- 「派遣で工場の仕事を始めてみたい」
- 「工場の求人を効率的に探したい」
と考えていませんか?
工場の派遣を始める際には、製造業分野で強みのある派遣会社に登録したり、求人サイトを活用したりすることが欠かせません。
この記事では、これまで派遣社員の就職をサポートしてきた私が、工場系派遣の始め方や、おすすめの派遣会社・求人サイトを紹介していきます。
- 工場・製造業に強い派遣会社5選
- 工場・製造業に強い派遣求人サイト4選
- 工場の求人を探すなら派遣会社に登録すべき!
- 工場派遣ってどんな仕事?業務内容を5つに分類
- 実際キツイ?それとも楽?工場派遣で働く人の口コミと評判
- 【FAQ】工場派遣を始めたい未経験者によくある質問
- 派遣会社を効果的に利用するための8ポイント
- 派遣会社利用の流れ
すべて読めば、工場派遣の仕事を始める手順を理解できるでしょう。
目次
1.工場・製造業に強い派遣会社5選
「工場や製造業の求人を多数保有している」という観点で、おすすめの派遣会社を厳選しました。
工場・製造業に強い派遣会社 | 工場系の求人数 |
テクノサービス 働くナビ | 約1.1万件 |
e仕事 | 約4,000件 |
ランスタッド工場 | 約9,000件 |
テンプスタッフ | 約5,500件 |
工場求人 |
約700件 |
各社の特徴とおすすめする理由を紹介します。
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1位.テクノサービス 働くナビ | 製造業分野では圧倒的な求人数を誇る
株式会社テクノ・サービスは、スタッフサービス・ホールディングスの子会社の人材派遣会社です。
「働くナビ」という仕事情報サイトを運営しており、製造業や工場のを中心にした案件を保有しています。未経験からでも就業できる求人もあるので、製造業初心者の方でも安心です。
また、働くナビは、労働者災害補償保険、健康保険、厚生年金保険、雇用保険の適用事業所でもあるので、万が一の時もしっかり保障を受けることできます。
公式サイト:
2位.e仕事 | 国内最大クラスの拠点数
『e仕事』は日研トータルソーシング株式会社が運営する人材派遣サイトです。
製造業や技術職、専門職の案件を多く保有しており、仕事がすぐに決まった、高時給の案件を紹介してくれた、などと、利用者から好評です。
資格取得のための支援を行ってくれたり、派遣からの正社員登用実績があったりと、働きながら徐々にキャリアアップしていきたい人にもおすすめできる派遣会社です。
公式サイト:
https://1145.jp/
3位.ランスタッド工場|大手派遣会社運営で安心
『ランスタッド工場派遣』は、世界最大級の総合人材サービス会社のランスタッドの工場・製造分野に特化した派遣会社です。
全国1万件以上の豊富な求人のなかには、すぐに働ける短期・単発の仕事から安定して働ける大手企業での長期求人までそろっています。
また、全求人の70%は未経験可能で、学歴や職歴も不問なため、キャリアに自信がない方でも安心です。
運営元が、北海道から九州まで93拠点を構える人材会社最大手の会社なので、信頼性が担保されている会社で、製造・軽作業にて就労したいと考えている場合は、是非利用してみてください。
公式サイト:
https://www.randstad.co.jp/factory/
4位.テンプスタッフ|製造業や工場、軽作業の求人も多数保有
『テンプスタッフ』は、人材業界大手の「パーソルグループ」が運営する派遣会社です。
紹介可能求人の数は、常時5万件以上と、派遣会社の中でもトップレベルです。
また、会社としての教育体制も整っており、利用者から「担当者の対応がよかった」と高評価の声もあがっています。
業界最大手で利用満足度の高い『スタッフサービス』と併せて利用すれば、希望にぴったりの求人をスムーズに見つけられるでしょう。
公式サイト:
https://www.tempstaff.co.jp
※スキルに不安な方向けに「テンプオープンカレッジ」といったスキルアップ支援制度もあります。
5位.工場求人(ウィルオブ) | 大手企業の工場求人も多数保有
ウィルオブは、株式会社ウィルオブ・ワーク(旧セントメディア)が運営している人材サービスです。
派遣先の会社にはウィルオブ・ワークの社員が常駐しているので、不安点や疑問点をすぐに聞くことができるのが、働きやすさのポイントです。
