企業内診療所で働く薬剤師の仕事内容&年収は?求人募集の探し方から転職方法まで解説

「企業内診療所で働く薬剤師の仕事について知りたい!」と考えていませんか?

企業内診療所の仕事は主に、企業で働く社員の健康を管理することです。

社内に診療所を設置できるほどの大企業の仕事がほとんどで、求人は非常に珍しいです。

この記事では多くの薬剤師の転職をサポートしてきた私が、「企業内診療所についての基本的な知識」と「求人の探し方」をご紹介します。

  1. 企業内診療所とは社員の健康を維持するための医務室のこと
  2. 薬剤師が企業内診療所で働くメリット・デメリット
  3. 企業内診療所の求人の見つけ方
  4. 企業内診療所で働きたい薬剤師におすすめの転職サイト
  5. 転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
  6. 【図解】転職サイト利用の流れ

この記事を読めば、企業内診療所に対する理解が深まるでしょう。

薬剤師500名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての薬剤師におすすめの相談先です。

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1. 企業内診療所とは社員の健康を維持するための医務室のこと

企業内診療所とは、企業内の医務室や保健室のことであり、企業の福利厚生の一部となっています。

本章では、以下の2ポイントについてご紹介します。

それぞれ見ていきましょう。

1-1. 企業内診療所の仕事内容

企業内診療所で働く薬剤師の仕事は、主に以下の3つです。

では、1つずつ解説していきます。

(1). 処方箋の調剤

まず、企業内診療所の薬剤師は、医者が出した処方箋の調剤を行います。

主に「発熱」や「腹痛」などといった症状のある社員が診療所を訪れるため、調剤の際に扱う医薬品は、内科で使用するものと同様です。

また診療所を訪ねるのは社員のみであるため、調剤薬局や病院に比べて混雑はせず、企業内診療所で働く薬剤師は、大量の業務に追われることは基本的にありません

(2). 社員の健康管理・服薬指導

企業内診療所の薬剤師は、社員の健康管理や服薬指導も行います。

例えば、成人病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の対策や予防など、専門家の立場からアドバイスを行います。。

