「履歴書の志望動機欄が狭すぎて上手く書けない」と悩んでいませんか?
結論からいうと、履歴書の志望動機では「志望理由」「スキル・経験」「入社後のビジョン」を簡潔に記載するだけで、端的かつ魅力的な文章を完成させられます。
この記事では、転職コンサルタントとして多くの履歴書を添削してきた経験をもとに、魅力的な志望動機の書き方について解説します。
(目次)
この記事に沿って書けば、採用担当者に伝わる志望動機が完成するでしょう。
転職や退職の方法に関する悩みは、それぞれの分野のプロフェッショナルに頼るのも有用です。
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1. 履歴書の狭いスペースで的確に志望動機を伝えるための3つの要素
履歴書の限られたスペースで志望動機を書くためには、以下の3要素に絞って述べるようにしてください。
端的にいうと、限られたスペースでいかに「応募先企業のどこに惹かれていて」「自分には何が出来るのか」を伝えるということです。
では、それぞれ詳しく見てみましょう。
1-1.志望理由(なぜその会社に応募したのか)
まず、「なぜその会社に応募したのか」という理由を1~2行程度で簡潔にまとめましょう。
例文
医療や福祉の課題をITソリューションで解決するという御社の事業内容に興味を持ち、この度応募しました。社会貢献度が高く、かつ未だ十分にITツールが浸透していない領域を対象とした事業という点に魅力を感じています。
志望動機を書く際は、結論から書くことを意識しましょう。
狭いスペースで端的に伝えるためには、だらだらと余計なことを書かず、要点を抑えて短くまとめる必要があります。
ここでは「志望動機=なぜ志望したのか」を問われているので、まずはその理由「なぜその会社に応募したのか」を一言で返します。
1-2.スキル・経験(その会社で活かせるスキルや経験は何か)
次に、「その会社で活かせるスキルや経験」を記述します。
例文
前職では、大手企業を中心とした法人営業を行っており、新規顧客の獲得を目指した戦略立案や10人規模の営業チームのマネジメントも担いました。
企業が求める人物像に合わせて、どのスキル・経験をアピールすべきかを選択し、「あなたを採用するメリット」を採用担当者に伝えることが重要です。
何を書くか迷ったら、企業の公式ホームページを見たり、求人情報を読み返したりして、「企業はどのような人材を求めているか」を想像してみましょう。
ポイント:事実をもとにした客観的な情報を書く
スキルや経験は、「過去の実績・事実」や「具体的な数字」など客観的な情報を盛り込むと、説得力が生まれます。
一方、「営業力にはとにかく自信があります」などの主観的なアピールでは、根拠が乏しく、魅力的に映りません。
1-3.入社後のビジョン(入社後にどのようなことを実現したいか)
最後に、入社後にどのようなことをしたいか、具体的なビジョン・未来像を書きましょう。
例文
その経験を活かし、チームのモチベーションを最大に高めながら、様々な課題を抱えている病院や施設に、御社のツールの魅力を伝えていきたいと考えています。
「入社後のビジョンが具体的にイメージできていること」を伝えられれば、熱意や志望度の高さをアピールでき、それにより志望動機の説得力が増します。
まとめ
ここまでの内容を参考に、例文をまとめました。
目安としては200字前後がベストです。
志望動機の詳細は面接で伝えることを前提に、履歴書の段階では以下3点を抑えて、簡潔に書くようにしましょう。
書くべきポイントまとめ
- 志望理由(なぜその会社に応募したのか)
- スキル・経験(その会社で活かせるスキルや経験は何か)
- 入社後のビジョン(その会社でどのようなことを実現したいか)
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次の章では、履歴書の狭いスペースを最大限活かす書き方のポイントについて、より詳細に解説します。
2.履歴書の狭いスペースを最大限活かす書き方のポイント
履歴書のスペースを活かす書き方のポイントは、以下の通りです。
それぞれ詳しく見てみましょう。
2-1. 内容だけでなく「読みやすさ」にこだわる
志望動機は「読みやすさ」も重要です。
文字の大きさを調整したり、改行をしたりするなど、内容以外の部分も意識しましょう。
また、伝えたいという気持ちが先走るあまり、つい長々と志望動機欄を埋めてしまう人も少なくありません。
ですが、小さい文字でびっしりと書かれた履歴書は「読みづらい」という印象を与えてしまったり、「要点をうまくまとめるスキルがない」と判断されたりと、むしろ逆効果になってしまうことが多いのです。
2-2. 志望動機はできる限り「具体的」に書く
志望動機はできる限り「具体的」に書きましょう。
- NG例:御社の理念に共感しました。
- OK例:「医療の未来をシステムで変える」という御社の理念に共感しました。
