金融業界の転職事情|後悔しない人生を歩むためのポイント集

金融 転職

「金融業界での転職ってできるんだろうか」「金融業界から別の業界に行ってみたい!」など、金融業界での転職を意識していませんか?

長年、転職コンサルタントとして働いてきた私から言わせていただくと、思い立った今がいい機会ですので、ここでじっくり考えることをおすすめします。

ここでは金融業界で転職を考えるあなたに、知っておいていただきたい全てのポイントを以下の流れで紹介します。

  1. 金融で転職していいの?慎重に考えてみよう!
  2. 金融業界の転職先はどんなところがあるの?
  3. 間違えないように相談相手を作るところから始めよう
  4. 金融業界の転職におすすめの転職エージェント5選
  5. 金融業界の転職時によくあるQ&A

間違った行動をして将来後悔しないように、また「この行動をして心からよかった」と思えるようにこのページでお伝えするポイントをご一読頂ければと思います。

1. 金融で転職していいの?慎重に考えてみよう!

私は、転職エージェントとして「迷ったらまずは転職活動をしましょう!」と多くの方にアドバイスをしてきました。

ただし、金融機関にお勤めの方は100%転職がおすすめというわけではなく、転職に慎重になるべき方もいます。

1-1. 転職に慎重になった方がいいケース

結論から申し上げて、以下のどちらかに当てはまるのであれば、転職したくなっても慎重になった方がいいと考えています。

  • 出世コースに乗られた方
  • 各部署でエース級の活躍をされている方

会社でバリバリ働かれている分、別の会社で実力を試したり、もっと給料がもらえる会社に興味が出ることは当たり前のことです。

ただし、出世コースや待遇と安定を捨て、よそに飛び出した結果、5年後・10年後に「あの時残っておけば」と後悔している方も多数いることも事実です。

そのため、今の社内での地位や待遇を捨てるのがもったいないので、社内でそれなりの存在感を出されている方は転職は慎重に考えましょう。

エース級の銀行員は転職しにくい?

また、特に銀行に多いことですが、出世頭やエース級の活躍をしている方は転職しようと思っても受け入れてくれる企業が見つかりにくいケースが多いです。

これは、エース級の社員を引き抜いて銀行との関係が悪化することを恐れているからです。

特に、金融業界内や、あなたの銀行と取引をしている企業などには「数年別の会社で働いてから来て欲しい」といわれることもあるくらいシビアなのです。

エース級の社員:部署内でトップクラスの成績を出したり、同期でも出世が早い方

どうしてもという時だけ動いてみよう

以上のことから今の会社で存在感を出している方は、転職すべきなのか今一度考えてみることをおすすめします。

ただ、フィンテックなどのテクノロジーの台頭もあり、金融業界の数年先のことは誰も想像できませんし、会社であなたに何が起こるかわかりません。

もし、自分では結論を出せない場合や、どうしても転職に興味がある場合はこのページを読み進めていきましょう。

1-2. 当てはまらなければ前向きに考えてみよう

上記の条件に当てはまらない方であれば、少しでも転職を意識し始めたら前向きに転職を考えてみることをおすすめします。

入社数年目の若手の方であれば、厳しい引き止めに遭う可能性はありますが、それなりの成果を出しているせいで「今の会社(銀行)が怖いから受け入れてくれる企業がない..」ということにはなりにくいです。

金融業界は総合職であれ、一般職であれ多くの悩みを持つ方が多いかと思います。

例えば、以下のような不満や悩みがある方が多いと思います。

  • 職場の人間関係や上司との人間関係に悩んでいる
  • 転勤が多いことに悩んでいる
  • 入社前に思い描いていたイメージと違う
  • ノルマやプレッシャーから解放されたい
  • 理不尽なルールや慣習に嫌気がさした
  • どうしてもやりたいことができた
  • 給料に満足できなくなった
  • 出世の望みが薄い

こういった不満や悩みを持った場合は、前向きに転職を考えて1歩踏み出せば悩みが軽くなる可能性が高いです。

前向きに一歩踏み出すべきなのは、以下の3つの理由からです。

  • 希望のキャリアや職場を掴んでいる方がたくさんいるから
  • 転職せずにずっと後悔している人もいるから
  • 残ることにしても満足して働けるから

以上の理由を、1つずつ、私や同僚が転職をサポートした方の中で印象的だったエピソードを踏まえて解説していきます。

希望のキャリアや職場をつかんでいる方がたくさんいるから

口コミ・評判

Y さん(27歳・銀行→保険)
給料も安いのに数字のことばかり言われることに嫌気がさしました。
幸い、資格をたくさん持っていること、また金融商品の知識には自信があったことから、それを活かして転職活動をしました。
保険会社に内定をもらったわけですが、待遇はすごく良くなりました。

