「公務員薬剤師を辞めたい!」
「せっかく公務員になったのに、辞めるのはもったいないかな」
という不安がありますよね。
結論、公務員薬剤師は他の職場よりも高待遇で働けるため、安易に辞める判断をするにはリスクが大きすぎるというのが現実です。
特に2020年以降、民間の企業や薬局は不安定で、コロナ禍で受診控えが増えたことにより収益が減少した調剤薬局も多いです。
ただ、事前に公務員薬剤師を辞めたい理由を明確化し、辞めるメリット・デメリットを把握しておけば 後悔のない判断ができるようになります。
そのため、この記事では転職のプロとして薬剤師転職をサポートしてきた私が、以下の流れで説明していきます。
- 公務員薬剤師を辞めたい理由
- 「辞めたい」と思ったらまずやるべきこと
- 公務員薬剤師として働き続けるメリット・デメリット
- 公務員薬剤師を「辞めるべきな人」と「続けるべきな人」の特徴
- 公務員薬剤師が転職する際のポイント
- 公務員薬剤師の転職におすすめの転職サイト
- 転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
- 【図解】転職サイト利用の流れ
この記事を読めば、公務員薬剤師から転職してよいのかという悩みが解決し、最善の判断が可能となるでしょう。
編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。
キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての薬剤師におすすめの相談先です。
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おすすめ転職サイト | 口コミ満足度 | 求人数 | おすすめポイント |
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約6.0万件 |
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〔求人数〕2024年5月7日時点
目次
1. 公務員薬剤師を辞めたい理由
「公務員薬剤師を辞めたい」と感じる主な理由は、以下の通りです。
1つずつ見ていきましょう。
1-1. コロナの影響で職場環境が悪化している
公務員薬剤師の職場環境が悪いことから、辞めたいと感じる方は多いです。
というのも、新型コロナ患者の受け入れ可能な民間の医療機関は少なく(民間病院全体の2割程度)、患者の多くが公立の医療機関に一極集中しているからです。(参考:厚生労働省)
そのためコロナ対策に関わっている公務員薬剤師の労働時間が長く、サービス残業が行われている傾向にあります。(以下口コミ参照)
コロナ感染対策に携わっているある公務員薬剤師の友人なのですが、今月の残業時間は96時間だそうで、聞けば「まだ私は軽い方」とのこと。
同課の別職員は200時間超となり、管財課により「残業しなかった」ことにされているらしい。 闘っているのは現場だけではないんだなぁ…と。忘れちゃいけない。
出典:Twitter
このような職場環境の悪化から「辞めたい」と感じるのも無理はないでしょう。
1-2. 仕事のストレスが多い
仕事のストレスから「辞めたい」と感じる公務員薬剤師も多くいらっしゃいます。
事実、93.1%の公務員薬剤師が「仕事にストレスを感じている」と回答しています。(以下参照)
具体的には、以下のようなストレスを抱えてる人が多いようです。
- 事務作業が大変。公務員は全ての業務において決済が必要。
- 先輩の不注意で壊れた備品を購入するために、夜中まで残業して書類を整えた。
このように、公務員特有の体質によりストレスを感じている方が多いのです。
1-3. 業務内容が単調でつまらない
業務内容が単調すぎて、つまらないというのも「辞めたい」と思う1つの原因です。
事務作業ばかりで仕事が面白くない
出典:アンケート
特に「効率よく仕事がしたい」「新しいことを学びたい」という方にとっては、退屈だと感じられるでしょう。
1-4. 異動が多い
2~3年周期で転勤があることも、公務員薬剤師がつらいと言われる理由です。
部署移動は施設内だけでなく、転勤が必要となることもあります。
地方公務員であれば地域内での異動となりますが、国家公務員の場合は、全国規模での転勤があるため、家庭の事情などから辞める方も多いです。
2.「辞めたい」と思ったらまずやるべきこと
公務員薬剤師を辞めたいと思っても、勢いで辞めてしまうと後悔する可能性があります。
まずは以下の行動に出てみると良いでしょう。
それぞれ解説していきます。
2-1. 休暇を取得して、仕事を休む
「仕事がつらい」と思ったら、まず休養してみることをおすすめします。
公務員は有給休暇を取得しやすい傾向にあるためです。
国家公務員の詳しい休暇制度について知りたい方は「休暇制度概要」に記載されているため、確認してみてください。
公立病院・地方行政で働いている方は、勤務先機関によって休暇制度が異なるため、ホームページから福利厚生を確認しましょう。
2-2. 異動を希望する
異動の時期に働きたい部署を希望するというのも1つの手段です。
なぜなら、公務員薬剤師が行う業務は幅く「今の仕事がつまらない」という方も、異動によって新しい業務を体験できる可能性が高いからです。
