第二新卒の方が転職に向けて準備をする際
- 「面接で何について質問されるのかわからない」
- 「面接官に好印象を与えられる自信がない」
と不安になっていませんか。
第二新卒の面接を通過するためにも、どのような回答が好印象につながるのかを把握しておくことが大切です。
本記事では、第二新卒の面接でよく聞かれる質問と回答例を徹底解説していきます。
記事を読み終えるころには、面接で聞かれる質問や回答を理解し、安心して面接に臨めるようになります。第二新卒での転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
編集部が実施した転職経験者500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い20代向け転職エージェント・転職サイトベスト3は、下記の3つ。
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目次
第二新卒の面接は新卒・中途採用とココが違う
まずは、第二新卒の面接と新卒・中途採用の面接の違いを紹介します。
第二新卒・新卒・中途採用の面接の特徴
それでは順番に確認していきましょう。
第二新卒の面接は「経験」「ポテンシャル」が重視される
第二新卒の面接では、前職で経験したことや、ポテンシャルが重要視される傾向にあります。「前職で培ったスキルや経験を、転職先でどのように活かせるか」という内容を軸に、面接対策を進めるとよいでしょう。
また、新卒採用と同様に「新しい職場で、どのように貢献したいか」という熱量ややる気をアピールするのもポイントです。前職の経験やスキルを振り返り、転職後に取り組みたいことを面接で伝えられるようにしましょう。
新卒の面接は「学生時代の経験」「やる気」が重視される
新卒採用では、学生時代の経験や、仕事に対するやる気などが重要視されます。
「将来的に自社で活躍してくれそうかどうか」がチェックされるため、「就職後どのように貢献するか」という熱意を含めて回答すると効果的です。
中途採用の面接は「即戦力になるか」が重視される
中途採用の面接では「自社の即戦力になるか」がチェックされます。ポテンシャルや将来性などは、比較的評価されにくいようです。
前職での経験やスキルが重視されるため、担当した職種やプロジェクトの内容、資格の取得などをアピールしましょう。「どのような結果を残してきたか」や「今後どのように貢献したいか」などを含めて回答することで、説得力を高められます。
注意点として学生時代の経験は、第二新卒や中途などの採用では重視されにくいため、アピールの不足がないように準備を進めましょう。
第二新卒の面接でチェックされる4つのポイント
第二新卒の面接で好印象につながるポイントとして、以下の4つをチェックされる傾向があります。
面接でチェックされるポイント
それぞれ順に解説していきます。
服装は整っているか
第二新卒の面接では、身だしなみをチェックされていることを覚えておきましょう。
実績やスキルによって差異が生まれにくいため、社会人として適切な振る舞いができるかが注目される傾向があります。スーツに限らず、私服での参加を許可している企業もあるため、面接予定日までに確認しておきましょう。
なお、オフィスカジュアルに該当する服装としては、以下のアイテムを参考にしてみてください。
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トップス |
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シューズ |
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特にパーカーやジーンズ、スニーカーなどは面接にふさわしくないため、避けるのが無難です。清潔感やフィット感を大切にし、誰に対しても不快感を与えない身だしなみを心がけましょう。
熱意や向上心があるか
第二新卒の面接では、熱意や向上心の有無もチェックされやすいです。
面接官は、あなたを「前の会社を短期間で辞めた人」として見ているため「仕事に対するモチベーションが低いのではないか?」と思っている可能性があります。働く気があることや、転職先で活躍したい旨を面接官に伝えましょう。
「仕事を通して成長する見込みがある」「自社で将来的に活躍してくれそう」と判断してもらえるようなアピールが大切です。
早期退職をしてしまわないか
第二新卒の面接では「早期離職のリスクがあるか」についてもチェックされています。企業側としては、将来性を期待できる人材を長期的に確保したいと考えているからです。
新人社員の教育や研修は、勤務時間を割いて実施するため、企業側に負担がかかる傾向があります。
もし早期離職してしまうと、新たに求人募集をかける必要があり、採用コストや教育コストがかかってしまいます。長期的に働ける根拠や、働き続けていきたい想いを面接で伝えましょう。
ビジネスマナーが身についているか
第二新卒の面接では、社会人としての基礎が身についているかもチェックされます。
ポテンシャル採用の傾向に加えて、社会人経験を積んだ人や就職活動を経験している人を求められるため、新卒面接とは異なることを覚えておきましょう。
なお、最低限押さえておきたいようなポイントは下記のとおりです。
面接でチェックされるビジネスマナー
- あいさつができるか
- 相づちを適度に打てるか
- 相手の目を見て話せるか
- 敬語を正しく使えているか
- 入退室のマナーは問題ないか
- 姿勢よく椅子に座っていられるか
