
介護職を辞めることを検討しつつも、
- 辞めたいけど本当にいいのかな…
- 辞めてよかった人の声が知りたい!
と考えている方も多いと思います。
結論から言うと、「介護職を辞めてよかった!」という人は多くいます。
ただ、勢いのままに辞めてしまうのは、後悔のもとになるので、まずは『自身の辞めたい理由をしっかりと把握』し、『適切に判断する必要』があります。
そこで本記事では、介護職の転職を数多くの支援してきた私が、介護職を辞めて良かった人の口コミから「介護職を辞めてよいかどうか、正しく判断するための知識」を解説します。
- 【口コミから分かる】介護職を辞めて良かったこと
- 辞めたいと思いながら介護職を続ける3つのデメリット
- 介護職を辞めるべき?後悔しない選択をするための判断方法
- 介護職からの転職に『おすすめの職種』9選
- 【職種別】介護職からの転職におすすめの転職エージェント
すべてを読めば、「介護職を本当に辞めていいのかな…」という悩みを解消でき、後悔のない選択ができるでしょう。
目次
1.【口コミから分かる】介護職を辞めて良かったこと
介護業界で働いている人の中には、「介護職が辛い、けど本当に辞めていいのかなぁ」と悩んでいる方も多いでしょう。
そこでこの章では、実際に介護職を辞めた方の口コミをもとに「介護士を辞めてよかった!」と感じることは、5つ紹介していきます。
自身の介護職を辞めたい理由に当てはめながら、読んでみましょう。
1-1.人間関係の悩みから解放された
介護職を辞めたことで「人間関係の悩みから解放された」という方は多くいるようです。
「人間関係がうまくいかなくて辛い」という悩みは、介護職を辞めたいと感じる理由の一つです。
事実、介護職を辞めたことで「先輩から無視されるなどのいじめを受ける」「利用者の家族から陰口を言われる」といった人間関係の悩みから解放された方はいました。
人間関係で色々あったので、介護職辞めてよかった
出典:Twitter
人間関係が最悪だった
①:給料が安すすぎ
②:人間関係が最悪
③:派遣社員で良かった
出典:アンケート
1-2.プライベートに余裕ができた
「プライベートに余裕ができた」「自分やりたいことができるようになった」という方は多いです。
事実、介護職を辞めることで「計画が立てにくい」「身体が休まらない…」などの悩みから解放された方は多くいます。
転職して土日祝休みになりました
出典:Twitter
土日は家から出る必要なし
土日は家から出る必要がありません。
出典:アンケート
このように、介護職を辞めることで「休日にはしっかりと休むことができ、自分のプライベートな時間を確保できる」ようになるでしょう。
1-3.身体的な負担がなくなった
介護職を辞めて「身体的な負担がなくなった方」も多くいます。
実際「辛い腰痛に悩むことがなくなった」という口コミが見られました。
ひどかった腰痛に悩むことがなくなった
出典:Twitter
辞めてからぎっくり腰はすぐに治った
辞めた理由は、ぎっくり腰でした。辞めてからぎっくり腰はすぐに治りました。
出典:アンケート
介護職員の約9割が腰痛を抱えている
介護職員の89.4%は「腰痛を抱えている」という結果も報告されています。(参考:社会福祉施設の介護職職員における腰痛の実態調査)
1-4.不規則な生活から解放された
「介護士の不規則な生活から解放された方」も多くいます。
不規則な生活
- 日勤と夜勤のシフトがある
- 労働時間が長い(16時間を超えることも)
- 休日が中々取れない
介護士不足のため、日勤と夜勤のシフトに入ることを強いられ、不規則勤務を日常的にこなさなければいけないケースは多いです。
まとまった休みが取れる
出典:Twitter
決まった休みが取れる
良かった所は精神的に悩まされなくなった。
決まった休みがとれる。
出典:アンケート
このように、介護職を辞めて転職したことで「規則的な生活を送れるようになった」という方はいるようです。
1-5.精神的な悩みがなくなった
介護職を辞めることで「精神的な悩みがなくなった」方は多くいるようです。
事実、「介護職を辞めることでストレスなどの精神的な悩みがなくなった」というような口コミは多く見られました。
