「薬剤師転職サイトのデメリットは何?」
「登録するのに抵抗を感じる」
と考えていませんか。
結論から言うと、転職サイトには以下のようなデメリットがあります。
- 希望条件に合った求人を紹介してもらえない
- 担当者からの連絡がしつこい
- 担当者から連絡がこないケースもある
- 多数の応募者がいる職場では不利になることがある
- 相性の合わない担当者にあたる場合がある
- 転職を急かされる
転職サイトは、薬剤師の人材を求める施設へ求職者を紹介し、施設から紹介料を受け取って利益をあげる仕組みなので、転職を急かされてしまうことがあり、ゆっくりと転職活動を行いたい人には不向きです。
転職サイトを利用する際にはデメリットを理解した上で、慎重に検討する必要があります。
この記事では、転職のプロとして多くの転職希望者をサポートしてきた私が、薬剤師転職サイトのデメリットについてご説明します。
- 薬剤師転職サイトの6つのデメリット
- 薬剤師転職サイトにデメリットが生じてしまう2つの理由
- 薬剤師転職サイトの6つのメリット
- 自分は転職サイトを使うべき?転職サイトを使うべき人・使うべきでない人の特徴
- 薬剤師転職サイトのおすすめ3選
- 薬剤師転職サイト登録後の利用の流れ
- 転職サイトを上手く利用するための6つのポイント
- 薬剤師転職サイトに関するよくある質問
この記事を読めば、薬剤師転職サイトのデメリットが分かり、自分が転職サイトを利用するべきなのか分かるでしょう。
目次
1. 薬剤師転職サイトの6つのデメリット
薬剤師転職サイトのデメリットとしては、主に以下の6つが挙げられます。
1-1. 希望条件に合った求人を紹介してもらえない
1つ目のデメリットは、希望条件に合った求人を紹介してもらえないことです。
転職サイトや担当者によっては、自分の希望条件を全く満たしていない求人や、ブラックな職場を紹介してくるところがあります。
希望条件に合った求人をなかなか紹介してくれないと、妥協して応募するか迷ってしまいます。
自分に合った求人を紹介してもらえないと、妥協して転職をするか転職活動期間を延ばさなけれなくなります。
1-2. 担当者からの連絡がしつこい
担当者からの連絡がしつこいこともデメリットの1つです。
転職活動において、手厚いサポートをしてくれる担当者ですが、転職活動を早く進めようと連絡をしつこくしてくることがあります。
実際に、担当者からの連絡のしつこさに煩わしさを感じた方がいました。
働きながら転職活動を勧める場合、勤務中で電話に出られなかったり、勤務後にしつこく連絡がくることにうんざりしてしまうこともあります。
1-3. 担当者から連絡がこないケースもある
反対に、担当者によってはなかなか連絡をくれず、転職活動が思うように進まないこともあります。
効率を重視する転職サイトの担当者は、転職への意欲が高い人に優先的に連絡をします。
担当者からの連絡になかなか出られなかったり、希望条件が多すぎて求人がなかなか見つからない場合は、転職活動が早く終わりにくいと判断され、連絡が後回しになってしまうことがあるのです。
連絡の頻度は、「しつこすぎる」という声もあったように担当者により大きく変わってきます。
1-4. 多数の応募者がいる職場では不利になることがある
条件が良く、応募者が多数集まり倍率の高い職場では、転職サイト経由で応募した人が不利になることがあります。
転職サイトを仲介して採用する場合、高額な手数料を支払わなければいけないからです。
例えば、薬剤師が転職サイト経由で病院へ転職する場合、病院側は1人あたり平均115万円の手数料を支払っています。(参考:「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査)
同じような経歴やスキルを持つ「転職サイト経由の薬剤師」と「直接応募の薬剤師」がいた場合、病院側は採用コストが抑えられる後者を優先して採用することが多いです。
実際に8割を超える病院が、転職サイトの仲介手数料が高すぎると回答しています。
このように、職場によっては高額な紹介手数料を払わなければいけない転職サイト経由の応募者は、不利になってしまうことがあります。
希望する職場がある場合は、直接応募することをおすすめします。
1-5. 相性の合わない担当者にあたる場合がある
