この記事を見ている人の中には、
- 「他業種への転職は難しいのかな…」
- 「医療事務をどんな理由で辞めるのだろう」
と疑問に思っている人も多いでしょう。
結論、医療事務からの転職を成功させるためには、これまで培ったスキルを活かせる仕事は何なのかを理解しておくことが大事です
そこでこの記事では、転職のプロである私が、医療事務からの転職を成功させるため、以下を詳しく解説していきます。
この記事を読んで理解できること
- 医療事務を辞める理由とは
- 医療事務からの転職でおすすめの業界
- 医療事務を辞めたい理由とは?医療事務従事者の口コミから徹底検証
- 【業界×職種別】医療従事者におすすめの転職先
- 医療事務からの転職を成功させるために、気軽な相談相手を見つけよう
- 【目的別】医療事務からの転職におすすめの転職エージェント・サイト7選
- 転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
- 【図解】転職エージェント利用の流れ
- 【FAQ】医療事務からの転職でよくある疑問と回答
この記事を読み終わる頃には、医療事務からのキャリアチェンジの第一歩を踏み出せるでしょう。
目次
1. 医療事務を辞めたい理由とは?医療事務従事者の口コミから徹底検証
本章では、医療事務から転職したい理由について解説していきます。
それぞれ見ていきましょう。
1-1.給料が安すぎる
仕事量の割に、給料が安すぎるという不満の口コミがネット上でいくつか見られました。
給料は安いのに労働時間が長く休日が少ない
出典:Twitter
仕事量に給料が見合ってない
それか給料3倍にして貰ってもいいですか? 医療事務って給料と仕事量が見合ってないと思うんです。
以上の口コミから、給料の安さに不満を持ち、医療事務を辞める人が多いことがわかります。
1-2. GWなどの祝日に忙しくて休めない
本来休みであるはずの祝日が、通常よりも忙しくて不満であるという口コミも多く見られました。
医療事務は年末年始、GWが繁忙期
出典:Twitter
祝日休みではないことが原因で働きたくない人も多い
出典:Twitter
このように、GWなどの国民の祝日に働かなければならない上に、通常よりも業務が忙しいことが原因で「医療事務を辞めたい」と考える人が多くいることがわかります。
1-3.女性が多い職場なので人間関係が複雑
医療事務は女性が多いことから、人間関係のトラブルに発展しやすく、現状の仕事場を辞めたい理由に繋がりやすいことが口コミからもわかります。
人間関係が悪ければしんどくなる
どんなにも知識や経験があっても人間関係が悪ければ潰されていく… #医療事務の愚痴
出典:Twitter
人間関係が原因で医療事務を辞めた
出典:Twitter
このように人間関係が原因で医療事務を辞める方が多いことから、職場環境は医療事務として働くにおいて、欠かせない要素であることが理解できます。
2.【業界×職種別】医療従事者におすすめ転職先
本章では、医療事務をやめた場合どのような道があるのか見ていきます。
医療事務からの転職には、大きく分けて3つのパターンがあります。
- 2-1. 医療事務従事者が答える!| 医療事務からの転職先は?
- 2-2.医療事務×他病院:違う病院での医療事務勤務
- 2-3.事務×異業界:違う環境での一般事務勤務
- 2-4.異職種×異業界:完全未経験の職種・業界
上記の3パターンについて、各々医療事務から転職がしやすいかどうかを、マトリクスでまとめました。
以下は、上の図を参考に、それぞれの業界・職種に転職する際の代表的な選択肢をまとめたものです。
医療事務×他病院 | |
事務×異業界 | |
異職種×異業種 |
それでは、順に紹介していきます。
2-1.医療事務従事者が答える!|医療事務からの転職先は?
