手取り28万円の生活費の内訳は?一人・四人暮らしは可能?家賃・貯金の目安は?

手取り28万

「手取り28万円の生活が具体的に知りたい」
「余裕のある一人暮らし生活はできるのかな」

と考えていませんか?

結論として、手取り28万円で一人暮らしをすることは十分可能で、共働きであれば四人暮らし(子供二人)も可能です。

とはいえ、手取り28万円で余裕のある生活を送るには、生活費の具体的なシミュレーションを行い、余裕をもたせるための具体的なノウハウを知る必要があります。

そこでこの記事では、手取り28万円の生活について客観的に知りたい方に「リアルな生活費内訳」や「余裕のある生活を送るための具体的なノウハウ」を解説します。

(目次)

  1. 【手取り28万円】一人暮らし&四人暮らし生活費内訳シミュレーション
  2. 手取り28万円の月収は約36万円。年収は平均520万円前後となる
  3. 手取り28万円のリアルな暮らし
  4. もっと手取り収入を増やす3つの方法
  5. 転職することで手取り収入を増やすための4つのポイント
  6. 手取り額アップを目指す方におすすめの転職エージェント5選
  7. 【FAQ】手取り28万円の生活に関する質問と回答

この記事を読めば、手取り28万円の生活がリアルに想像できるようになり、豊かな生活を送るために必要なことを理解できるでしょう。

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1. 【手取り28万円】一人暮らし&四人暮らし生活費内訳シミュレーション

手取り28万円の生活はどんな暮らしになるのか、一人暮らしと四人暮らし(子供二人)の場合をご紹介します。

また、気になる家賃の目安についても見ていきましょう。

1-1.家賃の目安は9〜10万円

家賃の決め方ですが、一般的に手取りの3分の1程度が適切と言われています。

ある程度余裕を持った生活を送るためには、家賃以外にかかる経費のために手取りの7割ほどを用意しておいたほうが良いです。

手取り28万円で一人暮らしの場合、単純計算すると上限は月9万円程度までが適切な家賃となります。

しかし、四人暮らしの場合は同居人の収入によって上限は変わります。

家内の手取り額を合計した金額(世帯収入)の3分の1以内を家賃の目安としましょう。

【地域別の家賃相場】

家賃は住む場所で大きく変動します。

自分が住む場所の家賃相場は事前に確認しておきましょう。

東京23区内9万6,000円〜47万円
東京23区外6万7,000円〜28万円
大阪市5万5,000円〜28万円
横浜市5万円〜30万円
名古屋市4万8,000円〜17万円
福岡市4万5,000円〜15万円

※参考:SUUMO(間取りは2LDKを基準に試算)

上記の表より、目安10万円で東京都内や首都圏近郊で暮らすのはまず不可能でしょう。

しかし、タワーマンションのように賃料が高い物件での生活は厳しいでしょう。

どうしても目安の10万円よりも高いところに住みたい場合は、節約して支出を減らす、あるいは収入を増やすといった対策が必要となります。

1-2. 一人暮らしの場合:手取り28万生活費内訳【詳細】

まず最初に一人暮らしの場合の生活費の内訳を見てみましょう。

イメージは東京都内在住で、アクティブに行動するタイプの1か月の生活費です。

家賃9万円
食費4万5,000円
水道光熱費1万円
通信費 1万円
交通費 1万円
雑費(日用品・消耗品) 1万円
娯楽費・交際費(自由に使えるお金) 3万円
その他 1万円〜 1万5,000円
貯金 6万円

