なぜ?薬剤師転職サイトは選ぶなと言われる理由&本当に選ぶべき転職サイトとは

薬剤師 転職サイト 選ぶな

「なぜ薬剤師は転職サイトを選ぶなと言われるの?」「選んじゃいけない転職サイトはあるの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

薬剤師向けの転職サイトは数多く存在しており、中には薬剤師さんの転職に不向きなサイトもあります。

事実、自分に合わない転職サイトを使ってしまい、「転職サイトは使わない方がいい」「薬剤師は転職サイトを選ぶな」と感じている方もいます。

しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、薬剤師の転職市場は厳しい状況が続いています。

転職を成功させるためには、転職サイトを使うべきかをしっかり見極め、自分に合った転職サイトを利用することが大切です。

そこでこの記事では、医療業界の転職事情に詳しい私が、薬剤師転職サイトについて以下の流れで解説していきます。

  1. 【結論】薬剤師転職サイトは使うべき!ただし使わない方がいいケースもある 
  2. 【徹底検証】薬剤師は転職サイトを選ぶなと言われる理由
  3. 薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の3つの特徴
  4. 薬剤師転職サイトを使った方がいい人の5つの特徴
  5. 【薬剤師転職サイトを使わないなら】おすすめの転職方法5選
  6. 【薬剤師転職サイト使う方向け】薬剤師転職サイトを選ぶ時の5つのポイント
  7. 薬剤師さんにおすすめの転職サイト7選
  8. 薬剤師転職サイトをより効果的に利用するための7つのポイント
  9. 【初めての方向け】薬剤師転職サイト利用の流れ
  10. 薬剤師転職サイトに関するよくある質問

この記事を読むことで、薬剤師転職サイトに関する事情を詳しく知ることができ、自分に合った転職サイトを選ぶことができるでしょう。

薬剤師転職サイトに関して知る前に、どのような薬剤師転職サイトがあるのか確認したい方は、この記事の「7.薬剤師さんにおすすめの転職サイト7選」で確認できます。

それでは、詳しく見ていきましょう。

1.【結論】薬剤師転職サイトは使うべき!ただし使わない方がいいケースもある

薬剤師さんの転職では、基本的に転職サイトを使った方がスムーズに転職活動を進めることができます。

しかし、実際には薬剤師転職サイトを使わない方が良いケースもあります。

この章では、薬剤師さんが転職サイトを使うべき理由や使わない方がいいケースについて解説していきます。

それでは、見ていきましょう。

1-1.薬剤師転職サイトを使うことでスムーズな転職活動が可能

薬剤師さんの転職では、転職サイトを使うことをおすすめします。

なぜなら、転職サイトを使うことで転職活動をスムーズかつ有利に進めることができるからです。

たとえば、転職サイトを使うことで求人探しや面接の日程調整、各種手続きなどを代行してもらうことが可能です。

転職サイトを使うだけで時間や労力をかけずに転職できるため、「働きながら転職活動は大変」「転職したいのに時間がない」とお考えの方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

また、転職サイトは各職場の内情を把握した上で、あなたにピッタリの求人を紹介してくれます。

自力では探せない好条件・好待遇の求人を見つけることができるのも、転職サイトの魅力です。

これらのメリットから、以下の5つの特徴に該当する方は、薬剤師転職サイトを使うことをおすすめします。

  • 転職先が決まっていない人
  • 転職の軸が定まっていない人
  • 履歴書や面接対策に自信が無い人
  • 転職活動の時間が無い人
  • 転職前に人間関係や労働環境を確認しておきたい人

薬剤師転職サイトを使った方がいい人の特徴は、4章で詳しく解説いたしますので、ぜひご覧ください。

1-2.新型コロナウイルスの影響を考慮したサポートが受けられる

転職サイトでは、最新の薬剤師転職市場を考慮したサポートが受けることができます。

とくに、新型コロナウイルスの影響により薬剤師転職市場は大きく変化しているため、転職サイトに在籍するキャリアアドバイザーのサポートは不可欠でしょう。

かつては売り手市場といわれた薬剤師転職市場も、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大で求人数が減少しており、以前にも増して好条件の求人が見つけにくくなっています。

原因の一つといわれているのが、外出自粛や受診控えによる処方箋枚数の減少です

厚生労働省の調査によると、2020年の新型コロナウイルス感染拡大以降、処方箋枚数の減少が続いていることがわかっています。

■調剤医療費総額、処方箋枚数及び処方箋1枚当たり調剤医療費

項目2015年度2016年度2017年度2018年度2019年度2020年度
調剤医療費(億円)78,74674,95377,12974,74677,46475,392
処方箋枚数(万枚)82,37282,99983,88684,36184,28476,484
調剤医療費/1枚(円)9,5609,0319,1958,8609,1919,857

〔出典〕厚生労働省:令和2年度 調剤医療費の動向,2021

上記によると、処方箋枚数が減少している一方で、1枚当たりの調剤医療費が増加していることがわかります。

感染リスクを減らすために、処方箋1枚当たりの処方日数を延長していると考えられます。

しかし、処方箋枚数が減ることによって、患者数の減少・収益減に繋がり、経営悪化する企業が後を絶ちません。

その結果、薬剤師の雇い止めなどが起こり、とくに調剤薬局の求人減少、採用控えにより、薬剤師の転職難易度は高くなっているのです。

■新型コロナウイルス感染拡大前後での求人数の変化

〔出典〕薬キャリ:2021年の薬剤師転職市場はどうなる?新型コロナウイルスが中途採用に与えた影響は?

また、同調査では40代以上のミドル層の転職難易度が高いことも明らかになっています。

〔出典〕薬キャリ:2021年の薬剤師転職市場はどうなる?新型コロナウイルスが中途採用に与えた影響は?

40代以上の薬剤師はスキル・経験が豊富であり重宝される存在です。

しかし、一方で年収の高さや若手の長期育成の観点から敬遠されるため、転職の準備は入念に行うことが大切です。

こうした厳しい薬剤師転職市場の現実から、転職不安を感じている方こそ転職サイトを活用すべきです

自力で調査するのは時間も労力もかかるため、転職サイトを利用し、効率よく転職活動を行うことをおすすめします。

1-3.薬剤師転職サイトを使わない方がいいケースもある

薬剤師さんが転職サイトを使うべきメリットをお伝えしてきましたが、なかには転職サイトを使わない方がいいケースもあります。

実は、転職サイト経由の採用では企業や施設側にかかるコストが大きく、転職サイト経由で応募するよりも直接応募のほうが内定をもらいやすいこともあるのです。

また、大学病院や人気の企業だと転職サイト自体利用していないこともあります。

病院や企業の公式ホームページから直接応募するか、ハローワーク経由で応募したほうが求人を見つけやすいでしょう。

こうした事情を踏まえると、以下の3つの特徴に該当する方は転職サイトを使わずに転職活動を進めるべきです。

  • 転職したい職場が既に決まっている人
  • 自分のペースで転職を進めたい人
  • 大学病院や大手企業で働きたい人

薬剤師が転職サイトを選ぶなと言われる理由については2章、薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の特徴については3章で詳しく解説していきます。

「転職サイトを使うことに抵抗がある」「転職サイトの仕組みを知ってから利用したい」とお考えの方は、ぜひご覧ください。

1-4.選び方のコツを押さえて自分に合った転職サイトを使おう

薬剤師転職サイトは、コツを押さえて選ぶことが大切です

転職サイトを使うことで多くのメリットが得られますが、ご自身に合った転職サイトを選ばないと時間が無駄になってしまいます。

薬剤師さんが転職サイトを選ぶ時に押さえるべきポイントは6章、薬剤師さんにおすすめの転職サイトは7章で詳しく解説しています。

「転職サイトの選び方が知りたい」「おすすめの転職サイトを教えてほしい」とお考えでしたら、ぜひご参考になさってください。

2.【徹底検証】薬剤師は転職サイトを選ぶなと言われる理由

転職サイトでは、薬剤師を採用したい企業と求人を探している薬剤師さんがマッチするように様々なサービスを提供しています。

しかし、転職サイトの仕組み上、施設・企業側にかかる採用コストの負担が大きく、ミスマッチが起こる可能性も否定できません。

こうした様々な事情から「薬剤師は転職サイトを選ぶな」といった声が上がっています。

さらに転職サイトでは、薬剤師さんが入職するごとに、施設・企業が紹介手数料を支払う仕組みになっています。

転職サイトを利用することで、施設・企業側は優秀な薬剤師を採用することができます

しかし、なかには病院からの仲介手数料で収益をあげるビジネスモデルが裏目となり、「転職サイトを選ぶな」といわれるケースも存在するようです。

この章では、「薬剤師は転職サイトを選ぶな」と言われる2つの理由を詳しく解説していきます。

さっそく、見ていきましょう。

2-1.転職サイト経由よりも直接応募のほうが採用されやすいケースがあるから

転職サイト経由の応募よりも、直接応募のほうが採用されやすいケースが存在します

薬剤師転職サイトは様々なサポートが受けられるので、使うだけで転職が成功するような万能のサービスにも見えますよね。

しかし、転職する職場によっては逆効果になることもあるのです。

たとえば、応募者が殺到するくらい人気の職場では、特殊なスキルや経験がない限り、紹介料のかかる転職サイト経由の薬剤師を採用するとは考えにくいでしょう。

また、採用枠の少ない求人に対し、経験やスキルが同じぐらいの薬剤師がそれぞれ異なる方法で応募した場合、採用コストの観点から、転職サイト経由の薬剤師が不利になってしまう可能性も否定できません。