連絡頻度は担当者によって異なることをご説明しましたが、相性の合わない担当者にあたってしまい、納得のいく転職活動ができなくなることもあります。
担当者が合わない場合は変更することができるので、転職活動をスムーズに進めるためにも、すぐに変更することをおすすめします。
1-6. 転職を急かされる
転職サイトには、転職活動をゆっくりと進めにくいというデメリットもあります。
転職サイトは、紹介料を受け取るために転職活動を早く進めようとするからです。
実際に、転職先をゆっくり決めたかったが急かされてしまった方がいました。
転職活動を半年以上かけてゆっくりと行いたい人は不満を感じやすいでしょう。
2. 薬剤師転職サイトにデメリットが生じてしまう2つの理由
薬剤師転職サイトにデメリットが生じてしまうのには主に以下の2つの理由があります。
- 転職サイトは「薬剤師を転職させればさせるほど儲かる」仕組みである
- すぐに転職しそうにない薬剤師は、優先度が低くなる
順番にご説明します。
2-1. 転職サイトは「薬剤師を転職させればさせるほど儲かる」仕組みである
デメリットが生じる最大の理由は、転職サイトは「薬剤師を転職させればさせるほど儲かる」仕組みであることです。
転職サイトは、薬剤師を求める職場に薬剤師を紹介して、転職が成功した場合紹介料を受け取ることで利益を得ています。
紹介料は利用者の年収の20~30%程度で、これらの紹介料でサイト運営を行っています。
転職サイトによっては、担当者にノルマを課したり、転職活動を早く終わらせて紹介料を稼ごうとするのです。
その結果、条件の合わない求人ばかり紹介する、連絡がしつこすぎるなどのデメリットが生じています。
2-2. すぐに転職しそうにない薬剤師は、優先度が低くなる
担当者からの連絡がこない、なかなか良い求人を紹介してくれない理由としては、「すぐに転職しないと判断されて優先度が低くなっている」ことが考えられます。
担当者は、すぐに採用が決まり紹介料が得られそうな、転職意欲の高い利用者を優先的に対応します。
そのため、早く転職活動を終わらせたい方は、「今すぐにでも転職をしたい」という意思を伝えて転職意欲をアピールすることがおすすめです。
3. 薬剤師転職サイトの6つのメリット
薬剤師転職サイトにはデメリットばかりではなく、多くのメリットがあります。
3-1. 希望条件に合う求人を代わりに探してくれる
1つ目のメリットは、希望条件に合った求人を代わりに探してくれることです。
転職サイトに登録すると、担当者が年収や休みの日数などの希望条件を元におすすめの求人を探してくれます。
転職未経験者や働きながら転職活動を行いたい人は、自分で求人を探し出すことは難しいです。
また、転職サイトでは基本給だけでなく各種手当や有給消化率など、求人情報に記載されていない情報も考慮して、自分に合った求人を紹介してくれます。
求人探しは自分で行うよりも転職サイトの担当者に任せた方が、希望に合った求人が見つかりやすいでしょう。
3-2. 条件の良い非公開求人を紹介してくれる
転職サイトの強みとして、条件が良く表立って募集をしていない非公開求人を紹介してくれることが挙げられます。
非公開で募集する理由としては、条件が良く応募者が殺到してしまうのを防ぐためや、その職場で働いている薬剤師より良い条件で募集しているためです。
そのため、一般には公開せず転職サイトに登録している転職意欲が高く、レベルの高い薬剤師を紹介してもらうことで、応募者を絞り込んでいます。
希望に合う求人がなかなか見つからない方も、転職サイトに登録してみると、非公開で募集されている自分に合った求人が見つかるかもしれません。
3-3. 応募書類の添削や面接の練習をしてくれる
3つ目のメリットは、選考において志望動機の添削や面接練習など転職活動のサポートが充実していることです。
特に初めて転職をする薬剤師は、サポートを受けることで安心して選考に臨むことができ、採用率も上がるでしょう。
転職サイトによっては、面接に同行してサポートしてくれるところもあります。
面接で聞かれそうな質問を知ることができ、面接会場まで同行してくれると安心ですよね。
3-4. 転職活動を効率的に進められる
転職サイトに登録すると、担当者が求人探しから内定後の退職準備まで一貫してサポートしてくれるので、転職活動を効率的に進めることができます。
転職サイトでは無料で様々なサポートを行ってくれます。
転職サイトのサポート例