口コミ・評判

Y さん(31歳・リース→銀行)
もともとグローバルなフィールドで働きたいという思いが強く、入社後それが増していました。
なんとなく登録していた転職エージェントから私の現職が活かせるプロジェクトファイナンスの求人をいただき飛びつきました。
内定をいただけたのですが、夢だった海外との仕事も多いらしく、今から楽しみでしょうがないです。

転職をしたきっかけで、転職を機に待遇を上げたり、もともとやりたいと思っていた仕事につけた方がたくさんいます。

こういった方々は、初めからきちんとキャリアが明確だったわけではないのですが、勇気を持って一歩踏み出しておいたことが、後々のいい出会いにつながりました。

金融→異業種での転職もたくさんの人が満足してる

また、同様に異業種に飛び込んだ方も、いい求人を見つけた時は多くの方がやりたかった仕事が実現しています。

口コミ・評判

R さん(26歳・証券→IT)
入社後、自分は営業には向いてないと実感したこと、ITの仕事に興味を持つようになったことから、SEになりたいと思うようになりました。
とりあえずと転職エージェントに相談をすると、SEのいろいろな求人をいただけ、無事入社!
未経験でしたが、給料もそこまで落ちず、転職して良かったです。とりあえず、数字のプレッシャーからは解放されました。

この方々のように、あなたのモヤモヤにフィットする求人があるかもしれないので、キャリアや待遇のために1歩踏み出してみましょう。

転職せずにずっと後悔している人もいるから

口コミ・評判

T さん(37歳・銀行)
転職したいなと思ったことは何回もありましたが、銀行から飛び出すのが少し怖くて特に動きませんでした。そして、もやもやしたまま、我慢して働いていたらこの歳になってしまいました。
何か得意なことがあるわけではなく、結婚もして、子供もいるので、もう転職はできなさそうです。。
若手の時に転職した同期や、学生時代の友人の話を聞くと、もっとチャレンジをしておくべきだったと後悔しています
日々「安定してるし、これでいいんだ」と考えながら通勤してます。

Tさんは銀行に入行し、20代の頃からもやもやした気持ちを我慢しながら働いていました。

30代も後半に差し掛かり、家庭もある中で、転職しようと思ってもできない状態になり、動かなかったことを後悔しているそうです。

こういった将来後悔しないためにも、少しでも悩んだらなるべく早く転職活動をスタートさせてみましょう。

汎用的なスキル(=どこでも通用するスキル)が高いレベルで身につく職種の方でない限り、年を重ねれば重ねるほど転職は不利になっていきます。

残ることにしても満足して働けるようになるから

口コミ・評判

Uさん(28歳・証券)
仕事の内容と待遇になんとなく疑問を感じ始め、転職を始めてみました。
いくつか求人をもらう中で感じたのが、「あれ、うちの会社悪くないんじゃないの?」ということです。
ただ、確実に今よりも面白そうな仕事を高い給料でできそうな会社があったので、いくつか選考を受けさせてもらいました。
結果はダメだったのですが、転職という選択肢が人生から消えた気がします。
これから、今の会社をしばらく頑張ってみようと思えました。

この男性は、軽い気持ちで転職活動をした結果、以下の理由で満足して今の会社を続けられるようになりました。

  • 外から会社を見た結果、いい会社と思えるようになった
  • 選考をいくつか受けてダメだったことから転職への未練がなくなった

こういったケースは意外にたくさんあります。

また、以下のようなことをおっしゃっている方もいました。

求人を見たら「いつでも辞められる」と思うようになりました。「何かあったらこの銀行辞めてやる」と決心したら、些細なことで悩まなくなりました。(20代 女性)

以上のようにとりあえず転職活動をして、その結果「残る」という決断をしても、その後の会社員生活にプラスに働くケースはすごく多いです。

もちろん転職活動をしても今の会社にバレることはないので、軽い気持ちで転職を考えてみることをおすすめします。

思い立った今、行動しましょう!

