仕事に向いてないと感じたら|向き不向きの判断基準や取るべき行動を解説

「また仕事で大きなミスをしてしまった」
「やっぱり向いていないのかな」

上記のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

人によって性格や価値観、能力は異なり、向いている仕事もあれば、向いていない仕事も存在します。

向いていない仕事をしていると、失敗やミスが生じやすく、ストレスも溜まりやすいです。自分に合わない仕事を我慢して続けていても、状況はなかなか好転せずに、辛い思いをし続けてしまうでしょう。

そこで今回は、元人事部で多くの労働者の働き方を改善させてきた筆者が、「仕事の向き不向きの判断基準」について分かりやすく解説していきます。また、「向いていないと感じた時にまず取るべき行動」も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 今の仕事に向いていないのかどうかを判断する基準
  2. 上司から「向いてない」と叱責されても気にしない
  3. 向いていないのかどうか判断しやすいタイミング
  4. 向いていないと感じた時にまず取るべき行動

この記事を最後まで読めば、今の仕事に向いていないのかどうか分かり、最善の選択ができるようになるでしょう。

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1. 今の仕事に向いていないのかどうかを判断する基準

早速ですが、「今の仕事に向いていないのかどうかを判断する基準」について解説していきます。

具体的な判断基準として、以下の5つが挙げられます。

順に見ていきましょう。

1-1. やりがいを感じているか

まず大切なのは、「やりがいを感じているかどうか」という点です。

やりがいや達成感を感じているのであれば、今の仕事は自分に向いていると判断して良いでしょう。

  • 「お客様の笑顔を見ることにやりがいを感じる」
  • 「営業目標をクリアした時に大きな達成感を感じる」

このような方は、たとえミスをしてしまってもすぐに対処することができ、モチベーション高く仕事を続けられるでしょう。

一方、今の仕事にやりがいを感じられない人は、向いていない可能性が高いです。極端な言い方ですが、「労働=お金を貰うためのつまらない作業」のようになってしまい、モチベーションは上がらず、人生の幸福度さえ下がってしまうかもしれません。

また、上手くいったときの感情にも注目してみてください。

ミスなく仕事を完遂できたり、目標を達成できたりした場合には、喜びや達成感を感じるものです。

  • 「ミスすることなくプレゼンを成功させ、契約を勝ち取った」
  • 「キツイ思いをしながらも、今季の営業目標を達成した」

このような時に感じる喜びや達成感は、自己肯定感を高め、仕事に対するモチベーションを維持してくれます。

しかし、「仕事で成功した時に喜べない・嬉しくない」という方もいるのではないでしょうか。

喜びや達成感を感じられない場合、自己肯定感は高まらず、モチベーションも下がっていってしまいます。徐々に精神的疲労が溜まっていくでしょう。このような方は、やはり今の仕事には向いていない可能性が高いです。

1-2. 5年後、10年後の自分をイメージできるか

「将来の自分をイメージできるかどうか」も大切なポイントです。

皆さんは、5年後、10年後の自分をイメージできるでしょうか。

「5年後はマネージャーになって部下をまとめている」「10年後は営業部長として活躍している」のように、将来のビジョンやキャリアプランをある程度イメージできている方は、今の仕事を全力で続けていくべきでしょう。

しかし、将来の自分をイメージできない方もいるかと思います。

  • どのような仕事をしているか
  • スキルや知識はどれくらい身についているのか
  • どのようなポジションで、どれくらいの給料を貰っているのか

上記を考えた時に、何のイメージも湧かない、もしくはポジティブなイメージができない場合は、今の仕事はあなたが本当にやりたいものではない可能性があります。

1-3. 自分の性格と仕事内容が合っているか

自分の性格と仕事内容が合っていない場合もあります。

例えば、以下のようなケースです。

  • 人見知りで内気な性格なのに、営業部門に配属されて毎日飛び込み営業しなければならない
  • 社交的でどんどんノルマをこなしたいタイプなのに、経理部門に配属されて一日中座りながらお金の計算をしている

極端な例かもしれませんが、上記のような場合は、やはり「向いていない」と言えるでしょう。自分の性格と仕事内容がミスマッチしているので、辛い日々を送ることになってしまいます。

