ニートの方で、正社員を就職を考えているけど、「ニート・無職は就職できない」「未経験は採用されない」と思い込んでいませんか?
結論として、ポイントさえしっかりと抑えれば、ニート無職であっても良い条件で就職することは可能です。
ここでは、転職エージェントとして数多くの転職をサポートしてきた私が、あなたの人生を『大逆転』させるポイントを以下の流れでご紹介します。
この記事を読むとわかること
- 内定をもらえたニート経験者の声
- ニートが就職に失敗する壁
- ニートが就職前に準備しておくべきこと
- ニートが就職を成功させるためのポイント
- ニート・無職におすすめな就職支援サービス
- 転職エージェントをより効果的に利用するポイント
- 転職エージェント利用の流れ
このページを読めば、ニートが就職するために取るべき行動がわかり、人生逆転に向けた新たな一歩を踏み出すことができるようになります。
目次
ニートで内定をもらえた経験者の声
ニートから希望する業界や職種に就職することはもちろん可能です。
また、自分ができることから始めたり、得意領域を活かしたりできれば、以下体験談のように、ニート脱却も夢ではありません。
契約社員として働き、今は正社員に。
独学でプログラミングを習得し、年収500万円に。
このように、就職に対するやる気と、なぜ就職するのかという目的を見失わずに行動することができれば、ニートから人生大逆転も遠くありません。
しかし、そもそもニートからの転職は難しいですし、やり方を間違えるとどこにも就職できないことがあります。
実際に、ニートが就職に失敗する壁を紹介します。
ニートが就職に失敗する3つの壁
ニート・無職からの就職で失敗してしまう壁は3つああります。
では、それぞれ事例を交えご紹介していきます。
なかなか行動に移せない
人と関わることや就職活動することを躊躇ってしまい、なかなか行動に移せないパターンです。
人と関わるのが億劫
行動するのを諦めてしまっている
T.NさんS.Sさんのように、人と関わることが億劫になったり、失敗ばかり考えてやる気がでなかったりで、動き出せないパターンは多いです。
このように行動に移せない方は、就職活動をあまり重くとらえずに『自分に合った企業に受かったら就職しよう』くらいの心持ちで始めてみることをおすすめします。
行動はしているものの、内定がもらえない
身の丈に合わない人気企業にばかり応募していたり、数年に及ぶ空白期間の説明がうまくできなくて、内定がもらえないパターンもあります。
書類が通らない
偏差値の高い大学を卒業したので、どうしても大手に就職したい気持ちが捨てられません。
いつか絶対に就職できると思って浪人していたら、もう25歳になっていました。
浪人を重ねるたびに、書類が通りにくくなっているような気がします。
面接が進まない
このように行動にはうつしているものの、ニート歴(空白期間)が長いために、書類選考や面接が通りにくくなっている方は多いです。
企業側としては当然、「空白期間は何をしていたのか」「働く意欲がないのではないか」あたりは懸念になりますので、しっかりとした説明ができるように準備をしておきましょう。
就職できたが、すぐに会社をやめてしまった
就職活動後、実際に働いてみると生活の変化についていけず、やめてしまうというパターンもあります。
生活リズムについていけない
激務に耐えられない
新卒で入った会社もすぐ辞めてしまったので、これといった実力もなく仕方ないのですが、もうどうすればいいかわかりません。
残業が続き、疲労で体調不良が続いてしまい、また仕事をやめました。
U.Yさん、T.Rさんのように、ブランク期間が長かったゆえに、再び『社会人として企業で働く』ということに馴染めず、すぐにやめてしまうケースは多くあります。
そのため、事前にしっかりとポイントを抑えて、無理なく働ける企業を選ぶ必要があります。
ニートが就職前に準備しておくべき3つのこと
ここでは、就職前にニートの方がしておくべき準備3つを紹介します。
仕事を始める決心がついたら、着手できるものから準備を進めていきましょう。
規則的な生活を送る
夜勤がある仕事は別ですが、一般的な会社は朝8〜10時頃から業務が始まります。
早番のシフトがある場合は、それよりも早く会社に向わなくてはいけません。
朝支度の時間も加味すると、会社員は早起きの連続です。
もし生活リズムを戻さないまま、ニートの方が仕事を始めてしまうと以下のような弊害が起こる可能性も。
- 朝起きれず遅刻する
- 夜眠れず寝不足になる
- 日中に眠くなり仕事に集中できない
上述したような生活が続くと、体力的・精神的に苦しくなり仕事の継続が困難になるでしょう。
一気に生活リズムを変えるのが難しい方は「1時間早く寝て1時間早く起きる」のスモールステップから取り組むのがおすすめ。
夜の眠気を誘うために日中運動したり、覚醒しないために夜のインターネット閲覧やゲームを控えたりするのも効果的です。
少しずつ朝型の生活にシフトチェンジしていき、会社員になる準備をしていきましょう!
