「転職して、福岡に移住しようかな…」と考えていませんか?
福岡は九州地方最大の都市で多くの企業や仕事が存在するため、地方在住でも「福岡に転職したい!」と考えている方は多いのではないでしょうか。一方、様々な理由で「福岡転職に失敗した…」と後悔する人もいるのは事実です。
このページでは、地方の田舎出身で、地元の地方都市・大都市双方で転職エージェントとして数多くの転職をアドバイスしてきた知見や経験をもとに、福島への転職についてご紹介します。
- 福岡の特徴と転職事情
- 福岡への転職はいい事ばかりでは無い?
- 福岡転職のメリットデメリット
- 福岡の求人情報
- 転職前の福岡移住はNG!
- 福岡転職を成功させるコツ4選
- 福岡転職で必ず登録すべき転職エージェント6選
このページを読めば、福岡で働くメリットデメリット・福岡への転職ノウハウが分かるでしょう。環境を変えて福岡に移住したいと考えている方は、ぜひご覧ください。
目次
1. 福岡の特徴と転職事情
「一度は福岡で働きたい」と考えています。まずはじめに、福岡の特徴と転職事情について教えてください!
1-1. 福岡の特徴
福岡は朝鮮半島や中国大陸に近く、アジアの玄関口と言われています。食では「とんこつラーメン」「もつ鍋」「うどん」「水炊き」の発祥地であり、名店が数多く存在します。ちなみに焼き鳥屋の店数が日本一でもあります。
主要駅は「博多駅」「天神駅」「小倉駅」で、県庁所在地の福岡市は130万人を越える人々が暮らしています。
1-2. 福岡の仕事事情
九州最大の都市である福岡で選べる会社は多くあります。
漁業や、農業・林業などを含む第一次産業はもちろんのこと、住宅設備機器メーカーの「TOTO」や、電子地図の製作・販売メーカー「ゼンリン」など有名な企業の本社があります。
1-3. 福岡の年収
参照:年収ガイド
2020年度の統計によると、福岡県の年収は【443.5万円】となりました。全国平均は436万円ですので、福岡の年収は全国平均よりもやや高い事がわかります。内訳を見ると【平均月収:30.3万円】【ボーナス:79.4万円】となっており、地方職場ではやや高めの年収ですね。
福岡年収の特徴は、リーマンショック影響を受けていない事です。東京など大都市の年収は、リーマンショック後に大きく下がり現在は復活しているのですが、福岡の年収は全く増減していません。手堅く安定的な仕事が多いと言えます。
1-4. 福岡の有効求人倍率
参照:リサーチfunjob
2021年度の統計によると、福岡県の有効求人倍率は【1.41倍】となっており、都道府県ランキングだと全国24位です。全国平均は1.45倍ですので、平均的よりやや低い事が分かります。
同じ九州地方である【長崎:1.1倍】【佐賀:1.2倍】【鹿児島:1.28倍】と比較すると、高い求人倍率です。福岡に転職を望み、Uターン・Iターンして仕事を探す難易度はそれほど高くはないと言えます。
2. 福岡への転職はいい事ばかりでは無い?
福岡転職は収入アップ間違いなしですね!すぐにでも福岡にUターン転職したいと考えています!
