- 「コールセンターで働くには、どこの派遣会社がいいかな」
- 「似たような派遣会社がたくさんあって選べない…」
と悩まれる方も多いと思います。
結論、コールセンターの求人を取り扱う派遣会社は多くありますが、それぞれ特徴や強みが異なります。このため、派遣会社ごとの特徴をしっかりと理解し、ご自身に合う会社を選ぶことが重要です。
この記事では、転職のプロとして多くの派遣転職をサポートしてきた私が、コールセンターで本当におすすめできる派遣会社をご紹介します。
<目次>
- コールセンターでおすすめの派遣会社7選
- コールセンターの派遣業務2分類
- コールセンターで仕事をするメリット・デメリット
- 派遣会社を効果的に利用するための8ポイント
- 派遣会社利用の流れ
- 派遣としてコールセンターで働く際によくあるQ&A
すべて読めば、コールセンターで働く上でどの派遣会社を使うべきかが分かります。
目次
1. コールセンターでおすすめの派遣会社7選
コールセンターで働くために派遣会社を選ぶ際、注目するべきポイントは下記3つです。
派遣会社を選ぶポイント
- 口コミの評価:利用者の全体満足度はどれくらいか?
- 求人の量・質:コールセンターに関連する求人をどれくらい保有しているか?
- 就労条件/待遇:福利厚生、サポートは充実しているか?
この3点から、コールセンターで働きたい人におすすめする派遣会社は下記7社となりました。
派遣会社 | コールセンター求人数 | コメント | |
1 | テンプスタッフ | 約570件 | コールセンターの求人数No.1!他の派遣会社より選択肢が多い |
2 | リクルートスタッフィング | 約230件 | 営業担当に優秀な方が多く、福利厚生も充実 |
3 | アデコ | 約200件 | 外資系企業を探している方におすすめ |
4 | スタッフサービス | 約180件 | 仕事紹介のスピードが速く、コールセンターの求人数も多い |
5 | パソナ | 約120件 | 他社と一線を画する派遣会社で、女性への支援も充実 |
6 | マンパワー | 約100件 | 圧倒的な求人数と福利厚生が高評価 |
7 | ランスタッド | 約40件 | 外資系に強みがあり質の高いサポートがうりの大手の派遣会社 |
※2021年8月時点の東京都の求人数です。
ここでは7社に厳選して紹介します。評判の良い派遣会社についてより詳しく知りたい方は『派遣会社おすすめランキング』の記事を参考にしてください。
テンプスタッフ|サポート・教育体制がしっかり整っている
テンプスタッフは、パーソルテンプスタッフ会社が運営する人材派遣サービスです。
コールセンターの案件は、500件以上(東京都)保有しており、自分に合う企業を探すことができます。
また、テンプスタッフには未経験OKの求人が多いのも特徴で、コールセンターが初めてという方にもおすすめの派遣会社と言えるでしょう。
テンプスタッフ公式サイト:
https://www.tempstaff.co.jp/
リクルートスタッフィング|営業担当に優秀な方が多く、福利厚生も充実
リクルートスタッフィングは、株式会社リクルートホールディングスの人材派遣子会社が運営しているサービスです。
コールセンターの求人も約170件(東京都)保有しており、大手企業の案件が多く、人気企業に勤めたい方には特におすすめできます。
また、リクルートホールディングスは幅広く人材サービスを展開しているため、就職に関するノウハウも豊富です。
未経験や時短勤務、年代別など自分に合った仕事を探すことができるので、初めて派遣会社に登録する人、今まで派遣で働いたことがない人など、初心者にもおすすめの派遣会社と言えるでしょう。
リクルートスタッフィング公式サイト:
https://www.r-staffing.co.jp/
アデコ|外資系企業を探している方におすすめ
アデコは、『Spring転職エージェント』の運営元である「アデコグループ」が運営する外資系大手人材派遣会社です。