- キャリア相談
- 履歴書の作成・添削
- 面接練習
- 面接のスケジュール管理
- 転職活動中の悩み相談
- 不採用となった職場に理由を聞いてくれる
個人で転職活動を進めるよりも負担が少なく、また客観的な意見をもらえるため採用されやすくなるでしょう。
3-5. 職場の内情を教えてくれる
転職サイトの担当者は定期的に職場訪問を行い情報収集をしているので、自分では分からない職場の内情を教えてくれます。
応募前に、職場の雰囲気や年齢層などの内情を知ることができると転職後のミスマッチを防ぐことができます。
3-6. 転職活動の相談に乗ってくれる
転職活動中に悩みが出てきた際に、相談に乗ってくれるのも大きな魅力です。
実際に前職の不満を伝えたところ、転職先におすすめの職場についてアドバイスをもらえて助かったという方がいました。
今の職場への不満がどのような職場であれば解消できるのか、アドバイスをもらえると安心ですよね。
転職サイトの担当者から客観的な意見をもらうことで、今後のキャリアを客観的に考えて決断することができます。
ここまでのまとめ
転職サイトのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
|
|
4. 自分は転職サイトを使うべき?転職サイトを使うべき人・使うべきでない人の特徴
自分が転職サイトを利用するべきなのか悩む方も多いと思います。
この章では、転職サイトを使うべき人・使わないべき人の特徴をご説明します。
まず、以下の特徴に当てはまる人は転職サイトを使うことをおすすめします。
転職サイトを使うべき人の特徴
- 初めての転職に不安を感じている
- 仕事を続けながら転職活動をしたい
- 自分で希望に合った求人を見つけられない
- 希望条件に合った求人を比較して検討したい
- なるべく早く転職したい
一方で、以下のような人は転職サイトを使わないべきと言えます。
転職サイトを使うべきでない人の特徴
- 転職したい職場が決まっている
- 半年以上かけてゆっくりと転職したい
- 転職活動に慣れており、自分で希望に合う求人を見つけられる人
初めて転職活動を行う人や仕事を続けながら転職活動を行う人など、自力で転職活動を行うのが難しい人は転職サイトを使うべきと言えます。
一方で、すでに転職したい職場が決まっている人や転職活動に慣れていて、選考のサポートなどが必要ない人が転職サイトを使う必要がないと言えます。
また、転職サイトは基本的に短期間で転職活動を終える人を対象としているため、半年以上かけてゆっくりと転職したい人もおすすめできません。
5. 薬剤師転職サイトのおすすめ3選
この章では、おすすめの薬剤師転職サイトを3つご紹介します。
数ある転職サイトの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い薬剤師向け転職サイト」をピックアップしました。
転職サイト選定基準
- 求人の数
…総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい - 利用者満足度(提案&サポート力)
…利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアコンサルタントに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる
利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。
転職サイト | 求人数|総合満足度 |
1位. 薬キャリエージェント |
約60,000件|◎4.3 薬剤師さんからの利用満足度No1(※エムスリーキャリア調べ)の転職サイト。求人の質の高さや、丁寧なキャリアヒアリングが高評価 |
2位. ファルマスタッフ |
約51,000件|○3.9 調剤薬局の求人数・量ともに業界トップクラスの転職サイト。20年以上に渡る転職支援実績があり、サポート力も高い |
3位. マイナビ薬剤師 |
約46,000件|○3.8 マイナビグループのネットワークを活かした圧倒的な求人数が魅力の転職サイト。地方在住の方もおすすめ |
※求人数:2024年5月7日更新
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