また、ウィルオブ登録者のみが利用できる優待施設が国内外で20万ヵ所用意されていたり、社会保険に登録できたりと、福利厚生が充実しているのも特徴のひとつです。
公式サイト:
https://willof.jp/
ここでは、工場・製造業に強みのある派遣会社を5つ紹介しました。いかがでしたでしょうか。
紹介した派遣会社
派遣の仕事がスムーズに見つかるかどうかは、派遣会社や担当者との相性が大きく影響します。
そのため、まずは複数の会社に登録し、自分に合った派遣会社を見つけることがおすすめです。
とはいえ、いきなり派遣会社に登録するのではなく、まずはどのような求人があるのか見てみたいという方もいるかもしれません。
そこで次の章からは、工場・製造業に強い派遣求人サイトを紹介します。
2. 工場・製造業に強い派遣求人サイト4選
派遣会社に登録して案件を探す場合、それぞれの会社が保有している求人の中だけで探すことになります。
しかし総合求人サイトであれば、派遣会社を限定せずに、求人の検索が出来る上に、正社員やアルバイト求人の検索も可能です。
ここでも前章と同様、「工場や製造業の求人が多く掲載されている」という観点で、おすすめの求人サイトをまとめました。
派遣求人サイト | 工場系の求人件数 |
ジョブペーパー | 約700件 |
工場ワークス | 約2万件 |
ジョブコンプラス | 約1.7万件 |
はたらくヨロコビ.com | 約1,300件 |
ひとつずつ詳しく解説します。
2-1.ジョブペーパー(ものづくり)|工場・製造業の求人に特化
『ジョブペーパー(ものづくり)』は、株式ワールドインテックが運営する工場・製造業に特化された求人サイトです。
全国各地の工場求人に特化されており、幅広い雇用形態や条件から、ご自分に合った求人をスピーディーに検索できます。
高収入で寮費無料や検査・軽作業、ボーナス有りの仕事などの特集ページから、こだわりたい分野の求人を探せるので便利です。
求人数は少ないですが一つひとつの情報量が豊富なので、詳細をじっくり見てご自分にぴったりのお仕事を探したい方にぴったりです。
公式サイト:
https://fc.jobpaper.net/?utm_source=mac&utm_medium=aff&utm_campaign=pre&hc_uus=8ef438502a32259404c56b59a15e0565
2-2. 工場ワークス | 独自コンテンツが魅力
サイト名の通り、工場の仕事に特化した求人サイトです。
日本全国の工場から、業種や期間、条件別に自分にぴったりの求人を見つけることができます。
さらに「お役立ちガイド」などの独自のコンテンツも魅力です。
工場で働くメリットや身につくスキル、仕事選びのポイント、各職種の詳しい説明など、役に立つ情報が揃っています。
公式サイト:
https://04510.jp/
2-3. ジョブコンプラス | 魅力的な条件で検索可能
工場・製造業の仕事に特化した求人サイトです。
派遣社員はもちろん、正社員やアルバイトの求人もまとめて検索することができます。
特集ページからは、「高収入」や「寮完備」などの魅力的な条件の仕事を見つけることが可能です。
会員登録した方向けのキャンペーンなども、随時行っているようです。
公式サイト:
https://job-con.jp/
2-4. はたらくヨロコビ.com | 大手メーカーの求人も豊富
工場派遣に特化した求人サイトです。
高収入の案件を探しやすいという特徴があり、トヨタ自動車・日産など、大手メーカーなどの検索条件でも仕事を探すことができます。
「大手企業で働きたい」、「とにかく条件の良い求人を見つけたい」という方におすすめです。
公式サイト:
https://www.894651.com/
ここでは、工場・製造業に強みのある派遣求人サイトを6つ紹介しました。いかがでしたでしょうか。
紹介した派遣求人サイト
サイトによって掲載されている求人は異なりますので、可能な限りたくさんの求人サイトを利用してみることをおすすめします。
選択肢が増えるほど、希望に合った求人を見つけやすくなるでしょう。
とはいえ、工場派遣の業務内容のイメージがまだ具体的についていない方も多いのではないでしょうか。
そこで次の章では、工場派遣の業務内容を詳しく解説します。
3. 工場の求人を探すなら派遣会社に登録すべき!
