- 「税理士におすすめの転職エージェントを知りたい」
- 「どれを選べば良いか分からない!」
と考えていませんか?
転職エージェントは、それぞれ規模や特徴が異なるため、「税理士の求人が多く、かつ士業の転職支援実績が豊富なエージェント」を選ぶ必要があります。
この記事では転職のプロとして税理士の転職をサポートしてきた私が、数ある人材サービスの中から、「税理士におすすめの転職エージェント」を厳選して紹介します。
- 税理士におすすめの大手転職エージェントランキング
- 【目的別】税理士におすすめの転職サイト・エージェント
- 税理士になる前に知っておきたいこと
- 税理士転職したい方は、転職エージェントを活用すべし
- 転職エージェントを効果的に利用する7ポイント
- 【図解】転職エージェント利用の流れ
- 【FAQ】税理士転職に関してよくある質問と回答
この記事を全て読めば、税理士転職に強い転職エージェントが分かり、転職成功の一歩を踏み出せるでしょう。
目次
1.税理士におすすめの大手転職エージェントランキング
当サイトでは転職エージェント利用者500人へのアンケートを通して取得したデータを、以下の基準で評価しました。
転職エージェント比較基準
- 求人の数・質(重要!!)
…コロナの影響で求人が減っている今、十分な数・質の求人を保有しているか - 提案力
…キャリアプランに合った求人を提案してくれるか - サポート力
…徹底した選考対策やサポートをしてもらえるか
※「提案力」と「サポート力」をもとに利用者満足度を算出し、ランキングを選定
税理士の転職で登録すべき転職エージェントをランキング形式で紹介していきます。
転職エージェント | 税理士求人数|満足度 |
---|---|
1位 マイナビ税理士 |
約1,100件 | ★★★★☆4.4 (+ 非公開求人多数!) 選考アドバイスが的確、はじめての転職におすすめ |
2位 ミツカル |
非公開 | ★★★★☆4.2 厳選された優良事務所の求人多数。資格未取得でも相談可! |
3位 パソナキャリア【士業・管理部門特化版】 |
非公開 | ★★★★☆4.3 年収700万円以上のハイキャリア転職に特化 |
4位 REX(レックスアドバイザーズ) |
非公開 | ★★★★☆4.0 税理士・公認会計士など、経理・財務の転職に特化したエージェント |
5位 MS Agent(MS-Japan) |
約900件 | ★★★★☆4.1 (非公開求人多数!!) 専門性の高いアドバイザーの存在が魅力 |
求人数:2023年10月16日時点
1位:マイナビ税理士
『マイナビ税理士』は税理士や科目合格者に特化した転職エージェントです。
多様な希望条件に合わせて、法人・企業を紹介する仕組みが整っており、登録料から転職後のフォローまで、完全無料で利用できます。
士業特化エージェントの中で、税理士求人は最多となっており、非公開求人も合わせると多数の求人を保有しています(同社が保有する求人の8割が非公開)。
非公開求人は登録者のみが閲覧・応募できるので、「求人の選択肢を増やしたい」という方は登録必須です。
2位:ミツカル
『ミツカル』は、税理士事務所・会計事務所への転職に特化した専門転職エージェントです。
大手会計事務所はもちろんのこと、個人事務所やコンサル型事務所、さらには相続特化など領域特化型事務所にいたるまで、会計職や税理士が活躍可能な幅広い職場の求人を保有。
平均年収600万円以上で残業時間月35時間以内など好条件の求人を多数取り扱っています。
それらの求人は『ミツカル』によって評価制度・教育制度の明確さなど従業員ファーストな事務所かどうかを厳選されたものなので、紹介される求人案件から安心して次の職場を探すことができるのも嬉しいポイントです。
『ミツカル』はさらに、転職サポートのスピード感も優れています。
求人紹介はエージェントとの面談後1時間以内に受けることができ、内定獲得までの最短実績も当日面談・3日以内内定という驚異の実績。
まさに腕利きのエージェントサービスと言えるでしょう。
なお、『ミツカル』では税理士法人や会計事務所での税務経験が1年以上あれば資格がなくてもサポートしてもらます。
税理士・科目合格者はもちろんのこと、税理士事務所や会計事務所での就労を希望する人全般におすすめの転職エージェントです。
3位:パソナキャリア【士業・管理部門特化版】
『パソナキャリア【士業・管理部門特化版】』は、年収700万以上の士業・管理部門の方に特化した転職エージェントです。
元人事・元計理士など実務経験豊富なアドバイザーが多数在籍しているのが、魅力と言えます。
士業だけでなく企業の管理部門に向けた転職サポート実績も豊富なことから、税理士の資格・経験を活かして活躍できる企業など、税理士事務所・会計事務所以外にも新しい選択肢を提示してもらえることに期待できます。
