【2022年最新】海外転職のノウハウまとめ|コロナ禍のベストな転職活動

海外 転職

「いつか海外に転職したい..」「未経験でも海外に行けるの?」など、海外で働くことを意識していませんか?

海外転職では、実務経験やスピーキング能力など求められるスキルが高いため、十分な準備をしていく必要があります。

またコロナ禍の今、海外へ渡航することが難しくなっているため、十分な下調べをしなければならないでしょう。

そこでこのページでは、海外在住経験のある私が、以下の順番でポイントをお伝えしていきます。

  1. 【コロナ禍】リアルな現地の状況
  2. 海外に転職する3つの方法
  3. 海外転職を有利に進めるには実務経験が必須
  4. 海外転職に必要な語学力の目安
  5. 海外転職の注意点|覚悟しておくべき問題とは
  6. 海外に転職するまでの基本的な手順
  7. 内定をもらってから渡航までの手続き
  8. 海外転職には転職エージェントを使うのがおすすめ

海外で働くことに対して、漠然と憧れのイメージを持っている方は、この記事を読んで海外転職を現実的なものにしていきましょう。

1.【コロナ禍】リアルな現地の状況

コロナ禍における転職市場は徐々に回復してきていますが、各国が独自の渡航制限を設けており簡単に入国できない国もあります。

まずは海外に転職するにあたって、コロナ禍における海外転職がどの程度難しいのか確認していきましょう。

それぞれ説明していきます。

1-1.海外の転職市場はコロナ禍以前まで回復

海外の転職市場はほとんどの国でコロナ前まで回復しています。

IT、エンジニアリング、ヘルスケアなどの技術職の需要が増加しており、スキルを持った人材にとっては海外転職は難しくないでしょう。

海外転職をサポートする転職エージェントが公開している最新情報を参考に、以下にアジア諸国の転職市場の動向をまとめました。(2021年4月~12月の情報です。)

転職市場
中国 求人数、求職者ともに増加
多岐にわたる業界で増員の動きがある
日本人向けの求人については、新規ビザ取得の難易度が高い状況
シンガポール 求人数、求職者ともに増加
採用時に永住権保持者が優先して選考される状況にある
ベトナム 多くの産業や分野で採用のニーズが増加傾向
人工知能、自動化技術などの市場の発展が予想される
外国人の就労ビザが取得しにくい状況が続いている
インド 幅広い業種で求人がコロナ前に近い採用状況に戻った
製造業を除く多くの企業では在宅勤務が普及している
インドでの就業を希望する日本人求職者は減少傾向にある

