- 「アパレル業界に転職したい」
- 「もっと環境のいい職場で働きたい」
と考えていませんか?
結論、アパレル転職で職場環境をより良くすることや、年収・待遇を上げることは可能です。
ただ、いくつかの注意点があるため、事前にコツやポイントをおさえることで、より納得のいく転職活動ができるでしょう。
このページでは、転職のプロとして多くのアパレル転職をサポートしてきた私が、以下の流れで解説します。
- アパレル転職で年収・待遇を上げることは可能
- アパレルに転職する際の注意点
- 【目的別】厳選おすすめ転職エージェント・サイト
- 【図解】転職サイト利用の流れ
- 【FAQ】アパレル転職に関してよくある質問と回答
このページを全て読めば、アパレルに転職するための全てを知ることができます。
目次
1. アパレル転職で年収・待遇を上げることは可能
アパレル転職を考えている方は、「年収が上がらない」「体力的にキツイ」「キャリアの選択肢が少ない」など、現職に不満を持っている方が多いです。
結論から言うと、転職で年収を上げたり、待遇を良くしたりすることは可能ですが、狙う企業・職種によって注意すべき点が変わってきます。
本章では、「アパレル業界内での転職者」「他業界・職種からの転職者」のパターン別に、以下の流れで転職活動の実情を解説します。
アパレル転職でよくある転職先は、以下の通りです。
アパレル業界の転職先 |
|
このように様々なキャリアの選択肢があります。
早速見ていきましょう。
1-1. アパレル業界内での転職
ここでは、アパレル業界内での転職における2つのパターンを以下の順番で見ていきます。
それでは、早速見ていきましょう。
1. 事務やデザイナーなどのデスクワークへ転職する
一つ目は、別のアパレル企業の事務やデザイナー、商品企画職など、デスクワークを含む仕事に転職することで年収やキャリアアップを図る方法です。
しかし、デザイナー職は、専門学校に通ってファッションの勉強をした上で就職する人が圧倒的に多く、販売員からの転身は狭き門であると言えます。
このため、専門学校卒ではない方や販売職の経験しかない方は、未経験OKの事務職や商品企画職、PCスキルを磨いた後にWebマーケティング職を志望することがおすすめです。
2. 顧客の年齢層が高い企業へ転職する
顧客の年齢層が高いアパレル企業へ転職することも、キャリアアップのための一つの手段と言えます。
なぜなら、ブランドのターゲット層の年齢の高さに比例して顧客の年収が高くなる傾向があり、その分販売する商品の単価や利益率も高くなりやすいからです。
また、高い利益率は販売員の給与に反映されることも多く、ターゲット層の年齢が高い企業へ転職をすることで、年収アップがしやすくなるのです。
尚、顧客のターゲット層が高い企業や、高単価なブランドの場合、客層の年齢に近い販売員の落ち着いた接客が求められる傾向にあります。
このため、ブランドによっては30代以降の方でも転職しやすく、かつキャリアの形成に最適だと言えるでしょう。
1-2. 他業界・職種からアパレルへの転職
他業界・職種からアパレルへ転職する際には、アパレル業界で役立つスキルをアピールすることが重要となります。
これは、中途採用の場合、即戦力となる人材が求められるためです。
例えばサービス業や接客業の経験がある人や、営業職で働いていた人はコミュニケーションスキルをアピールすることで、アパレルへの転職を有利に進めることができるでしょう。
このように、アパレル以外の職種からの転職にチャレンジする場合、これまでの経験がアパレル業界でも活かせることをアピールする必要があります。
【2021年12月最新】コロナ禍での未経験転職枠は減少傾向にある
新型コロナウイルスによる影響で、未経験者の転職枠は減少であり、全体的に厳しい傾向です。
アパレル業界においても、販売系職種を中心に採用活動を縮小している企業が多い点を事前に認識しておく必要があります。
2. アパレルに転職する際の注意点
本章では、アパレル転職をする前に知っておきたい点を以下の流れで解説します。
順に見ていきましょう。
2-1. 年収アップの見込みと相場
転職の際、企業が転職者の年収を決定する材料のひとつが前職での「基本給」です。
基本給は個人のスキルや実績への評価ですので、同じ年収500万円でも、基本給450万円+残業代50万円のAさんと、基本給500万円のBさんでは、転職時の年収交渉難易度が変わってきます。
気を付けるべきなのは、転職前に同額の年収でも基本給の差で転職後の年収がダウンしてしまう可能性があることです。
下記のように、年収10%アップで企業から内定を獲得した場合でも、AさんとBさんでは年収に差がでますし、転職後にAさんに残業代がなければ、Aさんの年収は下がってしまいます。
転職後の年収例
- Aさん:450(基本給)+450×0.10%=495万円+残業代
- Bさん:500(基本給)+500×0.10%=550万円
また、転職で目指せる年収アップの相場は「現在の基本給×5~15%程度」です。
2-2. キャリアや年収アップを充実させるには転職先が重要
アパレルへ転職し、キャリアや年収アップを充実させるには、転職先選びが非常に重要です。
アパレル業界の中でもMD(マーチャンダイザー)やPR(プレス)、店舗経営などの職種を目指せる求人を見つけることで、将来的なキャリアアップにつなげやすくなるでしょう。