これらをマスターして、面接時の好印象につなげましょう。
第二新卒の面接でよく聞かれる質問と回答例
次に、第二新卒の面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介していきます。
第二新卒の面接でよく聞かれる質問
ここから一つずつ見ていきましょう。
自己紹介・自己PRをお願いします
第二新卒に限らず、採用面接では、簡単な自己紹介や自己PRを求められることがほとんどです。確実に答えられるように準備をしていきましょう。
自己紹介や自己PRは、以下の流れを意識して話して簡潔にまとめることをおすすめします。
自己紹介・自己PRをまとめる要素
- 名前
- 学歴(卒業した大学名・学部名など)
- 職歴(前職の会社名・配属部署・事業内容など)
- 自己PR(※求められた場合)
- 締めの言葉
なお、下記では営業部から同業種の営業部へ転職する場合の例文を紹介します。
【回答例】※ カッコ内は自己PRを求められた場合にのみ述べる
-
- ○○○○と申します。○○大学○○学部を卒業後、新卒で□□株式会社に入社いたしました。
□□はウォーターサーバーを製造・販売している会社です。私は営業部に配属され、2年半法人営業を担当しておりました。
(私の強みは、地道な努力を継続できることだと思っております。入社初年度はなかなか成果をあげられず、売上成績も同期のなかで最下位レベルでした。
しかし、毎朝の顧客リストアップ、月に3冊の読書、先輩社員との営業ロールプレイングなどを繰り返し続けることで、2年目には前年比400%の売上を達成できました。)
この経験を活かし、御社でも法人営業として貢献できるよう精いっぱい努めてまいります。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
上記のように、自己紹介や自己PRは、1〜2分程度でシンプルにまとめて回答できるようにしましょう。
なぜ前職を退職したのですか?
第二新卒の面接では、なぜ新卒で入社した会社を退職したのかを答えられるようにしておきましょう。面接官は、第二新卒者に対して「早期離職してしまうのではないか」という不安を抱いているからです。
「真っ当な理由があって前職を辞めており、転職先では長く働き続けたい」という姿勢を面接官に伝えましょう。
下記では、企業選びを見なおすために転職する旨を回答した例文を紹介しています。
【回答例】
-
- 新卒時は「とにかく大手企業に入りたい」という思いで就活をおこない、ネームバリューや知名度だけで就職先を選びました。
営業部署に配属され、個人向け営業を担当しておりましたが、どうしても自社商品に愛着を持つことができませんでした。営業の仕事自体にやりがいは感じていましたが「お客様を騙しているような感覚」が拭えず、この度退職を決意いたしました。
今回の就職活動では、企業の知名度ではなく「何を扱っている会社なのか」「どのような商品やサービスを提供している会社なのか」を重視して企業選びをおこなっております。
自分が本当によいと思える商品、愛着を持てる商品を、より多くのお客様に届けていきたい所存です。
御社の○○は、私自身も実際に利用したことがあり、非常に感銘を受けた商品でもあります。こうした商品であれば自分自身が愛着を抱き、営業としてもお客様に対して心から薦めることができるものと考えました。
○○をさらに世の中に広め、同時に御社の売上にも貢献できたらと思っております。
なお、早期離職した理由として「残業が多すぎた」「人間関係が悪かった」と伝えるのはおすすめしません。面接官にネガティブな印象をもたれてしまうからです。
下記のようなポジティブな退職理由を伝えるように意識しましょう。
面接官からポジティブなイメージをもたれやすい転職動機の例
- 他にやりたいことが見つかった
- 公正な評価制度がある会社で働きたい
- 仕事で重視したいポイントが見つかった
- 業務の幅を広げ、自分のスキルを高めたい
- 自分の能力を最大限に活かせる環境で働きたい
また、退職理由は志望動機にもつながる内容ですので、入念に準備しておきましょう。
前職で学んだことを教えてください
第二新卒の面接では、前職で学んだことについて質問をされるケースも多いです。以下のような流れを意識して、面接官に伝える内容を考えましょう。
前職で学んだことの回答に含める内容
- 前職の業務内容
- 業務をとおして学んだこと
- エピソード(どうやって学んだのか)
- 締めの言葉(学んだことを御社でも活かしていきたい)
下記では、法人営業を担当していた方の回答例を紹介しています。人によって前職の業務内容はさまざまですので、一つの回答パターンとして参考にしてみてください。
【回答例】
-
- 前職では2年間法人営業を担当しました。そのなかで学んだことは、「相手目線で考えることの大切さ」です。
入社当初は、一方的に商品のメリットばかりをアプローチしていましたが、なかなか成果は上がりませんでした。
そこで、クライアント目線でコミュニケーションをおこなうように意識してみたところ、徐々に契約を取れるようになっていき、2年目には同期トップの営業成績を達成しました。
「クライアントはどのような状況に置かれているのか」「クライアントが本当に求めていることは何か」を考えることが、信頼関係構築への第一歩だと感じております。御社でも「まず相手目線で考えること」を徹底しながら、お客様との信頼関係を築いていきたいと思います。
第二新卒の面接では、前職で学んだことに加えて、転職先で成長する姿勢や意気込みをアピールするようにして、面接官に伝えてみましょう。
前職で苦手・つらいと感じた仕事は何ですか?