1-4. 自分の価値観と会社の方針が合っているか

自分の価値観と会社の方針が合っていない場合もあるでしょう。

例えば、「とにかく商品を売れ」「業績が何よりも重要だ」という結果主義の会社では、「お客様の笑顔が見たい」「お客様の幸せを第一に考えたい」という顧客ファーストの考え方の人は合わないでしょう。

自分が大切にしたい価値観と、会社側の方針や社風がマッチしていないと、どんどんストレスが溜まっていってしまいます。

1-5. 1か月に3回以上同じ内容で怒られるか

1か月に3回以上同じ内容で怒られる場合は、やはり今の仕事に向いていない可能性があります。

当然ですが、完璧な人間はいないので、誰しもミスや失敗はしてしまいます。上司に怒られることもあるでしょう。しかし、怒られた直後に、何度もまた同じ内容で怒られることはなかなかありません。

数か月が経過した後であれば、気が緩み、怒られたことさえ忘れてきて、同じミスをしてしまうこともあると思います。しかし、1カ月もしないうちに同じ失敗を繰り返し、何度も怒られてしまうのであれば、仕事との相性が悪い(性格的に適性がない)と言えるでしょう。

2. 上司から「向いてない」と叱責されても気にしない

自分では感じていなくても、上司から「向いていない」と言われ、悩み始めた人もいるかもしれませんが、結論から言うと、上司からのネガティブな指摘を気にする必要はありません。

もちろん、上司からの建設的なアドバイスや改善要求は真摯に受け止める必要があります。上司も、あなたの成長を期待しているからこそ、あえて強い言葉を使うこともあるでしょう。

しかし「向いてない」というやや突き放したような言葉は、理性的ではなくアドバイスとも言えません。上司が想定通りに進まないことに苛立ち、そのフラストレーションをただぶつけているだけの可能性が高いです。

要するに「君は向いてない」という感情的な言葉でイライラを発散しているだけで、あなたの適性を客観的に判断した上で言っているわけではない、ということです。

そもそもあなたの適性がないと判断した場合、マネジメント力のある上司なら、「配置換えをする」「別の仕事を振ってみて適性を見極める」といった対策を取るはずです。

このことから、「上司に向いてないと言われた。だから自分には適性がない」という判断は論理的ではないと言えます。

また、周りと比較しすぎないことも大切です。たとえ同期の中で一番出世が遅くても、後輩に営業成績で抜かれても、あなた自身が「その仕事に向いていない」ということにはなりません。熱心に仕事に取り組めて、充実感を持ちながら社会人生活を送れているのであれば、問題はありません。

今の仕事に向いていないのかどうか判断する時は、他人と比べすぎず、あくまでも自分にのみ焦点を当てるようにしましょう。

3. 向いていないのかどうか判断しやすいタイミング

入社3年目でも同じ悩みが続いている場合は、残念ながら、向いていない可能性が高いです。

入社3年目になれば、仕事にも慣れ、業務の中心的存在になりつつあるでしょう。もちろん、新しく任された仕事であれば、多少のミスや戸惑いは生じるかもしれません。しかし、基本的に、入社1年目の頃と同じような悩みを抱えることはないでしょう。

  • 「3年目なのに、接客の際に間違った日本語を使ってしまう」
  • 「訪問営業で必ず緊張してしまい、上手く喋ることができない」

このように、3年目にもかかわらず、入社1年目の頃と同じようなミスを繰り返してしまったり、苦手なことを克服できていなかったりする場合は、「向いていない」と言えるかもしれません。

経験が不足していると判断できない

入社1~2年目で向き不向きを判断するのは避けてください。

「まだ仕事に慣れていないだけ」「スキルや知識が不足しているだけ」の可能性が高いからです。

仕事に慣れておらず、スキルや知識が十分に身に付いていない状態では、当然ミスも起こりますし、仕事を効率的に進めることも難しいでしょう。

入社して間もない頃は、「もしかして向いていないのかも」と感じやすいですが、時間の経過とともに問題が解決していくケースも多いので、この時点で向き不向きを判断するのは止めましょう。