医療事務従事者(現役)がもし転職するなら検討している転職先は以下であることがわかりました。
参考:Twitter
上記の表から、「同じ医療・調剤事務で転職先を探したい人」が、33.5%で最も多いことがわかります。
しかし、「一般事務であれば業種は問わない人」が、27.3%、「異職種で働きたい人」が、23.4%いることから、給料が安く残業も多いという理由で医療事務を辞めたい人が一定数いることがわかります。
ただ前者と後者では、転職するために必要な情報が全くと言っていいほど異なります。
ですので、前者の方は【医療業界】に特化した転職エージェント、後者の方は、【異業種転職】に強い転職エージェントを利用し、転職活動を進めるべきです。
おすすめの転職エージェントに関しては、4章の【目的別】医療事務からの転職におすすめの転職エージェント・サイトランキングで詳しく紹介していきます。
2-2. 医療事務×他病院:違う病院での医療事務勤務
医療事務の仕事は気に入っているものの「人間関係が原因で職場を変えたい」という方には、他の病院に転職するという選択肢が良いでしょう。
また、「収入が低いこと」を問題視されている方には、資格を取って「診療情報管理士としてキャリアアップする」という道もおすすめです。
医療事務という立場のままですが、一般的な医療事務より高待遇を受けられ、収入もアップします。
診療情報管理士とは
- 診療記録のデータをもとに、医療の安全管理や病院経営に寄与する仕事を行う職種
このように医療事務を続けたい方は、
- 他の病院に転職する
- 診断情報管理士の資格を取ってキャリアアップする
どちらかの選択肢を取ると良いでしょう。
2-3.事務×異業界:違う環境での一般事務勤務
他業界の一般事務職として働くという選択肢は、職種は異なりますが、事務という観点では同じであるため、おすすめです。
また、主な業務は書類作成や電話対応、来客対応などで、残業が少ないというメリットがあります。
しかし、そもそも事務職は人気が高いことと正社員採用は減ってきていることから、安易に転職できると構えているのは危険です。
ですので、Officeなどのパソコンの基本操作を習得していることなどの長所を十分アピールできるよう、面接対策に励むことが必要でしょう。
2-4. 異職種×異業界:完全未経験の職種・業界
異職種・異業界への転職は今までご紹介した中で1番ハードルが高いです。
そのため、医療事務従事者が持つスキルをアピールしやすい職種・業界を選ぶことをおすすめしています。
医療事務従事者が持つスキルは以下の3つでしょう。
医療事務従事者が持つスキル3つ
- コミュニケーションスキル
- PCスキル
- 対応力
この3つのスキルが活かされる異職種・異業界の中で、特におすすめなのは以下の3つです。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
営業職
営業とは自分の会社の商品やサービスを相手に紹介し、購入を促すことです。
営業職は必要な資格がないうえに求人数も多く、医療事務で磨かれたコミュニケーションスキルを活かすことができるので、おすすめの職種であると言えます。
また、医療事務に比べて給与が高い場合が多く、選べる求人の幅も広いため、自分の条件にあったものを探しやすいと人気が高い職種です。
プログラマー
医療事務でPCスキルを養ってきた方には、特におすすめしたい職種です。
業界全体が人手不足であるため、求人倍率が高く、未経験でも育てる風土があり、養ってきたPCスキルがさらに活かされる職場だからです。
このことから、プログラム言語を用いてシステム開発を行うプログラマーは、「手に職をつけたい」と思い未経験から志望する人が多いです。
未経験からプログラマーを目指す方は、『プログラミング未経験でもプログラマーへ転職するためのコツまとめ』の記事も併せてご参照ください。
介護職
介護職も業界全体が人手不足であるため、求人倍率が高く、転職がしやすい業界の1つです。
医療事務で培った「コミュニケーションスキル」と「対応力」が大いに活かされることも転職がしやすい理由の1つでしょう。
医療事務として働きたくはないが、患者さんとコミュニケーションをとって関係を構築していく仕事は続けたいという方に是非おすすめです。
3. 医療事務からの転職を成功させるために、気軽な相談相手を見つけよう
医療事務の転職先について紹介してきましたが、転職の最初の一歩として気軽な相談相手を作ることから始めましょう。
そもそも転職をするべきかと言うところと、医療事務以外を目指す人はどんな仕事を目指すのかを相談しないとなかなか決めにくいと思います。
相談相手を作っておくと、どんな転職先を選ぶべきか、転職する場合はどうやって選考を受ければいいのかなど、困った時に親身に相談に乗ってくれます。
3-1. 相談相手は転職に詳しい人が好ましい
転職の相談相手は誰でもいいわけではなく、以下のような2つの条件を満たすような人でないときっと後悔します。
- 転職について詳しい
- 医療事務の仕事や転職したい業界について詳しい
転職の相談ですから、人事を担当している方や人材会社に所属しているような転職に詳しい人でないとあまり役に立たないかもしれません。
また、転職に関してのみならず、希望業界について詳しくなければ良いアドバイスはもらえません。
そこで、まずはこの条件を満たす方に2~3人相談してみることをおすすめします。
とはいっても、身近にこんな人いないという方も多いと思うので、そういった方向けの無料で使えるサービスを紹介します。
3-2. 転職エージェントというサービス
転職エージェントという完全無料で使えるサービスがあり、多くの医療事務さんがこのサービスを使って転職のプロに転職の相談をしています。
転職エージェントは、よくある転職サイトとは違い、登録すると担当者がつき、その方に相談しながら転職するかどうかから、どこを受けるかを一緒に決めることができます。
