「自分でもWebマーケティング業界に転職できるのかな?」
「未経験でも大丈夫?」
と考えていませんか。
Webマーケティング業界は継続的に伸びていることもあり、未経験からでも転職しやすい業界です。
ただWebマーケティング業界は、服装や髪型、勤務時間、場所など多くの側面で自由度が高いぶん実力主義の側面があり、トレンドの変化に合わせて勉強を続けなくてはならないことから、大変さを感じる人もいるでしょう。
そこでこの記事では、人事コンサルタントとして数多くのキャリアチェンジを支援してきた私が、Webマーケティング業界への転職について詳しく解説します。
この記事を読めば、Webマーケティング業界の転職事情がわかり、転職に必要な知識が身につくでしょう。
- Webマーケティング業界は未経験からでも転職しやすい!
- Webマーケティング業界の5つの領域と転職難易度
- Webマーケティング業界に転職した場合の平均年収
- Webマーケティング業界に転職するメリット・デメリット
- Webマーケティング業界への転職で役立つ資格8選
- Webマーケティング業界に向いている人の特徴
- Webマーケティング業界への転職を成功させるポイント
- Webマーケティング業界に強い転職サイト・転職エージェント
- Webマーケティング業界への転職でよくある質問Q&A
- まとめ
それでは、Webマーケティング業界の転職事情について解説します。
目次
1. Webマーケティング業界は未経験からでも転職しやすい!
Webマーケティング業界は未経験からでも転職しやすく、特に若い年代を積極的に受け入れています。
また、30代以降にも転職のチャンスがあり、キャリアを再出発するための転職先としてもおすすめです。
本章では、Webマーケティング業界の転職市場についてまとめました。
- 1-1. 業界全体が継続的に伸びており人材ニーズも売り手市場
- 1-2. 各年代が持つ強みを活かせる
- 1-3. Webマーケティングスクールや独学で勉強する人も増えている
- 1-4. ただし条件にこだわるなら念入りな対策が必要
順番に解説していきます。
1-1. 業界全体が継続的に伸びており人材ニーズも売り手市場
Webマーケティング業界は、継続的に伸びており、人材ニーズも売り手市場です。
Webマーケティングに欠かせないインターネット広告は、2005年以降増加の一途を辿っており、ついに2020年には、マスコミ四媒体広告費を上回りました。
一方で、若者のテレビ離れが進んでいると言われているように、実際にマスコミ四媒体広告費は減少を続けています。これは社会全体の急速なデジタル化が反映した結果となっています。
〔出典〕電通:「2021年 日本の広告費」解説-広告市場は大きく回復。インターネット広告費がマスコミ四媒体の総計を初めて上回る,2023年10月24日.
業界全体が伸びていることで、人材は不足の傾向にあります。
業界全体が売り手市場であるとともに、業界未経験者でもWebマーケティングや業務に活かせる強みを持つ人なら採用したいという企業は増えているのです。
同時にすでに業界経験がある人は、経験年数に応じた実績や高いレベルを求められる傾向にあります。
Web広告の配信スキルのみならず、企業の課題解決のためのWebコンテンツ企画からサイトの作成、公開後の分析と改善など、コンテンツ施策への横断的な対応ができる人材は貴重であり、今後重宝されるでしょう。
1-2. 各年代が持つ強みを活かせる
Webマーケティング業界では、業界全体として平均年齢が若いです。このため30代以上の方の中には、年齢の壁を感じている人もいるでしょう。
しかしWebマーケティング業界は、実は各年代が持つ強みを活かしやすい業界でもあるのです。
- 20代:流行やトレンドに強い人が多く、仕事にそのまま活かせる
- 30代:職歴や社会人としての経験値を仕事に活かしやすくなる
- 40代:人生経験や実績から、経営層と対等に話ができるようになる
転職して未経験でWebマーケティング業界に参入したい場合、前職の経験をダイレクトに活かせる職種や業界のWebマーケティングをおこなっている企業を狙うことをおすすめしています。
それまでに蓄えてきた知識や社会人経験を存分に活かすことができますし、転職時のアピールポイントになるからです。
また若手と言われる年代の人も、年齢を重ねるとともに業務知識やスキル、新たな観点が身につくため、その年齢や経験を活かしながら、マーケティングに打ち込むことができるでしょう。
1-3. Webマーケティングスクールや独学で勉強する人も増えている
Webマーケティングをスクールや独学で勉強する人も増えています。知識やスキルをつけて転職活動をすれば、他の候補者との差別化になるからです。
業務経験がないため「未経験者」としての採用になることに変わりはありませんが、行動していることでアピールがしやすく、入社後もスムーズに実務を始められるでしょう。
Webマーケティングの勉強方法(例)
- Webマーケティングスクールで学ぶ
- 本やWebから情報収集する
- ネットで展開されている講座を利用する
- 資格取得の勉強を通じてスキルや知識を習得する
Webマーケティングスクールで学ぶと、仕事に必要なスキルや知識を体系立てて習得することができます。
クライアントとの実案件に挑戦できるスクールや、短期集中でカリキュラムが組まれているスクールなど、その特徴はさまざまです。自分の目的や目指す姿に最適なスクールを見つけると良いでしょう。
しかしスクールに入学すれば、Webマーケターになれるというわけではありません。仕事に活かせるほどの実力をつけるためには、自発的に考え積極的に挑戦・改善する姿勢が必須です。
独学の場合、最大のメリットは費用を抑えられるということでしょう。最近ではYouTubeやnoteなどを活用して学ぶ人も増えています。
現役マーケターが発信をしている場合もあり、隙間時間を活かして最新のマーケティングの知識を得ることができます。
1-4. ただし条件にこだわるなら念入りな対策が必要