なお、『パソナキャリア【士業・管理部門特化版】』現年収700万円程度以上で、かつ主に一都三県(東京・千葉・神奈川・埼玉)エリアでの転職を念頭に置いたサービスです。
税理士として既にある程度の経験を積み、法人・企業の多い首都圏で活躍したい人がキャリアアップを目指す際に利用すべき転職エージェントと言えるでしょう。
4位:REX(レックスアドバイザーズ)
『REX(レックスアドバイザーズ)』は会計士・税理士や企業の管理部門経験者へのサポートに特化した転職エージェントです。
利用者からの支持も厚く、専門性の高いアドバイスを得られると好評です。
また求人検索システムをオープンにしているのも会計士や税理士に特化した転職エージェントには珍しく、豊富な税理士・税理士科目合格者対象の求人を参照できます。
それらの求人の多くはパートナーや事業所の部門長クラスから直接寄せられたもので、『REX(レックスアドバイザーズ)』は、求人事業所が求める人材像や組織の風土まで詳しくヒアリングした上で求人を預かっています。
だからこそできるマッチ度の高い求人紹介や転職サポートが、利用者の満足につながっているのです。
5位:MS Agent(MS-Japan)
『MS Agent(MSJapan)』は、30年以上にわたって士業の転職をサポートしてきた実績のある転職エージェントです。
経理・法務・会計士・税理士等の転職に特化しており、高い専門性を持つキャリアアドバイザーが担当してくれます。
会計法人だけでなく一般企業の転職にも強く、「希望の企業管理部門」などで求人を検索することが可能です。
管理部門・士業特化型エージェント転職決定率No. 1という実績もあるため、安心して活用できる転職エージェントと言えます。
2.【目的別】税理士転職におすすめの転職サイト・エージェント
コロナ禍での転職は、いかに多くの求人情報を得られるかが鍵となります。
そのため、1章で紹介した大手エージェントに加えて、「転職の目的に合ったエージェント」を併用するのがおすすめです。
また、人気職種や専門職の転職の場合は、その職種に特化したエージェントを選ぶことも欠かせません。
以下の4つから、該当する箇所をタップして、あなたに最適なエージェントを見つけましょう。
それでは詳しく紹介していきます。
2-1. 資格を取得したばかりの方におすすめ
資格を取得したばかりで「未経験から税理士に挑戦したい」という方は、いかに選考書類・面接でポテンシャルをアピールできるかが重要です。
そこで、選考対策のサポートが手厚いと好評のエージェントを厳選しました。
転職エージェント | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位 マイナビ税理士 |
約1,000件 | ★★★★☆4.2 選考アドバイスが的確、はじめての転職におすすめ |
2位 SACT |
約150件 | ★★★★☆4.1 プロのコンサルタントによる長期の手厚いサポート |
3位 REX |
非公開 | ★★★☆☆3.5 税理士・公認会計士など、経理・財務の転職に特化したエージェント |
税理士資格を取得したばかりの人には、1位の『マイナビ税理士』に加え、2位以下2つの転職エージェントも併用することをおすすめします。
SACT
『SACT』は1,000人以上の転職を支援してきたプロのコンサルタントのみが在籍しているエージェントです。
単なる紹介ではなく3年後、5年後、10年後を見据えたキャリアカウンセリングを提供しています。
税理士業界を熟知したコンサルタントが転職者様の転職ニーズを聞き、最適な税理士・科目合格者求人を紹介しているため、税理士転職に特化したエージェントを探している方におすすめです。
2-2.早く転職を決めたい方におすすめ
早く転職を決めたい方は、なるべく多くの求人に目を通し、情報を入手しなければなりません。
そこで、スピーディなサービスと豊富な求人を提供しているエージェントを紹介します。
転職エージェント | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位 ミツカル |
非公開 | ★★★★☆4.2 厳選された優良事務所の求人多数。資格未取得でも相談可! |
2位 HUPRO |
約2,000件 | ★★★★☆4.2 税理士専門で、早く転職したい方におすすめ |
3位 マイナビ税理士 |
約1,000件 | ★★★★☆4.2 選考アドバイスが的確、はじめての転職におすすめ |
早く転職を決めたい方も、焦らずに複数の転職エージェントを併用して、自分に最適の求人を見つけることが大切です。
