薬剤師の第二新卒として転職をしたい方の中には、
- 「就職したばかりなのに転職して大丈夫なのかな」
- 「転職先はあるのだろうか」
といった疑問や悩みがありませんか?
結論、売り手市場である薬剤師業界において第二新卒の求人は多く、転職することは可能でしょう。
しかし採用担当者から「またすぐに辞めてしまうのではないか」という懸念を抱かれやすいため、しっかりとした事前準備と対策が必要です。
そこでこの記事では、転職活動のコンサルタントとして第二新卒の転職をサポートしてきた私が、第二新卒の薬剤師が歓迎される理由と、転職活動を成功させるためのポイントを詳しく解説します。
- 薬剤師の第二新卒は転職できる
- 第二新卒で薬剤師転職に成功した方の特徴
- 第二新卒薬剤師が転職するときに重要な6つのポイント
- 第二新卒の薬剤師が転職サイトを使うべき理由
- 第二新卒の薬剤師に強いおすすめ転職サイト5選
- 薬剤師転職サイトがしてくれる4つのこと
- 第二新卒の薬剤師が転職をする際のよくある質問10選
この記事を読めば、薬剤師の第二新卒が転職する方法やコツがすべてわかるでしょう。
編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。
キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての薬剤師におすすめの相談先です。
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目次
1. 薬剤師の第二新卒は転職できる
結論、薬剤師の第二新卒は他の業種と比べると転職がしやすいと言えます。
事実として、薬剤師業界は売り手市場であり、第二新卒の求人も多くあるのです。
大手転職サイトのファルマスタッフでは、下記のような第二新卒の求人特集を掲載しています。
この背景には、薬剤師業界が依然として薬剤師不足な職場が多いことが挙げられます。
そのため経験が少ない第二新卒であっても採用したいと考える職場や企業が多く、転職難易度は低いと言えるでしょう。
中でも調剤薬局やドラッグストアは慢性的に薬剤師不足に見舞われているのです。
また、職場によりますが、あえて第二新卒に入社してほしいと希望する職場や企業もあります。
ここからは、第二新卒薬剤師が歓迎される理由の詳細についてお話していきます。
第二新卒薬剤師が歓迎される理由4ポイント
第二新卒が歓迎される理由は以下4点です。
早速見ていきましょう。
1. 最低限の職務スキルが身についている
第二新卒薬剤師の良い点は、最低限の職務スキルが身についていることです。
第二新卒と新卒の大きな違いは、社会人としての教育を受けているかどうかです。
新卒入社をした会社で新人研修を受けていることにより、働くうえで必要最低限のマナーが身についている点が特徴で、まさに新卒との差は歴然であると言えます。
また、薬剤師として必要な知識や技術、患者とのコミュニケーション力などが一定レベルで備わっている場合も多いでしょう。
このため、第二新卒薬剤師は即戦力として期待される存在と言えるのです。
2. 長期的な活躍と将来性を見込める
第二新卒の薬剤師を採用することで、長期的な活躍と将来性を見込めると言えます。
社会人になって数年ということで年齢が若いことはもちろん、「頭の回転が早い」「記憶力が良い」「行動力とやる気がある」「向上心がある」「柔軟性がある」と期待できるポイントが多くあるでしょう。
このため、実務経験や知識が中途採用者のように十分に備わっていなくても、入社後の教育次第で長期的なキャリア形成を期待できる人材とみなされます。
このように、第二新卒の薬剤師を採用することは、会社の将来を担う一員としての役割を望めるのです。
3. 固定観念がないため教育しやすい
第二新卒の薬剤師は固定概念がなく、教育しやすいという特徴があります。
キャリアを積んできた人材を中途採用することは、即戦力となりやすい一方で、長く務めた前職の文化や仕事への固定観念の強さから、会社側が苦労することが多々あるでしょう。
一方で、第二新卒の薬剤師の場合、まだ固定観念が染みついていないため、育てやすい点は大きなメリットです。
このため、それほどスキルや経験がない人でも、将来性や熱意といった点で評価されることがあるのでしょう。