ここまで、Webマーケティング業界は転職しやすいことをお伝えしてきました。しかし、転職先の条件にこだわるなら、念入りな準備は必要です。
たとえば、以下のような条件についてこだわる場合です。自身の条件を満たしている企業に絞り、企業ごとに入念に下調べをして選考の準備を整えることが重要となってきます。
Webマーケティング業界の転職先の条件の例
- 自分のやりたい領域の仕事ができるのか
- 残業は何時間くらいあるのか
- 土日休みかどうか
- 自分の性格に合う社風かどうか
Webマーケティング業界では、会社によって仕事内容や労働環境が大きく異なります。
また自由度が高いぶん成果を求められるため、ある程度のプレッシャーがあるなかで仕事に専念することとなるでしょう。
このように企業によって働き方や条件は異なりますが、企業を選ぶことで自分の希望する働き方を実現できる可能性があります。
ただし、選べる企業が限られ、そのなかで内定を得なければならないため、念入りな準備が必要です。
なお、よく名前を耳にするような有名なWebマーケティング会社や大手企業は、知名度や人気の高さに連動して、転職のハードルも非常に高いものとなります。
業種未経験から有名・大手企業に転職するのは厳しいと考えたほうがいいでしょう。
2. Webマーケティング業界の5つの領域と転職難易度
Webマーケティング業界の転職市場は基本的に売り手市場で、特に若手の需要が高く、30〜40代でも転職しやすいことをお伝えしました。
条件にこだわるなら念入りな準備は必要になるものの、転職のチャンスは総じて多いと言えるでしょう。
次に、Webマーケティング業界の転職先として5つの領域と転職難易度を見ていきます。
「Webマーケティング業界が転職しやすいのはわかったけど、そもそも一体どんな仕事があるんだろう?」という方もいるのではないでしょうか。Webマーケティング業界は以下の5つの領域に大別できます。
- 2-1. Webメディア・ECサイトによるWebマーケティング
- 2-2. 純広告によるWebマーケティング
- 2-3. ソーシャルメディアによるWebマーケティング
- 2-4. SEO(検索エンジン最適化)対策によるWebマーケティング
- 2-5. リスティング広告によるWebマーケティング
それぞれ詳しく解説します。
2-1. Webメディア・ECサイトによるWebマーケティング
Webメディア・ECサイトのマーケティングとは、自社やクライアントのWebサイトのコンテンツを企画したり、サイトの設計を考える仕事のことを指します。
具体的には、クライアントの持っているメディアやECサイトのPV(ページビュー:ウェブサイト内の特定のページが開かれた回数)を上げ、CV(コンバージョン:登録・購入・資料請求などWebサイトにおける最終的な成果)を獲得する仕事です。
まずクライアントの商品は業界でどのような需要があり、どのようなコンテンツを作れば目標CVを達成できるのか施策を練ります。
そのうえで、エンジニアやコーダーと協力して、サイト訪問者が使いやすいメディアやECサイトの設計を目指していきます。
ユーザー目線で使いやすいように設計されたWebサイトの例
〔出典〕JTB,2023年10月16日閲読.
JTBの公式サイトは、必要最低限の選択肢だけを配置することで、ホームページのトップから簡単に旅行の申込みができるようになっています。
このように、利用者のニーズに合わせて、誰でも見やすい・使いやすい設計のサイトを作ることもWebメディア・ECサイトのマーケティングの仕事の一種です。
Webメディア・ECサイトのWebマーケティングは、未経験可の求人も多数見られます。
ECサイトの運営経験者は少なく、20代で若いほどポテンシャル採用される可能性は高いでしょう。
30代の場合、自分でECサイトを構築・運営してみるという経験を積んでおけば、採用される可能性はあります。「BASE」や「STORES」などの無料のECサイトプラットフォームを利用してみるのがおすすめです。
2-2. 純広告によるWebマーケティング
純広告におけるWebマーケターは、どのWebメディアにどんな広告がマッチしているかを判断し、適切な場所に広告を出稿する仕事を行います。
なお純広告とは、「特定のWebメディアの広告枠を買い取って、出稿する広告」のことです。
Webメディアに純広告を出稿したマーケティングの例
〔出典〕Yahoo! JAPAN,2023年10月16日閲読.
Web広告のマーケターは、広告主の商材を買ってくれるであろうターゲットに対して、最適な広告を打つにはどうすればよいのか検討します。
Cookie(ホームページを訪問したユーザーの情報)などの情報を分析し、仮説検証を繰り返しながら利益最大化を目指すのです。
いつ(when)どの広告枠(where)に、どのようなターゲット(who)に対して、何(what)をどのような手段を使って(how)載せるべきか。毎日の数値を追いながら、分析する仕事です。
純広告は他のWeb広告と比べて高額で、失敗した際の金銭的ダメージも大きいことから、未経験者の募集は少ない傾向にあります。
IT・Web系転職サイトの『Green』で求人をチェックしたところ、未経験可の求人は約1割でした(『Green』求人検索システムによる編集部調べ,2023年10月29日時点.)。また純広告専門マーケターの募集は行っていないことも多いです。
まずは他の領域でWebマーケティングを学び、経験を積んだ状態で純広告を扱う企業に転職すると良いでしょう。
2-3. ソーシャルメディアによるWebマーケティング
ソーシャルメディアを介したWebマーケティングは、名前の通りSNSに特化したマーケティングです。
具体的には以下のように、SNSで自社商品・サービスを宣伝するほか、イベント告知を行い、制作したホームページや自社メディアの広告記事などの情報をシェアし、SNSからの流入を試みます。
Twitterを利用したSNSマーケティングの例
〔出典〕無印良品(@muji_net)Twitter,2023年10月16日閲読.