悲観的な考えを手放す
自信がないまま就活をしてもうまくいきません。
自信のなさは面接の際に、態度や発言にあらわれるからです。
たとえば、面接官を見ておどおどしたり、質問に対して消極的な発言をしたり…。それでは面接の評価は間違いなく下がってしまうでしょう。
また「ニートだからうまくいかない」と悲観的になっていると、妥協しやすくなり自分が希望していなかった仕事に就職してしまう可能性も。
自信をつけて就活に臨みたいなら「自己分析」をおこなうのがおすすめです。
自己分析とは これまでの経験を振り返ったり、自分自身の思考・考え方を分析したりして、自分の強みや弱み、価値観、能力、将来像の理解を深めること。 |
自己分析を通して、自分では気付かなかった長所や強みがわかり、自信につながっていくでしょう。
なお、自己分析には、チェックシート方式・グラフ化・適性検査ツールなどさまざまなやり方があります。
以下の記事では転職コンサルタント直伝の自己分析法がお試しできるので、ぜひ参考にしてみてください。
身だしなみを整える
第一印象が面接の勝敗を分けるといっても過言ではありません。
以下は面接に好印象を与える「髪・肌・服装(スーツ)」の身だしなみ例です。
髪 |
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肌 | 生活の乱れによる肌荒れはケアに努める |
服装(スーツ) |
|
身だしなみは、書類選考に使用する写真を撮影するときまでに整えておきましょう。
そして面接当日は、面接官に良い印象を与えられるように清潔感のある格好や印象を心がけてみてください。
ニートが就職を成功させるための4つのポイント
ここからは、ニートが就職を成功させるためのポイントを紹介します。
就職活動を重くとらえすぎない
ニートの方の中で多いのが、就職活動を重くとらえすぎてしまって行動に移せていない人です。
人付き合いが苦手だとしても実際に働きだすのは内定してからなので、まずは一歩踏み出してみることをおすすめします。
とはいえ、退職してから半年以上の期間が空いてしまった場合、企業はその間に何をしていたのか気にされます。
また長い期間ブランクがあると、「社会人として働けるだろうか」と懸念される場合もあるため、状況に応じて退職理由を整理しておきましょう。
以下に状況別の空白期間の説明例を記載するので、参考にしてください。
状況別:空白期間の説明例
⑴病気のため長期間療養していた
うつ病などの精神的な病気で長期間療養していた方は素直に答えましょう。
例えば『病気のため療養していました。現在は体調も回復し、働く意欲は元からありましたので改めて就職活動を始めました』といった具合です。
このように、前向きに療養や通院していたことを話せばマイナスなイメージを持たれません。
⑵前職をやめた後、社会に踏み出す勇気が出なかった
前職がブラック企業などで仕事を辞めてから社会に対する恐怖心が芽生えてしまって中々行動に移せなかった方は、その旨を話し、なぜ今転職をしようと思ったのかしっかり説明しましょう。
例えば『前職の激務に耐えられず体調を崩してしまい、退職をしました。現在は体調も回復し、自分の将来のためにもう一度働きたいと思いました。』などです。
⑶何もしていなかった場合
何もしてなかった、とくに生活に困っていなかったため空白期間が空いてしまった方は、嘘はつかずに正直に話しましょう。
また、今後の展望や働きたいという熱意を語ることでやる気をアピールしましょう。
例えば『社会に出るのが怖くて実家で家の手伝いをしていました。しかし、将来を考えたときに「このままではダメだ」と一念発起し就職活動を始めました。これからは自立をして今度は自分が家族を支えたいです』などです。
できるだけ多くの求人に応募する
そもそも応募数が少ないと就職はなかなか決まりません。
通常、書類の通過率はおよそ5分の1、面接の通過率はさらに4分の1と言われています。
実際に、正社員の方が転職活動の際に応募する企業の目安は40~60社程度となっています。
ただ、ニートの場合、書類選考が通らないことが多くあるので、最低でも『100社以上』の求人に応募することをおすすめします。
また、応募する企業も未経験やニートでも積極的に採用してくれる企業を探しましょう。
自分が十分な就職活動を進められる範囲内で、多くの企業に応募することが就職成功のポイントになります。
ニートが採用されやすい職種への就職を検討する
まだ就職先が絞れていない方や自分にあった職種がわからない方のために、ニートが採用されやすい職種を8つ紹介します。
おすすめの理由をひとつずつ解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
警備員
警備員は年齢や経歴、経験の有無が問われにくく、就職のハードルの低い職種です。
また、需要の多い仕事でありながら人手不足の問題を抱えているため、採用の条件はそこまで厳しくありません。