そのネットワークを生かして、事務系案件を多数保有していることに加え、国内企業も日本全国のエリアを幅広くカバーしています。
時給も全体的に高く設定されていることから派遣社員の満足度も高く、「月間人材ビジネス」が実施した第29回派遣スタッフ満足度調査では、「再就業率(今後のこの派遣会社のスタッフとして仕事がしたい)」で1位を獲得している派遣会社です。
アデコ公式サイト:
https://www.adecco.co.jp/
スタッフサービス|求人数が業界No.1!他の派遣会社より選択肢が多い
スタッフサービスは、派遣会社の中で最も多く求人を保有している大手派遣会社です。
登録利用者からは「仕事紹介のスピードが早い」「他の派遣会社に比べて圧倒的な求人で選択肢が広い」など、高く評価されています。
ただ、コールセンターの案件は約180件(東京都)とそこまで多くはないので、コールセンター一本で探しているなら、別の派遣会社と併せて登録するようにしましょう。
スタッフサービス公式サイト:
https://www.staffservice.co.jp/
パソナ|充実したサポート体制が好評
パソナは、株式会社パソナが運営している人材派遣サービスです。
株式会社パソナは、女性の転職支援として名高い『パソナキャリア』を運営していることでも知られています。
優良案件が多いため、審査に通りにくいといった声がよく聞かれますが、就業経験がある人、スキルを活かして働きたい人にはおすすめの派遣会社です。
パソナ公式サイト:
https://www.pasona.co.jp/
マンパワー|圧倒的な求人数と福利厚生が高評価
マンパワーは、マンパワーグループ株式会社が運営している、日本最初の大手人材派遣サービスです。
昭和41年に設立され、50年以上の実績がある派遣会社として知られています。
また、人材ビジネスの第32回派遣スタッフ満足度調査では、『また働きたい派遣会社第1位』に選ばれ、高い評価を得ています。
事務系案件を多く取り揃えており、希望や適性に合った求人を紹介してくれる派遣会社です。
マンパワー公式サイト:
https://www.manpowerjobnet.com/
ランスタッド|外資系に強みがあり質の高いサポートがうり
ランスタッドは、オランダに本社がある大手外資系派遣会社です。
大手だけあって案件の数は多く、初心者でも始めやすいものからハイクラスの案件まで、幅広く求人を保有しています。
また、外資系企業なだけあって、テンプスタッフや、リクルートスタッフィングなどの日系企業大手とは、派遣求人・担当者の雰囲気など、様々な違いがあります。
ランスタッドは外資系企業の中では最もおすすめなため、日系派遣会社以外の会社も気になる方は、ぜひ1度登録を検討してみてください。
ランスタッド公式サイト:
https://www.randstad.co.jp/
2. コールセンターの派遣業務2分類
コールセンターの仕事は、大きく以下の2つに分類されます。
それぞれ業務内容が大きく異なるため、両者の違いを理解し、自分に合った方を選択するようにしましょう。
2-1. 電話をかけるアウトバウンド
アウトバウンドは、顧客に対してオペレーターが電話をかけます。
一般的には荷電用の電話番号が書かれたリストの上から順に、電話をかけていくことが多いようです。
具体的な業務内容は、商品の営業・案内(顧客の獲得)や電話調査、クレジットカードの督促などが挙げられます。
商品の営業・案内や電話調査は、個人ではなく法人に向けてかけることが一般的です。
2-2. 電話を受けるインバウンド
インバウンドは、顧客からかかってくる電話に対応する仕事です。
商品に関する問い合わせや注文、解約の連絡など、対応する業務内容は多岐にわたります。
インバウンドのコールセンターには、様々な問い合わせを、丁寧かつスピーディに解決する、臨機応変な対応力が求められます。
初心者はインバウンドがおすすめ!