無印良品は過去に、Twitterのツイートに貼ったリンクからしか入れないタイムセールのサイトをオープンさせ、大きな売り上げを記録しました。
さらにSNSでクーポンを配ることで、どれだけの人がSNSを活用して購買に繋がっているかを調査するなど、ソーシャルメディアを上手く活用していた事例の1つです。
SNSを生活の中で利用する人は多く、必要な知識やスキルを身につければ未経験からでも目指すことができます。
ただ目指しやすい反面、求人の倍率も高くなりやすい点はデメリットです。このため後述する資格の取得や転職エージェントの活用など、十分な対策を行いましょう。
2-4. SEO(検索エンジン最適化)対策によるWebマーケティング
SEO(検索エンジン最適化)対策によるマーケティングの仕事とは、検索エンジンにWebサイトの内容を適切に伝え、ユーザーが検索した時に、より上位に自社サイトが表示されるようWebサイトを作成、調整することです。
SEO対策で上位表示を狙うWebサイトの例
上の図のように特定のキーワードで検索をした時に、Webサイトが上位表示されるようにサイトを作ることを言います。
しかし、ただサイトを作ればいいというわけではなく、ユーザーにとって有益な情報を提供するためにコンテンツの拡充を図ることが重視されています。
検索結果で上位に表示されるような有益なコンテンツのために、マーケターは市場調査や検索キーワードの洗い出しを入念に行う必要があるのです。
また公開後も、ユーザーの満足度を検証し、サイトの改善・再検証を行うこともSEOマーケティングの大きな役割です。
SEO対策によるコンテンツマーケティングは、近年急速に浸透してきました。しかし本当にユーザーに求められるコンテンツを制作するには、小手先のテクニックでは通用しません。
幅広いマーケティングの知識とWebサイト制作の両面をバランスよく活用することが必要です。
このため未経験でいきなりSEOマーケターを目指すのは、難しいと言えるでしょう。
2-5. リスティング広告によるWebマーケティング
リスティング広告によるWebマーケティングとは、検索エンジン上で特定のキーワードを検索した人に対して、どの広告を載せれば、利益の最大化を図れるのか仮説検証する仕事です。
なお、リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワード(検索語句)に連動して掲載される広告をいいます。
検索キーワードに連動するリスティング広告の例
上図の赤枠範囲がリスティング広告です。検索したキーワードに応じた検索結果に小さく「広告」の表記がつきます。
リスティング広告を担当するマーケターは、まず事前調査を行い、広告を掲載する対象となるWebサイトの内容から、広告主が求めているターゲットが調べそうなキーワードを洗い出します。
その後、競合分析など含む市場調査などを行い、広告を配信します。
また広告配信後、掲載結果をもとに日々運用を改善する「広告の運用」を行うことも重要な役割です。
リスティング広告によるマーケティングは、SEO対策によるWebマーケティングと似た観点があり、広告配信と同時に幅広いマーケティングの観点が求められます。
よって未経験からリスティング広告の領域を目指したいのであれば、まずは他のWebマーケティング領域も扱っている会社に入社するのがおすすめです。
マーケティングの知識やスキルを身につけた後、リスティング広告を担当したいと上司やリーダーに掛け合ってみると良いでしょう。
SEO対策とリスティング広告はどちらも検索エンジンを利用したマーケティングの手法で、どちらもユーザーの検索キーワードに基づいた認知・アクセス獲得という共通点があります。
一方でそれぞれ異なった特性も有しており、目的や商材に応じて、効果的な方を選択します。
リスティング | SEO | |
表示対象の検索語句 | ◯ | △ |
掲載までにかかる時間 | ◯ | △ |
掲載する・しないの調整 | ◯ | △ |
即効性 | ◯ | △ |
ターゲット層 | 顕在層 | 潜在層 |
クリック率 | △ | ◯ |
費用 | 有料 | 無料 |
また、SEO対策やリスティング広告によるマーケティング施策などGoogle・Yahoo!などの検索エンジン全般に関わる集客手法をまとめてSEM(Search Engine Marketing)と呼びます。
3. Webマーケティング業界に転職した場合の平均年収
Webマーケターという職種での平均年収は公開されていないため、デジタルマーケティングとしての平均年収を記載します。
デジタルマーケティングの平均年収は597万円です(求人ボックス:デジタルマーケティングの仕事の年収・時給・給料,2023年10月23日.)。
日本全体の平均年収は433万円(国税庁:令和2年分民間給与実態統計調査,2021.)であることから、デジタルマーケティングの平均年収597万円は高めの水準にあることがわかります。
近年Webマーケティングの需要が高まっていることから、能力の高いマーケターに対して、高い報酬を支払う企業が増えてきているのです。
ただWeb企業の年収は幅広く、求人情報に記載される「モデル年収」等には、会社のなかでも上位の社員の実績だけを記載していることもあります。
入社後のギャップで苦労しないためにも、志望する企業の給与面はよく確認しておきましょう。
4. Webマーケティング業界に転職するメリット・デメリット
Webマーケティング業界の領域や平均年収が分かり、業界の全体像がかなり見えてきたのではないでしょうか。
ここからは、さらにWebマーケティング業界で働く上での理解を深めるため、Webマーケティング業界へ転職するメリット・デメリットを紹介します。
- メリット①:伸びている業界で仕事ができる
- メリット②:自由度が高い会社が多い
- メリット③:実力次第で稼げる
- メリット④:将来的に副業や独立にも役立つ
- デメリット①:トレンドの変化が激しく勉強し続けなければならない
- デメリット②:数字に向き合うことや分析に苦手意識がある人は辛くなりやすい
- デメリット③:なかには労働環境が良くない企業もある
さっそく見ていきましょう。
メリット①:伸びている業界で仕事ができる
伸びている業界で仕事ができるのは、Webマーケティング業界で働く大きなメリットでしょう。
1章で紹介したように、市場が拡大しているということは、市場と同等以上のニーズがあることを意味し、将来性が期待できます。
AIの進化によって仕事がなくなる懸念もありますが、Webマーケティング業界の場合、広告配信の最適化など、あくまで一部のプロセスになるでしょう。
企画や戦略の検討、予算配分、プロジェクトの方向性など、人間にしか答えを出せない仕事の領分があるからです。
また伸びている業界は会社として収益を得やすく、結果として社内の空気も良くなりやすいというメリットもあります。
メリット②:自由度が高い会社が多い
自由度が高い会社が多いことも、Webマーケティング業界で働くメリットの1つです。
Webマーケティング業界はベンチャー企業や創業からの期間が短い企業が多いこともあり、働き方に柔軟性を持たせている企業が多くあります。