近年Uターン・Iターン移住者が増える事もあり、私の元には、多くの転職希望者がいらっしゃいます。
しかし、私は地方転職で失敗するケースをお話し、「自分には福岡転職が合うのか、しっかり考えてください」とお伝えしています。下記事例をご覧ください。
上記はほんの一例ですが、地方での働き方に憧れて転職したものの、1〜2年で再転職してしまう人は大変多いのです。
もちろん、地方で楽しく仕事にやりがいを持って働いている方も多いのですが、Uターン・Iターン転職は働く人によって合う/合わないがはっきりとあると言えるでしょう。
移住を本格的に考える前に、「自分にはUターン・Iターン転職が合うのか」しっかり考える事をおすすめします。
地方へのUターン・Iターン転職で失敗するケース
- しっかりした目的が無く、Uターン・Iターン転職を決めてしまう
- 就職先が決まっていないのに、今勤めている企業を退職する
- 知名度や年収などにこだわって求人を探す
- 全くの異業種に就職して、仕事で成果がでない
- 職場や地域社会のコミュニティに馴染めない
- すぐに再転職してしまい、大きく年収が下がってしまう
3. 福岡転職のメリット/デメリット
福岡に住んだ事が無いので、福岡転職が合うかどうか分かりません…。メリット/デメリットを教えてください。
3章では、福岡転職のメリット/デメリットをまとめました。自身にあてはまる項目を探し、メリットよりデメリットの数が多いようであれば、福岡転職は再検討された方が良いでしょう。
3-1. 福岡転職のメリット
福岡転職のメリットは多い
- 大都市に比べて圧倒的に生活費が安い
- 年収アップのチャンス
- 転職求人数が多い
1. 大都市に比べて圧倒的に生活費が安い
大都市から地方に転職して、まず驚くのは生活費の安さです。もちろん、マクドナルドなどのチェーン店だと価格は変わりませんが、食費・生活雑貨など、あらゆる場面で生活費の低さに驚くでしょう。
何よりも大都市と比較して安く抑えられる出費は家賃です。都心では一人用のワンルームマンションでも月8〜10万ほどするケースがほとんどですが、福岡だと同額で3LDK駐車場付きといった家に住む事も可能です。
2. ストレスの少ない生活が手に入る
地方移住者が口を揃えてお話しされるメリットは、低ストレスな日常です。
首都圏に住んでいると、24時間営業の店が多くあり、家の近くにある自然は街路樹のみという方も多いのでは無いでしょうか?毎日のストレスから解放され、文字通り「人生が変わった」と話される転職者も多くいます。
また、仕事も大都市ほどハードな企業は少なく、日が変わるまで残業というケースも多くはありません。地方だとコミュニティが狭く、異常な程賃金・長時間勤務の企業はすぐ噂になるため、ブラック企業が少ない点も大きなメリットです。
3.転職求人数が多い
福岡転職メリットとして、転職求人数が多い事を挙げる人もいます。
福岡は九州経済の中心地であり、多くの人が集まり、経済活動が盛んに行われています。東京と比べると少ないものの本社機能も福岡には多くあり、多数の求人を探す事ができます。
求人数が多ければ、あなたにぴったりの仕事を探す事ができる上に、仮に合わない会社に転職したとしても次の仕事を見つける事も容易です。
3-2. 福岡転職のデメリット
デメリットで苦労される方も多い
- 入社したらブラック企業だったというケースも
- 仕事がハードで体調を壊す人もいる
- 地方ならではの風習に慣れる必要も
1. 入社したらブラック企業だったというケースも
福岡転職者で強く後悔されるのは、入社した企業がブラックだったというケースです。
地方だとコミュニティが狭く、異常な低賃金・長時間勤務の企業はすぐに噂になるのですが、福岡は企業の数が多いため、転職求人票を見ていてもブラック企業を見極める事は至難の技です。
最近は働き方改革運動が広まりつつありますが、高年収求人が多い福岡では今後もブラック企業が無くなる事は無いでしょう。転職先企業は、しっかり選ぶ事が大切です。
2.仕事がハードで体調を壊す人もいる
福岡では高年収求人が多いのですが、仕事がハードで大変という側面もあります。
メリットでもお伝えした通り福岡は九州経済の中心地として有名なメーカーや企業が数多く集まっていますが、下請け企業特有の長時間労働を強いる企業も一部あります。日が変わるまで残業する事も珍しい事ではありません。
法務や経理といった本社業務も会社の風土や働き方に左右されるため、基本的に長時間労働になるケースがほとんどです。働く企業や業務はあなた次第ですが、楽な仕事はないと覚悟して転職する事をおすすめします。
3. 地方ならではの風習に慣れる必要も
地方ならではの風習に慣れる事も必要です。
東京のマンションに住んでいれば、隣に住む人と顔を合わせる事も稀ですが、地方では仕事でもプライベートでもコミュニティへの参加を求められます。町内会などへの参加を断った事で、その地域に居辛くなってしまったという話もよく聞きます。
「郷に入れば郷に従え」のことわざ通り、地域ならではの習慣に馴染む事は地方移住者の条件とも言えるでしょう。
4. 福岡の求人情報
福岡への転職はメリット/デメリット共にあるのですね。転職するとなると、どんな求人がありますか?
