日本政策金融公庫に転職すべき？口コミでわかる特徴と転職成功のポイント集

「中途採用で、日本政策金融公庫に転職しようかな…？」と考えていませんか？

いざ転職したいと情報を探してみても、企業HPにはいい面しか書いていない上に、口コミサイトを見ても情報量が膨大で整理できず、本当に転職すべきなのだろうかと思ってしまうことでしょう。

加えて、これらのサイトでは教えてくれませんが、株式会社日本政策金融公庫への転職を成功するためのたった1つのコツも存在します。

このページでは、転職エージェントとして数多くの転職をアドバイスしてきた知見や経験をもとに、日本政策金融公庫への転職についてご紹介します。

まとめ｜日本政策金融公庫の特徴と転職のポイント
日本政策金融公庫の企業情報
日本政策金融公庫の採用情報
日本政策金融公庫の求人情報
日本政策金融公庫に関する口コミまとめ
日本政策金融公庫への転職を成功に導くたった1つのコツ
日本政策金融公庫転職で必ず登録すべき転職エージェント5選
転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント

すべて読んでいただければ、あなたが日本政策金融公庫へ転職すべきか判断できるとともに、日本政策金融公庫への転職成功確率も劇的に上げることができるでしょう。

1. まとめ｜日本政策金融公庫の特徴と転職のポイント
2. 日本政策金融公庫の企業情報
3. 日本政策金融公庫の採用情報
4. 日本政策金融公庫の求人情報
5. 日本政策金融公庫に関する口コミまとめ
6. 日本政策金融公庫への転職を成功に導くたった1つのコツ
7. 日本政策金融公庫転職で必ず登録すべき転職エージェント5選
さいごに

1. まとめ｜日本政策金融公庫の特徴と転職のポイント

次章以降で詳しく説明しますが、まず最初に「日本政策金融公庫に転職する前に知っておくべきこと」の要点だけをまとめました。

日本政策金融公庫の特徴

一般の金融機関を補完するための政策金融機関(財務省所管)
地方活性化/中小企業などに貢献している実感も得やすい
公務員のように真面目な人、穏やかな人が多数
給与は年功序列で、平均年収は519万円(口コミベース)
働き方は職種・部署によっても大きく異なる(残業は月平均25時間)
近年は政府方針も踏まえ、女性の活躍推進を積極的に推進中

日本政策金融公庫への転職のポイント

現状、採用HPでは中途の募集は見当たらない
おすすめ大手転職サイトの公開求人にも中途の募集は限られる
非公開求人も紹介してもらえるように、後ほどご紹介する転職エージェントに登録するのがおすすめ

2. 日本政策金融公庫の企業情報

	概要
本店所在地	東京都千代田区大手町1-9-4（大手町フィナンシャルシティノースタワー）
代表	総裁　田中一穂
設立	2008年
資本金	4兆1,960億円
総融資残高	約18兆円（2018年3月期）
従業員	7,364名（2019年）
事業内容	農林水産業・中小企業向けの融資など

2-1. 事業内容

日本政策金融公庫はで、2008年に3つの政策金融機関（国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫）が統合して誕生しました。（国内に支店152ヶ所、海外駐在員事務所2ヶ所）

日本政策金融公庫は民間の金融機関をカバーするため、「国民生活事業」「農林水産事業」「中小企業事業」の3つを軸に地域活性化や中小企業向けに融資を行なっています。（以下参考）

2-2. トップメッセージと事業計画

日本政策金融公庫企業HPより

日本政策金融公庫は、「一般の金融機関が行う金融を補完すること」を目的とし、国の各種政策等に基づき、年間約30万件の事業資金融資を行っていることに触れています。

具体的には、そのうち融資額500万円以下が約51％、3,000万円以下が約94％を占めるなど、中小企業の新事業に加えて、災害や経営環境の変化に対応する方などの資金需要に応じています。

2-3. グローバル展開

日本政策金融公庫企業HPより

日本政策金融公庫の海外事業に関しては、特にASEAN/中国では駐在員事務所2ヶ所(バンコク・上海)を拠点に、中小企業をメインに海外進出も支援しています。

例えば小規模企業の融資審査ノウハウの提供など、途上国の金融機関が抱える経営課題の克服にも協力していますが、日本政策金融公庫はあくまで国内事業メインです。

グローバルに活躍したい人は・・

例えば外資系企業の場合、キャリアステップによっては海外の他支社で働くチャンスもあります。

しかし、結局日本支社は支社のひとつに過ぎないので、日本国内のビジネスに関わることが中心となります。

もし海外赴任等グローバルに活躍することを望むなら、積極的に海外進出をしている日系の金融機関/メーカーなどへの転職をおすすめします。

日本政策金融公庫企業HP：https://www.jfc.go.jp
見るべきポイント
事業概要 自分が希望する事業以外に、会社の主力となる事業をチェックします。希望事業以外に異動するケースもあり、本当にその企業で働きたいかしっかり考えましょう。
採用情報 「求める人物像」などをチェックして、あなたに合うかを考えましょう。
会社理念・社長メッセージ 会社がどこへ向かっているのかをチェックします。
会社理念があなたの考えと違うのなら、どれほど好条件求人でも転職は避けましょう。