NG例のような曖昧な表現では、志望度や熱意がうまく伝わりません。
使い回しができますし、何より「その会社だからこそ」の志望動機になっていないからです。
BOX企業の情報収集は必須
魅力的な志望動機を書く際に、企業の情報収集は必須です。
求人情報を詳細に見たり、企業の公式サイトをチェックしたりして、情報を集めましょう。
また、実際に提供しているサービスを利用して、感じたことや想いを伝えてみるのも有効な方法です。
2-3.書くことが多いなら別途書類を用意する
履歴書の狭いスペースに志望動機を書ききれない場合は、別途「志望動機書」を作るのもおすすめです。
伝えたいことを余すことなく記述できますし、採用担当者によっては「熱意がある」「入社意欲が高い」と評価してくれる可能性があります。
A4用紙1枚以内に、まとめるのが目安になります。
3. 履歴書に魅力的な自己PRを書く方法
履歴書の中には、志望動機とは別に「自己PR欄」が設けられている場合があります。
その際は、志望動機欄の中で書ききれなかったアピールポイントを盛り込むようにしましょう。
自己PRを書く手順は以下の2ステップです。
それぞれ詳しく解説します。
3-1. PRする強みを1つ選ぶ
以下を参考に「もっとも自分がPRしたい強み」を考えてみましょう。
- 実績や経験をPRする
- 資格やスキルをPRする
- 身に付いた力をPRする
(1).実績や経験をPRする
自身のキャリアの中で、成功した仕事を振り返りましょう。
その仕事を実現するために、「どんな目標に対して」「どう取り組み」「どんな結果が出たか」を整理します。
一方的に実績を書き連ねるだけでなく、「環境が変わっても同じ成果が出せる」ことをPRするため、背景の情報も併せて言語化しておくことがポイントです。
(2).資格やスキルをPRする
志望企業が求めているスキルと合致した資格やスキルをアピールしましょう。
特に資格は、客観的に能力を示すことができるため、自己PRをに有効です。
スキルをアピールする場合は、事実やエピソードなどを具体的に書くと良いでしょう。
(3).身に付いた力をPRする
「周囲を巻き込みながら仕事を進めていくことが得意」など、身に付いた力をPRするのも一つの方法です。
自己PRする強みが見つからない場合は、まずは自己分析を入念に行うのも良いでしょう。
「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」を参考にして下さい。
3-2.フレームワークに沿って自己PRを書く
自己PRする自身の強みを明らかにした次は、いよいよ自己PRの文章を書いていきます。ここでは、誰でも「受かる自己PR文」を書けるフレームワークをご用意しました。
自己PRは、単に実績・スキル・身に付いた力を羅列するものではありません。採用担当者に、「どんな実績を出し」「どんな力を得て」「どう企業に貢献できるか」を分かりやすく伝える文章です。
以下に、自己PRの書き方をフレームワークを活用した例文をもとにご紹介します。
フレームワーク | 自己PR例 |
PRタイトル | 【顧客の潜在ニーズを聞き出すソリューション営業が強み】 |
仕事内容 | 入社以来5年間、大手顧客を中心とした営業職に従事してきました。営業場面で拘っている事は、単なる状況ヒアリングに留まらず、顧客の戦略や事業の仮説をぶつける事です。
顧客の潜在ニーズを聞き出す事で、深い顧客理解をベースとしたソリューション営業を心掛けてきました。 |
結果 | 結果、多くの顧客から「○○さんが一番うちの事を知っている。〇〇さんにお願いしたい。」と指名を頂くようになりました。 入社以来、継続的に売上を20%アップさせる事ができ、昨年度は営業全体のMVPを頂く事ができました。 |
得た強み | この経験から得た「顧客の潜在ニーズを聞き出す」「顧客の課題解決を行うスタンス」が私の強みです。 |
企業に貢献できる事 | 私の強みを活かし、より深く提案営業を追求したく、貴社の企業コンサルタントとして顧客に貢献し、成長していきたいと考えています。 |
上記5つのフレームワークに沿って自分の経験/強みを書いていくと、自己PR文になります。
※「受かる職務経歴書の自己PR|誰でもすぐ書ける6ステップ」では、自己PRの書き方についてより詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
履歴書の限られたスペースで、魅力的な志望動機を書く方法を解説しました。
上記の内容に沿って、一度文章をまとめてみてください。
もし「うまく書けたか分からない」という方は、転職のプロに添削してもらうのもおすすめです。
詳しくは、『履歴書の添削に強いおすすめ転職エージェントと活用法』を参考にしてください。
あなたが最高の転職をできることを陰ながらお祈りしております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。