未経験の方がコールセンターの派遣をするのであれば、インバウンドを選択することをおすすめします。
インバウンドの場合、基本的な応対の流れはあらかじめマニュアルで定められているからです。
順を追って進めていけば、未経験の方でも問題なく業務を進めていくことが可能です。
イレギュラーな問い合わせでも、慌てず一旦保留にして上長に確認を取るなどの工程を踏むことで、柔軟に対応できるでしょう。
もしアウトバウンドを選んだ場合、「顔が見えない相手に商品を勧める」という業務の性質上、高い営業力・コミュニケーション能力が求められます。
また、クレジットカードの返済督促などは、厳しい言葉をかけられることもあり、精神的なつらさを感じてしまうかもしれません。
このため、特に強いこだわりがないのであれば、まずはインバウンドから始めてみると、長続きしやすいでしょう。
これまでを踏まえて、派遣としてコールセンターで仕事をすることに興味がある方へ、次章ではコールセンターで働くメリット・デメリットをご紹介します。
3. コールセンターで仕事をするメリット・デメリット
コールセンターで派遣として仕事をすることは、多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。
この章では、コールセンターで仕事をするメリット・デメリットをご紹介します。
ぜひ仕事を選ぶ際の参考にしてみてください。
メリット | デメリット |
まずはメリットから見ていきましょう。
3-1. コールセンターで仕事をするメリット
コールセンターで仕事をすると、以下のようなメリットがあります。
順番に見ていきましょう。
1.ビジネスマナーなど多くのスキルが身につく
コールセンターで仕事をすることで、ビジネスマナーなど多くのスキルが身に付く点は大きなメリットです。
電話越しでは、声でのやり取りとなるため、表情や仕草がない分、話し方や言葉遣いにとても気を配ることになります。
このため、正しい言葉遣いはもちろん、その場に応じた繊細な対応力、判断力も身につけることができるでしょう。
また、データ入力などの事務作業を通して、ワードやエクセルなど一般的な事務職にも必要なOAスキルも身につけやすくなります。
出典:アンケート
こういったスキルを身につけながら働くことができる点は、コールセンターで働く上での大きなメリットの一つでしょう。
2.服装や髪形が自由で、働きやすい
コールセンターによって異なりますが、業務における服装規定が厳しくない場合が多く、自由な服装や髪型で働くことができます。
これは、コールセンターという仕事柄、お客様に直接お会いして業務を行うわけではないからです。
コールセンターであれば髪色を明るくできる
ただこの髪色にするとコールセンターくらいしかバイトの選べる幅がなくなってくる
出典:Twitter
このように、自分がリラックスできるスタイルで仕事ができる点は、コールセンターの大きなメリットと言えます。
3.時給が高く、効率的に稼げる
コールセンターの時給は比較的高いため、効率的に稼ぐことができます。
都内であれば1,300円以上が相場であり、アウトバウンド系のコールセンターの場合、1,500円以上の時給が設定されている求人もあるのです。
また、コールセンターの運営時間によっては、平日昼間だけでなく、深夜帯や早朝などに働くこともできるでしょう。
さらに、他のシフト制の仕事と比べて、シフトの融通が効きやすいこともコールセンターの特徴です。
シフト自由で、自分が休んでも回る仕事
出典:Twitter
自分のライフスタイルに合わせて高時給で働くことができる点は、大きなメリットと言えます。
4.仕事に就く上で年齢を問われない
また、仕事に就く上で年齢を問われないこともメリットの一つです。
コールセンターは声で仕事をするため、10代から60代の方まで、幅広い年齢層の方が活躍しています。
また、多くのオペレーターを必要しているため、年齢だけが原因で不採用となりにくいのです。
年齢制限もある程度まで大丈夫
出典:Twitter
コールセンターの場合、多くの職場は入社後に研修制度が充実しているため、向上心がある方はチャレンジしてみることをおすすめします。
3-2. コールセンターで仕事をするデメリット
コールセンターで働くことには多くのメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
以下の順番で紹介していきます。
それでは、早速見ていきましょう。
1.クレーム対応をする可能性がある
大きなデメリットは、クレーム対応をする可能性がある点です。
特にインバウンドの業務の場合、クレームを受けることも多くあるでしょう。
クレーム対応は辛いイメージがありますが、多くの場合、その状況に応じたマニュアルやトークスクリプトが用意されています。
また、経験が浅かったり、難しい対応であったりした場合は、先輩オペレーターや上司がフォローに入ることも多くあるため、それほどの心配は不要です。
とは言え、こうしたクレーム対応を続けていくと、神経をすり減らすような経験をする人は多いです。
コールセンターはクレーム対応がしんどい
平日でも休める日作っていいと思います( ;∀;)
出典:Twitter
罵倒を浴びせられることも
前職でのコールセンター指導のお話。
こういう時代だから、大手の名前を使っても断られることも多いし、クレーム対応や罵倒を浴びせられることもよくある。
精神的に疲弊してる方や、人の出入りも激しかったこともわかる現場だった。(以下略)
出典:Twitter
老人のクレーム対応メインのコールセンターは大変
出典:アンケート
クレーム対応はしたくないという方は、どのような架電を受け付ける職場なのかを事前に聞いてみることをおすすめします。
2.覚えることが多い
コールセンターは他職種と比べて覚えることが多い傾向があります。
これは、お客様からの質問や要望に対して高い質での対応を求められるからです。
例えば、投資信託関連のコールセンターなら扱っている投資信託の種類はもちろん、付随する商品も併せて理解する必要があるでしょう。
ルールが多すぎる
株の売買だけならまだしも、投信とか他の商品も含まれると覚えること多すぎて無理となります。
派遣でやってるコールセンターの人を尊敬します!
