現在就活をしている学生の中には、
「無い内定(NNT)の末路はどうなるのか」
「無い内定を避けたい・抜け出したい」
と考える人も多いはずです。
結論から言うと、新型コロナウイルスの影響により企業が採用を控える動きも目立つようになっているため、今すぐに内定を手に入れることは難しいです。
また、同じ理由で企業の採用枠が減っているので無い内定から抜け出すことも厳しいでしょう。
しかし、無い内定から抜け出す方法が1つも無いわけではありません。
そこでこの記事では、キャリアアドバイザーとして数多くの就活生をサポートしてきた私が、
- 「無い内定の末路は?」
- 「無い内定からの脱却方法は?」
といった質問に答えます。
- 無い内定の割合は?
- 【結論】無い内定の末路とは?
- 無い内定になりやすい就活生の特徴と対策9選
- 無い内定である就活生におすすめの就活エージェント・就活サイト5選
- 就活エージェントを使うべき3つの理由
- 【図解】就活エージェント利用の流れ
- 【FAQ】無い内定に関するよくある質問と回答
すべて読めば、就職活動に向けて万全の準備を整えられるでしょう。
目次
1.無い内定の割合は?
ここでは、2023年卒大学生における就職内々定率の推移から「無い内定」の割合を確認していきます。
内々定率 | 無い内定(NNT)率 | 昨年との差 無い内定(NNT)率 |
|
3月 | 28.6% | 71.4% | -7.5% |
4月 | 46.5% | 53.5% | -8.3% |
5月 | 65.0% | 35.0% | -6.6% |
6月 | 76.9% | 23.1% | -5.1% |
去年(2023年卒)は新型コロナウイルスの影響で、無い内定の割合が例年より5%ほど高くなっていましたが、23卒になるとその影響が少しずつ緩和しておきており、22卒よりは無い内定率が低く例年に近い数字になったという結果になりました。(出典:キャリタス就活2023学生モニター調査(2023年10月))
次の章では、いよいよ「無い内定の末路」について解説していきます。
2.【結論】無い内定の末路とは?
無い内定の末路は、大きく2つに別れています。
では、それぞれの末路にどのような事例が見られるのか解説も踏まえて確認していきましょう。
2-1.在学中の末路
在学中の末路には以下のものが挙げられます。
(1)留学する
在学中の選択肢1つ目は、留学です。
実質留年と変わりませんが、「日常英会話をマスターする」「ワーホリで就業経験を積む」などの強い目的意識を持って留学するのであれば、面接でアピールできるものを得られるでしょう。
ここで、実際に留学経験が就活で生きたという声を見てみましょう。
※出典:「ReseMom『留学マスター』」
実際に留学経験のある25〜34歳の男女を対象に行ったアンケート調査では、回答者400名のうち「留学で得た能力や経験が就活に生きた」と回答した人は292名(全体の73%)に及びました。
近年グローバル化が進み、大手企業を始め、海外進出を積極的に進めている企業が増えているご時世ですので、留学経験のある就活生が評価されるのも納得がいきます。
しかし、今年2023年は新型コロナウイルスの影響で多くの学生が海外渡航できない状況となっているのが現状です。
入国許可が降りている国はごくわずかで、いざ入国できたとしても、政府の対応も情勢によって変化し得るので、帰国を迫られる可能性もあるため、現在コロナ禍の中の選択肢をしてはあまりおすすめできません。
どうしても、留学を諦めきれない方は、国内に居ながら海外の語学学校の授業を受けられる「オンライン留学」を試してみるのも一種の手段でしょう。
(2)就職留年する
在学中の選択肢2つ目は、就職留年です。
自由な時間が1年増えるので、もう一度自分の将来について考えることができるうえに、「新卒」という肩書きで納得の行くまで就活を続けることができます。
つまり、「どうしても諦めきれない企業があるから再び挑戦したい」という人におすすめの選択肢と言えるでしょう。
ただ、お金が余分にかかってしまう点には十分注意してください。
留年する期間によりますが、最低でも半期分の学費の支払い(国公立の場合は27万円、私立の場合は45万円)はかかります。
そのため、「これだけの大金を支払ってまで本当に就職留年をする必要があるのか?」と再度検討することも大切です。
(3)可能であれば、大学院へ進学する
在学中の選択肢3つ目は、大学院進学です。
大学院に進学すると、高い専門性を身につけることができるため、将来的な就職の選択肢が増えるというメリットがあります。
例えば、理系の「研究開発職」などだと、多くの企業が大学院卒を前提としています。
もしあなたが専門性を身につけて就職で活かしたいのであれば、大学院の進学をおすすめします。
ただ、こちらも大学院に進学することは多額の学費がかかるという点には注意が必要です。
具体的な学費目安は以下の通りです。
大学院2年間でかかる学費
国立大学 文系 | 1,383,600円 |
国立大学 理系 | 1,383,600円 |
私立大学 文系 | 2,128,811円 |
私立大学 理系 | 2,856,853円 |
※出典:国立大学等の授業料その他の費用に関する省令
※出典:私立大学入学者に係する初年度学生納付金平均額の調査結果
上記の結果から分かるように、大学院に進学することで多額の学費がかかるので、必要に応じて奨学金の利用も検討することをおすすめします。
2-2.卒業後の末路
一方、卒業後の末路には以下のものが挙げられます。
では、それぞれ解説していきます。
(1)就職浪人する