スピーディな転職を求める場合には、税理士事務所・会計事務所への転職に特化していてかつ当日面談・3日以内内定の最短実績を持つ転職エージェント『ミツカル』を頼るべきでしょう。
加えて、『HUPRO』『マイナビ税理士』といったエージェントにも登録することで、納得のいく転職ができるでしょう。
HUPRO
『HUPRO』は税理士、税務スタッフのための会計事務所・税理士事務所の求人情報が豊富です。
税理士を目指す方だけでなく、税理士事務所補助員、子育てと両立したい女性にも最適な転職先を探すことができます。
HUPROのホームページでは、求人情報の他にもキャリアアップに関するコラムが掲載されているため、是非チェックしておきましょう。
2-3.一般企業(経理・財務・税務)に転職したい方におすすめ
一般企業に転職することで、税務だけではなく、幅広い分野のスキルを身に付けることができます。
転職エージェントでは、税理士転職のプロからアドバイスを受けることができるため、気になるサービスはぜひ登録してみましょう。
転職エージェント | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位 マイナビ税理士 |
約1,000件 | ★★★★☆4.2 選考アドバイスが的確、はじめての転職におすすめ |
2位 経理エージェント |
非公開 | ★★★★☆4.0 実務経験があれば資格がなくてもOK |
3位 type転職エージェント |
約100件 | ★★★★☆3.7 首都圏で転職したい方におすすめ |
経理エージェント
『経理エージェント』は創業21年の、経理実務者に強い専門転職エージェントです。
取引実績は1,000社以上で、経理に特化した専門コンサルタントの転職アドバイスを受けることができます。
経理専門の人材紹介サービスの多くは、有資格者のご紹介が中心になることが多い中、「経理エージェント」は求人の90%が実務経験者であればOKのものが多い点が特徴です。
また、紹介求人は日本全国から海外まで幅広く保有しています。
type転職エージェント
『type転職エージェント』は1994年から運営をしている老舗エージェントで、幅広い年齢・職種のサポート実績がある総合転職エージェントです。
他にも、『type女性の転職エージェント』があり、こちらは女性に強くおすすめです。
サポート範囲は、首都圏のみですが、未経験OKの案件を多く保有しているため、職歴に自信がない方も気軽に相談してみましょう。
2-4.好条件のスカウトを受けたい方におすすめ
好条件のスカウトを受けたい方は、ヘッドハンティング型の転職エージェントに登録しましょう。
ヘッドハンティングサイトであれば、レジュメ(プロフィール)の登録後は、特に行動を取る必要がありません。
『リクルートダイレクトスカウト』をメインに使いつつ『ビスカス人材スカウト』と『人材ドラフト』を併用すると、さらに求人を見つけやすくなるでしょう。
転職エージェント | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位 リクルートダイレクトスカウト |
約1,500件 | ★★★★☆4.2 質の高いスカウトをもらいたい方は登録必須 |
2位 ビスカス人材スカウト |
約600件 | ★★★★☆4.1 幅広い年代の方が利用する転職サイト |
3位 人材ドラフト |
約1,000件 | ★★★★☆4.2 「新卒」「未経験OK」など若手向けの求人も |
リクルートダイレクトスカウト
『リクルートダイレクトスカウト』は国内最大手のリクルートが運営する、ハイクラス向けのヘッドハンティング型転職サイトです。
ハイクラス求人の検索はもちろん、レベルの高いコンサルタント(ヘッドハンター)を選んで相談をすることもできます。
レジュメを登録しておけば、それを見たヘッドハンターから好条件のスカウトをもらうことも可能です。
また、総求人は118,653件と選択肢も多いので、高年収を狙う方であればすべての方におすすめできる転職サービスといえます。
レジュメ登録後はスカウトを待つだけで良いので、「時間をかけて高年収の仕事を見つけたい」という方におすすめです。
ビスカス人材スカウト
『ビスカス人材スカウト』は、会計事務所・税理士求人に特化した、会計事務所・税理士事務所専門の求人サイトです。
大規模事務所求人、小規模事務所求人、初心者歓迎求人から有資格者向け求人まで、様々な会計事務所・税理士求人が登録されています。
新卒、 第二新卒の方、スキルアップをしたい方、社会復帰を希望する主婦の方など、様々な年代の方が利用しているため、気軽に利用できるでしょう。
人材ドラフト
『人材ドラフト』は会計事務所・税理士事務所・その他経理求人を専門に取り扱う転職サイトです。
