ドラッグストアはブラック?見分け方や転職で成功する方法をキャリアのプロが解説!

ドラッグストア ブラック

「ドラッグストアはブラックって本当?」
「ブラックなドラッグストアを見分ける方法は?」

と思っていませんか。

結論として、ドラッグストアはブラックと判定される確率が高く、ドラッグストアに転職したい、働きたいと考えている場合には、しっかりと事前に調査しておく必要があります。

この記事では、長年、薬剤師の転職サポートをしてきたキャリアのプロが、ブラックなドラッグストアの見分け方や、ドラッグストアへの転職を成功させるコツなどを解説します。

(目次)

1.ブラックなドラッグストアを見分ける6つのチェックポイント
2. 【大手vs中・小規模】ドラッグストアの規模でブラック度は違うのか?
3.ブラックなドラッグストアを避けて転職を成功させるための2つのコツ
4.薬剤師におすすめの転職エージェント5選
5. 転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
6. 【図解】転職エージェント利用の流れ

この記事を読めば、ブラックなドラッグストアを避けて転職を成功させることができるでしょう。

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1.ブラックなドラッグストアを見分ける6つのチェックポイント

まず最初に、ブラックなドラッグストアを見分ける6つのポイントについて解説します。

ひとつずつ見ていきましょう。

ポイント1. 職場環境や人間関係

まず最初にチェックしたいのは、職場環境や人間関係です。

ドラッグストアは調剤薬局等と違い、薬剤師以外の人も働いているという特徴があります。

登録販売者から美容スタッフ、学生アルバイトやパート社員など、さまざまな年齢・経歴・雇用形態の人たちが働いており、毎日顔ぶれが違うといったお店もあるでしょう。

そのような状況から人間関係の構築がむずかしく、問題も起こりやすい環境と言えます。

以下のような状況は、ブラックと言えるでしょう。

  • 人間関係が複雑
  • 強い立場の人が高圧的にふるまっている
  • 職場の雰囲気が悪い
  • いじめやパワハラが横行している

長く勤めるためにも、職場の人間関係は必ずチェックしておきたい項目です。

ポイント2. 勤務時間の状況

残業の有無や残業時間の長さ・労働時間の長さは、ブラックかどうかの大きな判断基準になります。

  • 残業が多い
  • 残業が常態化している
  • 残業代が請求できない
  • サービス残業が当たり前になっている
  • 残業を断ることができない

上記のような状況であれば、ブラックであることは間違いないでしょう。

ポイント3. 離職率

職場に人が定着しているか、離職率を確認することでブラックであるかどうか判定ができます。

一般的にブラックなドラッグストアは働きにくい環境になっていることが多く、人が定着しません。

離職率が高くなる原因は以下のようになります。

  • 業務量が多いにもかかわらず給料が少ない
  • 人間関係が複雑である
  • 福利厚生が充実していない
  • 残業も多く休憩もしっかり取れない

長く働いているスタッフが少なく、頻繁に薬剤師が入れ替わっているようなドラッグストアは、ブラックの可能性が高いでしょう。

ポイント4. 休暇の取得状況

休暇の取得状況からもブラックであるかの判定ができます。

たとえば、薬剤師が一人体制のドラッグストアにも関わらず、薬局が常時開店しているため休みが取れなかったり、慢性的なスタッフ不足による休日出勤が頻繁に求められたりするケースは、ブラックと言えるでしょう。

ポイント5. 研修補助・教育制度の状況

研修補助や教育制度などのバックアップ体制が整っているかどうかからもブラック判定ができます。

  • 研修補助費はできるだけ出したくない
  • 研修よりも実務を優先してほしい

このように、研修や教育について消極的で、日々の業務だけをこなすだけのドラッグストアでは、薬剤師としてのスキルアップを図りづらいです。

薬剤師は時代に即応した医療需要と社会的要請に応え、薬剤師として必要な責務を全うするために、生涯にわたって研修や教育などを受けて、自己研鑽に努める必要があります。

こういったドラッグストアに勤めてしまうと、業務に忙殺されて薬剤師としてのスキルアップが図れない可能性があるでしょう。

ポイント6. 不正が行われたりしていないか?

非常に稀ですが、調剤報酬の不正に手を出してしまうドラッグストアもあり、これは完全にブラックと言えるでしょう。

言うまでもなく、不正はあってはならないことだからです。

また、調剤過誤に対するリスク管理が十分に行われていない、改善が見られないといった、不誠実な対応を行っている場合もブラックといえます。

2. 【大手vs中小規模】ドラッグストアの規模でブラック度は違うのか?

