「今の会社、転職したいけど失敗したくないな…」と不安に感じていませんか。
実は、転職の失敗事例の中には、多くの人がおちいる「よくある失敗」が存在し、事前にこうした事例を知っておけば、転職で失敗するリスクを極限まで少なくすることができます。
このページでは、転職エージェントとして「転職に失敗して後悔したあげく、再度転職を繰り返す人」をこれまで数多く見てきた経験から、下記の転職に失敗しないためのノウハウをご紹介します。
最後まで読めば、転職活動で失敗するパターンがわかり、失敗するリスクを劇的に下げることができるでしょう。
転職や退職の方法に関する悩みは、それぞれの分野のプロフェッショナルに頼るのも有用です。
以下にアドバイス・ノウハウ提供に長けた転職エージェント・口コミ評判の良い退職代行サービスをまとめました。
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1. 転職でよくある失敗7パターン
初めに、転職でよくある失敗パターンを紹介します。
- 1. 内定時と条件が違う
- 2. 思っていた仕事と違った
- 3. 転職先の人間関係に問題があった
- 4. 転職先の仕事を続けていいのか迷いが出てきた
- 5. 前職の方がやりがいがあった
- 6. 面接時に自分の希望をうまく伝えられなかった
- 7. 転職先が決まる前に退職してしまった
1. 内定時と条件が違う
事前に聞いていた内定条件と、実際の就業条件が異なっていたという失敗例です。
退職したのが4カ月前。なかなか転職先が決まらず、ようやく1社から内定が出ました。給与や待遇、福利厚生は前職と同水準だったので、すぐに入社の意志を伝えました。ところが、入社後に分かったのですが、試用期間中は給与が下がるし、月に1度は土日出勤。もう、耐えられません。
失敗者:G.Sさん(仮名・28歳)参考:doda
入社してみたら、面接の時に聞いていた労働条件、給与額と違っていた。特に給与が想定していたより低いのは、生活が苦しくてつらい……。
(男性/26歳/サービス)参考:マイナビ転職
2. 思っていた仕事と違った
「以前からの夢だった」「いい会社だと思っていた」などの理由で転職を決めたものの、実際働いてみると、思っていた仕事内容とは大きくかけ離れていたという事例です。
また、望んでいた部分は予想通りだったものの、別の部分に不満を感じるようになり、失敗したと考える人も多いようです。
前からやってみたかった仕事内容に引かれ転職したが、自分が思っていた仕事と違った。給料も低く、社内の雰囲気も悪かった。
(女性/22歳/管理・事務)参考:マイナビ転職
社風は確かに自分に合っていて心地よかったです。自由に意見が言えるし、意思決定も早いし。ところが、肝心の仕事内容が、自分の性格に合っていなかったんです。
プログラミング業務からのスタートだったんですが、黙々とPCに向かい、長時間集中し続けるのが苦痛で苦痛で…。嫌々やっているから上達するわけもなくて。半年以上経っても、会社が求めるレベルに到達することができず、再び転職活動をする羽目になってしまいました。参考:リクルートエージェント
3. 転職先の人間関係に問題があった
仕事面や待遇面に問題はないものの、人間関係に問題があり、転職に失敗したと感じている事例です。
前職の先輩に熱心に誘われ、転職を決意。ところが転職先の先輩の評判が良ろしくなく、周りから遠巻きにされている状態で、仕事がやりにくいんです。
(流通業 /社内SE /33歳)参考:@type
中途半端な時期に入社したので、同期がいなくて相談する相手が見つからなかった。仕事に対する自信もないなか、任せられる業務もあって不安だった(35歳・女性)
参考:doda
4. 転職先の仕事を続けていいのか迷いが出てきた
転職先でやりがいを見いだせなかったり、周りとの働き方のギャップを感じたりして、これから仕事を続けていくべきかどうか悩んでしまっている事例です。
自分がやりたいことをハッキリとさせないまま転職したので、本当にこの仕事を続けていいのか迷いが出てきた。
(女性/32歳/サービス)参考:マイナビ転職
