
- 「日本の年収の中央値はどれくらいだろう?」
- 「自分の年収は中央値を超えているのかな?」
と気になっていませんか?
結論から言いますと、日本全体の平均年収が461万円であるのに対して、日本全体の年収の中央値は433万円程(男女計)です。
男女別にみると、男性が約532万円、女性が約293万円です。
ただし、年代や雇用形態、業種によって年収の中央値は大きく変動します。
そこでこの記事では、年代・性別・雇用形態・業種別の日本の年収の中央値を紹介し、また後半では年収を増やすためのポイントについて解説していきます。
- 中央値を見るとリアルな年収がわかる!
- 年収の中央値は315~425万円
- 【年代・男女別】男女の年収の中央値は30代から差が開く!
- 【雇用形態別】正規社員と非正規社員の中央値には180万円以上の差がある
- 【業種別に調査】年収の中央値と平均年収の一覧
この記事を読めば、「周囲と比べて自分の年収は高いのか」「低い場合はどうすれば年収を上げられるのか」を理解できるでしょう。
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1. 中央値を見るとリアルな年収がわかる!
中央値とは、数値データを小さい順に並べた時に、真ん中にくる値のことを指します。
以下の図だと、Eの340万円が中央値です。
なお、数値データが偶数個のときは、真ん中の2つのデータの平均が中央値となります。
一方、よく耳にする平均年収は、全ての値を足し合わせて、足し合わせた数で割った値で、上記の例だと約401万円となります。
平均の値は、全体の傾向から大きく離れた値(上記の例だとIの1,000万など)の影響を受けやすいため、一般的な感覚からはずれやすくなります。
リアルな年収事情を把握するには中央値を把握することが重要になります。
2.年収の中央値は315~425万円
2022年最新のデータによると、令和元年の年収の中央値は性別ごとに以下の通りです。
性別 | 年収の中央値 |
---|---|
男性 | 532万円 |
女性 | 293万円 |
※月収の中央値 × 12 + 平均賞与
出典:厚生労働省『賃金構造基本統計調査』
中央値の算出方法
上記の中央値は、「月収の中央値」を12倍(1年分)し、平均賞与額を加算した上で算出しています。
- 男性:月収の中央値
…29万5,700円 - 女性:月収の中央値
…22万6,100円
男性の年収の中央値は約532万円です。
月収の中央値は、29万5,700円であり、1ヶ月の手取り目安額は約23万円になります。
女性の年収の中央値は約293万円です。
月収の中央値は22万6,100円、こちらも社会保険などを控除すると、1ヶ月の手取りは約18万円になります。
それぞれの生活費のシミュレーションは以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
【補足】日本全体の平均年収は433万円
2022年最新のデータによると、日本全体の平均給与は433万円です。(参考:令和元年分民間給与実態統計調査)
男性が532万円、女性が293万円となっています。
前述の通り、全体の傾向から大きく離れた値の影響を受けやすいため、男性の場合は中央値よりも高い数値が算出されています。
一方女性は、パートなどの非正規雇用や時短労働をする人の割合が多く、その影響を受けて平均年収の方が中央値よりも低い水準となっています。
3.【年代・男女別】男女の年収の中央値は30代から差が開く!