こうしたケースが起こる背景を、施設・企業側の視点から分析すると、以下のような事情が見えてきます。

(1). 転職サイト経由の採用は直接応募よりも施設側の採用コストが大きい

転職サイト経由で採用すると、直接応募よりも採用コストがかかります

採用コストとは、施設や企業が薬剤師を採用するためにかかる費用のことです。

転職サイト経由で薬剤師を採用した場合、施設側は採用した薬剤師の年収の約23%ほどの紹介手数料を支払っています。(参考:厚生労働省:医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査,2019

上記の調査は主に病院を対象としたアンケート調査になっており、企業へ転職する場合の実態とは異なるかもしれません。

ただ、どちらにしても転職サイトを使って採用することで、施設側にかかる採用コストは大きいと考えた方が良さそうです。

人材確保の観点で考えると、こうした採用コストは欠かせないものであると考えている採用担当者も多くいます。

しかし、厚生労働調査によれば、転職サイトを利用したことのある事業所の9割以上が「転職サイトに支払う紹介手数料が高い」と感じていることが明らかになっています。

なかには、紹介手数料が原因で経営に影響が出ている事業所もあり、紹介手数料が大きな負担になっていることは否めないでしょう。

参考:厚生労働省|医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査,2019

直接応募では、こうした紹介手数料を支払う必要はありません。

施設・企業側が採用コストを度外視するとは考えにくいため、応募方法の違いが選考に影響する可能性もあることは認識しておきましょう。

(2). そもそも転職サイトを好意的に思っていない採用担当者もいる

残念ですが、医療機関の採用担当者の中には転職サイト自体を好意的に思っていない人もいます

厚生労働省の調査によると、薬剤師の採用方法として転職サイトを利用した事業所は3割程度でした。

しかし、最も多い利用理由が「ハローワークやナースセンターなど他の採用経路では、人材が確保できなかったため」となっており、転職サイトを第一選択として利用していない事業所が多いことがわかります。。

■民間職業紹介事業者(転職サイト)を利用している理由(複数回答可)

転職サイトを利用している理由(多かった順)割合(%)
ハローワークやナースセンターなど他の採用経路では、人材が確保できなかったため71.1
確実に求職者を紹介してもらえるため40.0
迅速に求職者を確保することができる(採用に至るまでのスピード)38.4
民間職業紹介事業者からの営業活動があったため26.6
多くの求職者からの応募が期待できる26.2

引用:厚生労働省|医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査 集計結果

転職サイト経由で採用した薬剤師が早期退職した場合、補償として多くの転職サイトが紹介手数料を返金していることがわかっています。(参考:全日本病院協会ほか:「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査,2020

しかし、その補償期間は1~6か月間と転職サイトによってバラつきがあり、補償期間が過ぎてから退職されると、当然ながら紹介手数料は戻ってきません。

それどころか、目に見えないコスト(育成にかかる時間や労力、人事調整など)なども多いため、補償期間の有無に関わらず転職サイトを懸念する採用担当者は一定数いるようです。

こうした施設・企業側の視点で考えると、転職サイト経由で応募する薬剤師を厳しく審査する傾向があると考えておいたほうが良いでしょう。

2-2.転職サイト経由の転職ではミスマッチが起こることもあるから

薬剤師転職サイト経由で転職すると、ミスマッチが起こることもあります

人材サービス会社である転職サイトを使うことで希望通りの職場を見つけられる薬剤師さんは多いです。

しかし、なかにはミスマッチを感じて早期離職してしまう方もいます。

(1). 転職サイト経由の就業者は早期離職率が高い

転職サイト経由で転職しても、早期離職してしまう薬剤師は一定数います

厚生労働省の調査によると、転職サイトを利用した薬剤師は、転職サイト以外の方法を利用した薬剤師よりも離職率が高いことがわかっています。

■民間職業紹介事業者(転職サイト)の利用の有無による薬剤師の離職率の違い

3カ月以内離職率(%)6カ月以内離職率(%)
転職サイトを利用21.735.2
転職サイト以外を利用14.824.6

引用:厚生労働省|医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査 集計結果

転職サイトを使い希望通りの職場に転職できたとしても、ミスマッチを減らすことは難しいようです。

離職理由は人によって違いますが、要因の一つとして考えられるのが「条件を重視し過ぎていること」です。

転職サイトでは、求人紹介の前に必ず希望条件の確認を行いますが、その際に求人票に記載されている条件にばかりこだわってしまうことがあります。、

そうすると、人間関係や労働環境、職業観、やりがいなど、仕事に満足感を与えてくれる要素が抜けてしまいます。

その結果、「転職できたけど、イメージと違った」とギャップを感じてしまい、早期離職してしまう人もいると考えられます。

※上記調査は主に病院を対象としているため、医療機関以外で働く薬剤師の実態とは異なる可能性あり

(2). 施設側がミスマッチを感じることもある

転職サイト経由の薬剤師に対して、施設側がミスマッチを感じることもあるようです

先にお伝えした厚生労働省の同調査によると、一部の事業所では転職サイト経由の採用でトラブルを経験していることがわかっています。

■民間職業紹介事業者(転職サイト)を通じた採用におけるトラブルの内容(複数回答可)

トラブルの内容(多かった順)割合(%)
トラブルは特にない53.7
すぐに辞めてしまった29.2
入職してから、求める能力や適性をそなえていないことがわかった(ミスマッチ)27.2
採用後、労働条件について求人者と求職者で認識に差があり、トラブルになった6.8
その他5.6

引用:厚生労働省|医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査 集計結果

半数以上の事業所が求職者の早期離職や資質不足を感じており、事業所側もミスマッチを感じている現状があるようです。

補足人材紹介サービスの仕組みが不本意な転職に繋がることも
転職サイトには、薬剤師が入職するごとに施設側が転職サイトに紹介手数料を支払う仕組みがあります。

転職サイトは、求職者と施設側の双方が満足できる転職をサポートすることで、紹介手数料という利益を得ているのです。

しかし、転職サイトの仕組み上、転職サイトによってはやや強引に転職決定を迫ることもあるかもしれません。その結果、薬剤師が転職してからギャップを感じたり、施設側がミスマッチを感じたりすることもあり、早期離職や様々なトラブルの原因になっている可能性は否めないでしょう。

この章のまとめ

薬剤師転職サイトを選ぶなと言われる背景には、以下の2つの理由がありました

薬剤師転職サイトを選ぶなと言われる理由
  • 転職サイト経由よりも直接応募のほうが採用されやすいケースがあるから
  • 転職サイト経由の転職ではミスマッチが起こることもあるから