参考:JACリクルートメント株式会社リクルート

1-2.国ごとに定められている入国制限

新型コロナウイルス感染症の対策として、各国は入国に際して独自の制限を設けています。

2023年10月現在、中国への入国制限は、非常に厳しくなっています。(参考:外務省ホームページ

入国制限
中国 既に招聘状を取得済みの経済・貿易・科学技術関連事業に従事者、「外国人工作許可通知」及び招聘状を取得済みの就労予定者、重篤直系親族の看病や直系親族の葬儀参加者、乗務査証に査証申請範囲を制限。
【渡航時】
・駐日本中国大使館・総領事館指定の検査機関における搭乗7日前のPCR検査
・検体採取日から7日間の健康観察及び「自己健康状況観察表」の記入
・航空機搭乗2日以内(検体採取日を基準とする)のPCR検査及び血清IgM抗体検査(ダブル検査)並びに検査証明の取得が必要
・査証申請時に自治体又は政府発行のワクチン接種証明書の原本の提示及びコピーの提出が必要
【入国後】
到着したエリアと移動先のエリアにて待機期間が発生する(日数はエリアにより異なる)
シンガポール 渡航には、長期滞在パスの保持とシンガポール政府の承認が必要
【入国要件】
・シンガポール到着までにワクチンの2回接種を終え2週間を経ていること(航空機搭乗、入国に際してワクチン接種証明の提示と当地での隔離後の抗体検査等が必要)
・日本出国前48時間以内にPCR検査を受検し陰性の証明書を取得
・入国後7日間のホテルや自宅での隔離
・隔離終了前の指定された日にPCR検査を受検
ベトナム ・入国承認等の事前申請・取得
・一時在留カード(TRC)又は査証の事前申請・取得
・入国前のPCR検査等の受検と陰性証明書の取得
・入国前24時間以内のオンラインでの医療申告
・ワクチン十分量接種者は、入国後3日間の自宅等での隔離、3日目に当局によるPCR検査を受検する。陰性であれば、隔離後居住地域において14日目までの健康観察。
・ワクチン十分量未接種者は、入国後7日間の自宅等での隔離、3日目及び7日目にPCR検査を受検する。陰性であれば隔離後居住地域において14日目までの健康観察(地域によって対応が異なることがある)。
インド ・渡航前に過去14日間の旅行歴及び出発前72時間以内に実施されたPCR検査の陰性証明書と同証明書が真正であることの誓約書をポータルサイトからオンラインで提出する必要がある。
・到着時、無作為に選ばれた到着客の2%に対しPCR検査を実施し、陽性の場合、検体検査を行うとともに、プロトコルに沿った治療を行う。
・到着時検査が陰性、又は到着時検査対象にならなかった旅客も全員が入国後7日間の自宅隔離を行い、8日目に自費でPCR検査を実施し、結果を上記ポータルサイトに提出する(陰性の場合でも更に7 日間のセルフモニタリング)。

日本人に対する各国の入国制限措置、及び入国に際しての条件・行動制限措置は、随時更新されるため、自分が行きたい国の情報を大使館や外務省のホームページから確認しましょう。(2023年10月時点の情報です。)

1-3.VISAの発行が滞っている国が多い

現在、発行までに時間がかかったり申請条件が厳しくなったりしているために、VISAの取得が難しい国が多くなっています。

特に、シンガポールや中国では就労ビザの取得が厳格化されています。

VISAの申請には企業のジョブオファーが必要となるため、時間がかかることを想定して早めに転職活動を始めましょう。

2.海外に転職する3つの方法

海外に転職する場合、主に以下の3つの方法があります。

それぞれの特徴を下の表にまとめました。

日系企業の駐在員 日系企業の海外支社で
現地採用
海外の現地企業で
現地採用
英語環境 ほとんど英語。日本人同士では日本語の場合も。 ほとんど英語。日本人同士では日本語の場合も。 社内の会話、メール・書類、顧客全てが英語。
必要な英語力 中級以上のビジネス英語 中級以上のビジネス英語 上級のビジネス英語
給与 日本の水準 現地の水準 現地の水準
福利厚生
(住宅費・手当)
手厚い なし なし

ここから詳しく説明していくので、自分にとって一番現実的なルートを見つけましょう。

2-1.日系企業に転職し、駐在員として海外赴任する

日系企業に転職し、駐在員として海外赴任するという選択肢があります。

日本からの転職活動で、英語力にそこまで自信がなくても、比較的挑戦しやすいと言えるでしょう。

以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 福利厚生が充実している
  • 給与が現地採用より高いことが多い