出典:Twitter
覚えることが多い
出典:Twitter
結果的に日常生活に役に立つ知識も多いですが、最初は力を入れて覚える必要があるでしょう。
3.仕事中座りっぱなしになりやすい
コールセンターで勤務をすると、1日中座りっぱなしになるというデメリットもあります。
座りっぱなしは一見楽だと思われがちですが、その状態が続くことで生活習慣病のリスクが上がり、体調を崩しやすくなるのです。
また、勤務時間中の忙しさから「自由に席を立つことすら難しく、腰痛になってしまった…」などの悩みを持つ人もいます。
座りっぱなしで腰痛がすごい
出典:Twitter
エコノミークラス症候群になる
出典:Twitter
このためコールセンターで働く際は、勤務中に座ったままストレッチをする、休日に積極的に体を動かす習慣を作ると良いでしょう。
4.苦手分野の部署に配属となる場合がある
コールセンターにはさまざまな部署があるため、苦手分野の部署に配属となる場合があります。
これは、社内の多くのプロジェクトを一カ所のコールセンターで対応していることがあるためです。
どんなに興味がない分野だったとしても、配属された以上は商品の知識をつける必要があるでしょう。
このため、自分が配属されるコールセンターの部署にこだわりがある方は、面接の段階で配属先が決まっているのか、入社後に異動があるのかを事前に確認することがおすすめです。
希望の配属にならなかった
出典:アンケート
どうしても自分では聞きづらいという方は、派遣会社のコーディネーターを通じて確認してもらうと良いでしょう。
4.派遣会社を効果的に利用するための8ポイント
この章では、派遣会社をより効果的に利用するためのポイントを8つお伝えします。
- 4-1. 派遣会社に複数登録する
- 4-2. 派遣就労の意欲を見せる
- 4-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
- 4-4. 派遣会社の福利厚生・研修制度を聞いておく
- 4-5. 担当営業をシビアな目でみる
- 4-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
- 4-7. 気になる求人があったら早めに応募する
- 4-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
良い派遣会社を選んでも、上手に使えなければもったいないので必ずチェックしましょう。
4-1. 派遣会社に複数登録する
派遣会社は、複数登録することがおすすめです。
なぜなら、複数登録することで以下3点のメリットがあるからです。
- 最適な担当営業を選べる
- 用途によって派遣会社を使い分けられる
- 独占案件をカバーできる
具体的には、以下のように2~3社の派遣会社に相談し、対応に満足できた派遣会社のどれかに頼ることをおすすめします。
4-2. 派遣就労の意欲を見せる
派遣就労への意欲を見せることで、担当営業があなたの優先順位をあげて対応してくれるようになります。
なぜなら、担当営業には派遣契約の成約目標が課されており、派遣契約に結びつきそうな方を欲しているからです。
こういった背景もあり、担当営業とのファーストコンタクトで必ず「就労時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
なお、会社に在籍中の場合は、最短で退職できる見込み日時を伝えておくと良いです。※一般的に、退職には約1か月半~2か月かかります。
4-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
派遣会社による就業前後のフォロー体制は、必ず聞いておくようにしましょう。
例えば、就業前のフォロー体制については、「希望条件に合った求人紹介」や「企業との面談対策」をしっかりと行ってもらえるかどうかがポイントとなります。
その一方、就業後のフォロー体制については、「派遣先への訪問頻度」や「派遣会社への連絡体制」を聞き出し、就業後もいつでも相談しやすい環境かどうかを確認しておきましょう。
4-4. 派遣会社の福利厚生・研修制度を聞いておく
派遣会社の福利厚生・研修制度も必ず聞いておくようにしましょう。
なぜなら、派遣社員が受けられる福利厚生・研修制度は、派遣先企業のものではなく、派遣会社から提供されるものとなるからです。
ここは勘違いしやすいところですが、非常に重要なポイントなので、必ずおさえておくようにしましょう。
4-5. 担当営業をシビアな目でみる
担当営業に情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。
ご支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応いただき感謝をしておりますが、派遣社員としての就労が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他の担当の方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
担当変更がどうしてもしづらい場合は、その派遣会社は諦めて他社を当たりましょう。
