- 「英語を使える仕事がしたい!」
- 「英語力を活かした転職がしたいな」
と考えていませんか?
英語力を活かせる仕事は豊富にあり、また英語力があるだけで転職活動を有利に進めることが可能です。
そこで、本記事では転職のプロとして英語力を活かした転職のサポートをしてきた私が、レベル別の英語を活かせる仕事や、英語を活かせる仕事探しの方法について紹介します。
- 【レベル別】英語力を活かせる仕事19選
- 【レベル別】英語力を活かした転職におすすめの転職サイト・エージェント20選
- 英語力を活かした転職を成功させるためにすべきこと
- 転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
- 【図解】転職エージェント利用の流れ
この記事を読めば、自信を持って英語力を活かした転職活動を始めることができるでしょう。
目次
1. 【レベル別】英語力を活かせる仕事19選
英語力を活かせる仕事を、語学レベル別に紹介します。(参考:英語をよく使う職種、海外勤務が多い職種は? | doda byPERSOL)
順番に見ていきましょう。
1-1. ネイティブレベル(TOEIC 800点~990点)
ネイティブレベルの英語力を持つ方におすすめの仕事を6つご紹介します。
なお、ここではネイティブレベルを「簡単な通訳や、英語での議論ができるレベル」と定義しています。
また、TOEICのスコアはあくまでも目安であり、実用的な英語力があることが重要です。
通訳・翻訳
通訳・翻訳を仕事にする場合、英語がネイティブレベルであるだけでなく、的確に表現する日本語力や、分野に応じた専門知識も必要となります。
以下に通訳と秘書が活躍する主な仕事をまとめたので、参考にしてみてください。
通訳の仕事
- 会議通訳:国際会議や学会などで活躍する。
- ビジネス通訳:企業の会議や商談で通訳を行う。
- エスコート通訳:来日した著名人に同行し、インタビューやイベントで通訳する。
- 通訳ガイド:海外の観光客に日本の観光地を案内する。
翻訳の仕事
- 文芸翻訳:本や雑誌など書籍の翻訳を行う。
- 実務翻訳:ビジネスで必要な書類や学術書などを翻訳する。
- 映像翻訳:映画やドラマといった映像作品の、日本語字幕や吹替のセリフを作成する。
出典:「CareerCross」
国際機関
国際機関には、国際連合をはじめ世界貿易機関(WTO)や国際オリンピック委員会 (IOC)など様々な組織が存在し、社会問題や政策に取り組んでいます。
会議や職員同士のコミュニケーションなど、あらゆる場面で英語力が必要となります。
また英語以外の公用語としてフランス語が用いられることも多いです。
出典:「International Monetary Fund」
外資系企業 | 経理・財務・人事・マーケティング・営業
外資系企業では、会議や文書の作成、クライアントとの打ち合わせなど、英語を使ったやり取りが多いため、ネイティブレベルの英語力が必要です。
外資系または日系グローバル企業において、バイリンガル社員が英語を使う割合は、 仕事の「メール」で87.7%以上、「資料作成」「電話・電話会議」で75%以上であると分かっています。
出典:「PRESS RELEASE-ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社」
一方で業務内容や社内の日本人が占める割合によっては、英語をほとんど使わないケースもあります。
ただし、エントリーシートを英語で書く場合や、英語面接を行う場合ももあるため、TOEIC700点以上は最低限取っておきましょう。
外資系企業への転職を考えている方は、こちらもぜひご覧ください。
外資系投資銀行
外資系企業の中で人気の高い金融機関でも、英語力が必要です。
外資系投資銀行特有の職種として「投資銀行部門(IBD)部門」「マーケット部門」「アセット・マネジメント部門」「リサーチ部門」の4つがあります。
「投資銀行部門(IBD)部門」ではクライアントの多くが日系企業という場合もありますが、英語力があることは大前提であるため、スピーディーで違和感のない英語を話せるようにしておきましょう。
英文ライター
英文ライターは、英字記事を日本から国外に発信したり、海外メディアから得た情報を記事にして日本メディアに寄稿したりします。
ここでは、ネイティブが読んでも違和感のない文を作成する高いライティングスキルが必要です。
また、フリーランスとして活躍する場合、日本語・英語両方の営業力が重要となるでしょう。
出典:「indeed」
秘書(バイリンガルセクレタリー)
バイリンガルセクレタリーは、2カ国の言語を使って秘書業務をこなします。
