「転職エージェントの求人ってブラックばかり?」
「またブラック企業を紹介された…」
と困っていませんか。
結論、転職エージェントの求人がブラック企業ばかりということはありません。
それでもブラックな求人ばかり紹介されている場合、転職エージェントまたは求職者のいずれかに問題がある可能性が高いため、その理由を知り、ポイントを押さえて転職エージェントを活用することが重要です。
この記事では、転職のプロとして多くの求職者を転職成功に導いた私が、ブラック求人ばかり紹介される理由や、正しい転職エージェントの選び方、ブラック求人の見極め方をお伝えします。
- 転職エージェントの求人はブラックばかりではない!
- 転職エージェントにブラックばかり紹介される理由は?
- ブラック企業求人を避けるため正しいエージェントの選び方を知ろう
- ホワイト企業求人探しにおすすめの転職エージェント
- 転職エージェントに紹介された求人がブラックでないか見極める4つのコツ
全て読めば、転職エージェントからホワイトな求人を手に入れる方法が分かり、理想のキャリアに近づくでしょう。
目次
1.転職エージェントの求人はブラックばかりではない!
結論、転職エージェントの求人はブラックばかりではありません。
それには「求職者が入社後すぐに退職した場合、売上にならない」「担当者が企業訪問をして確かめている」という2つの理由があります。
求職者が入社後すぐに退職した場合、売上にならないから
転職エージェントの求人がブラックばかりではない理由として、求職者が入社後すぐに退職した場合、転職エージェントの売上にならないことが挙げられます。
転職エージェントは、あなたが入社すると企業から仲介料として年収の30%前後に当たる額を受けとっており、これが転職エージェントの売上となっています。
また、エージェント経由で雇った人が短期間で辞めた場合に、転職エージェントは企業から受け取った仲介料を返還する契約(返金規定)を結んでいます。
転職エージェント(人材紹介業)の返金規定
企業が「高い仲介料を支払って採用した人材が、すぐに退職した」という事態が起きた際に一定の補償が受けられるもの。
主な補償内容は、以下の2通りに分類される。
- フリーリプレイスメント
紹介した人材が補償期間内に早期退職した場合、代替の人材を無償で紹介すること
企業は退職者の代替の人材を得ることができ、エージェントは手数料返金を避けられる - 返金条項
紹介した人材が一定期間内に自己都合退職した場合、紹介手数料の返還を請求できる
補償期間を90日間と定めたうえで「1ヶ月以内」「1ヶ月〜3ヶ月以内」に分けて返金額の割合を定めている場合が多い
このため、求職者が退職してしまうと上記規定の対応が必要となるため、求職者へブラック求人を紹介することは、転職エージェントにとってもリスクが高いと言えるのです。
担当者が企業訪問をして確かめているから
二つ目の理由として、担当者が企業訪問をして直接確かめているからという理由が挙げられます。
転職エージェントへの求人掲載には審査基準があり、企業から求人掲載の依頼があった際は、転職エージェントの担当者が企業を直接訪問しています。
その際に企業の採用担当者と対面で話をするだけでなく、同時に社内の雰囲気などもチェックしており、一連の過程においてどのような企業なのか、ブラック企業ではないのかをしっかりと判断しているのです。
もし審査基準を満たしていた場合や、求人掲載に至った後でも、企業側になにかしら怪しいと感じる点があると、その情報はエージェント内で共有されます。
前述の通り、ブラック企業を紹介することは転職エージェントにとってもリスクが高いため、結果としてブラック企業の求人は求職者に紹介されにくい仕組みとなっているのです。
2.転職エージェントにブラックばかり紹介される理由は?