ここで言いたかったのは、転職について考えた今、なるべく早く一歩目を踏み出そうということです。

多くの方が転職のような面倒なことを後回しにしがちですが、思い立った今動かないと「今のままでいいや」という感覚が芽生えこのままズルズルいく可能性が高いです。

そうすると5年後、10年後に思い出した時ずっと後悔することになってしまいます。

特に今とは違う仕事に興味がある方は後になればなるほど不利になります。

職種を変えられるのは5年目が一つの区切りです。

あなたが辞めたいと言わない限り会社にバレることはほぼないので、どんな転職先があるのか覗いてみるつもりで見てみましょう。

2. 金融業界の方の転職先はどんなところがあるの?

金融業界で転職を考えている方は転職先にどんなところがあるのか気になっているかと思います。

そこで、私の過去の経験を踏まえ、金融業界の方がよく検討・転職される転職先と、実際にそこはおすすめなのか?を解説していきます。

実は金融業界出身者は、金融業界だけでなく多くの会社が欲しがります。それには以下の理由があります。

  • 数字に強く、経営的な視点もある
  • 研修などがきちんとしているので、社会人基礎力が高い
  • 資格を取っていたり、知識レベルが高い

こういった背景があることから、以下のように本当にたくさんの道があり、しっかり考えないと後から後悔する可能性が高いです。

特に、入社5年目以内の若いタイミングであれば、未経験の業種・職種であっても可能性は十分にあります。

2-1. 日系の同業他社

今の会社での経験を生かして、他の会社へと考える方は非常にたくさんいます。

特に金融業界の方が考えがちなのが「転職先は安定しているのか」ということなので、よく同業他社は候補に挙がりますが私は慎重になっていただきたいと考えています。

例えば、「信用金庫→地方銀行」のような同業種内での転職です。

なぜなら、業界が同じ会社間にカルチャーにはそこまで差はないからです。

今の職場を辞めたいと考えた理由にもよりますが、銀行や証券の方に多い「ノルマがきつい」「転勤が多い」などの悩みは、どの会社でも当てはまる可能性が高いです。

よほど希望の転職先でやりたいことがある、もしくは待遇が良くなるわけではない限り、同じような悩みを持つことが多いからです。

目線を変えるとおすすめ

同じ金融でも、「カード会社」「リース会社」などは銀行や証券会社ほどガツガツしておらず、転勤も少ない会社が多いです。

今のスキルを活かしつつ社風の違った会社であれば「ノルマがきつい」「転勤が多い」のような悩みが和らぐ可能性が高いです。

2-2. 外資系金融

日系の金融機関から、外資系の金融機関に転職する方は一定数いらっしゃいます。

ただし、投資銀行などは非常に採用基準がハードなので、狭き門です。

さらに、外資系企業とはいえ、銀行のバリバリ成果を出せるエースクラスの引き抜きはには躊躇するケースが多いです。

ただし、中にはうまく転職し、転職先でも成果を収めてる方が多いので、チャレンジしてみる価値はあります。

特に多いパターンが若手の方でポテンシャルを買われて外資系の保険業界などに行かれる方や、M&Aなどの専門性の高いスキルを持った方です。

2-3. 外資系コンサル

総合職の方の中には外資系のコンサルティングファームに行かれる方もいらっしゃいます。

特に、若手の方に多く5年目までであればポテンシャルを評価してもらえれば可能性はあります。

ただ、学歴が求められること、自頭やコミュニケーション能力が高い水準で求められることから簡単ではありませんが、チャレンジしてみる価値はあります。

金融から外資コンサルというキャリアを踏むと、その後も幅広いキャリアを踏みやすいです。

2-4. 公務員

特に銀行の方に多いのですが、金融機関から公務員に行かれる方はたくさんいらっしゃいます。

ノルマや転勤に追われ、そういったものが少なそうな公務員への憧れが強くなっていきます。

ただし公務員に転職して「こんなはずじゃなかった」と後悔している人は実はたくさんいます。例えば以下のような理由で転職を考える方にその傾向が強いです。

  • 業界や会社のルール、体質が窮屈に感じていた方
  • 仕事内容が面白くなかったという方

しかし、ノルマや転勤からの解放を求める方にとっては最もおすすめできる転職先の一つかと思います。

2-5. 経理職

特に銀行員の方が転職先としてよく志望するのが、「経理の仕事」です。

営業のノルマなどに嫌気をさした方が、ノルマがあまり多くない経理の仕事を希望する傾向にあります。

ただし、経理への転職もなかなか難しく、うまくいっている方はごく一部です。

金融の方は複数の資格を持っているなど、一見有利に見えますが、中途採用で経理として特に欲しがられるのは他社で経理を経験してきたような方の可能性が高いです。

そのため、経理未経験の方は非常に難しいですが、可能性はあるのでチャレンジしてみる価値はあります。

2-6. ベンチャー企業