この章では、福岡の求人情報をご紹介します。大手転職エージェントであるリクルートエージェント・dodaを使って求人を調べると、以下の特徴がわかりました。
4-1. 高年収求人はハイスペックなスキルが必要
福岡での高年収求人をリクルートエージェントで検索すると、上記のような求人が見つかりました。年収800万提示可能な求人は多くあり高年収求人を探すことは容易だと言えるでしょう。
しかし、どちらの求人も業界や職種での経験が求められ、高度なスキルが必要とされています。自身のキャリアに自信がある方はぜひチャレンジされる事をおすすめします。
4-2. 未経験OKの求人も多い
一方、「未経験OK×福岡勤務」の仕事をdodaで検索すると、約480件もの大量の求人が見つかりました。
内訳を調べてみると、営業職・販売サービス職がそれぞれ3〜4割を占めており、未経験OKの仕事は限定される事が分かります。
とはいえ、未経験OKの技術職採用もある程度あり年収も様々なので、「未経験の仕事でもいいので、福岡移住を実現したい!」と強く考えている方は、一度検索される事をおすすめします。
5. 転職前の福岡移住はNG!
福岡求人を調べてみると、今すぐに転職したい仕事が見つかりました。すぐに福岡へ移住しようと考えています。
上記のように、福岡転職を考える人の中に、「まずは福岡に行かないと!」「福岡移住の覚悟をPRしたい!」とすぐに仕事を辞めて福岡移住される方がいますが、転職先が決まる前の転職は絶対にNGです。その理由をご説明します。
転職前の移住が絶対にNGな4つの理由
- 空白職歴は面接でマイナス印象
- 社会的信用が無いと賃貸を断られる
- 就職活動が長引くと金銭面で厳しい
- 焦って条件の悪い企業に入社してしまう事も
5-1. 空白職歴は面接でマイナス印象
転職前の移住が絶対にNGな理由は、面接でマイナス印象になる事です。
福岡に移住したとしても、仕事を得る事ができなければ生きていけません。その際に一番大事なのは面接に合格する事ですが、福岡移住で仕事を無くしてしまうと職歴に空白ができ、面接でマイナス印象になってしまいます。
また、福岡移住に明確な理由がなければ、「計画性の無い人なの?」と疑われる可能性もあります。「既に内々定が出た企業がある」「知り合いの企業から声がかかっている」といった境遇の方以外は、面接でマイナス印象を持たれる事は避けるべきでしょう。
5-2. 社会的信用が無いと賃貸を断られる
会社勤めの方が気付かないNG理由は、賃貸を借りられないリスクです。
特に大都市に住んでいると気付かない事が多いのですが、地方は「無職の移住者」に対して寛容ではありません。また「会社勤め」という社会的信用は想像以上に大きく、無職だと様々な手続きに時間がかかるでしょう。
できる限り社会的信用=「仕事がある」状態での移住をおすすめします。
5-3. 就職活動が長引くと金銭面で厳しい
なかなか面接に合格できず、就職活動が長引く事も予想されます。
多くの転職者は「だいたい1ヶ月ぐらいで内定出るか」とイメージを持たれるのですが、時と場合で状況は変わります。例えば、多くの企業は4月採用なので、福岡移住が5月だと「10月入社まで待って欲しい」と言われるケースもあります。
転職活動が2ヶ月・3ヶ月と続くにつれ、金銭面で厳しくなってくるでしょう。中には「転職活動資金が尽きてしまい、実家に帰ります」と話される方もいます。
5-4. 焦って条件の悪い企業に入社してしまう事も
上記のように転職活動を進めていると、どうしても焦ってしまいますよね。その際に「来月から働いていいよ」と言われる企業が出てくると、すぐに内定承諾してしまうのですが、条件が悪い企業やブラック企業のケースもあります。
会社に勤めながらの転職活動だと金銭面の余裕に加え、「今の仕事があるから」という安心感と自信を持ちながら転職活動を進める事ができます。早まって移住する事なく、必ず今の会社に所属しながら転職活動を進めましょう。
6. 福岡転職を成功させるコツ4選
福岡転職をしっかり検討したいと思います。転職活動をうまく進めるコツを教えて下さい!