就職浪人は正直あまりおすすめできません。
なぜなら「新卒」として扱われる就職留年に対して、就職浪人は「既卒」扱いとなり、デメリットが多いからです。
一度「既卒」扱いになると、面接官からマイナスのイメージを持たれやすいほか、企業によっては「中途採用」扱いとなるので内定をもらうことすら厳しいかもしれません。
ましてコロナの影響で採用人数が減少しているため、キャリアアップすることは難しいでしょう。
就職浪人についてもっと知りたいという方は、「就職浪人とは?|就職浪人の割合から厳しい実情まで徹底解説」で、就職浪人の特徴やメリット・デメリットをまとめていますのでご参照ください。
(2)フリーターになる
フリーターとしてではなく、今すぐに正社員として働くことをおすすめします。
なぜなら、フリーターは正社員と比べて「生涯賃金が低い」「収入が安定しない」「クビにされやすい」といったデメリットが多いからです。
ここで、フリーター期間と正社員への就職成功率を見てみましょう。
※出典:「労働政策研究・研修機構、ユースフル労働統計」
上記の結果から分かるように、一般的にフリーターの期間が長ければ長いほど正社員として働くことが難しくなります。
とはいえ、大卒以上であれば正社員として採用してくれる企業は少なからずあるはずです。
もし、現在パートやアルバイトを行なっているのであれば、その会社の正社員として働くことも視野に入れてみましょう。
(3)起業する
就職に失敗して「働き先が無い」と感じるのであれば「自分で作ってしまおう」という考えです。
というのも、「起業」とは年齢制限や厳しい条件が特にあるわけでも無く、誰でもできるものだからです。
とは言っても、起業するメリット・デメリットをあらかじめ知っておく必要があるでしょう。
以下に企業のメリット・デメリットをまとめました。
起業のメリット
- 経営者として全ての決定権を握るため、雇用側のストレスを感じない
- 成功すれば、他の新卒の収入をはるかに上回る
まず初めに、新卒と起業した場合で大きく異なるものは社内での「立場」です。
もし、起業した場合は経営者(社長)となるため経営の決定権は自分にあり、人を動かす立場になります。
そのため、「いつ仕事をしようか」「誰に役職を付けようか」「どんな仕事をするのか」全て自分の判断で決めることができるので、雇用側の圧迫感のあるストレスは感じないでしょう。
また、事業が成功した矢先には、新卒をはるかに上回る収入を手にすることが可能です。
起業のデメリット
- ビジネスの知識と経験が未熟であれば、事業が失敗することがある
- 事業実績が無いと、顧客や取引先からの信頼が得られにくい
しかしその一方で、起業のデメリットも見過ごせません。
就業経験なしに起業をすると、ビジネスの知識と経験が未熟なので、失敗する確率が高いです。
実際に、年齢別の起業者の割合を確認してみましょう。
日本政策金融公庫「2021年度新規開業実態調査」の結果から、起業者の平均年齢は43.7歳であり、起業者のうちの36.9%は40代、31.3%は30代で創業しています。
さらに、1991年の調査開始時では平均年齢が38.9歳でしたが、少子高齢化等の影響を受けて企業や創業者の平均年齢は上昇傾向にあります。
これらを踏まえると、起業者の約7割は30代以上でキャリアが十分にある人たちであることがわかるはずです。
また、事業実績がないと顧客や取引先から疑義を持たれて取引がスムーズにできなくなる可能性もあるでしょう。
(4)女性の場合は、婚活を考える
女性で無い内定のまま卒業してしまったことで、婚活を考えるのはやめましょう。
「婚活をして相手を見つけられれば何とかなる」と思ったら大間違いです。
このような「逃げの婚活」は焦って判断した結果ですので、後で「あの時諦めずに就活を続けておけば良かった」と後悔することがあるかもしれません。
辛いかもしれませんが、納得のいく形で終えるまで就活を続けるべきでしょう。
3.無い内定になりやすい就活生の特徴と対策9選
無い内定になりやすい人の特徴として以下のものが代表的です。
- 内定をゴールと考えている
- 就活への心構えができていない
- エントリー社数が少ない
- 自己分析が甘い
- 業界研究・企業研究が甘い
- 自分のレベルにあった企業を受けていない
- 選考テストの対策が不十分である
- 身だしなみに問題がある
- 就活に関して悩みがある
それぞれの解決策とともに見ていきましょう。
3-1.内定をゴールと考えている
内定をゴールだと考えている学生は就職活動に失敗する可能性が高いです。
なぜなら、この類の学生は「自分が実際に企業で働く姿」を面接官に伝えることができないからです。
入社後のキャリアプランをしっかり立てておかなければ、面接官から「何も考えていない」「採用するメリットが無い」と判断されてしまいます。
とはいえ、中途半端な企業研究では働くイメージを持つことが難しいでしょう。
そこで、おすすめの解決策を紹介します。
対策:企業イベントに積極的に参加する
具体的には、以下の企業イベントに参加することをおすすめします。
- 企業説明会
- インターンシップ
- 社員座談会
- OB訪問会
というのも、上記のイベントに参加することで、社員に直接業務内容を聞くことができ、実際に働く姿を描きやすくなるからです。
企業イベントで得られた情報や経験からあなた自身のキャリアプランを作成することができれば、面接官へのアピールに繋げられるでしょう。
しかし、企業説明会以外のイベントは、ES(エントリーシート)や選考テストが通過しなければ参加できないケースも多いので、入念な準備が必要です。