第二新卒の面接では、前職で経験した苦手業務や、つらかったエピソードについて質問されるケースもあるでしょう。企業側としては、応募者の課題解決能力や、業務内容とのミスマッチを避けるために確認したいという意図があるからです。
回答する際は、「解決するためにどのような行動をとったのか」や「業務を遂行できたのか」をあわせて伝える必要があります。苦手な業務やつらかった業務のみを回答してしまわないように注意しましょう。
「任された業務は、誠意を持って対応していく」という姿勢とあわせて、アピールするのもポイントの一つです。
下記では、チームの先頭に立つリーダーシップに自信がない方を想定した回答例を紹介しています。
【回答例】
-
- 私はリーダーシップを発揮することに苦手意識があります。チームの先頭に立ち、強く意見を発信することへのプレッシャーや緊張感を強く感じてしまうからです。
また、前職のプロジェクトを進めていくなかでも、サポートの立場としてリーダーを支える場面が多くありました。
私は、チームをまとめ上げる強いリーダーシップではなく、チームメンバー一人ひとりを支援しながら可能性を引き出すサーバント型リーダーシップを高めることに努めました。
自分にあったリーダーシップを発揮する方法を考え直して磨くことで、単なるサポート役から脱却できました。私の適性と経験を活かして、御社に貢献したいと考えています。
上記のように実体験を加えることで、より説得力のある回答につながり、好印象を与えられます。
新卒の就職活動では希望の企業に入社できましたか?
第二新卒の面接では、新卒時に希望していた企業に入社できたかを質問されることもあります。
採用担当者が応募者の価値観や、仕事の向き合い方などをチェックしています。あくまでも、希望どおりの企業に入社していたか否かではないことを押さえておきましょう。
希望どおりの企業に入社していた方は「社会人経験を通じて本当にやりたいことが明確になり、御社で実現したい」といった旨を伝えてみてください。「新卒入社前と後で価値観がどう変わったのか」を話すことで、面接官も応募者の人物像を理解できるようになります。
一方、希望どおりの企業に入社できなかった方は「真剣に仕事に取り組み、さまざまな知識やスキルを身につけた」という旨を伝えるとよいでしょう。業務に取り組む姿勢や誠実さを評価してもらえるため、好印象につながります。
下記において、営業職から設計・研究職への転職を想定した回答例を紹介しています。
【回答例】
-
- 新卒では希望していた企業に入社できませんでしたが、日々の業務をこなしていくなかで、営業スキルやビジネスマナーを身につけられました。
しかし、新卒当初の「救命ロボットを作る」という夢を捨てきれなかったため、御社で電子工学を扱う仕事に携わりたいと思い、転職を決意いたしました。
採用された際には、前職で培った営業スキルを活かして、既存製品の売上アップにも努め、幅広く貢献したいと考えております。
もともと志望していた業界や企業へ再挑戦する姿勢を示すことで、面接官にも熱意や意欲が伝わるでしょう。
仕事をするうえで大切にしていることはありますか?