会社の社風にあった人材に育て上げやすいため、長期的には管理薬剤師や、幹部候補としての活躍を期待されることもあります。
4. 薬剤師の有効求人倍率が他職種と比べて高い
そもそもの話になりますが、薬剤師の有効求人倍率は、多職種と比べて高い水準を保っています。
2021年時点で、薬剤師の有効求人倍率は「1.75倍」であり、全体の有効求人倍率が0.94倍であることを考えると、非常に高い水準であると言えるのです。
出典:厚生労働省発表
これには、地方に住んでいる継続的な投薬を必要としている高齢者の数が増え、そもそも薬剤師の仕事の需要が高いという背景が考えられます。
後期高齢者の増加に薬剤師の増加が追い付けていないため、後期高齢者が減少するとみられている2035年まで、薬剤師不足は解消されることはないでしょう。
つまり、薬剤師は他の職種と比べて高いニーズがあり、将来性の見込める仕事であると言えます。
このように歓迎されやすい第二新卒薬剤師について、次章では転職を成功させた方に共通して見られる特徴をお話します。
2. 第二新卒で薬剤師転職に成功した方の特徴
転職に成功している第二新卒薬剤師の方に共通してみられる特徴は、以下の2点です。
以下でそれぞれ具体的に解説していきます。
2-1. 社会人基礎力が身についている
転職に成功している第二新卒薬剤師は、会社側が「身につけておいてほしい能力」の水準とされる「社会人基礎力」が身についている方が多い傾向にあります。
社会人基礎力とは?
社会人基礎力とは、2006年から経済産業省が提唱している、学校や大学での授業で得られる知識以外に仕事で必要となるスキル・能力のことです。
能力は大まかに以下の3つのカテゴリに分けられ、採用選考の基準としている企業も少なくありません。
- 考え抜く力
- チームで働く力
- 前に踏み出す力
「社会人基礎力が身についている人材」とは、具体的に次の能力を指します。
まずはひとつずつチェックしていき、自分にそれができるかどうかを確認してみましょう。
考え抜く力(シンキング)
- 課題発見力…問題発見能力、システムとして物事を考える力
- 計画力…高い倫理観を持ち正しい選択ができる力
- 創造力…抽象思考力、価値判断力
チームで働く力(チームワーク)
- 発信力…協業力、ネットワーキング行動
- 傾聴力…パートナー力、多様性を活かす対話力
- 柔軟性…変化に前向きに対処する力
- 状況把握力…感情を学ぶ、情緒的資本
- 規律性…シティズンシップ、高い倫理観
- ストレスコントロール力…Work As Life(睡眠以外は仕事であり、趣味)
前に踏み出す力(アクション)
- 主体性…変化に前向きに対処する力
- 働きかけ力…多様な人たちと繋がる力
- 実行力…やりきる力、チャレンジする力
出典:経済産業省
2-2. 前職の退職理由と今後の目標が明確である
前職を3年未満という短い期間で退職した理由と、今後自分がどうなっていくかという目標の2点が明確である場合、第二新卒の在職期間の短さはそれほど問題になりません。
ただし、「その退職理由は転職することで解決できるのか?」というポイントをしっかり深堀りし、自己分析を徹底する必要があります。
たとえば、みなし残業が多いことが不満で退職した場合、応募先の企業でみなし残業制を採用していた場合は、「また同じ理由で辞めるのでは」と警戒されるでしょう。
なお、第二新卒が転職理由を話すときの回答方法を以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
3. 第二新卒薬剤師が転職するときに重要な6つのポイント
第二新卒でも薬剤師さんは十分転職先を見つけることは可能ですが、第二新卒だからこそ注意したいポイントもあります。
ここで確認しておきましょう。
- 退職理由をしっかりと用意する
- 退職した理由や転職先に求めるものをはっきりさせる
- 薬剤師としてのキャリアビジョンも考える
- 転職前に職場の情報をできる限り多く収集する
- 転職先が決まるまで絶対にやめない
- 身近な相談相手を作ることから始める
重要なことばかりなので、しっかりと押さえておきましょう。
3-1. 退職理由をしっかりと用意する
転職する際には、かならず退職理由を用意しましょう。
なぜなら、採用担当者は、第二新卒で転職してくる方に対して「採用してもまたすぐに辞めるのではないか」という懸念があるからです。