今すぐにESや選考テストの対策について知りたい方は3-7.「選考テストの対策が不十分である」をご覧ください。
3-2.就活への心構えができていない
就活中はどうしても気分が落ち込む瞬間があります。
「自信があったはずの面接で落ちた」「一緒に面接を受けた人が凄い優秀で焦った」など思いも寄らぬトラブルが立て続けに起こるからです。
しかし、1つ1つのトラブルに振り回されているようでは就活で上手くいくわけがありません。
そこで、こうしたトラブルを乗り越える方法を2つ紹介します。
対策1:「就活は運や縁の部分が大きい」と割り切る
就活は、運や縁で大きく左右すると言っても過言ではありません。
まれに「不採用=優秀ではない」と決めつける学生がいますが、それは大きな間違いです。
いくら成績が優秀で、スポーツの業績が偉大な学生でも落ちるときは普通に落ちます。
大切なのは、落ちたことをしっかりと割り切り、次の選考に切り替える姿勢です。
しかし、どうしても希望の会社以外入社したくないという場合は、早い段階で就活の準備に取り掛かる必要があるでしょう。
対策2:就活の準備は早めにやる
就活の準備に「早すぎる」ということはありません。
なぜなら、就活を早く始めたぶん気持ちに余裕が生まれ、
就活解禁(3月)から就活の準備を始める学生も多いですが、3月上旬から始まるクリック戦争やESの提出・締め切り等で精一杯でしょう。
就活解禁日である3月1日に、就活生が一斉に企業にプレエントリーすることです。
企業の中には、説明会や座談会の予約が先着順となっているところもあるため、このような現象が起こります。
また、興味がある会社の全ての説明会に出席することも、時間的に厳しいです。
そのため、就活解禁前に志望業界・企業をある程度絞っておく必要もあるでしょう。
3-3.エントリー社数が少ない
就活において、エントリー社数が少ないことは致命的です。
当然のことですが、エントリー社数が多ければ多いほど内定をもらう確率も高くなります。
また、持ち駒数(現在選考が進んでいる企業の数)は非常に重要で、あまりに少ない場合だと「無い内定になるのではないか」と毎日不安な気持ちに駆られるでしょう。
ここで実際に、ここ3年間の就活生の平均エントリー社数を見てみましょう。
※出典:株式会社ディスコ
上記の結果から、23卒就活生の平均エントリー社数は23社ほどであることがわかります。
また、理系学生に比べて文系学生の方がエントリー社数が多いですが、これは文系学生の方が業界・企業にこだわらず幅広い就活ができるためでしょう。
以下に、エントリー社数が少ない就活生のために対策方法をまとめてみたのでぜひ参考にしてください。
対策:エントリー社数は「適度な量」で(平均+3〜5)
最も注意しなければならないことは、エントリー社数が「適度な量」であるかどうかです。
エントリー社数を過度に増やすと以下の問題が起こりかねないからです。
- ESの「質」が落ち、提出日が締め切りギリギリになりやすい
- 選考が通過した時に、テストや面接の対策が追いつかなくなる
上記の問題を避けるためにも「エントリー社数は30社前後」「締め切り5日前までに提出」を心がけましょう。
ESの設問は前年と大きく変わるケースは少ないので、エントリーする企業が事前に決まっているのであれば、就活解禁前に書く内容を決めておきましょう。
3-4.自己分析が甘い
自己分析は就職先を決める上で最も重要であると言っても過言ではありません。
なぜなら、自己分析とは「自分の仕事選びの軸を明確にする上で、他者に自分のことを伝える要素となる」からです。
そのため、自己分析が甘い場合、面接官に「なぜうちの会社に入りたいのだろう?」「うちで何がしたいのか?」と思われてしまいます。
また自己分析は、「ここまでやったから完璧」という絶対的な基準がありません。
それをいいことに面接官は様々な角度であなたのことを聞き出そうとしてきますから、早期から準備が必要です。
とはいえ、いきなり自己分析を1人で行うのは難しいでしょう。
そこで、以下におすすめの自己分析の方法をまとめてみたのでぜひ参考にしてください。
対策:自己分析を入念に行う
自己分析は主に以下の順番で行うと良いでしょう。
では、それぞれ解説していきます。
(1)自分の人生を振り返り、テーマを1つ決める
まず初めに、自分の人生を振り返り、テーマを1つ決めましょう。
「辛かったこと」「嬉しかったこと」「頑張ったこと」「感動したこと」何でも良いです。
(例)著者の場合:「頑張ったこと」
(2)テーマのシーンをいくつか挙げてみる
テーマを設定したら、そのシーンをできるだけ多く、かつ具体的に列挙してみましょう。
(例)著者の場合:「サッカーでスタメンを維持するために人一倍練習した」
「志望校に合格するために人一倍勉強した」
(3)挙げたシーンを「なぜ?」と掘り下げていく
列挙したものを、一つ一つ「なぜ?」と掘り下げてみましょう。
(例)著者の場合:「志望校に合格するために人一倍勉強した」
なぜ?①:「同じ志望校を目指す仲間たちがたくさんいたので頑張れた」
なぜ?②:「競い合うだけでなく、時には励まし合えたから頑張れた」
なぜ?③:「自分だけでなくみんなで喜びを分かち合いたいから」
(4)根底にある価値観を言語化する
この掘り下げ例を見ると、「競争心が強いが仲間を思いやる」という価値観が見えてきます。
このように、掘り下げれば掘り下げるほど言語化できていなかった自分の価値観を浮き彫りにすることができます。
言語化することができたら、その価値観を「仕事選びの軸」として業界研究を行いましょう。
補足:自己分析を始めるタイミングは?
