事務でおすすめの派遣会社7選|転職のプロが徹底解説

事務職でおすすめの派遣会社ってどこ?」と思っていませんか?

事務職を取り扱っている大手の派遣会社は非常に多く存在します。

しかし大手だからと言って、安易に目についた派遣会社に登録する…というのは、失敗の元になりやすいです。

そのため、それぞれの派遣会社の特徴をしっかりと理解し、その上で自分に合う会社を選ぶことが最重要と言えます。

このページでは、転職のプロとして多くの求職者の悩みを解決してきた筆者が、Career Theory独自のアンケートを基にして、事務職で本当におすすめできる派遣会社をご紹介します。

  1. 事務の派遣求人は多く、引く手数多!
  2. 事務職でおすすめの派遣会社7選
  3. 派遣会社をより効果的に利用するためのポイント8選
  4. 派遣会社利用の流れ
  5. 事務職に就く際によくあるQ&A

すべて読めば、『事務職でどの派遣会社の評判が高いのか』と『自分はどの派遣会社に登録するべきか』を詳しく知ることができます。

1. 事務の派遣求人は多く、引く手数多!

派遣で事務職の求人は比較的多いため、選択肢の幅が広いと言えます。

実際に派遣社員がどのような職種で働いているのかを示したデータを見てみると、事務職関連は女性が約40%前後、男性でも10%を占めていることがわかります。

出典:一般社団法人 日本人材派遣協会

実際に派遣会社のマイナビスタッフの求人数も、約4割ほどを事務職が占めており、他の派遣会社でも同じくらいの割合を占めていました。

出典:マイナビスタッフ

このことから、事務職は未経験歓迎の求人も多いうえに、他職種よりも選択肢の幅が広いと言えるでしょう。

とはいえ、事務職は倍率が高く、人気の企業や求人はすぐに応募が終わってしまいます。

そういった人気の求人に応募するためにも、次の章で紹介する派遣会社に登録して派遣先を選んでいくようにしましょう。

2. 事務職でおすすめの派遣会社7選

派遣会社を選ぶ際、注目するべきポイントは3つです。

派遣会社を選ぶポイント

  • 口コミの評価:利用者の全体満足度はどれくらいか?
  • 求人の量・質:事務職に関連する求人をどれくらい保有しているか?
  • 就労条件/待遇:福利厚生、サポートは充実しているか?

この3つを参考にして、今回は事務職でおすすめできる派遣会社を紹介します

順位 派遣会社 求人数(事務職) コメント
1 スタッフサービス 約1.2万件 仕事紹介のスピードが速く、事務職の求人数も多い
2 テンプスタッフ 約1.5万件 事務職の求人数No.1!
他の派遣会社より選択肢が多い
3 ランスタッド 約4,300件 外資系に強みがあり質の高いサポートがうりの大手の派遣会社
4 パソナ 約4,200件 他社と一線を画する派遣会社で、女性への支援も充実
5 リクルートスタッフィング 約3,500件 営業担当に優秀な方が多く、福利厚生も充実
6 マンパワー 約3,000件 圧倒的な求人数と福利厚生が高評価
7 アデコ 約2,500件 外資系企業を探している方におすすめ

順に紹介していきますので、気になったものから登録してみるようにしましょう。

なお、ここでは事務職に限定して3社を厳選して紹介します。評判の良い派遣会社についてより詳しく知りたい方は『派遣会社おすすめランキング』の記事を参考にしてください。

スタッフサービス|求人数が業界No.1!他の派遣会社より選択肢が多い


<LP画像>スタッフサービス_オー人事

スタッフサービスは、業界No.1の求人数を誇る大手派遣会社です。

事務職という観点では、テンプスタッフに一歩遅れをとっているものの、常時1万件以上の求人数を保有しているため、数多くの選択肢の中から自分にあった求人を選ぶことができます。

