうとなると、あえて率直に表現するなら、転職市場での評価は新卒の学生とほとんど変わりません。
新卒採用をしている企業は、わざわざ入社1年未満で退職した人を採用しませんし、中途採用をしている企業は、もっと経験豊富な人材をとります。
結果として、どこにも応募できない・採用されないという可能性が非常に高くなるのです。
理由3. 転職先探しの方向性を定めることすら難しいから
新卒1年目では、社会経験が浅く「転職の軸」を設定するのが難しいです。転職の軸とは、今回の転職で絶対に譲れない条件のことで、分かりやすく言うと転職先探しの方向性・指針です。
次の会社こそは失敗せずに働き続けたいと思っていても、具体的にどのような会社で働き続けたいか言語化できている人は少ないのではないでしょうか。
それも仕方のないことで、転職をする際は、
- 自分の理想の働き方を明確にする
- 理想と現実のギャップを見極める
- ギャップを埋めるためにどのような会社で働くべきなのかを考える
という3つの工程が必要ですが、1年目の経験だけでは「自分の理想の働き方を明確にする」ことすらかなり難しいはずです。
「どのような仕事をどのような働き方でしたいのか」「自分には何が向いているのか・何ができるのか」を明確にできている方はほとんどいないのではないでしょうか。
1年未満の社会経験では、自分の適正や将来のビジョンなどは分からないものですよね。今の会社の何に不満を抱いているのか分析しようとしても、社会経験が浅く退職に焦っている状態ではじっくり考えられないでしょう。
このように、1年目で転職をするとなると、転職の軸が曖昧なまま行動しなければならなくなります。このような状態では転職するのは、よくある失敗パターンです。
「人間関係が嫌で辞めて、次は人間関係で悩まない会社で働きたかったのに、前職と同じ雰囲気で給料も低い…」と転職後に後悔してしまう可能性があります。
また、こうして次の職場でも不満が募ると、転職を繰り返してしまう危険性もありますが、転職回数は将来のキャリアに大きな影響を与えるので注意が必要です。
実際にリクナビNEXTが行った調査によると、採用担当者の約半数は転職回数が3回を超えると「応募者の転職歴が気になる」と回答しています。
引用:リクナビNEXT
転職回数が多いほど、今後のキャリアに悪影響が及びます。1年目に勢いで転職することは避けるべきと言えるでしょう。
3. 新卒1年目で会社を辞めていいかどうかの判断基準
新卒1年目で退職する人は、周りにもあまりおらず会社を辞めていいのか迷ってしまいますよね。
会社を辞めたいと思っている理由を深く考えないと、会社を辞めてから「前の会社の方が良かった」と後悔することや、逆に我慢した結果、限界に達して「あの時会社を辞めていれば…」と後悔することも考えられます。
この章では、会社を辞めてもいいケースと辞めない方がいいケースをそれぞれ紹介します。
3-1. 会社を辞めてもいいケース
会社を辞めても良いケースは、今の会社で働き続けると身体を壊す可能性があるケースや、前向きな理由で転職したいケースです。
3-1-1. 仕事を続けると鬱状態に陥る可能性がある
仕事を続けると鬱になる可能性があるほど、今の会社にストレスを抱えている方は、退職を検討しましょう。
パワハラに苦しんでいる、仕事が忙しすぎて寝る時間も十分に取れない、など働き続ける意味や未来が見えない人は、鬱の一歩手前まできている可能性があります。
辞めるという選択肢は、あなたの身体を第一に考えた結果であり「逃げ」ではありません。限界に達する前に休職する、身近な人に相談することもおすすめします。
3-1-2. やりたいことが明確にあるが今の会社ではできない
やりたいことが明確にあるが、異動をしても今の会社ではできない人は、転職活動を初めてみることをおすすめします。
仕事を続けながら転職活動を進めれば、「いつでも辞められる」と心の余裕ができるので、今よりも会社へのストレスが減ることも期待できます。
キャリアアップを求めて前向きに転職活動をする人は、新卒1年目でも評価されやすいです。やりたいことが決まっていると、転職先も絞り込みやすいので転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