全国各地の求人を1,300件ほど取り揃えており、専門転職サイトには珍しく「第二新卒」「新卒」「未経験OK」などの若手向けの求人も保有しています。
正社員求人の他、パート・アルバイト求人も紹介しているので、幅広い年齢層にすすめのサイトです。
3.税理士になる前に知っておきたいこと
ここでは、税理士に転職する前に知っておきたいことを紹介していきます。
税理士未経験者の方は特に参考にしてみてください。
それでは順に説明していきます。
3-1.税理士の仕事内容
税理士は「コンサルティングまでを担う税務・会計のスペシャリスト」です。
クライアントの依頼に応じて、税務書類を作成し、税務上の指導や助言を行います。
主な仕事内容
- 税務官公署に提出する申告・申請・届出などを行う「税務の代理」
- 確定申告書や青色申告承認申請書・不服申立書を作成する「税務書類の作成」
- 所得金額や税額の計算、税法上の処理について相談に応じる「税務の相談」
これらの仕事は、税理士だけに認められた独占業務です。
そのほか、企業の経営コンサルタント業務に注力している税理士もいます。
3-2.税理士に向いている人
努力家でコミュニケーションが好きな人は向いていると言えるでしょう。
試験に合格した後も、毎年変わる税法を勉強し続けるため、こつこつ努力していくことができる人に向いています。
またクライアントの相談に乗ることも大切な仕事であるため、クライアントの業界や経営などについても詳しくなければなりません。
相手の話を傾聴し、的確なアドバイスができるコミュニケーション能力が求められます。
3-3.税理士試験
税理士になるには、税理士試験に合格することが必要です。
その後2年間の実務経験を経て税理士登録が完了し、晴れて税理士になることができます。
この章では税理士試験について詳しく説明していきます。
- 税理士試験とは
- 受験資格
- 試験日程
それでは順に見ていきましょう。
税理士試験とは
合格率は2%前後の難関資格です。
税理士試験は、会計学に属する科目2科目、税法に関する科目3科目のあわせて、5科目の合格が必要です。
各科目の合格ラインは、約60%以上とされています。
科目合格制であるため、5科目全てに一度で合格する人はほとんどいません。
数年かけて5科目全ての合格を目指す人が大半なので、コツコツと試験勉強を続けられる人に向いているでしょう。
受験資格
税理士試験の受験資格には以下のようなものが挙げられ、このうち1つでも満たせば受験できるようになっています。
受験資格
- 大学・短大・高等専門学校を卒業し、法律学または経済学を1科目以上履修した人
- 大学3年次以上で、法律学または経済学を1科目以上含む62単位以上取得した人
- 司法試験合格者
- 公認会計士試験の短答式試験に合格した人
- 日商簿記検定1級または全経簿記検定上級に合格した人
- 税務官公署の事務またはその他官公署の国税・地方税事務に2年以上従事した人
- 法人または個人の会計事務に2年以上従事した人
- 銀行・信託会社・保険会社などで、資金の貸付・運用事務に2年以上従事した人
- 税理士・弁護士・公認会計士などの補助事務に2年以上従事した人
受験の申込書類には上記いずれかの「受験資格を有することを証明する書面」の提出が必要です。
また、受験には5科目で7,500円程度かかるため注意しましょう。
試験日程
税理士試験は1年に1回だけしか行われない国家試験であるため、受験申込受付期間や試験日などはしっかりと把握しておく必要があります。
2020年は東京オリンピックが開催予定であったため、例年よりも遅い8月中旬(8月18日~8月20日)に実施されました。
例年は8月初旬に実施されているので、2021年の試験日程には注意が必要でしょう。
3-4.税理士の将来性
税理士業務は入力系の事務作業と経営への助言などの大きく二つに分けられ、そのうちの事務作業はAIに取って変わられるでしょう。
つまり、税理士の「作業面」だけやる人は今後淘汰されていき、税理士自体の数も減ることとなるでしょう。
そのため、高度な判断を必要とする税務や経営への助言など、ITでは対応できない業務で力をつけていく必要があります。
またAIが事務作業を担うと、会計ソフトへの入力や仕訳作業が大幅に削減されることとなり、残業時間が削減され、勤務形態が変化していくことも予想されます。
3-5.税理士の平均年収
税理士の平均年収は、男性税理士全体の平均年収が914万円、女性税理士全体の平均年収が804万円となっています。
また、条件別の平均年収は以下の通りです。
税理士の平均年収
- 中小税理士事務所|500万~800万円
- 大手税理士事務所|800~1000万円
- 大手税理士事務所役員クラス|1,500万円以上