デメリット

  • 自分の行きたい国に行ける可能性は低い
  • 入社後すぐに赴任できるわけではない

2-2.日系企業の海外支社に現地採用される

日系企業の海外支社に現地採用されるというルートも検討してみましょう。

渡航先や仕事内容などを自分で決めることができる点がメリットです。

ただし給与は現地の水準となるため、同じ企業にいても駐在員よりも低い金額になる可能性があります。

同僚や取引先の多くが現地の人であるため、日常会話レベルの英語力は最低でも必要となるでしょう。

2-3.海外の現地企業に現地採用される

海外の現地企業に現地採用されるという方法もあります。

ただし、現地企業は自国の労働者をまずは優先する傾向にあるため、現地の労働者と同等もしくはそれ以上の実力がなければなかなか採用に至りません。

現地に今住んでいる日本人や、自分の英語力に自信がある方でなければ難しい挑戦となるでしょう。

3.海外転職を有利に進めるには実務経験が必須

海外転職を有利に進めるには実務経験が必須です。

というのも、海外で働く場合には新人研修はほとんどなく、即戦力であることが求められるからです。

未経験から転職できたとしても、慣れない環境下において入社後仕事についていけず、挫折してしまう可能性もあるため、自分でスキルを吸収していく覚悟が必要です。

高い専門性を持っている人材は海外でも評価されるため、自分の強みを活かせる転職先を探しましょう。

補足:未経験でも海外転職したいなら英語力・適応力をアピールする

未経験の職種に転職したい方は、英語力や適応力のアピールをより重視しましょう。

仕事を円滑に進める上で英語力は欠かせないものですし、海外の社風やビジネスマナーをキャッチアップしていく能力は大切になってきます。

海外に住んだ経験がある方は、カルチャーショックが少なく新しい文化に馴染みやすいと考えられるため、アピールポイントとなるでしょう。

4.海外転職に必要な語学力の目安

海外転職には最低でも日常英会話レベルの“話す”力が必要です。

以下に各英語検定の得点目安をまとめました。

  • 英検:準1級~
  • TOEFL:100点~
  • IELTS:スコア6.5~
  • TOEIC:780点~

ただ、TOEICで高得点を持っている方でも、実際に話す場面になると咄嗟に英語が出てこないと悩む方が多いです。

そのため、スピーキング力は以下のように具体的な場面をイメージして考えてみましょう。

  • 英語でも数十分間会話を続けることができる
  • 複数人での会話でも自分の意見を言うことができる
  • 英語のジョークを理解できる、ジョークを言える

スピーキング力を自分で判断することは難しいため、オンライン英会話を受講してレベル感を確かめたり、講師に聞いてみたりするのもおすすめです。

また、ビジネス英語では日常会話ではなかなか使わない英単語や敬語の知識が必要となってきます。

日常英会話はできてもビジネス英語はまだ慣れていないという方は、仕事をしていくうちに身に付けることができるため、英語力を向上させるという熱意とポテンシャルをアピールしましょう。

5.海外転職の注意点|覚悟しておくべき問題とは

海外転職は乗り越えるべき課題が多くあります。

渡航後早く現地に馴染むためにも、現地生活の問題を想定し入念に準備しておきましょう。

5-1.慣れない生活と新しい仕事によるストレスが大きい

新しい環境に移ると、最初の約1ヶ月間は慣れない中適応するために気を張っていてストレスがかかります。

具体的には以下のような日常場面で文化の違いを感じ、適応できるライフスタイルを確立するまでに時間が必要となるでしょう。

食文化
  • 日本食が恋しくなる。海外の食事は味付けが濃いので、毎日食べるのは大変。
  • 食事制限(宗教やベジタリアンなど)についての知識を深めておくことが大切。
生活様式
  • お風呂文化の違い。シャワーだけの国がほとんど。
  • 日本のトイレは高機能で清潔かつどこにでもある。海外では公衆トイレはなかなか見つからず、有料の国も。
現地生活
  • チップの文化に慣れる。チップと税金を含めると表示価格より約10~20%高くなることを想定しておく。
  • 治安に応じて防犯意識を高める。(スリや麻薬に注意する。現地の緊急通報用電話番号を覚えておく)

新しい環境に飛び込むことは魅力的な体験ですが、ストレスがかかった時に対処する方法を具体的に想定しておくことで、より充実した海外生活を送ることができるでしょう。

ストレスの予防と対処法まとめ

  • 渡航前から現地で相談できる人を見つけておく
    現地に一人でも知り合いがいると、気軽に相談できるため安心です。転職先の同僚とこまめに連絡を取っておいたり、友人の紹介やSNSなどのツールを使ったりして、人脈を広げておきましょう。
  • 日本食を持っていく(インスタント味噌汁、お菓子)
    日本食は海外でも入手できることが多いですが割高であるため、少量でも持参していくことをおすすめします。
  • カウンセリングを受ける(日本とのオンライン相談、現地サービスを利用)
    気軽にカウンセリングを利用しましょう。オンラインで日本のカウンセラーと話すこともできるため、英語に自信がない方でも大丈夫です。