フレックスタイムやリモートワーク、在宅勤務の導入をはじめ、服装や髪型に厳しくないなど、自分らしいスタイルで仕事をできる環境が整えられているのです。
PC1台で仕事ができることも多く、働く場所を選ばない点もメリットと言えます。昔ながらの慣習に縛られずに働きたいという人には、最適な環境でしょう。
メリット③:実力次第で稼げる
Webマーケティング業界では、実力次第で稼げる可能性を秘めています。
他の産業では年功序列的な昇給モデルが主流のところも少なくありませんが、成果指標が明瞭なWebマーケティング業界は成果主義が導入されている企業も多く、実力次第で高収入を得ることが可能です。
Webマーケティングは個人のスキルに大きく左右されるため、企業の肩書ではなく、その人のスキルや実績次第となります。
また「自分の実力でどこまで稼げるか挑戦したい」という方には、中小規模のWebマーケティング会社もおすすめです。
実際に大手のWeb広告代理店などでマーケターとして仕事をする人の中には、顧客から直接ヘッドハンティングをされる人もいます。
現職よりも高い年収を提示されるケースも多く、「自分の実力を試したい」と感じている人には最適でしょう。
メリット④:将来的に副業や独立にも役立つ
Webマーケティング業界でのスキルや経験、実績を得ることで、将来的な副業や独立に役立つでしょう。
Webマーケティング業界は個人で独立する人が多く、手に職をつけられる仕事としても魅力です。
またWebマーケティングでは「スキルを価値として提供する」仕事であるため、必要なものはパソコンだけで、他業界と比較して初期投資が少なく独立ができます。
在庫を抱えるリスクもないため、毎月の原価が低く、他業種よりも稼ぎやすいのです。
独立の際は、具体的な実績に加えて資格があると、自分をアピールする上での説得力が増します。
Webマーケティング関連資格については次の5章で詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
デメリット①:トレンドの変化が激しく勉強し続けなければならない
トレンドの変化が激しく勉強しつづけなければならないのは容易なことではありません。
Webマーケティング業界は技術革新やトレンドの変化のスピードが速く、毎日のように何かしらの新たな情報が現れています。
このため昨日まで使っていた知識やツールが急に役に立たなくなることも多いのです。
新しい情報をいち早くキャッチアップし、自分のものとして業務や実績に反映させるためには、常にアンテナを張りながら勉強し続けることが重要となります。
このため新しい物事の吸収や勉強が苦手な人は、Webマーケティング業界で働くのは難しいかもしれません。
デメリット②:数字に向き合うことや分析に苦手意識がある人は辛くなりやすい
数字に向き合うことや分析に苦手意識がある人は、Webマーケティングの仕事を辛いと感じやすくなります。
大学で習うような高度な数学は不要であるものの、分析ツールなどを活用して起きている事象を数字で捉えることは必須です。
数字の上がり下がりの原因を考え、原因を突き止めながら、同時に顧客目線で物やサービスを観察・改善することを楽しいと思える人の方が、Webマーケティングの仕事をしやすいでしょう。
その数字がどのような計算式で算出され、その結果からロジカルに結論を導き出せる人はウェブマーケターの適性があるでしょう。
もし現時点で数字に苦手意識がある人は、数字に触れ続けることで慣れていく可能性もあります。
慣れるまでは辛いものの、Webマーケティングの考え方やスキルを学び、仕事に慣れれば、苦に感じなくなる人も多いです。
デメリット③:なかには労働環境が良くない企業もある
Webマーケティング会社のなかには、残業や休日出勤が常態化しているなど労働環境が良くないところもあります。
特に創業して間もないベンチャー企業では、とにかく実績を上げることを優先するケースも多いです。そのような組織は、労働環境の改善がされにくいケースも少なくありません。
とりわけ、Webマーケティング業界は若手が多く活躍している業界であることから、長時間労働に抵抗がない人も多く、そのことも労働環境の改善に至りにくい要因になり得ると考えられます。
また社歴が短い企業が多いため、産休・育休などから復職を支援する体制や、良好なワークライフバランスを実現する仕組みが整っていないことも、少なくありません。
転職前に口コミサイトなどで情報収集し、労働環境に問題がないか確認しておくと安心です。
5. Webマーケティング業界への転職で役立つ資格8選
Webマーケティング業界のメリットで資格について触れましたが、資格取得は転職やキャリアアップのために大いに役立ちます。
ここでは、Webマーケティング業界への転職で役立つスキル・資格8選を紹介します。
それでは1つずつ解説します。
5-1. Webマーケターを目指す全ての人におすすめの資格4選
まず、Webマーケターを目指す全ての人におすすめの資格を4つ紹介します。
順番に見ていきましょう。
(1)マーケティング・ビジネス実務検定
「マーケティング・ビジネス実務検定」は、Webマーケティングの仕事に役立つ全般的な知識を測る検定試験です。
特定の業種・業界にとらわれない幅広い共通のマーケティング知識を学ぶことができ、マーケティングの基礎を学びたい人におすすめと言えます。
A/B/Cの3つの三段階のレベルが用意されているので、初心者はまずC級の獲得を目指しましょう。
受験料 | 6,270円〜12,760円(税込) |
試験の実施時期 | 年4回(2月・6月・8月・11月) |
運営団体 | 国際実務マーケティング協会 |
受験申込方法 | インターネット申込 |
公式HP | https://www.marke.jp/ |
〔出典〕マーケティング・ビジネス実務検定の公開情報を基に編集部作成
(2)IMA(Internet Marketing Analyst)検定
「IMA(Internet Marketing Analyst)検定」は、取得することでビジネスですぐに使えるスキルを身につけることができます。
即実践できるスキルを問う試験内容となっており、試験と講義が一緒のセットをオンラインで行うのが特徴です。
StandardコースとProfessionalコースの2つのレベルがあり、Standardはマーケティング概論からアクセス解析・集客スキルを学びたい方に、Professionalはターゲット別の広告プラン立案や運用スキルを学びたい方におすすめです。
受験料 | 19,800円(税込) |
試験の実施時期 | 毎月1回 |
運営団体 | クラウドマネージメント協会 |
受験申込方法 | インターネット申込 |
公式HP | https://ima-kentei.jp/ |
〔出典〕IMA(Internet Marketing Analyst)検定の公開情報を基に編集部作成
(3)Web検定
「Web検定」は、Webに関わる全ての人の標準知識を問う検定です。