スケジュール管理や会議資料の作成といった一般的な秘書業務に加え、上司の通訳や翻訳作業などを行うため、高い英語力が必要です。
日系企業に加え、外資系企業や大使館などで活躍することが多く、上司が外国人の場合、仕事の会話は全て英語となります。
出典:「MINDS」
英語力に自信があり、転職先を探している方は『英語力やキャリアに自信がある方におすすめの転職サイト・エージェント7選』を参考にしてください。
1-2. ビジネス会話レベル(TOEIC 700点~800点)
次にビジネスレベルの英語力を持つ方におすすめの仕事を6つご紹介します。
ここではビジネスレベルを「ビジネスシーンの会話に支障がなく、テンプレートのあるプレゼンや電話であれば充分に対応できるレベル」と定義しています。
それでは見てきましょう。
航空会社
航空会社において英語を使う機会のある職種は主に以下の4つです。
- パイロット
- 航空管制官
- 客室乗務員
- グランドスタッフ
パイロットと管制官は英語で交信を行っており、どの国にいても確実にやり取りができるような高い英語力が必要です。
また客室乗務員やグランドスタッフの場合、フォーマルな英語を話す必要があり、国際線・国内線共にビジネスレベルの英語力が求められます。
ただ、コロナウイルス感染症の影響で航空会社のほとんどが採用を中止しているため、転職時期は慎重に考えましょう。
出典:「ANA」
教育関係
教育関係で英語を使う仕事には、下記のものがあります。
- 英語教材・学習雑誌の編集・制作・校正
- 英会話講師
- 日本語教師
これらの仕事は、英語力だけでなく指導力が問われる点が特徴的です。
また、文法を正しく理解している必要があるため、「ただ英語を話せるだけ」では不十分と言えるでしょう。
出典:「doda」
ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、IT技術を用いて企業の課題を解決するプロフェッショナルです。
英語力が高いと、ITコンサルタントとしては以下のようなメリットがあります。
- グローバル案件を扱える
- 最新情報を入手しやすい
- キャリアパスに有効
実際に、転職エージェントdodaの調査によれば、ITコンサルタントの52.8%が仕事で英語を使うと回答しています。
今後も英語を使う案件が一層増えていくと予想されるため、転職を考える際には業務で必要とされる英語のレベルと頻度を確認しておくと良いでしょう。
出典:「doda」
人事職
グローバル展開している企業の人事職の場合、TOEIC700~800点相当の英語力が必要です。
海外法人の労務管理やビザ手続きに加え、外国人に向けた会社説明会の運営から教育、人事評価まで幅広い仕事があります。
バイヤー
バイヤーとは「市場のトレンドを分析し、商品を選定し、買い付け、価格設定をする人」のことです。
海外に直接買い付けに行く場合、現地の生産者と価格や納期の交渉をするため、交渉の場で使う実践的な英会話を勉強することをおすすめします。
また、現地の文化を理解し、コミュニケーション能力を磨くことでさらに活躍できるでしょう。
出典:「Spring Professional」
留学エージェント
留学エージェントは、海外留学を希望する人に、留学先の提案や入学手続き、留学後の生活サポート、帰国後のキャリアサポートなどをします。
海外の学校関係者とのやり取りや留学先の情報収集などの場面で、総合的な英語力が必要です。
留学希望者からの相談も受けるため、海外で暮らした経験があるとなお良いでしょう。
出典:「イーキャリアFA」
英語力に自信があり、転職先を探している方は『英語力やキャリアに自信がある方におすすめの転職サイト・エージェント7選』を参考にしてください。
1-3. 日常会話レベル(TOEIC 600点~700点)
最後に、日常会話レベルの英語力がある方におすすめの仕事を下記の7つご紹介します。
ここでは日常会話レベルを「日常生活において自由な意思疎通ができ、相手の発言もある程度理解できるレベル」としています。
それでは順番に見ていきましょう。
商社
海外との取引のある部署や営業職の場合、出張や電話応対で英語が必要となります。
また、海外企業に直接商品を買い付けに行くこともあるため、英語でのコミュニケーションが必要となります。
ただし、国内営業や総務課など、英語を話す機会が少ない部署もあるため、転職を考える際は業務内容を確認しておきましょう。
出典:「doda」
通関士・貿易事務
通関士や貿易事務は、海外との貿易の際に必要な事務手続きをする仕事です。
書類の8~9割は英文であるため、リーディングスキルが求められます。