自己分析は遅くとも就活前年の11月までには始めておきましょう。
実際に、就活生の70.1%が11月時点ですでに「自己分析」を始めていたことがわかります。
また、2月では79.2%が「自己分析」を就活解禁前に準備していたと回答しています。(※出典:キャリタス就活)
上記の結果から、自己分析がどれほど重要な作業か伝わったはずです。
3-5.業界研究・企業研究が甘い
業界研究も自己分析と同様に、就活では重要な作業になります。
というのも、業界研究とは「自己分析を通して得られた自分の企業選びの軸がその企業・業界の特徴や仕事内容と合うのかを確かめる作業」であるからです。
そのため、業界研究・企業研究が甘い場合、面接官に「どんな働き方ができるんだろう?」「なぜその部署を希望しているのだろう?」と思われてしまいます。
とはいえ、業界研究・企業研究は自己分析に比べて詳しく行う必要があるので注意が必要です。
そこで、以下におすすめの業界研究・企業研究の方法をまとめてみたのでぜひ参考にしてください。
対策:業界研究・企業研究を入念に行う
業界研究は主に以下の順番で行うと良いでしょう。
では、それぞれ解説していきます。
(1)自分の興味のある業界を幅広く取り上げる
まずは何でも良いので、自分が興味のある業界を取り上げてみましょう。
選べないという方は、「説明会で一番印象的だった」「普段楽しいと感じること」など
ちょっとしたキッカケを探ってみると見つかるかもしれません。
(2)業界の現状、課題、今後の展望を詳しく調べる
業界の現状、課題、将来像を詳しくリサーチします。
業界内の企業同士を比較して、それぞれの市場規模・業績・提携関係・将来性等を把握しましょう。
この作業を入念に行っておくことで、後に志望動機書や面接にて企業や業界の特徴を余すことなく伝えることができ、アピールに繋がります。
(3)求められる人物像と自分を比較する
最後に、取り上げた業界の希望業種で求められる能力と自分を比較させます。
例えば「営業職」の場合、
- 説得力や傾聴力を兼ね備えた「コミュニケーション能力」
- 売り上げ目標に向けた「ゴール設定が上手い」
- 失敗を積み重ねて、売り上げを伸ばし続ける「タフな精神力」
など、適している能力や素質を知り、自分と照らし合わせてみましょう。
後はこれの繰り返しです。
補足:業界研究を行う上で利用すべきもの
(4)就活情報サイト(アプリ有り)
最も手軽で利用者が多いものは就活情報サイトです。
アプリ版もあるため、手が空いたタイミングで業界研究を行うことができます。
また、サイト内には他者の業界研究が投稿されていることもあるので、随時チェックしてみると良いでしょう。
(5)書籍や雑誌
各業界・企業の情報は書籍や雑誌にても把握が可能です。
定番のものだと、「就活四季報」や「業界地図」は1冊で各業界・企業の現状、課題、将来像を網羅してます。
特に「就活四季報」は、求める人材、採用人数、採用プロセス、年収、3年後離職率等、細部まで記載されているので、購入してみても良いかもしれません。
(6)新聞やニュース
新聞やニュースでも、特定業界や社会全般の最新動向を知ることが可能です。
就活の面接では、社会動向などの一般常識を聞かれることがあるので、自分の興味のある業界の動向は常に把握しておくことをオススメします。
3-6.自分のレベルにあった企業を受けていない
これは、俗に言う「大手病」の学生に多く見られる傾向です。
大手病とは、誰もが知っている大企業への就職のみに固執してしまうことです。主な原因として、「有名大学への進学したプライドのため」「親の期待に応えるため」「他人に自慢するため」が挙げられます。
大手病の最も厄介な点は、克服しない限り就活が上手く行かなくなる点です。
そうなると、就職留年をするか、既卒として新たに就活を行うことになってしまいます。
一般的に、年齢を重ねるにつれて就職先の門戸は閉ざされていくので、早急な対策が必要でしょう。
そこで、大手病を克服するための解決策を以下に紹介します。
対策:中小企業・ベンチャー企業も視野に入れて就活を行う
就活で上手くいかなくなった場合は、業界をさらに広く見ることをおすすめします。
中小企業庁調査の結果によると、国内の大企業は1万1,000社、中小企業は380万9,000社となっており、割合で言うと大企業が0.3%、中小企業が99.7%です。
この結果からわかるように、国内の中小企業は大手企業に比べると圧倒的に多いです。
給与や福利厚生は大企業に比べると劣りますが、「1人1人の業務が幅広くなる」「仕事ができれば大企業より早く役職が付く」といったメリットもあります。
もちろん、世間的には知られていない会社でも、業績が高い会社はいくつもあります。
そのため、知名度の高い企業だけを選び、それ以外の企業は見捨てるといった行為だけは避けましょう。
3-7.選考テストの対策が不十分である
面接に限らず、選考テストが原因で落ちることは十分あります。
というのも、インターンや面接で次の選考に進むためには、課されたテストで基準値以上の点数を取らなければならないからです。
ここで、過去の就活生がテストの準備をいつごろから始めたのかを確認してみましょう。
「マイナビ 学生の窓口調べ 」による結果から、少なくとも47%の学生が就活解禁前(一般的には3月)よりも前にテスト対策を始めていたことがわかります。
とはいえ、テストの対策はどうすれば良いのか困っている学生も多いでしょう。