そのためには、転職活動時に職場の詳しい情報を得て、自分のキャリアプランに合う求人を探すことが大切です。
ご自身の希望を実現できる転職先を選ぶためには、次章のワークライフバランスと合わせて、事前の下調べが重要となります。
2-3. ワークライフバランスを実現するには事前の下調べが重要
転職時にワークライフバランスを同時に実現するためには、事前の下調べが重要です。
これは、ワークライフバランスを整えられるかどうかは、転職後の働き方や職場の雰囲気に左右されやすいからです。
さらに、何をもって「働きやすい」と感じるかは、人によって異なるでしょう。
特にアパレルの場合、勤務時間や残業量などの職場環境はもちろん、同じ店舗でも店長が変われば方針や雰囲気も変わります。
ご自身にとって働きやすい環境で仕事をするためには、転職活動時に職場のリアルな情報を仕入れておく必要があるでしょう。
そこで、転職エージェントを活用すると、コンサルタントを通じて転職先の職場環境などを知ることができます。
次章では、アパレル転職におすすめの転職エージェント・転職サイトをご紹介します。
3. 【目的別】厳選おすすめ転職エージェント・サイト
本章では、アパレル転職を志望する方向けに厳選したおすすめの転職エージェント・サイトをご紹介します。
順にご紹介します。
3-1. アパレル転職を志望する方におすすめの転職サイト4選【エージェント型】
アパレルへの転職を考えるなら、アパレル求人が豊富な以下の専門エージェントの利用がおすすめです。
- クリーデンス|アパレル業界の全ての職種に強い
- ファッショーネ|首都圏在住者におすすめ
- エラン|アパレル業界出身のコンサルタントにサポートしてもらえる
- アパレル転職なび|きめ細かい面接対策で内定を目指す
気になるサイトがあれば、ぜひ2~3社登録しておくことをおすすめします。
クリーデンス|アパレル業界の全ての職種に強い
『クリーデンス』は、人材大手のインテリジェンスが運営するアパレル専門転職エージェントです。
アパレル・ファッション業界を志望するすべての方におすすめで、サポートの質や案件数はすべての職種に強く、特にパタンナー・デザイナーを志望している場合は他者と比べても案件数が豊富です。
また公開案件の約3〜4倍の非公開案件を持っていますので、登録して相談してみるとあなたの望みにぴったりマッチする優良案件に出会える能性が高いです。
クリーデンス公式ページ:
https://crede.co.jp
ファッショーネ|首都圏在住者におすすめ
『ファッショーネ』は、レバレジーズが運営するアパレル業界に特化した転職サービスです。
案件を首都圏に絞っており、ほとんどが都内の案件ですので、勤務地を都内に絞っている方には特におすすめです。
店舗見学に同伴してくれ、実際の働くイメージをもたせてくれたり、希望を出せば場合によっては面接に立ち会ってくれるなど、サポートの質は大変優れています。
ファッショーネ公式ページ:
https://fassione.com
エラン|アパレル業界出身のコンサルタントにサポートしてもらえる
『エラン』は老舗のアパレル業界専門の転職エージェントです。
アパレル業界出身のキャリアコンサルタントが相談に乗ってくれ、サポートの質は大変優れています。
職種別の職務経歴書フォーマットを提供・添削してくれたり、面接をするときは事前のアドバイスをしてくれるのはもちろん、場合によっては面接本番に同席してくれます。
エラン公式ページ:
https://www.elan-jp.com
アパレル転職なび|きめ細かい面接対策で内定を目指す
『アパレル転職なび』はシーエーセールススタッフが運営するアパレル業界に特化した転職エージェントです。
きめ細かい模擬面接は業界でも有名で、任意でビデオ撮影をしてくれ、具体的なアドバイスをもらうことができます。
案件数や対応地域は特筆すべきポイントはありませんが、面接対策に不安がある方に特におすすめです。
アパレル転職なび公式ページ:
https://tenshoku.ca-ss.jp
3-2. エージェントに断られたら利用したい転職サイト3選【求人サイト型】
転職エージェントに断られたら、自分でサイトに掲載されている求人に応募する求人サイト型の転職サイトを利用しましょう。
エージェントと違い、コンサルタントによる応募書類の提出や面接対策などのサポートを受けることはできません。
しかし、自分のペースで求人を探し、応募することができる点はメリットと言えます。
アパレルへの転職希望者におすすめ3選
以下で詳しく紹介していきます。
ブランドマッチ|アパレル・コスメに特化。外資やハイブランドを狙う人におすすめ
『ブランドマッチ』は、ファッション・アパレル業界の転職サイトです。
アパレル・コスメに特化し、ユーザーにとって1番の提供をすることを最優先にサービスを展開しています。
また、求人も外資系ブランドが多いのでハイブランドや外資系に興味がある方は登録することをおすすめします。
ブランドマッチ公式ページ:
https://brandmatch.jp
fashonHR|アパレル・ファッション業界の求人を網羅
『Fashion HR』はアパレル・ファッション業界の幅広い案件を取り扱っている転職サイトです。