第二新卒の面接では、仕事をするうえで大切にしていることを質問される場合も考えられます。業務において、あなたが心がけていることを端的に伝えましょう。
企業側は、応募者の人間性や価値観、性格などを理解するという意図があります。回答する際は、大切にしている理由やエピソードを一緒に伝えられるとよいでしょう。
下記では、チームワークを大切にして業務を遂行している旨を想定した回答例を紹介しています。
【回答例】
-
- 私が仕事をするうえで大切にしていることは、チームワークです。学生時代は「社会人は自分の力だけで結果を出していくものだ」と思い込んでいました。
しかし、実際に社会人になってみて、一人で完結する仕事は存在しないことを知りました。同僚や上司、場合によっては社外の人と協力し、チーム一丸となって仕事を進めていくことが大切だと感じております。
積極的にコミュニケーションを取り、良好な人間関係を築くように心がけています。御社でも、協調性やチームワークを意識しながら、チーム全体で大きな成果を上げていきたいです。
上記では、仕事をするうえで大切にしていることから、アピールにつなげる内容になっています。大切にしていることを言い換えて、得意をアピールするのも一つの手段といえます。
前職と違って◯◯の仕事もありますが問題ないですか?
第二新卒の面接では、新卒時に希望していた企業に入社できたかを質問されることもあります。
質問の意図としては「転職先への適性を見極めたい」「やる気や成長意欲を確かめたい」という内容が考えられます。転職に自信がない態度を見せると、面接官にマイナスなイメージを抱かせてしまうため注意しましょう。
また「なんでもやります!」という回答も避けたほうがよいでしょう。「就職できればどこでもいい」「転職先にこだわりがない」という印象を与えてしまうからです。
本気で入社を考えている場合は、前向きな回答をするのが大切です。「どのようなスキルが必要か」「事前にどのような勉強をする必要があるのか」などの質問をすると、さらに好印象を与えられるでしょう。
下記の回答例を参考にして、面接の準備を進めましょう。
【回答例】
-
- 未経験の職種ではありますが、チャレンジしたいと考えています。
可能な限り早く御社の戦力になりたいですので、事前に身につけておくべきスキルや役に立つ書籍、セミナーなどがありましたら、ご教示いただけると幸いです。
上記のように、学ぶ姿勢や将来性をアピールしつつ、意欲的に働きたいという意思を伝えましょう。
面接で転職理由を回答する方法については、以下の記事も参考にしてみてください。
転職して◯年後は事はどうなっていたいですか?
第二新卒の面接では、5年後や10年後に達成していたいキャリアプランについて質問されることもあります。質問の意図としては「長く働き続ける意思があるのか」が挙げられます。
将来的に任されそうな仕事を想定し、目標を設定した理由も一緒に面接官に伝えるのが効果的です。長期的に働いていく姿勢をアピールしましょう。
なお下記では、5年後の将来設計に関する質問に対して、営業部のリーダーに努めることを想定した回答例を紹介しています。
【回答例】
-
- 5年後には、営業部のチーフとして営業部を引っ張っていけるリーダーになり、活躍していたいと考えています。
入社後まずは、実戦での経験を積みながら営業のノウハウを身に付けて、すぐに独り立ちできるように努力します。そのあとは、新人の育成やチームの運営などを任されるようになっていると考えます。
管理業務だけではなく、現場にも出て高い営業成績をあげつつ、チームの管理業務にも力を入れたいと考えています。
第二新卒の面接で好印象を与える逆質問3選
第二新卒に限らず、採用面接では「何か聞いておきたいことはありますか?」と入社意欲の高さをチェックされることもあります。
ここからは、採用担当者に好印象を与える逆質問3つを確認していきましょう。
前職で学んだことの回答に含める内容
御社で活躍している方の特徴を教えてください
第二新卒の面接で好印象を与えるなら、希望する転職先で活躍している社員の特徴について触れるとよいでしょう。
なぜなら「御社に貢献できる人材になりたい」「前線で活躍していきたい」という前向きな姿勢をアピールできるからです。面接官としても、あなたの入社意欲や向上心を再認識しやすくなるでしょう。
加えて、あなたの性格と会社の方向性がマッチしているかも確かめられます。「面接官が答える人物像と、今のあなたに親和性があるか」「将来なりたい人材像・キャリアにつながるか」を確認しましょう。
◯◯さんの一日の仕事の流れを教えてください
配属先部門の社員が面接官だった場合は「○○さんの一日の仕事の流れを教えてください」と質問してみましょう。
人事部門や役員クラスの社員に質問することで、転職先のマネジメントがどのくらい行き届いているかを確認できるからです。社員の名前を指定できない場合は「現場で働く方」や「営業部で働いている方」と言い換えて質問するとよいでしょう。
入社後のイメージを確認する逆質問は「御社で働きたい」という熱意が伝わり、面接官に好印象を与えられます。また、事前に一日の仕事の流れを把握しておくことで、就職後のミスマッチを防止するのにもつながるでしょう。
今後どのような事業に力を入れていく予定ですか?