各生活費の内訳の詳細を解説しながら、節約の方法なども紹介します。

ご自身の生活状況などと比べながら読んでください。

(1)食費の目安:4万5,000円以内

食費は4万5,000円前後が基準値になります。

また、一人暮らしにおける1ヶ月食費平均額は以下の通りです。

食費の平均額
単身世帯の全体平均35,732円
男性の平均39,892円
女性の平均32,119円

※出典:e-Stat「家計調査」

女性は少し低い金額ですが、平均は約4万円です。

女性の平均額が低いのは自炊をしている人が多く、男性は三食すべて外食というタイプも多いために高めになっていると思われます。

しかし、1か月30日として4万5,000円で計算してみると、1日当たり1,500円になりますから、三食すべて外食したいのであれば少し厳しい数字です。

そこで、食費を抑えるコツとして以下のようなものがあげられます。

食費を抑えるコツ

  • イムセールなどを狙い食費を節約する
  • 自販機やコンビニは極力利用しない
  • 外食や飲み会は控える
  • 昼食は弁当を作る

始めはできる範囲で構わないので、徐々に食費を抑える工夫をしてみましょう。

(2)水道光熱費の目安:1万円前後

水道光熱費は1万円以内に抑えておきたいものです。

これらは変動費であるため、比較的削減しやすい費用と言えます。

電気の契約アンペア数を変更したり、家電の使い方を見直したりすることを意識しましょう。

(3)通信費の目安:1万円前後

スマートフォンやパソコンの通信費は1万円程度に抑えましょう。

毎月支払うものなので、年間で計算してみると大きな額になってしまうからです。

Wi-Fiのプラン契約を見直したり、スマホの通信をキャリアから格安SIMに変えたりすることで、通信費を5,000円程度に抑えることもできます。

(4)交通費の目安:1万円以内

交通費は1万円以内に抑えるようにしましょう。

会社から支給された交通費から定期を発行すれば、交通費の負担を大幅に減らすことができます。

(5)雑費(日用品・消耗品)の目安:1万円前後

雑費は1万円前後に抑えることを意識しましょう。

スーパーによっては曜日ごとにセールを行ったり、閉店間際にタイムセールを行ったりする店舗もありますから上手に利用しましょう。

(6)交際費・娯楽費(自由に使えるお金)の目安:3万円前後

手取り28万円の場合、自由に使えるお金は3万円程度にしておくことをおすすめします。

なぜなら3万円程度に抑えると、いざというときに備えて貯蓄の金額を増やすことができるからです。

給料日までにできるだけお金を残すことを考えながら生活していくことで、将来的に暮らしを楽にすることができるようになります。

(7)その他:1万円〜1万5,000円前後

今回の場合だと、マンションなので戸建ての人には適用されない費用がかかります。

具体的には以下の3つになります。

  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 駐車・駐輪場費用

東京の都心部、首都圏近郊以外であれば、上記の費用は合わせて1万円〜1万5,000円ほどです。

(8)貯金の目安:5万5,000円〜6万円

手取り分から、これまで順番に解説してきた費用の総額を差し引いたものになります。

よって貯金額の目安は、

貯金額の目安
28万円−22万円〜22万5,000円=5万5,000円〜6万円

一人暮らしの場合、毎月の貯金の目安は5万5,000円〜6万円ほどになるでしょう

1-3. 四人暮らしの場合:手取り28万生活費内訳【詳細】

四人暮らし(子供二人・小学生)の場合の生活費です。

ここでは、夫はサラリーマン、妻は専業主婦で地方都市の賃貸3LDKに居住していると想定しています。

家賃10万円
食費6万円
水道光熱費 3万円
通信費 1万5,000円
交通費1万円
雑費(日用品・消耗品)2万円
娯楽費・交際費(自由に使えるお金)2万円
その他1万円〜1万5,000円
貯金1万円〜1万5,000円