雇用形態はアルバイトから、派遣、正社員/契約社員、業務委託、繁忙期の短期アルバイト、すべての形態を網羅的に取り扱っています。
雇用条件に関わらず案件を探してみたい方はぜひおすすめです。
Fashion HR公式ページ:
https://fashion-hr.com/
女の転職type|正社員希望者必見の女性専門サイト
『女の転職type』は大手人材サービス「type」の女性に特化したサービスです。
「アパレス・コスメの求人」という特集も組まれており、また「18時までに退社」「育児と両立」「正社員×土日祝休み」などのこだわり条件から探すこともできるため、あなたらしくワークライフバランスを取れる仕事を見つけることができるでしょう。
全国に対応したサイトとはなっていますが、関東圏の正社員求人が集中している点が特徴です。
女の転職type公式ページ:
https://woman-type.jp/
4. 【図解】転職サイト利用の流れ
本章では、転職サイトに登録後の流れをご紹介します。
エージェント型転職サイトと求人型転職サイトで利用の流れが異なりますので、それぞれ見ていきましょう。
4-1. エージェント型転職サイト利用の流れ
エージェント型転職サイト利用の流れは以下の通りです。
順に見ていきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(日程・場所の都合が合わなければ電話面談になります。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
4-2. 求人サイト型転職サイト利用の流れ
求人型転職サイトでは担当者がつかないため、応募企業の選定から最終交渉まで全て自分で行う必要があります。
以下で、求人サイト型転職サイト登録後の流れについて確認していきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「リクナビ」と検索するとリクナビの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 求人を探す
求人型サイトで求人を探すときには、「アパレル」「店長」など、ご自身の希望に応じたなどのキーワードで検索しましょう。
というのも、その人に合った求人が見つけやすく、ミスマッチが起こりにくくなるからです。
そのため必ず、キーワードを入れて検索をかけるようにしましょう。
Step 3. 履歴書・職務経歴書を作成する
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を作成します。
履歴書と職務経歴書は混同されやすいですが、下記のような違いがあります。
履歴書 | 職務経歴書 | |
目的 | 内定後に保管するもの | 書類選考で使うもの |
内容 | 人事情報として保管する内容を書く | 書類選考に合格できる内容を書く |
書く分量 | JIS規格のものに従う | 必ず「2枚」で書く |
書き方 | PCでも手書きでもOK | 必ずPCで書く |
また、フォーマットはそれぞれ以下の通りです。
◆履歴書
◆職務経歴書
尚、履歴書・職務経歴書の書き方については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
Step 4. 毎週10社以上に応募する
10社以上応募と言うと多く感じるかもしれませんが、求人型転職サイトの求人は基本的に全てネットに公開されているため、良い求人があると応募者が殺到し、倍率が高くなりやすいです。
例えば、非常に人気のある案件だと、求人をオープンしたその日に200〜300人は応募があることもあります。
その結果、書類選考通過が厳しくなる可能性があるため、日頃から数多くの求人に応募する必要があるのです。
Step 5. 面接対策をする
転職面接は、大まかには下記の4ステップにわかれます。
ですので、それぞれのステップについて、何を答えるのか準備しておく必要があります。
転職面接でよく聞かれる質問については、下記からダウンロードできる「転職面接での質問例99選」にまとまっているので、ぜひダウンロードしてください。
尚、面接の各ステップの対策については、以下の記事を参考に行いましょう。
Step 6. 企業との面接を行う
面接では、笑顔を見せつつ端的に質問に答えるようにすることが大切です。
また、面接会場到着から面接終了まで、それぞれ細かいマナーがあるので、下記のページを読んで、一つ一つ具体的に理解を深めましょう。
Step 7. 退職手続きを行う
内定が出た後は、希望通り退職するための準備をする必要があります。
民法上は退職の意思を表明してから2週間で会社を辞められる事となっていますが、引き継ぎ等をきちんと行うことを考えると、退職を上司に切り出すのは、1〜2ヶ月前が望ましいです。
また退職は、基本的に以下の3ステップで行います。
退職を切り出した後は、後には引き返せないケースがほとんどです。
つまり、最初からしっかりと計画を立てなければ、後悔の残る退職になってしまう恐れもあります。
そのため、以下の記事を参考に知識を付けた上で退職手続きに臨みましょう。
5. 【FAQ】アパレル転職に関してよくある質問と回答
本章ではアパレル転職に関してよくある以下の質問に回答していきます。
- Q1. 販売員が目指せるキャリアアップはどのようなものですか?
