「履歴書の自己PRってなんて書けばいいの?」と悩んでいませんか。
履歴書の自己PR欄は、志望動機などとひとまとめにされていることも多く、記入スペースも狭いので、要点を絞って端的に記載しなければなりません。
そこでこの記事では、転職のプロとして数多くの選考書類を添削してきた私が、履歴書の自己PRを書くポイントを分かりやすく解説します。
すべて読めば、自己PRの正しい書き方が分かり、魅力的な履歴書を完成させられるでしょう。
転職や退職の方法に関する悩みは、それぞれの分野のプロフェッショナルに頼るのも有用です。
以下にアドバイス・ノウハウ提供に長けた転職エージェント・口コミ評判の良い退職代行サービスをまとめました。
次の職場探しや転職ノウハウに悩む方は、担当者のアドバイス力(企業選びのアドバイス・提案)や選考対策サポート力(履歴書・職務経歴書の添削や面接対策・模擬面接など)の評判が良い転職エージェントがおすすめです。
実際に利用した人の口コミ・評判でアドバイス・サポート力への満足度が高い2つの転職エージェントを厳選しました。
左右にスクロールできます。
おすすめ転職サイト | 口コミ満足度 | 公開求人数 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
|
約33.7万件 (+非公開求人約27.7万件) |
|
|
|
約17.9万件 |
|
〔求人数〕2023年1月5日時点
退職代行サービスを選ぶ上では、弁護士事務所運営など適法・適正に代行してくれるサービスを選ぶことが大切です。
口コミ評判の良い退職代行サービスのなかから、特に安心して退職手続きを任せられるサービスを2つ厳選しました。
左右にスクロールできます。
おすすめ退職代行 | 口コミ満足度 | 料金 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
|
55,000円 (税込) |
|
|
|
27,000円~ (税込) |
|
〔料金・情報〕2023年1月20日時点
1.何を書けばいい?魅力的な自己PRを書く4つのステップ
「何を書けばいいか思いつかない」という方でも、以下の4ステップに沿って考えれば、難なく履歴書の自己PR欄を埋めることができます。
- ステップ1.まずは企業の求める人物像を把握する
- ステップ2.キャリアを振り返り、経験や実績を整理する
- ステップ3.経験・実績をもとに強みを言語化する
- ステップ4.応募先企業の業務と関わりの大きい強みを1~2個選ぶ
それぞれ、具体例を交えながら解説していきます。
ステップ1.まずは企業の求める人物像を把握する
まずは企業の求める人物像はどんな人なのか、具体的にイメージできるまで情報収集を行いましょう。
募集要項や求人票に書いている情報を入念に読み込むことは必須です。それ以外には、企業のコーポレートサイトからも、どのような採用ニーズがあるのか推測できます。
手段 | 見極めポイント |
求人情報を読み込む | 業務内容 必要なスキル、経験 |
コーポレートサイトを参考にする | 企業理念やミッション 企業規模(社員数やチームの人数) ビジネス形態(toB、toCなど) 社員や経営者のインタビュー(あれば) |
転職エージェントを活用する | 転職エージェントは人事担当者から、求める人物像をヒアリングしていることが多い |
どれだけ魅力的な自己PR文を書いたとしても、企業の求める人物像から外れてしまっていては採用につながりません。
「業務内容」や「必要なスキル」から逆算して、採用ニーズを見極めましょう。
企自己PRは応募企業ごとに書き分ける
自己PRは、応募企業ごとにしっかり書き分けるようにしましょう。
企業規模や、提供するサービス・商品の内容によっても、求める人物像は違ってくるからです。
たとえば、
- 創業期のスタートアップ
「指示がなくても行動できる積極性のある人」や「ゼロから何かを作り上げた・立ち上げた経験のある人」 - 規模の大きな企業
「チームをまとめる能力のある人」や「人の上に立った経験のある人」
が求められやすい傾向にあります。
このほかにも、ビジネスモデル(toB、toC)や扱う商品によって、採用ニーズは変わってきます。どの企業でも使える自己PRは存在しない、と理解しておきましょう。
ステップ2.キャリアを振り返り、経験や実績を整理する
次に、これまでのキャリアを振り返り、経験や実績を整理しましょう。これをもとに、アピールすべき強みを決定します。
端的にいうと、「これまでやってきた仕事内容」を細かく分けて列挙していきます。
たとえば、「WEBサイトの運営」という仕事内容であれば、
- サイトコンテンツの企画・立案
- サイト流入数の改善
- コンテンツ更新の進行管理
などに、細かく分けられます。このとき、数字で表現できる実績や経験をピックアップするのがポイントです。
ポイント:経験や実績は数字で表す
実績や経験は数字で表すことで、説得力を持ちます。上記の例であれば、
- 月10本のサイトコンテンツの企画・立案
- サイト流入数を120%改善
- 10人規模のチームのコンテンツ更新の進行管理
とすることで、よりリアルに相手に伝わるようになります。自己PRでも数字は盛り込むので、この段階で思いつく限り書いておきましょう。