Webに関わるすべての人を対象としている試験で、仕事でWebを活用する際に必要なリテラシーが問われます。
4つの認定資格(Webリテラシー・Webデザイン・Webディレクション・Webプロデュース)が用意されているため、自分が携わっている職種や将来的に働きたい職種を選ぶと良いでしょう。
合格率 ※2021年3月31日までの累積 |
Webリテラシー:61.6% Webデザイン:62.3%Webディレクション:65.6% Webプロデュース:30.6% |
受験料 | 8,800円(税込) |
試験の実施時期 | 毎日 |
運営団体 | 株式会社ボーンデジタル |
受験申込方法 | インターネット申込 |
公式HP | https://webken.jp/ |
〔出典〕Web検定の公開情報を基に編集部作成
(4)ネットマーケティング検定
「ネットマーケティング検定」は、初心者でも受けやすいインターネットマーケティングの資格です。
試験ではインターネットの特性を理解し、状況に応じて、最も効果的なWebマーケティング手法を選択できるかが問われます。
マーケティングサイドの基本に立ち、知識とスキルを体系的・網羅的に学習できる本格的な検定といえるでしょう。
試験は択一選択式(4択)で、実際の業務としてインターネットマーケティングを考えられる構成となっています。
合格率 | 85.9% |
受験料 | 6,000円(税込) |
試験の実施時期 | 年2回(2月・8月) |
学習期間の目安 | 15時間 |
運営団体 | 株式会社サーティファイ |
受験申込方法 | インターネット申込 |
公式HP | https://www.sikaku.gr.jp/nm |
〔出典〕ネットマーケティング検定の公開情報を基に編集部作成
5-2. 解析や統計のスキルを身につけられる資格4選
次に解析や統計のスキルに特化して身につけられる資格を紹介します。
興味がある資格は、取得を検討してみてください。
(1)ウェブ解析士
「ウェブ解析士」とは、デジタルマーケティングの知識やスキルを習得するための基盤となる資格です。Web解析について体系的に学ぶことができ、必要な知識や能力を身につけることができます。
実務経験が少ないところからチャレンジする人が多く、公式テキストを利用した認定講座(オンライン)を受講することで、スムーズにデジタルマーケティングを理解できるでしょう。
なお、ウェブ解析士を取得後は、Googleアナリティクス、マクロ解析などのエキスパート講座も用意されています。個別に磨きたい分野がある人は、さらにステップアップすることもできるでしょう。
合格率 | 45%〜70% |
受験料 | 33,000円(税込) ※認定講座を受講しない場合:22,000円(税込) |
試験の実施時期 | 年12回(毎月) |
学習期間の目安 | 業界経験者:1ヶ月〜1ヶ月半 業界未経験者:2ヶ月〜4ヶ月 |
運営団体 | ウェブ解析士協会 |
受験申込方法 | インターネット申込 |
公式HP | https://www.waca.associates/jp/ |
〔出典〕ウェブ解析士の公開情報を基に編集部作成
(2)Google Analytics Individual Qualification(Google アナリティクス個人認定資格)
「Google Analytics Individual Qualification(Google アナリティクス個人認定資格)」とは、Webサイトへのアクセス状況を分析できるGoogleアナリティクスの習熟度を認定する資格です。
Googleアナリティクスに業務レベルで習熟していることを客観的に証明できるため、取得しておくと転職時のアピールポイントになるでしょう。
合格すると自分のGoogleアカウントに資格情報が紐づけられます。他の資格とは異なり、無料でパソコンさえあれば誰でも受講できるのは大きな特徴です。
受験料 | 無料 |
試験の実施時期 | 毎日 |
学習期間の目安 | 3.5時間 |
運営団体 | |
受験申込方法 | インターネット申込 |
公式HP | https://skillshop.exceedlms.com |
〔出典〕Google Analytics Individual Qualification(Google アナリティクス個人認定資格)の公開情報を基に編集部作成
(3)統計検定
「統計検定」は、統計に関する知識や活用力を評価する検定で、経済産業省など国の各省庁が後援しています。
試験の種類はレベル別に10種類にものぼりますが、2級は大学基礎科目レベル、準1級は実社会のさまざまな問題に対して適切な統計学の諸手法を応用できる能力を問う内容であるため、転職活動や業務に活かすには準1級以上の取得がおすすめです。
またデータサイエンスに特化した試験もあるため、業務でその分野に携わる人は取得すると良いでしょう。
合格率 | 4級:72.8% 3級:75.6% 2級:34.1% 準1級:23.6% ※2021年6月20日試験 |
受験料 | 3,000円〜10,000円(税込) ※級ごとに異なる |
試験の実施時期 | 1級:年1回(11月) その他:CBT方式(日時を自分で選択) |
運営団体 | 一般財団法人 統計質保証推進協会 |
受験申込方法 | インターネット申込 |
公式HP | https://www.toukei-kentei.jp/ |
〔出典〕統計検定の公開情報を基に編集部作成
(4)Webアナリスト検定
「Webアナリスト検定」は、Googleアナリティクスを利用した現場のノウハウを学べる検定試験です。実務に即役立つ分析の具体的な方法や手順、考え方を学ぶことができます。
1日(5時間)の講義の受講と試験がセットになっており、初心者でも取り組みやすいのが特徴です。
資格取得によってGoogleアナリティクスを体系的に習得でき、サイトを活用して成果を上げるための近道となります。
合格率 | 約80% |
受験料 | 講座&試験:17,600円〜26,400円(税込) ※試験の主催者によって異なる |
試験の実施時期 | 年12回(毎月) |
学習期間の目安 | 約5時間 |
運営団体 | 日本Web協会 |
受験申込方法 | インターネット申込 |
公式HP | https://www.jwa-org.jp/webanalyst/ |
〔出典〕Webアナリスト検定の公開情報を基に編集部作成
6. Webマーケティング業界に向いている人の特徴
転職を考えたとき、「自分は本当にこの業界に向いているのだろうか」と不安になることもあるでしょう。
そこで、ここではWebマーケティング業界に向いている人の特徴について見ていきます。
Webマーケティング業界に向いている人
- 向上心が高く学び続ける姿勢がある人
- トレンドや社会情勢に目を向けている人
- 数字に向き合い分析することを楽しいと思える人
- 経験や実績を積みながらキャリアアップしたい人
Webマーケティング業界では、数字を分析しながら顧客ニーズを把握し、Web上で集客をすることが求められます。
そのため、トレンドや社会情勢に目を向けながら、向上心が高く学び続ける姿勢が重要です。