この章では、転職エージェントからブラック企業求人ばかり紹介されて困っているというかたへ、その理由をお伝えします。ご自身で改善できるポイントがあるかどうかをぜひチェックしてみてください。
一つずつ見ていきましょう。
2-1.あなたのキャリアと希望が釣り合っていない
一つ目の理由として、あなたのキャリアと希望が釣り合っていないことが挙げられます。
あなたが希望する仕事内容やポジション、年収などと、これまでの経歴や年収などのキャリアが釣り合わず、いわゆる「高望み」の状態であると転職エージェントが判断した場合、ブラック企業の求人を紹介されてしまうことがあります。
転職エージェントは企業が求める条件に最適な人材を紹介し、かつ紹介した人材が入社後に継続的に勤務をした場合に報酬(売上)となる仕組みであるため、経験者を希望している企業に対して未経験者を送り込むようなことはありません。
結果、高望み状態の求職者には、ブラック企業求人や、なかなか人が決まらず長期間求人が出ているような訳あり案件が回ってきてしまうのです。
また、あなたのキャリアや希望と転職エージェントが保有する求人内容が釣り合っていない場合、そもそも正しくエージェントを選べていない可能性があります。この場合、転職エージェントの選び方から見直す必要があるでしょう。
2-2.自分の意見をハッキリと伝えられていない
転職エージェントの担当者に自分の意見をハッキリと伝えられていない場合も、ブラック企業求人を紹介されやすい理由の一つです。
担当者とのコミュニケーション不足などにより自分の希望条件が伝わっていないと、「特にこだわりはない」と捉えられてしまい、ブラック企業ばかり紹介されてしまう可能性があります。
求職者と担当者で解釈が異なる場合がある
- 求職者「残業があまりないところがいいです!(基本定時退社で月2~3時間なら…)」
- 担当者「承知しました!(”あんまりない”だから、月20時間以内なら大丈夫だろう)」
このように、担当者に伝えたとしても解釈が異なることがあるため、以下を参考に条件はできるだけ具体的に伝えるようにしましょう。
伝えるべき希望条件の一例
- 業界・業種
- 仕事内容
- 年収額
- 雇用形態
- 勤務地
- 残業時間数(〇時間以内など)
- 休日出勤の可否
- 入社後の転勤の可否
- 希望入社日
また、紹介された求人が希望条件に合っていない場合、流されるままに話を聞くのではなく、担当者に「この条件の求人は求めていない」旨とあなたの希望条件を改めてしっかりと伝えることが大切です。
紹介された求人を断ったとしても、希望していないポイントを伝えておかないと、別のブラック企業求人を紹介される可能性があります。
まれに登録時の面談がないエージェントもありますが、これはエージェント側が求職者の希望条件は考慮する気がないことの表れと言えます。このため、そのようなエージェントは利用しないようにしましょう。
2-3.担当者がノルマに追われている
また、担当者がノルマに追われている場合も、ブラック企業求人を紹介されやすくなります。
転職エージェントが無料で手厚いサポートをしてくれるのは、あなたが転職をすることで、紹介先の職場から仲介料(=売上)をもらうからです。その売上ノルマに追われて、簡単に内定が取れそうなブラック企業の案件を紹介される場合もあるのです。
そのような担当者に勧められるがままに転職をしてしまった結果「ブラック企業に入社してしまった…」ということにならないよう気を付ける必要があります。
担当者とやり取りをしていて少しでも違和感を感じたら、すぐに担当を変えてもらいましょう。
2-4.転職エージェントが保有する求人が少ない
転職エージェントが保有している求人が少ない場合も、ブラック企業求人を紹介されやすい傾向があるため注意が必要です。「保有求人が少ない」ことには、2通りの理由が考えられます。
転職エージェントの「保有求人が少ない」理由
- 中小規模の転職エージェントなどで、保有している求人の全体数が少ない
- 転職エージェントの選び方が誤っており、エージェントの保有求人の中であなたに合う求人が少ない
中小規模の転職エージェントの場合、保有している求人の全体数が少ないために、ブラック企業求人と分かっていても紹介せざるを得ないケースがあります。
また、そもそも転職エージェントの選び方が誤っている場合、担当者が何かしら紹介しようとした結果、やむを得ず人が集まらないブラック企業の求人を紹介しているということも考えられるでしょう。
