転職で後悔する看護師に共通する特徴|失敗しない転職活動のコツ

看護師 転職 後悔

「転職をして後悔しないか不安…」転職をして後悔しないか、不安を抱いている看護師さんは多いです。

転職で後悔してしまう看護師さんに共通する特徴としては、以下の4つが挙げられます。

  • 焦って転職先を決めてしまった
  • 給与にこだわりすぎる
  • 適切な情報収集ができていない
  • 転職したい理由が曖昧

4つの特徴を踏まえて、転職活動には失敗しないためのコツがあります。

この記事では、まず1章で看護師が転職後に後悔する事例を紹介し、2章からは転職に失敗する人に共通する特徴、そして失敗しない転職先の探し方について解説していきます。

  1. 看護師が転職後に後悔する事例
  2. 後悔する人に共通する4つの特徴【失敗する原因】
  3. 看護師転職で失敗しないコツ|後悔しない転職先の探し方
  4. 転職すべき人・今の職場に留まるべき人の特徴

順番に読んでいただくことで、後悔なく転職し、新たな一歩を踏み出すことができるでしょう。

看護師723名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

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1.看護師が転職後に後悔する事例

まずは、看護師が転職後に後悔してしまう事が多い事例をご紹介します。
主に以下の3つです。

それぞれ、独自調査した事例とともに詳しく見ていきましょう。

1-1.人間関係や社風への不満

看護師の職場における悩みで最も多いのが、人間関係に関する不満です。

入職前に職場見学等を通じて、雰囲気をしっかりと見ておかないと、入職後に「自分合わない」と感じてしまうケースが多いのです。

給料等の条件面で職場を選び、「スタッフ同士の関係性や雰囲気」「仕事の進め方」などの情報収集ができていないと職場とのミスマッチが起こりやすいです。

職場の雰囲気になじめず、業務もうまくいかない

口コミ・評判

クリニック外来勤務(22歳女性)
給料は良いが、人間関係が良くなく、スタッフ全員挨拶交わしたら最後、何も喋らずに早々に着替えて仕事。初勤務からお局の指導や言葉が厳しかった。一度で覚えろという指導で、メモをしっかりとり、自分なりに覚える努力もしたが、スタッフ全員が何も喋らずロボットの様にただ業務を行っている雰囲気の中での仕事はやりにくく、業務を覚える事か出来なかった。お局は掃除でさえ姑の如く、埃が残ってないか物をどかして確認するほどに神経質。ただただ、仕事に行くのが嫌でした。

派閥争いに巻き込まれて仲間外れに

口コミ・評判

介護・福祉施設勤務(27歳女性)
看護師間で派閥があり、どちらにも属していないと仲間外れのような扱いにされてしまい、いじめられてしまうところです。仲間外れにされるのはいいのですが、いじめられると仕事に支障が出てしまうので、仕事でミスをしてしまうことが多かったのが辛かったです。

入職してみたら、看護師間の派閥があり、いじめに巻き込まれてしまうケースもあります。

1-2勤務条件・労働条件が求人情報と異なる

また、入職してみると、求人情報に記載していた条件と異なっていた、というケースもあります。

「土日休みと聞いていたのに休日出勤が多い」「サービス残業が当たり前の雰囲気がある」など、事前の説明と実態が違うことはよくあります。

期待よりも給料が少なかった

給料が少ないというのも、転職時に後悔する事例の一つです。

「基本給の高さに惹かれて転職したが、ボーナスが少なく、結局年収がダウンしてしまった。」「焦って転職先を決めたところ、給与の条件が良くなかった。

というように、転職したにも関わらず給与が下がってしまい、後悔するケースです。

休暇が取れない

口コミ・評判

 病院外来勤務(34歳男性)
小学校の学校行事(授業参観や持久走大会)の日が他のスタッフと重なることがありました。休暇を希望しても通らず、学校行事に参加できなかったのが辛かったです。

特に子どもがいる家庭の場合、休暇が取りにくく仕事と子育ての両立が難しいという方がいます。

残業や夜勤等の労働条件がブラック

「残業代が付かなかい」「夜勤が想像よりも多い」など、入ってみたら想像よりブラックな労働環境で後悔するという方もいます。

80時間の残業しても、残業手当が付かない

口コミ・評判

病棟勤務(42歳女性)
80時間も残業していたが、全額残業手当が付かなかった。当直明けで帰りが毎回昼過ぎになり居眠り運転を数回して、命の危険を感じたから。

特に、残業と夜勤で体力的、精神的に消耗してしまう方が多いです。

夜勤がしんどいが、夜勤をしなければ給与が少ない

口コミ・評判

病棟勤務(23歳女性)
夜勤が長くしんどいこと、夜勤をしなければ給与が少ないこと、認知症患者への対応が大変だったとき、業務の大変さや責任の重さの割には給与が少ないこと、失敗が時に人の命に関わること、インシデントやアクシデントを起こした時
(これまで看護師として働く中で、一番「辞めたい」と思ったのはどんな時ですか?)