結論、工場派遣の求人を探す場合、「派遣会社に登録し、コーディネーターから希望条件に合う仕事を紹介してもらうこと」を強くおすすめします。
これは、担当コーディネーターから自分に合う求人を紹介してもらうことで、効率よく転職活動を進められるためです。
さらに、具体的にどんな仕事をしたいのかが決まっていなくても、面談を通して希望を明確化することが出来ます。
以下に1章でもご紹介したおすすめの派遣会社5選を掲載します。
是非参考にしてみてください。
4. 工場派遣ってどんな仕事?業務内容を5つに分類
派遣で担当する工場での仕事は、主に以下のように分類できます。
それぞれの業務内容を詳しく解説します。
4-1. 製造ライン
ベルトコンベアから流れてくる製品をパック詰めするなど、製造ライン内での作業です。
扱う製品は工場によって様々で、身近な例では「コンビニやスーパーで販売される弁当や惣菜の製造」が挙げられます。
「トレイに食品を乗せる」「ベルトコンベアから流れてくる製品を袋詰めする」、「食品が流れ終わったコンベアを清掃する」など、具体的な業務内容は多岐にわたりますが、単純作業であることがほとんどです。
多くの人員が必要とされる業務であるため、求人も比較的見つけやすいでしょう。
たいていの場合、未経験者歓迎という形で募集が行われます。
4-2. 組立・加工
主に、メーカーの工場などで行われる、機械製品や家電、電子機器の組立や加工を行う業務です。
製造工程に合わせて、それぞれの部品の組立を行ったり、加工したりして、一つの製品の完成を目指します。
ものづくりのフローを体験できるので、未経験から製造業に携わりたい方におすすめです。
扱う製品は、車やモーター、電子部品、金属製品、紙加工品など、様々な種類があります。
4-3. 検品・検査
製品を出荷前に検査する業務です。
製品を一つひとつ目視で確認し、異常がないか、不良個所や異物混入がないかを細かくチェックします。
いわば工場の最後の砦です。
一見簡単そうに思えるかもしれませんが、高い集中力と繊細さが必要とされる作業です。
チェックが漏れていた場合、不良品が市場に出回ることになってしまい、大きなトラブルを引き起こす可能性があります。
責任の大きい業務であると言えるでしょう。
4-4. ピッキング
指定された出荷前の製品を、倉庫や工場内から探し出し、検品や梱包、発送の担当者に受け渡す作業です。
たいていの場合は専門的なスキルは必要なく、未経験からでもはじめられます。
慣れてくれば、最短ルートを考えたり、集荷スピードをアップさせる工夫をしたりできるようになるでしょう。
ただし、工場内を歩き回る仕事なうえ、製品によっては重いものを運ぶこともあるため、体力を要する仕事となります。
4-5. 接合・塗装
部品同士を接合したり、製品を塗装したりする業務です。
主に自動車工場などで募集されています。
基本的に、溶接管理技術者や溶接技能者などの専門資格が必須となります。
未経験者が気軽に始められるものではありませんが、資格を取得してスキルを身につけることで、手に職をつけることができるでしょう。
5. 実際キツイ?それとも楽?工場派遣で働く人の口コミと評判
工場の派遣は、「キツイ」というイメージがつきものですが、実際のところはどうなのでしょうか。
派遣社員として工場で働く人の意見を見てみると、以下のような点を「キツイ」「楽」と感じていることが分かりました。
工場派遣のキツイところ | 工場派遣の楽なところ |
5-1. 時間が経たない
工場派遣のきついところ1つ目は、時間が経つのが長く感じる点です。
時間が長く感じる
出典:Twitter
ひたすら同じ作業を何時間も繰り返すことも多い工場派遣ならではのきつさだと言えます。
5-2. 立ちっぱなしで体力的にしんどい
工場派遣のきついところ2つ目は、立ちっぱなしで体力的にしんどい点です。
座るのは休憩時間ぐらい
清掃、力仕事、工場、農場、どれもずっと立ちっぱなしの仕事。座るのは休憩時間くらいしかない。
ちなみにワイは始業から終業まで5時間連続勤務なので休憩時間なんてない…
出典:Twitter
座るのは休憩時間しかないとなると、4~5時間程度ぶっ通しで立ち続けることになります。
体力に自信がない人は避けたほうが良いでしょう。