また、登録利用者からは「仕事紹介のスピードが早い」などのコメントも多数寄せられるサービスであるため、一度登録しておいて損はないでしょう。

スタッフサービス公式サイト:
https://www.staffservice.co.jp/

テンプスタッフ|サポート・教育体制がしっかり整っている

<LP画像>テンプスタッフ

テンプスタッフは、パーソルテンプスタッフ会社が運営する人材派遣サービスです。

常に30,000件以上の求人を抱えており、事務職がそのうちの半数以上を占めているため、自分に合う企業を探すことができます。

また、テンプスタッフには未経験OKの求人が多いのも特徴で、事務職が初めてという方にもおすすめの派遣会社と言えるでしょう。

テンプスタッフ公式サイト:
https://www.tempstaff.co.jp/

ランスタッド|外資系に強みがあり質の高いサポートがうり

ランスタッドは、オランダに本社がある大手外資系の派遣会社です。

大手だけあって案件の数は多く、事務系だけで見ても常時4,000件以上の求人を保有しています。

また、外資系企業なだけあって、テンプスタッフやなどの日系企業大手とは異なり、高時給の案件が多いのも魅力です。

外資系企業のオフィスワーク案件も豊富なので、高時給を狙っている、もしくは外資系企業で事務をしてみたい人は、登録を検討してみましょう。

ランスタッド公式サイト:
https://www.randstad.co.jp/

パソナ|充実したサポート体制が好評

『パソナ』は、高時給案件の豊富さに強みのある派遣派遣会社です。

大企業や人気企業のオフィスワーク求人を見つけやすく、女性の就業支援にも力を入れている点が特徴的です。

「PCスキルを活かして好条件の職場で働きたい」という方は、登録しておくと、就業先の選択肢が広がるでしょう。

公式サイト:
https://www.pasona.co.jp/

マンパワー|圧倒的な求人数と福利厚生が高評価

JOBNET

『マンパワー』は、マンパワーグループ株式会社が運営している、日本最初の大手人材派遣サービスです。

昭和41年に設立され、50年以上の実績がある派遣会社として知られています。

また、人材ビジネス実施の第32回派遣スタッフ満足度調査では、『また働きたい派遣会社第1位』に選ばれるほど、高い評価を得ています。

非公開の案件や大手案件を多数取り揃えており、登録すれば、希望や適性に合った求人を紹介してくれるでしょう。

公式サイト:
https://www.manpowerjobnet.com/

リクルートスタッフィング|営業担当に優秀な方が多く、福利厚生も充実

リクルートスタッフィング

『リクルートスタッフィング』は、株式会社リクルートホールディングスの人材派遣子会社が運営しているサービスです。

大手企業の案件が多く、人気企業に勤めたい方には特におすすめできます。

また、リクルートホールディングスは幅広く人材サービスを展開しているため、就職に関するノウハウも豊富です。

未経験や時短勤務、年代別など自分に合った仕事を探すことができるので、初めて派遣会社に登録する人、今まで派遣で働いたことがない人など、初心者にもおすすめの派遣会社と言えるでしょう。

公式サイト:
https://www.r-staffing.co.jp/

アデコ|外資系企業を探している方におすすめ

Adecco

『アデコ』は、世界60ヶ国以上で人材系ビジネスを展開するアデコグループが運営する大手派遣会社です。

そのネットワークを生かして、外資系企業への派遣案件を豊富に保有していることに加え、国内企業も日本全国のエリアを幅広くカバーしています。

時給も全体的に高く設定されていることから派遣社員の満足度も高く、少し前ですが、「月間人材ビジネス」が実施した第29回派遣スタッフ満足度調査では、「再就業率(今後のこの派遣会社のスタッフとして仕事がしたい)」で1位を獲得している派遣会社です。

アデコ公式サイト:
https://www.adecco.co.jp/

3.派遣会社を効果的に利用するための8ポイント

この章では、派遣会社をより効果的に利用するためのポイントを8つお伝えします。

良い派遣会社を選んでも、上手に使えなければもったいないので必ずチェックしましょう。

3-1. 派遣会社に複数登録する

派遣会社は、複数登録することがおすすめです。

なぜなら、複数登録することで以下3点のメリットがあるからです。

  • 最適な担当営業を選べる
  • 用途によって派遣会社を使い分けられる
  • 独占案件をカバーできる

具体的には、以下のように2~3社の派遣会社に相談し、対応に満足できた派遣会社のどれかに頼ることをおすすめします。

<画像>派遣会社利用方法

3-2. 派遣就労の意欲を見せる

派遣就労への意欲を見せることで、担当営業があなたの優先順位をあげて対応してくれるようになります。

なぜなら、担当営業には派遣契約の成約目標が課されており、派遣契約に結びつきそうな方を欲しているからです。

こういった背景もあり、担当営業とのファーストコンタクトで必ず「就労時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。