5-2.時差が大きい国では日本と連絡が取りづらい

時差が大きい国では日本とリアルタイムで連絡を取り合うことが難しいです。

日本とヨーロッパでは9時間以上、北米との間には16時間以上の時差があり、zoomや電話での意思疎通をするにはタイミングを合わせることが難しいため、メールでの連絡がメインとなります。

海外生活では家族や友人の存在が心の支えとなりますが、時差があるためになかなか話すことができない事をあらかじめ知っておきましょう。

逆にオセアニアやアジア圏との間の時差は小さいため、日本人にとっては比較的働きやすい環境と言えます。

5-3.コロナ禍では現地生活を100%楽しめない可能性がある

コロナ禍ではどの国でも規制が設けられているため、現地の生活を思いきり楽しめない可能性があります。

せっかく渡航したのに家にずっといなければならない、という状況にならないために渡航先の状況を確かめましょう。

例として、シンガポールではいまだに厳しい規制がされています。

例1:シンガポールの規制

  • 集会の人数は2人まで
  • 一般世帯への訪問は1日当たり2人まで
  • 飲食店内での飲食や、フィットネスクラブなど室内での運動が禁止
  • 美容などパーソナルケアサービス、管楽器などの室内演奏はできない

一方カナダでは感染者数の減少やワクチンの接種が進んでいることなどから、8月になって規制が徐々に緩和されてきています。

例2:カナダの規制

  • マスクの着用は必須ではなく推奨
  • ワクチンは外国籍でも簡単に摂取可能(約30~60分でできる)
  • ソーシャルディスタンスを保つ措置(座席の削減、店内は一方通行、入店時の人数制限など)
  • イートインできるお店もあればテイクアウトのみの店もある(スターバックスはイートイン不可)
  • 野外のイベントは盛ん、室内イベントも徐々に再開

6.海外に転職するまでの基本的な手順

海外転職をする具体的な手順は基本的に国内の転職と同じです。

順に説明していきます。

6-1.行きたい国を決める

まずは行きたい国を決めましょう。

決め方は人それぞれですが、実際に現地に住むことをイメージしてよく考えましょう。

以下に国を決めるポイントをまとめたので、優先順位をつけてみてください。

  • VISAは取得しやすいか
  • 新型コロナウイルス感染症の拡大がある程度落ち着いているか
  • 日本との時差はどのくらいか
  • 治安はどの程度悪いか(日本より治安がいい国はほぼありません)
  • 医療制度は充実しているか
  • 日本の製品は手に入りやすいか

また、行きたい企業があらかじめ決まっている方も、会社がある国の生活様式や第一言語についての確認をしておきましょう。

6-2.希望の転職条件を定める

自分の転職理由をもとに、希望の転職条件を定めましょう。

英語力を伸ばしたいのか、キャリアアップをしたいのかでも選び方は変わってきます。

ビザのスポンサーになってくれることを必須条件として、その他の希望を考えていきましょう。

  • 自分のしたい仕事ができるか
    実力主義の海外企業で自分のスキルを発揮できるポジションかどうか
  • 現地で十分生活できる給料か
    現地の物価を考慮してその仕事だけで生活していけるのかどうか確かめる
  • 勤務先の外国人の割合はどのくらいか
    英語力を伸ばしたいのであればネイティブの割合が多い企業を選ぶ