転職するにしても何から始めたらいいかわからないという方も多数いると思うので、転職エージェントにさえ登録しておけば、後は担当者に任せられます。
そもそも転職すべきなのかという軽い気持ちでサービスを利用する方がすごく多く、話を聞いて転職をやめても問題ないので相談をしてみるだけでも価値があるのではないでしょうか。
3-3. 転職エージェントはこんなサポートもしてくれる
転職エージェントは担当者が身近な相談相手になってくれるだけでなく、もし転職を決意したときは以下のようなサポートをしてくれます。
- 職場見学の手配
- 履歴書の作成(添削)
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与の交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
転職活動で面倒なことは全て自分の代わりにやってくれ、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。
「身近に頼りになる相談相手がいる」という方も、求人を貰ったり、代理で手続きしてもらうために転職エージェントを利用するのもありかもしれません。
こんな便利なサービスですが、完全無料で使えるので試しに使ってみることにデメリットは特にありません。
ただし、仕組みを理解してから利用したい方は「転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」を参考にしてみてください。
参考:ハローワークや転職サイトとの比較
転職エージェントは公的な職業案内所(ハローワーク)や、転職求人サイトはどう違うの?と疑問に感じる方もいらっしゃるかと思います。
結論から言うと、転職に必要な業務全てをサポートしてくれる転職エージェントの方が優れています。
転職するべきなのかと言うところから、親身に相談に乗ってくれるのは転職エージェントなのでまずはここを使いましょう。
また、ハローワークには転職エージェントに依頼するお金がない(払いたくない)会社が多く、転職エージェントの求人の方が良い案件であるケースが多いです。
4. 【目的別】医療事務からの転職におすすめの転職エージェント・サイト7選
医療事務さんは「医療事務として別の病院に転職するか」「営業職など未経験の分野に転職するか」によって、作戦も相談相手も大きく変わります。
そのため、この章では以下のように2つのタイプに分けて転職エージェントのおすすめを紹介していきたいと思います。
それぞれについて転職エージェントのおすすめを紹介していくので、あなたの希望に合いそうなサイトにいくつか登録してみましょう。
※多くの方が2~3社に登録して比べています。もちろん、途中で断っても問題ないので、たくさん登録して比較しましょう。
また、どっちにするか決められない方は両方のタイプの転職エージェトに登録して両方の話を聞いて見ましょう。
医療事務への転職 | |
異業種への転職 |
4-1. 医療事務の資格を活かした転職におすすめのエージェント・サイト3選
医療事務から医療事務に転職したい場合、おすすめの転職エージェントは以下の通りです。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
病院事務職求人.com|エムスリーグループ運営の業界最大級専門サイト
『病院事務職求人.com』は、医療求人に強いエムスリーキャリアが運営しているサイトです。
採用面接前に、面接の練習や職務経歴書の内容チェック、面接日程の段取りを含め、サポートが完璧だと高い評判を得ています。
また、入社後もフォローし続けてくれるので、入社後に問題があり不満があるとなんでも相談にのってもらえるため、良い環境で仕事をすることができる点もおすすめポイントです。
病院事務職求人.com公式サイト:
https://jimushoku.m3career.com/
コメディカルドットコム|直接応募で自由な転職活動を
『コメディカルドットコム』は、医療系職種のための日本最大級の求人・転職サイトであり、医療事務の求人も取り扱っています。
全国10,000法人以上が求人を掲載、月間利用者数40万人を突破しているという実績を持っており、高い支持を得ているサイトであることがわかるでしょう。
また「人材紹介型」ではなく「直接応募型」の転職サイトであるため、「転職に前向きではないが、少し求人を見てみたい」という層の方からの高評価な口コミがネットで多く見られます。
少し求人を覗いてみたいという方は、「会員登録なし」で求人を見ることができますので一度サイトを訪れてみてください。
コメディカルドットコム公式サイト:
https://www.co-medical.com/
ジョブメドレー|医療介護求人サイトNo.1
『ジョブメドレー』は株式会社メドレーが運営する医療介護業界に特化した求人情報サイトです。
医療(薬剤師・医師・看護師など)と介護、保育業界を幅広く取り扱っており、医療事務の求人も約1,600件以上取り揃えています。
また、スカウト機能や履歴書・職務経歴書の書き方サポートなど様々なサービスを行っており利用者からの評価は高めです。
沢山の求人を一度見てみたいという方は、是非公式サイトを覗いてみてください。
(ジョブメドレーは希望する職種によって登録するページ、職種を探すページが異なります。)
ジョブメドレー公式サイト:
https://job-medley.com/mc/
4-2. 医療事務以外の職種に転職したい方におすすめのエージェント4選
異業種に転職したい場合、おすすめの転職エージェントは以下の通りです。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
doda|業界最大級。20代30代は登録必須