なお、人事担当者に希望を伝えることはできますが、受け入れてもらえるとは限りません。
そのため異動の際には少なからず妥協が必要ですが、「異動が実現できない場合、転職なども視野に入れて考えています」と念を押すのも良いでしょう。
2-3. メリット・デメリット を把握する
辞めると決断する前に、公務員薬剤師として働くメリット・デメリットを把握しておきましょう。
というのも、公務員として働くことには苦労が伴いますが、給料や福利厚生などの面での利点もあるからです。
次章では、公務員薬剤師を辞めることの是非について比較しているため、参考にしてみてください。
3. 公務員薬剤師として働き続けるメリット・デメリット
公務員の薬剤師として働くことには、以下のメリット・デメリット があります。
メリット | |
デメリット |
メリット1. 公務員薬剤師の給料は高め
公務員薬剤師の平均年収は580万円と、薬剤師の平均年収よりも高いです。(以下参照)
公務員薬剤師の平均年収 | 薬剤師の平均年収 |
約580万円 | 約560万円 |
出典:ファーネットキャリア
なぜなら公務員には「定期昇給」があり、年齢が上がれば上がるほど給与が増えるからです。
なお、公務員薬剤師の初任給は4年生大学で188,400円、6年制大学で210,500円と、民間薬剤師の初任給目安である25万円よりも低くなっています。
そのため、公務員薬剤師は他の職場で働く薬剤師よりも、長く続けるほど給与面で大きなメリットを受けられるといえます。
メリット2. 公務員の福利厚生は手厚い
公務員薬剤師は福利厚生(住宅手当、産休&育休、扶養手当など)が手厚いです。
また、子どもが小学校初期に達するまでは時短制度が使えるため、子育てと仕事を両立しやすいといえます。
一方で薬局・ドラッグストアでは時短制度が整っていない会社も多く、子どもが3歳になるまでしか時短を取れない場合もあるのです。
そのため、充実した福利厚生を受けたい方・短時間勤務がしたい方は、公務員の立場を捨てがたいといえます。
メリット3. 公務員は退職金も多い
民間よりも高額な退職金を、定年退職した際に貰える保証がある点も大きなメリットです。
公務員薬剤師が勤務年数30年で定年を迎えた場合、退職金の基本額は以下の通りとなります。
月給33万円×50.7(退職理由別・勤続年数別支給率※2)= 約1,670万円
出典:ファーネットキャリア
以下の表では、公務員全体と民間の退職金を比較します。
自己都合の退職 | 定年退職 | |||
勤務年数 | 公務員 | 民間 | 公務員 | 民間 |
20~24年 | 910万円 | 802万円 | 1,190万円 | 1,267万円 |
25~29年 | 1,348万円 | 1,287万円 | 1,650万円 | 1,395万円 |
30~34年 | 1,696万円 | 1,898万円 | 1,993万円 | 1,794万円 |
35年以上 | 1,998万円 | 2,368万円 | 2,301万円 | 2,173万円 |
出典:転職Hacks
自己都合の場合、退職金は公務員よりも民間の方が高い一方で、定年退職の場合はやはり公務員の方が高いことがわかります。
デメリット1. 身体を壊してしまう可能性がある
厳しい労働環境の中、働き続けることで身体を壊してしまう可能性があります。
辞めるなんて勿体無いという人もいるかもしれませんが、何より大切なのはあなたの健康です。
「仕事がつらすぎる」「異動の希望が通らない」という方は、転職を検討してみると良いでしょう。
デメリット2. 嫌いな仕事を定年まで続けないといけない
やりがいを感じられず、好きになれない仕事を続けることには、苦痛が伴います。
あなたが本当にやりたいことを捨ててまで、公務員薬剤師として一生働き続けることに納得がいくでしょうか。
周りの人の声に惑わされず、自分の気持ちを大切にして生きていきましょう。
デメリット3. 異動が多く、専門的なキャリアを積めない
異動が多く、専門キャリアを積めないこともデメリットとして挙げられます。
異動のたびに新しく仕事を覚え、やっとできるようになっても、また違う環境で一からリセットとなるため精神的負担が大きいでしょう。
より専門的なキャリアを歩みたい方は、病院薬剤師や調剤薬剤師への転職も視野に入れてみる良いといえます。
4. 公務員薬剤師を「辞めるべきな人」と「続けるべきな人」の特徴
以上のメリット・デメリットを踏まえて、公務員薬剤師を辞めるべき・続けるべきな人の特徴は、以下の通りです。
辞めるべきな人 |
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続けるべきな人 |
|
雇用が不安定な今、よほどの事情でない限り安易に「辞める」と判断しないことをおすすめします。
ただ、やりたいことが明確に決まっている場合は、辞めるというのも選択肢の1つです。
また、「体力的・精神的に限界」と感じている方は、退職を検討した方がよいでしょう。我慢して働き続けた結果、本格的に体調を崩すこともあるからです。
そこで次章では、公務員薬剤師が転職する際のポイントをご紹介します。
5. 公務員薬剤師が転職する際のポイント