第二新卒の面接では、希望する転職先が、今後どのような事業に力を入れていくのかを質問しましょう。経営戦略や事業戦略に触れることで「業界に関して興味関心を持っている」という印象を与えられるからです。
特に、役員クラスが出席する最終面接で質問をすると効果的です。入社後に役員クラスの方と直接話す機会も少ないため、会社の戦略を聞いておきましょう。入社意欲のアピールにもつながります。「○○の理由で、○○事業に注力していく予定」「○年以内に○○への進出を目指す」と具体的な回答の場合は、経営戦略が明確な企業といえます。
ただし、漠然とした回答をしてくる企業もあるため注意が必要です。
例えば「お客様に貢献し、事業の幅を広げていきたいと思っている」「いずれは海外進出も考えている」などが挙げられます。事業戦略が曖昧であり、将来性が高いとは言い切れないでしょう。
第二新卒の面接に通らないケースとは?
ここからは、第二新卒の面接にとおらないケースを紹介します。
第二新卒の面接にとおらないケース
順番に詳しく解説していきます。
嘘の実績・スキルをアピールする
第二新卒に限らず、採用面接では実績やスキルなどを偽って、面接官に伝えないようにしましょう。嘘の経歴や資格、スキルなどを伝えた場合、今後の転職活動に悪影響が生まれるからです。
加えて履歴書を詐称していた場合は、仮に企業から内定をもらえたとしても、採用を取り消されてしまうでしょう。条件がマッチした転職先を見つけた際は「何としても選考を通過したい」という考えが強くなってしまうのも当然です。
しかし、担当者や企業に嘘の情報を伝えるのは、詐欺行為と同じ行為として処理されます。転職失敗リスクが高まるため、面接官に偽った情報を伝えるのは避けましょう。
自信が無さそうな雰囲気をしている
第二新卒を含む面接の場面では、自信が無さげな印象を面接官に与えないように心がけましょう。
たとえば、落ち着きがなかったり、目線を外して回答したりといった行動が挙げられます。面接官としても「仕事をする時も落ち着きがないのではないか」「本当に採用して問題ないのか」と不安に感じてしまうでしょう。
自信をつけて面接に臨むためには、以下の内容を参考にして、予行練習をおこなうと効果的です。
面接時に注意すべきポイント
- 回答する際は落ち着いた態度でゆっくりと話す
- 面接でよく聞かれる質問の回答を用意しておく
- 背筋を伸ばして胸を張った姿勢・手をひざの上に置いて着席する
上記の練習方法を実践する際は、友人や家族とにチェックしてもらいながらおこなうと効果的です。無意識にしてしまう癖や仕草を客観的に確認することで、一人で練習するよりも効率よく面接の準備を進められます。
調べれば分かる情報について逆質問している
第二新卒を含む面接の逆質問では、調べれば分かる情報について質問しないように注意しましょう。以下のような質問は避けることをおすすめします。
面接で避けたい逆質問
- 御社の企業理念を教えてください
- 御社の売上高はどのくらいでしょうか?
- どのような商品・サービスを取り扱っていますか?