4-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限り情報が残ります。
派遣会社や企業の中でよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ...」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を制限されるなどの判断が下されます。
4-7. 気になる求人があったら早めに応募する
派遣会社を利用していて、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
なぜなら、派遣の求人は募集ポジションの枠が埋まった時点で、募集が止まってしまうからです。
実際、希望する求人の募集が停止してしまったり、選考途中で募集枠が埋まったことを理由にお見送りとなり、「もっと早めに応募しておけば良かった」と思う方も多くいらっしゃいます。
このようなことにならないよう、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
4-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
数社の派遣会社を使っている場合、同じ求人には複数の派遣会社から応募しないようにしましょう。
企業から「他の派遣会社からも応募があるんだけど」と担当者に連絡がいってしまいます。
これにより、企業・担当営業の両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。
5.派遣会社利用の流れ
この章では、実際に派遣会社を利用する場合の流れについてご説明します。
- Step1. 派遣会社に登録する
- Step2. 担当者と初回面談を行う
- Step3. 求人紹介を受ける
- Step4. 希望求人に応募する
- Step5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
- Step6. 就業開始
- Step7. 就業後フォローを受ける
- Step8. 契約終了前の対応を行う
この章でご説明することは、派遣社員として就労するに当たって大事なポイントとなりますので、必ず目を通すようにしてください。
Step 1. 派遣会社に登録する
派遣会社公式ページから登録を行いましょう。
登録の際、以下内容を記載します。
- 名前
- 住所
- 経験
- スキル
- 希望職種
- 就業条件
もし希望職種・就業条件について考えが及ばないようでしたら、派遣会社との面談当日の際に聞くことで、具体的なイメージを持てるようにしましょう。
Step 2. 担当者と初回面談を行う
派遣会社に登録した後、担当者と初回面談を行います。
たいていの場合、面談は以下2つのうちいずれかの方法となります。
面談方法について選択できる場合は、直接面談を行ってもらうようにしましょう。
というのも、直接面談の方が電話面談に比べて、時間を取って丁寧に行ってくれることが多いからです。
なお、初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 派遣社員として就業するべきかどうか
- 派遣社員として就業するとしたら、どのような企業で働けそうか
- 就業先に関する要望の深堀
実際、面談で気づかされることも多く、面談を通じて具体的な就業イメージをつけられた方も多いので、なるべく多くの派遣会社に意見をもらうことをおすすめします。
Step 3. 求人紹介を受ける
初回面談の後、あなたの希望に合いそうな派遣求人を5件〜20件ほど紹介してもらいます。
思ってもいないような大手企業もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれの派遣会社でしか扱っていない独占求人(その多くは非公開求人)もありますので、派遣会社に2~3社登録し、それぞれの会社で求人紹介を受けることを推奨します。
Step 4. 希望求人に応募する
求人紹介を受けた中で、実際に応募したい求人があった場合、その旨を担当者に伝えます。
ここで担当者と良好な関係を築けていると、応募企業に自らをプッシュしてくれることで、選考が有利に進むこともあります。
そのため、派遣会社とのやりとりにおいては常に誠実な対応を取り、良好な関係を築けるようにしておきましょう。
Step 5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
書類選考に通過した後、応募先企業と面談(顔合わせ)を行います。
企業との面談に際しては、派遣会社の担当者が同席をしてくれるので、一人よりも安心して臨むことができます。
ただし、建前は企業との「面談」となっていますが、実質は「面接」であることには注意が必要です。
実際、面談中に以下のような質問を受けることもあります。
- 自己紹介をして頂けますか?
- 職務についてご説明いただけますか?
- あなたの長所・短所を教えて頂けますか?
- 今までの仕事では何に気を付けていましたか?
- 以前に経験された資料作成は社内向けですか、社外向けですか?