こうした事情を踏まえ、次章では薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の特徴をお伝えします。

3.薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の3つの特徴

薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の特徴は、以下の3つです。

3-1.転職したい職場が既に決まっている人

転職したい職場が既に決まっている人は、薬剤師転職サイトを使わず直接応募した方がいいでしょう

その理由は、転職サイトを使うよりも直接応募したほうが採用率を高めることができるからです。

先に述べた通り、転職サイトと直接応募では、採用コストの観点から転職サイトの応募が不利になる可能性は否定できません。

応募方法の違いが原因で、採用結果に影響が出てしまうのを避けるためにも、転職したい職場が決まっているのであれば直接応募を選びましょう。

また、直接応募は自力で情報収集を行う必要があり、その過程で病院の経営方針や理念などへの理解を深めることができます。

その結果、転職後のミスマッチを防ぐことに繋がります。

「必ずこの職場に転職したい!」とお考えの方は、転職サイト経由ではなく、直接応募で転職活動を進めましょう。

3-2.自分のペースで転職を進めたい人

自分のペースで転職活動を進めたい人は、転職サイトを使わず自力で転職活動を進めることをおすすめします

その理由は、各転職サイトによって重点的なサポートを受けられる期間には目安があり、期限内に転職活動を行う必要があるからです。

転職サイトのサポート期間とは、転職サイトに登録してから重点的なサポートが受けられる期間のことです。

各転職サイトによってサポート期間は異なりますが、一般的なサポート期間はおよそ2〜3カ月と言われています。

転職サイトに登録後、3カ月以内に転職先を決めるためには、スピード感をもって転職活動を行わなければなりません。

「焦って転職したくない」「ゆっくり考えて決めたい」と、ご自身のペースを重視したいとお考えの方は、無理して転職サイトを使う必要はありません。

自力で転職活動を行い、ご自身のペースで転職先を見つけましょう。

3-3.大学病院や大手企業で働きたい人

大学病院の病院薬剤師や人気のある大手企業で働きたい方は、転職サイトではなく、ハローワークや病院・企業の公式ホームページで求人を探すことをおすすめします

そもそも、大学病院や大手企業は転職サイトを使わなくても人材確保ができるため、ハローワークや自社ホームページから求人募集を行うことが一般的です。

また、大学病院や大手企業は人材の育成に力を入れており、新卒の薬剤師を多く採用する傾向にあるため、転職サイトを積極的に活用するとは考えにくいでしょう。

大学病院や大手企業で働きたい方は、ハローワークや病院・企業ホームページをこまめにチェックし、直接エントリーすることをおすすめします。

この章のまとめ

薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の特徴は、以下の3つでした。

薬剤師転職サイトを使わないほうがいい人
  • 転職したい職場が既に決まっている人
  • 自分のペースで転職を進めたい人
  • 大学病院や大手企業で働きたい人

上記に該当する方は、本記事の5章でご紹介する薬剤師転職サイトを使わない方向けの転職方法を活用することで、転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。

ぜひ参考になさってください。

4.薬剤師転職サイトを使った方がいい人の5つの特徴

薬剤師転職サイトを使った方がいい人の特徴は、以下の5つです。

順番に見ていきましょう。

4-1.転職先が決まっていない人

「転職したいけど具体的な転職先は決まっていない」「希望の条件に合う求人が見つからない」とお悩みの方は、転職サイトを使いましょう。

なぜなら、転職サイトは豊富な種類の求人を数多く取り扱っており、登録するだけで選択の幅を広げることができるからです。

たとえば、スキルに見合った高収入の求人、ワークライフバランス重視の求人、キャリアアップが狙える求人など、薬剤師さんの希望を叶える求人が多数揃っています。

もちろん、転職サイトを使わずとも好条件の求人を見つけることは可能です。

しかし、条件の良い求人ほど競争率が高く、選考を突破するためにはいくつもの高いハードルを乗り越えなくてはなりません。

一方、転職サイトでは好条件の求人を非公開求人として取り扱っていることが多いため、周囲を気にすることなく選考に臨むことができるでしょう。

なかには「こんな職場があるんだ」「こんな働き方ができるんだ」と、自力では見つけられなかった求人に出会えるかもしれません。まずは登録し、希望条件に合う求人を探してみましょう

補足そもそも非公開求人とは

非公開求人とは、インターネット上で一般公開していない求人のことです。
施設や企業の採用担当者から要望があって非公開にしていることが多く、その背景には以下のような事情があるようです。
・好条件求人への応募者殺到を避けるため(人事担当者の負担軽減)
・在籍する薬剤師に好条件求人を見せないため(モチベーション低下防止)
・採用枠が少ない求人は、すぐに候補者が埋まってしまうため
・急な人手不足により、なるべく時間をかけずに採用を決めるため

転職サイトによって非公開求人の数や種類は異なり、条件の良いものほどすぐに採用が決まってしまいます。

転職の選択肢を増やしたい方やご自身にピッタリの求人をお探しの方は、転職サイトを利用し希望の働き方を叶えましょう。

4-2. 転職の軸が定まっていない人

「転職したいけど希望の条件が決められない」「そもそも転職すべきか迷っている」とお悩みの方は、転職サイトを利用すべきです。

その理由は、転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談することで、転職すべきかの判断や、転職活動に大切な転職の軸作りができるからです

転職の軸とは、転職先に求める希望条件のことで、働き方・待遇・環境などが該当します。

薬剤師の場合、人間関係や残業や業務量の多さなどが問題視されることも多く、勢いに任せて転職しそうになった経験のある方もいるでしょう。

しかし、「なぜ転職したいのか」という転職の軸をハッキリさせないまま転職してしまうと、「前の職場のほうが良かったかも…」と後悔するかもしれません。

こうした状況を避けるためには、転職サイトの担当アドバイザーに相談し、プロの視点からアドバイスをもらいながら転職活動を進めることが大切です。

薬剤師転職サイトでは、薬剤師転職市場に詳しいキャリアアドバイザーが担当になるため、転職に関する様々な相談をすることができます。

客観的な立場から、ひとり一人のキャリアに合わせたアドバイスをもらえるので、納得のいく転職活動ができるでしょう。

転職の軸をハッキリさせたい方やプロの視点からアドバイスをもらいたい方は、転職サイトを利用し満足のいく転職を目指しましょう。

4-3.書類選考や面接に対する不安がある人

「履歴書の書き方に自信がない」「面接で落とされたらどうしよう」とお考えの方も、転職サイトを使いましょう。

なぜなら、転職サイトが提供する選考サポートを受けることで、転職成功の確率をグッとあげることができるからです

1章でお伝えした通り、新型コロナウイルスによって薬剤師の転職難易度は高くなっています。

希望通りの転職を叶えるためには、入念な選考対策が欠かせません。

しかし、転職が初めてだったり、転職に不慣れだったりする場合、選考を突破するためには具体的に何をすべきかわからない方も多くいるでしょう。

豊富な経験やスキルがあったとしても、アピール方法を間違えてしまうと選考突破が難しくなってしまいます。

こうした状況を避けるためには、選考対策のポイントをしっかり押さえることが重要です。

薬剤師転職サイトでは、履歴書・職務経歴書の添削や模擬面接などの選考サポートを無料で受けることが可能です。

一般的な選考対策に加え、各職場のスタッフや採用担当者が重視しているポイントを事前に教えてもらうこともできるため、採用にグッと近付くことができるでしょう。

選考書類や面接に自信が無い方やアピール方法がわからない方は、転職サイトが提供する充実した選考サポートを受けることをおすすめします。

4-4.転職活動の時間が無い人

「仕事が忙しくて転職活動の時間がない」「家庭と両立しながらの転職活動は無理かも…」とお悩みの方こそ、転職サイトを使うべきです。

なぜなら、転職サイトでは転職や退職に関する様々な手続きを代行してくれるため、仕事や家庭と両立しながら転職活動を進めることができるからです

転職サイトが行ってくれる主な手続きや調整内容は、以下の通りです。

  • あなたにぴったりの求人紹介
  • 職場見学の調整
  • 求人の応募手続き
  • 面接の日程調整
  • 内定後の給与・待遇交渉
  • 雇用契約書の確認
  • 入職関連手続き
  • 退職する職場への伝え方に関する相談
  • 入職までのスケジュール調整

これらの手続きや調整を自力で行う場合、転職先の採用担当者が稼働している日中に合わせて連絡を取り合わなくてはならず、スケジュール調整が難しい方もいますよね。

転職サイトには、転職に関する手続きを熟知したキャリアアドバイザーが多数在籍しているため、面倒な手続きや調整を代わりに行ってもらうことができます。

とくに、自分では言いにくい給料や待遇の交渉を代行してくれるのは、薬剤師さんにとって嬉しいポイントの一つでしょう。

転職活動の時間がない方や各手続きが面倒だと感じる方は、転職サイトを利用し必要な手続きを代行してもらいましょう。

4-5.転職前に人間関係や労働環境を確認しておきたい人

「人間関係に不安がある」「ブラックな職場だったらどうしよう」とお考えの方は、転職サイトを利用すべきです。

なぜなら、転職サイトは求人票だけでは確認できない情報についてもある程度把握しているため、転職する前に職場の内情をチェックできるからです

たとえば、人間関係、職場内の雰囲気、働いている薬剤師さんの様子、やりがいなど、求人票だけでは細かく読み取ることができない情報を詳しく教えてもらえます。、

転職してから「想像と違った…」といったギャップを減らすことができるでしょう。

とくに、昨今は感染症の影響で職場見学を中止する職場もあるため、自力では確かめられない職場の雰囲気や人間関係などを事前に教えてもらえるのは、心強いですよね。

転職前に内情を確認しておきたい方や求人票に掲載されていない情報が知りたい方は、転職サイトを利用し安心して転職できるようにしましょう。

この章のまとめ

薬剤師転職サイトを使った方がいい人の特徴は以下の5つでした。

薬剤師転職サイトを使ったほうがいい人
  • 転職先が決まっていない人
  • 転職の軸が定まっていない人
  • 書類選考や面接に対する不安がある人
  • 転職活動の時間がない人
  • 転職前に人間関係や労働環境を確認したい人