一人暮らしの内訳と比べて、大きく異なるのは、

  • 家賃
  • 食費
  • 水道光熱費

です。

食費や水道光熱費は、人数が多くなればなるほど出費が増えます。

そのため、業務スーパーを活用したり、エアコンの使用を控えて扇風機を使うなどの工夫も必要です。

以上から、手取り28万円で四人暮らしは可能ですが、贅沢な生活は難しいことがわかります。

2. 手取り28万円の月収は約36万円。年収は平均520万円前後となる

まず、手取り28万円なら月収はどのくらいか、年収計算ではどれくらいになるのかをみていきましょう。

また、手取り28万円は同じ年代の他の人たちと比べて低いのか?といった疑問も明らかにします。

  1. 手取り28万円は年収換算すると432~613万円! ボーナスの有無がカギ
  2. 手取り28万円は周りと比べて低いのか? 世代で比較

それでは見ていきましょう。

2-1. 手取り28万円は年収換算すると432~613万円! ボーナスの有無がカギ

手取り28万円のおおよその月収と年収は以下の金額になります。

  • 月収は35~37万円程度
  • 年収は432万円~613万円程度

手取りと月収の違いや、年収の計算方法をしっかり把握しておきましょう。

(1)手取り28万円の場合、月収は35~37万円程度

月収と手取りの違いを知っておくことは大切です。

【月収とは】
会社から自分に対して支払われる金額の合計のことです。
基本給と通勤手当(交通費)、時間外手当(残業手当)などの各種手当で構成されており、一般的な給与明細では「総支給金額」の欄に記載されています。額面」という言い方をする場合もあります。

【手取りとは】
自分が実際に受け取れる金額のことです。
通常は月収の金額から、所得税や住民税、社会保険料などが天引きされた後に実際に手にできるのが「手取り」になります。月収から天引きされることを「控除」と呼びます。つまり、「総支給金額」から、「控除の合計額」を差し引いた金額が手取りということです。

一般的に、控除される額は月収の20~25%ですから、手取り28万円の場合、単純計算すると月収は35~37万円程度となります。

(2)年収は432万円~613万円程度

年収の計算方法は月収をベースにしますので、たとえば月収36万円であれば、

年収の計算例(月収36万円の場合)
36万円×12ヶ月=432万円

となります。

会社によっては、ボーナスの支給がありますので、上記の金額にボーナス数か月分が追加になります。

ボーナスの支給金額の目安ですが

  • 大企業:月給の2.4ヶ月分
  • 中小企業:月給の1ヶ月分

と言われています。

※参考:厚生労働省の毎月勤労統計調査

よって、手取り28万円の年収は432万円~613万円程度となります。

気を付けたいポイントは、月収をベースにして年収計算するので、1年間に実際に手にできる金額はもっと少なくなるということです。

年間で実際に手にできるおおよその金額を知りたい場合は、手取り金額で計算しておきましょう。

2-2.手取り28万円は周りと比べて低いのか? 世代で比較

手取り28万円を世代や性別ごとの平均収入と比較した場合、

手取り28万円(月収36万円・年収432〜613万円)は、

  • 男性は20代ならかなり高め、40歳を超えてきたら平均
  • 女性はどの年代においても平均より高い額

と言えます。

具体的な給与データのグラフを見てみましょう。

性別・年齢別 平均月収

※参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

男性の場合、年齢が上がるにつれて月収も上がっていきますので、手取り28万円は20代であればかなり高い額で、年齢が40歳を超えた時点でちょうど平均であると言えます。

女性の場合、手取り28万円は年齢に関係なく平均より高い額となっています。

3. 手取り28万円のリアルな暮らし

ここから、手取り28万円のリアルな暮らしについて考えていきましょう。

結婚や車の所有、出産や子育ては可能なのでしょうか。

結論から言えば、すべて可能です。

手取り28万円のライフスタイルについて、以下の順番で詳しく解説します。

  1. 手取り28万円で結婚・出産・子育ては可能
  2. 手取り28万円で車を所有・維持できる
  3. 手取り28万円の暮らしを左右するのは貯金
  4. お金の不安を減らすために、やっておくべきこと