そこで次章では、ブラック企業求人を避けるための正しいエージェントの選び方を紹介します。
3.ブラック企業求人を避けるため正しいエージェントの選び方を知ろう
この章では、ブラック企業求人を避けるための正しい転職エージェントの選び方をお伝えします。以下を参考にしていただき、あなたに最適な転職エージェントを選びにぜひ役立ててください。
- 3-1.自己分析をして自分の希望を洗い出してから転職エージェントを探す
- 3-2.キャリア(現在の年収)に合わせて選ぶ
- 3-3.転職目的や職種などのこだわりで選ぶ
- 3-4.担当者のサポートの手厚さで選ぶ
- 3-5.迷ったら求人数の多い大手を選ぶ
- 3-6.複数の転職エージェントに登録して自分に合うところを選ぶ
それでは、ご紹介します。
3-1.自己分析をして自分の希望を洗い出してから転職エージェントを探す
自己分析をして自分の希望を洗い出してから転職エージェントを探すことはとても重要です。
どうして転職をしたいのか、どのような職場に転職したいのかが明確になっていないと、あなたの希望を上手く伝えられず、エージェントの担当者もどのような求人を紹介したら良いのか分からないからです。
結果、ブラック企業の求人を紹介されてしまい、転職後に「失敗した…」と後悔してしまいます。
自分の希望を明確にするための自己分析は、以下の4ステップでおこないます。
- 振り返り:今までの経験
- Will:何がやりたいのか
- Can:何ができるのか
- Must:何が求められているのか
自己分析で大切なことは、「私はこうだから」という固定観念をまず捨て、しっかりと自分に向き合うことです。
家族や友人などの第三者から意見をもらうことも良いですが、言いなりになることと、意見を受け止めることは大きく異なります。必ず自己分析をして、最終的に自分で判断をしましょう。
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プロ直伝!転職を成功に導く自己分析4ステップ【シート付】
3-2.キャリア(現在の年収)に合わせて選ぶ
あなたのキャリア(現在の年収)に合わせて転職エージェントを選ぶことも重要です。キャリア(年収)に合わせて、転職エージェントを選ぶと、あなたにぴったりの求人を扱っている可能性が高く、ブラック企業求人を避けやすくなります。
【キャリア別:エージェント型サイトおすすめ】
現在の年収 | おすすめNo1 (迷ったらこれを選べばOK) |
おすすめNo2 (併用すると転職成功率UP) |
~300万円 | マイナビエージェント (20~30代向け) |
リクルートエージェント |
300~500万円 | リクルートエージェント | dodaエージェント |
500~700万円 | パソナキャリア | リクルートエージェント |
700万円~ | JACリクルートメント | パソナキャリア (ハイクラス特化版) |
自分のキャリアに合っていないサービスを選んでしまうと、「良い求人を紹介してもらえない」「適切なサポートを受けられない」となる可能性があるので注意が必要です。
迷ったら、全世代・キャリアの方を対象にしている『マイナビエージェント』『パソナキャリア』を選んでおくと間違いないでしょう。
▼全キャリアにおすすめ転職エージェントをすぐに見たい方はこちら
4.ホワイト企業求人探しにおすすめの転職エージェント
3-3.転職目的や職種などのこだわりで選ぶ
転職の目的や職種が明確な場合、そのこだわりに合わせて選ぶことも重要です。
転職エージェントによっては、「IT業界に特化したサイト」「高年収求人が多いサイト」など、それぞれ異なる特色を持っているため、目的と違うエージェントを選んでしまうと自分に合う求人を紹介してもらえないからです。
転職活動の方向性が定まっているなら、大手転職エージェントと合わせて、目的に合致したサービスを選ぶことをおすすめします。
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【徹底比較】転職エージェントってどれがいい?大手15社の違い・特徴が一目で分かる
3-4.担当者のサポートの手厚さで選ぶ
担当者のサポートの手厚さでエージェント選ぶこともブラック企業求人を避けるためには重要です。担当者のサポートが手厚いことでコミュニケーションが取りやすく、あなたの希望を伝えやすいからです。