せっかく転職しても、前職より条件が悪くなり後悔してしまいます。

実際に働いている方の口コミなど、情報収集がしっかりとできていないと、このようなケースに直面しやすいです。

1-3.職場環境に対する不満

病院の内部環境や看護体制に不満を感じる方もいます。

「人手不足」「職場が不衛生」などのケースがあります。

人手が足りず、患者さんの受け持ちの負担が大きい

口コミ・評判

病院 病棟勤務(24歳女性)
人が少ない現場で、一人では動けない、状態がよくない患者さんばかり受け持ちとてもひとりでは見きれないような受け持ちが大変でした。ひとりは急変しており、ひとりは認知症でナースコール連打、ひとりは失禁でベットが汚物まみれ、ふたりはオペが終わったあとで注意深く見なければならない、あと数人検査にも連れて行かなければいけない、それに加えておむつ交換、食事介助、自分でナースコールが押せない人はセンサーがなったら見に行かなくてはいけません。そんな受け持ちの割り振りがされている予定表を見たときは、仕事が始まる前から泣きそうになります。

人手が足りていない病院では、必然的に一人当たりの業務負荷が高くなってしまいます。

医師と看護の方針が合わない

口コミ・評判

外来勤務(40歳女性)
医師との関係に悩んだ時です。自分では患者さんにこの様な看護をしたいと感じても医師の治療方針によってそれが一番叶わないこともあります。その様な時に自分の理想と現実の間で悩む事が多くありました。どうにも折り合いがつかない時に辞めたいと思う事がありました。

赤字経営で職場環境が不衛生

口コミ・評判

呼吸器内科、耳鼻科中心 病棟勤務(28歳男性)
赤字病院だったため、施設の老朽化により、治療環境は不衛生。経営困難が囁かれ、大量離職が続いたこと。一部看護師が理不尽な物言いや陰口を繰り返していること、それが原因で職員関係を悪化させていることが辛かった。また、収入とならない論文を毎年執筆させられるのも大変だった。

事前に職場見学ができておらず、入職してはじめて職場の不衛生さに驚いたという方もいます。

ここまでのまとめ

看護師が転職後に後悔してしまう事例としては、次の3つでした。

  • 人間関係や社風への不満
  • 勤務条件・労働条件が求人情報と異なる
  • 職場環境に対する不満

続いて、転職に後悔する人に共通する特徴について説明していきます。

2.後悔する人に共通する4つの特徴【失敗する原因】

転職をして後悔してしまう人には次の4つの特徴があります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.焦って転職先を決めてしまった

焦って次の職場を決めてしまう人は、結果的に転職に後悔しやすいです。

特に、「今の職場を早く辞めたい」など余裕がない状態で転職活動をしている人は高確率で失敗しやすいので注意が必要です。なぜなら、早く転職活動を終わらせることを優先するあまり、視野が狭くなってしまうからです。

例えば、転職活動を始める際は、理想のキャリアプランや希望条件についてじっくり考えてから取り組むべきですが、焦っている方はこの工程をスキップしてしまいます。結果として、希望条件が曖昧なまま、とりあえず目についた求人に応募してしまうことがあるのです。

また、気になる求人が見つかったとしても、時間に余裕がないと、複数の職場を比較検討することが無いまま、次の職場を決めてしまいかねません。比較検討しないで、その求人が本当に良い条件なのか判断するのは難しく、他にもっと良い職場がある事に気づけない可能性もあるのです。

このように、時間に余裕のない状態で転職活動をしてしまうと、職場選びで失敗する可能性が高いのです。

2-2.適切な情報収集ができていない

また、適切な情報収集ができていない人も転職活動で失敗する可能性が高いです。

というのも、情報収集をしっかりとしないで入職してしまうと、「自分の思っていた職場」と「実際の職場」が異なっていたということがあるためです。

人からは「残業が少ない病院」だと聞いて入職したのに、実際に勤務する病棟は残業が多かったというようなケースがあるのです。

情報収集が不足したまま転職先をきめることは、入職してから後悔の原因なりやすいので、気を付ける必要があります。

2-3.給与にこだわりすぎる

転職活動の際に給料にこだわりすぎる人も、転職後に後悔しやすいです。

これは、給料以外の希望条件が曖昧なまま転職活動を行ってしまうためです。

例えば、給料の良さを理由に入職しても、「職場の雰囲気がギスギスしている」「残業、夜勤が多い」など、後悔してしまうケースがあります。

また、給料が高い求人にはそれなりの理由があります。スキルの高い人材を求めているため高給という求人もありますが、一方で、何かが原因で高い給料にしないと人が集まらないという職場もあるのです。

