転職エージェントから連絡がこない本当の理由は?プロが教える裏事情を紹介

転職エージェント 連絡こない

「転職エージェントから連絡がこない…」
「どうして連絡がこないのだろう?」

とお困りですね。

転職エージェントから連絡がこない理由には、主に以下の理由が挙げられます。

転職エージェントから連絡がこない主な理由

  • 登録情報に不備があり登録完了していない
  • あなたが希望する求人がない(求人数が少ない、業界や年代が不一致)
  • あなたに何かしらの原因がある(スキル不足、マナーが悪い、転職意欲が低いと伝わっている)
  • 企業からの返事がなく、連絡ができない
  • 担当者が連絡を忘れている

この記事では、転職のプロとして多くの求職者に向き合ってきた私が、転職エージェントからに連絡がこない本当の理由と対処法をお伝えします。

  1. 【結論】紹介企業がないと転職エージェントから連絡はこない
  2. 転職エージェントへの登録後に連絡がこない
  3. 転職エージェントとの初回面談後に求人紹介の連絡がこない
  4. 選考中にも関わらず転職エージェントからの連絡がこない
  5. 転職エージェントから連絡がこない場合の対処法

この記事を読めば、転職エージェントから連絡がこない理由がわかり、ご自身のキャリアのために今やるべきことが分かります。

1.【結論】紹介企業がないと転職エージェントから連絡はこない

結論、転職エージェントから連絡がこないことの大きな理由は、「転職サポートを後回しにされている可能性が高い」からです。

大前提として、転職エージェントは求職者を企業に紹介し、入社に至った場合に企業から仲介料として年収の30%前後に当たる額を受けとっており、これが転職エージェントの売上となっています。

転職エージェントが無料な理由

上記のビジネスモデルから、転職エージェントの仕事は「より優秀な候補者を高い年収で採用してもらうこと」とも言い換えられます。

「転職エージェントから連絡がこない」のは、企業に紹介できない人と連絡を取ることに転職エージェントとしてのメリットがないからと言えるのです。

優秀な求職者や各転職エージェントのニーズに合う人が優先される

これにより、転職エージェントに登録をした際は、優秀な求職者や各転職エージェントのニーズに合う人から優先的に連絡がいくことになります。

もちろんエージェントごとにターゲット層が異なるため、優秀な人でなければ転職エージェントを利用できないということではありません。

ただ、どのような転職エージェントであっても、目指すべきところは「少しでも求職者を高い年収で企業に紹介すること」です。また、担当者1人で担当できる求職者の人数には限界があるため、その中で優先順位を付けざるを得なくなります。

このように、エージェントから連絡がないことには必ず理由があることを理解し、そのうえでご自身に合う転職エージェントに登録することが重要です。

そこで次章からは、連絡がこない状況別にその理由と対処法をお伝えします。

初回面談後からずっと連絡がこない:3章
選考中なのに連絡がこない:4章

2.転職エージェントへの登録後に連絡がこない

この章では、転職エージェントへの登録後に連絡がこない場合について、解説します。その理由としては、「登録情報に不備があり登録が完了していない」「あなたが希望する求人の取り扱いがない」の2つが考えられます。

一つずつ見ていきましょう。

登録情報に不備があり登録が完了していない

一つ目は、登録情報に不備があり、登録完了していないために、連絡がこないケースです。

登録が完了したと思ってから1週間以上経過しても連絡がこない場合、登録手続き時に入力した電話番号やメールアドレスが誤っていることや、そもそも手続きが途中で終わっており、最後まで完了していないことが考えられます。

転職エージェントへの登録完了した場合は「登録完了メール」が届くはずです。もし届いていない場合は、再度登録フォームから情報入力し、登録完了メールの到着まで確認するようにしましょう。

また、利用しているメールソフトの設定により、転職エージェントからの案内メールが「迷惑メールボックス」などに入ってしまうことがあるため、メールがこないと思ったときは、こちらも確認が必要です。