その他、持病を抱えており長期的な服薬を必要としている社員にも安全に薬を飲んでもらえるよう、指導を行うことも薬剤師の役目です。

(3). 社内の衛生管理

企業内診療所で働く薬剤師の仕事には、社内の衛生管理も含まれます。

例えば社内で使用する消毒液の管理は、企業内診療所で行われる衛生管理の1つの例です。

インフルエンザが流行する時期にはアルコール系の消毒液、ノロウイルスの場合はナトリウム系の消毒液を設置するなどの検討を行います。

このように企業内診療所の薬剤師は、職場のニーズに対応しながら、衛生管理を行う必要があります。

1-2. 企業内診療所薬剤師の年収・時給相場

企業内診療所で働く薬剤師の年収・時給の目安は以下の通りとなっています。

正社員(年収) 派遣社員(時給) パート(時給)
500万円 2,300円 2,000円

ただ、企業内診療所の求人は非正規での募集が多いため、派遣やパートで働くことを検討してみると良いでしょう。

尚、企業内診療所の求人は非公開のものが多く、見つけづらくなっています

1-3.コロナ禍では細心の注意を払う必要がある仕事

企業内診療所は、コロナ禍では特に注意を払わなければならない仕事です。

なぜなら、企業内診療所は医療機関と比較して、診療体制(感染予防体制)が不十分なケースが多いからです。

また、社内で感染者が集中することで、企業内診療所が感染拡大の原因となるケースも考えられます。

感染リスクの高さなどもあり、場合によっては企業内診療所の利用制限などを取るなども検討されるようです。(参考:日本渡航医学会 産業保健委員会

2. 薬剤師が企業内診療所で働くメリット・デメリット

薬剤師が企業内診療所で働くメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット
デメリット

1つずつ解説していきます。

2-1.薬剤師が企業内診療所で働くメリット

薬剤師が企業内診療所のメリットを、4つの項目に分けてまとめました。

  1. 残業がない・休みが取りやすい
  2. 福利厚生が整っている
  3. 業務に時間的余裕がある
  4. イベントの運営企画に携われる可能性がある

それぞれ見ていきましょう。

メリット1. 残業がない・休みが取りやすい

まず、薬剤師が企業内診療所で働く1つ目のメリットとして、残業がなく休みが取りやすいことが挙げられます。

なぜなら企業内診療所の薬剤師は、会社の就業時間内での勤務となるからです。

そのため土日はもちろんのこと、夏休みや冬休みなどの長期休暇も取りやすくなっています。

よって、プライベートを重視される薬剤師の方に向いています。

メリット2. 福利厚生が整っている

企業内診療所で働く薬剤師は、住宅手当や家賃補助などを含む、充実した福利厚生を受けることができます

また産休や育休なども整っており、女性にとっても働きやすい職場であると言えるでしょう。

さらに、社内託児所や保育所が整備されている企業も多くあるため、仕事と育児を両立したい薬剤師の方におすすめです。

メリット3. 業務に時間的余裕がある

薬剤師が企業内診療所で働くことで、より時間に余裕を持って業務を行うことができます。

これは、診療所を訪れるのは社員のみであり、混雑しないことが理由の1つとして挙げられます。

また、薬局などでは調剤業務の一部となっている、一包化や粉薬などの作業も企業内診療所では必要とされない場合が多いです。

よって、忙しすぎない場所で働きたい薬剤師の方は、企業内診療所で働くことを検討されると良いでしょう。

メリット4. イベントの運営企画に携われる可能性がある

中には、様々なイベントを行っている企業も存在し、薬剤師の方もそれらに携わることができる可能性があります。

例えば、生活習慣病の改善を目的としたイベントの運営企画を、任される方もいらっしゃいます。

このようなイベントに携わり、社員の健康を保つことに貢献しているという実感を得られることは大きなやりがいとなるでしょう。

2-2.薬剤師が企業内診療所で働くデメリット

薬剤師が企業内診療所で働くデメリットも存在するため、注意が必要です。

  1. 薬剤師の人数が少ない
  2. 転職には調剤経験が必要である
  3. 人気が高く求人を見つけにくい

上記の4ポイントを見ていきましょう。

デメリット1. 薬剤師の人数が少ない

企業内診療所には、薬剤師の人数が少ないというデメリットが存在します。

大企業であるとはいえ、企業内診療所は小規模で運営されていることが多く、常駐する薬剤師が自分ひとりというケースもあります。

業務で分からないことがあっても相談できる人が少ないため、経験が少ない薬剤師にとっては業務を苦痛に感じてしまうこともあるでしょう。

よって、ある程度薬剤師としての就業経験を積んでから、企業内診療所へ転職されることをおすすめします。

デメリット2. 転職には調剤経験が必要である

企業内診療所への転職には、調剤経験が求められることが多いです。

具体的には、3~5年の調剤経験を持っていることが望ましいです

中には、5年以上の実務経験を必要としている、東京の企業内診療所からの求人も存在します。

このように、企業内診療所への転職には、調剤経験が必要である場合が多いことを留意しておきましょう。

デメリット3. 人気が高く求人を見つけにくい

企業内診療所の求人を見つけることは、非常に難しくなっています。

企業内診療所を設置しているのは基本的に大企業であり、大企業はすべての企業の0.3%ほどしかないと言われています。

もちろん、中小企業でも企業内診療所を設置しているケースはありますが、医療施設を設置できるほど経営体力のある企業はそれほど多くないでしょう。

加えて、「大企業ならではの福利厚生」や「働きやすさ」などの理由から、企業内診療所は人気が高く、競争率も上がります。

このことから、企業内診療所への転職は、求人探しの段階でハードルが高いと言えるでしょう。

そこで次の章では、企業内診療所の求人の見つけ方を解説していきます。

3. 企業内診療所の求人の見つけ方

企業内診療所の求人の見つけ方を、以下の3点にまとめました。

では、詳しく解説していきます。

3-1. 知り合いに紹介してもらう

まず、企業内診療所の求人を紹介してくれる、知り合いを探してみると良いでしょう。

実際にそこで働いている知人がいれば、労働環境や職場の雰囲気まで深掘りすることができます

ただ、企業内診療所で働く薬剤師は少ないため、知り合いの中から探すことは簡単ではありません。

3-2.求人情報サイトを使う

求人情報(広告)サイトに登録し、企業内診療所の求人がないか探すのも一つの方法です。

たとえば、求人検索サイト『Indeed』では、登録した条件に合う求人が出たらメールで通知してくれるといった機能もあるので、珍しい求人情報を見落とすこともなくなるでしょう。

求人探しから応募からまでは、すべて自分で行う必要がありますが、求人の選択肢を増やすという点では、活用すべきでしょう。

3-3. 転職サイトで紹介してもらう【おすすめ】

好待遇の企業内診療所で働きたい場合、転職サイトで求人を紹介してもらうことをおすすめします

なぜなら、企業内薬剤師は人気が高く、「非公開求人」になる場合が多いからです。

転職サイトであれば、一般的な求人サイトにはない非公開求人を多数扱っています

非公開求人とは?