金融からベンチャー企業・スタートアップ企業に行かれる方もいらっしゃいます。

待遇が落ちてしまい、安定もなくなってしまう傾向にありますが、金融機関からベンチャーに飛び込むののであれば早い方がいいです。

それは、ベンチャーには金融業界の仕事を活かせることがあまりないことや、ベンチャーの方が一人当たりの裁量が大きく、成長できる環境だからです。

将来ベンチャーに行きたいという思いがあるのであれば、なるべく早く行動しましょう。

2-7. 事務職

銀行や証券会社で一般職として働いていた方の転職先に多いのが事務職です。

多少待遇は落ちてしまうケースが多いですが、金融業界で細かい仕事をこなしていた方は他社の事務職として転職しても苦労することは少ないです。

また、「数字のプレッシャーから解放されて幸せになった」という方もいますので、今の仕事のストレスが大変な方は一つの選択肢にしましょう。

ただ、事務職を非正規社員で補う企業も増えてきており、きちんと条件を見極めて応募することが大切です。

2-8. その他にもたくさん!

ここまでで、7つの業界職種を紹介してきましたが、まだまだあります。

  • 不動産業界・・・不動産にはお金の話が絡むので金融業界の知識を活かしやすい
  • M&A業界・・・・財務に関する知識が必要なので金融業界の知識を活かしやすい
  • 人事やシステム・・同じ職種であれば業界問わず進みやすい

以上のように金融業界の方には本当にたくさんの選択肢があります。

そのため、そもそも転職すべきか、転職を決めたとしても実際どの業種を受けるべきなのか、一人では正しい判断ができないケースが非常に多いです。

3. 間違えないように相談相手を作るところから始めよう

先ほども申し上げた通り、金融業界から転職するのには、本当にたくさんの道があります。

そのため、あなたは「本当に転職すべきか」、「どの業界・業種を受けるべきか」までたくさんの選択肢の中から選ばなければなりません。

これらを一人で考えることはすごく大変で、だからこそ多くの方が転職せずに踏みとどまってしまうのです。

そこで、気軽に相談できる相談相手を作るようにしましょう。

3-1. 相談相手は詳しい人が好ましい

転職の相談相手は誰でもいいわけではなく、以下のような2つの条件を満たすような人でないときっと後悔します。

  • 転職について詳しい
  • 転職したい業界の仕事について詳しい

転職の相談ですから、人事の方や人材会社に所属しているような転職に詳しい人でないとあまり役に立たないかもしれません。

また、転職に関してだけではなく、希望の業界について詳しくなければいいアドバイスがもらえないでしょう。

そこで、まずはこの条件を満たす方に2~3人相談してみることをおすすめします。

とはいっても、身近にこんな人いないという方も多いと思うので、そういった方向けの無料で使えるサービスを紹介します。

3-2. 転職エージェントというサービス

転職エージェントという完全無料で使えるサービスがあり、多くの方がこのサービスを使って転職のプロに転職の相談をしています。

転職エージェントは、よくある求人サイトとは違い、登録すると担当者がつき、その方に相談しながら転職するかどうから、どこを受けるかを一緒に決めることができます。

そもそも転職すべきなのかという軽い気持ちでサービスを利用する方がすごく多いです。

いい転職エージェントに巡り会えれば以下の男性のようにキャリアにすごくプラスになります。

口コミ・評判

S さん(25歳・銀行→IT)
銀行の同期が転職したことで、転職を意識するようになり、軽い気持ちでとりあえず転職エージェントに登録しました。
もともと銀行員だし、金融業界かなと考えていたのですが、思いもよらぬ道に進むことになりました。
キャリア面談をしてもらった時に、担当のAさんが私が気付いていなかった希望を引き出してくれ、結果ベンチャー企業に進むことになりました。
安定という面では銀行ほどではありませんが、転職して4ヶ月たった今、毎日充実していて、本当に転職してよかったと感じています。
私のやりがいを引き出してくれ、内定を取った時は自分のことのように喜んでくれたエージェントのAさんのことは一生忘れません。

転職エージェントは色々ありますが、金融業界に強いエージェントもあります。

そういったところは金融業界の求人が豊富だったり、金融業界の転職をたくさん成功させてきた実績があるので、転職への成功率がぐっと高まります。

3-3. 他にもこんなサポートをしてくれる

転職エージェントは担当者が身近な相談相手になってくれるだけでなく、もし転職を決意したときは以下のようなサポートをしてくれます。

  • 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
  • 求人探し
  • 求人の応募手続き
  • 面接の日程調整
  • 配属先の交渉
  • 給与・ポジションの交渉
  • 雇用契約書の確認
  • 入社関連手続き