「転職サイトを使ってみようかな」「とりあえず登録だけでもしてみようかな」とお考えの方は、本記事の6章でご紹介する薬剤師転職サイトを選ぶポイントや、7章でご紹介するおすすめの薬剤師転職サイトを参考になさってください。

5.【薬剤師転職サイトを使わないなら】おすすめの転職方法5選

薬剤師転職サイトを使わない場合、薬剤師転職市場をしっかり把握した上で、戦略的に転職活動に取り組むことが大切です

求人票に掲載されている条件だけを頼りに決めるのではなく、自ら情報収集を行い、ご自身に合った職場かどうかを見極めながら転職活動を進めていきましょう。

この章では、薬剤師転職サイトを使わない方に向けて、おすすめの転職方法を5つご紹介します。

5-1.直接応募

直接応募とは、施設や企業の公式ホームページにある採用ページからエントリーする方法のことです。

直接応募は、施設や企業のホームページに掲載される求人情報をこまめにチェックする必要があります。

しかし、その過程で経営方針や理念の確認ができ、結果的に転職後のミスマッチを減らすことができる方法です。

直接応募がおすすめな人!

  • 働きたい施設や企業が既に決まっている人
  • 大学病院や大手企業で働きたい人
  • 選考対策に自信がある人

直接応募で転職する場合、以下の4つのSTEPを参考に転職活動を進めていくと良いでしょう。

STEP1:応募先を探す

まずは、働きたい施設や企業の公式ホームページをチェックし、求人情報の確認を行います

各就業先によって募集時期は異なり、たとえば、大学病院や国公立系の医療機関では正職員の薬剤師募集を春~夏頃に行っているケースが多いです。

時期を見てこまめにチェックすることをおすすめします。

具体的な転職先がまだ決まっていない方は、後にご紹介するハローワークや求人広告サイトで情報収集をしながら、希望の条件に合う応募先を見つけましょう。

STEP2:求人内容の詳細を確認する

応募したい医療機関や企業が決まったら、求人情報の確認を行います

求人情報や選考の流れは、施設や企業のホームページに詳しく記載されています。

しかし、職場によっては電話や専用フォームから問い合わせるように記載されていることもあるため、各職場に合わせた方法で求人情報を確認しましょう。

具体的に確認しておきたい求人情報は、以下の通りです。

直接応募で確認しておきたい求人情報の一例
  • 採用試験の日程
  • 採用予定人数
  • 受験資格
  • 応募に関する手続き
  • 選考方法(書類選考、面接、小論文など)
  • 職場見学の日程
  • 履歴書・職務経歴書の規定フォーマットの有無
  • 勤務形態
  • 給与(基本給、各種手当、昇給、ボーナスなど)
  • 休暇や休日に関する情報
  • 福利厚生
  • 社会保険の内容
  • 白衣などの貸与品の有無
  • (希望者のみ)薬剤師寮の有無や空き状況の確認など

ホームページだけでは知りたい情報が得られない場合は、直接電話連絡をすることをおすすめします。

その際、可能なら職場見学の機会を設けてもらい、職場の雰囲気をご自身の目で確かめてみると良いでしょう。

就業先によっては、電話連絡の際に軽く志望動機を聞かれたり、見学や面談が可能な日時を聞かれたりすることもあります。

電話口で慌てることのないように、志望動機を端的にまとめたメモや、スケジュール確認のできるカレンダーや手帳を用意してから電話しましょう。

STEP3:応募(書類提出・日程調整)

応募の意志が固まったら、必要な書類を提出し、面接の日程調整を行いましょう

一般的に、薬剤師さんの転職で提出する書類は履歴書、職務経歴書、薬剤師免許証のコピーなどです。

職場によって提出する書類は異なるため、事前確認を忘れず行いましょう。

面接の日程は施設・企業から指定される場合もあれば、その都度調整が必要な場合もあります。

働きながら転職活動をしている方は、現職の勤務時間と被らないよう注意しながら日程調整を行いましょう。

STEP4:選考を経て内定、転職へ

書類選考や面接などを経て内定をもらったら、転職に向けた準備を行いましょう

現職の退職手続きと転職先の入職手続きを同時に進めていくため、スケジュール管理を徹底することが大切です。

具体的な手続きの例は、以下の通りです。

現職を退職するための手続き
  • 退職の意思を伝える
  • 退職日を上司と相談する
  • 退職届を提出する
  • 研究の引き継ぎや書類の整理をする
  • 担当している業務や係の引き継ぎを行う
  • 貸与品の返却をする
  • 健康保険証の返還を行う
  • お世話になった先輩や同僚に挨拶をする
  • 職場の慣例に合わせて退職時に渡す菓子折りを用意しておく
転職先に入職するための手続き
  • 入職日を採用担当者と相談する
  • 入職に必要な書類を提出する
  • 必要な物品を確認する
  • 社会保険の加入手続きを行う
  • 給与や待遇など交渉したいことがあれば交渉する
  • 入職までに勉強しておくことがあれば確認し事前学習を行う

退職日や入職日に慌てることのないよう、限られた時間を有効利用しながら、計画的に転職の準備を進めていきましょう。

直接応募するときの注意点

直接応募する場合、以下の6つのポイントに注意しながら転職活動を進めることが大切です

  • 様々な視点から情報収集を行う
  • 電話やメールも評価対象であることを認識する
  • 応募条件は自分から細かく確認する
  • 職場見学は可能な限り実施する
  • 条件交渉は慎重に行う
  • スケジュールには余裕を持たせる

1.  様々な視点から情報収集を行う

医療機関や企業の公式ホームページだけでなく、現場の口コミをまとめた口コミサイトを確認し、転職後のミスマッチを減らす

2. 電話やメールも評価対象であることを認識する

電話やメールの対応が悪いと、選考にも悪影響を及ぼすことも。基本的なマナーを意識し、好印象を持ってもらえるよう努める

3.  応募条件は自分から細かく確認する

転職サイトのように募集要項がフォーマット化されていないので、自分に必要な情報を見極め、過不足ないよう細かく確認しておく

4.  職場見学は可能な限り実施する

人間関係や職場の雰囲気などは、実際に職場見学をしないとわからないことも多いため、可能であれば機会を設けてもらう

5.  条件交渉は慎重に行う

内定後、給与や役職などの条件交渉を行う場合は、雇用契約書などの書面を用い、口約束にならないよう注意する

6.  スケジュールには余裕を持たせる

求人探しから入職までの各手続きをスムーズに行うためには、計画的なスケジュールを立てておくこと

5-2.ハローワーク

ハローワークは求人紹介を行う公的機関であり、求職者にとっては定番の転職方法になります

求人の紹介だけでなく、求職相談や失業手当の申請なども行うことができるため、下記に該当する方は利用してみると良いでしょう。

ハローワークがおすすめな人!

  • 今の職場を辞めてからゆっくり転職活動したい人
  • 失業手当の受給を検討している人
  • 公的機関の立場から、中立的なアドバイスをもらいたい人

ハローワークを利用する場合、最寄りのハローワークの窓口を利用することになります。

以下のサイトに全国のハローワークの所在地が載っていますので、利用したい方はご参考になさってください。

ハローワーク所在地:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html

ただし、ハローワークに掲載されている求人のなかには、虚偽の求人情報を掲載している医療機関や、ブラックな職場が隠れている可能性もあります。

利用する場合は他の転職方法との併用をおすすめします。

5-3.求人広告サイト

で、「求人サイト」と呼ばれることもあります。

求人広告サイトは、転職で確認しておきたい求人情報をスマホやパソコンから簡単に検索することができるため、薬剤師さんにも人気があります

求人広告サイトがおすすめな人!