それでは、1つずつ見ていきましょう。

3-1.手取り28万円で結婚・出産・子育ては可能

手取り28万円での結婚は十分に可能でしょう。

将来的に家族が増えることを考えると、「裕福」な生活を送るのは難しいですが、やりくりして家計を回すことで「そこそこの生活」を送れるレベルです。

また月に一度は、家族で外食ができるレベルの生活水準であるとも言えます。

ただ子育てには予想以上に出費がかさむ場合もあるので、以下ポイントを十分に理解しておきましょう。

【手取り28万円で出産・子育てをするためのポイント】

  • 出産に向けて貯金に励む
  • 将来の養育費を考えて今より給与のよい職場に転職をする
  • 出産祝い金制度、子育て支援制度など自治体の支援を活用する
  • 出産費用に限ると正常分娩の場合は平均40~50万円程度かかることを覚えておく

また、各自治体が用意している出産・子育ての支援制度を活用しましょう。

ちなみに、出産育児一時金は、子供一人につき一律で42万円もらえます。

※参考:子どもが生まれたとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

手取り28万円で出産から育児まで叶えたいと考えているのであれば、予想外の出費に備えて二人でよく話し合っておくことが大切です。

3-2.手取り28万円で車を所有・維持できる

手取り28万円で、車を購入・維持することは可能です。

しかし、維持費のことを考慮して車種を選ぶ必要があります。

なぜなら車によって燃費が違い、自動車税の額や日々のガソリン代が圧倒的に変わるからです。

【手取り28万円で車を所有・維持するためのポイント】

  • 中古車を購入することも考える
  • 軽自動車を選ぶ(燃費が良く保険や自動車税が安い)
  • 駐車場を借りる場合は、駐車場の料金も維持費として必要となる
  • 保険の内容を定期的に見直す(補償内容を必要最低限に設定することで1ヶ月あたりの保険料は安くなる)

駐車場の料金については忘れがちなので必ず車の維持費に含めて考えるようにしてください。

3-3.手取り28万円の暮らしを左右するのは貯金

ここまで手取り28万円の暮らしを具体的にみてきましたが、手取り28万円の生活が楽になるか苦しくなるかを左右するのは貯金だと言えます。

そこで、貯金やお金についてここでしっかりと考えておくための情報をご紹介していきます。

(1)各世代の毎月の平均貯金額

20代2万5,000円
30代3万5,000円
40代3万5,000円
50代2万6,000円
60代1万5,000円

※参考:「家計の金融行動に関する世論調査」単身世帯

20代の毎月の平均貯金額は2万5,000円、30代は3万5,000円です。

手取り28万円なら一人暮らしの場合は、月に2万5,000円ほど、四人暮らしの場合は月に1万円ほどの貯金が可能です。

しかし、後述する「急にまとまったお金が必要になる事例」をカバーするには、月2万5,000円の貯金では少し足りないかもしれません。

(2)貯金を早いうちから意識的に行っておくべき理由

貯金はできるだけ早く始めましょう

なぜなら早くから貯金をスタートしておいた方が、計画的にお金を貯めやすいからです。

また、お金の蓄えがあれば、突発的にまとまったお金が必要になった場合にも、余裕をもって支払うことができます。

【急にまとまったお金が必要になる事例】

  • 友人の結婚式などお祝い事が重なる
  • 突然の事故や病気で治療費が必要になる
  • 自家用車が故障して修理代が必要になる

貯金がなければ、このような事態に対処することができません。

今まで貯金をしていなかった人は、今すぐにでも貯金用の口座を作るなどして、100円からでも貯金をスタートさせましょう。

また、本気で貯金するならば以下の方法もおすすめです。

本気で貯金する方法

  • 給料が入る→まず貯金したい額を別口座に移す→残りで生活をやりくりする
  • 財形貯蓄をする(会社の給与から自動的に天引きされて、貯まっていく)