- 開業税理士|3000万円前後
独立開業した場合、クライアント数や働き方により、実力によっては1000万円以上稼ぐことも可能です。
年収アップには、新規のクライアントを見つけることや、コンサルティングなどのより単価の高い仕事をすることなどが考えられます。
4. 税理士転職したい方は、転職エージェントを活用すべし
ここまで税理士について述べてきましたが、まずは一人で悩まずに転職エージェントを活用することをおすすめします。
その理由は以下3つです。
順にご説明します。
理由1. 最適なキャリア提案をしてくれる
全ての職種には踏むべきステップがありますが、転職エージェントは求職者一人ひとりの要望に合わせたキャリア提案を行ってくれます。
自身の希望条件と、会社の要望を踏まえて「転職のプロ」の視点でアドバイスが無料でもらえるのですから、活用しない手はありません。
この点だけでも、転職エージェントを活用する価値は大いにあると言えるでしょう。
理由2. 独自の非公開求人をもらえる
転職エージェントは、転職サイトや企業採用ページに載っていない税理士の「非公開求人」を大量に保有しており、登録者に紹介しています。
なお、非公開求人は登録者にしか出回りません。
登録しないことで自身の可能性を狭めないためにも、まずは転職エージェントに登録することをおすすめします。
非公開求人とは
事業戦略上などで表立って募集できないが、こっそり人を採用したい企業がエージェントに依頼する求人。
給与やポジションなどがハイグレードであるケースが多い。
理由3. 目指す業界・職種に特化した対策が可能
多くの転職エージェントでは「業界別」「職種別」の対策に力を入れており、その対策によって内定を獲得できた方も数多くいます。
このような対策が行える理由は、転職エージェントが企業選考を熟知して突破するノウハウを多く保有していることにあります。
具体的には、過去どのような人が受かって、落ちたのか、またその時にどのような質問をされて、どのように回答したか、といったデータを保有しており、選考前に教えてくれるのです。
これらのメリットがあるので、転職を考えるすべての方にとって転職エージェントをおすすめしています。
5転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
6【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
7.【FAQ】税理士転職に関してよくある質問と回答
本章では、税理士転職に関してよくある以下の質問に回答していきます。
気になる疑問は、ここで解決しておきましょう。
Q1.税理士になるのに年齢制限はある?
結論、税理士になることに年齢制限はありません。しかし、税理士試験に合格し、実務経験を2年以上積まなければ、正式な税理士として働くことはできません。
税理士試験合格に要する年数を考慮して、人生設計を立ててみましょう。
Q2.税理士は女性でも働きやすい?
税理士は資格職で復職しやすいため、女性でも働きやすいと考えられます。結婚・出産などのライフイベントで一時的にキャリアの中断があっても、復職しやすいことは大きなメリットです。
また育児を優先させたい場合、派遣社員やパートといった選択肢をとることもできます。
柔軟な働き方ができるため、比較的女性に向いた職業と言えるでしょう。
Q3.税理士法人における大手と中小の違いは?
税理士事務所には、大手税理士法人と中小税理士法人があります。大手税理士事務所では、国際税務など高度な知識を備えたスペシャリストとして活躍できますが、中小に比べるとかなり多忙であると言われています。一方、中小税理士事務所では、クライアントに関する一連の業務を税理士1人が担当することになります。そのため広範囲にわたる一連の実務を1人で行うことが可能なゼネラリストとして活躍できます。自分がどのような税理士になりたいかをイメージして、職場を選ぶと良いでしょう。
まとめ
ここまで、税理士転職を成功させるための全知識を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
未経験者であれば、まずは税理士試験を突破しましょう。
また、未経験者・経験者共に、自分のキャリアをより良いモノにする為にも、あなたの目的や現状にあわせて、今回ご紹介したおすすめの転職エージェント3社程度からまずは話を聞いてみてください。
特に、おすすめ1位の『マイナビ税理士』は利用者からも好評なので、最初に相談する1社に困ったら、まずはここに登録すると良いでしょう。
この記事が税理士転職の良いサポートになることを祈っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。