ただ、「サポートが手厚い」と感じるポイントは人によって異なります。そこで、自分のキャリアや転職目的、希望業種に合うと感じたエージェントには、まず登録してみると良いでしょう。転職エージェントへの登録・利用は無料ですので、安心です。
そのうえで以下の観点を参考に、連絡を取っていて転職活動がしやすいと感じる担当者を選ぶことがおすすめです。
担当者のサポートの手厚さの判断ポイント
対応力
- 対応が丁寧で親身かどうか
- 対応にスピード感があるか
- こちらの話をしっかりと聞いてくれるか
- 困ったことがあったとき求職者の立場で考えてくれるか
求人紹介
- 最適な非公開求人を紹介してくれるかどうか
- 希望条件に合わない求人を無理に押し付けてくることがないか
情報収集・提案・その他
- 求職者に合った提案をしてくれるか
- 求職者に有益な情報を教えてくれるか
- 書類作成や面接対策などのサポートがあるか
サポートが手厚い担当者がいる転職エージェントを活用すると、書類作成や面接対策のサポートをしっかり受けられることに加え、転職活動そのものが進めやすくなり、結果として転職成功率が高まります。
また、転職エージェントの口コミや評判などから、担当者がどこまでサポートしてくれるのかを事前にチェックしておくとよいでしょう。
3-5.迷ったら求人数の多い大手を選ぶ
迷ったら求人数の多い大手を選ぶことも、ブラック求人を避けるために必要な転職エージェントの選び方です。求人数が多いことで、自分の希望に合う求人が見つかりやすく、かつ全体数が多いことでブラック企業の求人を避けられやすくなります。
転職エージェント名 | 求人数 | |
No.1 | リクルートエージェント | 約31.6万件 |
No.2 | dodaエージェント | 約10万件 |
また、求人数が多い転職エージェントは良質な非公開求人の保有も多い傾向があります。
非公開求人とは
事業戦略上などで表立って募集できないが、こっそり人を採用したい企業が転職エージェントに依頼する求人。
給与やポジションなどがハイグレードであり、公開求人にすると応募が殺到してしまうような求人も多い。
このように、ブラック企業ばかり紹介されることを避けるためにも、求人数の多さを参考に転職エージェントを選ぶと良いでしょう。
3-6.複数の転職エージェントに登録して自分に合うところを選ぶ
転職エージェントに登録する際は、複数の転職エージェントに登録をし、最終的に自分に合うところを選ぶことをおすすめします。
転職エージェントは最低でも2社、できれば3社併用することがおすすめです。なぜなら、エージェントの複数利用には以下のようなメリットがあるからです。
- 自分に合ったエージェントを比較・選択できる
- 目的に合わせてエージェントを使い分けられる
- 様々な視点からアドバイスをもらえる
- 応募できる求人の幅を広げることができる
- 独占案件をカバーできる
事実、転職経験者の多くが転職エージェントを複数利用しており、その平均登録社数は2.3社という調査結果も報告されています。(参考:リクルートエージェント)
より多くの求人を比較検討した上で、堅実に転職活動を進めるためにも、複数の転職エージェントに登録して自分に合うところを見つけるようにしましょう。
次章では、ホワイト企業を紹介してくれるおすすめ転職エージェントを紹介します。
4.ホワイト企業求人探しにおすすめの転職エージェント
数ある転職エージェントの中から、以下の点を基準に「総合評価の高い転職エージェント」をピックアップしました。
「総合評価」を導き出す3つの基準
- 求人の質・量
保有している求人の量や質は十分かどうか - 提案力
求職者にぴったりの提案をしてくれるかどうか - サポート力
担当者からの手厚いサポートを受けられるかどうか
その結果、特に総合評価の高かった転職エージェントは、以下の通りとなりました。
転職エージェント | 公開求人数 | 総合評価 |
1位. マイナビエージェント |
2.8万件(非公開2.9万件) | ★★★★★4.5 サポートが充実しており、はじめての転職に強い。 対象年収:250~500万 |
2位. パソナキャリア |
3.6万件 | ★★★★★4.3 年収・キャリアアップ転職におすすめ 対象年収:400~700万 |
3位. リクルートエージェント |
12.4万件(非公開19.2万件) | ★★★★☆4.2 業界最大手エージェント。選択肢を増やしたいなら登録必須。 対象年収:300~700万 |
それでは、順番にご紹介します。
1位.マイナビエージェント
『マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。