手取り28万円の生活内訳はいかがでしたか。

将来のことを考えると、漠然とお金の不安を抱く方もいるでしょう。

そこで次の章では、手取り収入を増やす具体的な方法を紹介していきます。

3-4.お金の不安を減らすために、やっておくべきこと

少しでもお金の不安を減らすために、以下の2点を意識して生活することを心がけてください。

手取り28万円では、常に節約を考えて生活をすることになりますし、場合によっては貯金にまわせるお金も少ない生活に不安を感じるでしょう。

そこで、今回は上記の2つのポイントを1つずつ解説します。

(1)支出を減らす

支出を減らす最も効果的なことは「毎月決められた額を支払う固定費の削減」でしょう。

毎月支払う固定の金額が減るので、年間で計算するとかなりの金額を減らすことができるからです。

固定費削減の例

  • スマホ利用料金など通信費の見直し
  • 動画配信サービスなど不要なサブスクリプションサービスの解約
  • 各種保険料の見直し
  • 車の維持費の見直し

上記の例の中で最初にやりやすいのは、スマホの利用料金などの通信費の見直しです。

たとえば、月7,000円のスマホプランを月4,000円の格安SIMに変更すれば、毎月3,000円、年間で計算すれば3万6,000円の節約が実現できます。

現在、音楽や動画のサブスク(定額制サービス)が人気ですが、本当に必要なのか一度考えてみましょう。

あまり利用していないようであれば解約することをおすすめします。

各種保険料の見直しですが、安くしすぎると保証されるサービスの質が落ちるので慎重に検討しましょう。

(2)収入を増やす

支出を減らすことができたら、次に収入を増やすことを考えましょう。

節約には限界があるので、もっとお金を貯めたい、自由にお金が使いたいのであれば、手取り額を増やす必要があります。

食費を減らしたり趣味に使うお金を節約したりと、切り詰めた生活を続けるのはストレスになりますが、毎月の手取り収入をアップさせることができれば、生活にゆとりがもてるようになるでしょう。