警備の種類には、以下のものがあります。
種類 | 仕事内容 |
---|---|
常駐警備 | 施設に常駐して来客者や車の出入りを管理する |
巡回警備 | 施設内を巡回し不審者や危険物がないかをチェックする |
機械警備 | 施設の安全を守るため防犯カメラや赤外線センサーを別室で監視する |
雑踏警備 | お祭りやイベントなど人が集まる場所を警備する |
交通誘導警備 | 工事現場で歩行者や車を誘導する |
24時間体制の警備が必要な職場には夜勤があります。また、外での勤務の場合は夏は炎天下、冬は極寒の中で仕事をすることも。
そのため、警備員は責任感と体力に自信がある方におすすめです。
清掃員
清掃員も年齢や経歴、経験の有無が問われにくく、ニートの方でも挑戦しやすい職種です。
以下は、清掃員の需要がある施設。
- オフィスビル
- 商業施設
- 病院
- ホテル
- 個人宅
仕事内容は、床や窓、壁の清掃、ゴミの回収、トイレ掃除など。ルーティンワークなので、一度業務を覚えてしまえば淡々と仕事をこなせるようになるでしょう。
基本的に一人でおこなう仕事が多いので「集団のなかで仕事をするのが苦手」な方に向いています。
ただ、施設内をあちこち移動しながら作業を進めるので、ある程度の体力は必要です。
介護職
介護職はもともと人手不足の問題を抱えており、高齢化社会の影響で需要はさらに高まっています。
資格保有者や実務経験を問う求人も多いですが、人手不足の緩和を目指して条件をゆるく設定している求人も増えてきました。
介護職は働きながら資格を取得し、キャリアアップを目指す手もあります。
介護職におすすめの資格
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- 介護福祉士
「人と関わりながら仕事がしたい人」「キャリアアップも今後視野に入れたい人」に介護職は向いています。
ドライバー
近年、ネットショッピングやネットスーパーの需要が高まり、ドライバーを募集している企業が増えています。
年齢や経歴が問われにくい職種なので、大きな事故・違反歴のない運転免許さえあれば挑戦できるでしょう。
ドライバー業界の労働環境は見直されつつあり、拘束時間の長さやノルマなどの厳しさが緩和してきています。そのため求人をチェックする際は、各社の条件を見比べてみるのもおすすめです。
ドライバーはただ運転するだけでなく、荷物の出し入れや持ち運びも業務のひとつ。なかには重い荷物も含まれているので「力仕事に自信がある人」はトライしてみてください。
工場勤務
工場の作業員も年齢、学歴、経験の有無が問われにくいため、ニートの方でも採用されやすい仕事です。
仕事内容としては、以下のように商品の生産〜出荷までのライン作業や倉庫内の仕事など。
- 商品の仕分け
- 商品の組み立て
- 商品の検品
- 商品の梱包作業
- 倉庫の荷物移動・管理
単純作業が大半で一人で黙々と業務に集中できるので、人とのコミュニケーションが苦手な方に向いてるでしょう。
また、契約社員や派遣社員などの募集も多いので「いきなり正社員から始めるのは不安」と考えている方は、正社員以外の雇用形態もぜひ検討してみてください。
営業職
営業職は「未経験者OK」の求人がたくさんあります。その人のポテンシャルや人柄を重視して採用する企業も多いので、挑戦しやすい職種といえるでしょう。
営業の手法にはさまざまあるので、自分の好きな営業スタイルを絞り込めます。
営業手法例 | 内容 |
---|---|
訪問・テレアポ営業 | 事前にアポイントをとって、顧客と直接会って営業する手法 |
飛び込み営業 | 事前のアポイントなしで、訪問営業する手法 |
インサイドセールス | 電話やメールを用いて非対面で営業する手法 |
人とのやりとりがメインの仕事なので、コミュニケーション能力に長けている人に営業職は向いてるでしょう。
業績次第では給料アップも見込めます。頑張りが反映されやすい点は、営業職ならではのメリットといえるでしょう。
IT業界の職種
近年IT化が進み、IT業界の人手不足が問題になっています。
そのため、経歴や経験の有無を問わずに、働き手を募集している企業は少なくありません。
IT業界の職種一例
- システムエンジニア
- プログラマー
- webデザイナー
- IT関連製品の研究・開発
- ITコンサルタント
未経験で不安を感じる方は、研修制度が充実している会社を探してみてください。一定のスキルが習得できるまで、丁寧に教育してもらえるでしょう。
IT業界は日々変化するため、働きながら勉強し続けなければなりません。そのため、学習意欲の高い人に向いてる仕事といえます。
事務職
事務職はどの業界にも欠かせない存在なので、求人数が多いです。
ある程度のパソコン操作スキルが求められますが、特別な資格がなくても採用されるケースが多いので、ニートの方がチャレンジしやすい職種でしょう。
事務職の仕事内容例