たとえ、今の職場を辞めたい理由が仕事のきつさや人間関係であっても、そのまま伝えてしまうと採用されにくくなります。
そのため、下記のように前向きな退職理由を用意しておきましょう。
半年間仕事をして、〇〇の分野に興味を持ちました。〇〇に強い職場で経験を積みたいと思い転職を決意しました。
上記のように前向きな退職理由が好ましいです。
転職サイトの担当者に相談すると、上記のような退職理由を、一緒に考えてくれますので大変おすすめです。
⇒5章. 第二新卒の薬剤師に強いおすすめ転職サイト5選 を見る
3-2. 退職した理由や転職先に求めるものをはっきりさせる
退職した理由や、次の転職先に求めるものをはっきりとさせておくことも重要なポイントです。
入社して1年以上経過すると、薬剤師自体の仕事がどういうものかはわかってきたかと思います。
このため新卒で職場選びをした際とは、また違った価値観が生まれていると思いますので、それをはっきりさせておきましょう。
ここで、いまの職場から逃げるために「なんとなく」転職先を決めてしまうと、同じような悩みを抱えてしまうケースが多いです。
そのため、下記ポイントは必ず振り返り、転職先選びに活かしましょう。
- 今の職場から転職したくなったのはなぜか
- 上記以外に働く中で嫌だと思っていたことは何か
- どのくらいなら我慢して働けるか
- どのような勤務先なら長く働けそうか
上記のようなポイントをしっかりと棚卸しすることが、第二新卒の転職では必須です。
3-3. 薬剤師としてのキャリアビジョンも考える
転職したいと感じたこのタイミングで、将来、薬剤師としてどうなりたいのかを、しっかりと考えるようにしましょう。
1年以上薬剤師を経験してきて、興味のあることやなりたい将来像がはっきりしてきた方もいるかと思います。
そこに行き着くために、第二新卒の今どんな職場で経験を積むことがベストなのかを考えてみましょう。
また、結婚や出産などライフプランを考えた際に、どのような職場で働きたいのかも考えておくことがおすすめです。
もし自分で考えることが難しいと感じた方は、転職サイトのコンサルタントに率直な思いを相談し、アドバイスをもらいましょう。
⇒5章. 第二新卒の薬剤師に強いおすすめ転職サイト5選 を見る
3-4. 転職前に職場の情報をできる限り多く収集する
転職前に希望する職場の情報をできる限り多く収集することは、とても重要です。
短期間で何度も転職を繰り返すことは、今後のキャリアに影響が及ぶ可能性があるため、避ける必要があります。
このため、事前に希望する職場での具体的な業務内容や雰囲気、人間関係などを確認しておきましょう。
とは言え1人で情報収集をするには限界があるため、転職サイトのコンサルタントに相談をし、どのような雰囲気の職場であるのかを聞いたり、事前に職場見学をしたりすることがおすすめです。
⇒5. 第二新卒の薬剤師に強いおすすめ転職サイト5選 を見る
3-5. 転職先が決まるまで絶対にやめない
人によっては早く退職したいという方もいらっしゃいますが、転職先が決まるまでは現在の職場を辞めないようにしましょう。
第二新卒の薬剤師が転職を希望する理由はさまざまですが、退職を決めて周りに伝えた後や、退職した後に転職活動をスタートすることはおすすめしません。
これは、第二新卒の時期では貯金ができている方も少なく、その中で退職をすることで金銭的に苦しくなり、結果として妥協した転職になってしまうケースがあるからです。
特に寮に住んでいる方は、退職と同時に引っ越しが必要となるため、金銭的に余裕がなくなりやすいでしょう。
このため、退職を申し出るのは必ず転職先を見つけてからにしましょう。
3-6. 身近な相談相手を作ることから始める
転職をする上で一番重要となることは、身近な相談相手を作ることです。
これまでにお話したポイントを押さえることで、第二新卒でも転職は十分可能と言えます。
それでも、結局転職をしていいのか、1人では決められないという方も多いでしょう。
特に薬剤師第二新卒の方は、「転職活動はどうしたらよいのか」、また「転職するにしても、どこに転職すれば悩みを解消できるか」がわからないかと思います。
そんな時は、 詳しく頼りになる相談相手を作りましょう。
そのため、薬剤師の仕事や転職について詳しい人に相談することをおすすめします。
注意点:職場の人への転職の相談はNG!!