3-1-3. 法律や倫理観に反する会社に勤めている
労働関係の法律や社会的倫理に反する会社も辞めるべきと言えます。
新卒3年以内に退職した人を対象に行った調査では、離職者の会社の特徴として「法律や社会的倫理に反する業務を行っている」ことが挙げられています。(参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構『若年者の離職状況と 離職後のキャリア形成』)
労働時間の記録の改ざんや雇用契約内容の一方的な変更など、法律にそぐわない雇用契約を結ぶ会社は「ブラック企業」です。
また、営業職の人に多かったのは、ノルマ達成のために違法スレスレの業務を行うなど倫理観に反する業務内容が退職の原因であったということも分かっています。
3-2. 会社を辞めない方がいいケース
一方で、会社を辞めないべきといえるケースもいくつかあります。
3-2-1. すぐにでも退職したい人
「とにかく今の会社を辞めたい」と考えている人は、退職したい理由を深く考えられていないことが多いです。
今の会社への不満や、転職先への希望条件を自分でも把握できていないまま退職をしても、転職先で同じ不満を抱えたり勢いで退職したことを後悔することが考えられます。
- なぜ転職したいのか
- 転職すれば解決する/転職しなければ解決しない問題なのか
- すぐに辞めなければいけないほど追い詰められているのか
上記の3点を確認し、冷静な判断を行いましょう。
3-2-2. 今の部署が合わない
部署内の人間関係や業務内容に不満がある人は、転職ではなく部署異動で解決する場合もあります。
前章でも説明した通り1年目での転職は、今後のキャリアを考えても不利になりやすいので極力控えるべきです。部署内に辞めたいと考える原因がある場合、今の部署が合わないだけで会社は合っている場合も多いのです。他の部署でも解決できない悩みなのか、今一度考えてみてください。
今の部署ではやりたい業務ができない、人間関係に悩んでいる場合は、いきなり会社を辞めるのではなく上司に異動したい旨を相談してみましょう。
もちろん、1年目の社員が部署異動を希望しても、希望は通らない可能性の方が高いです。しかし、希望は通らなくても、どの部署で働きたいのかどのような業務を行いたいのか、人事や上司に認識してもらうことはできます。
その結果、将来的に希望の部署に行けたり、部署は変わらなくても希望に近い業務を任せられることも期待できます。
異動を相談する際は、不満を述べるのではなく「将来◯◯の仕事をしたいので、今から◯◯の部署で経験を積みたい」と前向きな理由を伝えましょう。
3-2-3. 数年経てば解決する不満を抱えている人
今の仕事に慣れていないために仕事が辛いと感じている人や、数年経てば部署の希望を出せる人など数年経てば解決できる問題を抱えている人も転職はおすすめできません。
会社を辞めたいと思っている理由を冷静に考えると、以下のように数年経てば解決するものである場合もあります。
- 先輩から雑用ばかり押し付けられる
- 3年目までは営業職に配属される
- 業界について詳しくないので準備に時間がかかる
- 転勤した土地や同僚にまだ馴染めていない
例えば、「雑用ばかり押し付けられ、重要プロジェクトを任せられない」という不満は、新入社員であればある程度仕方のないことで、知識や実績がついてくれば雑用以外の仕事も増えてくるはずです。
数年経てば解決する不満は、知識不足や経験不足が原因であることがほとんどで、今転職をしてもまた0から業界や会社、環境に慣れなければならず、同じ不満を抱えやすいでしょう。
数年後を考えても、今の不満は解消されないものなのか、もう一度冷静に考えてみましょう。
3-2-4. 金銭面の余裕がない人
退職してしまうと生活ができない、転職活動にお金をかけられないなど金銭面に余裕がない人も転職しない方がいいと言えます。
金銭面に余裕がないまま転職活動を行うと、焦りから転職先を妥協してしまい、転職後も不満を抱えやすくなるからです。
新卒1年目では、収入のないまま暮らしていく余裕のある人はほぼいないでしょう。転職先が決まっていない、家族の理解が得られていないなど、退職後の目処がたっていないのに、勢いで退職してしまうことだけは、避けましょう。