- データ入力(売上や経費、お客様情報など)
- 書類作成・管理
- 郵便物の確認・仕分け
- 来客の対応
机に向かっておこなう作業が多いので、デスクワークに憧れている方に向いています。
求人を検索してみると、正社員以外にも派遣社員や契約社員、アルバイトなど雇用形態がさまざま。
「将来的に正社員になりたい」と考えている方は非正規で事務の仕事をしながら、少しずつキャリアアップを考えてみる方法もあります。
転職エージェントを活用する
ここまで紹介したように、ニートからの就職はハードルが高いです。
実際に、数多くいる応募者の中から、あえてニートを採用する企業はありません。
そのため、1人で転就職活動を行うのは難しく、そういった方向けにおすすめなのが転職エージェントというサービスです。
またエージェントは、契約社員から働き始めるのがいいのか、資格を先に習得した方がいいのかなどといった働き方についても相談にのってもらえます。
転職エージェントは、よくある求人サイトとは違い、登録後に担当者がつくのでその方と相談をしながら、転職活動全般を一緒に進めることができます。
転職活動の基礎から教えてもらえ、履歴書の添削や面接対策など、すべて無料で行ってくれます。
特に、ニートの方に転職エージェントをおすすめな理由として、以下があります。
- 空白期間の説明などの受け答えを考えてくれる
- ニートでも採用されやすい企業・求人を紹介してくれる
- 企業とのやり取りすべてを代行してくれる
また、ニート・無職の方に特化した転職エージェントを利用すれば、就職の成功率もぐっと上がります。
転職エージェント利用の注意点
転職エージェントを利用する際の最大の注意点として、転職エージェントの中には、ニートの方への求人の紹介やサポートを断わるところがあります。
理由は、転職エージェントの仕組みにあります。
転職エージェントは下記のように求職者に求人を紹介し、入社して初めてお金が発生します。(転職者の年収の30%前後)
ニートの方は正社員の方よりも転職活動が難航しいやすく、年収が低くなることがあるので、転職エージェントが報酬を得られにくいことから、断られてしまうというケースです。
しかし、中には「ニート・無職でも基本的に断らない」と公言している転職エージェントもあるので、そういったところを中心に登録しましょう。
以下でニート・無職におすすめな転職エージェントについて詳しく紹介します。
ニート・無職におすすめな就職支援サービス
ニート・無職の方でも断られないような転職エージェントに登録し、サポートしてくれるところを探しましょう。
まずは登録したいおすすめエージェント3選
ニートの方へおすすめしたい転職エージェントを一覧にまとめたものが下記になります。
求人の量・質 | 提案力 | サポート体制 | |
ハタラクティブ(1位) | ◎ニート向け | 〇 | ◎ |
マイナビエージェント(2位) | ◎万人向け | ◎ | 〇 |
ワークポート(3位) | 〇未経験IT業界 | 〇 | 〇 |
※4位以降で年代別に詳しく知りたければ『ニートに強い転職サイト・転職エージェント13選』の記事を参考にしてください。
以下でそれぞれの転職エージェントの特徴を紹介します。
ハタラクティブ|20代のニートの方はまず登録すべき
『ハタラクティブ』は、第二新卒や既卒など若年層をターゲットにした転職エージェントです。
常に1,000件以上の未経験歓迎の正社員求人を持っているだけでなく、キャリア相談〜面接対策について徹底したサポートを提供しています。
その結果書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という非常に優れた実績を持っているので20代で未経験のニートの方も安心して使えます。
※求人エリアは東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県、カウンセリングは渋谷・立川あるいは電話での実施です。
ハタラクティブ公式ページ:
https://hataractive.jp/
マイナビエージェント|20代~30代向け、未経験の求人も豊富
『マイナビエージェント』は、中小企業の案件にも強い大手エージェントです。
それぞれの業界の基礎知識や、面接対策、履歴書の添削など、つまづきがちなポイントについて個別にアドバイスをくれますので、転職を考え始めた段階で必ず登録しておきたいエージェントです。
案件についても未経験OKのものからミドルクラスの案件まで豊富にありますから、
たとえニートでも紹介を断られることは少ないとの評判があります。
マイナビエージェント公式ページ:
https://mynavi-agent.jp/
ワークポート|未経験からのIT領域に強い
『ワークポート』は、未経験からのIT・Web領域に強い総合転職エージェントです。
未経験からエンジニアを目指すであったり、IT・Web業界で言えば案件の質・量ともに多いとの声が多く見受けられており、非常におすすめな転職エージェントです。
