
転職活動の履歴書を書こうとして「志望動機の書き方」で悩んでいませんか?
履歴書はスペースも限られているため志望動機をどのように書けば良いのかと悩む方は多くいるのです。
転職コンサルタントとして多くの履歴書を添削してきた経験からお話しをさせていだくと、実は「志望動機欄のない履歴書を選ぶことが一番」です。
今回はその理由と、志望動機欄があった場合・企業から指定がある場合の「落ちない履歴書」の書き方をご紹介していきます。
- 履歴書は「志望動機欄」のないものを選ぶべき理由
- 履歴書に「志望動機欄」が設けられていた場合の書き方ポイント2つ
- 例文に頼るのはNGな理由
- 志望動機の正しい書き方3ステップ
- 履歴書の限られたスペースでの書き方3つのポイント
これを読めばあなたの履歴書はグッとよくなり、人事に好印象を与えることが出来るでしょう。
<2021年1月:転職の最新情報>
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特に好条件の求人であるほど競争が激しくなるので、ライバルに差をつけるためにも、転職のプロの力を借りて、しっかりと対策を行いましょう。
- このページを見ながら、複数の転職サイト(『リクルートエージェント』『doda』など)に登録する
- それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
- 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。
1. 履歴書は「志望動機欄」のないものを選ぶべき理由
履歴書の志望動機欄はどのように書けばよいですか?
転職コンサルタントとして、多くの転職希望者の方とお会いしているとこういった相談がよくあります。私は、「志望動機欄のない履歴書を選びましょう」と強くオススメしています。
なぜなら
- 書類選考の多くは“職務経歴書”によって行われ、履歴書は人事情報として保管するもの
- 履歴書は限られた情報しか伝えることができないため、いかにマイナス点を取らないかが重要
だからです。
つまり、「志望動機欄のないもの」を選べばマイナス点を取ることもないということです。
また、履歴書のみ提出で書類選考をするという場合もありますが、その場合は「面接重視」の選考としており、上記の理由が同様に当てはまります。
2. 履歴書に「志望動機欄」が設けられていた場合の書き方ポイント2つ
先にお話ししたように、出来る限りマイナス評価をさけるためには「志望動機欄」のない履歴書を選ぶことをオススメしますが、企業から指定をされた履歴書など「志望動機欄」が設けられているものを使う場合の書き方のポイントをご紹介します。
履歴書『志望動機』の書き方ポイント2つ
- 「志望動機」の中に自己PRを盛り込む
- 「面接のときに聞かれるためのインデックスである」ということを意識し、最も伝えたいことを一つに絞る
履歴書は、職務経歴書と違って枠が決まっていて、書ける量も限られているため書き方のポイントをおさえてマイナス点を取らないようにすることが重要です。
実際の書き方を次から紹介していきます。
3. 例文に頼るのはNGな3つの理由
「人事に受けが良い志望動機の例文が知りたい」
志望動機を書く際に例文を参考にしたい、という声は多くあります。
実際に多くのWebサイトにも例文が掲載されていますが、例文に頼りすぎる事は逆効果です。例文を転用したり、正しい書き方を守らなかったりして、
「採用担当者が例文転用を見破って、書類選考で落ちてしまった…」
「志望動機を面接で掘り下げて聞かれ、しっかり考えていない事が露呈してしまった…」
と失敗した人はとても多いのです。
まずは例文に頼るのはNGな3つの理由をご説明します。
3-1.例文の転用は採用担当者にすぐばれる
ちょっとぐらいネットの例文を転用してもバレないのでは…?
上記のように多くの応募者の皆さんが考えてられますが、残念ながら、採用担当者や我々転職コンサルタントはすぐに分かってしまいます。
なぜなら、自社に応募する志望動機を何百通と読んでいるので、「当社の良さをしっかり認識して志望されている職務経歴書」と「ネット検索で上の方に表示されるサイトの例文をパクッた職務経歴書」の違いは明らかなのです。
なので、面倒ですがしっかり考えて記入する事をおすすめします。
3-2.志望動機は転職面接でも質問される
経歴やスキルがあって書類選考通過すれば、結果オーライじゃないの…?
職務経歴書の志望動機は「書類選考を通過すればOK」ではありません。転職面接では、採用担当者は職務経歴書を見ながら質問をします。
しっかりした自己分析から自分のWill(想いや気持ち)を明らかにして志望動機を書かないと、肝心の面接で不合格になってしまいます。
3-3.ネットに出ている例文は「質が低い」
どう書いていいか分からない…。例文を参考にして書きたい!