	見るべきポイント
事業概要	自分が希望する事業以外に、会社の主力となる事業をチェックします。希望事業以外に異動するケースもあり、本当にその企業で働きたいかしっかり考えましょう。
採用情報	「求める人物像」などをチェックして、あなたに合うかを考えましょう。
会社理念・社長メッセージ	会社がどこへ向かっているのかをチェックします。会社理念があなたの考えと違うのなら、どれほど好条件求人でも転職は避けましょう。

3. 日本政策金融公庫の採用情報

財務省所管の政策金融機関なのですね。どんな待遇で転職する事ができるのでしょうか？

3章では、日本政策金融公庫の採用情報についてお伝えします。

3-1. 日本政策金融公庫の採用職種

現在、同社の採用HPでは中途の募集は見当たらないため、ここではちなみに、組織図をもとに主な部署を紹介します。（職種ごとの仕事内容・やりがいなどについては「職員インタビュー」も参考になります）

事務職	農林水産事業本部、中小企業事業本部、国民生活事業本部、企画管理本部(総務部、人事部、経理部、IT部門等)、システム監査室

今後、中途の求人が出る可能性もゼロではないため、もし転職を検討している場合は採用HPだけでなく、大手転職エージェント等からも随時情報収集しておくことをおすすめします。

3-2. 平均年収

転職時の平均年収　：　450~550万円
社員の平均年収　：　519万円（平均年齢29.2歳／※非上場企業のため、口コミによる参考値）

日本政策金融公庫の平均年収は519万円（口コミベース）で、他の金融機関と比べると平均的あるいはやや低めです。

給与は年功序列で、昇給のチャンスは年1回、賞与は年2回支給される他、残業代もしっかり支給されるようです。

また、福利厚生は一般の大企業並みに完備されており、社宅・独身寮に加えて、住宅手当、扶養手当、社員持株会、各種社会保険などもあります。

3-3. 労働環境

平均残業時間　月：25時間

日本政策金融公庫の平均残業時間は【月25時間程度】で、例えば日本政策投資銀行などと比べてると残業は多めです。

全体としてワークライフバランスは調整しやすいと好評で、例えば定時退社日(週2回)もある他、有給も比較的とりやすいようです。

ただし労働環境(残業時間など)は職種/時期などによっても大きく異なるため、事前に大手転職エージェントにもしっかり確認しておくことをおすすめします。

3-4. 中途採用メッセージ

中途採用HPは見当たりませんが、新卒向けには『日本をつなぐ、未来を描く。』とメッセージしています。

また、同社の方向性を知るためには、採用HPの「成長戦略分野などへの支援」も参考になるでしょう。

国の政策に基づき、以下のような分野に対して積極的な資金供給を実施しています。
創業や新事業への支援
事業再生・事業承継への支援
ソーシャルビジネスへの支援
海外展開の支援
農林水産業の新たな展開への支援

中途採用でも、これらの成長戦略分野に注力していることも踏まえて、日本のより良い将来に向けて新しい価値をどのように生み出せるかを具体的にアピールするのも良さそうです。

※日本政策金融公庫の採用情報をもっと知りたい人は…

下記サイトを参考にして下さい。

企業採用HP：採用トップ、成長戦略分野などへの支援

4. 日本政策金融公庫の求人情報

日本政策金融公庫への転職を検討しています。どんな求人がありますか？

おすすめ大手転職サイト『リクルートエージェント』の公開求人では、「システム監査職」「設計補助職」の中途の求人がありましたのでこの後すぐ紹介します。

世の中に公開されていない求人を得るために

実は企業採用HPや転職サイトには載っていない「非公開求人」がある可能性があるため、後ほどご紹介する大手転職サイトに登録することをおすすめします。

もし登録しておけば、非公開求人の紹介はもちろん、今後募集があればすぐに連絡をもらえるため便利です。

さらに、日本政策金融公庫の他にも、同じくらい優良企業の中から条件にあった求人情報を紹介してもらえる可能性もあります。

4-1. “システム監査職”でも求人あり

dodaでは、システム監査職でも中途の募集があります。【契約社員／契約期間は最長5年】

具体的には、システム開発プロジェクトの監査に加えて、監査法人が実施するシステムリスク管理態制の監査の結果検証などを担当します。（年収は550~800万円）

必須要件は厳しめで、「①金融機関でシステム監査の経験5年以上、②大規模プロジェクトのシステム監査の経験、③CSA, システム監査技術者又はCISAのいずれかの資格保有者」です。