職場の同僚や上司などに、転職の相談は絶対にしないように注意しましょう。理由は下記のようにたくさんあります。
- 転職をやめたとしても、一度転職をチラつかせたことで職場で腫れ物扱いされる
- 引き止められてしまい、正しい判断ができなくなる
- 仲のいい同期であっても、他の人に漏らしてしまう可能性がある
そのため、転職・退職を決めるその日までは同じ会社の人には言わないようにしましょう。
とは言え「身近にそのような相談をできる人がいない…」と言う方がほとんどかと思いますので、「転職サイト」というサービスの活用がおすすめです。
4. 第二新卒の薬剤師が転職サイトを使うべき理由
第二新卒の薬剤師が転職を考えたとき、転職サイトに登録し、利用することがおすすめです。
順番に見ていきましょう。
4-1. 薬剤師向け転職サイトというサービス
転職をしたいと考えた薬剤師さん向けに、転職サイトという転職サービスがあります。
これは、登録することで「転職して良いのか」「どこに転職すれば良いのか」などの相談に乗ってもらえるものです。
今の悩みをきちんとヒヤリングした後にアドバイスをくれることから、多くの薬剤師さんが転職を検討する際に活用しています。
また、転職することを決めた場合は、転職希望者にとって最適な転職先を紹介してもらうことができ、次章でご紹介するような転職活動に関する具体的なサポートを受けられるのです。
4-2. 転職のプロから具体的なサポートを受けられる
転職サイトの活用をおすすめする最大の理由は、転職活動に関する具体的なサポートを受けられることです。
これは、転職サイトに登録しコンサルタントに相談することで、下記のようなサポートを通じて転職活動が成功するようにフォローをしてもらえます。
- 人気が高く条件が良い、非公開求人を紹介してもらえる
- 希望する就職先ごとの履歴書作成や面接対策などを受けられる
- 各種手続きや職場との最終調整を行なってくれる
- 求人票ではわからない職場の内部情報を教えてくれる
特に、各職場の雰囲気や労働環境など、「求人票には出ない情報」を教えてくれる点は、次の就職先を決める上で心強いでしょう。
不安も多い第二新卒の転職活動だからこそ、転職のプロからのサポートを受けながら進めることがおすすめです。
4-3. 各種手続きや職場との最終調整を行なってくれる
転職サイトを活用すると、職場との最終調整や入社に関する各種手続きまで対応してもらうことができます。
面接を受けた後の給与交渉や、転職時に提出する書類の準備など、初めての転職では少し大変なことも転職サイトは代理で実施してくれるのです。
以上のように、転職サイトに登録することで、相談相手以上に転職全般をサポートしてくれる心強い存在となります。
完全無料ですので、気軽に使ってみましょう。
次章では、第二新卒薬剤師におすすめの転職サイトを紹介します。
5. 第二新卒の薬剤師に強いおすすめ転職サイト5選
数ある転職サイトの中から、以下の3点を基準に、「利用者からの満足度の高い薬剤師転職サイト」をピックアップしました。
転職サイト選定3つの基準
- 求人の質・量:薬剤師求人の量や質は十分かどうか
- 提案力:求職者のニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか
- サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか
さらに、当サイトが薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果を加味し、利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、第二新卒薬剤師におすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。
転職サイト | 求人の質・量 | 提案力 | サポート力 |
1位.薬キャリエージェント | ◎ 4.1 |
◎ 4.3 |
◎ 4.1 |
2位.マイナビ薬剤師 | ◎ 4.2 |
◎ 4.2 |
○ 3.7 |
3位.ファルマスタッフ | ○ 3.9 |
○ 3.8 |
◎ 4.1 |
4位.ファーマキャリア | ◎ 4.2 |
△ 3.4 |
◎ 4.1 |
5位.リクナビ薬剤師 | ◎ 4.2 |
○ 3.9 |
△ 3.4 |
それぞれ詳しく紹介します。
転職サイトを上手に使いこなすためのポイント
転職サイトをうまく使いこなすためには「複数の転職サイトに同時に登録し比べる」ことを意識しましょう。
以下のように複数使うことに関してはいいことがたくさんあります。
- 優秀であなたにあった担当者を選び、頼ることができる
- 各社が持つ求人の中からあなたの条件に合った求人を見つけやすい
仮に「話を聞いて利用をやめた」となっても問題ないので、少なくとも3社の転職サイトに登録して比べながら使っていきましょう。
1位. 薬キャリエージェント(エムスリーキャリア)
『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)
運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。
また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、(※エムスリーキャリア調べ)調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。
業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。
公式サイト:
https://agent.m3career.com/