6-3.求人情報を探す

希望の転職条件をもとに求人情報を探しましょう。

求人を探すのにおすすめの方法は転職エージェントの利用ですが、以下の手段すべてを併用して情報を集めることでより選択肢が広がるでしょう。

求人数 サポート体制 求人の質
転職エージェント
転職サイト
知人からの紹介
企業に直接応募

海外転職(現地採用)をする場合には転職エージェントの協力と同じくらい人脈が重要となります。

海外で働いている同じ職種・業界の知人がいる方は、ぜひそのツテを活用して求人を紹介してもらいましょう。

また、現地の企業に直接応募する際には英語で検索することで、より多くの情報が手に入るでしょう。

※ブラック企業に注意|就労ビザのためだけに探さない

企業側も求職者が就労ビザのサポートを必要としていることを理解しているため、ビザの取得を盾に劣悪な労働条件を提示してくる企業があります。

給料が低すぎないか、労働時間が明確に提示されているかなど、求人票をよく確認しましょう。

ビザの取得を焦って安易に企業を選ばないよう、現地の平均年収を調べたり現地の知人に聞いたりして、信頼できる企業かどうか見極めるようにしてください。

6-4.求人に応募する

希望の求人を見つけたら応募しましょう。

海外転職(現地採用)では英語の履歴書(カバーレター+レジュメ)が必要となります。

カバーレターとレジュメの2種類を用意し、企業にメールで送りましょう。

カバーレター:レジュメを送る際の表紙にあたるもの。

  • 名前・住所
  • 宛先
  • 応募理由
  • 希望職種
  • アピールポイント
  • 面接の実施依頼

レジュメ:企業に自分を売り込むための履歴書。

  • 名前・連絡先
  • 目的・希望職種
  • 職歴
  • 学歴
  • スキル

6-5.面接を受ける

面接は基本的に現地で行われますが、自分が日本にいる場合にはWebでの面接が可能でしょう。

以下の項目は必ず聞かれると想定しておきましょう。

  • 日本ではなく、海外で働きたい理由
  • 勤務経験とスキルについて
  • この国・企業を選んだ理由
  • いつから働けるのか
  • すでにビザを持っているか

また、面接では以下の項目について確認することをおすすめします。

  • 上司や同僚の人柄
    自分と似たような考え方を持っている人が多いと働きやすいです。
  • 勤務先の外国人と日本人の割合
    社内での英語環境がイメージしやすくなります。
  • 社員の国籍の多様性
    社員の国籍の多様性が高いと多様な文化に触れることができ、また自分が外国人であることのアウェー感が少ないです。

7.内定をもらってから渡航までの手続き

内定をもらってから現地に渡航するまでに準備すべきことは多くあります。

この章ではその中でも優先順位の高いものを紹介していきます。

それぞれ見ていきましょう。

7-1.ビザの申請は遅くとも3ヶ月前から始めるべき

ビザの発行には時間がかかり、最短で1ヶ月、長い時には3ヶ月程度かかることを覚悟しておきましょう。

申請の手続きは複雑で、間違った情報で申請してしまうとその訂正のためにより長い時間がかかってしまうことがあります。

英文書を用意する必要があるため、手続きに不安がある方や今までビザを申請したことがない方はビザ申請代行会社の利用とを検討してみましょう。

7-2.渡航の準備費用は40~80万円

渡航の準備費用は40~80万円かかると想定しておきましょう。

物価の安いアジア圏では約40万円、北米やヨーロッパでは80万円前後かかります。

以下に準備が必要な主要項目をまとめたので、予期せぬ出費をできる限り減らせるように確認しておきましょう。

渡航前にかかる費用 現地でかかる費用
  • ビザ申請
  • PCR検査
  • 航空券
  • 隔離施設滞在費
  • 引っ越し
  • 医療保険・海外保険
  • 家賃・光熱費
  • 食費・生活用品
  • 交通費
  • 携帯料金
  • 日本政府へ納める税金

企業からのサポートをどの程度受けられるかによっても準備費用は異なりますが、1ヶ月あたりの生活費は10~15万円かかると想定しておきましょう。

7-3.渡航直前|PCR検査と隔離施設の手配

ビザが取得出来たら、PCR検査と隔離施設の予約を行います。

予約をする際には以下の項目を確認し、医師やホテルのスタッフと相談して間違いのないようにしましょう。

隔離施設

  • 政府指定のホテルに泊まる必要があるか
  • 3食提供されるか
  • 空港→ホテルの送迎があるか

PCR検査

  • 出発の何時間前に受ける必要があるのか
  • どの種類のPCR検査を受ければ良いのか
  • 証明書の言語、必須記載事項

PCR検査ができる機関一覧(厚生労働省)