自分の仕事がダイレクトに結果として現れ、実績を積んでいくことに価値や喜びを感じられる人も、Webマーケティング業界に向いているでしょう。
7. Webマーケティング業界への転職を成功させるポイント
ここからは、Webマーケティング業界への転職を成功させるポイントについてご紹介します。
- 7-1. Webマーケティング業界の領域や媒体の違いを深く理解する
- 7-2. ブログやSNSを活用して実績をアピールする
- 7-3. 学び続ける姿勢をアピールする
- 7-4. 職歴や過去の業界経験が役立つ会社に転職する
- 7-5. Webマーケティング業界に強い転職サイトや転職エージェントを活用する
それでは見ていきましょう。
7-1. Webマーケティング業界の領域や媒体の違いを深く理解する
Webマーケティング業界への転職を成功させるには、業界の領域や業務を深く理解することが重要です。
というのも、Webマーケティング業界は同じ業種や職種であっても業務範囲が非常に幅広く、仕事内容が異なることが多いです。
そのため、Webマーケティング業界全体を把握して、自分が転職したい仕事・働き方はどれかを見極める必要があります。
今回ご紹介した内容より深くWebマーケティング業界について知りたい場合は、以下の方法で情報収集するのがおすすめです。
- 転職サイトで実際の求人を見比べる
- 企業の口コミサイトを活用する
- Webマーケティング系ニュースサイトを見る
- Webマーケティング会社の公式SNSやWebマーケティング業界で働く人のSNSを見る
Webマーケティング系のニュースサイトでは、『MarkeZine』『Web担当者Fourm』などが役立ちます。
転職活動は情報戦でもありますので、情報収集には力を入れて取り組みましょう。
7-2. ブログやSNSを活用して実績をアピールする
未経験からWebマーケティング業界を目指すのであれば、ブログやSNSを活用して実績をアピールすることは非常に有用です。
一例として、
- ブログ運営:PV数、UU数
- SNS運用:フォロワー数、投稿のエンゲージメント率
- Web広告運用:運用実績
- アフィリエイトサイト運用:コンバージョン率
などが挙げられます。
このようにアピールできる実績があると、同じように未経験転職を目指す他の候補者との差別化になりますし、Webマーケティング業界で働きたいという本気度も伝わります。
また今すぐではなく、将来的にWebマーケティング業界で働きたいと考えている人は、転職することを見込んで実績を作っておくこともおすすめです。
7-3. 学び続ける姿勢をアピールする
学び続ける姿勢をアピールすることも大切です。
Webマーケティング業界は移り変わりが早い業界であり、世の中のトレンドやマーケティング手法は次々に変化していきます。
このため最新情報をキャッチアップし続ける姿勢は、Webマーケティング業界で働く上で重要な適性の1つなのです。
- 動画コンテンツやWebから毎日情報収集を行っている
- 仕事以外の時間を利用してWebマーケティングスクールで学んでいる
- 1ヶ月に2冊はWebマーケティングの本を読んでいる
学ぶ意欲があることを伝えることに加え、具体的な勉強方法があれば積極的にアピールすると良いでしょう。
7-4. 職歴や過去の業界経験が役立つ会社に転職する
未経験からWebマーケティング業界へ転職する場合、過去の経験をどう活かせるかがポイントになります。
これまでの仕事内容や携わってきた分野について考えを深め、Webマーケティング業界とどのようにつながるかを考えましょう。
たとえば、
- 前職がメーカー勤務:メーカーのWebマーケティングを行っている企業を狙う
- 前職がMR:製薬業界のWebマーケティングを行う企業を狙い、かつ営業での分析経験が活かす
- 前職が一般事務:書類作成や管理など細かいポイントに気づく点を活かす
など、Webマーケティング業界とは一見無関係に思える仕事でも、深掘りして考えると活かせる要素が見えてくるはずです。
7-5. Webマーケティング業界に強い転職サイトや転職エージェントを活用する
Webマーケティング業界への転職で成功率を上げるなら、Webマーケティング業界に強みがある転職サイトや転職エージェントを活用しましょう。
- 転職サイト(求人サイト):求人が掲載されているサイト(自分で求人検索・応募する)
- 転職エージェント:キャリアアドバイザーが転職活動を全般的にサポートしてくれるサービス
「まずは自分でWebマーケティング業界の求人をいろいろ見たい」「自分で探して興味のある求人に応募したい」という方は、転職サイトの活用がおすすめです。
希望する条件を細かく設定して求人を探せるので、希望ごとの給与相場や求められる資格などを把握するのに役立ちます。
「自分一人で転職活動をするのは不安」「転職したいけどいまの仕事が忙しくて時間や手間をかけられない」という方には転職エージェントがおすすめです。
求人の提案から選考対策、内定後の入社日調整まで一貫してサポートしてくれるので、転職活動にかかるコストをグッと減らせる上に、自分にぴったりの転職先を見つけやすくなります。
8. Webマーケティング業界に強い転職サイト・転職エージェント
Webマーケティング業界への転職を成功させるポイントとして、転職サイトや転職エージェントの活用をお勧めしました。
しかし、「一体どの転職サイトや転職エージェントを選べばいいのかわからない」と悩む方も多いでしょう。
ここでは、Webマーケティング業界に強い転職サイト・転職エージェントをまとめてご紹介します。
気になるものがあれば複数登録するのがおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
8-1. Webマーケティング業界に強い転職サイト
まずは、Webマーケティング業界に強い転職サイトを3つご紹介します。
- (1)【特化】Green|Webマーケティング求人約4,500件で圧倒的
- (2)【総合】dodaエンジニアIT|Webマーケティング求人約2,800件
- (3)【総合】リクナビNEXT|Webマーケティング求人約2,400件
転職サイトは自分で求人を見比べられ、さらに希望に応じてサポートを受けられる点が魅力です。
早速、見ていきましょう。
(1)【特化】Green|Webマーケティング求人約4,500件で圧倒的
『Green』はキャッチーなCMが話題で、「完全成功報酬型」で着実にシェアを拡大しているIT業界専門の転職サイトです。
- Webマーケティング求人は約4,500件と、圧倒的求人数を保有
- 人事担当者から直接スカウトを受けられる
- 企業の写真が多数掲載されており、雰囲気が伝わりやすい
Webマーケティングの求人を約4,500件保有しているため、転職を検討している人はまず登録しておいて損はないサイトと言えるでしょう。
サイト内の特集記事・スカウト機能も充実しており、特集記事を通じて業界研究・企業研究に活かした方や、企業スカウトから、実際に内定を獲得した方も多いです。
特集記事を読むだけでも転職活動の情報収集に有用なため、ぜひ一度登録してみることをおすすめします。