6章では、福岡に転職するためのコツをご紹介します。1章でお伝えした通り、オリンピックに向けて転職市場は活発化しているのですが、誰もが希望の仕事に従事できるわけではありません。以下のコツを試すと良いでしょう。
福岡転職を成功させるコツ4選
- 転職の理由をきちんと整理しよう
- 自己分析を徹底的に行おう
- 福岡開催の転職フェア・イベントに参加しよう
- 転職サイトは使わず、転職エージェントを使おう
6-1. 転職の理由をきちんと整理しよう
転職に踏み出す前に、あなたがなぜ今の会社を辞めて転職したいのかを一度考えてみましょう。きちんと分析することには以下のような3つの意味があります。
転職したい理由を分析する3つの理由
- 「転職の理由」について、必ず面接で聞かれるから
- 転職しなくても済む問題かもしれないから
- 理由を整理することでスッキリできる可能性があるから
ではそれぞれの側面から解説していきます。
理由1. 「転職の理由」について、必ず面接で聞かれるから
首都圏から移住する転職者は、必ず面接で聞かれて苦労するのが「なぜ福岡で働こうと思ったのですか?」という質問です。
というのも、「本当に福岡にしか無い仕事」であれば明確に答える事ができるのですが、インターネットやリモートワークが発達した今では、ほぼ全ての仕事が地方在住でも行える可能性が高いと言えます。
今までのキャリアや仕事経験、今後どんな仕事で働きたいかを考えた上で、「その機会が福岡(御社)にある」と明確にPRできるように準備しておきましょう。
理由2. 転職しなくても済む問題かもしれないから
あなたがなぜ転職したいかを考えた結果、「今の仕事が面白くない」「人間関係が狭い」といった理由だと、地元に残りながら転職する事で解決できる可能性もあります。
もし、今の場所に残りながら解決できるのであれば、一度は地元転職を検討すると良いでしょう。理由は以下の2点です。
筆者が地元転職の検討を勧める2つの理由
- 築いてきた地域人脈や友人関係がなくなるから
- 仕事の変化以上に、住環境の変化は大きなストレスだから
交友関係と住環境の変化は、人によっては想像以上にストレスになるものです。一度は地元転職を検討されると良いでしょう。
理由3. 理由を整理することでスッキリできる可能性があるから
福岡転職しようと思ったことは一時的な衝動に過ぎない可能性があります。
一度冷静に整理をすることで「持っている不満や悩みは転職するに値しない問題だ」という結論を出せる可能性もあります。
6-2. 自己分析は徹底的に行おう
上記の通り、地方から福岡に出て転職される方は、必ず転職理由を面接で聞かれます。また、地方での仕事以上に、福岡での転職には「経験」や「スキル」が求められます。
福岡に出てきて何をしたいのか、会社に何を貢献できるのか、面接で聞かれてもしっかり自己PRできるように、過去・現在・未来のそれぞれの側面に対する自己分析が必要です。
どのように自己分析をすれば良いのかわからない方は、すべての自己分析の手順をまとめた下記シートを埋めるだけで、転職に必要な自己分析ができます。1~2時間程度で出来ますので、転職活動の第一歩として休日に試してみてください。
(画像をクリックすればpdfが開きますので、印刷してお使いください)
シートを埋めていく中でわからないことがあれば、自己分析のすべてのステップを解説した「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ」を参考にしてみてください。
6-3. 福岡開催の転職フェア・イベントに参加しよう
もし福岡転職を決めたのであれば、休日などを利用して、一度は転職フェア・イベントに参加してみましょう。
実は、転職フェア・イベントに参加して企業採用担当と話をしても、その企業への転職選考が有利になる事は全くありません。よって、通常の転職だと転職フェア・イベントへの参加は強くおすすめしないのですが、地方からの転職は別です。
地方在住者の福岡転職での失敗の一つが、「高層ビルに圧倒された」「いざ面接となると緊張した」とプレッシャーです。一度でいいので、転職フェア・イベントに参加して、福岡での転職活動に慣れておく事に損はありません。
福岡での転職フェア・イベントへの参加を検討される方は、転職フェアを有意義にする3つのポイントと大手4社徹底比較・転職イベント完全攻略|行く前に知っておきたい全知識を参考にしてください。
転職ワンポイントアドバイス
- 面接の際に、中には交通費を出してくれる会社があります。「最終面接のみ」といった条件がほとんどですが、交通費が出るタイミングで、転職イベントや他面接を重ねると移動費が節約できますので、うまく活用しましょう。
6-4. 転職サイトは使わず、転職エージェントを使おう
