
就活生の中には、
就職浪人って厳しいのかな?
納得した内定を得るまで就活を続けたい!
と悩んでいる就活生も多いでしょう。
結論、新型コロナウイルスの影響で企業が採用を控える動きも目立つようになっている現在、就職浪人はおすすめできません。
ただ、就職浪人をすることで得られるメリットも存在します。
そこで、この記事ではキャリアコンサルタントを長年務めた私が、「就職浪人とは何か」「どんなメリット・デメリットがあるのか」について解説していきます。
- 就職浪人とは大学卒業後に就職活動を継続する人のこと
- 就職浪人は不利になる!おすすめできない4つの理由
- 「なぜ就職浪人を選んだのか」は必ず質問される
- 今からでも間に合う!内定を取る方法
- 実績とサポート力に定評がある就活エージェント
- 【FAQ】就職浪人に関する質問と回答
この記事を読めば、自身が本当に就職浪人をすべきかどうか判断ができるようになるでしょう。
1. 就職浪人とは大学卒業後に就職活動を継続する人のこと
就職浪人とは、大学卒業後に継続して就職活動を行う人を指す言葉です。
具体的に言うと、何らかの理由で在学中に内定が決まらず、かつ大学卒業という選択をした人を対象とします。
この章では就職浪人の具体的な定義と、2020年時点の最新情報を紹介します。
それぞれ詳しく見てみましょう。
1-1.「就職浪人」と「就職留年」の違い
就活浪人と就活留年の違いは、以下の通りです。
- 就職浪人
…大学を卒業してから、就職活動を行う人のこと。「既卒」と同じ扱いとなる - 就職留年
…卒業せず、意図的に留年して就職活動を行うこと。
就職浪人は、大学を既に卒業している状態のため、「既卒」という扱いを受けます。
一方、就職留年の場合、卒業は半年~1年遅れるものの「新卒者」として就職活動が可能です。
就職活動では「新卒者」として扱われる就職留年の方が有利ですが、学費が余分に掛かってしまうので、ご家族とどちらの選択をとるか充分相談してから、決めるようにしましょう。
1-2. 就職浪人の割合は3%未満
就職浪人の割合は、例年3%未満と非常に低い水準です。
ほとんどの学生が、在学中に内定先を決定しています。
事実、文部科学省の調査データを見てみると、20卒の就職率は98.0%でした。(19卒の就職率より0.4%アップ)
ただ、2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞によって、就職浪人の割合は増えると予想されます。
1-3. 2020年以降は就職浪人になる人が増える?
2020年以降は就職浪人になる人が増えると考えられます。
学情の「内々定率」(7月14日時点)の調査結果によると、21年卒の内々率は62.8%であり、前年比11.6ポイントも低い結果となっています。
出典「学情」
また、多くの就活生は、秋の内定式までに、志望先企業を決めることがほとんどですが、7月時点の同調査ではおよそ過半数が「現在就職活動をしている」(50.4%)と回答しています。
このことから、「一つも内定を得られていない」あるいは「納得のいく内定が得られていない」就活生が例年よりも多く、就職浪人を決意する人も増えてくるでしょう。
加えて、次の年に確実に内定を得るために休学して1年間就職活動を休み、留学などでスキルアップを図るといった方法を取る学生も増えるのではないかと予測されます。
ここまでのまとめ
就職浪人とは、大学卒業後も就職活動を継続する人を指す言葉であり、例年は学生全体の3%ほどと少数しかいませんでしたが、2020年以降は増加が予想されます。
ただ、基本的な就活戦略として、就職浪人はおすすめできません。
次の章からは、就職浪人のデメリットの側面を解説していきます。
2. 就職浪人は不利になる!おすすめできない4つの理由
結論から言うと、就職浪人は選考で不利になるため、基本的には選択しないことをおすすめします。
理由は以下の通りです。
それぞれ詳しく見てみましょう。
2-1. コロナ禍で増々買い手市場になっていく
コロナ禍で就職の難易度は年々上昇していくと考えられており、来年はさらに状況が悪化する可能性があります。
実際、dodaの2022年卒の採用計画に関する調査結果によると、10名以上の採用を予定していた企業の26%が「採用人数を減らす」と回答しています。
出典「doda」
このまま経済活動の停滞が継続すれば、22卒採用は、21卒の採用人数よりも更に少なくなると考えるのが妥当でしょう。
また、22卒を対象にした調査では、就職活動の印象を「厳しい」と答えた学生が92.1%にも及んでいます。(参考:ジョイキャリア)
2-2. 新卒枠で応募できない企業がある
就職浪人をすると、新卒枠で応募できない企業もあります。
なぜなら、就職浪人は「既卒扱い=中途採用枠」で募集している企業が多いからです。
中途採用枠では、豊富な経験や高いスキルが必要な場合が多く、不利になってしまいます。
2-3. 就職浪人はマイナスなイメージを持たれやすい
就職浪人は、面接を受ける前から、マイナスなイメージを持たれやすい点もデメリットです。
就職浪人の面接では、「学生時代の経験」に加えて、「なぜ就職浪人をするに至ったか」の経緯を詳しく聞かれます。