収入を増やす具体的な方法は、副業や投資といった方法から転職して手取り金額をアップさせるという方法までさまざまです。

そこで次の章では、手取り収入を増やす具体的な方法を紹介します。

4. もっと手取り収入を増やす3つの方法

手取り収入を増やす具体的な方法は以下の3つです。

  1. 昇進や昇格などによる給与アップを目指す
  2. 空いた時間で副業する
  3. 給料の高い職場に転職する

それぞれ具体的に解説します。

4-1. 昇進や昇格などによる給与アップを目指す

昇進や昇格によって給与をベースアップさせて手取り額を増やす方法は、3つの方法の中でもっとも確実に手取り額を上げる方法と言えます。

ただ昇給・昇格による給与アップには限界があるのも事実でしょう。

ベースアップが行われるタイミングは一般的に1年に1回程度であり、昇給や昇格のタイミングも年に数回だからです。

したがって、いますぐ手取り額を増やしたいという方にとってはもどかしく、あまり適した方法とは言えないでしょう。

4-2. 空いた時間で副業する

本業とは別に副業収入を得ることで、手取り収入を増やすことができます。

副業にはさまざまな方法がありますが、簡単にできるのは、本業の時間外にアルバイトやパートを行うことではないでしょうか。

もうひとつは、クラウドソーシングで仕事を請け負う方法です。

イラストを描いたり文章を書いたり、なにか得意な分野があるのであれば、それで稼ぐことも可能でしょう。

ダブルワークは、精神的・体力的に消耗しますので、本業に影響が出ないように調整する必要があります。

また、始める前に就業規則を確認して副業可能かどうかを確認しておきましょう。

4-3.給料の高い職場に転職する

実は、誰にでも実現可能で最も確実な手取り額をアップさせる方法は、今よりも給料の高い会社に転職することです。

  • 今の会社にいたのでは昇格や昇進が見込めない
  • 会社の業績が良くなく、ボーナスや手当もない

という場合は、条件の良い会社への転職について今すぐ検討を始めてください。

といっても、給与だけに焦点を当てて転職をするのは危険です。

仕事内容が自分に合わなければ長続きしませんし、給与が高いことに惹かれて入社してみたものの、残業が多く労働環境も過酷な職場だったら後悔することになります。

そこで次の章では、手取りのベースアップを実現させつつ転職を成功させるために具体的にどのような部分に着目すればよいのか、転職のポイントについて解説します。

5. 転職することで手取り収入を増やすための4つのポイント

手取り額アップを目指して転職活動を行う場合、以下のポイントが重要になります。

  1. 伸び盛りの業界を選ぶ
  2. 経験が活かせる仕事(職種)を選ぶ
  3. 求人は賞与や家賃補助、固定残業代にも注目する
  4. 転職エージェントを利用する

ひとつずつくわしく解説します。

5-1.伸び盛りの業界を選ぶ

転職を考える際は、伸び盛りの業界や、業界全体が成長期にある企業を選ぶようにしましょう。

業界全体が伸びているということは、業界内の各企業の業績も伸びやすい状態にあり、業界全体が底上げされることで、あなた自身の収入も連動してアップする可能性が高いからです。

逆に成長率が鈍化している業界を選んでしまうと、各企業の利益も上がりづらいので、あなたの年収も頭打ちになってしまう可能性が高くなります。

2020年現在、成長期にある業界は以下の3つです。

参考:成長傾向にある業界

  • IT業界
  • ネット・WEB広告業界
  • 医療・介護業界

くわしくは、『転職におすすめの職種&業界ランキング』で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

5-2.経験が活かせる仕事(職種)を選ぶ

転職するのであれば、あなたの過去の経験が活かせる仕事や職種を選ぶようにしましょう。

未経験の職種に転職した場合、手取り額が現職よりも下がってしまうことが多いからです。

転職市場においては、一般的に即戦力となる人のほうが未経験者と比べて、収入が高くなる傾向があるので覚えておきましょう。

5-3.求人は賞与や家賃補助、固定残業代にも注目する

賞与や家賃補助、固定残業代などもしっかりチェックして会社を選びましょう。

月収の額はそれほどでもない代わりに厚い福利厚生によって余裕ある暮らしが実現できる会社もあるからです。

求人情報を見るときは、月収以外の条件面もしっかりチェックしてください。

【求人情報内の必ず確認したいポイント】

  • 賞与の有無
  • 固定残業代の有無
  • その他、福利厚生制度全般
  • 無料の住宅提供(寮や社宅)、住宅手当制度や家賃補助の有無

また固定残業代についても必ず確認しましょう。

固定残業代とは、一定時間分の残業代を賃金にあらかじめ含ませておく制度です。

労働環境次第では、残業が続いて体力的な負担を強いられても、給与が変わらないという状況になる可能性があります。

5-4.転職エージェントを利用する

自分の現在のレベルに合った転職エージェントを利用することも収入を増やすためには必要です。

転職エージェントは、1人1人のキャリアアップも視野に入れた優良な求人を提案してくれます。

そのため、1人で転職活動するよりも収入が上がる可能性が非常に高いです。

とはいっても、どの転職エージェントが優良な求人を紹介してくれるかわからない方も多くいらっしゃるでしょう。

ですので、以下の章からは「年収アップを目指す手取り28万円以上の方」に適した案件を紹介してくれる転職エージェントを5つ紹介します。

6.手取り額アップを目指す方におすすめの転職エージェント5選

数ある転職エージェントの中から、以下の3点を基準に、「総合評価の高い転職エージェント」をピックアップしました。

総合評価を導き出す3つの基準

  1. 求人:求人の質・量は十分かどうか
  2. 提案力:求職者にぴったりの提案をしてくれるかどうか
  3. サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

さらに当サイトが独自に取得した『500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケート』の結果を加え、利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職エージェントは、以下の通りとなりました。