多くの地域在住者は、「まずは福岡求人を探してみよう」と転職サイトへの登録を進めますが、これは大きな間違いです。
というのも、もし行きたいと思える会社が見つかり、運良く書類選考に通過して福岡まで面接に行ったとしても、あっさりと落とされる可能性もあります。行き帰りの交通費と時間が全くの無駄になってしまうのです。
そんな地域在住者こそ、転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントとは、登録をすると「完全無料」で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
地方在住者こそ転職エージェントを使うべき理由は主に以下の4つがあります。
- 書類の通過率が高まるから
- エージェントしか知り得ない情報を知れるから
- 自分の経験やキャリアを客観的に見つめ直せるから
- 面倒な手続きを代理で行ってくれるから
それぞれの理由を具体的に紹介していきます。
理由1. 書類の通過率が高まるから
地方在住者は思った以上に書類選考が通らず、転職サイトを使った場合、100通だして1社も通らないことも普通です。
理由としては、一般的に「地方在住者は理由がないと採用しない」からで、例えば「業界経験がある」「専門職である」「マネジメント経験がある」など強みが無いと書類通過は難しいと言えるでしょう。
ここで転職エージェントを使えば、エージェントが企業の採用担当者に、「こんな人(あなた)がいるのですが、この方の前職経験が御社ではこのように役立ちそうなので、会ってみませんか?」とプッシュしてくれます。
書類だけでは伝えることの難しい、「あなたを採用すべき理由」を営業してくれるので、書類選考率はもちろん、面接についても有利に進められます。
多くの候補者に戦略的に勝つために、エージェントの営業力をうまく活用しましょう。
理由2. エージェントしか知り得ない情報を知れるから
書類選考に運良く通ったとしても、採用数の少なさから地方在住者の選考は厳しい戦いが続きます。意を決して福岡まで出向いても、あっさり一次面接で落選するケースが大半でしょう。
そんな中で、成功率を大きく左右するのが「情報量」です。
転職エージェントもあなたの転職を成功させて初めて利益になるため、あなたが選考に通過するために彼らが持っている様々な情報をあなたに提供してくれます。
特にエージェントによっては面接担当者の名前や人柄、担当者が好む人物像を事前に教えてくれるところもあるため、こういった事前情報が雲泥の差となります。
数いるライバルの中であなたしか知り得ない有益な情報を知れれば、選考を有利に進められることができます。
理由3. 自分の経験やキャリアを客観的に見つめ直せるから
転職エージェントでは、キャリア面談を経て求人を紹介してもらえるケースが多く、転職のプロに相談しながらあなたの経験やキャリアを見つめ直すことができます。
一人で転職活動をしていたら気づけなかったようなあなたの市場価値や、最新の情報を転職エージェントは教えてくれます。
転職に失敗できない地方在住者だからこそ、プロのエージェントと相談しながら客観的にあなたを見つめ直すことが重要です。
理由4. 面倒な手続きを代理で行ってくれるから
転職エージェントを通して転職を行うと、普通だったらあなたがしなければならない以下のことをエージェントが代わりに行ってくれます。
- 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
転職活動で面倒なことは全て自分の代わりにやってくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。
地方在住者が特にありがたい手続きは「面接の日程調整」です。地方在住者だと、土日や都合のつく日にピンポイントで面接を入れる必要がありますが、転職エージェントは転職希望企業に連絡して、一度のタイミングで複数の面接を受ける事のできるよう選考調整をしてくれます。
以上のようなメリットがありますが、適切な転職エージェントを選ばないといい求人になかなか巡り会えないため、後ほどの記事を参考にして、あなたにベストなエージェントを選びましょう。
ちなみに転職エージェントは完全無料で使えるので試しに使ってみることにデメリットは特にありません。ただし、きちんと仕組みを理解してから使いたい方は「転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」を参考にしてみてください。
備考:一度は通勤ラッシュを体験しよう
- 転職を本気で検討される方に、私は必ず「一度は通勤ラッシュを体験してみましょう」とアドバイスしています。
- 東京ほどで無いものの、福岡の通勤ラッシュも地方在住者には想像できないほどのストレスで、「あのストレスに耐えられない」と地方に戻る方もいるぐらいです。一度体験する事で、よりリアルに「福岡に住む事」を実感できるでしょう。