なお、会社に在籍中の場合は、最短で退職できる見込み日時を伝えておくと良いです。※一般的に、退職には約1か月半~2か月かかります。

3-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく

派遣会社による就業前後のフォロー体制は、必ず聞いておくようにしましょう。

例えば、就業前のフォロー体制については、「希望条件に合った求人紹介」や「企業との面談対策」をしっかりと行ってもらえるかどうかがポイントとなります。

その一方、就業後のフォロー体制については、「派遣先への訪問頻度」や「派遣会社への連絡体制」を聞き出し、就業後もいつでも相談しやすい環境かどうかを確認しておきましょう。

3-4. 派遣会社の福利厚生・研修制度を聞いておく

派遣会社の福利厚生・研修制度も必ず聞いておくようにしましょう。

なぜなら、派遣社員が受けられる福利厚生・研修制度は、派遣先企業のものではなく、派遣会社から提供されるものとなるからです。

ここは勘違いしやすいところですが、非常に重要なポイントなので、必ずおさえておくようにしましょう。

3-5. 担当営業をシビアな目でみる

担当営業に情をうつしてはいけません。

担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。

ご支援をして頂いている○○と申します。

現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応いただき感謝をしておりますが、派遣社員としての就労が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、他の担当の方と一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

担当変更がどうしてもしづらい場合は、その派遣会社は諦めて他社を当たりましょう。

3-6. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限り情報が残ります。

派遣会社や企業の中でよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ...」という話です。

この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を制限されるなどの判断が下されます。

3-7. 気になる求人があったら早めに応募する

派遣会社を利用していて、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。

なぜなら、派遣の求人は募集ポジションの枠が埋まった時点で、募集が止まってしまうからです。

実際、希望する求人の募集が停止してしまったり、選考途中で募集枠が埋まったことを理由にお見送りとなり、「もっと早めに応募しておけば良かった」と思う方も多くいらっしゃいます。

このようなことにならないよう、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。

3-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない

数社の派遣会社を使っている場合、同じ求人には複数の派遣会社から応募しないようにしましょう。

企業から「他の派遣会社からも応募があるんだけど」と担当者に連絡がいってしまいます。

これにより、企業・担当営業の両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。

4.派遣会社利用の流れ

この章では、実際に派遣会社を利用する場合の流れについてご説明します。

この章でご説明することは、派遣社員として就労するに当たって大事なポイントとなりますので、必ず目を通すようにしてください。

Step 1. 派遣会社に登録する

派遣会社公式ページから登録を行いましょう。

登録の際、以下内容を記載します。

  • 名前
  • 住所
  • 経験
  • スキル
  • 希望職種
  • 就業条件

もし希望職種・就業条件について考えが及ばないようでしたら、派遣会社との面談当日の際に聞くことで、具体的なイメージを持てるようにしましょう。

Step 2. 担当者と初回面談を行う

派遣会社に登録した後、担当者と初回面談を行います。

たいていの場合、面談は以下2つのうちいずれかの方法となります。

<画像>直接面談・対面面談

面談方法について選択できる場合は、直接面談を行ってもらうようにしましょう。

というのも、直接面談の方が電話面談に比べて、時間を取って丁寧に行ってくれることが多いからです。

なお、初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。

  • あなたのキャリアの棚卸
  • PRポイントの整理
  • 派遣社員として就業するべきかどうか
  • 派遣社員として就業するとしたら、どのような企業で働けそうか
  • 就業先に関する要望の深堀

