薬剤師の時給相場はいくら?パート・派遣薬剤師の平均や高時給3,000円以上で働く方法! 

薬剤師の時給相場はどれくらい?
「相場より高時給で働きたい!」

と考えていませんか?

結論、薬剤師の時給相場は2,200円と言われています。

ただ、雇用形態や就業先などによって異なるので、就労条件ごとの違いを知っておく必要があります

この記事では多くの薬剤師の転職をサポートしてきた私が、薬剤師の時給相場について解説し、高時給の職場で働く方法をご紹介します。

  1. 【結論】薬剤師の時給相場は2,200円
  2. 薬剤師が時給3,000円以上で働く5つの方法
  3. 時給が高すぎることのデメリット
  4. 高時給を得たい薬剤師におすすめの派遣サービス
  5. 扶養内で働きたい場合の注意点

この記事を読むことで、薬剤師の時給相場についての理解が深まり、高時給の目指し方が分かるでしょう。

1.【結論】薬剤師の時給相場は2,200円

薬剤師のパート・派遣を含む非正規雇用の時給相場は2,200円前後と言われています。(参考:マイナビ薬剤師

本章では、以下の3項目について解説していきます。

それぞれ見ていきましょう。

1-1. パート薬剤師の時給は2,200円

まず、パート薬剤師の時給は2,200円程度です。

また以下の求人のように、時給が相場より低めに設定されていても、経験や評価によって給料が上がるケースもあります

出典:薬キャリ

よってパート薬剤師の場合、時給2,200円前後であれば、相場通りと考えて良いでしょう。

関連記事:【2021年最新版】パート薬剤師の年収|年収を左右する条件、気を付けたい年収の壁、年収アップの方法を徹底解説

1-2. 派遣薬剤師はパートよりも時給が高い

派遣薬剤師はパートよりも時給が高くなっています。

実際、以下のように時給2,400円~3,150円という高時給の求人が存在します。

出典:薬キャリ

ただ派遣での採用には、即戦力の人員確保という意図もあるため、求められるレベル・スキルが高い傾向にあります

時給アップを目指すのであれば、派遣薬剤師として働くことはおすすめではありますが、スキルや経験が足りないととそもそも採用されづらいことを留意しておきましょう。

関連記事:派遣薬剤師の年収と高年収求人を探すための全知識

1-3. 都市部よりも地方の方が時給相場は高い

調剤薬局で働く薬剤師の場合、都市部よりも地方の方が時給相場が高い傾向にあります。

地方調剤薬局の時給が高い理由としては、高齢化や薬学部がある大学の少なさに伴う、人手不足が挙げられます。

実際に、転職サイト『マイナビ薬剤師』に掲載されている求人を見ると、以下のような違いがあることが分かりました。

エリア 時給相場
都市部 東京(23区) 2,372円
地方 青森 2,526円
山梨 2,560円
静岡 2,388円

地方の例として挙げたいずれの県も、東京23区を上回っています。

関連記事:地方薬剤師は年収が高い?高給の理由や地方転職のメリット・デメリットを解説

2. 薬剤師が時給3,000円以上で働く5つの方法

薬剤師が時給3,000円以上で働く方法としては、以下の5つが挙げられます。

では、1つずつ解説していきます。

2-1. 派遣薬剤師として働く

まず、時給3,000円以上を得たい薬剤師の方には、パートよりも派遣で働くことをおすすめします

なぜなら派遣薬剤師は即戦力の採用を目的としていることが多く、その分時給が高めに設定されているからです。

そのため薬剤師としての業務経験があり、即戦力として働くことができる方には、派遣薬剤師として高時給を狙うことを推奨します

2-2.ドラッグストアで働く

薬剤師が時給3000円以上を得るには、ドラッグストアで働くのも良いでしょう。

というのもドラッグストアは、薬剤師が非常に高い給与を得られる就業先であるからです。

転職サイト『マイナビ薬剤師』によると、就業先別の時給相場は下の表通りとなっています。

時給相場
調剤薬局 2,000円 ~ 2,500円