そこで、選考テストの対策方法を以下に紹介します。
対策:就活サイトにある過去の体験談を参考にする
まず初めに就活サイト登録し、気になる企業の体験談を見てみましょう。
体験談には、「ESの設問内容」「面接の質問」に加え、「選考テストの種類」について書かれていることがあるからです。
代表的な選考テストには以下のものが挙げられます。
※出典:digmedia
企業がどのテストを課すのか分かったら後は対策です。
対策は基本的に市販のWebテスト攻略本で十分対策が可能です。
対策を始める時期ですが、遅くとも就活解禁前から初めておきましょう。
就活解禁後はESの締め切りや説明会等で余裕がありません。
3-8.身だしなみに問題がある
面接において身だしなみは特に重要です。
なぜなら、面接官は身だしなみが整っているかどうかで就活生の第一印象を決めてしまうからです。
特に、面接官は「爽やかさ」「清潔感」「機能性」の3点がしっかり整っているのかを確認しています。
とはいえ、身だしなみのチェックを自分の判断で行うのはあまりにも危険すぎます。
そこで、以下に就活生の身だしなみポイントをまとめたのでぜひ参考にしてください。
対策:主な身だしなみポイントを押さえる
女性の身だしなみポイントは以下の6点です。
では、それぞれ見ていきましょう。
(1)スーツ
スーツの色は黒色(ブラック)が無難でしょう。
ネイビーやグレーなどのスーツが禁止されているわけではありませんが、黒が最も形式的とされているからです。
また、サイズ感「肩幅」「袖丈」「スカート・パンツの丈」には注意が必要です。
面接官が全体のシルエットに違和感を持たないように気をつけましょう。
※コートは、男性がダーク系、女性はベージュ系の色でシンプルなものが一般的です。
(2)髪型
髪型のポイントは「前髪は額が出て眉毛が見える」ことです。
髪色は地毛の色であれば問題ありませんが、長いようであればまとめることをおすすめします。
シンプルかつ、清潔感をアピールすることを意識しましょう。
(3)ブラウス
ブラウスの色は白色で問題ありません。
スーツと同様に丈が合っているのかどうか確認しましょう。
また、白色なので汚れやシワが目立ちやすいので注意が必要です。
(4)パンプス・ストッキング
パンプス・ストッキングの色は黒色が無難です。
使用上の注意としては、全体に汚れが無い&少ないこと、かかとがすり減っていないかも確認しましょう。
また、ストッキングは伝線していないか念入りにチェックしましょう。
(5)メイク・ネイル
メイク・ネイルも「清潔感」の観点で注意が必要です。
ベースは気になるところを隠す程度、リップは潤いと血色感を与える程度、眉毛はしっかり整えるようにします。
また、マニキュア、ジェルネイル、付け爪、ネイルアートは基本避けましょう。
しかし、業界によってはナチュラルカラーは認められているところもあります。
(6)バック・時計などの小物類
バックの条件として、A4サイズの書類が入り、地面に置いた際に倒れないシンプルなものが良いです。
説明会によっては1回で数十社分のチラシをいただくことがあるので、マチは広い方がいいかっもしれません。
また、時計は高級・カジュアルなものは控えましょう。
同様にネックレスやピアス、ブレスレットなどのアクセサリー類も避けましょう。
3-9.就活に関して悩みがある
もし仮に就活そのものに悩みがあるようであれば、一人で抱え込まず、就活エージェントの利用を強く推奨します。
就活エージェントでは、担当のアドバイザーが就活に関する相談に乗ってくれて、様々なサポートを行ってくれます。
対策:就活エージェントの無料サービスを受ける
代表的なものとして以下の6点が挙げられます。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接のセッティング
- 面接の対策
- 面接のフィードバック
上記のサービスは基本的に全て無料で受けれるので、一度登録してみることをおすすめします。
就活エージェントを上手く活用することができれば、自身の就職活動における大きな味方にすることが出来るでしょう。
しかし、就活エージェントを初めて利用する場合、どれを利用したら良いのかわからないはずです。
そこで次の章では、おすすめの就活エージェントを「求人の質」「サポート力」「提案力」の3点で総合評価が高い順にランキング形式で紹介していきます。
4.無い内定である就活生におすすめの就活エージェント・就活サイト5選
就活エージェントを利用するのなら、口コミ・評判が良くサポート力に優れたエージェントを頼りたいですよね。
Career Theory編集部では、実際に就活エージェント・就活サイトを利用した学生100名に対するアンケート調査に基づき、本当に満足度の高い就活エージェントを次の3ポイントから厳選しました。
就活エージェントを評価する3つの基準
- 就職支援実績
その就活エージェントを利用して第一志望の会社から内定を獲得できたか - エージェントの質
エージェント(キャリアアドバイザー)が客観的なアドバイスや提案をしてくれるか。必要な対応を提供してくれるか - サポート体制
就活エージェントが内定まで並走し、最後まで親身にサポートし続けてくれるか
この結果、就活生の満足度が高いおすすめの就活エージェントベスト5は、次の5サイトでした。
〔数値実績等の出典〕各サービス公式サイトによる編集部調べ,2023年2月20日閲読.