NG例
「私はフットワークを生かした新規開拓営業に自信があります!どんな時でも顧客第一優先でお客様から信頼を勝ち得てきました。」
OK例
「誰よりも行動する事でお客様から信頼を得ようと、一日100件のテレアポと週20件の訪問を欠かさず3年続けました。」
ステップ3.経験・実績をもとに強みを言語化する
ステップ2で列挙した経験・実績をもとに、強みを言語化していきます。
たとえば、「月10本のサイトコンテンツの企画・立案」をもとに強みを言語化するなら、「企画力や発想力が強みです」と言えそうです。
サイトの課題を分析し、「サイト流入数を120%改善」を達成したなら、「分析力」や「課題解決能力」となるでしょう。
以下の表も参考にしながら、自らの経験・実績を強みに言い換えてみてください。(参考:リクナビNEXT)
スキル・能力 | 他者との関わり | 課題解決 |
決められたことをやり抜く力 忍耐力 継続力 粘り強さ 実行力 活動意欲 集中力 ストレス耐性 主体性(自分で考え行動できる力) 挑戦心・チャレンジ精神 改善・成長意欲 前向き志向 学ぶ姿勢 度胸・本番に強い 感情をコントロールする力 タフさ(精神力) 使命感・責任感 目標指向性・達成意欲 パッション(情熱) 探究心 どんな仕事でも面白みを見つける好奇心 変化対応力・柔軟性 |
親しみやすさ 気配り・ホスピタリティ チャーム(可愛がられる要素) 素直さ 誠実さ 真面目さ 約束を守る 協調性・チームワーク力 指導・育成力 働きかける力(巻き込み力) わかりやすく伝える力 傾聴力 プレゼンテーション力 理解力 調整・交渉力 |
論理的思考力 物事の本質を突き止める力 課題発見力 企画力 計画力 想像力 提案力 分析力 広い視点で捉える力 正確性 スピード PCスキル 文章作成力 計算能力 |
ステップ4.応募先企業の業務と関わりの大きい強みを1~2個選ぶ
ステップ3で言語化した強みの中から、応募先企業の業務と関わりの大きい強みを選びましょう。
選定の基準は、ステップ1で見極めた「企業が求める人物像」です。
「企業が求める人物像」と「強み」を照らし合わせながら、もっとも関係あるものを厳選してください。
なお、PRとして記載する強みは、1~2個がベストです。履歴書の自己PR欄は狭いことがほとんど。PR要素が多すぎても、読みづらくなり逆効果となるからです。
NG例
私は、「コミュニケーション力」が高く、「協調性」があり、「フットワーク」が良く、「顧客との交渉力」を武器に新規開拓を行ってきました。
ここまでのまとめ
魅力的な自己PRは、以下の4ステップで作ることができます。
- ステップ1.まずは企業の求める人物像を把握する
- ステップ2.キャリアを振り返り、経験や実績を整理する
- ステップ3.経験・実績をもとに強みを言語化する
- ステップ4.応募先企業の業務と関わりの大きい強みを1~2個選ぶ
たとえば、「目標達成意識」という点を自己PRにするなら、以下のようなものになります。
【例文】
ただ、「何を書くか」が決まっても、「どう書くか」を意識をしなければ、伝わる自己PRは作成できません。
そこで次章では、伝わる自己PRの書き方のポイントを解説します。
2.伝わる自己PRの文章構成3ポイント
分かりやすく伝わる自己PRを書くためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
2-1.まずは結論・要点から書く
自己PRは、最初に結論・要点を提示するように記載しましょう。
真っ先に示すべきは、「これまでどのような業務を担当していたか」「何が自分のアピールポイントなのか」ということです。
いきなり過去のエピソードや実績を並べても、「何をアピールしたいのだろう」と読み手は混乱していまいます。
自己PRのタイトルはこだわる
自己PR文を書く際に、最もこだわって欲しい点はPRタイトルです。PRタイトルは言わば「あなたらしさが表れた名刺の肩書き」のようなもの。
できるだけ魅力的に映るように、言い回しを検討しましょう。
PRタイトルの例
「行動量」→「どんな欠点もカバーできるだけの行動量」
「愚直さ」→「目標に向かって、地道に進み続ける愚直さ」
「実行力」→「やると決めたらどんな時も逃げない実行力」
「営業力」→「顧客との対話を何よりも重視する営業力」
2-2.次にエピソードをまじえながら根拠を書く
最初に結論(自己PRのポイント)を提示したら、根拠を続けて書きます。
根拠は、キャリアを振り返った際に書きだした「経験」や「実績」など、具体的なエピソードであると好ましいです。
具体的なエピソードがないと、文字数が足りなくなり、密度の低いPR文となってしまいます。
一方で、エピソードを盛り込みすぎると、「何を伝えたいのか分からない」と逆効果になるので注意が必要です。
根拠には数字を入れるのがポイント
前述しましたが、根拠となるエピソードにはできる限り数字を入れるのがポイントです。
「売上の改善に貢献した」と書くよりも、「1日5件のアポイントを3ヶ月継続してこなし、受注率70%以上を実現。部署の売上目標比120%を達成に貢献した」と書く方が、説得力が生まれ、能力やスキル、行動力を正確に伝えられます。