また、企業によって海外企業との電話連絡や交渉を行うことがあるため、最低限のスピーキングスキルがあると良いでしょう。
出典:「doda」
ITエンジニア
グローバルに事業を展開する企業では、ITエンジニアに英語力を求める傾向があります。
最新のIT技術は海外から日本に浸透することが多いため、英語の設計書や仕様書を素早く理解できるリーディングスキルが必要です。
旅行会社
旅行会社には書類作業から海外スタッフとの打ち合わせなど様々な業務があり、リーディング・ライティング・スピーキングの全てをバランスよくこなす英語力が必要です。
主な業種を下の表にまとめたので、ご確認ください。
業種 | 英語を使う業務 |
リテーラー | ・海外の利用者の電話・メールや対面での接客対応 ・ホテルの予約や、車の送迎手配 ・海外のホテルスタッフとの商談(年数回) |
ホールセラー | ・ホテルの予約や、車の送迎手配 ・海外のホテルスタッフとの商談(年数回) |
ランドオペレーター | ・ホテルの予約、車の送迎やアクティビティの手配 ・商談(海外支店の場合) |
添乗員 | ・現地ドライバーとのコミュニケーション ・ホテルのフロント手続き、レストランでのオーダー ・飛行機の遅延や欠航、ツアー参加者の体調不良などのトラブル対応 |
サービス業
外国人観光客の多い地域の飲食店やテーマパークスタッフなどは、接客において英語力が求められます。
また、英語力だけはでなく日本文化に関する知識も身につけておくことが大切です。
どのサービス業も日常会話レベルの英語ができれば問題ないでしょう。
出典:「doda」
ホテルスタッフ
外国人観光客が多く利用するホテルや、外資系のホテルでは、スピーキングを中心とした英語力が必要です。
ホテルの仕事には大きく分けて「宿泊部門」「料飲部門」「宴会部門」「管理部門」の4つがあり、特に「宿泊部門」のフロントやコンシェルジュは、英語を使う機会が多いです。
また、アジア圏の利用者も増えているため、中国語や韓国語なども話せる場合、選考で有利となるでしょう。
出典:「doda」
英文事務
英文事務とは英語を使った事務作業を行う人のことで、海外進出する日系企業で需要が高いです。
主な仕事内容として、海外企業へ向けたメール文書や資料の作成、電話・来客対応、ビザ申請などがあります。
未経験からでも挑戦しやすいため、働きながら英語力を磨きたい方や外資系企業を今後目指したい方にもおすすめです。
出典:「doda」
英語力に自信がある方で、転職先を探しているなら『英語力やキャリアに自信がある方におすすめの転職サイト・エージェント7選』を参考にしてください。
2. 【レベル別】英語力を活かした転職におすすめの転職サイト・エージェント20選
ネット上に転職エージェントは100社以上存在しており、選びきれない方も多いでしょう。
そこで、この章では転職で英語を活かしたい方におすすめの転職サイト・エージェントを20社ご紹介します。
下記の4つに分けてご紹介するので、気になるエージェントやサイトがあればぜひ登録してみてください。
ここでご紹介する転職エージェントに2~3社登録するだけでも、転職成功に一歩近づくでしょう。
順に見ていきましょう。
2-1.全ての方におすすめ
まずは、全ての方におすすめの転職エージェントを4社ご紹介します。
公開求人数 | 提案力 | サポート体制 | |
リクルートエージェント | ◎ 約53.6万件 |
◎ 4.1 |
◎ 4.3 |
doda | ○ 約19.4万件 |
○ 3.9 |
◯ 3.8 |
マイナビエージェント | ○ 約7.7万件 |
◯ 3.9 |
◎ 4.0 |
パソナキャリア | ○ 約1.3万件 |
◎ 4.2 |
○ 3.9 |
※2021年9月時点の求人件数です。
順番に見ていきましょう。
リクルートエージェント| 求人数豊富。地方にも強い
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
◆補足:リクルートが運営している関連サービス
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
doda | 求人数No.2・転職サポートが評判
2-4.英語力を活かした転職に特化した転職サイト
最後に、英語を活かした転職を考えている方におすすめの転職サイトについてご紹介します。
転職エージェントの方がサポートが充実していますが、合わないと感じた場合には利用してみると良いでしょう。
転職サイトと転職エージェントの違いについてはこちらで詳しくご紹介しています。
それでは詳しく見ていきましょう。
英語転職.com | グローバル企業からベンチャー企業まで幅広い求人が見つかる