IT・ Web業界を志望する方にはおすすめですが、そうでない方は『マイナビエージェント』などを推奨します。
ワークポート公式ページ:
https://www.workport.co.jp/
4-2. 転職エージェントに利用を断られたら利用すべきサービス
もしも、転職エージェントに登録・利用を断られたら、以下に紹介する就労移行支援事業所を利用しましょう。
就労移行支援事業所とは、一般企業への就職を目指す方に就業前後で一貫したサポートを行っている場所です。
利用には自治体か医師の判断が必要になりますが、社会復帰に不安がある方にはおすすめできるサービスとなっています。
LITALICOワークス|障害のある方と一般企業への就職を目指す
『LITALICOワークス(リタリコ)』は障害のある方に向けて就労移行支援を行う事業所で、一般企業への就職から職場定着まで一貫したサポートを行っています。
利用には市役所や区役所の障害福祉課などの窓口での受給者証の申請が必要ですが、手続きに関してもスタッフのサポートを受けることが可能です。
LITALICOワークスが直接求人を紹介することはありませんが、ハローワークや障害者就業・生活支援センター、障害者職業センター等と連携することで、利用者により良いキャリアを提案します。
ほとんどの方が無料でサービスを利用でき、利用期間の上限は原則2年間です。
転職エージェントと違って、その2年間の中でじっくりと職業訓練を行えるので、ブランクがあり社会復帰に不安がある方におすすめできます。
利用前に、体験会や見学会などで実際の雰囲気を確かめることもできるので、気軽に問い合わせてみましょう。
LITALICOワークス公式HP:
https://works.litalico.jp/
新型コロナウイルスのLITALICOワークスの対応
LITALICOワークスでは、新型コロナウイルスへの対策としてサービスを全てオンライン化させ、「自宅で受講できる在宅支援」「通常の通所支援」を利用者様に選択していただいております。
LITALICOワークスに登録する前の体験会もオンラインで参加することができます。
障害や就職に関する相談に関しても、「電話で相談」「TV電話(オンライン)相談」の2つを全国で実施していますので、ご自宅からお気軽に相談することが可能です。
転職エージェントをより効果的に利用する7つのポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 担当コンサルタントをシビアな目でみる
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
転職時期は最短可能日程で答える
キャリアコンサルタントも売上目標があり、日々追われています。
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
担当コンサルタントをシビアな目でみる
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば遠慮なく変えてもらいましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、 転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。 もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。 大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
ニートは就職できるのかのまとめ
ニートの方に向けに就職を成功させるためのポイントを紹介してきましたが、いかがでしたか?
このページのポイントをしっかりと意識して転職活動を行いましょう。
また、「何から始めればいいかわからない」という方はニートの求人を多く取り扱っている転職エージェントに登録してコンタクトを取るところから始めましょう。
ニート(無職)の方に向けた求人を多く取り扱っている転職エージェントは下記の3社です。
- ハタラクティブ
→20代のニートの方はまずは登録をすべき - マイナビエージェント
→20代〜30代向け、未経験の求人も豊富 - ワークポート
→未経験からのIT領域に強い
エージェントに断られたら利用すべきサービス
- LITALICOワークス
→社会復帰を目指す全ての人におすすめ
もっと知りたい場合は『ニートに強い転職サイト・転職エージェント13選』の記事を参考にしてください。
うまくいかないと悩む今、相談することによって「何がいけないのか」「どうすればいいのか」アドバイスしてくれます。
就職の成功率がぐっと高まるのでぜひ利用してみてください。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。