このように、給料を第一条件にしていると、職場選びに失敗する可能性が高いので気を付ける必要があります。

2-4.自己分析ができていない

自己分析ができていないというのも、転職で後悔しやすい人の特徴です。なぜなら、「なぜ転職したいのか」「絶対に譲れない点は何か」という自己分析ができていないと、職場選びの難易度が高くなってしまうからです。

自己分析ができていないと、職場の選び方の軸が定まりません。選び方の軸が無いと、複数の職場を適切に比較することができず、転職活動自体にも時間がかかってしまいます。結果として、なんとなく内定をもらえた職場に入職してしまい、後悔してしまうという状態に陥りやすいのです。

このように、自己分析ができていないと、転職活動で失敗してしまう可能性が高いのです。

ここまでのまとめ

転職して後悔してしまう人に共通する特徴は以下の4つでした。

  • 焦って転職先を決めてしまった
  • 適切な情報収集ができていない
  • 給与にこだわりすぎる
  • 自己分析ができていない

一つでも当てはまった方は注意が必要です。

それでは、転職で後悔しない為にはどうすれば良いのでしょうか。次の章で、転職活動で失敗しない為のコツを紹介します。

3.看護師転職で失敗しないコツ|後悔しない転職先の探し方

転職で失敗しない為に抑えておきたいポイントは次の3つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1.自己分析を入念に【いきなり求人探しはNG】

ここまで紹介してきた通り、自己分析ができていない人は転職に失敗しやすいです。自己分析は次の2ステップで行いましょう。

  • (1).転職したい理由を言葉にする
  • (2).譲れない点、妥協する点を決める

(1).転職したい理由を言葉にする

まずは、転職したい理由をはっきり言葉にすることから始めます。転職先を選ぶ基準になります。

「今の職場のどこに不満を感じているか」をはっきりさせましょう。

例:常に余裕がなく、夜勤の回数も多い。また数年以内に結婚したいと考えているが、この環境だと結婚後も続けるのは無理だと感じるので、早いうちに転職しておきたい

例えば、このように言葉にすることで、転職先を選ぶ基準が浮かび上がってきます。

この場合、以下のような軸で仕事を探すと良いでしょう。

転職先探しの指針

  • 慢性回復期の患者が多いなど、比較的に余裕を持って働ける職場
  • 夜勤の回数が今より少ない、あるいはクリニックなど夜勤そのものがない
  • 30~40代の子育て世代のスタッフが多い

不満を明確にすることで、同じような職場に転職してしまうリスクを減らすことができます。

転職の理由を明確にすることを意識しましょう。

(2).譲れない点、妥協する点を決める

転職の理由を明確にしたら、「絶対に譲れない点」を1つ決めましょう。

転職に成功した看護師さんは、「絶対に譲れない点」をはっきりさせており、複数ある場合は優先順位をつけているようでした。

実際に転職経験のある看護師さんの声を具体例として紹介します。

譲れない点:残業無し

口コミ・評判

病棟勤務(43歳女性)
残業がないことと休みがしっかり取れることを第一条件に選びました。療養病院だと緊急の入院がないので業務が一定のペースで進められると思い、そちらも重視しました。また、3交代勤務で不規則な生活が辛かったので、2交代勤務も条件にしました。
譲れない点:休みの多さ、妥協できる点:給料

口コミ・評判

病院オペレーター室勤務(48歳女性)
第一条件は休みが多いことでした。あとは通勤時間が一時間かからないことと、そんなに忙しくないことですね。以前に勤めていたが体調悪くなり退職しただけなのでもどることにした。給料はあまり満足していないが許容範囲とした。