精神的に楽になった
出典:Twitter
鬱になり辞めた
出典:Twitter
ここまで介護職を辞めるメリットを紹介しました。
次章では、介護職を辞めるメリットについて紹介していきます。
2.辞めたいと思いながら介護職を続ける3つのデメリット
辞めたいと思いながら介護職を続けるデメリットは以下3点です。
それぞれを詳しく紹介していきます。
2-1.身体的に疲弊してしまう
ストレスを抱えたまま介護士を続けることで、身体的に疲弊してしまう可能性があります。
事実、介護職員の70%が「今の仕事は負担が大きい」と感じているようです。
介護職を続けることで、身体的に疲弊し、仕事自体ができなくなる可能性があることを理解しておきましょう。
2-2.勤務先に将来性がない場合がある
このまま介護職を続けても、勤務先に将来性がない場合があります。
事実、介護職の離職理由の約15%が「職場の将来に見込みがなかったこと」です。(参考:令和2年度「介護労働実態調査」 )
また、将来性のない職場の特徴は以下の通りです。
将来性のない事業所の特徴
- パワハラが横行する
- 仕事を部下に任せている上司が多い
- コンプライアンスを守っていない
- 職場教育ができていない
ただ、介護職自体は「要介護者が増えていること」や「人手不足が深刻化していること」により将来性はあります。
そのため、今の職場で「将来性がないなぁ」と感じたのであれば、他の職場への転職を検討することがおすすめです。
2-3.思い立った時に転職できない
いざ「他の職種へ転職したい!」と思い立った時に転職できません。
というのも、介護職のスキルや資格は異職種や異業界に活かしにくく、転職難易度が高いからです。
実際、介護業界からの転職に苦労して方は多くいるようです。
出典:Twitter
出典:Twitter
ここまで、辞めたいと思いながら介護職を続ける3つのデメリットについて紹介しました。
次章では、介護職を辞めるべきかを選択するための判断方法について解説していきます。
3.介護職を辞めるべき?後悔しない選択をするための判断方法
介護職を辞めたいと思ったら、まずは以下の2つの方法を通して、「本当に辞めるべきか」を判断しましょう。
それぞれを詳しく紹介していきます。
3-1.職場を辞めたいのか、介護職そのものを辞めたいのかを考える
まずは、職場を辞めたいのか、介護職そのものを辞めたいのかを考えましょう。
(1)職場を辞めたい
職場環境に問題がある場合、働く施設を変えるだけで、現状抱えているストレスから解放されます。
職場環境に問題があるケース
- 労働環境に関する悩み
…長時間勤務が続くなど - 雇用条件に関する悩み
…給与が低いなど - 人間関係に関する悩み
…パワハラが横行しているなど
人手不足の施設などでは、周囲への申し訳なさもあって気軽に辞めることは難しいかもしれません。
ですが、職場環境の問題の抜本的な解決は難しいため、今の職場に居続ける限り、これから先も我慢を強いられることになってしまうでしょう。
「これ以上辛い思いをして働きたくない」という方は、転職して環境を変えてみるのも一つの方法です。
(2)仕事そのものを辞めたい
介護職そのものを辞めたいという場合、他の職種への転職を検討しましょう。
仕事そのものを辞めたほうが良いケース
- 体調的に働き続けるのが難しい
…怪我や腰の痛み - 働くモチベーションの低下
…やりがいや意義を感じられない
介護職は、利用者との距離が近く、やりがいのある仕事です。
ただ、その反面でハラスメントや長時間労働などに疲弊して、モチベーションを失う方も少なくありません。
職場によっては体力的な負担が少ない
介護職の中でも、職場によっては体力的な負担が少ない場所もあります。
特に「特別養護老人ホーム」などは他の介護の職場と比較して体力的負担が少ないという声が多いです。
特養は業務量が少なく、比較的楽
出典:Twitter
そのため、介護職そのままではなく「職場自体に問題があるな」と感じている場合、他の職場への異動を検討してみることがおすすめです。
以下に『他の職場への転職』におすすめの記事を載せたので、ぜひ参考にして下さい。
3-2.今の職場が「辞めるべき職場の特徴」に当てはまるかどうか見極める