『英語転職.com』はJAC Recruitmentが運営している英語力を活かした転職を希望している方のための求人・転職サイトです。
グローバル企業やベンチャー企業、ミドルマネジメントクラスからエグゼクティブクラスまで幅広い求人を掲載しているため、多様な求人を見たい方にぜひ登録していただきたい転職サイトです。
Daijob.com | 日本初のバイリンガル専門転職サイト
『Daijob.com』は1998年に設立された日本初のバイリンガル専門転職サイトです。
これまでに世界27ヵ国、3,270社以上の企業、累計54万人以上の登録者が利用した実績があります。
また、国内最大級のバイリンガル・グローバル人材専門の求人情報サイトとして、グローバルポジション数、バイリンガル人材数、グローバルIT人材数において、いずれもNo.1を獲得しています。(※ESP総研調べ 2017年6月8日時点)
海外で働きたい方におすすめの転職サイトです。
キャリアクロス | 英語求人95%以上
『キャリアクロス』は外資やグローバル日系企業の求人が多数掲載されており、英語求人が95%以上となっています。
中でもビジネスレベルの英語力が求められる求人が7割近くを占めているため、仕事を通じてさらに英語力を伸ばしたいという方におすすめの転職サイトです。
3. 英語力を活かした転職を成功させるためにすべきこと
この章では、英語力を活かした転職を成功させるためにすべきことについて話していきます。
順に見ていきましょう。
3-1. 転職の目的を見失わないようにする
英語力を活かした転職に限った話ではありませんが、転職の目的を見失わないようにしましょう。
英語力を活かすことにこだわりすぎると、「英語を使える仕事ならなんでもいい」という投げやりな転職をしてしまう恐れがあります。
大切なのは、英語力を活かして転職先で何をしたいのかという、あなたの初心を忘れないことです。
3-2. その仕事に必要な英語力を身につける
大前提として、転職先で必要とされる英語力を身につけておく必要があります。
応募要件に記載されているTOEICのスコアをクリアすることはもちろんですが、実務に活かせる英語を身に付ける必要があります。
通訳のように正しい敬語表現が必要な業務なのか、事務職で英語文書を頻繁に扱う職場なのか、希望する転職先をよく調べておきましょう。
3-3. 英語のスピーキングスキルを高める
3-2で述べた通り、TOEICのスコアだけでは不十分であり、多くの職場では英語のスピーキング力がより重要となります。
英語面接を実施している企業もあり、英語での受け答えができなければ採用される可能性は低いでしょう。
英語のスピーキングスキルを伸ばしたい方は、オンライン英会話を利用してみることをおすすめします。
3-4. 転職エージェントのサポートを受ける
転職エージェントの利用には、最適な求人の提案や非公開求人の閲覧など多くのメリットがありますが、ここでは英語力を活かした転職ならではのメリットを2点お伝えします。
順に見ていきましょう。
(1)英語面接・英語書類選考の通過率が上がる
転職エージェントを活用することで、英語面接・英語書類選考の通過率を上げることができます。
というのも、転職エージェントが英語の模擬面接や英語書類の添削を行ってくれるからです。
英語力に自信のある方でも「初めての転職活動でいきなり英語は心配」「通常の面接との違いがわからなくて不安」という不安があるでしょう。
転職エージェントを活用すれば、それらの不安を解消でき、さらに選考の通過率を上げることができます。
英語面接でよく聞かれる質問については、6章で紹介しています。
(2)英語力のミスマッチ転職を防ぐことができる
転職エージェントを活用すると、企業が求める英語力が自分と合っていなかったという失敗を防ぐことができます。
というのも、採用担当者と定期的に話している転職エージェントが、必要な英語力を具体的に教えてくれるからです。
求人票に記載されたTOEICのスコアだけを参考にすると、転職後に「会議の内容についていけない」「思ったより英語を話す機会が少ない」といったミスマッチにつながる恐れがあります。
このような事態を避けるためにも、転職エージェントに登録して英語を使うシーンを具体的に把握すると良いでしょう。
4転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
5【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
6.英語力を活かした転職に関してよくあるQ&A
最後に英語力を活かした転職に関してよくある質問に答えていきます。
- Q1.転職で有利になる英語力の目安はどのくらいですか?