あなたが希望する求人の取り扱いがない

登録が完了していても、あなた(求職者)が希望する求人の取り扱いがない場合も、転職エージェントからの連絡がこない一因となります。

「求職者の希望求人の取り扱いがない」とは

  • 保有している求人の全体数が少なく、あなたの希望に合う求人がない
    …中小企業の転職エージェントなどで、エージェントの保有求人自体が少ない
  • 転職エージェントがあなたが希望する条件の求人を扱っていない
    …金融業界での転職希望者が、IT業界特化型のエージェントに登録したような場合
  • エージェントの保有求人の中であなたのレベルに合う求人がない
    …20代の若手が、40代のハイクラス転職者が使うようなエージェントに登録したなど

上記のように、登録したエージェントの保有求人とあなたの希望や実力に乖離がある場合、メールで「ご希望に沿うことができない」旨の連絡が来る場合もありますが、全く連絡をしない転職エージェントも実際にいます。

登録完了メールが来ているにも関わらずエージェントからの連絡がない場合は、上記の可能性を考え、ご自身に合う転職エージェントを見直すことが必要です。

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転職エージェントの選び方と最大限活用するための全知識

3.転職エージェントとの初回面談後に求人紹介の連絡がこない

この章では、転職エージェントとの初回面談後に求人紹介の連絡がこない場合について解説します。この場合、以下の理由が考えられます。

ぜひチェックしてみてください。

3-1.スキルが不足しているなど紹介できる求人がない

スキルが不足しているために紹介できる求人がない場合、転職エージェントからの連絡がこなくなるケースが多いです。

転職エージェントから見て「スキルが不足している」とは

あなたが希望する仕事内容やポジション、年収などと、これまでの経歴や年収などのキャリアが釣り合っておらず、いわゆる「高望み」の状態であると転職エージェントが捉えた場合。

また、転職エージェントの保有求人で求められているレベルに達していないときも、このように判断されやすい。

転職エージェントは企業が求める条件に最適な人材を紹介し、かつ紹介した人材が入社後に継続的に勤務をした場合に報酬(売上)となる仕組みであるため、経験者を希望している企業に対して未経験者を送り込むようなことはありません。

また、それを面談時になんとなく濁しながら伝えたとしても、はっきりと「弊社からのサービス提供はできません」と伝えられる人は少ないです。

面談時に担当者の反応が悪かったなど、心当たりがある場合は、転職エージェントの選び方から見直し、他のエージェントを活用することをおすすめします

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3-2.社会人マナーに問題があると判断され優先順位を下げられた

面談時に社会人マナーに問題があると判断されて優先順位を下げられてしまったために、転職エージェントから連絡がこないことも考えられます。

連絡なく大幅な遅刻をしたり、担当者への態度が高圧的だったなど、社会人としての対応に問題がある場合、転職エージェントとしても企業にその人を紹介することはリスクとなります。

もしそのような人を企業に紹介しても、企業側に迷惑をかけてしまう可能性が高く、そもそもクレーマーのような人のサポートは避けたいと多くの転職エージェントは考えるからです。

求職者は転職エージェントにとってのお客様ではありますが、全ての人に対して最低限のマナーや尊敬を持った行動や言動を心がけることは一社会人として重要であると言えます。

3-3.転職意欲が低いと伝わってしまった

面談の際に転職意欲が低いと伝わってしまった場合も、転職エージェントから連絡がこない理由になりえます。

なぜなら、転職エージェントは求職者の転職が決まって初めて報酬が発生するため、転職意欲の低い人のサポートは利益にならないからです。結果、転職エージェントから優先順位を下げられてしまいます。

転職意欲が低いと捉えられがちな行動例

  • 覇気がない、会話の際の反応が薄い
  • 転職理由が不明確である
  • 職務経歴書の内容が薄い(かつ面談後に更新されない)
  • 服装が適当すぎる(髪がぼさぼさ、ジャージにすっぴんなど)
  • 担当者からの質問への回答があいまいすぎる

このように、本当は転職したいと思っているにも関わらず、面談に臨む姿勢や行動によって、転職意欲が低いと伝わってしまっていることも考えられます。

もし、書類作成や自己分析などをどのように進めたらよいかが分からない場合は、その旨を担当者に伝え、書類作成などのフォローをもらうようにしましょう。最初はできていなくても、姿勢を見せることで転職意欲の高さが伝わります。

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注意!面談以降の対応で「転職意欲が低い」と判断される場合も