- Q2. 店長をやっていた経験は転職に活かせますか?
- Q3. なぜ転職に年齢が関係してくるのですか?
- Q4. 30代・40代で年収や待遇がアップする転職方法を教えてください
- Q5. アパレルから他業界へ転職する際の注意点はありますか?
では、以下で詳しく見ていきましょう。
Q1. 販売員が目指せるキャリアアップはどのようなものですか
アパレル販売員が目指せるキャリアパスには、以下のようなパターンがあります。
それぞれ、詳しく解説していきます。
1.副店長・店長
販売員が最初に目指せるキャリアは副店長です。
店長の補佐として店舗の売り上げ管理やマネジメントを担います。
副店長として認められると、店長に昇格することもあり、その場合は店舗の売り上げ目標の全責任を負うことになります。
副店長・店長ともに、店舗のマネジメント業務に加えて、実際に店舗に立って個人の営業目標を達成することも必要になるため、ハードな働き方になるでしょう。
2.複数店舗を統括するエリアマネージャー
店長として結果を残すと、エリアマネージャーに昇格できる場合があります。
エリアマネージャーは、同一地域の複数店舗を統括し、担当エリアの店舗が予算を達成するための戦略立案と実行が主な仕事です。
このため、担当店舗を巡回し、店舗ごとの売上や売れ筋商品の動向をチェックします。
また、複数店舗の売上を競わせたり、各店の施策を店長にディスカッションさせたりと、問題解決能力やリーダーシップが問われる仕事です。
3.ブランドイメージを作る販促企画
販促企画はディスプレイや内装などのブランドイメージを作る仕事で、マーケティングやセールスプロモーションとも呼ばれています。
主に本社での勤務となり、オフィスで企画立案をした内容を各店舗に反映させ、実際の購買行動につながるようにすることが仕事です。
商品の企画段階から携わることができ、スタイルブックの制作に関わることができる、提案したノベルティが売上につながるなど、アイデアを形にしやすく達成感を感じられる仕事であると言えるでしょう。
販促企画の仕事を通じて得られるスキル・技術も多いため、大きなキャリアパスを描ける仕事であると言えます。
4.商品買い付けを行うバイヤー
近年ではバイヤーの需要が高まっており、未経験OKの求人も目立つようになりました。
販売員からいきなりバイヤーに抜擢される可能性は低いですが、他社への転職や同じ企業内でマーケティング系職種を経験した後に、バイヤーにキャリアアップする人はいます。
また、バイヤーの仕事は店舗のイメージに合う商品を仕入れることであるため、実際の店舗で働き、ブランドイメージに理解のある販売員経験者が求められる傾向にあるのです。
尚、バイヤーを目指す場合、「ファッションセンス」「マーケティング能力」「英語力」があると有利となるでしょう。
Q2. 店長をやっていた経験は転職に活かせますか?
活かせます。
アパレル店舗の店長は、1店舗の人・モノ・金のマネジメントを中心に幅広い業務を担うため、その経験を転職時にアピールすると良いでしょう。
具体的に転職時にアピールできる経験は、以下の通りです。
- 店舗の売り上げ管理・損益管理経験
- お客さんとのコミュニケーション経験
- 店舗スタッフをまとめ上げるチームビルディング経験
- 店舗スタッフの採用・育成経験
- 売り上げ予測に基づく商品管理経験
例えば、「お客さんとのコミュニケーション経験」は業界を問わず、営業職など対人コミュニケーションスキルが求められる仕事への転職時に大きなアピールポイントとなります。
このように、自分の経験を洗い出し、志望職種に通じる経験としてブラッシュアップすることがおすすめです。
Q3. なぜ転職に年齢が関係してくるのですか?