5-3. トイレに行くタイミングがない
工場派遣のきついところ3つ目は、トイレに行くタイミングがない点です。
お客さんの工場に入るので防護服着たりいろいろつけたりして大変。
入ったらすぐトイレもいけないので、お腹ピーの日は仕事になんないのよね
出典:Twitter
トイレに気軽に行けない職場も多いため、高頻度で腹痛に襲われる人なども避けたほうがいい職種だと言えるでしょう。
上記の口コミから、工場派遣は体力的・精神的にキツイと感じる方が多いことが分かりました。
次は、工場派遣の良い部分についてお話していきます。
5-4. 給料もよくて仕事内容も楽
工場派遣の良い部分1つ目は、給料もよくて仕事内容も楽である点です。
楽な割に給料良い
(前略)
病院の食堂のおばちゃん
内職
工場←イマココ
めっちゃ1番楽な割に給料良いから最高。
出典:Twitter
実際、職場・エリアによりけりではあるものの、誰にでもできる単純作業で時給が1,300円以上という案件も存在します。
このことから、ひたすら同じことをし続けても苦痛を感じない人にぴったりの職種だといえるでしょう。
5-5. 接客がないのが良い
工場派遣の良い部分2つ目は、接客がない点です。
接客しなくて済むので楽
出典:Twitter
人に怒られたり、気を遣ったりすることに対してストレスを感じてしまいやすい人は、是非工場派遣を検討してみましょう。
5-6. 作業内容が単純だから楽
工場派遣の良い部分3つ目は、作業内容が単純である点です。
楽って言ったら怒られるけど、病棟夜勤に比べたら楽。時間がなかなか過ぎないのが苦だけど。
出典:Twitter
工場の仕事はキツイという声ばかりではなく、むしろ自分に向いていると感じている方も少なくありません。
黙々とひとつのことに没頭できる人にとっては、適職であると言えるでしょう。
6. 【FAQ】工場派遣を始めたい未経験者によくある質問
工場派遣を始める際、未経験者によくある質問をまとめました。
- Q1. 工場派遣を始める具体的な手順を教えてください
- Q2. 工場見学とは何ですか?
- Q3. 工場見学はどのような服装で行けば良いですか?
- Q4. 工場見学ではどんなところをチェックしておくと良いですか?
疑問点がある方は、ぜひ参考にしてください。
Q1. 工場派遣を始める具体的な手順を教えてください
前述のとおり、派遣の仕事を探す手順は、大きく分けて2つあります。
- 派遣会社に登録し、コーディネーターとの面談を通して、希望条件に合う仕事を探す
- 派遣職種も検索可能な求人サイトから自分で仕事を探す
はじめての方であれば、派遣会社に登録したのち、アドバイザーとのやり取りを通して、希望条件を具体的にすることをおすすめします。
一人で仕事を探すよりも、業界のプロのを参考にした方が、条件に合う求人を効率的に見つけること可能になります。
もし派遣会社のヒアリングでもうまく仕事が見つからなかった場合は、自らいくつかの求人サイトに登録し、検索してみるとよいでしょう。
Q2. 工場見学とは何ですか?
就業の派遣契約を交わす前に、事前に職場となる工場を見学する機会のことです。
派遣契約においては、選考を目的とした面接は行いません。
その代わりに、派遣の仕事を始める前には、「顔合わせ」という形で、双方の情報交換を行うことになります。
もし業務内容について疑問点があれば、この場で直接質問して解決することができます。
実際に職場を見学することで、具体的な就労のイメージが持てるようになるでしょう。
補足:顔合わせについてもっと詳しく
顔合わせ(工場見学)についてより詳しく知りたい方は、『派遣の顔合わせとは?自己紹介の手順や服装、事前準備のポイントを徹底解説』を参考にしてください。
Q3. 工場見学はどのような服装で行けば良いですか?
工場見学の際は、どのような服装でも基本的には構いません。
ただし、清潔感のある服装を心掛けてください。
- 髪の毛は整える、寝ぐせはNG
- シンプルなシャツやジャケット
- 派手ではないズボン
- 革靴やスニーカー
あまりに華美な恰好や装飾は、推奨されません。
もし判断に迷ったら、派遣会社の担当者に確認してみると良いでしょう。
Q4. 工場見学ではどんなところをチェックしておくと良いですか?