どれか1つに迷ったら、まずは利用者の満足度平均点が1位だった『キャリアチケット』に登録してみるのがおすすめです。
『キャリアチケット』は良い企業の求人を紹介してもらえたと評判なだけでなく、就活相談に対するサポート体制やES添削・面接対策などといったアドバイスについても抜群の高評価を集めている就活エージェントなので、最初の相談先にするのが良いでしょう。
\n
また、可能であれば就活エージェントにはもう1~2社ほど追加で登録し、初回面談・初回の求人紹介での対応を見比べてからメインのエージェントを選抜するようにしましょう。
というのも、就活エージェントの利用にあたっては、実際にあなたを担当してくれるアドバイザーとの相性が重要となるからです。
人によっては熱心すぎるアドバイスに引いてしまったり、反対に、コンパクトなサポートがかえって物足りなく感じたりといったことも十分考えられます。
本当に自分へフィット感を感じる就活エージェントを利用し続けるのがベストな選択と言えるので、就活初動ではなるべく複数の就活エージェントを試すところから始めましょう。
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キャリアチケットのおすすめポイント
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- ES添削がLINEでできると就活生から好評
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『キャリアチケット』は、就活生の4人に1人が登録している大人気の就活エージェントです(21年卒学生の累計登録者数から算出,公式サイト発表)。
オリコンの新卒エージェントランキングでもランキング上位常連のエージェントで、特にアドバイザーへの相談のしやすさ・サポート力について高い評価を集めています。
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2位:irodas|サービス利用満足度95%
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- サービス利用満足度95%(2022年度実績)
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- 丁寧な初回カウンセリングで就活の方向性をがっちり固める
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『irodasSALON』は、利用者満足度95%の就活エージェント(2022年度)です。
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JobSpringのおすすめポイント
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- CUBIC適性検査を活用した自己分析を実施
- 就活のノウハウが詰まったテンプレが入手できる
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『JobSpring(ジョブスプリング)』は、就職活動の包括的なサポートのみならず、企業イベント、就活セミナーなどのイベントが充実しているのが特徴の就職サイトです。
就活生自身が積極的にイベントに参加することで、自分にあった理想の仕事を見つけられたり、将来のキャリアを真剣に考えたりするきっかけになるでしょう。
イベント参加者の満足度も高く「参加されていた企業担当の方と近い距離で お話を伺える機会は貴重でした」「各企業のご担当者様のキャリアが掘り下げられていたため、働くイメージがつくりやすかった!」といった感想の声もあります。※調査概要:2021年3月26日~2021年9月15日までに開催したイベントのアンケート結果に基づく
また、就職活動に関する情報が詰まったテンプレートが受け取れたり、面談やセミナーを通してエージェントが保有するノウハウを知れたりする機会も豊富。
受け身ではなく積極的に就職活動をしていきたいと考えている方は、参加型のイベントが充実しているJobSpringがおすすめです。
サービスはLINEに登録すれば利用可能。わざわざパソコンを開かなくとも、手軽に情報が閲覧できるのは嬉しいポイントといえるでしょう。
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4位:キャリアスタート|入社後定着率92%の求人紹介を実現
キャリアスタートのおすすめポイント
- 入社後定着率92%!入社後に後悔しない選択を徹底サポート(2018年10月~2019年9月実績から算出)
- Zoom・電話などでどこでも相談可能!スキマ時間の就活に最適
- 20代~30代の若手エージェントが多くて相談しやすい雰囲気
- 力強い面接対策・トレーニングが役立つと大評判
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『キャリアスタート』は、最短2週間内定という実績がある就職エージェントです(2012年4月11日~2020年11月30日までの実績から算出,公式サイト発表)。
入社後の定着率が92%と非常に高く(2018年10月~2019年9月実績から算出,公式サイト発表)、入社して良かったと思えるような企業を紹介してもらえたという口コミが多く寄せられています。
『キャリアスタート』では約10年間にわたって若手の転職支援に力を入れてきたノウハウを活かして、就活生に対してもES作りや面接対策まで全力でバックアップしてくれます。
特に面接対策・面接トレーニングに力を入れており、応募先企業や各就活生の特性をふまえたアピール方法をみっちりと教えてもらえます。
紹介先の企業も年々増加中のサービスであるため、豊富な企業の中から自分にあった求人を選んでほしいと考えている就活生におすすめの就活エージェントだと言えるでしょう。
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5位: JOBRASS(ジョブラス)新卒紹介|厳選された非公開求人や独自の推薦フローの案内が受けられる!