求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。
そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。
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マイナビエージェントは利用すべき?500人の評判とその真偽を検証した結果
2位.パソナキャリア
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです。
運営元のパソナ社は大手人材派遣会社として数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人数の充実ぶりには目を見張るものがあります。
Career Theory編集部が転職エージェント利用経験者を対象に行ったアンケート調査では、求人の量や質だけでなく、その手厚いサポートを高く評価する声が多く寄せらました。
親身・丁寧な対応やアドバイスを受けられるのはもちろんのこと、たとえば若年層のキャリアプランや女性のライフプランに関連した悩みのように、転職の枠を超えて、求職者がそれぞれ抱えるキャリア全般の悩みにも深く寄り添ってもらえたと好評です。
『パソナキャリア』はどの求職者層にもおすすめできる大手総合系転職エージェントの1つですが、特に現年収500万円以上の人であれば豊富な選択肢と有用な提案を受けることができるでしょう。
さらに、東名阪(東京・名古屋・大阪)エリアでは特に求人数が充実しているため、同エリアでの転職を志望する人にはより一層おすすめの転職エージェントです。
『パソナキャリア』には高い年収を得ているハイクラス・ハイキャリア層の転職支援に特化した『パソナキャリア(ハイクラス)』があります。
取扱い求人約1.5万件(2022年8月時点)の約半数は年収800万円以上のハイクラス求人で、ハイクラス層の転職に特化した専任のコンサルタントがキャリアアップを力強くサポートしてくれます。
『パソナキャリア』が抱えるエージェントは腕利き揃いで、同じくハイキャリア向けのスカウト型転職サイト『リクルートダイレクトスカウト』のエージェント・ヘッドハンターランキングでは決定人数部門で1位(2020年)と、高い実績を有しています。
既に600万円程度の年収を得ている人がさらなるキャリアアップを目指すなら、あなたのニーズにより深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう。
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パソナキャリアは利用すべき?500人の口コミ評判からわかる特徴と全注意点
3位.リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
◆補足:リクルートが運営している関連サービス
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
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リクルートエージェントは転職に使うべき?口コミ評判とサービス・使い方を徹底解説
5.転職エージェントに紹介された求人がブラックでないか見極める4つのコツ
この章では、転職エージェントに紹介された求人がブラックでないかを見極めるための4つのコツを紹介します。転職エージェントの選び方と合わせて押さえておきましょう。
- 5-1.募集要項から具体的な仕事をイメージできるかどうか
- 5-2.入社直後の雇用形態が正社員以外になっていないか
- 5-3.好条件すぎたり各種手当が多すぎたりしないか
- 5-4.転職口コミサイトで調べたら悪いコメントばかり出てこないか
早速ご紹介します。
5-1.募集要項から具体的な仕事をイメージできるかどうか
1つ目のコツは、募集要項から具体的な仕事をイメージできるかどうかです。
募集要項を見ても具体的な仕事がイメージできない場合、業務や社内の実態が露呈すること懸念して、あえて分かりにくく書かれている場合があります。
また、「未経験者が多数活躍」「○○するだけの簡単な仕事」など、ハードルが低いような書き方をすることで、まずは入社させることを目的としている企業もあるため要注意です。