工場見学では以下のポイントに注目しましょう。
(1). 業務内容をチェック
工場の仕事は、どのポジションで働くかによって業務内容が大きく変わります。
働き始めてから「想像していた仕事と違っていた」と後悔しないように、具体的にどのような業務を担当するのか、未経験でも取り組めるかどうかを確認しておくべきでしょう。
(2). 工場内の環境をチェック
仕事内容と併せて、工場内の環境も細かく確認しておきましょう。
工場によっては、常に大きな音が響き渡っていることもあります。想像以上にストレスを感じる人もいるかもしれません。
また、扱う製品次第では、空調が効いていない・効きすぎているという場合も想定されます。
生鮮食品を扱う工場であれば、室温は常に低く設定されていますし、溶接などを行う工場であれば反対に室温が高くなることがあります。
工場内の環境は、働きやすさを大きく左右する要素です。
業務時間のほぼすべてを過ごすことになりますので、入念にチェックしておきましょう。
7.派遣会社を効果的に利用するための8ポイント
この章では、派遣会社をより効果的に利用するためのポイントを8つお伝えします。
- 7-1. 派遣会社に複数登録する
- 7-2. 派遣就労の意欲を見せる
- 7-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
- 7-4. 派遣会社の福利厚生・研修制度を聞いておく
- 7-5. 担当営業をシビアな目でみる
- 7-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
- 7-7. 気になる求人があったら早めに応募する
- 7-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
良い派遣会社を選んでも、上手に使えなければもったいないので必ずチェックしましょう。
7-1. 派遣会社に複数登録する
派遣会社は、複数登録することがおすすめです。
なぜなら、複数登録することで以下3点のメリットがあるからです。
- 最適な担当営業を選べる
- 用途によって派遣会社を使い分けられる
- 独占案件をカバーできる
具体的には、以下のように2~3社の派遣会社に相談し、対応に満足できた派遣会社のどれかに頼ることをおすすめします。
7-2. 派遣就労の意欲を見せる
派遣就労への意欲を見せることで、担当営業があなたの優先順位をあげて対応してくれるようになります。
なぜなら、担当営業には派遣契約の成約目標が課されており、派遣契約に結びつきそうな方を欲しているからです。
こういった背景もあり、担当営業とのファーストコンタクトで必ず「就労時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
なお、会社に在籍中の場合は、最短で退職できる見込み日時を伝えておくと良いです。※一般的に、退職には約1か月半~2か月かかります。
7-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
派遣会社による就業前後のフォロー体制は、必ず聞いておくようにしましょう。
例えば、就業前のフォロー体制については、「希望条件に合った求人紹介」や「企業との面談対策」をしっかりと行ってもらえるかどうかがポイントとなります。
その一方、就業後のフォロー体制については、「派遣先への訪問頻度」や「派遣会社への連絡体制」を聞き出し、就業後もいつでも相談しやすい環境かどうかを確認しておきましょう。
7-4. 派遣会社の福利厚生・研修制度を聞いておく
派遣会社の福利厚生・研修制度も必ず聞いておくようにしましょう。
なぜなら、派遣社員が受けられる福利厚生・研修制度は、派遣先企業のものではなく、派遣会社から提供されるものとなるからです。
ここは勘違いしやすいところですが、非常に重要なポイントなので、必ずおさえておくようにしましょう。
7-5. 担当営業をシビアな目でみる
担当営業に情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。
ご支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応いただき感謝をしておりますが、派遣社員としての就労が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他の担当の方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
担当変更がどうしてもしづらい場合は、その派遣会社は諦めて他社を当たりましょう。
7-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限り情報が残ります。
派遣会社や企業の中でよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ...」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を制限されるなどの判断が下されます。
7-7. 気になる求人があったら早めに応募する
派遣会社を利用していて、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
なぜなら、派遣の求人は募集ポジションの枠が埋まった時点で、募集が止まってしまうからです。
実際、希望する求人の募集が停止してしまったり、選考途中で募集枠が埋まったことを理由にお見送りとなり、「もっと早めに応募しておけば良かった」と思う方も多くいらっしゃいます。
このようなことにならないよう、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
7-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
数社の派遣会社を使っている場合、同じ求人には複数の派遣会社から応募しないようにしましょう。
企業から「他の派遣会社からも応募があるんだけど」と担当者に連絡がいってしまいます。