JOBRASS新卒紹介のおすすめポイント
- 大手の人材サービス会社運営なので大手・有名企業とのコネクションが強い
- 面談満足度93%(同社調べ)と質の高いキャリア面談
- 求人企業各社の選考ポイントを詳しく教えてくれる
- 募集企業への詳しさを活かした企業ごとのES添削・面接対策も充実
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『JOBRASS(ジョブラス)新卒紹介』は、求人媒体大手企業のアイデム社が運営する新卒者向け就活エージェントです。
半世紀近くにわたる企業向け採用支援実績を通して培われた各企業との力強いパートナーシップが同社の武器であり、それが可能とする「求人の質」に大きな強みがあります。
約2,400社(JOBRASS会員企業数)の求人情報が掲載されており、特に、選りすぐりの人気・希少求人である約600社の非公開求人情報から厳選しての求人紹介を受けられるのが大きなメリットです。
さらに『ジョブラス』独自の推薦フロー(特別な内定ルート・選考フローなど)を案内してもらえるなど、求人企業との強固な信頼関係があるからこそ実現できるサポートを受けられる点も、就活生にとってはとても嬉しいポイントです。
また担当エージェントからの紹介だけでなく、企業からの特別オファーを受けることも可能です。
『ジョブラス』が持つ求人企業との太いパイプは求人紹介以外の面でも発揮されています。
たとえば各選考プロセス(1次面接、2次面接、3次面接のそれぞれなど)に対する企業側の所感を担当エージェントからフィードバックとして受け取ることができたり、求人票には表れていない各企業の❝リアル❞な実状を聞くことができたりと、企業選びから内定獲得まで力強いアシストを得ることができます。
各企業の募集背景や人材にかける期待にも詳しいので、その点をふまえたアピール方法をES添削・面接対策の場面で教えてもらえることに期待できます。
さらに情報を受け取るだけでなく、選考当日に自分からうまく発信できなかった熱意やアピールポイントであったり、聞きそびれてしまった質問事項であったりといった補足・フォローアップ事項についてもしっかりと企業側へ橋渡し・伝達してもらえます。
まずは登録して、初回の面談でエージェント(キャリアアドバイザー)に希望や不安をぶつけてみましょう。
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5.就活エージェントを使うべき3つの理由
ここまで読み進めてきてくださった方の中には、結局「就活エージェントをなぜ利用しないといけないのか」という疑問を持った方も多いでしょう。
そこで、この章では、就活エージェントを利用する重要性についてお話させていただきます。
それでは順に説明していきます。
5-1.就活エージェントがやってくれることの全て
就活エージェントとは、登録をすると完全無料で就職の相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、ES添削など就職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
就活エージェントがしてくれることは、主に下記5点です。
- 就活相談
- 非公開も含めた求人紹介
- 面接対策
- ESの添削
- 面接のセッティング
就職活動で必要なことは全てサポートしてくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。
逆に、個人で就職活動を進める場合は上記をすべて自身でこなさなければなりませんので、就職する場合はできる限り活用するのが得策です。
詳しい違いは次章で説明しますが、結論をいうと、大きな違いは担当が付くか付かないかです。
就活エージェントであれば、面談をした上で応募作業、面接日程調整、ESの添削などをすべてしてくれますが、就活ナビサイトの場合は、Webサイト上にある求人情報を自分で調べて、全て自分で行う必要があります。
このことから、就活ナビサイトよりも就活エージェントの方が圧倒的に優れており、就活ナビサイトはあくまでエージェントをつかってうまくいかない(サポートを断られた)時に使う存在です。
7つの観点で比較してみましたので、ご参考ください。
5-2.就活エージェントを使う上でのメリット
就活エージェントを使う上でのメリットが以下の通りです。
- 就職活動に必要なサポートを全て『無料』で受けられる
- 就活に役立つ講習・イベントに参加できる
- 表には出ていない『非公開求人』を探してきてくれる
- 特別ルートで早期内定が貰える可能性も
例えるなら学習塾の個別指導を全て無料で受けられるような内容です。
自分一人ではできないことをサポートしてくれるので、就活が成功する確率はグッと上がります。
また、以下のコメントのように、就活エージェント経由の『非公開求人』を利用して、早期で人気企業の内定を貰った方が多くいるのも事実です。
就活エージェントから、TVCMで大変有名な大手企業やメガベンチャーの『非公開求人』を複数紹介して貰い、特別ルートとして、ES選考・一・二次選考免除+人事の方と仲良くなれる機会を沢山用意してもらえました。
もし落ちてしまっても、就活エージェント経由で「なぜだめだったのか」のフィードバックを頂けるので、次の選考に生かすこともできましたし、落ち込んでいる際も、エージェントが全力で支えてくれたお陰で就活を納得した形で終えることができました。
お得しか見当たらないサービスだと思います。
出典元:アンケート
このように、自分一人ではできないことを完全サポートしてくれるので、就活が成功する確率はグッと上がり、納得した内定を掴むのに繋がるでしょう
5-3.就活エージェントを使う上でのデメリット
就活エージェントを使う上でのデメリットは以下の通りです。
- 上手い営業トークにのせられて、誤った就職をしてしまう可能性がある
- 担当のコンサルタントの質が均一でない
就活エージェントの質はピンキリで、悪徳なエージェントにあたってしまうと、あなたの志向に合っていなくても無理やり入社をさせてくることもあります。
また中小のエージェントは紹介できる案件が限られており、比較的大手は少なく、平気でブラック企業の案件を紹介してくるところもあります。
ですので、信用できるエージェントに登録しつつ、紹介して貰った企業は、openworkで口コミの確認をするようにしましょう。
学歴が良くないのか、ガクチカが弱かったのか何が原因かはわからないけど、エージェントの態度が人によってコロコロ変わる人に当たったときは嫌だったな。。。
友達も、そのエージェントサービスに「貴方には紹介できる案件ありません」って言われたらしいし、金儲けにならないからってすぐ見捨てるエージェントは嫌い、、
だからこそ、エージェントはどんな層の人(学歴や就活に強い経験を持ってないような人)からも満足度が高いサービスを選ぶべきだなーとは思ったかな
出典元:アンケート