現地の空港に到着すると、税関で陰性証明書や隔離滞在先の資料の提示を求められることがあるため、提示できるように手荷物に入れておきましょう。

7-4.現地通貨の入手方法|現地で口座を開設するのがおすすめ

現地通貨を入手する方法としては、現地で口座を開設することをおすすめします。

口座開設の手続きの際には、国によって異なりますが基本的に以下の書類が必要となります。

  • 身分証明書(パスポート)
  • VISA
  • 現地の住所を証明できるもの

また、現地通貨への換金は銀行や現地のATMで行いましょう。

換金所や空港では手数料が高いためおすすめしません。

現地へ到着すると、タクシーや空港の売店などでまず初めにお金を使うことになります。

空港にはATMが設置されており、また先進国ではほとんどの店でクレジットカードが使えるため、多額の現金を持っていく必要はありません。

補足:クレジットカードは2枚以上持っていく

クレジットカードは2枚以上、そしてそれぞれ異なる会社の物を持っていきましょう。

というのも、カードの利用場所が国外へ移ったために、セキュリティの関係でクレジットカードが現地で差し止めになってしまうことは珍しくないからです。

海外ではVISAとMasterカードのシェアが大きいため、この2種類を持っていくと安心です。

また、クレジットカードに海外保険が自動付帯されているものだと、現地でトラブルがあった時にも安心です。

8.海外転職には転職エージェントを使うのがおすすめ

海外転職を考える方は、まずは一人で悩まずに転職エージェントを活用することをおすすめします。

順にご説明します。

8-1.現地の最新情報を効率よく正しく入手できるから

海外転職エージェントのキャリアコンサルタントは現地情報を正確にタイムリーに把握しています。

Web上でも現地の情報は入手できますが、内容に主観が入りすぎているものや、古い情報が掲載されていることも多いです。

誤った現地情報を元に転職活動を進めると、後々大きなトラブルにつながることもあるので、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。

8-2.あなたにとって最適なキャリア提案をしてくれるから

転職エージェントに登録すると海外転職のプロの視点からあなたにとって最適なキャリア提案をしてくれます。

それこそ、あなたの夢を実現するために「世界のどの国で就労すべきなのか」といったことから、「その国でどうキャリアステップを図るのか」などのアドバイスがもらえます。

海外でのキャリアに関する情報はまだまだ少ないため、こういった相談ができるのですから、転職エージェントを活用しない手はありません。

8-3.海外就職で必要な手続きをサポートしてくれるから

転職エージェントを使うべきメリットとして、海外転職で必要な手続きをサポートしてくれることも大きな理由です。

  • 現地の仕様に会った履歴書の作成
  • 現地企業の人事との面接の日程調整
  • 現地企業の人事との条件交渉
  • 雇用契約書の確認と締結
  • 給与規定の確認
  • 現地医療保険の制度確認と手続き
  • 就労のビザ申請(雇用主による保証と手続き)
  • 労働関連の法律に関する確認
  • 渡航前の感染症対策(ワクチンなど)

特に雇用契約関連のトラブルは多発しており、待遇の悪い条件で働くことになってしまう可能性もあります。

海外転職が決まった後に後悔することのないよう、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。

おすすめの転職エージェントについて

海外転職に強いエージェントは『海外就職でも困らない!目的・国別の転職エージェント20選』で紹介しています。活用の流れや利用のポイントも併せて解説しているので、海外転職を前向きに検討している方は、参考にしてみてください。

さいごに

海外転職について詳しくお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。

コロナ禍でも転職市場は回復傾向にあり、入念な準備をすれば海外転職は十分に可能です。

実務経験と英語力に加え、情報を手に入れる力や行動力が問われるため、後悔のないように動き始めましょう。

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。