2022年最新のデータによると、各年代ごとの年収の中央値を男女別に表と棒グラフにまとめると、以下の通りです。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代前半 | 277万円 | 241万円 |
20代後半 | 393万円 | 316万円 |
30代前半 | 458万円 | 309万円 |
30代後半 | 518万円 | 311万円 |
40代前半 | 571万円 | 317万円 |
40代後半 | 621万円 | 321万円 |
50代前半 | 656万円 | 319万円 |
50代後半 | 668万円 | 311万円 |
60代前半 | 521万円 | 257万円 |
60代後半 | 421万円 | 208万円 |
70歳以上 | 327万円 | 191万円 |
年代ごとの数値を見ると、20代のうちは男女間での年収の差が比較的少ないものの、30代以降から差が大きくなっていくことが分かります。
特に、50代後半になってからは、男女間の年収の中央値におよそ1.5倍ほどの差があります。
これは、30代は男性が管理職に選ばれ始める時期であるのに対して、女性は結婚や出産で職場を離れたのち非正規雇用で働くことが多いからであると考えられます。
4.【雇用形態別】正規社員と非正規社員の中央値には180万円以上の差がある
雇用形態別の年収の中央値は、以下の通りです。
雇用形態 | 年収中央値 |
---|---|
正規社員 | 496万円 |
非正規社員 | 176万円 |
※平均値・雇用形態間の賃金格差をもとに算出
データ元:令和元年分民間給与実態統計調査
厚生労働省『賃金構造基本統計調査』
正規社員・非正規社員を比較すると、320万円以上の差が生じていることがわかりました。
5.【業種別に調査】年収の中央値と平均年収の一覧
業種別の年収の、中央値と平均を以下にまとめました。
【各職種の中央値の推定方法】
日本全体の平均年収が461万円であるのに対して、日本全体の年収の中央値は433万円(男女計)です。
そこで、中央値は平均年収の約94%の値と定義し、各職種の平均年収をもとに、中央値を算出しました。
業種 | 男性 中央値 / 平均値 (単位:万円) | 女性 中央値 / 平均値 (単位:万円) |
---|---|---|
自然科学系研究者 | 593.7/706.8 | 505.2/601.4 |
技術士 | 565.6/673.4 | 481.5/573.2 |
一級建築士 | 603.2/718.1 | 510.3/607.5 |
測量技術者 | 401.4/477.8 | 299.3/356.4 |
システム・エンジニア | 490.7/584.2 | 417.7/497.3 |
プログラマー | 371.6/442.4 | 307.7/366.3 |
医師 | 1030.6/1226.9 | 853.7/1016.4 |
歯科医師 | 548/652.3 | 397.3/472.9 |
獣医師 | 524.7/624.6 | 396.5/472.1 |
薬剤師 | 504.5/600.6 | 450/535.7 |
看護師 | 416.7/496.1 | 404.3/481.4 |
准看護師 | 356.9/424.9 | 336.5/400.6 |
看護補助者 | 275.6/328.1 | 250.9/298.7 |
理学療法士、作業療法士 | 354.6/422.2 | 331.2/394.3 |
歯科衛生士 | 259.1/308.4 | 311.4/370.7 |
歯科技工士 | 350.8/417.7 | 263.8/314 |
栄養士 | 310.2/369.3 | 298.9/355.9 |
保育士(保母・保父) | 326.9/389.2 | 304.2/362.1 |
ホームヘルパー | 309.1/368 | 265.9/316.6 |
福祉施設介護員 | 312.1/371.6 | 278.9/332 |
弁護士 | 613.2/730 | 610.2/726.5 |
公認会計士、税理士 | 644.2/766.9 | 427.8/509.3 |
社会保険労務士 | 432.4/514.8 | 364.6/434 |
不動産鑑定士 | 633.9/754.6 | – |
幼稚園教諭 | 409/487 | 303.5/361.3 |
高等学校教員 | 623.9/742.8 | 532.3/633.7 |
大学教授 | 938.5/1117.3 | 864.8/1029.6 |
大学准教授 | 749.9/892.8 | 685.9/816.6 |
大学講師 | 630.2/750.2 | 557.2/663.3 |
各種学校・専修学校教員 | 435.8/518.8 | 410.8/489 |
個人教師、塾・予備校講師 | 351.4/418.4 | 284.2/338.4 |
記者 | 703.4/837.4 | 562.7/669.9 |
デザイナー | 418.8/498.6 | 312.8/372.4 |
ワープロ・オペレーター | 360.9/429.6 | 272/323.8 |
百貨店店員 | 321.9/383.2 | 248/295.2 |