2-3.最後は「応募先企業でどのように活かせるか」で締める
自己PRは、「自らの強みが、応募先企業の業務でどのように活かせるのか」という内容で締めると良いでしょう。
自らを応募先企業に売り込むための文言なので、企業にとってのメリットが感じられるものである必要があります。
同職種の場合は、「御社の業務に活かせる」「この経験を活かし、御社の売り上げ拡大に貢献したいと考えている」のような文言が好ましいです。
異職種や未経験転職の場合は、前職の経験と転職先の職種を照らし合わせつつ、応募企業の求める人材像を踏まえて、「貢献していきたいという意欲」を示しましょう。
ここまでのまとめ
履歴書の自己PRの文章構成は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- まずは結論・要点から書く(箇条書きにしてもOK)
- 次にエピソードをまじえながら根拠を書く
- 最後は「応募先企業でどのように活かせるか」で締める
自己PRは、面接時に詳しく伝えるものなので、履歴書にはできるだけ端的に、要点を絞った内容にするのが望ましいです。
次章では、履歴書の狭い記入欄に書く際の注意点についてまとめます。
3.履歴書に自己PRを書く際の注意点
自己PRの内容が決まれば、あとは実際に書いていくだけです。以下の点に気を付けながら、誤字脱字のないように記入しましょう。
それぞれ詳しく説明します。
3-1.内容と同じくらい「読みやすさ」を意識する
履歴書に自己PRを書く際は、内容と同じくらい「読みやすさ」が重要です。
読みやすくするポイント
- 行間を程よく空ける
- 文字は小さすぎないようにする
- 改行を入れる
- 綺麗な字で記入する
文字の綺麗さは当然ながら、行間や改行などは意識していないと忘れがちになるので気を付けましょう。
どれほど良い内容自己PRであっても、読みづらいと感じるものであれば、「読み手への配慮がない」「見やすい資料を作るスキルがない」など、それだけで採用担当者からの印象は悪くなります。
特に事務職など、日常的に書類作成をする仕事の場合は致命的です。
採用担当者は、一度に複数の書類に目を通すことも珍しくありません。他の書類よりも著しく見劣りしないように、体裁・レイアウトを整えることを意識しましょう。
3-2.文字の量は記入欄の8割程度が目安
文字の量は記入欄の8割程度が目安です。適正文字数は記入欄の大きさによって変わるので、何文字がベストと断定できません。
ただ実際のところは文字の大きさによっても左右されるため、大まかな目安として「200~300文字くらいに収める」と覚えておくと良いでしょう。
あまりに簡素にまとめすぎるのも印象がよくありませんが、一方で色々な内容を詰め込み過ぎるのも逆効果です。
重要なエピソードが霞んでしまいますし、何より読みづらくなり、「ダラダラと長く書いているが何を伝えたいのか分からない」という印象にもつながります。
自己PRとして記載するのは1~2個、エピソードもできれば一つに絞り、「一つのエピソードを具体的に深掘りして書く」ことを意識しましょう。
3-3.自己PRは他の応募書類や面接で伝える内容と揃える
自己PRは、他の応募書類や面接で伝える内容と揃えましょう。
より多くの自己PRを伝えようとして、たとえば職務経歴書にまったく別の内容を書くというのは、好ましくありません。
また、面接で履歴書の内容と違う自己PRを発言するのも避けましょう。
採用担当者は履歴書を参照しながら面接を行うので、「書いていることと違う」と思われる可能性があるからです。
4.履歴書の自己PR例文【アピールポイント別】
履歴書の自己PR例文をまとめましたので、参考にしてください。
リーダーシップ
行動力
コミュニケーション能力
課題解決能力
主体性
さいごに
履歴書に自己PRを書くコツについて解説しました。
履歴書は職務経歴書と同様、選考を大きく左右するものなので、以下のステップで入念に準備を重ねましょう。
- ステップ1.まずは企業の求める人物像を把握する
- ステップ2.キャリアを振り返り、経験や実績を整理する
- ステップ3.経験・実績をもとに強みを言語化する
- ステップ4.応募先企業の業務と関わりの大きい強みを1~2個選ぶ
書くことが思いつかないという方は、まず自分のキャリア(これまでやってきた仕事)を箇条書きにして書き出してみることをおすすめします。
この時重要なのが、思い浮かぶままにすべて書いてみることです。すべて書き出してみてから、「どれが応募先企業にとって魅力的なものだろう」という視点で、選んでみてください。
この記事が、あなたの転職活動に役立つことを願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
求人広告営業を担当する中で、常に部署・個人の数値目標を意識し、その達成に尽力しました。達成に向けた計画を立て、そこから逆算し一日最低15件という荷電数を設定。さらに荷電数に対するアポイントの成功率30%以上をキープできるよう、改善を繰り返しながら訪問数を増やしていきました。その結果、部署の目標は1年間連続で達成し、個人としても社内で表彰を受けました。この経験は貴社の業務でも活かせると考えています。