【まとめ】
会社を辞めるべきケース | 会社を辞めない方がいいケース |
・仕事を続けると鬱状態になる可能性がある ・やりたいことがあるが今の会社ではできない ・法律や倫理観に反する会社に勤めている |
・すぐにでも退職したい ・今の部署が合わない ・今の仕事にまだ慣れていない ・金銭面の余裕がない |
4. どうしても新卒で会社を辞めたい人は知っておきたい4つのポイント
ここまでを読んで「新卒1年目での退職は不利になるとはしても、どうしても今の会社で働き続けられない」と悩む人もいるでしょう。
上司からのパワハラや長すぎる労働時間などで、身体的・精神的に追い詰められている方もいるかもしれません。そのような職場を辞めることは、逃げではありません。1年目でも退職という決断が正しいこともあります。
この章では、新卒1年目で会社を辞めると決断した人に、辞めた後に後悔しないための4つのポイントを紹介します。
どれも転職活動中や転職後に役に立つポイントなので、しっかりと抑えておきましょう。
4-1. 退職理由を深掘りして妥協できないポイントを明確にする
退職を決断したら、退職理由を明確にして次の職場では絶対に妥協できないポイントを把握しておきましょう。
妥協できないポイントを見つけるためには、職場への不満の深掘りが重要です。
例えば、「給料面への不満」という理由一つをとっても、
- 給料自体が少ない
- 残業代が支給されないので労働時間に見合った給料ではない
- 先輩が給料に不満を持っていて将来的に不安になった
など人によって感じる不満は違うものです。
例えば、「残業代が支給されず、労働時間に見合った給料が貰えない」という不満を持つ人は、基本給自体には不満がなく、給料アップよりも残業時間を減らしたいと思っているケースが考えられます。
不満を掘り下げていることで、「自分がどのように働きたいのか」「今の会社の何に不満を持っていて、どのような会社に入れば不満は解消されるのか」を明確にすることができます。
社会経験の浅い新卒1年目では、転職の軸を明確にすることは難しいですが、不満を深掘りすることで、転職先の条件はある程度分かってくるでしょう。
反対に、不満を深掘りしておかないと「同じような職場に転職してしまった結果、転職を再び考えてしまう」といった失敗も起こりやすくなるので気をつけましょう。
4-2. 自己分析を行い企業のニーズにあった強みをアピールする
新卒1年目で会社や業務内容に不満を持っている場合、就職活動時に自己分析が十分に出来ていなかったことも考えられます。
社会に出て働いた上で、自分の強みや仕事への考え方について自己分析を行うと、同じ不満を抱えにくくなります。
おすすめの自己分析ツール
自分の強みを自動的に判定したいなら、転職サイト「リクナビNEXT」が提供する『グッドポイント診断』の利用がおすすめです。選択形式の質問に答えていくと、自分では気がつかないあなたの強みを5つ見つけ出してくれます。
一般的にネットの診断ツールは簡易的なものが多いですが、このグッドポイント診断は300近い数の質問があり、かなり高精度な結果が期待できます。
実際にグッドポイント診断で自己分析をする流れは『「グッドポイント診断」の結果をもとにした自己分析で転職を有利に進める方法』で解説しています。
自分についての質問に答えるのは少し大変ですが(筆者が実際にやってみたところ30分ほどかかりました)、裏を返すとそれだけ細かく分析してくれるツールということです。
自分の性格や考え方について振り返る貴重な機会となるので、気になる方は一度試してみてください。
自己分析で強みを把握した後は、応募書類・面接では企業が求めているニーズを把握しておくことも重要です。
応募書類・面接では、企業にとってメリットのあるスキル・経験をアピールできれば採用に近づきますが、その際一番大事なのが、「あなたの強みが企業のニーズに合っているかどうか」です。
どれだけ輝かしい実績をアピールしたところで、企業のニーズとマッチしていなければ意味がありません。
では、企業がどのような採用ニーズを持っているかを把握するにはどうすれば良いのでしょうか。必ずやるべきは「企業研究」です。求人広告に「○○な人材を募集」と書かれているケースもありますが、それ以外にも企業の公式サイトなどから情報を集めることで、採用ニーズの仮説を立てられます。