4-2. “設計補助職”でも中途の求人あり

リクルートエージェントでは、「設計補助職」で中途の募集があります。【契約社員／契約期間は最長5年】

具体的には、本店/支店からのレイアウト変更の要望に対して、店舗(建築設備も含む)のレイアウト設計図面の作成や事務の補助業務を担当します。（年収は370~450万円）

必須要件は「①二級以上の建築士資格保持者、②製図経験」で、前職までの経験や資格を活かして安定企業に転職したい人には絶好のチャンスです。

5. 日本政策金融公庫に関する口コミまとめ

内部情報を知りたくて口コミサイトを見ましたが、日本政策金融公庫の口コミが多すぎて、結局どうなのかよくわかりません。

日本政策金融公庫に関する口コミや内部情報を、シンプルに3つの軸で整理してまとめました。

	コメント
給与・福利厚生（待遇）	給与は国家公務員に準ずるとされている給与に満足している人も目立つ福利厚生は一般の大企業並みに完備
仕事のやりがい・成長	地域活性化や中小企業に貢献している実感/やりがいも得やすい頑張って結果を出しても、同年代では昇格・賞与はほとんど横並び
人間関係・社員の雰囲気	政府系機関らしく保守的な風土公務員のような真面目な人・穏やかな人も多数
その他	近年は女性活躍推進を謳っており、女性も昇格しやすくなっている産休育休をとって長く続ける女性も目立つ

5-1. 給与・福利厚生（待遇）

給与(年功序列)は国家公務員に準ずるとされており、給与に満足している人も目立ち、福利厚生も一般の大企業並みに完備されています。

役職が上がると給与もグッと伸びるという声もあり、例えば年収は30代前半(課長代理クラス)で650万円前後、40代(課長クラス)で1,000万円前後が目安です。

ちなみに、賞与(年2回)で年間約4ヵ月分が目安です。前年度の個人評価による賞与/昇格にはほとんど差がつかないようです。

5-2. 仕事のやりがい・成長

民間金融機関だけではカバーしきれない面を補完し、地域活性化や中小企業に貢献している実感/やりがいも得やすいようです。また、研修制度も役職別・目的別に充実していると好評です。

制度資金などの制度についての知識を身につけることができる他、優秀な中堅クラスの社員の中には、様々な金融機関や省庁などに転職する人もいるようです。

ただし、昇格も年功序列で、頑張って結果を出しても一定の年次までは昇格・賞与にほとんど差はつかないため、優秀な人ほどモチベーションを維持しづらいようです。

5-3. 人間関係・社員の雰囲気

政府系機関らしく全体として保守的な風土がある他、例えば公務員のような真面目な人、穏やかな人が多数です。

3~4年ごとに全国各地の支店に転勤の可能性があるため、その地での生活を前向きに捉えて楽しむ人も多いようです。

ちなみに、政府方針も踏まえて女性の活躍推進を謳っており、女性管理職も増えてきています。（中には実力よりも、女性管理職比率アップの方が優先されているという声もありました）

※日本政策金融公庫を志望する人におすすめな他の企業は？

日本政策金融公庫が気になっているのであれば、下記のような企業も転職検討することをおすすめします。
株式会社日本政策投資銀行
株式会社商工組合中央金庫
株式会社りそな銀行
農林中央金庫
日本銀行

6. 日本政策金融公庫への転職を成功に導くたった1つのコツ

日本政策金融公庫に転職することを決めました！転職成功するためのコツがあれば教えて下さい。

日本政策金融公庫への転職成功のコツは、転職エージェントを活用するという1つに尽きます。転職エージェントを使うべき理由は下記の3点です。

独自の非公開求人をもらえる可能性がある
業界/企業に特化した対策（職務経歴書・面接など）が可能
年収アップなど待遇の交渉もお願いできる

理由1. 独自の非公開求人をもらえる可能性がある

転職エージェントは、転職サイトや企業採用ページに載っていない「非公開求人」を大量に保有しています。

非公開求人とは
事業戦略上などで表立って募集できないが、こっそり人を採用したい企業がエージェントに依頼する求人。
給与やポジションなどがハイグレードであるケースが多い。