ドラッグストア 2,000円 ~ 3,000円
病院 1,800円 ~ 2,200円

さらにドラッグストアであれば、以下のように相場よりも高い時給3,500円を提示する求人も存在します。

出典:ファルマスタッフ

ドラッグストアで働くことで、3,000円以上の時給を得られる可能性が高まるでしょう。

2-3. 土日や祝日・平日の夜に出勤する

薬剤師が時給3,000円以上を得る方法として、土日と祝日、そして平日の夜に出勤することも挙げられます。

これは、休日出勤を希望する薬剤師の数が少なく、平日の夜には家事や育児に追われる方が多いことから、人手不足になりやすいためです。

例えば平日の17時以降には、多くのパートや時短勤務の薬剤師が退勤するため、人手不足になりやすいでしょう。

そのことから、時給相場が高い土日や祝日・平日の夜に出勤することで、時給3,000円以上を得ることができると言えます。

2-4. 時給交渉を行う

雇用先の薬局や派遣会社などに時給交渉を行うことも、給与を上げる1つの手段です。

なぜなら、経験や評価によって時給が異なる求人が多いからです。

時給交渉を成功させるためには、人手不足の曜日や時間帯に働けることや、内科・外科などの複数科目に対応できることをアピールすると良いでしょう。

このように、雇用先との交渉を行うことで、3,000円を超える時給を得られる可能性が上がります。

2-5. 認定薬剤師などの資格を取得する

認定薬剤師や専門薬剤師などの資格を取得することも、高時給を得る1つの方法であると言えます。

たとえば、緩和認定療法薬剤師」などの資格を持っていると、資格手当が支給される企業もあります。

他にも「漢方薬・生薬認定薬剤師」や「在宅療養支援薬剤師」といった資格も存在します。

ただ、資格取得には実務経験や講習会への参加が必要となる場合もあるため、それらに割ける時間があるかどうか見極めましょう。

関連記事

緩和認定療法薬剤師について知りたい方は、「緩和薬物療法認定薬剤師になるには?合格率から症例提示まで徹底解説」をご確認下さい。

3. 時給が高すぎることのデメリット

時給が高くなることには、メリットだけでなく以下のようなデメリットも存在します。

それでは見ていきましょう。

3-1. 業務の負担が大きくなる

時給の高さに伴い、業務負担が大きくなることは1つのデメリットとして挙げられます。

なぜなら、時給相場が高い土日や祝日・平日の夜は人手不足になりやすく、仕事量が増えてしまうからです。

また、「いつでも働けます」と言って時給交渉をした場合、同僚の急な欠勤にも対応しなくてはなりません。

このように転職をせずに時給アップを目指すことにより、業務負担が増加する可能性があるため、注意が必要です。

3-2.  労働環境が悪く、離職率が高いこともある

時給が極端に高い職場は、労働環境が悪く離職率が高いこともあります。

なぜなら、時給を高く設定しなければならないほど、人が集まりにくい職場も存在するからです。

そのため求人を念入りに確認し、平均残業時間だけでなく、有休消化率などの情報にも目を向けることが大切だと言えます。

高時給を狙うことには、上記のようなデメリットが存在するため、「なぜ高時給なのか」という理由をしっかり把握することが大切です。

ここまでのまとめ

ここまでは、薬剤師の時給相場と高時給を目指す方法を紹介しました。

より高時給を目指すなら、基本的には時給設定が高い派遣で働くことをおすすめします。

次の章では、薬剤師からの利用満足度が高い派遣サービスを紹介しますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

4. 高時給を得たい薬剤師におすすめの派遣サービス

数ある薬剤師向け派遣サービスの中から、以下を基準に、利用者満足度が高いものを厳選しました。

転職エージェントの比較基準

  • 求人数&質(重要!!)
    どれだけ良質な求人を持っているか
  • 利用者満足度(提案&サポート力)
    求職者に合わせたサポートをしてくれるかどうか