採用ニーズの仮説を立てる3ステップ
- 公式サイトを見る
- 事業内容
- これからどんな事業に注力するか
- 経営者のメッセージ
- 「○○の実績がある人材」「○○力のある人材」が欲しいのでは?と仮説を立てる
- 診断や自己分析から導き出した自分の強み・経験から、ニーズに合いそうなものをピックアップする
このようなプロセスを経て、企業に対して最も魅力的と言える要素をアピールしていきます。言い換えると、採用ニーズは企業によって違うので、「どの企業でも使いまわせるような自己PR」は適切ではありません。
4-3. 会社を辞めたいと思っていることを社内では言わない
会社を辞めたいと思っていることは、絶対に社内で言ってはいけません。
途中で考えを変えて会社に残る決断をしたときに「退職者予備軍」として腫れ物扱いされる可能性や、退職する際に本当の退職理由が知られていると、言いづらくなってしまうからです。
例え同僚だとしても、上司や社内に言ってしまう可能性もゼロではありません。上司に退職の意思を伝えるまでは、誰にも言わないように心がけましょう。
4-4. 先に転職活動を始めてみる
退職を決意した場合でも、辞める前に転職活動を始めてみることをおすすめします。
新卒1年目ではスキルや経験をアピールできないので、転職活動が難航することが多いです。退職してから転職活動をする場合、金銭的に余裕がなくなることや、精神的な焦りから転職先を妥協してしまうことも考えられます。
また、転職活動を始めてみて今の企業の魅力に気がついたり、市場価値を上げてから転職しようと、退職を踏みとどまるケースも考えられます。退職してしまっていると、もちろん前職に戻ることはできません。
転職活動をしておくことで、余裕を持って転職先を評価することができ、また自分が今転職するべき時期なのか、本当に今の会社を辞めた方がいいのか、冷静に判断することができるのです。
5. 新卒での転職は転職エージェントの利用がおすすめ
前述の通り、1年目だと応募できる求人がそもそも見つかりにくいです。一般的な転職サイトでは、「応募要件:社会人経験5年以上」といった条件を設定している求人が多く、気になる企業はあったけど応募要件を満たしていないといったケースも考えられます。
そこで、新卒1年目の転職は、第二新卒に強い転職エージェントに登録をして転職活動を行うのがおすすめです。
転職エージェントとは、担当者(キャリアアドバイザーと呼ばれる)と二人三脚で転職活動を進めていくキャリア支援サービスです。求人を自ら探す必要はなく、担当者から紹介してもらえます。
転職エージェントの種類は多種多様です。中には「第二新卒をはじめとした若手の転職に特化」を強みにしたサービスもあり、そういったエージェントであれば、新卒1年目で辞めた方でも応募できる求人を多数扱っています。
中途採用では、「職務経歴書(どんな仕事をしてきたかをまとめたもの)」を企業に提出しなければなりませんが、1年目で退職となると「どう書いていいか分からない」と悩むこともあるはずです。転職エージェントは求人紹介以外にも「応募書類の添削」も行ってくれるので、選考を少しでも有利に進めたいと考えている方は利用しない手はありません。
この章では、下記の3点を基準に、第二新卒におすすめの転職エージェントを厳選してご紹介します。
転職エージェントを選ぶポイント
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…第二新卒向けの良質な求人が豊富 - 提案力
…希望条件に即した求人紹介をしてくれる - サポート
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転職エージェントの利用は全て無料なので、自分に合っていると感じる転職エージェントがあれば、気軽に数社登録してまずは話を聞いてみましょう。
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『マイナビジョブ20s』は、全求人が20代対象の、第二新卒・既卒に特化した転職エージェントです。