面談時点では問題が無かったとしても、その後転職エージェントからの連絡を無視したり、対応が遅かったりするなどの状況が続くと「この人は転職意欲が低い」と判断されてしまうこともあります。

結果、サポートを受けている途中で連絡が途絶えてしまうこともがあため注意しましょう。

4.選考中にも関わらず転職エージェントからの連絡がこない

企業の選考が進んでいるにも関わらず、転職エージェントから連絡がこない場合、「選考を受けた企業から返事が来ていない」「担当者が連絡を失念している」の2点が理由として考えられます。

選考を受けた企業から返事が来ていない

選考を受けた企業から返事が来ていないために、転職エージェントからの連絡がこないことはよくある理由の一つです。

紹介された企業に応募したものの、書類選考や面接結果の連絡がこない場合として、主に以下の可能性が考えられます。

企業に応募したのに連絡がこない理由

  • 企業側での選考や調整に時間かかっており、担当者へ返事がされていない
  • 選考結果がエージェント担当者に連絡されているものの、担当者からあなたへの連絡がない

選考結果が出る目安日を過ぎていても、担当者からの連絡がない場合、問合せをしても良いでしょう。

また、選考が進むにつれて社長や役員などの経営陣が面接に対応する機会は増えていきます。役員の場合、多忙でスケジュール調整に時間がかかり面接日がなかなか決まらずに時間がかかることもあります。

他社との選考の兼ね合いなどで早く日程や結果を知りたい場合は、担当者から応募先企業に督促してもらうという手段もあります。連絡が遅れている理由と、いつ頃回答をもらえそうかを確認してもらうことがおすすめです。

担当者が連絡を忘れている

企業から返事がきているにも関わらず、担当者が連絡を失念している場合もあります。

転職エージェントの担当者は、同時に複数の求職者のサポートをおこなっています。このため、仕事に忙殺されて、選考結果の確認や、あなたへの連絡がもれてしまうケースも可能性としてはあるでしょう。

特に書類選考や一次面接など、選考のはじめの段階の場合、最終面接に進んでいるような他の求職者とのやり取りを優先しているうちに、うっかり連絡を失念していることも考えられます。

選考結果の返事の目安の期日を過ぎても連絡がこなければ、まず担当者に連絡をすることがおすすめです。

担当者が退職したまま引継ぎがされていないことも

レアケースではありますが、担当者が退職していたうえに引継ぎがされておらず、連絡がこないというケースもあるようです。

転職エージェント、某社には応募したところの結果がいつまで立っても来ないのでこっちから連絡しても返事がなく、おそらくエージェント氏が退職していたという事件がありました

2019/4/3・出典:Twitter 

このような会社は内部体制がずさんであり、他の担当者の対応もいい加減という場合があります。このため、他の転職エージェントを活用するようにしましょう。

5.転職エージェントから連絡がこない場合の対処法

この章では、転職エージェントから連絡がこない場合の対処法を紹介します。連絡がこなくて困っているかたは、先述の状況別に理由を把握したうえで、以下の対処法を試してみてください。

それでは、見ていきましょう。

対処法1:担当者に直接確認の連絡をしてみる

一つ目の対処法は、担当者に直接確認の連絡をしてみることです。担当者への確認は、以下の順番を踏むことがおすすめです。

担当者へ確認する際の手順

  1. 担当者にメールで催促の連絡を入れる
    やりとりの過程などで部署全体のメールアドレスが分かる場合は、CC(写し)に入れておくと良い
  2. 3営業日経過しても担当者からのメールでの返信がない場合、担当者がいる部署宛てに直接電話連絡を入れる
    担当者が面談で席を外しているなど不在の場合は、折り返しを依頼する
  3. 翌営業日になっても折り返しの電話がない場合、再度部署宛に連絡をおこない、部署の責任者や上司に取り次いでもらう
    担当者と連絡が取れず困っている旨を伝えましょう

あまりに頻繁に連絡をするのは、クレーマー扱いされてしまう可能性があるため、上記の頻度を目安に連絡をすることがおすすめです。

また連絡をする際は、丁寧な大人の対応をすることが重要です。ここで怒りをぶつけるなどの感情にまかせた対応をしてしまうと、扱いにくい求職者というイメージがついてしまい、対応をしてもらえなくなることもあり得るため注意しましょう。