「ここは妥協しても良い」という点も決めておくと、求人が見つかりやすくなります。

3-2.情報収集をしっかりと

情報収集をしっかり行うことで、入職前と実際に入職後のギャップを小さくすることができます。

最低限チェックしておきたいのは以下の4点です。

  • 職場見学で働くイメージをつける
  • 口コミサイトを参考にする
  • 複数求人を比較する
  • 離職率を把握しておく

職場見学で働くイメージをつける

看護師の転職において、職場見学は非常に重要です。「職場の雰囲気」「設備の充実度」等、求人情報では分からない事を知ることができます。

職場見学の際には以下のようなポイントを抑えておくようにしましょう。

職場見学で注意して確認したいポイント

  • 挨拶を返してもらえるか、スタッフ同士の挨拶はあるか
  • 深夜明けのスタッフが残っていないか
  • 避けられているスタッフがいないか
  • 忙しそうか、殺伐としているか
  • 一人当たりの受け持ち数、検査数
  • 汚物処理室は清潔か
  • 患者用トイレは清潔か

口コミサイトを参考にする

職場の口コミも転職する上で参考になる情報の一つです。

「仕事のやりがい、働き方」「職場の雰囲気」「退職の理由」等が参考になります。似たような理由で辞めている方が多い職場は、問題がある可能性が高いです。自分がその環境で続けられるかどうか、しっかりと検討しましょう。

ただし、退職された方の口コミは基本的にネガティブな物が多いです。一つの口コミを信じ込みすぎないようにいましょう。

口コミを確認をする際には『ナスコミ』『ナース専科』『病院転職ラボ』等のサイトを参考にしてみてください。

3-3.看護師の転職サイトを活用する

 

おすすめの転職サイト

転職の成功確率を上げるためには転職のプロに相談するのがおすすめです。

転職サイトは、看護師の求人探しから選考対策まで、転職活動をトータルでサポートしてくれる転職支援サービスです。

転職サイトの担当者(キャリアコンサルタント)は、応募先職場が女性にとって働きやすい職場であるかといった情報も提供してくれます。

全て無料で利用することができ、日程調整や書類の作成・管理などを代理で行なってくれるため、利用をおすすめしています。

転職サイトの利用を検討している方は、『看護roo!』や『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』などの、看護師専用の転職サイトを活用することがおすすめです。

看護師専用のサイトを利用することで、看護師転職に特化したフォローを受けることができ、より転職活動成功に近づきやすくなります。

また、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』では、当サイトが独自に取得したアンケートから、利用者満足度の高い転職エージェントを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

4.転職すべき人・今の職場に留まるべき人の特徴

転職すべきかどうか悩んでいる方に向けて、転職すべき人、留まった方がいい人について解説します。

4-1.転職すべき人の特徴

次のような方は転職することをおすすめします。

(1)目標があり、スキルアップを狙っている

自己分析ができており、明確な目標を持っている方には転職はおすすめできます。
今の職場では得られないスキルや、やりたいことがある場合です。

手術看護に興味を持ち、クリニックから病院に転職

口コミ・評判

クリニック→病院の手術室に転職(35歳女性)

もともと手術看護に興味があったが今まではクリニックしか勤めたことがなかったので携わることはなかったが、やはりやりたいという気持ちがおさまらず、手術室のある病院に転職することにした。

手術室看護に憧れていた若い頃の夢を実現することができた。病棟では直接患者とコミュニケーションをとることで患者のニーズを理解できたが、手術室では患者は麻酔がかかり眠っている状態であるのであらかじめカルテから収集した情報や術前訪問で患者のニーズを探らなければならないため情報の収集力や理解力が必要とされる。長年の経験が必要ではあるが患者が無事に手術を終えて退出するときにはやりがいを感じる。

このように、目標やスキルアップを狙って転職活動をする場合、

  • 配属先の希望が通るか(自分のやりたいことができるのか)
  • 転職先が決まってから今の職場を退職する

ということに注意して転職活動を進めると良いでしょう。

(2)労働条件・待遇が明らかに悪い

労働基準法に明らかに違反している、職場環境が著しく悪いという場合は、退職を検討した方が良いです。

毎月30時間以上の残業や、月9回以上の夜勤がある病院は要注意です。

ブラック病院・クリニックの客観的な特徴

  • 残業
    • 残業代が支給されない(サービス残業が当たり前の雰囲気がある)
    • 30時間以上の残業が毎月ある
  • 夜勤
    • 3交代制で月9回以上ある
残業

残業や夜勤は看護師が辞めたいと思う要因です。残業代が支給されない(申請できない空気がある)はもちろん、残業が常態化している場合も、かなり悪い環境と言えます。

事実、看護師の86 %は月残業30時間未満のようです。これを超える看護師はかなり少数であり、客観的に見てもかなり残業が多い職場と言えるでしょう。

(参考:メディカルサポネット『看護師白書2019年度版』)