書類添削、面接対策の他にも、自己分析に役立つ適性診断を受検することができるため、非常にサポート体制が充実しています。
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マイナビジョブ20s公式サイト:
https://mynavi-job20s.jp
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キャリアスタート
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日本マーケティング研究所の満足度調査(2018)では「20代がおすすめする転職支援会社」「転職満足度」「充実したサポート満足度」の項目でNo1を取るほど、若手転職者から支持されています。
キャリアスタートは設立以来、20代の転職に特化してキャリア支援を行っており、的確なサポートやアドバイスが期待できます。過去1万人の転職相談を元に作成されたオリジナルノウハウ「転職成功BOOK(来社相談で無料進呈)」も好評です。
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6. 新卒1年目での退職の仕方
「仕事を辞める」と決めたものの、何から手をつけていいか分からない方は、以下のステップを踏みましょう。
ステップ1. 大まかな退職予定日を決め、生活費を準備する
退職を切り出す前に、大まかな退職予定日を決め、退職準備を行いましょう。
正確な退職予定日は、退職交渉を経て決まるので、「再来月末を目処に辞める」とアバウトに考えておきます。
会社に退職を切り出す前に、家族の了解を得ておきましょう。新卒1年目で会社を辞めるとなると、反対されることも多く抵抗を感じるかもしれませんが、会社に伝える前に報告しておくことをおすすめします。
また、仕事を辞めてから転職活動をする場合は最低3ヶ月分の貯金があるかどうかも確認します。自己都合退職の場合、失業保険の受給は早くても2カ月半後からになるからです(待期期間1週間+給付制限期間2カ月)。
新卒1年目の転職は長引くことが予想されるため、半年分の貯金が理想です。とはいえ、新卒1年目では貯金がそこまでないことも多いので、家族を頼る必要があるのかも検討しておきましょう。
ステップ2. 退職交渉をする
次に、退職の意思表示をして、退職日を決めます。退職予定日の1ヶ月前までに切り出すのがベストです。
まずは上司に「辞めます」と伝え、上司や人事担当者と交渉や調整を行います。退職の合意が得られたら、退職日の取り決めや、引き継ぎの計画を決めていきます。
この時、上司に伝える退職理由で本当の理由(本音)を言う必要はありません。本音を伝えると、引き止めにあったり、退職までの約1カ月気まずい思いをしたりすることがあるので注意が必要です。
将来を見据えたキャリアアップや、持病の悪化・介護など家庭の事情など、「建前の理由」を用意しておくと退職を切り出しやすくなります。
ステップ3. 退職願・退職届を作成し提出する
会社によっては、退職願・退職届の提出が義務付けられているところもあります。「退職願」と「退職届」の大きな違いは、会社の了承を得ているか、得ていないかです。
退職交渉で会社と合意した場合は基本的には退職願、交渉が難航した場合は退職届を提出します。
退職願 | 退職の了承を得るために会社に願い出る書類。 人事責任者が合意するまでは撤回・修正が可能。 |
退職届 | 退職の了承を待たずに、従業員側から一方的に雇用契約の解約を届け出る書類。 一度提出してしまうと、撤回も修正もできない。 |
退職届を一度提出してしまうと、撤回も修正もできないため、退職交渉が終わってから準備をして提出することをおすすめします。
ただし、会社によっては就業規則に「退職希望日の◯ヶ月前までに、退職願を直属の上司に提出する」などと書かれている場合もあるので、確認しておきましょう。
退職届の書き方については、『退職願・退職届は手書き必須?パソコンでもいい?テンプレ付きで正しい書き方を解説』を参考にしてみてください。
ステップ4. 引き継ぎ・退職の手続きをする
退職日が決まったら、退職まで業務の引継ぎを進めていきます。