アパレル転職を含めて、転職難易度に年齢が関係するのは大きく以下3つの理由があります。
- 直属の上司より転職者が年上だと、双方にやりづらさが生じるから
- 将来的な勤続年数が短くなりやすいから
- 転職先に求める条件が多くなる傾向があるから
特に年齢を重ねた後のアパレル転職が難しくなるのは、求められる条件が多くなることが理由として挙げられます。
なぜなら、年齢に応じて求められるスキルをクリアしていないと、双方にミスマッチが生じてしまうからです。
このため、アパレル転職にチャレンジしたい方は、なるべく若いうちに転職することをおすすめします。
Q4. 30代・40代で年収や待遇がアップする転職方法を教えてください
30代なら管理職や専門職種に転職することで、年収や待遇アップが図りやすくなります。
これまで培ってきた販売員としての経験をアピールし、マネージャーなどの管理職として働ける職場に転職することが、最も成功確率が高い方法です。
尚、40代の場合、転職は厳しいものになりやすいでしょう。
もし40代以降で年収・待遇アップを目的として転職をするなら、事前にアピールできる実績を作り、キャリアプランを明確にしておくことがおすすめです。
例えば、これまでの販売員や店長経験をアピールし、販促企画やバイヤーといった仕事を目指すなど、具体的に描いておくと良いでしょう。
Q5. アパレルから他業界へ転職する際の注意点はありますか?
アパレルから他業界へ転職する際には気をつけるべきポイントが2つあります。
ここでは以下の順番でお伝えしていきます。
それでは、早速見ていきましょう。
1. 「未経験OK」を真に受けてはいけない
アパレル業界から他業界へ転職する際には、多くは「未経験OK」の求人に応募することになります。
しかし、「未経験OK」とはいっても、実際は「スキル・資格保有者の中で実務経験がない人を募集」ということを意味する会社が多いです。
このため、全く業界の知識もなく、資格も保有していない状態で合格することは難しいでしょう。
転職の基本は、「これまでの経験の中で生かせるものをアピールする」ことであるため、いきなり大幅な年収・待遇アップを求めて、全く知らない業界ばかり応募するのは非常に危険です。
どうしても行きたい業界がある場合は、資格の研修が整っている転職エージェントを利用しながら勉強と転職活動を両立させるなどの、工夫と努力が必要になります。
2. 営業職がねらい目
アパレル業界での経験を活かせるのは、「営業職」「接客・販売業」です。
実際、アパレル業界で販売員として働く中で培ったコミュニケーション能力は、多職種でも評価されやすく、転職者も多いです。
特に営業職はどの業界でも求人数が多く、内定が貰いやすい傾向があります。
しかし、それらの職種に絞って転職活動を行うとかえって「希望しない年収や待遇の職場しか受からなかった」という事態も考えられるため、幅広い職種を検討するようにしましょう。
ご自身の経歴を転職活動に活かすためにも、転職エージェントに登録しコンサルタントに相談すると、より明確になりやすいため、おすすめです。
6. 終わりに
これまでアパレル転職に関する全知識を解説してきました。
アパレル業界内での転職を目指す方は、転職エージェント・サイトを使うことで効率よく理想の職場を見つけることができます。
このページでおすすめしたエージェントやサイトに是非登録してみて下さい。
アパレル転職を志望する方におすすめの転職エージェント4選
- クリーデンス|アパレル業界の全ての職種に強い
https://crede.co.jp - ファッショーネ|首都圏在住者におすすめ
https://fassione.com/ - エラン|アパレル業界出身のコンサルタントにサポートしてもらえる
https://www.elan-jp.com/ - アパレル転職ナビ|きめ細かい面接対策で内定を目指す
https://tenshoku.ca-ss.jp/
アパレル転職希望者におすすめの転職サイト3選
- ブランドマッチ|アパレル・コスメに特化。外資やハイブランドを狙う人におすすめ
https://brandmatch.jp - fashonHR|アパレル・ファッション業界の求人を網羅
https://fashion-hr.com/ - 女の転職type|正社員希望者必見の女性専門サイト
https://woman-type.jp/
あなたの転職活動が上手くいくよう、心から願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。