数字がすべてという価値観が嫌で転職。現職はワークライフバランスが取れているものの、同世代の働きぶりを見ると自分の市場価値が心配で、日々焦るんです。
(金融/リテール営業/32歳)参考:@type
5. 前職の方がやりがいがあった
前職に嫌気が差し転職したものの、転職先でも不満を感じ、「以前の職場の方が良かった」と後悔する失敗例です。
給料や待遇に不満を感じて転職活動をし、それを解消してくれる企業と出会い迷わず入社。しかし、前職の方が、居心地もよく、やりがいを感じながら働けていたような気がして、どうにか前の会社に戻れないものか悩んでいます。
失敗者:N.Tさん(仮名・27歳)参考:doda
前にいた会社と比較すると前の方が良かったように感じてしまっている。
仕事内容も今の方が全然キツイし、その割に給料もそこまで変わらないし、休みは今の方が増えたけど前の職場に比べて残業多い。前に比べるとボーナスが思ったより低いし、転職失敗した。目先の情報で決めた事を後悔している。(匿名)参考:Twitter
6. 面接時に自分の希望をうまく伝えられなかった
受かりたい一心で、自分の希望を面接時にうまく伝えられなかったために、転職後の仕事に不満が生まれる失敗例です。
経理として採用されたのですが、入社後すぐに総務の仕事も任されてしまいました。転職した直後ということもあり、断れずに引き受けてしまいました。今では当然のように総務の仕事も担当しています。確かに、面接の時「経理以外はやらない」と伝えたわけではないのですが、戸惑っています…。
失敗者:U.Kさん(仮名・24歳)参考:doda
現在の仕事内容に満足できず「やりがい」を求めて転職を決意。しかし、面接で希望と違う職種を勧められました。提示された待遇のよさに魅力を感じ、そのまま入社することに…。給料はいいのですが、仕事内容にやりがいを感じられず、本来の目的を達成できませんでした。今よりも給与は下がっていいので、もう一度転職をしようと思っています。
失敗者:A.Fさん(仮名・28歳)参考:doda
7. 転職先が決まる前に退職してしまった
転職先が決まる前に退職してしまい、転職活動がうまく行かなかったり、金銭面で苦しくなったりするケースです。
次が決まる前に辞めて「無職になる」のは、できる限り避けるべきことなんです。 特にコロナ禍の今、そう簡単に誰にでも転職先が見つかるわけではありません。 退職してから転職先を探すのはスーパーハイリスクですが、今の仕事を続けながら転職の可能性を探るのは、ほぼノーリスクです。
参考:Twitter
転職活動中に収入がなかったため、生活費や面接の交通費を補うために貯金を切り崩す羽目になってしまった。(36歳/銀行)
参考:リクナビNEXT
2. 転職に失敗しないためにできる5つのこと
上記を踏まえた上で、転職に失敗しないためには、以下5つを心がけて、転職活動に臨むのが良いでしょう。
- 2-1. 就業条件を事前に確認する
- 2-2. 人間関係や社風を口コミサイトなどでチェックする
- 2-3. 最優先すべき条件は決して妥協しない
- 2-4. 本当に転職すべきなのかを客観的に考える
- 2-5. 転職先が決まる前に退職しない
2-1. 就業条件を事前に確認する
転職活動中はもちろん、内定をもらった際にも、改めて就業条件をしっかり確認するようにしましょう。
「内定時と条件が違う」「思っていた仕事と違った」と感じるのは、事前に情報をしっかりチェックしていなかったり、内定後に条件を再確認していなかったりするためです。入社前に確認できる情報は、全て確認しておいたほうが良いでしょう。
また、内定承諾前には、給与や待遇などを再度確認することも忘れてはなりません。
「求人情報と違った」という話はよくあることです。内定通知書などを確認することはもちろん、最優先すべき条件については、口頭で人事担当者に確認を取ったほうが良いでしょう。また、労働条件通知書をもらい、就業条件を確認することも大切です。
2-2. 人間関係や社風を口コミサイトなどでチェックする