今の職場が「辞めるべき職場の特徴」に当てはまるかどうか見極めることも大切です。
辞めるべき職場の特徴
- 研修制度が整っていない
- 違法行為が横行している
- 待遇が著しく悪い
- 人間関係が悪い
特に「研修制度が整っていない」「人間関係が悪い」職場は、人材の定着率が悪く、介護職員への負担が増す一方でしょう。
働き手を軽視するような経営体制であったり、悪しき風習が根強く残っていたりするような施設は、辞めるべき職場と言えます。
以下に介護転職に強い転職サイトに関する記事を載せたので、ぜひ参考にしてください。
次章では、「介護職からの転職を考えている方」に向けて、介護職からの転職に『おすすめの職種』を紹介していきます。
4.介護職からの転職に『おすすめの職種』9選
この章では、以下の順番で介護から転職したい方におすすめの職種を紹介していきます。
それぞれを詳しく紹介していきます。
4-1.異職種×同業界:介護業界の別職種
同じ介護業界であれば、異職種であっても転職できる可能性は高いです。
なぜなら、介護職で得た知識や経験を活かして転職することができるからです。
それを踏まえた上で、介護業界に関連した総合職でおすすめの職種は以下3つとなります。
それでは順に紹介していきます。
(1).営業(介護関連)|特別なスキルなく挑戦できる!
まずおすすめなのが『営業職』です。
営業職の仕事内容としては、介護を必要とする施設の利用者を獲得することです。
通常の営業と比べて難易度は少し高いですが、きつい肉体労働はなく、特別なスキルを必要としないので、おすすめの職種です。
(2).介護事務|PCスキルさえあれば転職可能!
介護事務とは、介護サービス施設・事業所などに勤務する事務職の一つです。
通常の受付業務のほか、介護報酬請求業務や介護に関する手続きを任され、介護職の頃の経験を活かすことができるのでおすすめです。
(3).メーカー職|介護に関連するモノ作りで経験を活かせる!
メーカー職は簡単にいうと、モノを製造する職種です。
介護職で必要とする商品など、どういった商品がほしいかということを把握しやすいため、介護職についていた経験を活かして業務に取り組むことができます。
少し転職難易度は高いですが、大きなやりがいのある仕事です。
4-2.同職種×異業界:スキルを活用可(接客力)
他業界であっても同じ専門職であれば、転職に成功しやすいです。
なぜなら、介護職で得たコミュニケーション力、接客などに活かすことができる職種があるからです。
その点、前職のスキルを活かせる職種を3つに厳選して紹介します。
順に紹介していきます。
(1).保育補助|介護で培った経験を活かせる!
保育補助は、無資格で保育士の資格を持たずに保育に関わることができる職種です。
仕事内容は、保育園の活動をサポートする業務で、準備や片付けがメインとなります。
介護と仕事内容が共通するところもあり、特別なスキルも資格も必要ないので、挑戦しやすくおすすめの職種です。
(2).接客・サービス業|コミュニケーション力を活かせる!
接客・サービス業も、介護職を経験した方にはおすすめです。
対人業務だからこそ、介護職で培ったコミュニケーション力が活かせるからです。
そのため、たとえ未経験であっても、人と話すことが好きな人であればおすすめできる職種です。
(3).看護助手|特別なスキル必要なく挑戦できる!
看護助手は、病院やクリニック、介護施設などにおいて看護師のサポートを行う仕事です。
仕事内容としては、患者を検査室や手術室へ移送すること、シーツの取り換え、清掃など多岐に渡ります。
無資格・未経験であっても始められる仕事なので、転職先の一つとしておすすめです。
4-3.異職種×異業界:完全未経験の職種・業界
異業種・異業界は最もハードルが高く、転職できるところが限られてきます。
ただ、その分新たなことにチャレンジでき、スキルも手に入れることができます。
そのため、未経験で全く関係ない業界であっても、チャレンジすることをおすすめします。
中でも、以下3つの職種は未経験であってもおすすめです。
それでは順に紹介していきます。
(1).営業|仕事で基本となるようなことが体系的に学べる!