2位. マイナビ薬剤師
『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。
マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています。
また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。
親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。
全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。
公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/
3位. ファルマスタッフ
『ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。
特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。
20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。
薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。
公式サイト:
https://www.38-8931.com/
4位. ファーマキャリア
『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。
求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。
また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。
一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。
公式サイト:
→https://pharmacareer.jp
5位. リクナビ薬剤師
『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。
サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。
ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。
また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。
6. 薬剤師転職サイトがしてくれる4つのこと
この章では転職サイトがしてくれる、4つのことについて紹介していきます。
転職サイトを利用すると、選考前から入職後まで、大きく分けて以下のような手厚いサポートを無料で受けることができます。
反対に転職サイトを使わずに転職をすると各ステップで非常に苦労するので、そこも合わせて説明していきます。
STEP1. 面談(希望条件などのすり合わせ)
転職サイトに登録をすると、転職サイトの担当者から連絡が入り、その後時間を合わせて、対面もしくは電話で面談を行います。
「転職しようか迷っている」レベルの相談から「こんな職場に転職したい」など、希望する内容のヒアリングを行ってくれます。
また、あなたの希望に応じて、その後求人をガンガン紹介してくれるようになるので、以下のような譲れない条件があれば,ここでぶつけておきましょう。
- 希望の給料やボーナスの水準
- 夜勤なし、休みやすいなどの働き方の要望
- 希望の勤務場所(立地や交通の便)
- 「調剤薬局がいい」などの転職先の希望
STEP2. 求人の紹介
面談の後は、あなたの要望に合わせて求人を紹介してくれます。
紹介された求人の中から、希望や興味があるものがあれば、転職サイトが応募手続きを代行して進めてもらえるでしょう。
このとき、転職サイトだからこそ知っている職場の実情などを聞くこともできます。
また、転職サイトの場合、ネット上などに公開されている公開求人の他に、ネット上には公開されない「非公開求人」も存在します。
非公開求人は何がいいの?
転職サイトを使っている方にとって、非公開求人は「好条件の求人が多い」というメリットがあります。
実際にネット上に公開されたら応募者が殺到してしまう、今働いている方よりいい条件になってしまうなど、非公開求人は「非公開にすべき理由」のあるいい求人が非常に多いです。
STEP3. 選考のサポート
履歴書や面接対策などの「受かるためのサポート」も転職サイトのコンサルタントは必死に行ってくれます。
これは、転職サイトはあなたが転職に成功し、入職して初めて「紹介料」をもらえるためです。
また、あなた自身ではなかなかしづらい、給与等の条件面の交渉も担当者が行ってくれますので、希望の条件をしっかりと伝えておきましょう。
STEP4. 内定後のサポート
内定した後も、以下の面で手厚いサポートを受けることができます。
- 職場側との条件などの調整
- 入職手続きの代行
- 現職の退職交渉のアドバイス
以上のように、内定後から入職するまでのサポートや、面倒な手続きなどのほとんどを代行してくれるのです。
また、転職サイトの中には入職後も困ったことがあれば気軽に連絡できるような仕組みを整えているところも存在します。
7. 第二新卒の薬剤師が転職をする際のよくある質問10選
ここでは転職したい第二新卒の薬剤師さんから、よくある質問に回答していきたいと思います。
- 第二新卒とはいつまでの人を指すのでしょうか?
- 転職時期はいつが一番おすすめですか?
- 第二新卒の転職にはどのくらいの時間がかかりますか?