  • とにかく多くの求人情報が見たい人
  • 自分のペースで転職を進めたい人
  • 細かい求人情報の確認を簡単に済ませたい人

薬剤師さんに特化した求人広告サイトは、薬剤師転職サイトのように豊富な求人数を保有しており、細かい条件で求人検索ができます。

ただし、薬剤師転職サイトと違い、担当アドバイザーがつかずサポート体制に差があるため、ご自身の目的に合わせて利用することをおすすめします。

■薬剤師転職サイトと求人広告サイトの違い

項目薬剤師特化型求人広告サイト薬剤師特化型求人広告サイト
会員登録の有無登録しなくても求人検索が可能登録しなくても公開求人の検索や閲覧が可能
利用料無料無料
キャリアアドバイザーの有無なしあり
求人検索のしやすさ細かい求人検索が可能細かい求人検索が可能
求人紹介サポートなしあり
選考サポートなしあり
手続きや調整のサポートなしあり

求人広告サイトだけでは不安な方や手厚いサポートを受けたい方は、薬剤師転職サイトと併用して利用するのもおすすめです。

5-4.知人の紹介

信頼できる知人や友人から紹介してもらい、転職するという方法もあります。

求人票ではわからない内情を包み隠さず教えてもらうことができるため、ミスマッチを防ぐことが可能です。

知人の紹介がおすすめな人!

  • 働きたい就業先に知人が勤めている人
  • 職場のリアルな内情を知った上で転職したい人
  • 知人の紹介(リファラル採用)を積極的に行っている企業へ転職したい人

知人の紹介を受けることで、他の転職方法よりも採用されやすいというメリットがあります。

企業によっては知人の紹介(リファラル採用)を積極的に行っているところもあるため、働きたい企業があれば一度採用方法を確認することをおすすめします。

ただし、知人の紹介は、職場見学や面接を受けてイメージが違った場合に断りにくかったり、退職したいと思っても言い出しにくかったりといったデメリットがあることは認識しておいた方がいいでしょう。

各転職方法のメリットやデメリットを踏まえた上で、ご自身にピッタリの転職方法を選びましょう。

6.【薬剤師転職サイトを使うなら】転職サイトを選ぶ時の5つのポイント

薬剤師転職サイトを使う場合、転職サイトの選び方を知っておくことが重要です

薬剤師さん向けの転職サイトは数多くあり、サービス内容の比較をせずに登録してしまうと、自分に合ったサポートを受けることが出来ないからです。

実際に、CareerTheory編集部が行ったアンケートでも、自分に合わない転職サイトを使って後悔している方がいました。

口コミ・評判

匿名さん
(20代後半・転職サイトを利用)
評価:★★☆☆☆2

病院が落ちた時のために調剤薬局を探していただいてたが、内部事情は全く把握できてないことはもちろん、自分で調べれば把握できる内容のみの情報であること。

(中略)転職サポート会社はとにかく入れ込めばお金が貰えるという感覚なんだなと言うことがわかる対応でした。商売として、転職者側の立場でなく、紹介先の立場で物事を考えないといけないのだなと強く感じ、二度と使うことはないと思いました。

転職という新たな一歩を踏み出そうとしている時に、こうした失敗に巻き込まれるのは避けたいですよね。

そこで、本章では薬剤師転職サイトを使う方に向け、失敗しない薬剤師転職サイトの選び方をご紹介します。

詳しい解説を見ていきましょう。

6-1.薬剤師に特化した転職サイトを選ぶ

薬剤師さんの転職では、薬剤師に特化した転職サイトを選ぶことが大切です

その理由は、薬剤師に特化した転職サイトのほうが、薬剤師ならではの転職ノウハウを教えてもらうことができるからです。

薬剤師転職サイトのキャリアアドバイザーは、薬剤師さんの転職が成功するために必要なノウハウを数多くもっています。

薬剤師ならではの転職ノウハウの一例

  • キャリアプランの実現に必要な就業先選びのコツ
  • 応募先に合わせた経験・スキル等のアピール方法
  • 夜勤や勤務時間などライフスタイルに合わせた求人選びのポイント
  • スキルアップにつながる経験が得られそうな求人の選び方
  • 結婚や出産・育児などのライフイベントと両立できる求人の探し方

一方、大手総合転職エージェントや大手総合転職サイトでは、担当アドバイザーが薬剤師の転職市場を十分に把握していない場合もあり、サービス内容やサポート体制に不安を感じてしまうこともあるでしょう。

■大手総合転職エージェントと薬剤師特化型転職サイトの違い

項目大手総合転職エージェントA社薬剤師特化型転職サイトB社
薬剤師公開求人数800件程度4万件以上
薬剤師非公開求人数不明多数保有
サービス内容キャリア面談
求人紹介
選考対策
各種手続き代行
薬剤師転職事情を踏まえたキャリア面談
求人紹介
選考対策
各種手続き代行
実績病院やクリニックなどの医療機関への転職実績は多くない調剤薬局、企業、医療機関、公的施設など多様な職場への転職実績あり
求人検索のしやすさ細かい設定ができないため、薬剤師にとっては使いづらい薬剤師に特化しているので、検索しやすい
サポート力薬剤師転職に詳しいアドバイザーが担当にならない可能性も薬剤師転職に詳しいアドバイザーが多数在籍

求人広告サイトだけでは不安な方や手厚いサポートを受けたい方は、薬剤師転職サイトと併用して利用するのもおすすめです。

仮に、薬剤師特化型の転職サイトを使わないで転職活動をする場合、薬剤師の転職市場を知らないまま転職活動を進めることとなり、「転職活動がスムーズに進まない」「転職できない」といったことが起きるかもしれません。

薬剤師の転職市場を踏まえたサポートが受けたい方は、薬剤師に特化した転職サイトを選ぶようにしましょう。

6-2.求人数の多い転職サイトを選ぶ

薬剤師の求人数が多い転職サイトを選ぶことも欠かせないポイントです

当然ですが、求人数が多い転職サイトのほうが選択肢が増え、自分にピッタリの職場を見つけられるからです。

また、求人数が豊富な転職サイトほど好待遇の非公開求人を数多く保有しているため、妥協することなく転職先を探すことができるでしょう。

ただし、転職時期によっては求人数に大きな差が出ることもあります。

転職をなるべく有利に進めたい方は、年度末の退職者に代わる人材を確保するため、薬剤師の求人が市場に増えやすい冬から春先(1月〜3月)の時期に転職することをおすすめします。

自力で調査するのは時間も労力もかかるため、転職サイトを利用し、効率よく転職活動を行うことをおすすめします。

6-3.キャリアアドバイザーの質が高い転職サイトを選ぶ

キャリアアドバイザーのサポートが手厚い転職サイトを選ぶことも大切です

その理由は、転職を成功させるために必要な求人選びや選考対策などのサポートを受けることで、転職の不安を取り除くことができるからです。

ただ、評判の良い転職サイトを利用しても、キャリアアドバイザーのスキルや経験によっては相性の悪さを感じてしまうことがあるかもしれません。

もし、「担当アドバイザーとの相性が合わないかも」「担当アドバイザーの対応が不満」と感じたら、早めに担当アドバイザーの変更を依頼することをおすすめします。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。

現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、

転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、私が転職を考えている保健師の業務により詳しいコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

「担当変更をすることは失礼なのでは?」とご心配の方もいるかもしれませんが、相性の不一致を感じたまま転職活動を続けた結果、転職がうまくいかず、時間だけを浪費してしまっては元も子もありません。

担当変更したとしても、その後のサポートが手薄になることはありませんので、相性が合わないと感じたら遠慮せずに担当を変えてもらいましょう。

6-4.薬剤師さんの口コミが高評価の転職サイトを選ぶ

薬剤師さんからの口コミが良い転職サイトを選ぶことも、重要なポイントです

いうまでもなく、提供しているサービスやキャリアアドバイザーの質が高い転職サイトには、高評価の口コミが多く集まります。

実際に転職サイトを利用したことのある薬剤師さんの口コミを参考にすることで、安心して転職サイトを使うことができるでしょう。

本記事内では、500人の薬剤師さんに行ったアンケートをもとに、口コミが高評価の転職サイトを「7.薬剤師さんにおすすめの転職サイト7選」でご紹介しています。
登録する転職サイトがお決まりでない方は、ぜひ参考になさってください。