これにより、企業・担当営業の両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。
8.派遣会社利用の流れ
この章では、実際に派遣会社を利用する場合の流れについてご説明します。
- Step1. 派遣会社に登録する
- Step2. 担当者と初回面談を行う
- Step3. 求人紹介を受ける
- Step4. 希望求人に応募する
- Step5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
- Step6. 就業開始
- Step7. 就業後フォローを受ける
- Step8. 契約終了前の対応を行う
この章でご説明することは、派遣社員として就労するに当たって大事なポイントとなりますので、必ず目を通すようにしてください。
Step 1. 派遣会社に登録する
派遣会社公式ページから登録を行いましょう。
登録の際、以下内容を記載します。
- 名前
- 住所
- 経験
- スキル
- 希望職種
- 就業条件
もし希望職種・就業条件について考えが及ばないようでしたら、派遣会社との面談当日の際に聞くことで、具体的なイメージを持てるようにしましょう。
Step 2. 担当者と初回面談を行う
派遣会社に登録した後、担当者と初回面談を行います。
たいていの場合、面談は以下2つのうちいずれかの方法となります。
面談方法について選択できる場合は、直接面談を行ってもらうようにしましょう。
というのも、直接面談の方が電話面談に比べて、時間を取って丁寧に行ってくれることが多いからです。
なお、初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 派遣社員として就業するべきかどうか
- 派遣社員として就業するとしたら、どのような企業で働けそうか
- 就業先に関する要望の深堀
実際、面談で気づかされることも多く、面談を通じて具体的な就業イメージをつけられた方も多いので、なるべく多くの派遣会社に意見をもらうことをおすすめします。
Step 3. 求人紹介を受ける
初回面談の後、あなたの希望に合いそうな派遣求人を5件〜20件ほど紹介してもらいます。
思ってもいないような大手企業もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれの派遣会社でしか扱っていない独占求人(その多くは非公開求人)もありますので、派遣会社に2~3社登録し、それぞれの会社で求人紹介を受けることを推奨します。
Step 4. 希望求人に応募する
求人紹介を受けた中で、実際に応募したい求人があった場合、その旨を担当者に伝えます。
ここで担当者と良好な関係を築けていると、応募企業に自らをプッシュしてくれることで、選考が有利に進むこともあります。
そのため、派遣会社とのやりとりにおいては常に誠実な対応を取り、良好な関係を築けるようにしておきましょう。
Step 5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
書類選考に通過した後、応募先企業と面談(顔合わせ)を行います。
企業との面談に際しては、派遣会社の担当者が同席をしてくれるので、一人よりも安心して臨むことができます。
ただし、建前は企業との「面談」となっていますが、実質は「面接」であることには注意が必要です。
実際、面談中に以下のような質問を受けることもあります。
- 自己紹介をして頂けますか?
- 職務についてご説明いただけますか?
- あなたの長所・短所を教えて頂けますか?
- 今までの仕事では何に気を付けていましたか?
- 以前に経験された資料作成は社内向けですか、社外向けですか?
もし、企業との面談に自信がない場合は、以下の記事に面談(面接)のポイントが記載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
Step 6. 就業開始
応募先企業との面談の後、内定が出たら就業開始です。
契約期間が満了するまで、就業先での仕事に精一杯取り組みましょう。
なお、ネット上の大半はここまでの説明で終わっていますが、就業開始後も派遣会社との関係は続きます。
詳しくは、Step7.8にてご説明しますので、しっかりおさえておいてください。
Step 7. 就業後フォローを受ける
就業後も、引き続き派遣会社からフォローを受けることができます。
就業後フォローの一例として、就業後に企業への要望が出てきた場合は、派遣会社が間に入って企業に伝えてくれるといったこともあります。
その他、派遣会社の研修制度を利用してスキルアップを図ることもできますので、就業後も派遣会社を賢く利用していきましょう。
Step 8. 契約終了前の対応を行う
派遣社員の雇用期間終了が近づくと、以下のうちいずれかの対応を行う必要があります。
- 契約期間の更新を行う(契約期間3年未満の場合)
- 他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶ
- 派遣先企業と雇用契約を結ぶ
また、就業後3年以上になる場合は、他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶか、派遣先企業と雇用契約を結ぶかのうち、いずれかの対応を選ぶこととなります。
というのも、労働者派遣法により、派遣社員は同じ事業所で3年以上働くことができないと定められているからです。
基本的に、今後の対応については派遣会社から提案をもらえますが、このような対応があるということを事前に知っておきましょう。
9. 最後に
工場派遣の仕事の始め方について解説しました。
派遣会社を利用したことがないという方は、まずは以下の派遣会社に登録することからはじめましょう。
効率的に仕事を探すためには、複数の派遣会社を利用することがポイントです。
あなたの人生がより明るいものになることを心から祈っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。