夜勤

夜勤回数も三交代制で月9回以上が続くようなら、体力的にキツイ職場と言えます。

「看護職の夜勤・交代制勤務ガイドライン」では、夜勤回数は、3 交代制勤務の場合月 8 回以内を基本とすると定められており、73%の病院がこれに沿ったシフトにしています。

(参考:「看護職の夜勤・交代制勤務ガイドライン」の普及等に関する実態調査

月9回以上の夜勤が当たり前でかなり辛い

口コミ・評判

病棟勤務(33歳女性)
正に今、コロナウィルスにより、病棟が一つコロナ病棟になった事で、他の病棟がその患者様を受け入れる事になり、毎日満床が続き忙しすぎて辞めたくなります。更に看護師の数が足りていない状態の為夜勤も9回以上が当たり前で辞めたくなります

(3)いじめやパワハラが精神的に辛い

職場で理不尽なパワハラや、陰湿ないじめが存在するようなケースは、できるだけ早く転職を考えたほうが良いです。

以下のような症状が続きませんか?

  • 気分が沈む、憂うつ
  • 何をするのにも元気が出ない
  • イライラする、怒りっぽい
  • 理由もないのに、不安な気持ちになる
  • 気持ちが落ち着かない
  • 胸がどきどきする、息苦しい
  • 何度も確かめないと気がすまない
  • 周りに誰もいないのに、人の声が聞こえてくる
  • 誰かが自分の悪口を言っている
  • 何も食べたくない、食事がおいしくない
  • なかなか寝つけない、熟睡できない
  • 夜中に何度も目が覚める

(参考:厚生労働省『こころの病気の初期サインに気づく』)

これらの症状は、こころの病気のサインと言われています。
このまま働き続けることは危険なので、早めに専門機関に相談することをおすすめします。

厚生労働省の『こころの耳 相談窓口案内』では、働く人のための各種相談窓口を用意しています。仕事に関する相談から、心の健康に関する相談まで電話やメールで相談することができます。

4-2.現職に留まった方が良い人

一方で、次のような方は一度立ち止まって考えたほうが良いです。

  • (1)新卒で入職してから3年以内の方
  • (2)人間関係だけが理由で転職を考えている方

(1)新卒で入職してから3年以内の方

新卒で入職してから3年以内の転職はおすすめできません。

というのも、チームリーダーやプリセプターなど3年目では経験できていない業務があるのと、4年目以降の方が転職先の選択肢が多くなります。

実際に、100名の看護師さんに、一度目の転職を何年目に行ったのか調査をしたところ、6年目に転勤するのが平均でした。

新卒であれば、新人として教育してもらう機会が多いですが、転職では即戦力としての働きを求められる機会が多くなります。経験が浅いうちは転職に慎重になった方が良いでしょう。

1,2年の経験では見えないことも、3年目からは見えることがある

口コミ・評判

病院 病棟勤務(26歳女性)
1、2年目は仕事をこなすだけでいっぱいいっぱいで、確認したつもりが、確認できてなかったりする事が多かった。1.2年の経験では見えなかった事も、3年目からは少し余裕が出てきて、見える事があるかもしれないので、もう少し頑張ってみると良いと思う。

関連記事:
≫【看護師】3年目の転職は慎重になった方が良い理由

(2)人間関係だけが理由で転職を考えている方

転職の理由が人間関係だけの場合、早まって転職することはおすすめできません。

なぜなら、人間関係は運の要素が非常に大きいからです。すなわち、次の職場で必ずその悩みが解決されるとは限りません。人間関係を理由に転職をしたとしても、次の職場でまた合わない人がいるということも考えられるのです

どうしても人間関係に耐えられないという場合は、まずは異動を考えてみてはいかがでしょうか

人間関係やその部署が合わないなら、転職より異動を勧める

口コミ・評判

病院 ICU病棟勤務(32 歳女性 )
転職の理由によるかなと思う。人間関係やその部署が合わないとかなら、転職より異動を勧めると思うし、やりたい事が見つかっての転職なら、それは応援したいと思う。(新人看護師に転職の相談をされた際の回答)

同じ病院内でも、部署、病棟ごとに仕事内容や雰囲気は大きく異なります。部署内の人間関係で悩んでいる方には、異動の方を検討してみると良いでしょう。

さいごに

今回は看護師が転職後に後悔する事例、転職に後悔してしまう人の特徴について解説しました。

  • 焦って転職する事
  • 情報収集ができていない事
  • 給与にこだわりすぎる事
  • 自己分析ができていない事

転職される際は、自分が当てはまりそうか、よく検討される事をおすすめします。
また、本記事で紹介した、転職活動で失敗しない為のコツも是非参考にしてみてください。

後悔のない転職ができることを祈っています。