6-5.複数の転職サイトに登録し、自分に合った転職サイトを選ぶ

複数の転職サイトに登録し、自分に合った転職サイトを選びましょう

ここまで転職サイトの選び方をお伝えしてきましたが、薬剤師さんからの評判が良い転職サイトを選んだとしても、ご自身に合わない可能性もあります。

転職サイトのサービスやサポート体制は各サイトによって異なっており、使用感や担当アドバイザーとの相性は実際に使ってみないとわからないものです。

実際に使ってみて違和感を覚えたり、不満を感じたりすることがあれば、すぐに別の転職サイトに切り替えられるように複数登録しておくことをおすすめします。

各転職サイトを実際に試し、自分が使いやすいと思う転職サイトを選びましょう。

7.薬剤師さんにおすすめの転職サイト7選

転職サイトの選び方がわかっても、ネット上に数多く存在する転職サイトのなかから、実際に自分に合う転職サイトを選び出すのは大変ですよね。

転職サイトによって、保有している求人やサポート体制が違うので、自分に合わない転職サイトに登録した結果、時間と労力をロスしてしまうのは避けたいものです。

そこでこの章では、Career Theory編集部が薬剤師500人に対するアンケート調査に基づき作成した、薬剤師転職サイト満足度ランキングを紹介します。

当サイトでは薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果 から、以下の2点を基準に、薬剤師向けの転職サイトを比較しました。

総合評価を導き出す2つの基準

  1. 求人数・質
    …薬剤師求人の量や質は十分かどうか
  2. 利用者満足度(提案&サポート力)
    …薬剤師一人ひとりのニーズにぴったりの提案・サポートをしてくれるかどうか

※選び方について詳しく知りたい方は『【もう迷わない】薬剤師転職サイトの選び方の全知識|転職成功のポイントと注意点も解説』をご覧ください。

比較した結果を利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、薬剤師におすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。

転職サイトランキング
薬キャリ1位.薬キャリ

公式サイトを見る
詳細を見る

公開求人数
約3万1,000件

満足度
4.3

薬剤師さんからの利用満足度No1の転職サイト。求人の質の高さや、丁寧なキャリアヒアリングが高評価
ファルマスタッフ2位.ファルマスタッフ

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公開求人数
約4万2,000件

満足度
4.1

調剤薬局の求人数・量ともに業界トップクラスの転職サイト。20年以上に渡る転職支援実績があり、サポート力も高い
マイナビ薬剤師3位.マイナビ薬剤師

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公開求人数
5万6,000件

満足度
4.0

マイナビグループのネットワークを活かした圧倒的な求人数が魅力の転職サイト。地方在住の方もおすすめ
ファーマキャリア4位.ファーマキャリア

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公開求人数
1万6,000件

満足度
3.9

ヒアリングをもとに、求人をオーダーメイドで提案!希望条件にぴったりの職場を見つけたい方におすすめ
リクナビ薬剤師5位.リクナビ薬剤師

公式サイトを見る詳細を見る

公開求人数
1万3,000件

満足度
3.8

人材業界大手リクルート社が運営する転職サイト。ドラッグストアの求人が多く、高年収&好条件の職場が見つかりやすい
お仕事ラボ6位.お仕事ラボ

公式サイトを見る詳細を見る

公開求人数
2万5,000件

満足度
3.7

マッチング精度が高く、満足度90%以上!気になる職場を指名して求人募集状況を確認してもらえる「逆指名求人」も魅力
アプロドットコム7位.アプロドットコム

公式サイトを見る詳細を見る

公開求人数
2万3,000件

満足度
3.7

求人の幅が広く、単発や高時給のパート求人も見つけやすい転職サイト。キャリアコンサルタントのサポートも丁寧と好評

※求人数:2022年8月更新

どれを使うべきか迷ったら、薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けている上位3サイト(『薬キャリ』『ファルマスタッフ』『マイナビ薬剤師』)に登録することをおすすめします。

ポイント〜掛け持ち登録で転職成功率アップ〜

転職経験者を対象にした調査によると、「約75%の転職者は、2つ以上の転職サイトを掛け持ちして使っている」ことが分かっています。

そのため、「どのサイトを使うか迷う」という方は、いくつか気になったものすべてに登録しておいて、より多くの求人を見てみるのも一つの方法です。

それでは、ここからはランキング上位のサイトを1つずつ紹介していきます。

1位.薬キャリ | 総合満足度No1、実績豊富で利用者満足度95%

薬キャリ

求人の数・質

4.3

質の高い求人が魅力的

提案力

4.2

業界知識豊富なキャリアコンサルタントからの的確な提案

サポート

4.0

キャリア相談から面接対策まで手厚いサポート

『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼と実績があります

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いているため、転職人気の高い就業先である病院薬剤師調剤薬局の分野では他を圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

当サイトでは薬キャリのコンサルタントにインタビューを行いました!薬キャリの強みコロナ禍における薬剤師の転職事情をお話いただいたので、転職を検討している方はぜひご覧ください。

こちらをタップ ▼
薬剤師の人生を照らす転職を――薬剤師満足度No1『薬キャリ』のコンサルタントによる「求職者ファースト」の転職支援とは

関連記事:薬キャリの評判

2位.ファルマスタッフ | 調剤薬局と派遣の求人が豊富

求人の量・質

4.3

求人数は4万件以上。調剤薬局と派遣求人に強み

提案力

4.1

支店は全国12拠点にあり、地方の転職にも強い

サポート

4.0

20年以上にわたる転職支援実績も魅力

『ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積された豊富な転職ノウハウを惜しみなく伝えてくれる点が魅力です。

また、調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスですので、薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えます。

関連記事:ファルマスタッフの評判

3位.マイナビ薬剤師 | 親身なサポート体制に高評価

マイナビ薬剤師

求人数・質

4.2

マイナビグループのネットワークを活かした圧倒的な求人数

提案力

3.7

薬剤師専任のキャリアアドバイザーが、求職者のニーズに合わせて提案

サポート

3.9

全国15拠点でサービスを展開。アフターフォローも充実

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅し、多様な求人を数多く保有している点が大きな魅力です

加えて、転職サポート力に定評があり、親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

関連記事:マイナビ薬剤師の評判

4位.ファーマキャリア | 優秀なコンサルタントによるオーダーメイドでの提案力が強み

ファーマキャリア

求人の量・質

4.1

独自のサービス『オーダーメイド求人』が魅力

提案力

3.6

求職者のニーズに合致した求人を提案

サポート

3.8

親身に話を聞いてもらえると評判

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。

あなたの希望に合わせた好条件求人をキャリアコンサルタントが厳選して提案してくれることで好評です

オーダーメイドなので、どうしても紹介求人数は限られてきますが、自分自身にぴったり合った求人を見つけたい人は是非利用してみましょう。

関連記事:ファーマキャリアの評判

5位.リクナビ薬剤師 | 優秀なアドバイザーが転職活動を全面サポート

リクナビ薬剤師

求人の量・質

3.9

総求人数6万件以上。地方の転職にも強い。

提案力

3.7

人材業界最大手のリクルートならではの的確な提案。

サポート

3.3

20年以上にわたる転職支援実績も魅力。

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

ドラッグストアの求人数が多いので、ドラッグストアへの転職を目指す方は登録必須のサービスと言えます

加えて「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みですので、少しでも転職に悩みを抱えている人は、気軽に相談してみましょう。