7. 福岡転職で必ず登録すべき転職エージェント6選
福岡への転職を決めました!活用すべき転職エージェントがあれば教えて下さい。
お伝えした通り、福岡への移住&転職を希望しているなら、転職サイトでは無く転職エージェントに登録しましょう。転職サイトは「幅広く企業を探す」事が可能ですが、Uターン・Iターンの転職手続きを考えると転職エージェントが適していると言えます。
地方在住者が転職エージェントへ登録する際は、【求人が豊富か】観点に併せて【転職ノウハウは十分か】という観点に沿って選べば間違いありません。
ここのページでは、おすすめの転職サイトを6つピックアップしましたので、全て登録して自分に合うエージェントを探す事をおすすめします。登録自体は3分程度です。もちろん完全無料で費用等は一切かかりません。
福岡案件数 | 全国案件数 | 外資系案件 | IT案件 | サポート体制 | |
リクルートエージェント(総合1位) | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | |
doda(総合2位) | ◎ | ◯ | |||
パソナキャリア(総合4位) | ◎ | ||||
アデコ(総合5位) | ◎ | ||||
ワークポート(総合9位) | ◎ | ||||
アソウヒューマニティーグループ(福岡特化) | ◎ | × |
7-1. 『リクルートエージェント』|全ての人におすすめ
『リクルートエージェント』は業界最大手の転職エージェントで、都市圏はもちろん、福岡県の求人数でも公開データを見る限りはNo.1です。
どのくらい保有する求人数が多いのかということを下記にまとめました。
非公開求人数が開示されている転職エージェント同士の比較になりますが、人材紹介業界でも大手の『パソナキャリア』『マイナビエージェント』と比較しても、7~11倍ほど求人数に差があります。
さらに、我々が500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケートでも、担当者によってサービスに差があるとは言われますが、口コミ調査ではどの指標も総じてトップレベルで、第二新卒案件からハイキャリア層まで幅広いユーザーからの指示を集めています。
業界やポジションに関わらず、転職活動をする際には必ず利用するべきエージェントです。
福岡の支店所在地
福岡県福岡市中央区舞鶴1丁目1−3 リクルート天神ビル 5階
- 地下鉄空港線 天神駅 1番出口より徒歩5分
- 福岡市地下鉄空港線 赤坂駅 5番出口より徒歩7分
- 西鉄天神大牟田線 西鉄福岡駅 北口より徒歩7分
7-2. 『doda』|幅広く求人が欲しい人におすすめ
『doda』は人材大手のパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する、業界規模No.2の転職エージェントです。
特に案件の量には定評があり、大手有名企業からベンチャー企業まで、幅広い求人の中からあなたにあった求人を探すことができるでしょう。幅広い選択肢をみてみたい方にはおすすめのエージェントです。
福岡の支店所在地
福岡県福岡市中央区天神1-1-1 アクロス福岡13F
- 地下鉄「天神駅」より徒歩2分
- 地下鉄「西鉄福岡駅」より徒歩4分
7-3. 『パソナキャリア』|初めての転職やサポート重視ならおすすめ
『パソナキャリア』は、人材派遣領域で業界No.2の『パソナ』が運営している、16,000社以上と取引実績のある信頼できる優秀な転職エージェントです。
実際に、我々が500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケートでも、「サポート体制の評価はNo.1」と親身な転職者サポートを実現しているようです。
具体的には、下記のような口コミが多数見受けられました。
- 誰に対しても履歴書・職務経歴書添削・面接対策などのサポート体制が丁寧
- 電話・メールのレスポンスが速く安心できる
求人数では、業界最大手の『リクルートエージェント』や『doda』には劣るものの、手厚いサポート・フォローには定評があり、初めての転職で不安がある方には特におすすめです。
福岡の支店所在地
福岡県福岡市中央区天神1-6-8 天神ツインビル13F
- 福岡市営地下鉄「天神駅」より徒歩5分
7-4. 『Spring転職エージェント(アデコ)』|外資系への転職を視野に入れる人におすすめ
『Spring転職エージェント』は世界60カ国に拠点を持ち、人材派遣事業をメインに人材業界の世界No.1シェアを誇る企業です。
そのネットワークや経験を活かし、転職エージェントサービスでも「求人の量・質」「提案力」に関しては、幅広い層からトップクラスの評価を獲得しています。