対処法2:問い合わせフォームとサポート窓口に連絡する

転職エージェントの問い合わせフォームとサポート窓口に連絡を入れることも、一つの手段です。

まずは担当者や、その部署に直接連絡を入れることが望ましいですが、それでも連絡がない場合や、そもそも連絡しにくいと感じている場合、転職エージェントの問い合わせフォームから連絡しても良いでしょう。

その場合、自分の名前や連絡先、連絡を取っている担当者の名前(フルネームが望ましい)を記載し、どこの誰に連絡を取りたいかが特定できるように記載することが大切です。

なお、問い合わせフォームから連絡を入れる場合、転職エージェントの社内での確認や伝達に時間がかかることもあるため、時間に余裕を持って連絡することをおすすめします。

 問い合わせフォーム電話番号
マイナビエージェントお問い合わせ非公開
パソナキャリア登録完了時に来たメールに返信する拠点ごとに異なる
事業拠点
JACリクルートメントentry-info@support.jac-recruitment.jp にメール
※参考:お問い合わせ
0120-86-1049
(平日10:00~17:30)
dodaお問い合わせをする非公開
リクルートエージェント転職支援サービスに申し込んだのに連絡がありません。どうしたらよいですか?0120-050-454
(平日10:00~18:00)

なお、転職エージェントによっては、案件によって対応者が変わるスタイルのエージェントもあります。

そのようなエージェントを利用していて、担当者と連絡中に音信不通となった場合は、担当者のメールや電話番号に連絡をするしかないでしょう。

対処法3:担当者の変更を依頼する

担当者への連絡を試みても、どうしても連絡がこない場合は、担当者変更を依頼することも一つの手段です。担当変更をしたい場合、下記のような文面を担当者に直接メールで送りましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。

現在転職の支援をして頂いている○○と申します。

現在、ご担当者の○○様にはお忙しい中で真摯にご対応頂き感謝をしておりますが、

初めての転職活動で不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、現在志望しております○○業界に詳しいご担当者の方と

一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

「担当変更の依頼を本人には送りにくい…」という方や、メールをしたものの1週間経っても返事がこないという場合は、転職エージェントの総合窓口に電話するか、問い合わせフォームから依頼することがおすすめです。

ただ、転職エージェントの規模によっては、担当者が少なさから担当変更の要望を受け付けてもらえない場合もあるため、その場合は他の転職エージェントを活用するようにしましょう。

対処法4:他の転職エージェントに登録をする

担当者変更を依頼しても叶わなかった場合や、そもそも転職エージェントからの連絡が途絶えてしまった場合は、他の転職エージェントに登録をしましょう。

あなたの転職活動をスムーズに進めるためには、あなたに合う転職エージェントを活用することが何よりも大切であり、登録をしたからといって、必ずしもそのエージェントを使わなくてはいけないというわけではありません。

あなたに最適な仕事を早く見つけるためにも、新しく転職エージェントを利用する際は、2~3社に登録して比較をし、最終的に自分に合うところを選ぶとよいでしょう。

実際に、転職経験者の多くが転職エージェントを複数利用しており、その平均登録社数は2.3社という調査結果も報告されています。(参考:リクルートエージェント

サポートが手厚いおすすめ転職エージェント

「転職エージェントに登録したいけれど、どこに登録したらよいのか分からない…」という場合はマイナビエージェント』『パソナキャリアなどの転職エージェントがおすすめです。

転職エージェントおすすめランキング|500人の評判比較!』では、当サイトが独自に取得したアンケートから、利用者満足度の高い転職エージェントを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

さいごに

転職エージェントから連絡がこない本当の理由についてお伝えしました。

結論、転職エージェントから連絡がこないのは、担当者の連絡失念などもありますが、なんらかの理由で「あなたを企業に紹介できない」と思われた可能性が高いと言えます

このため、まずは担当者に連絡をしてみて、それでも連絡がこない場合は、他の転職エージェントに登録・利用すると良いでしょう。

もし登録すべきエージェントを迷っている場合は、マイナビエージェント』『パソナキャリア』の2社がおすすめです。

あなたの転職が成功し、未来が明るいものになるよう願っています。

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