(2)【総合】dodaエンジニアIT|Webマーケティング求人約2,800件
『dodaエンジニアIT』は、IT業界の求人情報に強い大手総合転職サイトです。
- 2,800件のWebマーケティング求人を保有
- 「年収査定」などの各種診断ツールが豊富
- エージェントサービスやスカウトサービスも利用可能
約2,800件のWebマーケティングの求人を保有しており、転職先の選択肢を増やしたい方は登録しておきましょう。
転職サイトでありながら、希望すればエージェントサービスやスカウトサービスを利用できるという充実のサポートで、多くの転職者から高く評価されています。
毎週月曜・木曜に新着求人をお知らせしており、情報の鮮度の高さも魅力です。
(3)【総合】リクナビNEXT|Webマーケティング求人約2,400件
『リクナビNEXT』は、転職業界最大手のリクルートが運営する転職サイトです。
- 転職決定数No.1の実績
- 毎週5,000件前後の新着求人が追加
- キャリアアップにつながる好条件の求人が豊富
好条件の求人が多く、Webマーケティング業界でも年収500万円以上の求人などを多数保有しています。
あなたの好みを分析して表示する「レコメンド機能」や、魅力的な企業を「気になる」に登録する機能、企業から届く「オファー」機能など、転職活動をスムーズにする要素がたくさんあります。
自分の強みを分析するための『グッドポイント診断』は、志望動機や自己PRを考えるのにも便利です。
8-2. Webマーケティング業界に強い転職エージェント
次に、Webマーケティング業界に強い転職エージェントをご紹介します。
転職エージェントは転職活動から内定後まで一貫して充実したサポートが魅力です。
- (1)リクルートエージェント(IT)|Webマーケティング求人が豊富で地方にも強い
- (2)ワークポート|第二新卒や未経験からWebマーケターを目指すなら
- (3)レバテックキャリア | IT・Web業界最大手!経験者に強い
- (4)Geekly|Web業界での経験が豊富な人に
それでは見ていきましょう。
(1)リクルートエージェント(IT)|Webマーケティング求人が豊富で地方にも強い
『リクルートエージェント(IT)』は、求人数No.1の総合転職エージェントであり、よりよい転職先と出会うためにも必ず登録すべき1社です。
- 年収を上げたい方
- 幅広い求人を見たい方(大手~スタートアップ)
- 相談しながら転職活動をしたい方
公開求人だけでも約6,500件、登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人を含めると、約1万3,000件のWebマーケティング求人を保有しています(2023年10月時点)。
また、年収700万以上の求人数が約65%と、高年収求人を多数保有しています(2023年10月時点)。
さらに専門のキャリアアドバイザーチームがあり、IT・Web業界ならではのサポートを受けることができるので、業界未経験の方も安心です。
(2)ワークポート|第二新卒や未経験からWebマーケターを目指すなら
『ワークポート』は、Webマーケティング業界を含むIT業界の転職支援を行ってきた、約20年の実績ある転職エージェントです。
- 未経験者向け正社員求人が豊富
- IT・Web業界専門のコンシェルジュからサポートを受けられる
- 職種が細かく分類されており、自分に最適な企業を探しやすい
その実績に裏打ちされた、きめ細やかな対応が、ワークポートの大きな魅力です。
「IT・Web業界の転職を熟知した担当者の丁寧なヒアリングの上で、良質な求人をたくさん紹介してくれる」と高い評判を得ています。
プログラミングスクールである『みんスク』を運営するなど、未経験者向けの転職支援実績も豊富です。キャリアチェンジに不安を抱えている方は、ぜひ登録してみてください。
(3)レバテックキャリア | IT・Web業界最大手!経験者に強い
『レバテックキャリア』は、IT・Web業界に特化した転職エージェントです。
- Webマーケティングを含むIT・Web業界経験者向けの求人が豊富
- IT・Web業界専門のため最新技術の動向にも詳しい
- 入社後のヒアリングなど長期的な支援を受けられる
技術と市場を知り尽くしたアドバイザーが、あなたの希望に合わせた最適なキャリアの選択肢を提案します。
Webマーケティング経験者に最適な好条件の求人を多数保有しており、履歴書・職務経歴書の添削や、面接のサポート対応が受けられます。
「さらなるキャリアアップを目指している」という方におすすめです。
(4)Geekly|Web業界での経験が豊富な人に
『Geekly』はIT・Web・ゲーム業界専門の転職エージェントで、Webマーケティング業界の求人も保有しています。
- 全体の約半数が年収700万円以上
- 求人のこだわりを細かく検索できる
- 内定までの平均が約25日と、早く転職先を見つけたい人にもおすすめ
実際に、DeNAなどのメガベンチャーと呼ばれる企業から、sansanなどの急成長ベンチャー企業など、多くの有名企業の案件を保有しているのが特徴です。
また、リクナビNEXTと提携している転職エージェントランキング総合部門で1位を獲得するなど実績も十分です。
転職成功者の71%が年収アップを実現しており、Webマーケティング業界での経験を活かして他社へ転職したい方におすすめです。
9. Webマーケティング業界への転職でよくある質問Q&A
ここまでWebマーケティング業界への転職についてあらゆる角度から見てきました。しかし、「これってどうなの?」と残る疑問もあるでしょう。
そこで、最後にWebマーケティング業界への転職でよくある質問Q&Aをご紹介します。
- Q1. Webマーケティング業界の将来性は?
- Q2. Webマーケティング業界はブラック企業が多いと聞くけど本当?
- Q3. Webマーケティング業界の残業時間は平均どれくらい?
- Q4. 中卒や高卒でも転職できる?
- Q5. Webマーケティング業界への転職時に面接でよく聞かれる質問は?
- Q6. Webマーケティング業界への志望動機はどうすればいい?
- Q7. Webマーケティング業界に特化した転職サービスを選んだ方がいい?
疑問を解消し、納得してWebマーケティング業界への転職に踏み出しましょう。
Q1. Webマーケティング業界の将来性は?
A1. Webマーケティング業界は将来性がある産業だと言えます。
特に、Webマーケターは今後も継続的にニーズを集める職種と言えるでしょう。
なぜなら、顧客の深層心理を追求し、求めるニーズを満たすためにPDCAサイクルを回し続けるスキルは、どのような規模・業界においても必要だからです。
そのため自身のスキルアップも兼ねて転職したいと考える人が増えています。
また、Webマーケターという職種自体が人手不足の傾向です。未経験からでも転職しやすい職種なので、Webマーケターの人口は今以上に増えていくと予想されます。
Q2. Webマーケティング業界はブラック企業が多いと聞くけど本当?