販売店員(百貨店店員を除く。) | 325.6/387.6 | 238/283.4 |
理容・美容師 | 297.3/354 | 244.9/291.5 |
調理士 | 322.3/383.7 | 238.2/283.6 |
娯楽接客員 | 302/359.5 | 240.3/286.1 |
警備員 | 276.6/329.2 | 243.1/289.4 |
守衛 | 281.1/334.6 | 216.1/257.3 |
電車運転士 | 521.8/621.2 | 487.7/580.6 |
電車車掌 | 488.9/582.1 | 424.8/505.7 |
自家用貨物自動車運転者 | 344.5/410.2 | 268.8/320 |
タクシー運転者 | 302.7/360.4 | 257.5/306.5 |
営業用バス運転者 | 393.1/467.9 | 338.1/402.6 |
航空機操縦士 | 1434.7/1708 | 1018.7/1212.8 |
航空機客室乗務員 | 337.6/401.9 | 418.1/497.7 |
機械修理工 | 414.9/493.9 | 293.5/349.4 |
自動車組立工 | 441.1/525.2 | 295.9/352.2 |
自動車整備工 | 371.6/442.4 | 292.5/348.2 |
玉掛け作業員 | 368.3/438.4 | 282.6/336.5 |
電気工 | 398.8/474.8 | 279.7/333 |
とび工 | 330.9/393.9 | 242.4/288.6 |
大工 | 349.6/416.2 | 267/317.9 |
配管工 | 393.8/468.8 | 243.4/289.7 |
土工 | 332.2/395.4 | 236.8/281.9 |
ビル清掃員 | 246.9/294 | 190.1/226.3 |
用務員 | 245.2/291.9 | 221.9/264.1 |
データ元:厚生労働省『賃金構造基本統計調査』
データ元:e-Stat
ここまでは、年収の中央値をあらゆる角度から紹介しました。
次の章では、年収をアップさせたいという方に向けて、収入アップの具体的な方法について解説します。
6.年収をアップさせるための3つの方法
収入を増やす具体的な方法は、以下の通りです。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
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6-1. 昇進や昇格などによる給与アップを目指す
もっとも堅実に収入を上げる方法は、昇進や昇格によって給与をベースアップさせることです。
成果を上げることを常に意識し、日々の業務に取り組みましょう。
この際、企業の評価基準を把握しておくことも大切です。
資格を取得するのも有効
資格手当などの制度が職場にある場合は、資格を取得することで月々数千~数万円の給与アップが見込めます。
資格勉強はスキルとして身に付きますので、仕事に活かせる場面も多いでしょう。昇給や昇格への足掛かりとなることもあります。
ある程度長期的に学習する意欲があるのであれば、現職に活かせる資格の勉強をしてみるのもおすすめです。
ただし、同じ職場でのキャリアアップを目指す場合は、長期的な視点を持っておく必要があります。
昇進や昇格の機会は多くても年に数回程度ですし、必ずしも結果が評価されるとは限りません。
したがって、いますぐ収入を増やしたいという方にとっては、適した方法とは言えないでしょう。
6-2. 空いた時間で副業する
本業とは別に副業を行うことで、収入を増やすことも可能です。
ダブルワークをしたり、クラウドソーシングを通して仕事を請け負ったりすることで、空いた時間を活かして効率的に稼ぐことができます。
ただ、本業に加えて仕事をすることになるため、体力的・精神的な負担が大きくなるという懸念は拭えません。
本業に支障が出てしまっては本末転倒ですし、またそもそも企業によっては副業を容認していないこともあります。
6-3.給料の高い職場に転職する
誰にでも実現可能かつ最も確実な収入アップの方法は、転職です。
職種や仕事内容は同じでも、職場を変えるだけで、月々数万円ほど給与が上がるケースも珍しくありません。
月給にそれほど違いがなくても、ボーナスのある職場に転職するだけで、年収が数十万円アップすることもあるでしょう。
また、「昇格や昇進が見込めない」「業績がかんばしくなく、ボーナスや手当も支給されない」という場合は、現職よりも条件の良い企業への転職を検討してみることをおすすめします。
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まとめ
ここまで、年収の中央値について解説しましたが、いかがでしたか?
自分の年収が中央値よりも低いために転職を考えている方は、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』などの、年収アップに強い転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
この記事が、年収アップに役立つことを祈っています。