転職先の人間関係や社風で失敗しないためには、「Vorkers(現OpenWork)」などの口コミサイトを利用して、社内の実態をチェックしておくのが良いでしょう。
入社後の人間関係や社風など、事前に確認することが難しい内容に後悔する事例です。こうした内容は、企業が提供している情報だけでは確認できないもの。そんな時に役立つのが「OpenWork」です。
ここでは、実際に勤務している(またはしていた)社員による企業評価を見ることができます。
人間関係や社風をチェックするために、役立ててみてはいかがでしょうか。
2-3. 最優先すべき条件は決して妥協しない
活動前に、転職活動において実現したい「最優先条件」を設定することで、転職先の仕事への迷いや、「こんなはずじゃなかった…」という後悔が生まれるのを回避することができます。
転職活動をしていると、さまざまな条件の案件が飛び込んできます。
時には、最優先したい条件は満たされていないものの、別の面で好条件な案件に出会うこともあるでしょう。
また、優先順位を絞りきれなかったり、転職が長期化したために、とりあえず決まったところに入社を決めてしまいたい気持ちが生まれることもあります。
転職を成功させるためには、最優先すべき条件を一つ設定し、その条件が必ず満たされている転職先を探しましょう。
どんなに他の条件が良くても、最優先すべき条件が合わない場合は、見送ったほうが後悔につながりにくくなります。
また、最優先条件を決めておけば、とりあえず転職先を確保したいために、転職先を確保するために面接で言いたいことが言えなかったなどという失敗も防ぐことができます。
2-4. 本当に転職すべきなのかを客観的に考える
転職の成功によって実現したいことが、本当に今の職場で実現不可能なのか、今一度客観的に考えてみましょう。
「隣の芝生は青く見える」という言葉もある通り、現在の就業先以外の職場は輝いて見えるものです。
しかし当然ですが、どの職場にも、何かしら問題はあるものです。どこをとっても文句のつけようがないような職場は、ほとんどないと考えてよいでしょう。
特に年収アップを望んでいる場合は、現職でこのまま仕事を続けた場合の年収コースを考えてから判断したほうが良いでしょう。
厚生労働省の調査によると、転職によって年収が増えた人は、全体の40%程度。半数以上が「変わらない・収入が減った」状況にあります。
盲目的に「転職によって年収が上がる」と考えている人も多いかもしれませんが、転職による収入アップは意外と見込めないものです。
こうした点も考慮した上で、本当に転職すべきなのかを客観的に考えてみましょう。
そこで、あなたの不満を整理するために、ワークシートをご用意しました。
ワークシートを活用していただくことで、本当に転職すべきか冷静に整理することができます。
2-5. 転職先が決まる前に退職しない
転職先が決まる前に退職すると、金銭面で苦しい思いをする可能性があります。
余裕を持って、希望に合った転職先を探すためにも、できれば退職は、転職先が決まってから現在の就職先に伝えたほうが良いでしょう。
退職後の就職活動は、収入がないことが多く、貯金を切り詰めての生活を強いられる場合があります。
しかし、金銭的余裕がなくなると生活が苦しくなり、精神的にも追いつめられることも。その結果、「どこでもいいから早く就職先を決めなければ」という焦りが生まれ、転職に失敗してしまう可能性が高くなります。
ちなみに、リクナビNEXTの調査によると、転職活動の費用は10万円未満との回答が67%以上でした。
金銭面、そして精神面に余裕のもって就職活動を行うことは、希望の転職先を見つけるための見えない必須条件の一つです。転職を成功させるためにも、できるだけ転職先を見つけてから、退職することをおすすめします。
3. 転職に失敗してしまったらやるべき3つのこと
転職に失敗したと感じた場合の対策としては、以下3つが挙げられます。
3-1. 前職に戻れるか相談する
前職に戻りたいという思いが強い場合は、一度以前の上司や人事部に相談してみましょう。基本的には難しいですが、場合によっては、了承してもらえることもあります。