転職活動で面倒なことは全て自分の代わりにやってくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。

今の仕事やプライベートとこれらの面倒な手続きを両立させることは非常に苦労します。そのため、手間を少しでも減らすために転職エージェントはおすすめです。

身近に頼りになる相談相手がいる!という方も求人をもらったり、手続きを代理でしてもらうために転職エージェントを使ってみるのもいいかもしれません。

こんな便利なサービスですが、完全無料で使えるので試しに使ってみることにデメリットは特にありません。ただし、きちんと仕組みを理解してから使いたい方は「転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」を参考にしてみてください。

参考. 転職求人サイトとはどう違うの?

リクナビNEXT」など、いわゆる求人を検索する「転職求人サイト」と呼ばれるものとの一番の違いが、転職求人サイトでは相談できる担当者がつかないということです。

そのため基本的に、相談相手を探すためにも、まずは次の章で紹介しているような「転職エージェント」の中から選ぶようにしましょう。

金融業界で転職を成功された多くのみなさんは転職エージェントを使っています

4. 金融業界の転職におすすめの転職エージェント5選

転職エージェントはどれを使ってもいいというわけではありません。

転職エージェントによって案件内容やサポートに大きく差が出るため、金融業界で転職に興味を持った方は以下のような観点で相談するエージェントを選ぶことをおすすめします。

  • 「転職すべきなのか」というところから親身に相談に乗ってくれる
  • いざ転職する時に各業界の求人を豊富に揃えている
  • 転職を決めた場合、対策を親身にサポートしてくれる

基本的に上記の3つを抑えた転職エージェントに2~3つ登録をしてみて、一回軽い気持ちで担当者の話を聞いてみることをおすすめします。

まずは「4-1. キャリアに悩んだらとりあえず相談したいエージェント」に登録をし、軽い気持ちでキャリアを相談し、必要に応じてそれ以外の転職エージェントにも登録をしてみるといいでしょう。

4-1. キャリアに悩んだらとりあえず相談したい転職エージェント5選

大手総合転職エージェントの中でも、案件も豊富で、キャリアの相談にもしっかり乗ってくれる5社を厳選しました。

ここで紹介するような各業界に強い転職エージェントにまずは相談することで、「転職すべきか」の相談から「どこを目指すか」というところを棚卸しできます。

また、過去の転職者の膨大なデータや、企業の裏情報もあるので先ほど解説した「相手企業が関係悪化を懸念しないか」という少し不安なポイントも相談させてもらえます。

そして、ここで紹介する5社は金融業界にもそれ以外業界にも豊富な求人を持っているので、「金融業界に転職すべきなのか」というところから親身に相談に乗ってくれます。

では、一つずつご紹介していきます。

リクルートエージェント|大手だが担当に差がある

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです

公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)

業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。

転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。

◆補足:リクルートが運営している関連サービス

リクルートダイレクトスカウト|年収600万円以上限定

リクルートダイレクトスカウト トップ画面

リクルートダイレクトスカウト』は国内最大手のリクルートが運営する、ハイクラス向けのヘッドハンティング型転職サイトです

ハイクラス求人の検索はもちろん、レベルの高いコンサルタント(ヘッドハンター)を選んで相談をすることもできます。

レジュメを登録しておけば、それを見たヘッドハンターから好条件のスカウトをもらうことも可能です。

また、総求人は118,653件と選択肢も多いので、高年収を狙う方であればすべての方におすすめできる転職サービスといえます

レジュメ登録後はスカウトを待つだけで良いので、「時間をかけて高年収の仕事を見つけたい」という方におすすめです。

doda|業界最大級。20代30代なら登録必須

2024年版dudaトップ画像

dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。

提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。

マイナビエージェント|サポート充実で満足度No.1

※マイナビのプロモーションを含みます。

マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。

求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。

そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。

※マイナビのプロモーションを含みます。

パソナキャリア|首都圏特化でサポート充実

4-2. その他おすすめの転職エージェント

現在金融業界にいるの方の中でも、すでに目指すべき道が決まっている方や専門性がしっかりと身についている方は、上記に加え、あなたの進みたい道に特化したエージェントにも話を聞いてみることをおすすめします。