上記のような情報は、企業の公式ホームページで公開されている場合がほとんどです。面接官としても「企業研究が足りていない」「入社意欲が低いのではないか」という印象を抱いてしまうでしょう。
面接の逆質問では、目の前の面接官にしか聞けない一歩踏み込んだ質問ができるように質問内容を考えておきましょう。
第二新卒の面接|オンラインでの注意事項
近年では、新型コロナウイルスの影響もあり、オンライン面接を実施する企業も増えつつあります。オンライン面接に挑む際は、以下のことに注意しましょう。
オンライン面接での注意事項
通信環境を確認しておく
オンライン面接の準備では、通信環境を確認しておくことが大切です。接続が途切れていないかを確認しましょう。
特に電話回線を利用するのではなく、光回線やWi-Fi接続などの利用をおすすめします。なぜなら通信トラブルが起こる傾向があるからです。
万が一、通信速度に懸念があり対処できない場合は、ゆっくりと話すことを意識してみましょう。面接官側のパソコン上で発言が途切れてしまうことを軽減できます。
スーツは上下着用しておく
オンライン面接の場面でも、スーツは上下着用しておきましょう。なぜなら、予期せぬ事態で下半身が移り込む可能性があるからです。
パソコンやWebカメラを落としてしまったり、カメラを切り忘れてしまったりと、映るべきでないものが映り込んでしまうリスクが考えられます。面接官に見える範囲は上半身だけですが、上下ともに見られても支障のない服装を着用しておきましょう。
中途半端な服装は、いい加減な対応をしていると判断され、面接での評価も下がってしまいます。オンライン面接は、対面での面接と同じように、上下ともに身だしなみを整えて挑みましょう。
背景をシンプルにしておく
オンライン面接をおこなう部屋の背景は、なるべく装飾を取り除いてシンプルにしておきましょう。なぜなら背景が整っていない場合、面接官にだらしない印象を与えてしまう懸念があるからです。
仮に背景が映らないようにカメラの角度を調節できたとしても、表情が暗く映ってしまう可能性があります。バーチャル背景やぼかし機能を使用した場合は、フェイスラインやシルエットが不明瞭になってしまうでしょう。
オンライン面接をおこなう際は、なるべくシンプルな背景を用意したり、背後に物が映り込まない場所を確保したりしておきましょう。
5分前には準備を済ませておく
オンライン面接の準備は、5分前までに済ませておくのが大切です。マイクはオフになっていないか、入力音量は適切かなどをチェックしましょう。
またオンライン面接では、お互いに声が聴きとりやすいようにイヤホンを使用するのが理想です。
さらに、カメラと自身の顔が水平に向かい合うようにしておく必要もあります。デスクを使ってオンライン面接を実施する際は、正面から顔に光が当たるようにしておきましょう。
スマートフォンはマナーモードにしておく
オンライン面接をおこなう前に、スマートフォンはマナーモードや電源オフにしておきましょう。
仮にマナーモードに設定する場合は、なるべくパソコンから離れた場所に置くことが望ましいです。パソコンと同じデスクや周辺に置いておくことでバイブレーター音が入り込んでしまう可能性があるからです。
面接中にスマートフォンの音が入り込んでしまう不安がある方は、電源をオフにするのが無難といえるでしょう。
同居している人に面接の予定を伝えておく
面接をオンラインで実施する際は、同居している人に予定を伝えておきましょう。なぜなら、面接をしている部屋で人の出入りが発生した場合、面接を中断することになるからです。
ペースが乱れてしまったり、予定終了時刻をオーバーしてしまったりなどの事態が想定されます。面接官にもマイナスな印象を与えてしまうでしょう。
同居している人がいる方は、事前に面接予定を伝えておき、部屋への出入りを遠慮してもらうようお願いしておきましょう。
第二新卒の転職|周りと差をつける方法4つ
第二新卒の選考を有利に進めるためにも、周りと差をつけた転職活動をおこなう方法4つを紹介します。
周りと差をつける第二新卒の転職方法
転職の目的や条件を明確にしておく
第二新卒の方は、転職する目的や条件を明確にしておきましょう。なぜなら、転職したい理由と向き合い、解消できる転職先を探す必要があるからです。
「なぜ転職しようと考えたのか」「転職して将来的にどうなりたいのか」などを分析してみましょう。転職を決意した要因を振り返り、あなたの性格や適正にマッチした転職先の条件を絞り込むことで、転職成功を実現しやすくなります。
スケジュールに余裕を持たせて転職活動する
転職のためにどのくらいの時間が必要なのかを確認しておきましょう。現在の勤務先を退職して、転職先に入社するまでに時間を要するからです。
また、転職のために資格取得や講座の受講を検討している方なら、試験日や受講日が決まっていることにも注意しましょう。選考までには完了できるように逆算して、計画的に準備を進めるのをおすすめします。
転職する業界・企業について入念に研究する