以上のコメントにもあるように、就活エージェントを選ぶうえで、就活生の口コミ評判が高いエージェントを選ぶことが大切です。
就活エージェントの評判ランキングが気になる方は、【決定版】就活エージェントおすすめランキング|内定獲得者の口コミ評判を徹底比較で、ランキング形式で綺麗にまとめられていますのでご参照ください。
6.【図解】就活エージェント利用の流れ
上記にて、あなたが使うべき就活エージェント、使う際のコツなどをお伝えしてきました。
この章では、実際に就活エージェントに登録した場合のサービスの流れについて解説します。
特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、サイトを初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. 登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
また、登録する際は、就活エージェントのサービスなのかどうかを確認するようにしてください。
例えば、「リクルート エージェント」と検索するとリクルートの転職サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
Step 2. 電話がかかってくる
登録すると、就活エージェントから数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
Step 3. キャリアカウンセリング
電話もしくは対面でカウンセリングを受けることが可能です。
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- PRポイントの整理
- 志望している業界・職種
- どういう軸で就活をするか
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない就職をすることができるでしょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな企業を3~10件ほど紹介してもらいます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な施設もあるでしょう。
それぞれの就活エージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のサイトから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. ES(エントリーシート)の添削
応募する企業を決めたら、ESなどの選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高のESをコンサルタントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 応募する
選考書類が完成したら、コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、コンサルタントが企業に伝えてくれます。
就活エージェントを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べるとエージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している施設の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定はコンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定・入社までのサポート
内定が出た後は、企業にもよりますが、コンサルタントが入社するまでのサポートを行ってくれます。
ビジネスマナーや、仕事観など、社会に出るにあたって重要なことを教えてもらえます。
7.【FAQ】無い内定に関するよくある疑問と回答
無い内定に関してよくある疑問をQ&A形式にしてまとめました。
Q-1.そもそも無い内定とは?
無い内定とは、「内々定」にかけて、内定(または内々定)がない状態を呼ぶことを指します。(※出典:ニコニコ大百科)
また、SNSやインターネット上では内々定(無い内定)の頭文字をとって「NNT」(Nai Nai Tei)と略されることもあります。
さらに「マイナビ 2021年卒学生就職モニター特別調査」の結果によると、「NNT」は2020年度で最も流行った就活用語であることがわかりました。
Q-2.無い内定のまま卒業したらどうなりますか?
無い内定のまま卒業して、就活を続けた場合は「既卒」扱いとなり、書類選考や面接でマイナス評価を受けることがあります。
さらに最近では、新型コロナウイルスの影響で多くの企業が採用人数を削減しているので、内定を獲得することは一層難しいはずです。
そのために、資格やその他スキル等を身につけ、アピールポイントを作っておく必要があります。
Q-3.就活は女性の方が不利ですか?
就活において男女間に優劣はありません。
証拠として令和4年のデータである「大学・高等専門学校・専修学校の卒業者における就職率」(男女別の就職率)がそれを表しています。
性別 | 就職率(%) | 前年同期比(pt) | |
総合 | 男 | 95.0 | -0.5 |
女 | 97.3 | +0.2 |
令和4年度の就職率は、男性が95.0%、女性が97.3%と若干女性の方が高い傾向にありますが、大きな差がないことがわかります。(出典:令和4年大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業者の就職状況調査の推移)
この結果から、近年では男女間の就職率の差はほとんど無いとわかるでしょう。
とはいえ、企業の中には、「一般職」を始め、「地域限定総合職」(原則として転勤が無い総合職)などの女性しか採用していない部署があるのは事実です。
そのため、一般職や地域総合職では採用人数が少なくなっており、倍率が高いので注意しましょう。
まとめ.
ここまで無い内定の末路とその解決策について解説してきましたが、いかがでしたか?
これから就活を控えている方は、この記事を読んだ今からでもすぐに就活の準備を始めることをおすすめします。
また、無い内定になってしまった方も原因をしっかり分析し、秋選考に備えて準備を始めましょう。
当記事以外にも「無い内定(NNT)」ついて以下で解説しているので、ぜひご覧ください。
以下に先ほど紹介した5つの就活エージェントを再度紹介しておきます。
〔数値実績等の出典〕各サービス公式サイトによる編集部調べ,2023年2月20日閲読.
この記事を読んでくださった就活生が、無い内定(NNT)から抜け出すことを願っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
リクナビなどのナビサイトはよく見るけど、就活エージェントってそれとはどう違うの?