大手の転職エージェントであれば、日本政策金融公庫の非公開求人を保有している可能性があります。

さらに、非公開求人の募集がなかったとしても、あなたのスキルが高ければ「こんな人がいるのですが、採用しませんか？」と、転職エージェントが企業に営業するケースも多々あります。

公式ホームページや転職サイトを見て「特に転職したい求人がない」と思ったとしても、諦めずにエージェントに相談して非公開求人を探すことを推奨します。

理由2. 業界/企業に特化した対策（職務経歴書・面接など）が可能

転職エージェントは今までの多くの転職希望者を採用企業へ転職させており、大手企業志望であればあるほど、内部の選考を熟知して突破するノウハウを蓄積しています。

具体的には、過去どのような人が受かって、落ちたのか、またその時にどのような質問をされて、どのように回答したか、といったデータを、大手の転職エージェントであれば持ち合わせています。

そのデータをもとにした模擬面接や、志望動機や質問に対する回答をあなたと一緒に考えてくれるのです。

転職エージェントによっては面接担当者の名前や人柄、担当者が好む人物像を事前に教えてくれるところもあるため、他の候補者よりも圧倒的に有利に面接を進めることが可能です。

※面接では伝えきれないあなたの魅力を、人事に別ルートで営業してくれる
転職エージェントは多くの場合、面接が終わった後に人事担当者と連絡をとっており、その際に面接では伝えきれないあなたのスキルや魅力を、人事にプッシュしてくれています。
あなたが面接で思うように話せず、本来落ちていたところを、エージェントの営業力で面接を通過にすることは日常的に起きています。
正しいエージェントを選べば、その点で圧倒的に有利に転職活動を進めることができます。
逆を言えば、交渉力の低いエージェントを選んでしまうと足手まといになることすらありますので、エージェント選びはしっかり行いましょう。

理由3. 年収アップなど待遇の交渉もお願いできる

年収の交渉は個人だと非常にしにくく、「どのタイミングで言えばいいんだろう…？」と交渉の余地すらないことがほとんどです。なぜなら、個人経由での応募は最終面接の場で入社同意書を書かされることがほとんどだからです。

転職エージェント経由であれば、最終的な回答は、面接後にエージェント経由で伝えることができますので、その時に年収交渉をしてもらうことが可能です。

少しでも良い条件で転職したければ、転職エージェントを使いましょう。

7. 日本政策金融公庫転職で必ず登録すべき転職エージェント5選

日本政策金融公庫への転職で活用すべき転職エージェントがあれば教えて下さい！

日本政策金融公庫志望のあなたのために、下記の3つの条件を満たす転職エージェントを厳選しました。

日本政策金融公庫に関する求人（非公開を含む）を保持する可能性が高いか
日本政策金融公庫以外の求人も提案できる力と求人データベースがあるか
転職をサポートできるノウハウが社内にあるか

具体的におすすめな転職エージェントは下記のとおりです。（登録自体は3分程度、完全無料で費用等は一切かかりません）

	登録必須度	特徴
リクルートエージェント	全員必須◎	業界最大手で求人数No1。大企業への転職実績多数。
doda	全員必須◎	業界No.2。リクルート同様、豊富な実績とノウハウが期待。
マイナビエージェント	20,30代なら◎	業界最大手で親身なサポートから満足度が高い
パソナキャリア	初めて転職は◎	サポートが丁寧。派遣事業での結びつきも強く、非公開求人も期待できる。
リクルートダイレクトスカウト	外資・技術系は◎	ハイクラス求人数No.1。キャリアに自信があれば、強力な味方に。

上記から、『リクルートエージェント』『doda』の2社は必ず登録しつつ、あなたのキャリアによって下記のようにプラスして登録することをおすすめします。

親身なサポートを得たい方は『マイナビエージェント』も合わせて登録
転職が初めての場合は、『パソナキャリア』をプラスして登録
ハイクラス求人をお探しの方は、『リクルートダイレクトスカウト』をプラスして登録

それでは、各社の特徴をご紹介します。

※注意事項
求人の有無については、各エージェントごとに、職種や時期、募集人数といった要因により変わってきます。
そのため、「このエージェントに登録すれば確実に求人情報をキャッチできる」ということを言い切ることは難しいので、志望度が高い方は出来ればすべてのエージェントに登録し、求人情報を逃さないようにしましょう。