- 自分がやめたら職場に迷惑がかかる気がします
- 転職サイトのデメリットはありませんか?
- ハローワークで転職先を探すのはどうでしょうか
- 第二新卒の職務経歴書はどのように書けばよいのでしょうか?
- 第二新卒で効果的な自己PR、志望動機の伝え方を教えてください。
- 派遣としての薬剤師転職って、正直どうなのでしょうか
- 円満退職がうまくできるか心配です
Q1. 第二新卒とはいつまでの人を指すのでしょうか?
第二新卒は、一般的に、「学校卒業後に一度就職をしたが、1~3年の内に離職した求職者」を指しています。
年齢としては25歳前後の求職者が対象となることが多いですが、学校を卒業した時点の年齢が遅い場合などは、その限りではありません。
以下で、よく混同される「第二新卒」と「既卒」、「新卒」の違いをまとめましたので、参考にしてください。
第二新卒 | 正社員就職後3年以内で、転職を考えている方 |
既卒 | 卒業後、3年以上正社員経験のないフリーターの方 |
新卒 | 卒業後、正社員経験のない25歳以下の方 |
Q2. 転職時期はいつが一番おすすめですか?
迷った場合やいつでもいい場合は、1月もしくは7月をおすすめします。
この理由は、業界全体的にボーナスを受給後に退職する人が多いことにより、求人数が増えやすくなるからです。
ただし、「心と体が持たない」という方が多いと思います。
そういった方は無理せずすぐにでも転職先を探し、いい求人があればボーナスに関係なく応募していきましょう。
Q3.第二新卒の転職にはどのくらいの時間がかかりますか?
一般的には、1~3ヶ月程度の期間がかかると言われています。
ただしこれは転職活動を在職中に行うか、退職後に行うかによって大きな差が生じます。
在職中に転職活動を行う場合、思うように時間が取れず3ヶ月程度、あるいはそれ以上の期間がかかることが多いようです。
一方、退職後に転職活動を行う場合、面接の日程なども組みやすいため、1ヶ月程度で仕事が決まるケースも少なくありません。
Q4. 自分がやめたら職場に迷惑がかかる気がします
実際、迷惑はかかりますが、なんとかなる場合がほとんどです。
第二新卒になると、ある程度の仕事を任されたり、人間関係もできてくることから「やめたら迷惑をかけるんじゃ..」と不安な方も多いかと思います。
もし、第二新卒の薬剤師さん1人が抜けただけで回らなくなるようなら、それはあなたのせいじゃなく、そんな体制にしてきた職場側のミスです。
そのため、やめた後のことよりも、自分のことを1番に考えましょう。
また、職場のためを思うなら、転職が決まったら少しでも早めに退職を伝えるようにしましょう。
Q5. 転職サイトのデメリットはありませんか?
薬剤師サイトには、先ほどのようなメリットはたくさんありますが、デメリットはほとんどありません。
ただ、強いて言うなら「営業トークにのせられて、誤った決断をしてしまう可能性がある」ということです。
なぜなら、紹介会社が無料で手厚いサポートをしてくれるのは、あなたが転職をすることで、紹介先の職場から紹介料をもらうからです。
そのため、紹介会社は一生懸命あなたをサポートしますが、中にはノルマに追われてどうにか入職させようとしてくる担当者もいます。
先ほど紹介した5社に関してはそういった声がほとんどありませんでしたが、もしも営業っぽさを感じたら利用をやめ、別のところをメインで使いましょう。
Q6. ハローワークで転職先を探すのはどうでしょうか
結論、ハローワークで転職先を探すことはおすすめしません。
ハローワークは地方の求人には強いという噂もありますが、よほど求人に困ったとき以外は使わない方がいいでしょう。
理由はシンプルで、求人の質が良くないと言われているからです。
実際に下記のように、年々減少して入るものの1年間で6千件以上の苦情が殺到しているそうです。
出典:厚生労働省
そのほかに、利用者からは下記のような声も出ており、登録に行く時間すらも私はもったいないと考えています。
- いい条件の求人があまり見当たらない
- 入職してみたら待遇が全然違かった
- 入職してみたらブラックな職場だった
どうしても求人が気になるという方のみ、「こちらの検索ページ」からハローワークの薬剤師求人を検索できるのでのぞいてみましょう。
Q7. 第二新卒の職務経歴書はどのように書けばよいのでしょうか?