結果は以下の通りです。

派遣サービス(サイト) 派遣求人数 提案力 サポート力
薬キャリエージェント 4,003件
4.3

4.1
ファルマスタッフ 509件
4.2

3.7
アプロドットコム 673件
3.4

4.1
お仕事ラボ 580件
3.8

4.1

※求人数:2024年5月7日更新

それぞれ詳しく紹介します。

薬キャリエージェント

薬キャリ

『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、(※エムスリーキャリア調べ)調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

アプロドットコム

アプロドットコム

アプロドットコム』は1998年に設立された薬剤師転職支援サービスです。

独立系の転職サイトとしてスタートしたので調剤薬局などの後ろ盾が無く、「転職希望者のニーズを徹底的に聞いて求人を探す」事をモットーに成長してきました。「XX駅の近くで」と要望があった時は、XX駅周辺の薬局に全てコンタクトを取って求人を探す姿勢が高評価を受けています。

独立系ですので、特定の求人を強くおすすめされる事もありません。今の職場に満足しておらず、フラットに次の働き方を考えている人は、必ず登録しておきましょう。

公式サイト
https://apuro.com/

お仕事ラボ

お仕事ラボは、薬剤師特化の選任コンサルタントが転職をサポートしてくれる転職サイトです。

派遣やパートなど、具体的な要望が固まってない段階でも、ライフスタイルに即した働き方を提案してもらえるので、気軽な気持ちで相談しにいけることが特徴です。

また、利用者からの評判だと、満足度は90%、定着率も95.6%と高水準なので、ぜひ利用してみることをおすすめします。

公式サイト
https://www.oshigoto-lab.com/

5. 扶養内で働きたい場合の注意点

扶養内で働く場合には、以下の3点に注意すると良いでしょう。

1つずつ解説していきます。

5-1. 年収103万円を超えると所得税が発生する

まず1つ目の注意点として、年収103万の壁を超えると所得税を払わなくてはいけないことが挙げられます。

年収が103万円以下の場合、納税者本人が所得税の配偶者控除である38万円を受給できます

ただ、年収が103万年以上であったとしても、納税者の合計所得が1,000万円以下であれば、特別控除を受けることが可能です。

よって扶養内で働き配偶者控除を受けたい場合は、年収103万円、または納税者の合計取得が1,000万円を超えないように注意すると良いでしょう。

5-2. 年収130万円を超えると年金・社会保険料が発生する

次に、年収130万円を超えると年金・社会保険料の支払いが発生することに注意しましょう。

また、年収130万円を超えていなくても、例えば半年間の収入が70万円以上であったり、労働時間が正社員の4分の3以上である場合は扶養から外れてしまう可能性があります。

ただ扶養内ではなく個人で社会保険に加入すれば、傷病手当をもらうことができます。

そのため社会保険に入るべきかどうかを見極め、扶養内で働く場合は、年収130万円を超えないようにすることがおすすめです。

5-3. 年収201万円を超えると所得控除がなくなる

年収201万円を超えた場合には、所得控除がなくなってしまうことも留意しておきましょう。

これは、年収201万円以下であれば、扶養者も配偶者自身と同じ額(最大38万円)の配偶者特別控除が受けられることが理由です。

ただ、扶養者の合計所得金額が1,000万円を超えている場合には、配偶者自身の給与が150万円を超えただけでも配偶者控除が受けられなくなります

つまり所得控除額を減らしたくない場合は、年収201万円以下、場合によっては150万円以下に抑えることをおすすめします。

さいごに

いかがでしたか。

薬剤師の時給相場は2,200円ですが、雇用形態や就業先によっては、より高い時給を得ることが可能です。

まだ転職をするか迷われている方も以下の転職サイトに2~3社登録し、相談してみることを推奨します。

あなたの転職が成功することを祈っております。