公務員薬剤師が転職する際は、以下の4点に注意しましょう。
では、解説していきます。
5-1. 安定なら大手ドラッグストアを選ぶ
公務員薬剤師を辞めても、ある程度安定した職場で働きたいという方は、大手ドラッグストアを選びましょう。
なぜなら、大手ドラッグストアでは独自の福利厚生を整備していることが多いからです。
例えば日本調剤では、以下のような福利厚生があります。
日本調剤の福利厚生
- 借り上げ社宅制度…会社が賃貸物件を借りて社宅として利用する
- 薬品使用料支給制度…日本調剤での薬代を会社が補助する
- 社内預金…企業が従業員の給与の一部を貯蓄する(任意)
- 従業員持株会…給与から集めた資金で自社株を共同で購入する
- ゴールドカード入会優待…クレジットカードを無料または割引金額でアップグレードできる
出典:ファルマスタッフ
転職の際は、事前に住宅手当、産休&育休、扶養手当の他にも、企業独自の福利厚生の有無を確認しておきましょう。
5-2. 給与アップなら中小薬局を選ぶ
給与をアップさせたいのであれば、大手よりも中小の薬局をおすすめします。
というのも、中小薬局では即戦力となる薬剤師が採用され、給与が高い傾向にあるためです。
特に、地方での高齢化が急速に進んでいるため、地方の調剤薬局では薬剤師の需要が高く、高収を狙えます。
ただ2020年春以降は採用を控えているところが多く、先細りの可能性もあるため、目先の利益だけに惑わされないようにしましょう。
5-3. 退職金は、確定拠出年金制度(401k)のある会社を探す
退職金は、確定拠出年金制度(401k)のある会社を探しましょう。
確定拠出年金制度(401k)とは
企業・加入者が毎月掛金を拠出して、金融機関を通さず自分で運用する制度のこと。掛け金は自分の講座に積み立てられ、運用して得られたお金が最終的には自分に帰ってくる。
出典:りそな銀行
中小企業の場合、中退共(中小企業退職金共済制度)を導入しているケースも多く、退職金が非常に少ないこともあり得ます。
中小企業でも、確定拠出年金制度(401k)を導入していることもあるため、そういった企業を転職先として選ぶことが大切です。
5-4. 転職サイトをうまく活用して仕事を探す
就職活動は、求人検索から書類の準備などやることが多く、すべて1人で進めるのは大変です。
そこで、転職サイトの活用をおすすめします。
転職サイトは、「辞めたいけどどうしよう」と悩んでいる方でも相談可能です。
転職サイトを利用するメリット
- 適切なアドバイスをもらえる
- 転職市場のトレンドについて教えてくれる
- 無料でキャリアカウンセリングをしてもらえる
- 育児や介護との両立など、親身に相談に乗ってくれる
このように、転職サイトを活用するメリットは多数あります。
転職サイトを利用することで、公務員薬剤師を辞めるかどうかの判断がしやすくなるため、気になるサイト2~3社を活用してみると良いでしょう。
6. 公務員薬剤師の転職におすすめの転職サイト
数ある転職サイトの中から、以下の3点を基準に、「総合評価の高い薬剤師転職サイト」をピックアップしました。
総合評価を導き出す3つの基準
- 求人の質・量:薬剤師求人の量や質は十分かどうか
- 提案力:求職者のニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか
- サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか
さらに、当サイトが薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果を加味し、利用者の総合評価順にランキング形式でまとめました。
転職サイト | 求人数 | 利用満足度 |
1位 薬キャリエージェント |
約6.0万件| ★★★★☆4.3 実績豊富で満足度95% |
2位 ファルマスタッフ |
約5.1万件| ★★★★☆4.2 調剤薬局と派遣の求人が豊富 |
3位 マイナビ薬剤師 |
約4.6万件| ★★★★☆4.1 親身なサポート体制に高評価 |
4位 ファーマキャリア |
約3.2万件| ★★★★☆3.8 好条件求人をオーダーメイドで提案 |
5位 リクナビ薬剤師 |
約2.3万件| ★★★★☆3.7 優秀なアドバイザーが全面サポート |
※求人数:2024年5月7日更新
それでは、ここからおすすめの転職サイトを1つずつ紹介していきます。
1位.薬キャリエージェント|実績豊富で満足度95%
『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)
運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。
また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、(※エムスリーキャリア調べ)調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。
業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。
公式サイト:
https://agent.m3career.com/
2位.ファルマスタッフ|調剤薬局と派遣の求人が豊富
『ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。
調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスであるため、薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。
また、派遣求人の数を業界で最も多く保有している点も特徴です。
さらに、20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力であると言えます。
薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。
3位.マイナビ薬剤師|親身なサポート体制に高評価
『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。
マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、6万件以上の求人を掲載しています。
また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。
親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。
全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。
4位.ファーマキャリア|好条件求人をオーダーメイドで提案
『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。
求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。
また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。
一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。
公式サイト:
→https://pharmacareer.jp
5位.リクナビ薬剤師|優秀なアドバイザーが全面サポート
『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。
サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。
ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。
また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。
7転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職サイトをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職サイトも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
8【図解】転職サイト利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職サイトに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職サイトのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職サイト経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職サイトであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
さいごに
いかがでしたか。
コロナ禍の影響で雇用が不安定であるため、転職をすべきかどうかは慎重に判断する必要があります。
民間に転職するか迷われている方も、以下の転職サイトに2~3社登録し、相談してみると良いでしょう。
転職サイト | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位 薬キャリエージェント |
約6.0万件| ★★★★☆4.3 実績豊富で満足度95% |
2位 ファルマスタッフ |
約5.1万件| ★★★★☆4.2 調剤薬局と派遣の求人が豊富 |
3位 マイナビ薬剤師 |
約4.6万件| ★★★★☆4.1 親身なサポート体制に高評価 |
4位 ファーマキャリア |
約3.6万件| ★★★★☆3.8 好条件求人をオーダーメイドで提案 |
5位 リクナビ薬剤師 |
約2.3万件| ★★★★☆3.7 優秀なアドバイザーが全面サポート |
※求人数:2024年5月7日更新
あなたが良い人生を送れることを願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
公務員辞めたいです。
自分は薬剤師職で入り立ち入り検査の外回りが多いという事で入ったんですが、実際は内勤の事務作業ばかりで仕事が面白くありません。辞めたあとは医薬品の配送の職か大学院に入り直したいと考えています。