その質問に対して面接官の納得する回答ができない場合、懸念を与えてしまい、不採用になるケースもあります。
このことから、就職浪人は新卒と比較して、不利な立ち位置であると言えるでしょう。
2-4. 1人で就活すると、孤独とプレッシャーで精神的に辛い
就職浪人は、大学からのサポートや一緒に就活を頑張る友達がいなくなり、孤独に陥りやすく精神的に辛くなるでしょう。
情報収集も全て自分自身で行う必要があり、新卒時よりも1人でやらなければいけないことが多くなります。
周囲との関わりがなく、全て一人で就職活動を続けなければならないのは、想像以上に精神的なつらさがあるでしょう。
補足:就職浪人のメリットも存在する
就職浪人は悪い面ばかりではなく、以下のようなメリットもあります。
- 自身のキャリアをゆっくり見直せる
- 就活に時間を充分に割くことが可能
- 難関資格に挑戦できる
- 新卒時に入れなかった業界に再チャレンジできる場合もある
以上のように、就活に対して真剣に1年時間を費やすことができ、自身のキャリアをゆっくり見直すことができる点が就職浪人のメリットです。
3.「なぜ就職浪人を選んだのか」は必ず質問される
「なぜ就職浪人を選んだのか」は、来年の就活で必ず聞かれると思っておきましょう。
その際に、説得力のある回答ができれば、マイナスな印象にはなりません。
例えば、以下のように説明すると良いでしょう。
このように、明確な理由を伝えることで、マイナスな印象を最大限払拭できます。
「キャリアを考えた上での挑戦」といった前向きな理由で、就職浪人を選ぶ方も少なくありません。
しかし、総合的にメリット・デメリットを比較してみても、やはりデメリットの側面の方が大きいため、よほど確固たる理由や意図がない限りは在学中の内定をゴールと考えておくことをおすすめします。
次章からは、在学期間中に内定を取る方法を具体的に解説します。
4. 今からでも間に合う!内定を取る方法
この章では、今からでも間に合う内定をとるための方法について解説していきます。
それでは見ていきましょう。
4-1. 通年採用を行っている企業に応募する
通年採用を行っている企業に応募してみるという方法が、内定をとるための1つの手段です。
通年採用を行っている企業を例としていくつか挙げてみます。
通年採用を行っている企業例
ガイアックス/PwCコンサルティング/エス・エム・エス(SMS)/スカイライトコンサルティング/ソフトバンク/ネスレ日本/ユニリーバ/ユニクロ/ヤフー/メルカリ/ボーダレス・ジャパン/チームラボ/メタップス/GMO TECH/ソニー/富士通/KDDI/日立製作所など
このように、大手企業であっても、通年採用を実施している企業は多くあります。
通年採用を行っている企業に照準を合わせてエントリーすることで、在学期間中の内定獲得率を高められるでしょう。
ただ、以上に挙げたような企業はどの企業も採用倍率が高いので、面接対策をせずに挑んでしまうと、全滅で終わってしまう可能性が高いです。
ですので、質の高い面接対策を行ってくれる就活エージェントを利用して、充分な準備をしてから挑むようにしましょう。
4-2. 就活イベントに参加する
就活イベントに参加するのも、内定を手に入れる方法の1つです。
例えば、様々な優良企業の説明会を受けられる就活イベント『ミーツカンパニー』では、最短1週間で内定をとれるケースも存在するようです。
『ミーツカンパニー』は、全国32箇所で年間1,500回以上の就活イベントを開催している就活イベントです
説明会と選考会を兼ねた内容で、最初に参加企業(8社)が会社説明をし、就活生同士でグループワークを行い、その後、企業の人事と座談会を行います。
イベントでは、東証一部上場企業から新進気鋭のベンチャー企業まで、自分に合った様々な企業に出会うことが可能で、履歴書一枚で参加できます。
イベント参加後は、業界知識豊富なリクルーターが内定を徹底サポートしてくれるので、就活の際には必ず登録しておきたい一社です。
MeetsCompany公式サイト:
https://www.meetscompany.jp/
4-3. 就活エージェントに頼ってみる
就活エージェントに頼ってみるのもおすすめの方法です。
なぜなら、就活エージェントは「非公開求人」を多く所有しており、就活サイトにはない優良企業の求人と出会える可能性が高いからです。
就活エージェントとは
登録をすると完全無料で就職の相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、履歴書添削など就職に必要なサポートをしてくれるサービスのこと
また、通常採用を締めきってしまった人気企業のレアな採用枠の情報が手に入るケースもあります。
このような理由から、
- どうしても人気企業への就職を諦められない人
- まだ採用を継続中の企業の情報を知りたい方
以上に当てはまる方は、複数の就活エージェントに登録して、紹介して貰った求人を比較検討した上で内定を得る方法をおすすめします。
ただどの就活エージェントに頼っていいのか分からない人も多いでしょう。
そこで、次章では、おすすめ就活エージェントとイベントを紹介していきます。
5. 実績とサポート力に定評がある就活エージェント
まずは、冬からでも内定をとることができると評判である就活エージェントを、以下の3点を基準に厳選してご紹介します。