ただし、もし前職に戻れたとしても、リスクがあることは覚悟しておきましょう。考えられるリスクとしては、以下が挙げられます。
- 給与面に関するリスク
- 待遇に関するリスク
- 人間関係に関するリスク
(1)給与面に関するリスク
一度退職したため、新入社員や中途採用者と同じ扱いになり、以前より給与が減額となる場合があります。また、給与形態が変わってしまう可能性もあります。
10月末で退職し11月2日から出戻りで再就職しました。
出戻りに関しては常務から1年間お誘いがあり、今の年収より下がることがなければということで出戻りに至りました。
社長、常務と面談し、年収は500万円を月割りでと言う形で話がつきました。 しかし実際には初回の給料は総支給30万という約束した金額よりかなり低いものでした。
参考:Yahoo!知恵袋
前職で再び活躍することができれば、入社後に給与アップを見込める可能性がないわけではありません。しかし、一度退職したということがアダとなり、昇給や昇進しにくいことが多いようです。
給与面に問題を抱え、退職を決意したのであればなおのこと、現職を続けたほうが、昇進や昇給の近道になるかもしれません。
(2)待遇に関するリスク
正社員ではなく、契約社員やパートとして再雇用となる場合があります。また、再雇用後、数ヶ月は試用期間として、以前とは違った待遇として扱われることもあるでしょう。
ただし、後者の場合は正社員に戻る確約がなされていないと、いつまでも正社員になれない可能性もあるので、注意が必要です。
また、待遇が変わるため、給与面も減額となる場合があるので、合わせて注意が必要です。
(3)人間関係に関するリスク
「一度退職した人」というレッテルが貼られてしまうため、周りから嫌煙されたり、上司から疎まれ、重要な仕事を任せてもらえないなどのリスクがあります。
こうしたリスクがあることを理解した上で、前職に戻れるか相談してみましょう。
3-2. 転職エージェントに相談
転職エージェントに相談し、客観的に今の状況を判断してもらうのもよいでしょう。
様々な転職事例を扱ってきた経験から、再び転職すべきなのか、状況を改善するために今の職場でできることはないのかなどを、客観的に判断してアドバイスしてくれます。
その場合は中小エージェントではなく、無難に下記のような大手どころ(上場している有名エージェント)を使うことを推奨します。
なぜなら、中小エージェントはその時々の売り上げに細かい傾向にあり、「単純に困っている」という状況に対して客観的にアドバイスをくれない傾向にあるからです。(=すぐの転職を勧めてくる)。
- リクルートエージェント: https://www.r-agent.com/
- JACリクルートメント: https://www.jac-recruitment.jp/
- doda: https://doda.jp/
- パソナキャリア: https://www.pasonacareer.jp/
転職(再就職)はまだまだ検討段階だけど、どんな転職先候補があるか知りたいという方は、面談が親身でガツガツしてないdodaやパソナキャリアがおすすめです。
3-3. 今の職場で頑張る
一旦新たな転職を諦め、今の職場でもう少し頑張ってみることも大切です。
入社直後は、どうしても辛く感じてしまうもの。そんな時は、前職のいい部分だけが思い出され、辛くなることもあるでしょう。
しかし、継続して続けていけば、事態が好転することもありますし、長く続けることで、給与や待遇面が改善されることもあります。
また、短期間で転職先をやめてしまうのは、転職活動においてマイナス要因になることが多いものです。まずは今いる場所でじっくり頑張ってみてはいかがでしょうか。
4. まとめ
「転職に失敗した」と思っても、すぐに今の仕事をやめてしまうのは、自ら獲得したチャンスを捨てることになるかもしれません。
すぐにやめてしまうのではなく、長期的な目線で今後を考え、計画的にライフプランを再構築して、
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。