特にキャリアの浅い第二新卒の転職では、経験の内容よりも、経験を通して学んだことをアピールすることを意識して書きましょう。
第二新卒の転職では、将来性やポテンシャルをいかにアピールできるかが、採用の成否を分ける鍵となるからです。
そのため職務経歴書では、経験した業務内容を無理に深掘りするのではなく、その業務を通して「どんなことを教わったのか」「それによってどんな発見、気づきを得たのか」を重点的に書き込むことが大切です。
それにより「伸びしろ」や「業務に対する姿勢・考え方」「成長意欲」をアピールできれば、書類選考の通過率も高まるでしょう。
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Q8. 第二新卒で効果的な自己PR、志望動機の伝え方を教えてください。
第二新卒の自己PRでは、まず社会人としての基盤がしっかりと固まっていることをアピールしましょう。
社会人マナーやビジネスの基礎が身についているかどうかは、第二新卒の転職で最も重要なポイントです。
そのうえで、志望先の企業に入ったらどのようなことをやりたいのか、将来の展望を伝えましょう。
この際「なんでもやります」のような漠然とした意気込みを述べるだけでは、不十分です。
前職の経験を踏まえて、どのようなことをやりたいと思ったのか、具体的に伝えることが大切です。
Q9.派遣としての薬剤師転職って、正直どうなのでしょうか
結論から言うと、派遣薬剤師は条件がいいですが、待遇は様々ですので、慎重に選択するようにしましょう。
確かに、派遣薬剤師には、勤務条件を選ぶことができる、正社員以上の高収入が得られる、サービス残業がないなど、メリットが多いです。
しかし、働き続けたいと思っても職場が変わることがある、雇用契約が守られないこともあるなど、デメリットもあります。
このため、派遣で転職を希望する際は、ある程度大手で力を持っている派遣会社へ登録するようにしましょう。
また、薬剤師派遣は「とても高時給」な求人も多いのですが、デメリットもありますので、安易に飛びつかないことがおすすめです。
Q10. 円満退職がうまくできるか心配です
転職サイト経由で転職をしていた場合、退職に関するアドバイスも受けることができます。
退職の切り出しから交渉まであなたにあったアドバイスをくれるため、安心して転職活動を進めていきましょう。
また、転職サイトを使わないという方は下記のポイントを守れば失敗しにくいです。
- 転職を決める時まで周囲には一切言わない
- 最初は師長などあなたの上司にあたる人に2人きりになったタイミングで伝える
- 引き留めにあっても絶対に意思を曲げない
特に3つ目のポイントが大切で、人によっては引き留められて心変わりしてしまうケースもあります。
しかも、一度辞めたいと言ったことにより、そのあと腫れ物扱いされたり、今後本当に転職したいときに切り出しにくくなる可能性があるでしょう。
転職が決まったとき以外は、退職を口にしないことがおすすめです。
8. まとめ
第二新卒の薬剤師転職に関するポイントについて、解説してきました。
薬剤師さんは資格という大きな武器があるので、第二新卒でも転職は十分に可能です。
ただし、何度も転職を繰り返すことを懸念される、面接でいい印象を与えない可能性があるなどのデメリットもあるので、まずは気軽に転職のプロに相談してみましょう。
まずは一人で抱え込まず、初めの一歩を踏み出すことが大切です。
今回ご紹介したおすすめした薬剤師職サイト3社程度からまずは話を聞いてみてください。
求人数・質 | 提案力 | サポート力 | |
薬キャリエージェント | ◎ 4.1 |
◎ 4.3 |
◎ 4.1 |
マイナビ薬剤師 | ◎ 4.2 |
◎ 4.2 |
○ 3.7 |
ファルマスタッフ | ○ 3.9 |
○ 3.8 |
◎ 4.1 |
ファーマキャリア | ◎ 4.2 |
△ 3.4 |
◎ 4.1 |
◎ 4.2 |
○ 3.9 |
△ 3.4 |
この記事が、長い薬剤師生活で後悔しないための決断の第一歩となれば幸いです。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。