特に、福岡に支店を持つ転職エージェントの中では「外資系」の求人に関しては強みを持っています。
ちなみに、『JACリクルートメント』も外資系を中心としたハイキャリア向け案件に強いのですが、福岡支店は閉鎖してしまったので、福岡で転職活動をされるのであれば『Spring転職エージェント』をおすすめします。
福岡の支店所在地
福岡県福岡市中央区天神 1-1-1 アクロス福岡4F
地下鉄:空港線「天神駅」徒歩5分(16番出口)
※2017年5月8日、アデコは「Spring転職エージェント」へとブランド名を変更しました。
7-5. 『ワークポート』|IT業界への転職におすすめ
『ワークポート』は、10年以上前からIT専門で転職支援をしている会社で、その蓄積したノウハウや採用担当への深いパイプなどから非常に質が高いです。
誠実なサポートも特徴で、早く紹介しようと急かしていく転職エージェントもいますが、ここではじっくりとその人が満足するように支援を受けることができます。
いますぐに転職するか迷ってる人も含めて、「エンジニア」「デザイナー」「営業・コンサル・マーケター」問わず、ITに携わる人は登録を自身をもっておすすめします。
福岡の支店所在地
福岡県福岡市博多区博多駅前1-4-4 JPR博多ビル9F
- JR「博多駅」から徒歩5分
- 地下鉄空港線「祇園駅」から徒歩3分
1-6. 『アソウヒューマニティーセンター』|地元福岡に密着の企業を探したい場合におすすめ
『アソウ・ヒューマニーセンター』は、福岡で30年以上の事業実績を誇る転職エージェントで、地元福岡の求人に強みを持っています。
福岡の支店所在地高収入の案件は少ない印象でしたが、地域に密着した企業を探したいという場合にはおすすめします。
福岡県 福岡市中央区天神2-8-41
- 地下鉄空港線 天神駅より徒歩3分(3番出口)
地元特化型だけでなく、面談拠点のない大手総合エージェントも登録すべき理由
「地元に特化した前述の転職エージェントの方が、求人数が多くなくても面談拠点もあるから、その1社だけ登録しておけばいいのでは?」
多くの福岡の転職相談を受ける中で、上記のような質問をよく受けます。
私の結論としては、下記の2つの理由から「必ず大手の総合転職エージェントにも登録した方がいい」です。
(1)「転職ノウハウ」が圧倒的に違うため、提案の質が高い
簡単に言うと「相談時に、自分にあったどういう求人を紹介してくれる」「選考突破のためのノウハウが凄い」可能性が高いです。
なぜなら、大手の総合転職エージェントは全国に拠点を持つため、年間に転職を決めている数が、福岡に特化しているエージェントと比較すると圧倒的に違います。
そのため、転職に関するノウハウが多く蓄積しているため、それを共有してもらえるという大きなメリットがあります。
(2)大手の転職エージェントだからこその求人案件が存在する
特に大企業にありがちなのが、東京や大阪で転職求人をお願いしている関係から、そのまま福岡の案件も独占的にお願いするという場合です。
また、中小企業についても、最大手だからという理由でお願いする会社も多いと聞きます。
転職という人生を左右する大事なイベントだからこそ、自分にとって最高の求人をみすみす逃さないためにも登録しておきましょう。
さいごに
福岡での働き方や転職についてノウハウをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
特に大都市在住者にとって福岡への転職は大きな決断ですが、中には「転職活動で失敗した…」「福岡での生活に疲れてしまった…」と後悔する人もいます。
ポイントは福岡転職のコツを知る・福岡転職に強い転職エージェントに複数登録するの2点。これだけで満足いく転職可能性を高める事ができます。転職成功に向けてトライする事をおすすめします。
福岡転職に強く、必ず登録すべき転職エージェント6選
- 『リクルートエージェント』|全ての人におすすめ
- 『doda』|幅広く求人が欲しい人におすすめ
- 『パソナキャリア』|初めての転職やサポート重視ならおすすめ
- 『Spring転職エージェント(アデコ)』|外資系への転職を視野に入れる人におすすめ
- 『ワークポート』|IT業界への転職におすすめ
- 『アソウヒューマニティーセンター』|地元福岡に密着の企業を探したい場合におすすめ
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
福岡転職で活用すべき転職エージェントを詳しく調べたい方は、福岡に強い転職エージェントランキング|職種年代別にプロが比較しておすすめを厳選を参考にしてください。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。