このような求人は基本的に避けることをおすすめしますが、もし気になる場合は転職エージェントの担当者に確認することも一つの手段です。
「実際にどのような仕事をするのか」や「転職先の職場環境」について担当者に尋ねることで、本当はブラック企業なのかどうかを判断しやすくなるでしょう。
5-2.入社直後の雇用形態が正社員以外になっていないか
入社直後の雇用形態が正社員以外である場合、転職先の対応によってはブラック企業の可能性があるため、注意が必要です。
特に契約社員の場合、入社前には更新ありの契約と言っておきながら、更新のタイミングになると何かしらの理由をつけて「更新しない」と言ってくるブラック企業もあるからです。
また、正社員での入社であっても、試用期間のみ契約社員と言われた場合、試用期間が終わっても契約社員のまま本採用となってしまうこともあります。
エージェントの担当者経由で確認しても明確な回答が得られなかったら、その企業への入社を避けることも一つの手段です。
5-3.好条件すぎたり各種手当が多すぎたりしないか
また、好条件すぎたり各種手当が多すぎる場合も、ブラック企業求人の可能性があります。
求人情報で手当が多い企業は待遇が良く見えやすいですが、手当が多すぎる場合は要注意です。なぜなら「会社の制度上あるものは全て掲載している」場合や、「手当が多い代わりに、基本給が低い」場合があるからです。
月々の給与が同じでも、残業代や賞与を合わせると大きな差になるため、給与の大部分を「手当」にしている場合はブラック求人の可能性が高いと言えます。
あまりに高給な給与や給与幅が広い場合も注意が必要
同業他社にくらべて著しく給与が高い場合や、給与に幅がある場合(「年収300万~780万円」など)は注意しましょう。厳しいノルマをこなした場合に高給になる「成果連動給」や、見なし残業手当が含まれている場合が考えられるからです。
ノルマが達成できなかった場合は給与が低くなり、実労働時間よりも少ない金額しかもらえないといった事態になりかねません。
その業界の平均給与がどれくらいなのかについては、『年収ラボ』を参考すると良いでしょう。各業界の平均年収だけではなく、企業ごとの平均年収、売上高などのデータも掲載されています。
「裁量労働制」に要注意
給与体系に「裁量労働制」を採用している企業は、総じて労働時間の割に給与が低くなる傾向があります。仕事の結果に対して給与が定められているため、結果が出ずに時間がかかってしまうと労働時間の割に給与が低いという人も多いです。
5-4.転職口コミサイトで調べたら悪いコメントばかり出てこないか
転職口コミサイトで調べたとき、悪いコメントばかり出てくる会社は、ブラック企業の可能性が高いです。
第三者から評判や元社員などの実体験が記載されている口コミサイトは重要な情報源の1つと言えます。ブラック企業であれば、口コミに必ずマイナスな情報(体力的・精神的にきつい、給与が低いなど)が書かれているはずです。
尚、労働問題で訴訟があったなどの口コミがあり、その裏付けがほしい場合は、Google検索で会社名を入力して調べることで、そのようなニュースを見つけられる可能性があります。
注意!口コミサイトにはネガティブな意見が集まりやすい
口コミサイトにはネガティブな意見が集まりやすいため、注意も必要です。
なぜなら、その職場に何かしらの不満を抱えている人や、それにより退職した人が口コミを書くケースが非常に多く、その内容が正しくないこともあるからです。
職場には様々な人がいるため、同じことが起きていても、その捉え方は人それぞれです。ネガティブな意見が多いからと言って100%悪い職場だと決めつけるのではなく、そのような前提を持って口コミを見ると良いでしょう。
さいごに
転職エージェントの求人がブラックばかりなのかどうか、その真偽についてお伝えしました。
結論、転職エージェントの求人はブラック企業ばかりではありませんが、中にはブラック企業の求人が混じっていたり、人によってはブラック企業を紹介されてしまうことはあり得ます。
このため、あなたに最適な転職エージェントの選び方を知り、かつ複数社に登録した中から、あなたに合う転職エージェントを選ぶことがおすすめです。
もし登録すべきエージェントを迷っている場合は、『マイナビエージェント』『パソナキャリア』の2社に登録すれば間違いないでしょう。
あなたの転職が成功し、未来が明るいものになるよう願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。