転職サイトに登録している人だけが閲覧・応募できる求人のこと。

非公開求人は、高収入・好待遇なものが多く、大手企業など募集が殺到する求人は非公開であることが一般的。

また、転職サイトに登録することで、キャリアコンサルタントからの転職サポートを受けることもできるため、希望に沿った求人を見つけやすくなるでしょう。

次章では、実際に企業内診療所で働きたい薬剤師の方におすすめの転職サイトをご紹介します。

4. 企業内診療所で働きたい薬剤師におすすめの転職サイト

数ある転職サイトから以下の3点を基準に、「総合評価の高い薬剤師転職サイト」を選出しました。

総合評価を導き出す3つの基準

  • 企業求人の質・量:
    …企業求人が豊富かどうか
  • 提案力:
    …企業内診療所で働きたいというニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか
  • サポート力
    …コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

さらに、当サイトが薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果に基づき、おすすめの転職サイトを、利用者の総合評価順にまとめました。

結果、企業内診療所へ転職したい薬剤師の方に、おすすめの転職サイトランキングは以下の通りとなりました。

転職サイト 企業求人 提案力 サポート力
1位.
薬キャリエージェント
86件

4.3

4.1

2位.
マイナビ薬剤師
223件

4.2

3.7

3位.
ファーマキャリア
3件

3.8

4.1

4位.
ファルマスタッフ
102件

3.4

>◎

4.1

5位.
リクナビ薬剤師
195件

3.9

3.4

※求人数:2024年5月7日更新

最上位である『薬キャリエージェント』と2位の『マイナビ薬剤師』は求人数が非常に多く、提案力やサポート力にも定評があるため、登録しておくことを推奨します。

また、3位の『ファーマキャリア』もサポートが手厚いという評価を受けているため、登録することがおすすめです。

それでは、ランキング上位のサイトを1つずつ紹介していきます。

1位. 薬キャリエージェント|求人数が多く、交渉力が強い転職サイト

薬キャリ

『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、(※エムスリーキャリア調べ)調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

2位. マイナビ薬剤師|豊富な求人数と面談の安定感

マイナビ薬剤師

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

※マイナビのプロモーションを含みます。

※マイナビのプロモーションを含みます。

3位. ファーマキャリア|優秀なコンサルタントによるオーダーメイドでの提案力が強み

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

4位. ファルマスタッフ|日本調剤グループ・病院求人でトップクラス

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

5位. リクナビ薬剤師|優秀なコンサルタント・ドラッグストア求人

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

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薬剤師におすすめの転職サイトの口コミについて、さらに詳しく知りたい方は「200人の口コミ比較でわかった薬剤師転職サイトおすすめランキング」を参考にしてみてください。

5転職サイトをより効果的に利用する7ポイント

35歳が転職エージェントをうまく使うポイント

この章では、転職サイトをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。

  1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
  2. 転職時期は最短可能日程で答える
  3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
  4. 経歴やスキルに嘘をつかない
  5. 推薦文は必ず確認する
  6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
  7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。

Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく

転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。

「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。

更新日

例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。

更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。

Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える

コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。

そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。

※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。

Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る

担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。

担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、

転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。

コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。

この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。

Point-5. 推薦文は必ず確認する

ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。

そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。

Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない

数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。

企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。

企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。

Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

転職サイトも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。

優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWorkを利用して裏をとるようにしましょう。

以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。

openworkの口コミ

上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。

6【図解】転職サイト利用の流れ

ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

転職サイトに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう

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Step 1. まずは公式ページから登録する

それぞれの公式ページから登録を行います。

登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください

例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。

正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。

Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る

登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。

事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。

  • 転職希望時期は?
  • 希望する職種や業界は?
  • 希望年収は?

10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。

※最初からアポイント調整に入る場合もあります。

Step 3. キャリアカウンセリング

あなたが転職サイトのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)

初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。

  • あなたのキャリアの棚卸
  • PRポイントの整理
  • 転職するべきかどうか
  • 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
  • どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
  • 転職についての要望の深堀

キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。

担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。

Step 4. 求人紹介を受ける

あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。

思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。

それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します

Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削

応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。

場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。

最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。

Step 6. 紹介された求人に応募する

選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。

自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。

求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職サイト経由は圧倒的に有利です。

Step 7. 面接対策を受ける

応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。

あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。

Step 8. 企業との面接を行う

面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。

対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。

面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。

Step 9. 内定と退職サポート

内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。

また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職サイトであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!

Step 10.退会手続きをする

転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。

万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。

転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。

転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。

7. さいごに

いかがでしたか。

薬剤師が企業内診療所で働くことで、仕事とプライベートを両立しやすくなるでしょう。

まだ転職をするかどうか悩んでいる方でも以下の転職サイトに2~3社登録し、一度相談してみることがおすすめします。

上位3サイト(『薬キャリエージェント』、『マイナビ薬剤師』、『ファルマスタッフ』)は薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けているため、すべて登録しておくと、転職成功に大きく近づくでしょう。

なお、それぞれのサイトの利用者からの評判を知りたい方は、以下を参考にしてください。

あなたの転職が成功することを祈っております。