関連記事:リクナビ薬剤師の評判

6位.お仕事ラボ | マッチングの的確さが魅力、満足度90%以上

お仕事ラボ

求人の量・質

3.9

多様な求人から希望に合った案件を見つけられる

提案力

3.5

薬剤師転職のプロによるマッチング率の高い提案が魅力

サポート

3.3

転職相談から手厚いサポート

『お仕事ラボ』は、株式会社アクシス運営の薬剤師転職サイトです。

派遣やパートなど、具体的な要望が固まってない段階でも、ライフスタイルに即した働き方を提案してもらうことができます

プロによるマッチング率が高さが好評のサービスですので、自身に合った求人を見つけたい方は、是非以下から相談してみましょう。

7位.アプロドットコム | 求人の幅が広く、単発・高時給パートの求人も豊富

アプロドットコム

求人の量・質

3.7

総求人数2万件以上。好条件の求人を見つけやすい

提案力

3.5

ニーズに合わせて最適な提案をしてくれると好評

サポート

3.1

丁寧な転職相談が魅力、転職意思がそれほどなくてもOK

アプロドットコムは1998年に設立された薬剤師転職支援サービスです。

「転職希望者のニーズを徹底的に聞いて求人を探す」ことをモットーに成長してきました。

勤務地の細かい要望があった時は、当該駅周辺の薬局にコンタクトを取って求人を探すといった姿勢が高評価を受けています。

今の職場に満足しておらず、フラットに次の働き方を考えている人は、登録しておきましょう。

関連記事:アプロドットコム評判

8.転職サイトをより効果的に利用するための7つのコツ

どれだけ評判の良い転職サイトを選んだとしても、サービスに対して受け身の姿勢でいては、転職の成功からは遠ざかってしまうでしょう。

そもそも、転職活動の目的はキャリアや働き方を見つめ直し、人生を豊かにすることにあります

与えられた求人情報や目先の条件だけに注目するのではなく、本当に大切にしたい軸を定めることで、転職活動を満足のいく結果にすることができるのです。

そこで、この章では転職サイトを効果的に利用するための7つのコツをお伝えします。

順番に見ていきましょう。

8-1. 登録前に担当者との連絡方法を確認する

転職サイトに登録する前に、担当者(キャリアアドバイザー)との連絡方法を確認しておきましょう

仕事やプライベートなどと両立しながら転職活動を進めるためには、ご自身が連絡を取りやすい方法を採用しているかを確認しておくと、煩わしさを感じずに済みます。

主な連絡方法は、メール・電話・LINE・ビデオ通話などのツールが用いられます。

転職サイトの利用経験がある薬剤師さんからは、メールやLINEなどテキストでのやり取りを好む方が多くいました。

「電話で話をするのが苦手」「休みの日に連絡してほしくない」という方は、メールやLINEでのやり取りが可能なサイトを選びましょう。

ただし、転職サイトによっては「最初の面談はなるべく対面で」と指定されるサイトもあれば、「とりあえずメールで希望条件に合う求人情報を送ります」と事務的な対応をされるサイトもあるため、ご自身が受けたいサービスに合わせて連絡方法を選ぶと良いでしょう。

8-2.希望条件をしっかりと伝える

登録後は、担当者との面談(キャリアカウンセリング)で希望条件をしっかりと伝えましょう。

希望の働き方や条件を具体的に伝えるのはもちろん、転職に至った経緯や将来的なキャリアプランなどもしっかりと伝えることで、担当者から具体的なサポートが受けやすくなります

希望条件を伝える時は、担当者への伝え方を工夫することでキャリアの可能性を広げるような提案をしてくれます。

■よくある希望条件と伝え方の一例

希望条件おすすめの伝え方の例
子育てと両立できる働き方がしたい
  • 夜勤や残業がなく、日勤のみ
  • 土日祝日休みで、保育園のお迎え時間に間に合うよう17時退勤希望
スキルアップしたい
  • 〇〇分野の専門病院や〇〇科がある病院で、勉強会や研修などが盛んに行われている職場がいい
  • 資格取得に対して補助金や休暇制度のあるところがあれば優先的に紹介してほしい
ワークライフバランスを重視して働きたい
  • 日勤のみで残業のない職場
  • ある程度の忙しさがあり、メリハリのある働き方ができる職場
  • 公私混同しないような雰囲気がある職場

    なお、希望条件が多すぎると転職先の選択肢が減ってしまうこともあります。希望する条件が2つ以上ある場合は、あらかじめ優先順位をつけておくと良いでしょう

    8-3.転職時期は最短で可能な日程を伝える

    転職する時期は最短で可能な日程を伝えるようにしましょう

    転職サイトでは、転職時期が早い人や転職意欲の高い人に優先して求人紹介をする傾向があり、直近で転職を考えている薬剤師ほど、積極的にサポートしてもらえるからです。

    「転職時期はいつ頃をお考えですか?」といった質問をされた場合、特に決まった時期がなければ、「できるだけすぐに転職したい」と伝えておくことをおすすめします。

    ただし、優先的に求人紹介をしてもらおうとあまり、非現実的な日程を伝えてしまうと、トラブルのもとになりかねません。

    現職場との調整や引継ぎ、家庭の事情などですぐに転職が難しい方は、可能な範囲で最短の日程を伝えるようにしましょう。

    8-4.経歴やスキルは正確に伝える

    担当アドバイザーに経歴やスキルを聞かれたら、正確に伝えるようにしましょう

    ご自身にピッタリの求人を紹介してもらえるだけでなく、キャリアアドバイザー視点でアピールすべきスキルや強みを見出してもらえることもあるからです。

    たとえば、経験年数が3年未満の薬剤師の場合、経験の浅さがネックになると考える方もいるでしょう。

    しかし、就業先によっては経験者特有のクセがなく、新しい知識を素直に吸収できると歓迎されることもあるのです。

    ほかにも、欠点と思いがちな経歴やスキルが、転職先によっては優遇される条件になることもあります。

    以下は、その具体例になります。

    ■一見不利と考えがちな経歴やスキルのアピール例

    経歴やスキルアピール例
    転職回数が多い多様な職場で働いた経験があり、幅広い知識や経験をもとに即戦力として働くことができる
    ブランクが長い子育てや介護がひと段落しており、仕事に集中して取り組む環境が整っている
    調剤薬局での経験が長い調剤業務や製剤業務などの基本的なスキルを習得しており、対人業務でこれまでの経験を活かすことができる
    未経験未経験だからこそ、ポテンシャルを活かし意欲的に業務を覚えられる
    患者さんと話すことは好き今後求められる対人業務において、コミュニケーション能力や傾聴力を発揮することができる

    こうしたアピールの仕方は、担当のキャリアアドバイザーと相談しながら決めていくと良いでしょう。

    また、一見ネガティブに思える経験だけでなく、薬剤師さん自身は『いつもやっているから特筆すべきことではない』と思いがちなスキル・経験も、他の施設から見れば大きな強みに見られることが多々あります。

    たとえば下記の例にあるような経験が挙げられます。

    アピールすべき!薬剤師が見落としがちな経歴の一例

    1. 調剤薬局で勤務した経験がある
      調剤業務、服薬指導、薬歴管理といった基本的スキルの取得ができている。リーダーやエリアマネージャーなどの経験があれば、市場価値はさらに高まる
    2. 病院で勤務した経験がある
      薬剤師に求められる基本的スキルだけでなく、研究やチーム医療などの業務経験により専門性が高いと評価されやすい。
    3. ドラッグストアで勤務したことがある
      調剤業務や服薬指導にくわえ、接客応対などのスキルが重宝されることも。

    アピールポイントを明確にし、適切な求人を紹介してもらうためにも、経歴やスキルは正確に伝えることが大切です。

    8-5.推薦文は必ず確認する

    応募前に、担当のキャリアアドバイザーに声をかけ、推薦文の内容を確認するようにしましょう

    推薦文とは、あなたの経歴やアピールポイントを担当のキャリアアドバイザー視点でまとめた文書のことです。

    履歴書・職務経歴書とともに採用担当者に渡されるので、選考を左右する大切な書類になります。

    ほとんどの場合、担当のキャリアアドバイザーは200字〜1000字で推薦文を書き採用担当者に提出していますが、なかには経歴をそのまま写すだけで具体的なアピールポイントを記載していないケースもあり、注意が必要です。

    そうした事態を防ぐためにも、応募する前に「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけると良いでしょう。

    また、推薦文の内容で疑問点や懸念点があれば担当のキャリアアドバイザーに伝えるようにしましょう。

    8-6.紹介された職場の口コミをチェックする

    転職後に後悔しないためにも、紹介された施設や企業の口コミはご自身でチェックすることをおすすめします

    転職サイトは職場のリアルな内情を把握しているので、良い面も悪い面も含めた情報を教えてくれます。

    しかし、職場によっては経営方針の変更による労働環境の変化や、入・退職者が出たことによる人間関係への影響など、転職サイトが最新の情報を正しく把握していないケースもあるのです。

    そのため、気になる職場があればご自身でも情報収集しておいたほうが賢明といえるでしょう。

    補足おすすめの口コミサイト

    薬コミ
    登録口コミ数が10万件以上あり、気になる職場の情報が見つかりやすい
    OpenWork
    各企業の年収や口コミが1200万件以上掲載されており、見ておいて損はない
    medico
    独自の病院ランキングを掲載し、薬剤師が働きやすい職場を提案してくれる