就活エージェントを選ぶポイント
- 信頼性
…就活エージェントに対する就活生からの口コミ評判が良いかどうか - 実績
…利用者数の多さと就職支援実績の数 - サポート体制
…ES・面接対策、キャリア相談、推薦状などのサポートが充分かどうか
利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの就活エージェントは、以下の通りとなりました。
就活エージェント | 利用者数 | 利用満足度 |
1位 キャリアチケット | 6万人以上 | |
「量より質」を大事重視する方におすすめ!就活生の4人に1人が相談するなど実績も豊富 公式サイト | ||
2位 キャリセン | 5万人以上 | |
サポート力が高く、長年キャリアアドバイザーを務める就活のプロが多数在籍 公式サイト | ||
3位 ハローナビ | – | |
「適職診断」を基に行われる就活サポートなど、独自のサポートが魅力 公式サイト |
それぞれ詳しく紹介します。
1位. キャリアチケット
『キャリアチケット』は、レバレジーズ株式会社運営の、年間1万人以上の就活生が利用するNo.1就活サポートサービスです。
2020年11月に行われたオリコン顧客満足度(R)調査 「新卒エージェントランキング」では、リクナビ就職エージェント・マイナビ新卒紹介を抜き、総合満足度堂々第1位を獲得した実績を持っています。
他社と比較して、『量より質』を意識した質の良いサービスが高い評判を得ており、「これからの就職活動に不安がある全ての就活生」におすすめできるサービスです。
LINE面談も可能ですので、是非気軽に相談してみましょう。
キャリアチケット公式サイト:
https://careerticket.jp/
2位. キャリセン
『キャリセン』は「相談」から始まる就活支援サービスで累計5万人の就活生が利用しています。
専任の採用コンサルタントが、まずはじっくり1時間の個別面談を実施します。そうすることで、一人ひとりにあった内定獲得のため就活のサポートをしてくれます。
面接対策はもちろん、希望や適性に合った企業紹介や選考のアドバイスもしているので、ぜひ登録することをおすすめします。
公式サイト:
https://careecen-shukatsu-agent.com/
3位. ハローナビ
『ハローナビ』は、アイハーツ株式会社が提供している新卒学生向けの無料就職エージェントサービスです。
「採用担当者と座談形式で気軽に質問できる」「書類選考なく面接可能」といったサービス特徴が就活生から非常に好評です。
また、面談予約後に受けられる「可能性診断・ポートフォリオ作成ツール」により、自己PRや学チカにとても役立ったとの声も多いです。
担当アドバイザーのサポートも手厚く、至れり尽くせりの就職エージェントなので、ぜひ一度登録を検討してみてください。
公式サイト:
https://haloonavi.com/
6.【FAQ】就職浪人に関する質問と回答
この章では、就職浪人に関する質問について答えていきます。
それでは見ていきましょう。
Q-1.即日内定のイベントは参加するだけで内定が貰えるのですか
イベントに参加した全員が即日内定が貰えるわけではありません。
あくまで「一週間で内定が貰える可能性がある」と考えておくと良いでしょう。
即日内定のためには、グループディスカッション内で、パフォーマンスを発揮するなどして、企業側に評価される必要があります。
グループディスカッションでの評価基準や、対策方法を知りたい方は以下記事を参考にしてみてください。
関連記事:GD(グループディスカッション)とは|GD突破のコツから役割、対策方法まで全てプロが伝授
Q-2.冬まで選考を継続している企業はブラック企業ではないですか
ブラック企業の定義にもよるのですが、冬まで選考を継続=ブラック企業ではありません。
条件の良い求人内容を出しているにもかかわらず、知名度がないことが原因で人が集まらず、採用を継続している企業は多く存在しています。
このような隠れ優良求人を、就活エージェントは多く所有していますので、一度エージェントに登録してみて求人紹介を受けてみることをおすすめします。
Q-3.既卒でも全ての企業にエントリーすることは可能ですか
企業によって就活浪人は「中途採用」扱いになることもあるので、全ての企業にエントリーできるわけではありません。
どうしても譲れない第一志望がある場合は、既卒でもエントリーすることができるか事前に確認しておくようにしましょう。
7. さいごに
この記事では、就職浪人の厳しい現実に関して解説してきましたがいかがだったでしょうか。
結論として、就職浪人は例年以上に厳しいと予測されるため、就活エージェントを活用して、内定をとれるように最大限努めてみることをおすすめしています。
一旦内定を取った後、就職すべきか就職浪人をすべきか決断するようにしましょう。
その際に是非活用してほしいおすすめ就活エージェントは以下の通りです。
この記事を読んでくださったみなさんの就活が、悔い無い状態で終えられますように願っています。
他の業界も考えたのですが、XXX業界で働きたいという思いが強く、もう一年就職活動を続けることを決断しました」