引継ぎは、後任者の負担にならないよう配慮し、余裕を持ったスケジュールを組みます。退職の意思表示(退職日の1カ月前)直後から始めて、遅くとも退職の3日前に終わらせるようにしましょう。
引継ぎを的確に行うポイントは、業務マニュアルを作ることです。というのも、引継ぎの段階で後任者が決まっていない(or複数いる)ことも多いからです。口頭で説明するのではなく、文書で明文化しておくと後任者も安心できます。
引継ぎでやること一覧
- 社内共有
- 担当業務の目的や社内での位置づけ
- 業務全体の流れのフローチャート
- 要点、優先事項、注意点
- 顧客企業や担当窓口の情報
- 顧客、業者連絡先一覧
- データの保管場所
- よくあるトラブルと対処法
- 社外連絡
- 取引先への連絡、後任者の紹介
- 挨拶回り
また、引継ぎをしっかり行うのはもちろん、担当業務は可能な限り自分で終わらせるのも、円満退職のコツです。
退職当日は、引継ぎの最終チェックや返却物の確認などをして過ごします。
なお、時間の制約で挨拶に行くことが難しい人に対しては挨拶のメールを送りましょう。挨拶のメールを送る際は、『円満退職を実現する挨拶メールの全ポイント【テンプレ付き】』を参考にしてみてください。
この日で会社に来るのは最後なので、返却物を全て渡し終えたかは入念に確認しましょう。
返却物一覧
- 社員証
- 貸与PC、スマホ
- 書類、制作物
- 備品
- 名刺
また社内に置いている私物はすべて持ち帰ることも忘れないようにしましょう。これで退職は完了です。
7. 新卒1年目必見!仕事に慣れるための4つのコツ
「毎日ミスばかりで会社に行きたくない」「仕事がいつまでも覚えられなくて辛い…」と仕事になかなか慣れないことに悩む人は多いです。
本章では、そんな新卒社員が仕事でどのような点を意識しておくべきかを解説します。
転職を前向きに考えている方も、今いる環境で可能な限りスキルを身につけておくと好ましいので、日々の仕事の参考にしてください。
コツ1.メモを取りミスの原因を分析する
1年目のうちは、先輩から教わったことはもちろん、「日々の業務の気づき」や「学んだこと」「失敗したこと」など、徹底的にメモを取ることをおすすめします。
そしてそのメモを、終業後に見返してみましょう。
忙しい中で学んだことを100%覚えておくのは難しいですが、その日にあったことを振り返ってメモしておくだけで、要点を忘れずに済みます。
私はいつもメモの残し、仕事終わり10分程度で見直して、問題点や進捗状況などを毎日把握していました。きっとそう言う地道な努力が必要なのかもしれないです。仕事の追われる状況は皆同じです。後はミスを減らすだけです。
そして重要なのが、そのメモから失敗の原因を分析することです。「なぜ失敗してしまったのか」を繰り返し自分に問うことで、ミスの本質的な原因にたどり着けます。
トヨタが実践する「なぜなぜ分析」を応用!
一般企業の例ですが、自動車メーカーのトヨタでは、一つの問題に対して「なぜ」という質問を5回繰り返すことで、生産ラインの改善を行っていたと言われています。(通称:なぜなぜ分析)
新入社員の例でいうと、以下のような分析になるはずです。
【失敗:取引先のA社に送る資料の数値を間違えてしまい上司に怒られた】
- なぜ怒られたのか
→数値を正確に把握していなかったため、間違いに気づかないままA社に資料を送ってしまった - なぜ間違いに気づかなかったのか
→上司が確認してくれると思い、数値など細かい部分の確認を怠ってしまった - なぜ上司任せにしてしまったのか
→上司が常に確認してくれていたため、自分で確認する意識が低下していた
このように3回「なぜ」を繰り返しただけでも失敗の本質に気づけます。この場合、上司任せにせず、自分で最終チェックを行うことで、同様のミスを回避できるはずです。
原因が分かれば、「自分は細かい所でミスをしやすいことを意識して、念入りにチェックしよう」といった具体的な改善行動につながるでしょう。
コツ2.先輩には遠慮せずに頼る
少しでも分からないことがあれば、先輩・上司に遠慮せずに頼ることも大切です。