転職する企業や業界について、入念に調べておくのも転職成功のための手段です。企業のホームページを確認し、どの内容に魅力を感じたのかを志望動機や面接に盛り込みましょう。
選考では入職したい熱意ややる気を伝える必要があるため、具体性が乏しいアピールだと、採用担当者には刺さりにくいといえます。転職先に関する情報を入念に調べ、採用担当者へのアピールや、唯一無二の志望動機の作成につなげましょう。
サポートの質が高い転職エージェントを活用する
第二新卒の方が転職する際は、転職エージェントの利用をおすすめします。なぜなら個人でおこなう転職活動よりも、円滑に進められるからです。
転職エージェントごとに非公開求人を所有していたり、各業界のリアルな情報を知れたりするメリットがあります。
転職のための準備をサポートしてもらえるメリットもあり、履歴書添削や面接対策、アフターフォローまで担当してもらえます。転職希望の企業に対して、日程調整や交渉代行をしてくれるのもうれしいポイントです。
なお、転職エージェントを利用するか悩んでいる方は、無料相談の利用から始めてみるとよいでしょう。
第二新卒の面接対策に強い転職エージェントについては、下記の記事もご覧ください。
第二新卒の面接対策におすすめの転職エージェント3選
続いて、第二新卒の面接対策におすすめな転職エージェントを3つ紹介します。
おすすめの転職エージェント
ここから順番に確認していきましょう。
リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる非公開求人を合わせると、約62万件以上の求人を扱っています(2023年10月20日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用するとよいでしょう。
リクルートエージェントの詳しい情報については、下記の記事もご覧ください。
マイナビジョブ20’s
『マイナビジョブ20’s』は、第二新卒に該当する20代の方に向けた求人を数多く保有してる転職エージェントです。
公開している求人の多くが、未経験者の育成を積極的におこなっている企業であり、第二新卒や既卒の方への支援に特化しています。
また、キャリアアドバイザーによるセミナーなどのイベントを開催しているのも特徴の一つです。新宿・名古屋・大阪・神戸の4ヶ所で開催しており、1対1の面談形式でカウンセリングを受けられます。
「 自分のスキルや経験に自信がない」「効率よく就活を進めたい」という方は、ぜひ活用してみてください。
マイナビジョブ20’sの詳しい情報については、下記の記事もご覧ください。
dodaエージェント
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者のあたり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、すべての人におすすめできる転職エージェントと言えます。
dodaエージェントの詳しい情報については、下記の記事もご覧ください。
第二新卒の面接についてよくある質問
最後に、第二新卒の面接についてよくある質問に回答していきます。
第二新卒の面接についてよくある質問
面接会場には何分前に到着するべきですか?
集合時間の5〜10分前に到着するようにしましょう。早過ぎる到着は、企業側で待機場所を確保しなければならなくなるため注意する必要があります。
仮に、やむを得ず遅れてしまう場合は、必ず電話で連絡を入れるのも大切です。到着予想時刻も伝えておきましょう。
面接後にお礼メールは必要ですか?
面接後のお礼メールは必須ではありませんが、送っておくことをおすすめします。「丁寧な印象を与えられる」「やる気や熱意を伝えられる」というメリットがあるからです。
お礼メールを送ることは面接の合否に大きな影響はありませんが、少なからず採用担当者に好印象を与えられるため、送っておくのが無難といえるでしょう。貴重な時間を頂いたことへの感謝の気持ちをメールで伝えてみてください。
圧迫面接を受けたらどうしたらいいですか?
圧迫面接に出くわした場合は、面接官の受け答えを軽く受け流すのをおすすめします。
「短期間で仕事を辞めるなんてありえない!」「どうせやる気がないんでしょ?」といった発言には注意しましょう。
圧迫面接を受けた企業については、ブラック企業の可能性が高いといえます。面接後は気持ちを切り替えて、別の企業の面接へ視野を向けて転職活動を再開しましょう。
さいごに
本記事では、第二新卒の面接でよく聞かれる質問や回答例、逆質問のポイントなどを解説しました。
第二新卒の面接は、新卒採用と中途採用の中間的な要素を含んでいることが特徴です。前職での経験やスキルを踏まえて、転職先に対する入社の熱意をアピールすることを意識しましょう。
ぜひ本記事を参考にしながら、面接でどのように回答するべきなのかについて、まとめてみてください。
万が一、一人で面接の準備を進めるのが不安な場合は、転職エージェントを活用してみましょう。
皆さんの転職活動が成功することを心から願っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。