実際、面談で気づかされることも多く、面談を通じて具体的な就業イメージをつけられた方も多いので、なるべく多くの派遣会社に意見をもらうことをおすすめします。

Step 3. 求人紹介を受ける

初回面談の後、あなたの希望に合いそうな派遣求人を5件〜20件ほど紹介してもらいます。

<画像>派遣会社求人紹介

思ってもいないような大手企業もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。

それぞれの派遣会社でしか扱っていない独占求人(その多くは非公開求人)もありますので、派遣会社に2~3社登録し、それぞれの会社で求人紹介を受けることを推奨します

Step 4. 希望求人に応募する

求人紹介を受けた中で、実際に応募したい求人があった場合、その旨を担当者に伝えます。

ここで担当者と良好な関係を築けていると、応募企業に自らをプッシュしてくれることで、選考が有利に進むこともあります。

そのため、派遣会社とのやりとりにおいては常に誠実な対応を取り、良好な関係を築けるようにしておきましょう。

Step 5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う

書類選考に通過した後、応募先企業と面談(顔合わせ)を行います。

企業との面談に際しては、派遣会社の担当者が同席をしてくれるので、一人よりも安心して臨むことができます。

ただし、建前は企業との「面談」となっていますが、実質は「面接」であることには注意が必要です。

実際、面談中に以下のような質問を受けることもあります。

  • 自己紹介をして頂けますか?
  • 職務についてご説明いただけますか?
  • あなたの長所・短所を教えて頂けますか?
  • 今までの仕事では何に気を付けていましたか?
  • 以前に経験された資料作成は社内向けですか、社外向けですか?

もし、企業との面談に自信がない場合は、以下の記事に面談(面接)のポイントが記載されていますので、ぜひチェックしてみてください。

Step 6. 就業開始

応募先企業との面談の後、内定が出たら就業開始です。

契約期間が満了するまで、就業先での仕事に精一杯取り組みましょう。

なお、ネット上の大半はここまでの説明で終わっていますが、就業開始後も派遣会社との関係は続きます。

詳しくは、Step7.8にてご説明しますので、しっかりおさえておいてください。

Step 7. 就業後フォローを受ける

就業後も、引き続き派遣会社からフォローを受けることができます。

就業後フォローの一例として、就業後に企業への要望が出てきた場合は、派遣会社が間に入って企業に伝えてくれるといったこともあります。

<画像>派遣会社仲介

その他、派遣会社の研修制度を利用してスキルアップを図ることもできますので、就業後も派遣会社を賢く利用していきましょう。

Step 8. 契約終了前の対応を行う

派遣社員の雇用期間終了が近づくと、以下のうちいずれかの対応を行う必要があります。

  • 契約期間の更新を行う(契約期間3年未満の場合)
  • 他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶ
  • 派遣先企業と雇用契約を結ぶ

また、就業後3年以上になる場合は、他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶか、派遣先企業と雇用契約を結ぶかのうち、いずれかの対応を選ぶこととなります。

というのも、労働者派遣法により、派遣社員は同じ事業所で3年以上働くことができないと定められているからです。

基本的に、今後の対応については派遣会社から提案をもらえますが、このような対応があるということを事前に知っておきましょう。

5. 事務職に就く際によくあるQ&A

ここでは事務職に就く際によくある質問に対して回答していきます。

Q-1. そもそも未経験でも事務職に就ける?

未経験であっても事務職に就くことは可能です。

実際に、事務職の求人数No.1のテンプスタッフを例にとってみると、全体の2/3が「未経験歓迎」求人であることがわかっています。

未経験であっても門戸が広いため、事務職が気になっている方は、積極的に応募するようにしましょう。

Q-2. 特別なスキルは必要なの?

特別なスキルは原則必要ないです。

ただ、より条件の良い企業で働きたい方は、wordやExcelなどのパソコンスキルや、マルチタスクをこなすスキルは最低限必要となってきます。

Q-3. 事務の派遣社員から正社員に昇格することはできる?

もちろん可能です。

ただ、会社側の都合などが関係してくるため、必ず昇格できる訳ではありません

そのため、事務の派遣社員から正社員になりたい場合、昇格可能かどうかを企業・派遣会社に問い合わせてみるようにしましょう。

加えて、スキル・人間性など、正社員に必要なスキルを保有しておくことをおすすめします。

※派遣から正社員のなり方を詳しく知りたい方は「【派遣から正社員を目指す】具体的な方法や、日々の業務で心がけるべきことを解説」を参考にしてください。

Q-4. 時給はだいたいいくら?

地域にもよりますが、1,100~1,300円が相場だと考えておくとよいでしょう。

ただ、全職種平均が、時給換算すると1,500円ほどなので、比較的、時給は安い方だと言えます。

以下にわかりやすく図にまとめておくので、参考にしてください。

派遣(事務職) 全職種
1,100~1,300円 1,500円

まとめ

事務職でおすすめの派遣会社を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

派遣選びで失敗しないためにも、自分に合った派遣会社を選ぶことは非常に重要です。

もし迷ったり悩んだりした際には、以下の3社がおすすめです。

あなたが最高の派遣先を見つけられることを心から祈っています。