私は自分が信じられる先輩を見つけて、わからないことはその先輩に聞いていました。もちろん毎日その先輩がいるわけではないので、その日その日の振り返りはできなくても、休みの日などにレポートにまとめて、信頼できる先輩に提出してチェックしてもらっていました。
先輩や上司も忙しそうで「質問しづらい」と遠慮してしまいがちになると思いますが、あえて積極的に聞いてみることをおすすめします。
というのも、先輩や上司も目の前の業務に追われており、「あなたが何に困っているのか分かっていない状態」かもしれないからです。
受け身にならず、主体的に質問を投げかける姿勢で、疑問点は先輩の知恵を借りてどんどん解決していきましょう。
ただしその際、丸投げの質問にならないように気を付けてください。
NG例
「○○ってどうするんですか?」
「○○が分かりません」
OK例
「○○について質問させてください。自分は□□であると理解しているのですが、もし間違いがあれば教えてください」
先輩・上司の負担を最小限にするという配慮を忘れないようにしましょう。
コツ3.リフレーミングで前向きな思考を意識する
悩んでいる方の多くが「今日は〇〇をしてしまった」など、失敗ばかりを反省しがちですが、できることを無理やり見つけて振り返りもすると、辛さやプレッシャーも軽くなります。
なかなか自然には難しいと思うので、意識的に取り組むことが大切です。
物事の捉え方・考え方を意識的に変えることを「リフレーミング」と言います。
リフレーミングとは、出来事に対する認知(フレーム)を変える技法です。
たとえば、決められた時間までに頼まれた仕事が終わらなかったとします。新人社員は、「期限内に終わることができなかった」「周りに迷惑をかけてしまった」と落ち込んでいるかもしれませんね。
しかし、「決められた時間内に仕事が終わらず、落ち込む」ことは、頼まれた仕事の重要性や時間内で終わる必要性を理解できていると、解釈することもできます。
無理やりポジティブに解釈しているように思えるかもしれませんが、これくらい半ば強引に前向きにとらえることも時として重要です。特に1年目のうちは、些細なことでも自信を失ってしまいやすい時期です。
できるだけプラス思考になれるように、意識的に考え方を変えてみましょう。
コツ4.人間関係を円滑にする心理学的テクニックを実践する
人間関係で悩んでいる方に向けて、心理学に基づいた「人間関係を円滑にする技術」をまとめます。
円満な人間関係を築く心理学的テクニック
1.相手との共通点を見つける
人は共通点を持つ相手に親近感を覚えます(類似性の法則)。
相手の話に耳を傾けて、自分と共通する部分があれば、積極的に自己開示してみると良いでしょう。
2.周囲に自分から話しかける
人は好意を示してもらった相手に好意を持つと言われています(好意の返報性)。
良好な関係を築きたいという意思を示す意味でも、積極的に自分から話しかけてみると良いでしょう。
3.ポジティブな感情を表情に出す
自分は好意的に接しているつもりでも、表情に出ていなければうまく伝わらず、良好な関係が築けないケースもあります。
例えば「嬉しい」と言っているのに表情が曇っている場合、受け手は視覚情報=表情を重視して「嬉しくないのでは」と捉えてしまいます(メラビアンの法則)
4.人間関係はある程度のところで割り切る
必要以上に周囲と仲良くしようと考えず、「仕事上で必要不可欠なやり取りができればOK」くらい割り切って考えるのも大切です。「自分ではコントロールできないものに一喜一憂しない」という考え方で、アドラー心理学では課題の分離と言われています。
苦手な人が居たとしても、他人の行動は変えられません。無理になんとかしようとせず、自分のペースを乱されないようにある程度距離を取って、最低限のやり取りで仕事に集中してみましょう。
8. まとめ
新卒1年目で会社を辞めたい人に、1年目の退職理由や辞めるべきかどうかの判断基準を説明しました。
結論として、経験やスキルがアピールしにくく、第二新卒枠としても不利となる新卒1年目での退職はおすすめできません。
部署の異動や、数年経てば解決される悩みではないか検討し、なるべく会社に残る選択をしましょう。
あなたの未来が明るくなることを祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。