ランキング転職エージェント総合評価特徴
1位マイナビエージェント

4.7

国内最大規模の転職エージェント。求人の質も高く、20代後半からのキャリアアップ転職に最適
2位doda

4.6

求人数No1、業界最大手の転職エージェント。選択肢を増やしたいなら登録必須
3位リクルートエージェント

4.3

親身な対応に定評があり、慣れない転職に不安がある方には特におすすめ
4位パソナキャリア

4.2

年収500万円から高年収を目指すなら
5位ハタラクティブ

4.1

第二新卒・既卒の転職実績No.1

ランキング上位の転職エージェントを詳しく紹介します。

1位.マイナビエージェント| 初めての転職に強く、20代実績No.1

※マイナビのプロモーションを含みます。

マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。

求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。

そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。

※マイナビのプロモーションを含みます。

2位.doda | 求人の質・転職サポートが評判

doda(デューダ):求人情報・転職サイト

dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2023年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。

提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。

3位.リクルートエージェント| 求人数No1、地方にも強い

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです

公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)

業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。

転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。

◆補足:リクルートが運営している関連サービス

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パソナキャリア』が抱えるエージェントは腕利き揃いで、同じくハイキャリア向けのスカウト型転職サイト『リクルートダイレクトスカウト』のエージェント・ヘッドハンターランキングでは決定人数部門で1位(2020年)と、高い実績を有しています。

既に600万円程度の年収を得ている人がさらなるキャリアアップを目指すなら、あなたのニーズにより深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう

5位.ハタラクティブ | 第二新卒・既卒の転職実績No.1

ハタラクティブ

ハタラクティブ』は、第二新卒や既卒など若年層をターゲットにした特化型転職エージェントで、第二新卒特化型としては最大手です。

2,300件以上の案件に加え、キャリア相談、職務経歴書や面接対策について徹底したサポートで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という非常に優れた実績です。

いまの経歴に自信のない方でも、違う職種で新たに挑戦したい、これから正社員に挑戦してみたいとお考えの方には非常におすすめできるエージェントです。

公式サイト:
https://hataractive.jp/

また、求人数を多く見たい場合は、『リクルートエージェント(約50万件)』を併せて利用することをおすすめします。

7.【FAQ】手取り28万円の生活に関する質問と回答

3章で手取り28万円のリアルな暮らしについて解説しましたが、まだ気になることがあるという方のために手取り28万円の生活に関する質問と回答をまとめました。

それでは見ていきましょう。

Q1.手取り28万円は一般平均と比べて多いですか

手取り28万円は、ちょうど平均額であると言えます。

会社員の平均年収は、以下の通りです。

《会社員の平均年収》金額
全体432万2,000円
男性 531万5,000円
女性 287万円

※参考:国税庁「民間給与実態統計調査」の第4表事業規模別及び給与階級別の総括表

以上のデータから、手取り28万円はちょうど平均~平均より少し上に位置している金額であることが理解できるでしょう。

Q2.手取り28万円の夫へのお小遣いはいくらが平均ですか

手取り28万円の夫のお小遣いは、約3万円が平均であると言われています。

なぜならば、夫へのお小遣いは、手取りの1割が平均である家庭が多いからです。

ただ家族が増えると出費がかさむことから、夫へのお小遣いの額が減ってしまったケースも多いので、お小遣いを増やしたい方は今以上に生活費を稼ぐ必要性がでてくるでしょう。

8. さいごに

手取り28万円の一人暮らしは十分に貯金が可能で、ゆったりとした生活を送ることができます。

また、結婚や家族を持つこともやりくり次第では十分に可能です。

ただ、ある程度余裕のある生活をしたいのであれば、手取りをアップさせるための行動を実践する必要があります。

もし収入を増やすため転職を考えているのであれば、以下の転職エージェントの利用がおすすめです。

あなたの暮らしがさらに良いものになるように、この記事をぜひ役立ててください。