- Q2.英語ができると年収は上がりますか?
- Q3.英語面接でよく聞かれる質問はありますか?
- Q4.TOEIC以外で有利となる資格はありますか?
- Q5.そもそも英語力があることで、転職は有利になりますか?
- Q6.英語ができないと、外資系企業には転職できませんか?
- Q7.英語が話せなくても、海外転職は可能ですか?
順に見ていきましょう。
Q1. 転職で有利になる英語力の目安はどのくらいですか?
国際部門の仕事であれば800点以上、それ以外であれば700点以上あると評価されやすいでしょう。
実際に求人情報を見てみると、「TOEIC700点以上必須」や「ビジネスレベル歓迎」という求人が多いです。
出典:「doda」
Q2. 英語ができると年収は上がりますか?
英語力が年収と直結するわけではありませんが、一般的に英語力と年収の間には正の相関があります。
実際に、英語力がネイティブレベルの人のうち約60%が年収1,000万円以上であるのに対し、挨拶レベルの人は約10%に留まることがわかりました。
出典:「エンワールド・ジャパン」
Q3. 英語面接でよく聞かれる質問はありますか?
いくつか抜粋してご紹介します。
日本語の面接と同じで、質問に対しては簡潔に答えるようにしましょう。
詳しくは転職エージェントに相談することをおすすめします。
自己紹介
Tell me about yourself.(あなた自身について教えてください)
興味を持ったきっかけ
Why are you interested in this company?(あなたはなぜこの会社に興味をもったのですか?)
キャリア変更の理由
Why did you choose your particular career path/field?(なぜこの方向/ 分野のキャリアを選んだのですか?)
転勤の可否
Are you willing to relocate?(転勤はできますか?)
Q4. TOEIC以外で有利となる資格はありますか?
企業に評価される資格は主に下記の通りです。
- IELTS:IELTS公式テストセンター
- TOEFL:TOEFL-ETS
- BULATS:ケンブリッジ大学英語検定機構
- 実用英語技能検定(2級以上):公益財団法人-日本英語検定協会
- 国際連合公用語英語検定試験:国連英検
上記の5つにはスピーキング試験があるため、TOEICスコアだけではアピールできないスピーキングスキルを示すことができます。
日本国内で多く起用されているTOEICですが、海外ではTOEFLやIELTS、BULATSが英語力を示す指標となるため、海外転勤を考えている方は受験してみると良いでしょう。
Q5.そもそも英語力があることで、転職は有利になりますか?
高い英語力は、転職に有利です。
求人サイトでも「TOEIC700点以上」「英検準1級以上」などの記載があり、英語力がある人は歓迎されます。
ただし中途採用の場合は、英語力だけではなく、専門性や実務経験が問われます。
出典:「doda」
Q6. 英語ができないと、外資系企業には転職できませんか?
結論から言うと、英語力が低くても外資系企業には転職できます。
ただ、日本人をクライアントとする営業職や販売・フード職など求人の選択肢は少なく、また昇格することは難しいです。
裁量権の多い仕事をして昇格していきたい方には英語力は必須であるため、自分が外資系企業で何をしたいのかを明確にしましょう。
転職できても英語力がないと先がない
Q7. 英語が話せなくても、海外勤務は可能ですか?
英語が話せなくても海外勤務は可能ですが、その可能性は大変低いです。
転職を考えている方が海外転勤をする方法として、日系企業のグローバル求人に応募するという選択肢があります。
ただ、求人票には「TOEIC700点以上」などの記載があり、英語面接を実施する企業もあるため、採用の確率を上げるためには英語力をつける必要があります。
出典:「doda」
まとめ
いかがでしたか?
英語力を活かした転職では、転職エージェント選びが重要となります。
まずは今回ご紹介したエージェントの中から2~3社登録して気軽に話を聞いてみましょう。
全ての方におすすめ
英語やキャリアに自信がある方向け
英語やキャリアに自信がない方向け
英語を活かした転職に特化した転職サイト
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
でもね、上位役職に英語ができない人はいない。つまり、英語ができないと越えられない壁が存在する。結局は「実務+英語」のセットがないと詰むので、英語勉強してる。