一旦は、転職するかどうかも含めて、ここまでで紹介した総合型転職エージェントに軽い気持ちで相談してみればいいですが、すでに目指す道が決まっていればこれらも合わせて使っていきましょう。

4-3. 転職エージェントに登録したら連絡を待とう

基本的に転職エージェントのサービスは以下のような流れになります。

スクリーンショット 2016-08-21 17.30.24

登録をしておけば、転職エージェント側からメールや電話などで連絡をもらえるので、その上で、面談の日程を決めるという流れになります。

登録した後は、連絡を待ち、担当者との面談に備えましょう。もちろん、面談をした時点で、転職を辞退することもできますので、気軽に登録しましょう。

5. 金融の転職時によくあるQ&A

ここで銀行員の方にために、銀行員の転職でよく出る3つの質問にお答えしていきます。

5-1. 金融業界での転職はどんな資格があれば有利?

金融業界での転職のために資格を取得されようとする方が多いですが、資格よりも転職では実績や人柄の方が正直大切です。

しかし、そもそも資格が必要なポジションがあったり、熱意を伝えるきっかけになるので、あれば有利になることが多いです。

ただ、業種・職種によって求められる資格が違います。以下は証券会社の営業への転職に有利な資格ですが、同じ営業でもポジションによって必要とされる資格は大きく異なることがわかります。

リテール営業

  • 証券外務員資格(1種・2種)
  • ファイナンシャル・プランニング技能士
  • AFP
  • CFP

ホールセール営業

  • 証券外務員資格1種
  • 証券アナリスト(CMA・CFA)

一概に言うなら、これらの資格は難易度の高いものが多く、1から勉強するとなると、時間がかかって転職が遅れてしまうということです。

そこで、まずは転職エージェントに資格を取るべきか、今持っている資格で狙えるのは何かを確認してみることをおすすめします。

無駄な資格を取得するのにかかる時間も減らせるので、興味がある職種がある方は気軽に相談してみましょう。

5-2. 志望動機が思いつきません

金融業界へ転職する方、業界内で転職する方、業界の外へ転職される方、それぞれ志望動機に悩まれることも多いかと思います。

しかし残念ながら、「これを伝えれば受かる」という全員が使える志望動機はこの世にありません。

あなたのできることやキャリア感などをしっかりと伝えられるものでないと面接官の心に刺さらないからです。そのため、こういったときほど転職エージェントを使うべきです。

面談などで担当者があなたの過去・現在・未来をしっかりと棚卸ししてくれ、応募企業の志望動機をしっかりと整理してくれます。

転職を成功させやすいのは、転職エージェントを単なる相談相手としてだけではなく、内定を取るために使いこなせる方だと思っています。

あなたの転職の成功こそがエージェントのミッションなので遠慮なく相談しましょう。

5-3. 金融未経験の人も飛び込めるの?

結論から申しあげて、金融業界が未経験の方でも飛び込むチャンスはあります。

そして、最近の傾向として、異業種からの転職の壁はどんどん低くなっています。それは、金融機関へのニーズが近年大きく変わってきたからです。

今まで金融機関は「安定性」「安全」などが顧客から求められてきました。しかし、最近はスマホなどの台頭で、「便利」であることも重要視されるようになってきました。

各社、様々なサービスを出しているのですが、市場のニーズを汲み取り、世の中に出し、うまくPRする、そういったことができる人材を金融業界が求めはじめました。

出典:dodaに掲載されている「じぶん銀行」の求人

異業種で経験を積んできた方も金融業界への転職がしやすくなってきたので、未経験だからと遠慮せずに一歩踏み込んでみましょう。

そして、未経験の方もまずは転職エージェントに相談するべきです。

未経験であれば、先ほど紹介した『doda』『マイナビエージェント』『パソナキャリア』がサポートが親身なのでおすすめです。

6. まとめ

金融業界で転職したい方に向けて転職のポイントを紹介してきましたがいかがでしたか?

金融業界の方は非常にたくさんの選択肢があるので、「転職すべきか」から「どこを受けるか」を慎重に選ぶ必要があります。

第一歩目は転職に詳しい人に相談してみることですが、身近に相談できる人がいなければ、完全無料の転職エージェントに登録し、転職のプロに相談してみましょう。

状況別におすすめの転職エージェントは以下の通りです。

無料で相談できるので、軽い気持ちでまずは登録し、担当者に「転職すべきなのか」と言うところから相談してみましょう。

あなたが後悔しないキャリアを歩めることを心から祈っています。