    いずれの口コミサイトも、無料会員登録が必要だったり、投稿して閲覧ポイントを獲得する必要があったりしますが、リアルな現状を確認するにはもってこいの方法といえます。

    転職後に後悔することのないよう、事前の情報収集は念入りに行いましょう。

    8-7.同じ求人に複数の転職サイトから応募しない

    複数の転職サイトを使って転職活動を行う場合、同じ求人に重複して応募しないようにしましょう

    なぜなら、複数の転職サイト経由で応募してしまうと、施設や企業の採用担当者が「求人情報をきちんと確認しないまま応募しているのでは?」と不信感や疑念を抱き、採用に悪影響を与えてしまうからです。

    重複応募した場合、病院や施設の採用担当者からキャリアアドバイザーに連絡が入ります。

    キャリアアドバイザー側も不信感を抱き、その後の転職活動に支障をきたす可能性もあるので、注意しなくてはなりません。

    複数の転職サイトを利用する場合は、条件だけでなく、施設や企業の名称もしっかりチェックしておくようにしましょう。

    9.【初めての方向け】転職サイト利用の流れ

    「転職サイトを使ってみたい」と思っても、どんな流れで転職活動を進めていくのかわからないと、不安になったり、登録を躊躇してしまったりすることもありますよね

    この章では、実際に薬剤師転職サイトに登録してからどのように転職活動を進めていくかを解説していきます。

    転職サイトの利用が初めての方や利用の流れを確認しておきたい方は、ぜひご参考になさってください。

    STEP1. 面談

    各転職サイトの公式ページから登録すると、転職サイトの担当者から電話かメールで連絡があります

    初回の連絡では具体的な面談の日程調整を行い、薬剤師さんの予定に合わせて面談が行われます。

    面談では、転職やキャリアに関するヒアリングが行われることがほとんどです。

    転職サイトの担当アドバイザーから聞かれやすい質問例

    (1) 転職の希望条件に関する質問
    • 転職を考えた経緯
    • 転職を希望する時期
    • 希望の勤務エリア(立地、交通の便、自宅からの通勤時間なども含めて相談)
    • 転職先の具体的な希望(病院、調剤薬局、企業、ドラッグストアなど)
    • 希望の年収やボーナス、福利厚生など
    • 希望の働き方(夜勤の有無、残業の有無、土日祝日の休み希望の有無、常勤またはパートの希望など)
    • 譲れない条件、こだわりたい条件(管理職ポストの有無、託児所、資格取得支援など)
    (2) キャリアに関する質問
    • 保有資格、経験年数
    • 経験したことのある業務
    • 得意なスキル、苦手なスキル
    • アピールしたいポイントの確認
    • 転職への迷いや今後のキャリアに対する考え
    • 将来的に取得したいスキルや資格、経験しておきたい分野
    • 転職後の将来像(仕事だけでなく、プライベートを含めた長期的な将来像)
    面談は、対面または電話で行われるのが一般的ですが、昨今の感染症流行に伴い、Web面談を取り入れている転職サイトもあります。

    面談を通して自分の思いを口に出すことで、考えを整理できたり、転職のプロ目線から的確なアドバイスがもらえたりできます。

    転職への不安や迷いがある方こそ、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。

    STEP2. 求人の紹介

    面談の後、あなたの要望に合わせた求人を紹介してもらえます

    紹介された求人の中に気になる職場があれば、担当のキャリアアドバイザーに伝えましょう。

    転職サイトだからこそ知っている内情や雰囲気などを教えてもらうことができます。

    もし、気になる職場がなければキャリアアドバイザーに伝え、再度求人を探してもらうことも可能です。

    担当のキャリアアドバイザーに遠慮して、妥協して紹介された求人の中から無理やりに選ぶ必要はありませんので、希望する職場がなければ遠慮せず伝えましょう。

    STEP3. 選考のサポート

    働きたい職場が見つかったら、選考のサポートが始まります

    担当のキャリアアドバイザーが行ってくれるサポート内容は、主に3つです。

    転職サイトが行ってくれる3つのサポート

    1. 選考書類の書き方アドバイス・添削
      履歴書や職務経歴書の基本的な書き方作法に加え、好印象に映りやすい志望動機や自己PRの書き方のコツをアドバイスしてもらえます
    2. 面接対策
      基本的な面接マナー・服装のアドバイスに加え、転職先に合わせた想定質問内容、面接官の性格や人数などを事前に教えてもらうことができます
    3. 給与や待遇などの条件交渉
      給与や福利厚生など、直接は聞きにくい条件の交渉を代行してくれます

    転職が初めての方や、不慣れな方にとっては、こうした手厚いサポートが受けられるのは頼もしいですよね。

    STEP4.内定後のフォロー

    転職先から内定がもらえた後も、手厚いアフターフォローを受けることができます。

    内定後は、入職や退職に向けた手続きや引継ぎなどがあり、どうしても多忙になりがちなので、担当のキャリアアドバイザーにフォローしてもらいながら手続きを進めていきましょう

    内定後に受けられる主なフォロー

    • 入職条件の再確認や再交渉
    • 入職時期の調整、入職手続きの代行
    • 入職までのスケジュール調整・確認
    • 退職の伝え方のアドバイス
    • 業務の引き継ぎやトラブル発生時の相談役

    転職サイトによっては、入職後でも相談できる専用の電話相談室が開設されていたり、担当者が定期的に連絡をくれたりなどのフォロー体制が整えられています。

    このように、登録から入職後まで長期間に渡るフルサポートが受けられるのは、薬剤師転職サイトならではの強みでしょう。

    10.薬剤師転職サイトに関するよくある質問

    ここでは、薬剤師さんから寄せられた転職サイトに関するよくある質問に回答していきます。

    Q1.転職サイトを使いたいけど、個人情報の流出が心配です。

    個人情報は厳重に管理されており、流出の心配はありません基本的に、転職サイトに登録した個人情報は厳重に管理されるため、流出を心配する必要はありません。

    もし個人情報流出が心配でしたら、プライバシーマークや職業紹介優良事業者などの認定を受けている大手転職サイトを選ぶと良いでしょう。

    Q2.転職しようか迷っています。転職サイトに登録したら必ず転職しなきゃいけないんですか?

    転職サイトに登録したからといって、無理に転職する必要はありません。転職サイトは転職のサポートを行うだけでなく、転職するかどうかの相談や薬剤師に役立つ様々なコンテンツの提供を行なっています。

    転職を焦って決める必要はなく、情報収集目的で利用しても問題ありません。安心して利用しましょう。

    Q3.転職の希望条件がうまくまとまりません。どうしたらいいでしょう?

    転職する上で、希望条件を明確にすることは重要です。まずは、「なぜ転職したいと思ったのか」というきっかけをハッキリさせ、本当に転職したいのかどうかを客観的に判断しましょう

    転職したい理由を明確にする3つの方法

    1. 転職を考えたきっかけを紙に書く
      辞めたいと思ったきっかけや出来事をノートに書く。書くという作業を通して、現状を客観視できる
    2. 不満を感じるポイントを抜き出してみる
      今の職場のどこに不満を感じるのか、具体的なポイントを抜き出す
    3. 不満を解消するために転職が必要か判断する
      転職という方向性が本当にベストなのかどうかを考えることで、後悔のない選択ができる

    不満を明確にすることで、同じような職場に転職してしまうリスクを減らすことができます。

    Q4.今の職場は限界です。転職したいのですが、体調が悪く転職しても働けるか不安です。

    現時点で体調に異変を感じている方は、転職よりも休養を優先しましょう環境を変えるために転職活動を行うことは大切ですが、疲れ切った状態で転職活動をしても、正常な判断ができるとは言い難いからです。

    勢いのまま転職した結果、悩みが改善されず後悔する結果に終わることのないよう、まずは十分に休息をとり、冷静な判断ができる状態になるまで整えることが大切です。

    休職は迷惑行為ではなく、自分を取り戻すために必要な時間です。

    薬剤師の仕事を長く続けるためにも、限界を感じる前に休職の相談を行いましょう。

    まとめ【薬剤師の転職には、転職サイトを使うべき!】

    薬剤師が転職サイトを選ぶなと言われる理由や、本当に選ぶべき転職サイトについて解説いたしました

    薬剤師転職市場は新型コロナウイルスの影響で厳しい現状が続いているため、基本的に転職サイトを使うことをおすすめします。

    ただし、転職サイトを使わない方がいいケースもあり、ポイントを押さえて選ぶことが重要であることをお伝えしました。

    転職サイトを使うかどうか迷っている方は、本記事でご紹介した転職サイトを使わない方がいい人・使うべき人の特徴や、「薬剤師さんにおすすめの転職サイト7選」を確認し、ご自身に合った転職方法を選択してください。

    あなたの転職が成功することを、陰ながら祈っております。