ドラッグストアは大手と中小規模の2つに分類されますが、規模によってブラック度は違うのか、大手と中小規模店舗で、ブラック度を比較してみました。

1章の6つの判定ポイントで比べてみましょう。

尚、数値が大きくなるほどブラック度は高くなります(最大値5)

2-1.大手ドラッグストア勤務のブラック度判定

大手ドラッグストアのブラック判定は以下のようになります。

ブラック度が高くなりやすいポイントは下記です。

  • ポイント2. 勤務時間の状況
  • ポイント4. 休暇の取得状況

原因のひとつとして、大手ドラッグストアは薬剤師としての調剤の業務だけでなく、在庫の補充や事務処理等により業務量が増えやすい傾向があるからです。

一方で、

  • ポイント5. 研修・教育制度の状況

については、基本的な研修はもちろん、日々状況が変わる業界事情についていけるよう研修システムを用意している大手ドラッグストアが多く、資格取得へのバックアップ体制が整っています。

2-2.中小規模ドラッグストア勤務のブラック度判定

中小規模のドラッグストアのブラック度は以下のようになります。

中・小規模のドラッグストアは各店舗ごとの差が大きく、総合判断では平均的な評価になりました。

その中でもブラック度が高めになりやすいのは、下記2点です。

  • ポイント1. 職場環境や人間関係
  • ポイント5. 研修・教育制度の状況

理由としては、小規模なぶん人間関係が密になりやすく、苦手な人と接触する機会も多くなるのでストレスが強くなりやすいこと、日々の業務が忙しく研修や教育に時間が割けないこと等が原因となっています。

2-3.【結論】ブラック度合いはドラッグストアの規模に関係しない

2-1.2-2.の結果を総合的に判断すると、ブラック度合いはドラッグストアの規模に関係しないことがわかりました。

大手だからブラックとか、逆に中小規模だからブラックであると判定することは非常に難しく、どちらかといえば、個人の適性によって判定が異なると言えるでしょう。

大手ドラッグストアの方が向いている人や、中小規模の方が実力を発揮できるなど、様々なタイプの人がいます。

自分の適性や職場に求める条件等を考え、自分が働きやすいのは大手と中小どちらなのか、よく検討することが大切です。

3.ブラックなドラッグストアを避けて転職を成功させるための2つのコツ

ブラックなドラッグストアを避けて転職を成功させるコツが2つあります。

ひとつずつ解説します。

3-1. 自分が求める条件と優先順位を明確にする

自分が転職するにあたり、求める条件の優先順位をしっかりと決め、絶対にゆずれない条件があるなら、それも明確にしておくようにしましょう。

新しい職場に求める条件が明確であればあるほど、希望に近い職場を見つけやすいからです。

また、すべての条件を満たす完璧なドラッグストアは存在しないと考えておくべきでしょう。

だからこそ、自分の求める条件をはっきりさせておくことで、自分の希望に近い職場を見つけることが容易になります

3-2.薬剤師専門の転職エージェントを利用する

ブラックなドラッグストアを避けて転職を成功させる最大のポイントは転職エージェントを利用することです。

転職エージェントを利用することで、自分ひとりで転職活動を行っていては絶対に手に入らないようなリアルな企業情報を入手できるようになります。

転職活動においてブラックなドラッグストアかどうか見極めるためには、情報収集力がカギとなりますので、ぜひ転職エージェントを利用してください。

補足:転職エージェントとは

    一般的な求人サイトと異なり、求職者一人に対してキャリアコンサルタントが担当し、転職活動をサポートしてくれるサービスです。求人の紹介から、面接対策まで、転職活動を総合的に支援してくれます。

転職エージェントはあなたの悩みや希望をヒアリングして、適切な求人を紹介してくれます。

もちろん、転職そのものに悩んでいる段階でも利用が可能です。

また、

「もっと年収をアップしたい」
「激務の職場は避けたい」

といった悩みにも、丁寧に対応してくれるでしょう。

次の章では、数ある転職エージェントの中から、薬剤師の転職におすすめの会社を厳選して紹介します。

4.薬剤師におすすめの転職エージェント5選

ドラッグストアに転職を考えている薬剤師におすすめの転職エージェントを5つ選びました。

下記は、200名の口コミの結果から採点した薬剤師転職エージェントの総合ランキングです。

 求人数・質提案力サポート力
薬キャリ
4.1

4.3

4.1
マイナビ薬剤師
4.2

4.2

3.7
ファルマスタッフ
3.9

3.8

4.1
ファーマキャリア
4.2

3.4

4.1

リクナビ薬剤師


4.2

3.9

3.4

4-2.マイナビ薬剤師|豊富な求人数と面談の安定感

マイナビ薬剤師

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

※マイナビのプロモーションを含みます。

4-3.ファルマスタッフ |20代正社員薬剤師から高評価&派遣も対応

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

4-4.ファーマキャリア |希望に沿った好条件求人を提案

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

4-5.リクナビ薬剤師|優秀なコンサルタント・ドラッグストア求人1位

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

7.さいごに

ブラックなドラッグストアを避けて転職を成功させるには、「自分が求める条件と優先順位を明確にすること」と、「薬剤師専門の転職エージェントを利用する 」ことが非常に大切です。

特に、ブラックなドラッグストアかどうか見極めるために情報収集力をアップしたい場合、転職エージェントを利用すれば、自分ひとりで転職活動を行っていては絶対に手に入らないようなリアルな企業情報を入手できるようになります。

転職を考えている場合は、ぜひおすすめの転職エージェントをご利用ください。

上位3サイト(『薬キャリ』、『マイナビ薬剤師』、『ファルマスタッフ』)は薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けているため、すべて登録しておくと、転職成功に大きく近づくでしょう。

なお、それぞれのサイトの利用者からの評判を知りたい方は、以下を参考にしてください。

あなたの転職活動がうまくいくよう、心から願っています。