まずおすすめなのが『営業職』です。
営業職は、顧客に自社のサービスや商品、情報の購入を促し、契約する仕事です。
営業職を通して、コミュニケーションの仕方、商談の進め方、客とのアポ取り、契約の基本など、仕事で基本となるようなことが体系的に学ぶことができます。
給与も、基本給に加えて、インセンティブが加わるので、がっつり稼ぎたいという方にはおすすめです。
※中でも、B to B(法人向け)の営業がおすすめです。
なぜならB to Cと比べて、理不尽な要求、物言いはなく、精神的にゆとりを持てるからです。
(2).マーケティング|AIに仕事を奪われる可能性は低い
次におすすめなのが『マーケティング職』です。
スマートフォン・SNSなどの普及に伴い、膨大な量の顧客情報を収集、分析し、客の状態や関心を調査する必要が出てきたので、マーケ職のニーズが高まっています。
事業を進め方や、会社を動かしていくための意思決定が必要となり、AIにはできない仕事が多いので仕事がなくなるといったことはないでしょう。
ただ、経験者が有利な職種ではあるので、未経験だと少しハードルが高くなってしまいます。
補足:マーケティング×営業
中には、マーケティングと営業の両方を兼任できる職種として、『広告代理店』があげられます。
別名、『アカウントプランナー』とも呼ばれ、クライアントの情報管理や広告企画・提案、実施のスケジュール・予算管理などの役割を担うことができます。
両方経験してみたいという方には非常におすすめな職種です。
(3).プログラマー/エンジニア|スキルさえ手にいれれば一生稼ぐ力が付く!
最後におすすめするのは、『プログラマー・エンジニア』です。
プログラマーは、IT化が進んでいる現在、以下のグラフの通り「IT・通信の求人倍率が5倍」近くと非常に人手不足な状況で需要が高まっています。
参考:doda
AI化・ネット普及に伴い、今後もエンジニアの需要が高くなると考えると、将来性は高いと言えます。
補足:転職のプロに相談するのがおすすめ
不満はあるものの転職に踏み出せないという方は、一度転職サイトのキャリアコンサルタントに相談してみるのがおすすめです。
転職エージェントとは
転職エージェントは、求人探しから選考対策まで転職活動をトータルでサポートしてくれる人材サービスです。
「転職しようか迷っている」という段階でも利用できます。
求人数/質 | ネットに載せたら応募者が殺到してしまう「非公開求人」を紹介してもらえる。 |
内部情報 | 働かないとわからない「人間関係」「職場環境」などの内部事情を教えてくれる。 |
テクニック | 履歴書・職務経歴書の作成(添削)など、採用されるためポイントを教えてくれる。 |
「介護職を辞めたいがこの先が不安」「転職すべきか判断できない」という方は、一度プロの意見を聞いてみることをおすすめします。
転職サイトの担当者は、「転職する場合、どのような自己PRをすれば、採用確率が高くなるか」といったノウハウを熟知しており、一人ひとりにあった転職活動の進め方も、具体的にアドバイスしてくれるでしょう。
これを踏まえて次章では、職種別で介護職からの転職におすすめの転職エージェントを紹介していきます。
5.【職種別】介護職からの転職におすすめの転職エージェント
今回は、以下の職種別で介護からの転職におすすめの転職エージェントを紹介していきます。
異職種×同業界
同職種×異業界
異職種×異業界
ここで紹介していく転職エージェントは、下記4つの基準で選んでいます。
選ぶ基準
- 求人の質・量
…求人も十分にあり、優良案件が多い - 未経験OKの求人が豊富
…業界職種未経験の方向けの求人が多い - 提案力
…業界の経験の有無に関わらず、希望条件に合った求人を紹介してもらえる - サポート力
…求職者一人ひとりのニーズに合った面接・書類対策など、選考対策を丁寧に行ってくれる
それぞれを詳しく紹介していきます。
5-1.営業職への転職なら『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
◆補足:リクルートが運営している関連サービス
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
介護職は給料、待遇、人間関係全て最悪やったし。
あんな酷い会社と業界を辞めてホンマに良かった。