4. 向いていないと感じた時にまず取るべき行動

この章では、「向いていないと感じた時にまず取るべき行動」ついて解説していきます。

順に見ていきましょう。

4-1. 信頼できる家族や友人に相談してみる

まずおすすめしたいのは、信頼できる家族や友人に相談してみることです。

あなたの性格をよく理解している家族や友人であれば、親身になって話を聞いてくれるでしょう。

辛い気持ちを吐き出したり、愚痴ったりすることで、気持ちが楽になることは多いです。また、第三者の視点で、客観的なアドバイスをもらえる可能性もあります。

4-2. 一度休暇をとって心身を休める

一度休暇をとって心身を休めることも大切です。

「向いていないのかも」と思い始めた時は、周りが見えなくなっている可能性が高いです。その状態で考えを巡らしても、良い解決策は思い浮かばないですし、最善の選択もできないでしょう。

また、悩みを抱えながら仕事を続けても、ますます精神的・身体的疲労が溜まっていくだけです。

有給休暇などを使って仕事から離れ、一度リフレッシュしてみてください。しっかりと休息をとりながら、旅行で非日常感を味わったり、趣味に没頭する時間を作ったりするのもおすすめです。

4-3. 向いていないと思う理由を書き出してみる

向いていないと思う理由を書き出してみるのも良いでしょう。

頭で考えるだけでは、自分の思考がはっきりとまとまらず、モヤモヤ感が残りやすいです。実際に紙に書き出してみることで、頭の中が整理され、自分の考えや悩みを客観視できるようになります。

また、ここで整理した一つひとつの理由は、今後の人生にも活かすことができます。

例えば、「自分の性格と仕事内容が合っていない」という大きな悩みが判明したのであれば、仮に今の会社を辞めて転職することになった場合に、「性格とマッチするかどうか」を軸にしながら仕事探しを進められるでしょう。

4-4. 異動を希望する

上司との人間関係や部署の雰囲気が悪い場合もあるでしょう。異動が可能な会社に勤務しているのであれば、「異動を希望する」という選択肢も検討してみてください。

特に人間関係のトラブル(特定の人が苦手など)は、部署を変えれば解決が見込めます。

異動の相談をした際、柔軟に調整してもらえるケースは実は意外と多いです。

なぜなら、会社側としても、すぐに退職されるよりは部署異動などで調整して勤務を継続してもらった方が助かるからです。(人材の採用はかなりコストがかかるので、多少調整が難しくても辞められるよりマシ、というのが会社側の本音です)

異動については、まずは直属の上司に打診しましょう。そうすると上司からさらに人事に話が進み、人員の状況などを鑑みて問題なければ対応してもらえます。

4-5. 相談サービスを活用する

「家族や友人以外の人に仕事の悩みなどを相談したい」という方は、専門のキャリアカウンセラーに相談してみることをおすすめします。

専門的なアドバイスをもらえるので、向き不向きの判断だけでなく、今後のキャリア形成にも役立つでしょう。

例えば、代表的なサービスとして、以下の2つを紹介します。

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どちらのサービスも無料なので、ぜひ活用してみてください。

4-6. 適職診断ツールを使ってみるのもおすすめ

適職診断ツールを使ってみて、自分を客観的に知るのもおすすめです。

適職診断ツールとは、簡単な質問に回答していくだけで、自分に向いている仕事を教えてくれるようなツールのこと。基本的に無料で利用することができます。

「自分に向いている仕事が分からない」「特にやりたい仕事もない」という方は、ぜひ一度試してみてください。思ってもみなかった仕事に出会えるかもしれません。

【おすすめの適職診断ツール】

6. まとめ

元人事部で多くの労働者の働き方を改善させてきた筆者が、「仕事の向き不向きの判断基準」について分かりやすく解説しました。

向いていない仕事をしていると、失敗やミスが生じやすく、ストレスも溜まりやすいです。状況はなかなか好転せず、辛い思いをし続けてしまうかもしれません。

まずは、この記事を参考にしながら、今の仕事に向いていないのかどうか、ご自身で判断してみてください。

また、辛い気持ちや悩みを一人で抱え込まずに家族や友人に相談したり、一度休暇をとって心身を休めたりしてみてください。