残念ながら、転職コンサルタントとして職務経歴書の指導を行っているプロの我々からすると、ネットに出ている志望動機の例文は「質が低い」のが現状です。特にノウハウを提示することなく、数多くの例文を出しているサイトがほとんどです。
が、ご安心下さい!志望動機の書き方には「順を追って考えると、必ずいい志望動機が書ける」ステップがあります。本サイトでは、そのノウハウとステップを皆さんにお伝えしようと思います。
4. 志望動機の正しい書き方3ステップ
志望動機の書き方には「順を追って考えると、必ずいい志望動機が書ける」ステップがあります。熱意が伝わる志望動機とは何か、ということを本質的に考えていくと下記の3ステップに分解されます。
実際に、私の今までの転職志願者の方へのアドバイス経験からも、「当社を応募する熱意が伝わった!」と人事担当に好評でしたので、ぜひ実践してみてください。
Step1. 応募企業に惹かれている理由
まず初めに、応募企業に惹かれている理由を簡単に書きましょう。
「企業に興味がある」と表現しても似たような企業理念の企業は多く存在します。同業界の中で「なぜその企業を志望したのか?」あなた自身の人生経験に紐付いて書く事がお薦めします。採用担当者との距離をグッと近づける事ができますよ。
Step2. 事業・ポジションに惹かれている理由
次に、事業・ポジションに惹かれている理由を整理して書きます。
ここでは「現在の仕事では満たされない、あなたのやりたい仕事」がある事を書きましょう。その内容が志望理由に繋がりますし、転職する覚悟を採用担当者に伝える事もできます。
自身のやりたい仕事が定まっていない場合は、自己分析から自分のWillを整理する事が必要です。「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」を参考にして下さいね。
Step3. 応募企業・事業・ポジションに貢献できる根拠
最後に、応募企業・事業・ポジションに貢献できる根拠をPRします。
ここでは「現在の仕事で身に付けた、あなたの強み」が活きる事をPRしましょう。もし、経験していない仕事内容だったとしても、必要とされる強みを持ち合わせている事をしっかり書いて下さいね。
自身の強みが言語化出来ていない場合は、自己分析から自分のCanを整理する事が必要です。上記同様、「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」を参考にして下さい。
【Point】もっと詳しく志望動機の書き方を知りたい人は「事例でわかる職務経歴書で完璧な志望動機を考える3ステップ」に、「必要な理由」「書き方」「熱意が伝わるポイント」「NGな志望動機」について詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
5. 履歴書の限られたスペースでの書き方3つのポイント
「文字数や文字の大きさはどのくらいで書けば良いのでしょうか?」
履歴書の志望動機の欄は限られているので、こういった悩みを持つ方も多くいらっしゃいます。重要なことは限られたスペースでいかに文章を仕上げるかです。
それでは履歴書の限られたスペースでの書き方のポイントを3つご紹介していきましょう。
ポイント1. 履歴書の志望動機は面接のためのインデックス
履歴書の志望動機欄は「面接のときに聞かれるためのインデックスである」ということを意識しましょう。面接でどのようなことを話すかを整理し、その中で最も伝えたいことを一つに絞ってアピールするようにします。
その際、先にご紹介した3つのステップを意識して簡潔にまとめるようにしましょう。
STEP1.応募企業に惹かれている理由
STEP2.事業・ポジションに惹かれている理由
STEP3.応募企業・事業・ポジションに貢献できる根拠
例:
貴社のブランドコンセプトや理念、一人ひとりのお客様を大切にする販売方針に強く共感しています。
前職では営業事務に従事しておりましたが、よりお客様と直接接点を持ち、
自社サービスを届ける事ができる販売職を志望しており、この度応募させて頂きました。
営業事務職では、営業担当の案件スケジュールや性格に合わせて資料準備やサポートを行っており、「協働しやすい」と評価を頂いておりました。
この工夫と仕事の進め方は、「一人ひとりのお客様を大切にする」貴社の販売業でも活かせると考えております。
ポイント2. バランスのとれた文字の大きさ
全体的にバランスのとれた履歴書は見栄えがよくなります。文字の大きさを揃え、斜めにならないように注意しながら書きましょう。
また、漢字に対してひらがな・カタカナは7割~8割程度の大きさを意識し、漢字とひらがな・カタカナの配分も意識すると全体的に綺麗に整って見えます。 文字の大きさは、読みやすい大きさを意識し、どの年代の担当者でも読める大きさを意識しましょう。
ポイント3. 文章量はスペースの8割を意識する。
文章を書くスペースは、余白が多すぎると熱意が伝わらす、印象を悪くしてしまいます。また、欄外にはみ出すほどにぎっしり書き込まれた履歴書は、熱意は伝わるものの、読みにくいだけでなく、簡潔にまとめる能力に欠ける印象を与えてしまいます。
スペースの大きさにもよりますが、おおよそ文字数は250~300程度、スペースの8割を埋めることを意識しましょう。
6. まとめ
繰り返しになりますが、履歴書はいかにマイナス点を取らないかが重要なため、出来る限り志望動機などの項目がない履歴書を使うことをオススメします。
もし志望動機欄のある履歴書を使う場合には、
- 志望動機の中に自己PRを盛り込み、その後の面接を意識して作成する
- 例文に頼らない
- 正しい書き方を意識する
- 履歴書ならではのポイントをおさえる
この4つを意識することでグッと印象が良くなるはずです。きちんとポイントをおさえて「落ちない履歴書」を作成しましょう。
また、上記以外についても職務経歴書や履歴書でお困りの方は、転職エージェントに聞くのが手っ取り早くおすすめです。その際は無料で上手く転職エージェントを利用しながら簡単に職務経歴書を作成する方法をまとめた『職務経歴書の添削に強いおすすめ転職エージェントと活用法』をご参考ください。
※転職エージェントを利用する際の注意点
転職エージェントは完全無料で使えますが、あなたが内定・転職すると企業側から多額の報酬(提示年収の30%前後)を受け取っていますので、言葉巧みに転職へ誘導してきます。
彼らの営業トークにのせられて焦って転職先を決めてしまうことだけは避けてください。
『リクルートエージェント』のような大手エージェントは本気で転職を検討していればおすすめですが、担当のノルマも厳しいため注意しないと営業トークにのせられます。
転職検討段階やまだまだ悩んでいるという方は、商売っ気が少なく親身に相談にのってくれる『doda』や『パソナキャリア』、20代であれば『マイナビ』のような中堅エージェントがおすすめです。
転職活動中はとなりの芝は青く見えるものですから、注意しながら次の可能性を探して下さい。
あなたの転職活動が最高のものになるよう、陰ながらお祈りしております。