A2. Webマーケティング会社のなかには労働環境が良くない企業もあります。
Webマーケティング業界は、業界自体の歴が浅く、かつベンチャー企業も多いことから、全体的に労働環境が改善されにくいとされています。
ただし、近年は働き方改革を受けて、Webマーケティング業界の労働環境を改善しようとする動きもあります。今後は、これまでに比べて長時間労働やサービス残業などの改善が進み、働きやすい場が増える見込みです。
転職時には、希望のWebマーケティング会社をよく調べ、良好な労働環境であることを確認しましょう。
Q3. Webマーケティング業界の残業時間は平均どれくらい?
A3. Webマーケティング業の平均残業時間は企業によって大きく異なりますが、ほとんどの企業が20時間以上であると考えておいた方が良いでしょう。
なお、転職サイトのdodaでWebマーケティング業界の求人を確認したところ、Webマーケティングの求人2,843件のうち、残業20時間未満の企業は29件のみでした(『doda』求人検索システムによる編集部調べ,2023年10月3日.)。
なお、Webマーケティング業界の求人を見ると、みなし残業を導入していることも多いです。
みなし残業制度があるということは、毎月その時間と同程度の残業がコンスタントに発生することが前提となっているケースも少なくありません。
もし残業をしたくない場合は、企業の口コミサイトなどで残業の実態について調べてみることをおすすめします。
Q4. 中卒や高卒でも転職できる?
A4. 結論、中卒や高卒でもWebマーケティング業界への転職は可能です。
転職サイトの「doda」において、Webマーケティング業界求人2,843件のうち約半数の1,492件が「学歴不問」での応募が可能でした(『doda』求人検索システムによる編集部調べ,2023年10月3日付.)。
しかしWebマーケティング業界はトレンドの移り変わりが激しく、新しい手法や知識を常に勉強し続けなければなりません。また分析に向き合う仕事であるため、数字に苦手意識がある人には厳しいでしょう。
よって、学歴に自信がない人の転職先として積極的におすすめする業界ではありません。
さらに年齢が上がるほど、実務経験と実績が求められるため、注意しましょう。
Q5. Webマーケティング業界への転職時に面接でよく聞かれる質問は?
A5. Webマーケティング業界を志望した理由と自己PRは必ず聞かれるのでしっかり準備しておきましょう。
前職や現職での経験を活かしたアピールができると好印象を与えられます。
そのほか、Web業界での経験や分析系の業務経験がある場合は、詳しく聞かれるため、説明できるよう整理しておくことが大切です。
Q6. Webマーケティング業界への志望動機はどうすればいい?
A6. 例文を参考にしながら、あなたのキャリアプランと業界・企業を選んだ理由、どのような点で貢献できるのかを伝えましょう。
面接官は、あなたの志望度の高さと、自社とマッチするかどうかを知りたいと考えています。
そのため、あなたがどのようなキャリアプランを考えていて、Webマーケティング業界を志望したのかを説明することが大切です。
さらに自分の強みを活かして貢献できることをアピールすると、面接官があなたの入社後のイメージを持ちやすくなり、良い評価につながります。
以下の例文を参考に考えてみてください。
【Webマーケティング業界の志望動機の例文】
私は、前職では保険営業職としてお客さまの将来設計に役立つための提案をしてまいりました。
仕事を通して人の人生を豊かにしたいという考えで働くなかで、お客様の年齢層や家族構成、連絡を行う時間帯や手段によって、同じ商品でも売れ行きが異なることに気づきました。そこからお客様に役立つ提案・販売と、自身の売上目標を同時に達成する上でマーケティングの観点の重要性を知り、Webマーケティング業界に興味を持ちました。
Webマーケティング業界のなかでも、市場調査や分析のノウハウを多く保有している御社であれば、よりお客様に最適な価値提供ができるのではないかと考え、志望しております。
前職の営業経験も活かしながら、御社に貢献していきます。
Q7. Webマーケティング業界に特化した転職サービスを選んだ方がいい?
A7. 大手総合型と特化型の両方を利用するのがおすすめです。
Webマーケティング業界に特化した転職サービスは、Webマーケティング業界に精通したキャリアアドバイザーからサポートを受けられるという利点があります。
一方で、視野がWebマーケティング業界内に狭まりやすいことや、優良な求人が少ない傾向があります。
大手総合型の転職サービスなら、豊富な求人数と実績のあるサポートで転職活動を進められるため安心です。
両方をバランスよく活用することで、Webマーケティング業界への理解や対策を効率的に進められるでしょう。
10.まとめ
当記事では、Webマーケティング業界への転職について紹介しました。
Webマーケティング業界は人材ニーズが高く、若手から30代以降まで幅広い人々に開かれています。
また、Webマーケティング業界への転職にあたっては、業界に向いている人物像を把握したうえで準備を進めることが大切になります。
Webマーケティング業界に向いている人の特徴
- 向上心が高く学び続ける姿勢がある人
- トレンドや社会情勢に目を向けている人
- 数字に向き合い分析することを楽しいと思える人
- 経験や実績を積みながらキャリアアップしたい人
さらに、Webマーケティング業界への転職を成功させるポイントをおさえて、転職活動に取り組みましょう。以下の5つのポイントをお伝えしました。
Webマーケティング業界への転職を成功させるポイント
- Webマーケティング業界の領域や業務を深く理解する
- ブログやSNSを活用して実績をアピールする
- 学び続ける姿勢をアピールする
- 過去の経験をどう活かせるか考える
- Webマーケティング業界に強い転職サイトや転職エージェントを活用する
とくに、Webマーケティング業界に強い転職サイトや転職エージェントを活用することで、転職成功にぐっと近付けます。
まずは実際に求人を検索して、エージェントにWebマーケティング業界への転職について相談してみましょう。
Webマーケティング業界に強い転職サイト・転職エージェント
- Webマーケティング業界に強い転職サイト
- Webマーケティング業界に強い転職エージェント
あなたにとって最高の転職ができることを心から願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。