もし、企業との面談に自信がない場合は、以下の記事に面談(面接)のポイントが記載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
Step 6. 就業開始
応募先企業との面談の後、内定が出たら就業開始です。
契約期間が満了するまで、就業先での仕事に精一杯取り組みましょう。
なお、ネット上の大半はここまでの説明で終わっていますが、就業開始後も派遣会社との関係は続きます。
詳しくは、Step7.8にてご説明しますので、しっかりおさえておいてください。
Step 7. 就業後フォローを受ける
就業後も、引き続き派遣会社からフォローを受けることができます。
就業後フォローの一例として、就業後に企業への要望が出てきた場合は、派遣会社が間に入って企業に伝えてくれるといったこともあります。
その他、派遣会社の研修制度を利用してスキルアップを図ることもできますので、就業後も派遣会社を賢く利用していきましょう。
Step 8. 契約終了前の対応を行う
派遣社員の雇用期間終了が近づくと、以下のうちいずれかの対応を行う必要があります。
- 契約期間の更新を行う(契約期間3年未満の場合)
- 他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶ
- 派遣先企業と雇用契約を結ぶ
また、就業後3年以上になる場合は、他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶか、派遣先企業と雇用契約を結ぶかのうち、いずれかの対応を選ぶこととなります。
というのも、労働者派遣法により、派遣社員は同じ事業所で3年以上働くことができないと定められているからです。
基本的に、今後の対応については派遣会社から提案をもらえますが、このような対応があるということを事前に知っておきましょう。
6. 派遣としてコールセンターで働く際によくあるQ&A
ここではコールセンターに就く際によくある質問に対して回答していきます。
気になる点は解消しておきましょう。
Q1. そもそも未経験でもコールセンターに就ける?
未経験であってもコールセンターで仕事をすることは可能です。
コールセンターでの対応業務には、すべてマニュアルが用意されている上に、就業時には入念な研修を実施します。
特に、座学やロールプレイング、OJTなどの研修プログラムは、はじめてコールセンターで働く方を対象に作られているため、未経験者でも不安を覚えることなく、顧客対応できるようになります。
Q2. 特別なスキルは必要なの?
特別なスキルは原則必要ありません。
顧客対応にはPCを用いることもありますが、基本的な操作ができれば問題ないでしょう。
また、これまでに販売や接客、営業をしてきた方であれば、その経験を活かすことができます。
Q3. コールセンターの派遣社員から正社員に昇格することはできる?
可能です。
ただ、会社側の都合などが関係してくるため、必ず昇格できる訳ではありません。
コールセンターの派遣社員から正社員になりたい場合、昇格可能かどうかを企業・派遣会社に問い合わせてみるようにしましょう。
加えて、スキル・人間性など、正社員に必要なスキルを保有しておくことをおすすめします。
派遣から正社員へのキャリアアップを詳しく知りたい方は「【派遣から正社員を目指す】具体的な方法や、日々の業務で心がけるべきことを解説」を参考にしてください。
Q4. 派遣切りって実際にあるの?
派遣切りとは「派遣期間が終わる前に、派遣契約が打ち切られること」を意味します。
急激な情勢の変化に伴って、派遣切りが行われることは、絶対にないとは言い切れません。
リーマンショックや新型コロナウイルスの影響で、派遣先の事業が大幅に縮小され、結果として派遣切りが行われたというケースもあるようです。
契約期間内の突如とした打ち切りは違法性が認められる場合があるので、派遣会社へ対応を要求できます。
その他に派遣社員が失職するケースとして、「派遣契約が更新されない」ことも想定されます。
派遣はあくまで一定期間ごとの契約更新という形で仕事を続けていくため、更新されない場合は次の仕事を探さなければなりません。
さいごに
コールセンターでおすすめの派遣会社を紹介してきましたが、いかがでしたか。
職場選びで失敗しないためにも、自分に合った派遣会社を選ぶことは非常に重要です。
もし迷ったり悩んだりした際には、ご紹介した派遣会社のうち上位3社に登録すると良いでしょう。
- テンプスタッフ | コールセンターの求人数No.1!他の派遣会社より選択肢が多い
- スタッフサービス | 仕事紹介のスピードが速く、コールセンターの求人数も多い
- リクルートスタッフィング | 営業担当に優秀な方が多く、福利厚生も充実
あなたが最高の派遣先を見つけられることを心から祈っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。