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
リクルートエージェント|求人数豊富。地方にも強い
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
◆補足:リクルートが運営している関連サービス
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
パソナキャリア|サポート充実で満足度No.1
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです。
運営元のパソナ社は大手人材派遣会社として数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人数の充実ぶりには目を見張るものがあります。
Career Theory編集部が転職エージェント利用経験者を対象に行ったアンケート調査では、求人の量や質だけでなく、その手厚いサポートを高く評価する声が多く寄せらました。
親身・丁寧な対応やアドバイスを受けられるのはもちろんのこと、たとえば若年層のキャリアプランや女性のライフプランに関連した悩みのように、転職の枠を超えて、求職者がそれぞれ抱えるキャリア全般の悩みにも深く寄り添ってもらえたと好評です。
『パソナキャリア』はどの求職者層にもおすすめできる大手総合系転職エージェントの1つですが、特に現年収500万円以上の人であれば豊富な選択肢と有用な提案を受けることができるでしょう。
さらに、東名阪(東京・名古屋・大阪)エリアでは特に求人数が充実しているため、同エリアでの転職を志望する人にはより一層おすすめの転職エージェントです。
『パソナキャリア』には高い年収を得ているハイクラス・ハイキャリア層の転職支援に特化した『パソナキャリア(ハイクラス)』があります。
取扱い求人約1.5万件(2022年8月時点)の約半数は年収800万円以上のハイクラス求人で、ハイクラス層の転職に特化した専任のコンサルタントがキャリアアップを力強くサポートしてくれます。
『パソナキャリア』が抱えるエージェントは腕利き揃いで、同じくハイキャリア向けのスカウト型転職サイト『リクルートダイレクトスカウト』のエージェント・ヘッドハンターランキングでは決定人数部門で1位(2020年)と、高い実績を有しています。
既に600万円程度の年収を得ている人がさらなるキャリアアップを目指すなら、あなたのニーズにより深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう。
type女性の転職エージェント|女性特化で一都三県に強い
『type女性の転職エージェント』は、転職サイト大手の株式会社キャリアデザインセンターが運営する女性専門の転職エージェントです。
2005年から、女性に特化した転職サイトの『女の転職@type』を運営しており、女性の転職支援については10年以上の歴史があり、女性が働きやすい案件を大量に保有しています。
女性のアドバイザーを中心に、職種ごとに専門チームを作り女性の転職支援をしているため、細かなアドバイスを受けたい女性におすすめです。
また実際に、『type女性の転職エージェント』を利用して転職した方の約71%が年収UPに成功しています。
職種ごとに専門のアドバイザーがいるので、非常に頼もしい転職エージェントと言えるでしょう。
type女性の転職エージェント公式サイト:
https://type.woman-agent.jp
5転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
6【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
7.【FAQ】医療事務からの転職でよくある疑問と回答
医療事務からの転職でよくある疑問と回答は以下です。
それでは見ていきましょう。
7-1.医療事務からの異業種転職の面接でよく聞かれる質問は?
どの職種や業界への転職でも共通して、これまでの仕事での経験・成功・失敗などはよく質問されます。
今までの仕事で得たスキル・経験が次の仕事にどう活かされるかをしっかり語れると合格に一歩近づくでしょう。
また、医療事務を辞めた理由をネガティブに語りすぎないように気を付けましょう。
7-2.医療事務からの転職は何歳まで可能ですか?
何歳でも転職することは可能です!
ただ20代や30代などの働き盛りの年代は応募できる求人が数多くあるのに対して、40代50代になると急に求人数が減り転職の難易度が上がってしまいます。
一方で40代50代の転職はこれまでの経験を活かして管理職としてのキャリアアップできる転職を目指すことが可能であるというメリットもあるので、年齢関係なく転職に挑戦してみることをおすすめします。
7-3.満足した転職ができた元医療事務従事者は多いですか?
「全員が満足した」とは言い切れませんが、比較的「転職して楽になった」という方が多いのは事実です。
人間には合う合わないがあるので、今の職場に不満があるのであれば、より良い職場や仕事を見つけるために、転職に踏み込んでみることも手ではないでしょうか。
8. まとめ
医療事務からの転職について説明してきましたが、いかがでしたが?
医療事務さんには「別の病院に移る」「資格と経験を活かして異業種で働く」など様々な選択肢があるので、転職を考えているのであれば、一度転職のプロに相談することをおすすめします。
以下で改めて紹介するおすすめの転職エージェントにぜひ登録してみましょう。
医療事務への転職 | |
異業種への転職 |
この記事を読んでくださったあなたの転職がうまく行くことを心から願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。